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JP2015151209A - シート山支持装置およびシート山の積重ね搬送装置 - Google Patents

シート山支持装置およびシート山の積重ね搬送装置 Download PDF

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JP2015151209A JP2014024349A JP2014024349A JP2015151209A JP 2015151209 A JP2015151209 A JP 2015151209A JP 2014024349 A JP2014024349 A JP 2014024349A JP 2014024349 A JP2014024349 A JP 2014024349A JP 2015151209 A JP2015151209 A JP 2015151209A
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Abstract

【課題】シート山の最下部のシートに折れ曲がりを生じさせずにシート山の左右両端部を左右一対の支持体で支持して持ち上げ、その支持体を左右方向外側に円滑に引き抜くことが可能なシート山支持装置を提供する。【解決手段】シート山S1の左右両端部を下側から支持する支持体51と、各支持体51の外周に掛け回されたベルト52と、ロック状態とフリー状態とを切り換えることが可能なベルトロック機構56と、支持体51をシート山S1の左右方向外側に引き抜くように水平に移動させる直動機構45Aとを有する。支持体51でシート山S1の左右両端部を支持するときはベルトロック機構56をロック状態とし、支持体51をシート山S1の左右方向外側に引き抜くときはベルトロック機構をフリー状態とする。【選択図】図12

Description

この発明は、シート山支持装置およびそのシート山支持装置を使用したシート山の積重ね搬送装置に関する。
段ボールシートの生産において、段ボールシートを積み上げて形成したシート山を、他のシート山の上に積み重ねる作業を行なうことがある。例えば、コルゲータの最下流に位置するシートスタッカから背の低い複数のシート山が排出されたとき、その背の低い複数のシート山を互いに積み重ねることにより、背の高いシート山にする作業を行なうことがある。従来、このようなシート山の積み重ね作業は、作業者が手作業で行なっていたが、背の低いシート山であっても相当の重量があるため、大きな労力を必要とする。
そこで、発明者は、このシート山の積み重ね作業の労力をなくすため、シート山の積み重ね装置を社内で開発し、その試作を行なった。このシート山の積み重ね装置は、前後方向に隙間なく並ぶ複数のシート山をその左右両端部の下方にスペースを形成した状態で前方に搬送するコンベヤユニットと、そのコンベヤユニット上の複数のシート山のうち第1のシート山の左右両端部を支持するシート山支持装置とを有し、そのシート山支持装置で支持した状態の第1のシート山を、コンベヤユニットの搬送速度と同一かそれよりも速い速度で前方に移動しながら上昇させることにより、第1のシート山をその後方に位置するコンベヤユニット上の第2のシート山の上面よりも高い位置まで持ち上げ、その持ち上げた第1のシート山を第2のシート山の上に降ろすものである。
ここで、シート山の左右両端部を支持するシート山支持装置は、段ボールシートを積み上げて形成されたシート山の左右両端部を下側から支持する左右一対の支持体と、その一対の支持体をシート山の左右方向外側に引き抜くように水平に移動させる直動機構とを有する。この構成のシート山支持装置として、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。
上述のようなシート山の積み重ね装置を使用すると、シート山の積み重ね作業を手作業で行なう労力をなくすことができるだけでなく、コンベヤユニット上のシート山の搬送の流れを止めずにシート山の積み重ねを行なうので、シート山の積み重ね作業に要する時間を極めて短いものとすることが可能になるという利点がある。
ところで、上述のようなシート山の積み重ね装置を、発明者が社内で試作評価したところ、シート山の左右方向の長さが比較的短い場合には、第1のシート山の左右両端部を支持して持ち上げ、その第1のシート山を第2のシート山の上に降ろす動作を問題なく行なうことができたが、シート山の左右方向の長さが比較的長い場合は、第1のシート山の左右両端部を支持して持ち上げたときに、そのシート山の最下部に位置する段ボールシートが折れ曲がるおそれがあることが分かった。
すなわち、シート山の左右方向の長さが比較的長い場合は、シート山の左右両端部を支持して持ち上げたときに、シート山の最下部の段ボールシートがその自重によって左右両端から中央に向けて垂れ下がった状態となり、最下部の段ボールシートが折れ曲がるおそれがあることが分かった。段ボールシートが折れ曲がると、その段ボールシートは不良品となってしまう。
そこで、本願の発明者は、シート山の最下部の段ボールシートが折れ曲がる原因を究明したところ、その原因が、シート山の左右両端部を左右一対の支持体で下側から支持して持ち上げたときに生じるシート山の下面と支持体との間の滑り(すなわち左右方向の相対移動)であることを見出した。シート山の下面と支持体との間に滑りが生じなければ、シート山の最下部の段ボールシートがその自重によって左右両端から中央に向けて垂れ下がるのを抑制することが可能となり、シート山の最下部の段ボールシートが折れ曲がるのを防止することができる。
しかしながら、その一方で、シート山の下面と支持体との間を滑りにくくした場合、シート山の左右両端部を下側から支持した状態の一対の支持体を左右方向外側に引き抜くときに、支持体を円滑に引く抜くことが困難となる。
特開2002−144272号公報
この発明が解決しようとする課題は、シート山の最下部のシートに折れ曲がりを生じさせずにシート山の左右両端部を左右一対の支持体で支持して持ち上げることができ、しかも、その支持体を左右方向外側に円滑に引き抜くことが可能なシート山支持装置を提供することである。
上記課題を解決するため、この発明では、以下の構成をシート山支持装置に採用した。
シートを積み上げて形成されたシート山の左右両端部を下側から支持する左右一対の支持体と、
前記シート山の左右両端部に対する接触面が前記シート山の左右方向に移動可能となるように前記支持体の外周に回動可能に掛け回されたベルトと、
前記ベルトの回動を阻止するロック状態と、前記ベルトの回動を許容するフリー状態とを切り換えることが可能なベルトロック機構と、
前記支持体を前記シート山の左右方向外側に引き抜くように水平に移動させる直動機構とを有し、
前記支持体で前記シート山の左右両端部を支持するときは前記ベルトロック機構をロック状態とし、前記支持体を前記シート山の左右方向外側に引き抜くときは前記ベルトロック機構をフリー状態とするシート山支持装置。
このようにすると、支持体の外周に掛け回されたベルトの回動をベルトロック機構で阻止した状態でシート山の左右両端部を支持するので、シート山の左右両端部を支持体で支持して持ち上げたときに、シート山の最下部の段ボールシートと支持体との間で左右方向の相対移動が生じるのを防止することができる。その結果、シート山の最下部の段ボールシートがその自重によって左右両端から中央に向けて垂れ下がるのを抑制することが可能となり、シート山の最下部の段ボールシートが折れ曲がるのを防止することができる。一方、支持体をシート山の左右方向外側に引き抜くときは、ベルトロック機構のロック状態を解除して、支持体の外周に掛け回されたベルトの回動を許容することにより、支持体を円滑に引く抜くことが可能となる。
