JP2015153677A - 伸縮性ケーブル - Google Patents

Abstract

【課題】
コネクタからの抜線を防止する伸縮性ケーブルを提供する。
【解決手段】
螺旋状の芯線と、芯線の両端に接続されたコネクタ部と、芯線を覆う伸縮性かつ絶縁性を有する被覆とを有する。
【選択図】図１

Description

本発明は伸縮性ケーブルに関する。

ＬＡＮケーブル、光ファイバケーブル、電源ケーブル等のケーブルは、システム稼動の信頼性に影響を及ぼす重要な部品である。設置状況や作業上の原因又は地震等により、ケーブルに過大な荷重がかかることがある。その荷重は剛直なケーブルのコネクタとの嵌合部に直接負荷を及ぼすため、意図せずケーブルがコネクタから抜けてしまうリスクを抱えている。

従来、剛直なケーブルを伸縮させる技術として、特許文献１に開示された、形状をカールコードにしたケーブルや、特許文献２に開示された伸縮性光ファイバ複合ケーブルが知られている。

特開昭６１−４００９号公報 特開２００９−０５４３１２号公報

従来の特許文献１に開示されるようなカールコードは、それ同士が密接している場合に絡み合って干渉し、複数の機器が密集するシステムにおいて伸縮性能を発揮することは困難である。
また、特許文献２に開示されるような伸縮性光ファイバ複合ケーブルの技術は、ロボット分野に特化する構造であり、さらにケーブル全般での実用には触れられていない。

そこで、本発明の目的は抜線を防止する伸縮性ケーブルを提供するものである。

本発明は、螺旋状の芯線と、芯線の両端に接続されたコネクタ部と、芯線を覆う伸縮性かつ絶縁性を有する被覆とを有するケーブルとして実現できる。

本発明によれば、過大な荷重がケーブルにかかっても、コネクタからケーブルが抜けることを防止することができる。

本発明の実施例におけるケーブル構造を示す断面図である。 図１に示すケーブルのA−A線断面図である。

本発明の実施例のケーブル構造を図１及び図２に基づいて説明する。
伸縮性ケーブル１はＬＡＮケーブルや電源ケーブルのような銅線ケーブルであり、撚り線の銅導体である芯線１０とその周囲に配された伸縮性の絶縁素材からなる被覆２０とを有するケーブル本体２と、ケーブル本体２の両端に位置し、伸縮性ケーブル１の接続先のコネクタと嵌合するコネクタ部３とから構成される。芯線１０は螺旋状をなして伸縮性を有している。被覆２０の材質はポリエチレン、ポリウレタン等の弾性を有する絶縁性の樹脂である。

本ケーブル構造により、作業上の原因、又は地震等によりケーブルに過大な負荷がかかった場合でも、芯線１０の螺旋構造及び被覆２０の伸縮特性により、両者が伸縮することによって負荷を軽減するため、コネクタからコネクタ部３の接続が外れることによるケーブル抜けを防止することができる。

なお、ケーブルが長い場合には、芯線１０の螺旋部のコストを低減するため、芯線１０の両端のコネクタ部３近辺（例えば数１０cm）を螺旋状となし、それ以外の部分は直線状となしても良い。また、螺旋状の部分の長さは適宜調整して製造しても良い。
更に、伸縮性ケーブル１は、芯線１０を光ファイバとする光ファイバケーブルとして構成されても良い。

1 伸縮性ケーブル、２ ケーブル本体、３ コネクタ部、１０ 芯線、２０ 被覆

Claims (2)

1. 螺旋状の芯線と、
   該芯線の両端に接続されたコネクタ部と、
   該芯線を覆う伸縮性かつ絶縁性を有する被覆と、
   を有することを特徴とする伸縮性ケーブル。
2. 前記芯線は、両端の前記コネクタ部近辺で螺旋状を成し、それ以外の部分で直線状を成すことを特徴とする請求項１に記載の伸縮性ケーブル。

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