上記シート山支持装置は、前記支持体で支持したシート山の左右両端部の上面を押さえるように昇降可能に設けられた左右一対のシート押さえを更に有するものとすると好ましい。
このようにすると、支持体でシート山の左右両端部を支持したときに、左右一対のシート押さえを下降させてシート山の左右両端部の上面を押さえることにより、シート山の下面とベルトとの間の滑りを効果的に防止することが可能となる。
前記支持体は、前記シート山の左右両端部を下側から支持したときにシート山のたわみに応じて変形するクッションと、そのクッションを支持する金属製の座板とを有するものを採用すると好ましい。
このようにすると、前記支持体で前記シート山の左右両端部を下側から支持したときに、シート山のたわみに応じてクッションが変形するので、シート山の下面が支持体の左右方向内端との接触部で折れ曲がりを生じるのを防止することができる。
前記ベルトロック機構としては、前記ベルトに接触してベルトの回動を阻止するロック位置と前記ベルトから離反してベルトの回動を許容するロック解除位置との間で移動可能に支持されたベルトロック部材と、そのベルトロック部材を前記ロック位置とロック解除位置との間で移動させるロックアクチュエータとからなるものを採用することができる。
このようにすると、ロックアクチュエータでベルトロック部材をロック解除位置からロック位置に移動させることにより、ベルトの回動を阻止するロック状態にすることができる。また、ロックアクチュエータでベルトロック部材をロック位置からロック解除位置に移動させることにより、ベルトの回動を許容するフリー状態とすることができる。
上記シート山支持装置は、前記支持体を前記シート山の左右方向外側に引き抜くときに、前記ベルトの前記支持体よりも上側の部分を前記支持体に対して左右方向の内方に相対移動させるベルト送り部を更に有するものとすると好ましい。
このようにすると、ベルトの回動抵抗が比較的大きいときにも、支持体の引き抜き動作に応じてベルトが回動し、円滑に前記支持体をシート山の下面から引く抜くことが可能となる。
前記ベルトを、その表面が裏面よりも大きい摩擦係数をもつように構成し、
前記ベルト送り部を、前記シート山の左右両端に隣接する位置で前記ベルトの表面に接触する削ぎ落としブレードと、その削ぎ落としブレードを前記支持体に対して相対移動させる削ぎ落としアクチュエータとからなるように構成し、
前記支持体を前記シート山の左右方向外側に引き抜くときに、前記削ぎ落としアクチュエータが前記削ぎ落としブレードを前記支持体に対して左右方向の内方に相対移動させ、その削ぎ落としブレードとベルトの表面との間に生じる摩擦力によって、前記ベルトの前記支持体よりも上側の部分を前記支持体に対して左右方向の内方に相対移動させるようにすると好ましい。
このようにすると、前記支持体をシート山の左右方向外側に引き抜くときに、仮にシート山の下面とベルトとの間の滑りが生じたとしても、前記削ぎ落としブレードが、前記シート山の左右両端部を前記支持体の上から削ぎ落とすので、確実に前記支持体をシート山の下面から引き抜くことが可能である。
またこの発明では、上述のシート山支持装置を使用したシート山の積重ね搬送装置として、以下の構成のものを提供する。
前後方向に並ぶ複数のシート山をその左右両端部の下方にスペースを形成した状態で前方に搬送するコンベヤユニットと、
そのコンベヤユニット上の複数のシート山のうち第1のシート山の左右両端部を支持するシート山支持装置とを有し、
そのシート山支持装置で支持した状態の前記第1のシート山を、前記コンベヤユニットの搬送速度と同一かそれよりも速い速度で前方に移動しながら上昇させることにより、前記第1のシート山をその後方に位置する前記コンベヤユニット上の第2のシート山の上面よりも高い位置まで持ち上げ、その持ち上げた第1のシート山を前記第2のシート山の上に降ろすシート山の積重ね搬送装置であって、
前記シート山支持装置として、上述のシート山支持装置を用いたシート山の積重ね搬送装置。
このシート山の積重ね搬送装置において、前記シート山支持装置は、第1のシート山を第2のシート山の上面よりも高い位置まで持ち上げてから静止させ、その持ち上げた第1のシート山の真下に第2のシート山がコンベヤユニットで搬送されるまで静止した状態で待機するように駆動することも可能であるが、このようにすると、第1のシート山を持ち上げてから第2のシート山の上に降ろすまでの時間が長くなる。
そこで、シート山を積み重ねるために要するサイクルタイムをより効果的に短縮するため、前記シート山支持装置は、第1のシート山を第2のシート山の上面よりも高い位置まで持ち上げてから、その持ち上げた第1のシート山を前記コンベヤユニット上の第2のシート山の上に降ろすまでの間に、第1のシート山を持ち上げた状態のまま後方に移動するように構成すると好ましい。
このようにすると、第1のシート山を第2のシート山の上面よりも高い位置まで持ち上げてから、その持ち上げた第1のシート山を第2のシート山の上に降ろすまでにかかる時間が短くなるので、シート山を積み重ねるために要するサイクルタイムをより効果的に短縮することが可能となる。
前記コンベヤユニットとしては、前記シート山の左右方向に並ぶ複数の分割コンベヤからなり、その各分割コンベヤは、シート山の下面に搬送面が接触する上昇位置と、シート山の下面から搬送面が離反する下降位置との間で昇降可能に構成され、前記各分割コンベヤのうちシート山の左右両端部の下方とその外側に位置する分割コンベヤを下降させることによりシート山の左右両端部の下方に前記スペースを形成するものを採用することができる。このようにすると、左右方向の寸法の異なる複数種類のシート山に対応可能であり、さまざまな生産ロットに対応して寸法の異なるシート山を排出するシートスタッカの出口に設置するのに好適である。
この発明のシート山支持装置は、支持体の外周に掛け回されたベルトの回動をベルトロック機構で阻止した状態でシート山の左右両端部を支持するので、シート山の最下部の段ボールシートに折れ曲がりを生じさせずにシート山の左右両端部を支持体で支持して持ち上げることが可能である。また、支持体をシート山の左右方向外側に引き抜くときは、ベルトロック機構のロック状態を解除して、支持体の外周に掛け回されたベルトの回動を許容するので、支持体を円滑に引き抜くことが可能である。
この発明の実施形態のシート山支持装置を使用したシート山の積重ね搬送装置を示す平面図 図1に示す積重ね搬送装置の拡大図 図2のIII−III線に沿った断面図 図3のIV−IV線に沿った断面図 図3の第1爪の近傍の拡大図 図5のVI−VI線に沿った断面図 図5のVII−VII線に沿った断面図 図3の第1爪および第2爪の近傍の拡大斜視図 図5のIX−IX線に沿った断面図 図9のX−X線に沿った断面図 図9のXI−XI線に沿った断面図 図11に示す第1爪の支持体でシート山の左右両端部を下側から支持して持ち上げた状態を示す断面図 図12に示す第1爪の支持体をシート山の左右方向外側に引き抜いている途中の状態を示す断面図 (a)は、図2に示す積重ね搬送装置でシート山の積み重ね動作を行なう過程において、第1爪が第1のシート山を持ち上げる直前の状態を示す図、(b)は(a)の側面図 (a)は、図2に示す積重ね搬送装置でシート山の積み重ね動作を行なう過程において、第1爪が第1のシート山の下面を第2のシート山の上面よりも高い位置まで持ち上げた状態を示す図、(b)は(a)の側面図 (a)は、図2に示す積重ね搬送装置でシート山の積み重ね動作を行なう過程において、第1爪が第1のシート山を第2のシート山の上に降ろした直後の状態を示す図、(b)は(a)の側面図 (a)は、図2に示す積重ね搬送装置でシート山の積み重ね動作を行なう過程において、第2爪が第2のシート山の下面を第3のシート山の上面よりも高い位置まで持ち上げた状態を示す図、(b)は(a)の側面図 (a)は、図2に示す積重ね搬送装置でシート山の積み重ね動作を行なう過程において、第2爪が第2のシート山を第3のシート山の上に降ろした直後の状態を示す図、(b)は(a)の側面図 図1に示す積重ね搬送装置に、前後方向の寸法の大きいシート山が送り込まれた状態を示す平面図 図19に示す積重ね搬送装置でシート山の積み重ね動作を行なう過程において、第1爪および第2爪が第1のシート山を持ち上げる直前の状態を示す図 図19に示す積重ね搬送装置でシート山の積み重ね動作を行なう過程において、第1爪および第2爪が、第1のシート山の下面を第2のシート山の上面よりも高い位置まで持ち上げた直後の状態を示す図 図19に示す積重ね搬送装置でシート山の積み重ね動作を行なう過程において、第1爪および第2爪が、第1のシート山を第2のシート山の上に降ろした直後の状態を示す図 仮にシート山を積み重ねたときに、積み重ねた後のシート山の高さが、通常時にシートスタッカから排出されるシート山の高さを超えてしまうときのシート山の高さを説明する図 図23に示すシート山を枚数の少ない小口バッチのシート山に分割し、その各小口バッチのシート山を、図1に示す積重ね搬送装置で積み重ねることで、少数の複数のシート山に積み替える過程を説明する図
図1に、この発明の実施形態のシート山支持装置1A,1Bを使用したシート山の積重ね搬送装置2と、シート山の積重ね搬送装置2の上流側に接続された上流側コンベヤ3と、シート山の積重ね搬送装置2の下流側に接続された下流側コンベヤ4とを示す。
上流側コンベヤ3の入口(図1では上流側コンベヤ3の上端)は、図示しないシートスタッカの出口に接続されている。シートスタッカは、段ボールシートを生産するコルゲータの最下流に配置され、その上流側で生産された段ボールシートを積み上げてシート山S〜Sを形成する装置である。
この上流側コンベヤ3は、シートスタッカから排出された複数のシート山S〜Sを受け入れて水平に搬送し、そのシート山S〜Sを積重ね搬送装置2に送り出す。このとき、複数のシート山S〜Sは、前後方向に隙間なく並んだ状態で前方に搬送される。また、各シート山S〜Sは、シート山を構成する段ボールシートの段に直角な方向が左右方向、シート山を構成する段ボールシートの段に平行な方向が前後方向となる向きで前方に搬送される。上流側コンベヤ3は、シートスタッカから排出されたシート山S〜Sを搬送する際に、シート山S〜Sの一番下の段ボールシートに傷や凹みがつくのを防止するため、ベルトコンベヤを採用している。
下流側コンベヤ4は、下流側コンベヤ4の出口(図1では下流側コンベヤ4の下端)が、図示しないストレージラインに接続するように配置されている。下流側コンベヤ4は、積重ね搬送装置2から排出されたシート山S〜Sを受け入れて水平に搬送し、そのシート山S〜Sをストレージラインに送り出す。下流側コンベヤ4も、上流側コンベヤ3と同様、シート山S〜Sの一番下の段ボールシートに傷や凹みがつかないようにベルトコンベヤを採用している。
図2に示すように、積重ね搬送装置2は、前後方向に隙間なく並ぶ複数のシート山S〜Sを上流側コンベヤ3から受け入れて前方に搬送するコンベヤユニット5と、コンベヤユニット5上の第1のシート山Sの左右両端部を左右一対の第1爪6Aで支持して持ち上げる第1のシート山支持装置1Aと、コンベヤユニット5上の第2のシート山Sの左右両端部を左右一対の第2爪6Bで支持して持ち上げる第2のシート山支持装置1Bと、第1のシート山支持装置1Aおよび第2のシート山支持装置1Bをシート山S〜Sの前後方向に移動可能に支持する左右一対のメインフレーム7とを有する。コンベヤユニット5は、シート山S〜Sの左右方向に並ぶ複数の分割コンベヤ8からなる。
図3に示すように、各分割コンベヤ8は、前後方向に延びるコンベヤフレーム9と、コンベヤフレーム9の前端に回転可能に設けられたヘッドプーリ10と、コンベヤフレーム9の後端に回転可能に設けられたテールプーリ11と、コンベヤフレーム9の下方に設けられたドライブプーリ12と、これらヘッドプーリ10とテールプーリ11とドライブプーリ12の間に巻き掛けられた搬送ベルト13と、コンベヤフレーム9を昇降駆動するコンベヤ昇降装置14とを有する。
ヘッドプーリ10とテールプーリ11は、搬送ベルト13に従動して回転する従動プーリである。ヘッドプーリ10とテールプーリ11は、コンベヤフレーム9が昇降したときにコンベヤフレーム9と一体に昇降するようにコンベヤフレーム9に支持されている。ヘッドプーリ10とテールプーリ11は、各分割コンベヤ8が個別に昇降できるように分割コンベヤ8ごとに一本ずつ設けられている。
ドライブプーリ12は、コンベヤ駆動モータ15(図2参照)で回転駆動されるプーリであり、左右方向に並ぶ複数の分割コンベヤ8を一括して駆動するようにこれらの分割コンベヤ8に共通して一本設けられている。ドライブプーリ12は、固定位置で回転するようにコンベヤフレーム9とは独立して支持されており、コンベヤフレーム9が昇降しても、ドライブプーリ12は昇降しない。
図3に示すように、ドライブプーリ12の近傍には搬送ベルト13の送り出し側と引き込み側にそれぞれガイドプーリ16が設けられている。ガイドプーリ16は、ドライブプーリ12に対する搬送ベルト13の巻き掛け角を確保するプーリである。このガイドプーリ16もドライブプーリ12と同様コンベヤフレーム9とは独立して支持されている。ドライブプーリ12には、図示しない回転センサが設けられている。回転センサは、分割コンベヤ8上のシート山S〜Sの搬送距離を検出する。ここで、ドライブプーリ12と搬送ベルト13の間の滑りを防止するため、搬送ベルト13は、歯付きプーリとされたドライブプーリ12の歯に噛み合う形状のベルトを採用すると好ましい。
コンベヤ昇降装置14は、各分割コンベヤ8を個別に昇降させることができるようにコンベヤフレーム9ごとに設けられている。また、コンベヤ昇降装置14は、コンベヤフレーム9の前部と後部にそれぞれ設けられている。コンベヤ昇降装置14としては、圧縮空気で上下に伸縮する空気圧シリンダを採用することができる。また、コンベヤフレーム9は、コンベヤフレーム9の前部と後部にそれぞれ設けられた昇降ガイド17で上下に移動可能に支持されている。
図4に示すように、各分割コンベヤ8は、コンベヤ昇降装置14の駆動によって、シート山S〜Sの下面に搬送面(すなわち分割コンベヤ8の上面)が接触する上昇位置と、シート山S〜Sの下面から搬送面が離反する下降位置との間で昇降可能である。分割コンベヤ8の昇降ストロークは50〜150mm程度の範囲で設定される。昇降ストロークを50mmよりも大きく設定することで、シート山S〜Sの左右両端部の下面と、下降位置にある分割コンベヤ8の上面との間に第1爪6Aおよび第2爪6Bを挿入するためのスペース18を確保することができる。昇降ストロークを150mmよりも小さく設定することで、上昇位置にある分割コンベヤ8の搬送面の高さを抑えることができるので、既設のシートスタッカから排出されるシート山S〜Sの下面の位置に、上昇位置にある分割コンベヤ8の上面の高さを一致させることが容易となる。
図2、図3に示すように、メインフレーム7は、コンベヤユニット5の前端と後端に左右方向に延びるように設けられたリニヤガイド19で左右方向に移動可能に支持されている。また、各メインフレーム7には、メインフレーム7を左右方向に移動させるメインフレーム駆動装置20が設けられている。
図2に示すように、メインフレーム駆動装置20は、コンベヤユニット5を間に挟むようにシート山S〜Sの左右方向に間隔をおいて配置された一対の回転軸21,22と、一方の回転軸21を駆動する電動モータ23と、回転軸21と一体に回転するスプロケット24と、他方の回転軸22に相対回転可能に装着されたスプロケット25と、これらのスプロケット24,25に巻き掛けられたチェーン26とからなる。チェーン26は、チェーンブラケット27を介してメインフレーム7に連結されており、このチェーン26を電動モータ23の駆動力で走行させることにより、チェーン26に連結したメインフレーム7がシート山S〜Sの左右方向に移動するようになっている。
次に、第1のシート山支持装置1Aの構成について説明する。第2のシート山支持装置1Bは、第1のシート山支持装置1Aと前後対称の同一構成であるため、第1のシート山支持装置1Aに対応する部分に、同一の符号または末尾のアルファベットAをBに置き換えた符号を付して説明を省略する。
図5、図6に示すように、第1のシート山支持装置1Aは、左右一対の各メインフレーム7に対してシート山S〜Sの前後方向(すなわちコンベヤユニット5の搬送方向)に移動可能に設けられた前後方向移動フレーム30Aと、前後方向移動フレーム30Aに対して上下に移動可能に設けられた昇降ブラケット31Aと、昇降ブラケット31Aに対してシート山S〜Sの左右方向に移動可能に設けられた爪支持アーム32Aとを有し、この爪支持アーム32Aの先端に第1爪6Aが取り付けられている。
図4に示すように、前後方向移動フレーム30Aは、メインフレーム7に設けられた上下一対のリニヤガイド33でシート山S〜Sの前後方向に移動可能に支持されている。また、各前後方向移動フレーム30Aには、前後方向移動フレーム30Aをシート山S〜Sの前後方向に移動させる前後方向駆動装置34Aが設けられている。
図4、図6に示すように、前後方向駆動装置34Aは、メインフレーム7に固定されたシート山S〜Sの前後方向に延びる上下一対のラック35と、この各ラック35に噛み合うピニオン36と、ピニオン36と一体に回転するピニオン軸37と、このピニオン軸37を回転駆動する減速機付きの電動モータ38とからなる。
ピニオン軸37は、前後方向移動フレーム30Aに回転可能に支持され、電動モータ38も、前後方向移動フレーム30Aに支持されている。この電動モータ38の駆動力でピニオン36を回転させることにより、ピニオン36がラック35に噛み合いながらシート山S〜Sの前後方向に移動し、このピニオン36と共に前後方向移動フレーム30Aが移動するようになっている。
図5、図6に示すように、昇降ブラケット31Aは、前後方向移動フレーム30Aに設けられたリニヤガイド39で上下方向に移動可能に支持されている。図3に示すように、前後方向移動フレーム30Aには、昇降ブラケット31Aを上下方向に移動させる昇降駆動装置40Aが設けられている。
図3、図4に示すように、昇降駆動装置40Aは、上下に間隔をおいて配置された一対のプーリ41と、これらのプーリ41に巻き掛けられた伝動ベルト42と、一方のプーリ41を回転駆動する電動モータ43とからなる。伝動ベルト42は、昇降ブラケット31Aに連結されている。この上下に延びる伝動ベルト42を電動モータ43の駆動力で走行させることにより、伝動ベルト42に連結した昇降ブラケット31Aが昇降するようになっている。
図6に示すように、爪支持アーム32Aは、昇降ブラケット31Aに設けられたリニヤガイド44でシート山S〜Sの左右方向に移動可能に支持されている。また、昇降ブラケット31Aには、爪支持アーム32Aをシート山S〜Sの左右方向に進退させる直動機構45Aが設けられ、この直動機構45Aの駆動力で、爪支持アーム32Aが突出位置(第1爪6Aがシート山Sの左右両端部の下面に対向する位置)と退避位置(第1爪6Aをシート山Sの下面から左右方向外側に引き抜いた位置)との間を水平に移動するようになっている。直動機構45Aとして、圧縮空気で伸縮する空気圧シリンダを採用することができる。
第1爪6Aは、前後方向移動フレーム30Aの正面よりも前後方向移動フレーム30Bの側にずれて配置され、第2爪6Bは、前後方向移動フレーム30Bの正面よりも前後方向移動フレーム30Aの側にずれて配置されている。これにより、前後方向移動フレーム30A,30Bが前後方向に隣接する位置関係にあるとき(つまり、前後方向移動フレーム30A,30Bが図6に示す相対位置関係にあるとき)に、第1爪6Aと第2爪6Bの両爪の前後方向の位置を一致させることが可能となっている。なお、第1爪6Aと第2爪6Bは、前後対称の同一構成とされている。
図4に示すように、前後方向移動フレーム30Aには、シート押さえ46Aが昇降可能に設けられている。図7に示すように、シート押さえ46Aは、前後方向移動フレーム30Aに設けたリニヤガイド47で上下方向に移動可能に支持されている。図4に示すように、シート押さえ46Aは、上下一対のプーリ48に巻き掛けられた伝動ベルト49と一体に移動するように連結されており、上側のプーリ48に連結された電動モータ50を駆動することでシート押さえ46Aが昇降するようになっている。上記シート押さえ46Aは、シート山Sの左右両端部の上面を押さえることができるように、左右一対の前後方向移動フレーム30Aにそれぞれ設けられている。
図8〜図11に示すように、第1爪6Aは、シート山Sの左右両端部を下側から支持する左右一対の支持体51と、シート山Sの左右両端部に対する接触面がシート山Sの左右方向に移動可能となるように各支持体51の外周に回動可能に掛け回されたベルト52とからなる。
ベルト52は、表面が合成樹脂(例えば、ポリウレタン、ポリオレフィン等)で形成された筒状の無端ベルトである。このベルト52は、その表面が裏面よりも大きい摩擦係数を持つように構成されている。そのため、シート山Sの左右両端部をベルト52を介して支持体51で支持したときにベルト52の表面とシート山Sとの間に作用する摩擦力は、ベルト52の裏面と支持体51との間に作用する摩擦力よりも大きくなる。
図10に示すように、支持体51は、シート山Sの左右両端部を下側から支持したときにシート山Sのたわみに応じて変形するように柔軟性をもつクッション53と、クッション53を支持する金属製の座板54とを有する。クッション53は、発泡樹脂成形体53aと、発泡樹脂成形体53aの上面に貼り付けられた非発泡樹脂の樹脂板53bとを有する。ここで、樹脂板53bは、ベルト52との接触による発泡樹脂成形体53aの摩耗を防止するとともに、ベルト52が回動するときにベルト52の裏面と支持体51との間に作用する摩擦力を低減する役割を果たしている。
図11に示すように、座板54は、クッション53の下面とクッション53の左右方向外側の側面とにそれぞれ対向するように断面L字状に形成されている。図8に示すように、座板54は、座板54の前後方向の一端部から延び出す延出部55を介して爪支持アーム32Aに固定されている。これにより、爪支持アーム32Aと座板54が一体に移動し、直動機構45A(図6参照)によって支持体51がシート山Sの左右方向に駆動されるようになっている。
また、図10に示すように、第1爪6Aには、ベルト52の回動を阻止するロック状態とベルト52の回動を許容するフリー状態とを、切り換えることが可能なベルトロック機構56が取り付けられている。ベルトロック機構56は、ベルトロック部材57とロックアクチュエータ58とからなる。
ベルトロック部材57は、ベルトロック部材57がベルト52に接触してベルト52の回動を阻止するロック位置と、ベルトロック部材57がベルト52から離反してベルト52の回動を許容するロック解除位置との間で揺動可能に支持されている。ここで、ベルトロック部材57は、ベルト52を間に挟んで支持体51の下面と対向する部分を有するように配置され、その部分が上下方向に移動するように支点軸59を中心に揺動可能に支持されている。また、ベルトロック部材57のベルト52に対する接触部分(すなわちベルト52を間に挟んで支持体51の下面と対向する部分)には滑り止めが施されている。
ロックアクチュエータ58は、ベルトロック部材57をロック位置とロック解除位置との間で揺動させるアクチュエータである。ここで、ロックアクチュエータ58は、ベルトロック部材57の支持体51の下面と対向する部分に対して支点軸59を挟んで反対側の部分に接続された空気圧シリンダであり、空気圧でベルトロック部材57を揺動させるようになっている。
また、第1爪6Aには、ベルト52の支持体51よりも上側の部分を支持体51に対して相対移動させるベルト送り部60が取り付けられている。図11に示すように、ベルト送り部60は、ベルト52を介して支持体51で支持されたシート山Sの左右両端に隣接する位置でベルト52の表面に接触する削ぎ落としブレード61と、その削ぎ落としブレード61を支持体51に対して相対移動させる削ぎ落としアクチュエータ62(図8参照)とからなる。
削ぎ落としブレード61は、シート山Sの前後方向に延びる中空の筒状に形成され、その内部にブレード支持アーム63が挿入されている。削ぎ落としブレード61は、ブレード支持アーム63と削ぎ落としブレード61の間に組み込まれたスプリング64の力で下方に付勢され、ベルト52の表面に押さえ付けられている。削ぎ落としブレード61は、ベルト52の表面に面接触する平らな下面を持つ断面形状(図では断面方形状)に形成されている。
図8に示すように、削ぎ落としアクチュエータ62は、ブレード支持アーム63をシート山Sの左右方向に移動させるように爪支持アーム32Aに取り付けられた空気圧シリンダである。また、爪支持アーム32Aには、ブレード支持アーム63をシート山Sの左右方向に移動可能に支持するリニヤガイド65が取り付けられている。
ここで、上記ベルト送り部60は、削ぎ落としアクチュエータ62の駆動力で削ぎ落としブレード61を支持体51に対してシート山Sの左右方向の内方に相対移動させ、このとき削ぎ落としブレード61とベルト52の表面との間に生じる摩擦力によって、ベルト52の支持体51よりも上側の部分を支持体51に対して左右方向の内方に相対移動させることを可能としている。
以下、上記第1爪6Aの支持体51でシート山Sの左右両端部を下側から支持して持ち上げ、その後、一対の支持体51をシート山Sの左右方向外側に引き抜くときの上記ベルトロック機構56とベルト送り部60の動作を説明する。
まず、図11、図12に示すように、シート山Sの左右両端部を第1爪6Aの支持体51で支持して持ち上げるとき、ベルトロック機構56はロック状態にしておく。すなわち、ロックアクチュエータ58を作動させてベルトロック部材57をロック位置(ベルトロック部材57をベルト52の表面に押し付けることでベルト52の回動を阻止する位置)に移動した状態にしておく。これにより、シート山Sの左右両端部を持ち上げたときに、シート山Sの下面と支持体51との間で左右方向の相対移動が生じるのが防止されるので、シート山Sの最下部の段ボールシートが左右方向の外側に引っ張られた状態となり、シート山Sの最下部の段ボールシートがその自重によって左右両端から中央に向けて垂れ下がるのを抑制することができる。その結果、シート山Sの左右両端部を持ち上げたときに、シート山Sの最下部の段ボールシートが折れ曲がるのを防止することが可能となる。
また、シート山Sの左右両端部を第1爪6Aの支持体51で支持して持ち上げるとき、ベルト送り部60を作動させずに、削ぎ落としブレード61と支持体51の相対位置を固定した状態にしておく。これにより、シート山Sの左右両端部を持ち上げるときに、削ぎ落としブレード61とベルト52の表面との間の摩擦力でベルト52の回動が阻止され、シート山Sの下面と支持体51との間で左右方向の相対移動が生じるのをより確実に防止することが可能となる。
また、シート山Sの左右両端部が第1爪6Aの支持体51で持ち上げられたときに、図12に示すように、支持体51を構成するクッション53がシート山Sのたわみに応じて変形するので、シート山Sの下面が支持体51の左右方向内端との接触部で折れ曲がりを生じるのが防止される。
図13に示すように、シート山Sの左右方向外側に第1爪6Aの支持体51を引き抜くときは、ベルトロック機構56はフリー状態にしておく。すなわち、ロックアクチュエータ58を作動させてベルトロック部材57をロック解除位置(ベルトロック部材57をベルト52の表面から離反させることでベルト52の回動を許容する位置)に移動した状態にしておく。これにより、シート山Sの左右方向外側に支持体51を引き抜くときに、シート山Sの下面とベルト52の表面の間の摩擦力でベルト52が回動し、円滑に支持体51を引く抜くことが可能となる。
また、シート山Sの左右方向外側に第1爪6Aの支持体51を引き抜くとき、ベルト送り部60を作動させて、ベルト52の支持体51よりも上側の部分を支持体51に対して左右方向の内方に相対移動させる。すなわち、削ぎ落としブレード61を支持体51に対して左右方向の内方に相対移動するように削ぎ落としアクチュエータ62を作動させ、その削ぎ落としブレード61とベルト52の表面との間に生じる摩擦力によって、ベルト52の支持体51よりも上側の部分を支持体51に対して左右方向の内方に相対移動させる。これにより、ベルト52の回動抵抗が比較的大きいときにも、支持体51の引き抜き動作に応じてベルト52が回動し、円滑に支持体51を引く抜くことが可能となる。また、シート山Sの左右方向外側に支持体51を引き抜くときに、仮にシート山Sの下面とベルト52との間の滑りが生じたとしても、削ぎ落としブレード61が、シート山Sの左右両端部を支持体51の上から削ぎ落とすので、確実に一対の支持体51をシート山Sの下面から引き抜くことが可能である。
上述した構成のシート山の積重ね搬送装置2は、図示しないコルゲータの最下流のシートスタッカの出口に配置される。このシート山の積重ね搬送装置2の動作例を説明する。まず、シートスタッカから、所定の高さに達した背の高いシート山S〜Sが排出されたときの動作(すなわち、シート山S〜Sの積み重ね動作を行なわないとき)を説明する。
図1に示すように、上流側コンベヤ3は、シートスタッカから排出された複数のシート山S〜Sを、スリッタの切断ラインLを介して前後方向に隙間なく並んだ状態で搬送し、その状態のまま積重ね搬送装置2に送り出す。積重ね搬送装置2は、上流側コンベヤ3から受け入れた複数のシート山S〜Sを前後方向に隙間なく並んだ状態のまま搬送し、シート山S〜Sの積み重ね動作を行なわずにそのままの状態で下流側コンベヤ4に送り出す。このとき、各分割コンベヤ8は、すべて上昇位置に上昇した状態でシート山S〜Sを搬送する。その後、下流側コンベヤ4は、積重ね搬送装置2から排出されたシート山Sを受け入れて搬送し、そのシート山S〜Sをストレージラインに送り出す。ここで、積重ね搬送装置2は、単にシート山S〜Sを水平に搬送する通常のコンベヤとして機能する。
次に、シートスタッカから、所定の高さに達しない背の低いシート山S〜Sが排出されたときの動作(すなわち、シート山S〜Sの積み重ね動作を行なうとき)を説明する。
図1に示すように、上流側コンベヤ3は、シートスタッカから排出された複数のシート山S〜Sを、スリッタの切断ラインLを介して前後方向に隙間なく並んだ状態で搬送し、その状態のまま積重ね搬送装置2に送り出す。このとき、積重ね搬送装置2は、第1のシート山Sが分割コンベヤ8に到達するまでの間に、図14(b)に示すように、シート山Sの左右両端部の下方とその外側に位置する分割コンベヤ8を下降させ、シート山Sの左右両端部の下方にスペース18を形成し、このスペース18に第1爪6Aを移動させておく。
具体的には、第1爪6Aの高さが、下降位置にある分割コンベヤ8の搬送面とシート山Sの下面との間に挿入可能な高さとなるように、昇降駆動装置40Aで昇降ブラケット31Aを下降させた状態で、メインフレーム駆動装置20でメインフレーム7をシート山Sの左右方向に移動させて、第1爪6Aをシート山Sの左右両端部の下方のスペース18に移動させる。このとき、第1爪6Aを支持する爪支持アーム32Aは、直動機構45Aにより突出位置に移動した状態となっている。また、第1爪6Aと第2爪6Bの両爪の前後方向の位置が一致するように前後方向移動フレーム30A,30Bの前後方向の間隔を狭めておき、第2爪6Bを支持する爪支持アーム32Bは、直動機構45Bにより退避位置に移動させておく。
上流側コンベヤ3から分割コンベヤ8に第1のシート山Sが受け渡された後、図14(a)、(b)に示すように、シート押さえ46A,46Bで第1のシート山Sの上面を押さえるとともに、第1爪6Aを、第1のシート山Sの下方から前方に移動させながら上昇させて、図15(a)、(b)に示すように、第1のシート山Sの下面を、その後方に位置する分割コンベヤ8上の第2のシート山Sの上面よりも高い位置まで持ち上げる。このとき、第1爪6Aのベルトロック機構56はロック状態にしておく(図11、図12参照)。
また、左右一対の第1爪6Aでシート山Sの左右両端部を支持して持ち上げるとき、図14(a)、(b)に示すように、左右一対のシート押さえ46A,46Bを下降させてシート山Sの左右両端部の上面を押さえておく。これにより、シート山Sの下面と第1爪6Aのベルト52との間の滑りを効果的に防止することが可能となる。
分割コンベヤ8は、第1のシート山Sを受け入れた後も分割コンベヤ8上のシート山S,Sを水平に搬送しつづけるように駆動させる。分割コンベヤ8上の第1のシート山Sを持ち上げるとき、第1のシート山Sが第2のシート山Sに干渉するのを回避するため、第1爪6Aは、分割コンベヤ8上のシート山Sの搬送速度と同一かそれよりも僅かに速い速度(例えばシート山Sの搬送速度の100〜110%の速度)で前方に移動させる。またこのとき、第2爪6Bは、第1爪6Aと前後方向の位置が一致した状態を保つように、第1爪6Aと同一速度で前方に移動させる。ここで、第1爪6Aおよび第2爪6Bの前後方向への移動は、前後方向移動フレーム30Aおよび30Bの移動によって行なう。
図15(a)、(b)に示すように、第1爪6Aが第1のシート山Sの下面を第2のシート山Sの上面よりも高い位置まで持ち上げた後、図15(a)の矢印に示すように、第1爪6Aを、第1のシート山Sを持ち上げた状態のまま後方に移動させて、第1のシート山Sを第2のシート山Sの真上に位置決めする。この第1爪6Aの前後方向の位置決めは、分割コンベヤ8のドライブプーリ12に設けられた回転センサの検出信号と、段ボールシートの幅寸法(すなわちシート山Sの前後方向の長さ)とに基づいて行なう。このとき、第2爪6Bは、第1爪6Aと前後方向の位置が一致した状態を保つように、第1爪6Aと同一速度で後方に移動させる。これにより、第1のシート山Sを第2のシート山Sの上に降ろした直後に、第2爪6Bで第2のシート山Sを持ち上げてその後方に位置する第3のシート山Sの上に積み重ねる動作を開始することが可能となる。
その後、図16(a)、(b)に示すように、第1のシート山Sの左右方向外側に第1爪6Aを引き抜き、第1のシート山Sを分割コンベヤ8上の第2のシート山Sの上に降ろす。すなわち、第1のシート山Sが第2のシート山Sの上方に位置する状態で、左右一対の爪支持アーム32Aを直動機構45Aで同時に退避位置に移動させることにより、第1のシート山Sの左右両端部の下面から第1爪6Aを左右方向外側に引き抜き、第1のシート山Sを第2のシート山Sの上に載置する。このとき、第1爪6Aを円滑に引き抜くために、第1爪6Aのベルトロック機構56はフリー状態にするとともに、削ぎ落としブレード61を支持体51に対して左右方向の内方に相対移動させる(図13参照)。また、第1爪6Aが第1のシート山Sを第2のシート山Sの上に降ろすまでの間に、第2爪6Bは、シート山Sの左右両端部の下方のスペース18に移動させておく。
ここで、第1爪6Aが第1のシート山Sの下面を持ち上げてから、その第1のシート山Sを第2のシート山Sの上に降ろすまでの間、第1爪6Aで持ち上げられた状態の第1のシート山Sには、水平方向の速度変化による慣性力がはたらくため、第1のシート山Sのバランスが崩れてしまう可能性がある。これに対し、この実施形態の積重ね搬送装置2は、第1爪6Aが第1のシート山Sの下面を持ち上げてから、その第1のシート山Sを第2のシート山Sの上に降ろすまでの間、シート押さえ46A,46Bで第1のシート山Sの上面を押さえておくため、第1爪6Aで持ち上げられた状態の第1のシート山Sのバランスが崩れるのを防止することができる。
そして、第1爪6Aが第1のシート山Sを第2のシート山Sの上に降ろした直後、図17(a)、(b)に示すように、第2爪6Bを、第2のシート山Sの下方から前方に移動させながら上昇させて、第2のシート山Sの下面を第3のシート山Sの上面よりも高い位置まで持ち上げる。このとき、第2爪6Bのベルトロック機構56はロック状態にしておく。またこのとき、分割コンベヤ8は、第2爪6Bが第2のシート山Sを持ち上げた後も、分割コンベヤ8上のシート山Sを水平に搬送しつづけるように駆動する。第2のシート山Sを持ち上げるとき、第2のシート山Sが第3のシート山Sに干渉するのを回避するため、第2爪6Bは、分割コンベヤ8上のシート山Sの搬送速度と同一かそれよりも僅かに速い速度で前方に移動させる。またこのとき、第1爪6Aは、第2爪6Bと前後方向の位置が一致した状態を保つように、第2爪6Bと同一速度で前方に移動させる。
第2爪6Bが第2のシート山Sの下面を第3のシート山Sの上面よりも高い位置まで持ち上げた後、図17(a)の矢印に示すように、第2爪6Bを、第2のシート山Sを持ち上げた状態のまま後方に移動させる。このとき、第1爪6Aは、第2爪6Bと前後方向の位置が一致した状態を保つように、第2爪6Bと同一速度で後方に移動させる。
その後、図18(a)、(b)に示すように、持ち上げた第2のシート山Sを分割コンベヤ8上の第3のシート山Sの上に降ろす。すなわち、第2爪6Bを取り付けた左右一対の爪支持アーム32Bを直動機構45Bで同時に退避位置に移動させることにより、第2のシート山Sの左右両端部の下面から第2爪6Bを左右方向外側に引き抜く。このとき、第2爪6Bを円滑に引き抜くために、第2爪6Bのベルトロック機構56はフリー状態にするとともに、削ぎ落としブレード61を支持体51に対して左右方向の内方に相対移動させる。第2爪6Bが第2のシート山Sを第3のシート山Sの上に降ろすまでの間に、第1爪6Aは、第3のシート山Sの両端部の下方のスペース18に移動させておく。これにより、第3のシート山Sの後方に図示しない第4のシート山が連続して存在する場合にも、第2のシート山Sを第3のシート山Sの上に降ろした直後に、第1爪6Aで第3のシート山Sを持ち上げて第4のシート山の上に積み重ねる動作を開始することが可能となる。
以上のようにして、積重ね搬送装置2は、上流側コンベヤ3から受け入れた複数のシート山S〜Sの搬送の流れを止めることなく、第1、第2、第3のシート山S〜Sを積み重ねて背の高いシート山にし、そのシート山を下流側コンベヤ4に送り出す。下流側コンベヤ4は、積重ね搬送装置2から受け入れた背の高いシート山を水平に搬送し、ストレージラインに送り出す。
上記の積重ね搬送装置2は、シート山Sの左右両端部を左右一対の第1爪6A(または第2爪6B)で支持して持ち上げるときに、支持体51の外周に掛け回されたベルト52の回動をベルトロック機構56で阻止するので、シート山Sの最下部の段ボールシートと支持体51との間で左右方向の相対移動が生じるのを防止することができる。その結果、シート山Sの左右両端部を持ち上げたときに、シート山Sの最下部の段ボールシートがその自重によって左右両端から中央に向けて垂れ下がるのを抑制することが可能となり、シート山Sの最下部の段ボールシートが折れ曲がるのを防止することができる。
また、上記の積重ね搬送装置2は、シート山Sの左右両端部を第1爪6A(または第2爪6B)で支持して持ち上げるときに、左右一対のシート押さえ46A,46Bを下降させてシート山Sの左右両端部の上面を押さえるので、シート山Sの下面とベルト52の上面との間の滑りを効果的に防止することが可能である。
また、上記の積重ね搬送装置2は、シート山Sの左右両端部を第1爪6A(または第2爪6B)で下側から支持して持ち上げたときに、シート山Sのたわみに応じて支持体51を構成するクッション53が変形するので、シート山Sの下面が第1爪6Aの支持体51の左右方向内端との接触部で折れ曲がりを生じるのを防止することが可能である。
上記の積重ね搬送装置2は、シート山Sの左右方向外側に第1爪6Aを引き抜くときは、ベルトロック機構56のロック状態を解除するので、第1爪6Aの支持体51の外周に掛け回されたベルト52の回動が許容され、円滑に第1爪6Aを引く抜くことができる。
また、上記の積重ね搬送装置2は、分割コンベヤ8が、上昇位置と下降位置との間で昇降可能な複数の分割コンベヤ8からなるので、シート山S〜Sの左右方向の寸法に応じてシート山S〜Sの左右両端部の下方とその外側に位置する分割コンベヤ8を下降させることにより、シート山S〜Sの左右両端部の下方に、シート山S〜Sの下面を持ち上げる第1爪6Aおよび第2爪6Bの配置スペース18を確保することができる。そのため、左右方向の寸法の異なる複数種類のシート山S〜Sに対応可能であり、さまざまな生産ロットに対応して寸法の異なるシート山S〜Sを排出するシートスタッカの出口に設置するのに好適である。
また、上記の積重ね搬送装置2は、第1のシート山Sを、分割コンベヤ8上のシート山S,Sの搬送の流れを止めずに第2のシート山Sの上に積み重ね、更に、その上下に積み重なった状態の第1のシート山Sおよび第2のシート山Sを、分割コンベヤ8上のシート山Sの搬送の流れを止めずに第3のシート山Sの上に積み重ねることが可能である。そのため、シート山S〜Sを積み重ねるために要するサイクルタイムが短い。
また、上記の積重ね搬送装置2は、第1爪6Aと第2爪6Bとを交互に用いてシート山S〜Sの積み重ね動作をすることにより、4山以上連続するシート山も、その搬送の流れを止めないで積み重ねることが可能である。
ところで、第1のシート山支持装置1Aは、第1のシート山Sの下面を第2のシート山Sの上面よりも高い位置まで持ち上げてから静止させ、その持ち上げた第1のシート山Sの真下に第2のシート山Sが分割コンベヤ8で搬送されるまで静止した状態で待機するように駆動することも可能であるが、このようにすると、第1のシート山Sを持ち上げてから第2のシート山Sの上に降ろすまでの時間が長くなる。
これに対し、上記の積重ね搬送装置2は、第1のシート山支持装置1Aで第1のシート山Sの下面を第2のシート山Sの上面よりも高い位置まで持ち上げてから、その持ち上げた第1のシート山Sを分割コンベヤ8上の第2のシート山Sの上に降ろすまでの間に、第1のシート山Sを持ち上げた状態のまま後方に第1のシート山支持装置1Aを移動させるので、シート山S,Sを積み重ねるために要するサイクルタイムが短いものとなっている。
第1のシート山支持装置1Aおよび第2のシート山支持装置1Bには、図14〜図18に示すように、シート山Sを持ち上げたときに、そのシート山Sのバランスが崩れるのを防止するため、持ち上げたシート山Sの前後の側面を支持する支持ガイド66A,66Bを設けることができる。シート山Sの後側の支持ガイド66Aは、図14(a)、(b)に示すように、シート山Sと干渉するのを防止するため、前後方向移動フレーム30A,30Bに対して上下に移動可能に設けられている。
ところで、図19に示すように、上流側コンベヤ3からコンベヤユニット5に送り込まれるシート山Sの前後方向の寸法が大きい場合、そのシート山Sを一対の第1爪6Aだけで持ち上げると、持ち上げたシート山Sのバランスが崩れたり、持ち上げたシート山Sの一番下の段ボールシートが第1爪6Aの位置で折れたりするおそれがある。そこで、前後方向の寸法が大きいシート山Sの積み重ね動作を行なうときは、図20〜図22に示すように、第1爪6Aと第2爪6Bの両方を同時に用いてシート山Sを持ち上げるようにすることができる。
すなわち、第1爪6Aと第2爪6Bの両爪を、分割コンベヤ8で搬送される複数のシート山S,Sのうちの第1のシート山Sの下方から前方に移動させながら上昇させることにより、分割コンベヤ8上のシート山Sの搬送を止めずに第1のシート山Sの下面を第2のシート山Sの上面よりも高い位置まで持ち上げ、その持ち上げた第1のシート山Sを分割コンベヤ8上の第2のシート山Sの上に降ろすように第1爪6Aと第2爪6Bを移動させるようにすることができる。
このようにすると、単一のシート山Sを、前後に離れた2つの位置で持ち上げるので、シート山Sの前後方向の寸法が大きいときでも、シート山Sをバランスよく安定して持ち上げることができ、また、シート山Sを持ち上げたときにそのシート山Sの一番下の段ボールシートが折れるのを防止することができる。
上記実施形態では、複数のシート山S〜Sを単一のシート山に積み重ねる動作を説明したが、シートスタッカでシート山S〜Sを小口に分割することにより、複数のシート山S〜Sを、そのシート山S〜Sよりも少数の複数のシート山となるように積み重ねることも可能である。以下説明する。
例えば、図23に示すように、シートスタッカから排出されるシート山S〜Sの高さが、通常時にシートスタッカから排出されるシート山の所定高さ(例えば、Aフルートの段ボールシート300枚分の1.5mの高さ)には達しないが、仮にこれらのシート山S〜Sを積み重ねて単一のシート山にしたときに、積み重ねた後のシート山の高さが上記所定高さを超えてしまうときがある。
このときは、シート山S〜Sを、シート山S〜Sよりも枚数の少ない小口バッチのシート山Sa1〜Sa3とSb1〜Sb3とに分割し、その各小口バッチのシート山Sa1〜Sa3と各小口バッチのシート山Sb1〜Sb3とをそれぞれで積み重ねることで、シート山S〜Sの数を減らす積み重ね動作が可能となる。
すなわち、まず、図24の右上に示すように、シート山S〜Sよりも枚数の少ない小口バッチのシート山Sa1〜Sa3がシートスタッカに積み上がった時点で、そのシート山Sa1〜Sa3をシートスタッカから排出する(残りの段ボールシートは、新たなシート山Sb1〜Sb3として積み上げる)。シート山Sa1〜Sa3の高さは、シート山Sa1〜Sa3を互いに積み重ねたときに上記所定高さを超えない高さに設定する。次に、シートスタッカから排出された小口バッチのシート山Sa1〜Sa3を、図1に示す積重ね搬送装置2で積み重ねて下流側コンベヤ4に送り込み、その後、下流側コンベヤ4上に待機させる。このとき、下流側コンベヤ4上のシート山Sa1〜Sa3は、図24の左上に示すように、単一のシート山を形成している。
ここで、小口バッチの各シート山Sa1〜Sa3の高さは、上記所定高さ(すなわち、通常時にシートスタッカから排出されるシート山の高さ)をシート山Sa1〜Sa3の山数(丁取り数)で割算した高さに設定する。これにより、小口バッチのシート山Sa1〜Sa3を積重ね搬送装置2で積み重ねたときに、その積み重ねた後のシート山Sa1〜Sa3の合計高さを、通常時にシートスタッカから排出されるシート山の高さに一致させることができる。つまり、ストレージラインに送り出すシート山の高さを通常時の高さに揃えることができる。
次に、図24の右下に示すように、小口バッチのシート山Sb1〜Sb3をシートスタッカから排出する。その後、シートスタッカから排出された小口バッチのシート山Sb1〜Sb3を、図1に示す積重ね搬送装置2で積み重ねて下流側コンベヤ4に送り込み、下流側コンベヤ4上で待機するシート山(シート山Sa1〜Sa3を積み重ねたもの)に合体させる。最後に、下流側コンベヤ4は、図24の左下に示すように、シート山Sa1〜Sa3が積み重なって形成された単一のシート山と、シート山Sb1〜Sb3が積み重なって形成された単一のシート山とを隣接した状態でストレージラインに送り出す。
以上のように、図23に示すシート山S〜Sを、図24の右側に示すように、シート山S〜Sよりも枚数の少ない小口バッチのシート山Sa1〜Sa3に分割して上記積重ね搬送装置2に送り込むことで、図23に示すシート山S〜Sの山数よりも少数の複数のシート山(図24の左下参照)となるように積み重ねることが可能となる。
上記実施形態では、ベルト52の支持体51よりも上側の部分を支持体51に対して左右方向の内方に相対移動させるベルト送り部60として、ベルト52の表面に接触する削ぎ落としブレード61と、削ぎ落としブレード61を支持体51に対して相対移動させる削ぎ落としアクチュエータ62とからなるものを例に挙げて説明したが、他の形式のベルト送り部60を採用することも可能である。例えば、ベルト52の裏面に接触するローラと、そのローラを回転駆動するモータとからなるベルト送り部60を採用することも可能である。
上記実施形態では、本発明のシート山支持装置1A,1Bを組み込んだシート山の積重ね搬送装置を説明したが、本発明のシート山支持装置は、他の装置に組み込むことも可能である。例えば、シート山の左右両端部を下側から支持して持ち上げ、そのシート山を他の場所(例えばパレット等の上面)に降ろす装置に組み込んでもよい。このようにしても、シート山の最下部の段ボールシートに折れ曲がりを生じさせずにシート山の左右両端部を左右一対の支持体で支持して持ち上げるとともに、そのシート山を円滑に降ろすことが可能となる。
また、上記実施形態では、左右両方の支持体51にベルト52を備えた構造を例に挙げて説明したが、片方の支持体51にのみベルト52を備えた構造としても良い。
また、上記実施形態では、段ボールシートのシート山を支持するシート山支持装置1A,1Bを例に挙げて説明したが、本発明は、段ボールシート以外のシートを積み上げて形成したシート山の支持装置にも適用することができる。例えば、板紙のシートを積み上げて形成されたシート山を支持するシート山支持装置に適用することが可能である。
1A,1B シート山支持装置
5 コンベヤユニット
8 分割コンベヤ
18 スペース
45A,45B 直動機構
46A,46B シート押さえ
51 支持体
52 ベルト
53 クッション
54 座板
56 ベルトロック機構
57 ベルトロック部材
58 ロックアクチュエータ
60 ベルト送り部
61 削ぎ落としブレード
62 削ぎ落としアクチュエータ
〜S シート山

Claims (9)

  1. シートを積み上げて形成されたシート山(S)の左右両端部を下側から支持する左右一対の支持体(51)と、
    前記シート山(S)の左右両端部に対する接触面が前記シート山(S)の左右方向に移動可能となるように前記支持体(51)の外周に回動可能に掛け回されたベルト(52)と、
    前記ベルト(52)の回動を阻止するロック状態と、前記ベルト(52)の回動を許容するフリー状態とを切り換えることが可能なベルトロック機構(56)と、
    前記支持体(51)を前記シート山(S)の左右方向外側に引き抜くように水平に移動させる直動機構(45A)とを有し、
    前記支持体(51)で前記シート山(S)の左右両端部を支持するときは前記ベルトロック機構(56)をロック状態とし、前記支持体(51)を前記シート山(S)の左右方向外側に引き抜くときは前記ベルトロック機構をフリー状態とするシート山支持装置。
  2. 前記支持体(51)で支持したシート山(S)の左右両端部の上面を押さえるように昇降可能に設けられた左右一対のシート押さえ(46A)を更に有する請求項1に記載のシート山支持装置。
  3. 前記支持体(51)は、前記シート山(S)の左右両端部を下側から支持したときにシート山(S)のたわみに応じて変形するクッション(53)と、そのクッション(53)を支持する金属製の座板(54)とを有する請求項1または2に記載のシート山支持装置。
  4. 前記ベルトロック機構(56)は、前記ベルト(52)に接触してベルト(52)の回動を阻止するロック位置と前記ベルト(52)から離反してベルトの回動を許容するロック解除位置との間で移動可能に支持されたベルトロック部材(57)と、そのベルトロック部材(57)を前記ロック位置とロック解除位置との間で移動させるロックアクチュエータ(58)とからなる請求項1から3のいずれかに記載のシート山支持装置。
  5. 前記支持体(51)を前記シート山(S)の左右方向外側に引き抜くときに、前記ベルト(52)の前記支持体(51)よりも上側の部分を前記支持体(51)に対して左右方向の内方に相対移動させるベルト送り部(60)を更に有する請求項1から4のいずれかに記載のシート山支持装置。
  6. 前記ベルト(52)は、その表面が裏面よりも大きい摩擦係数をもつように構成され、
    前記ベルト送り部(60)は、前記シート山(S)の左右両端に隣接する位置で前記ベルト(52)の表面に接触する削ぎ落としブレード(61)と、その削ぎ落としブレード(61)を前記支持体(51)に対して相対移動させる削ぎ落としアクチュエータ(62)とからなり、
    前記支持体(51)を前記シート山(S)の左右方向外側に引き抜くときに、前記削ぎ落としアクチュエータ(62)が前記削ぎ落としブレード(61)を前記支持体(51)に対して左右方向の内方に相対移動させ、その削ぎ落としブレード(61)とベルト(52)の表面との間に生じる摩擦力によって、前記ベルト(52)の前記支持体(51)よりも上側の部分を前記支持体(51)に対して左右方向の内方に相対移動させる請求項5に記載のシート山支持装置。
  7. 前後方向に並ぶ複数のシート山(S,S)をその左右両端部の下方にスペース(18)を形成した状態で前方に搬送するコンベヤユニット(5)と、
    そのコンベヤユニット(5)上の複数のシート山(S,S)のうち第1のシート山(S)の左右両端部を支持するシート山支持装置(1A)とを有し、
    そのシート山支持装置(1A)で支持した状態の前記第1のシート山(S)を、前記コンベヤユニット(5)の搬送速度と同一かそれよりも速い速度で前方に移動しながら上昇させることにより、前記第1のシート山(S)をその後方に位置する前記コンベヤユニット(5)上の第2のシート山(S)の上面よりも高い位置まで持ち上げ、その持ち上げた第1のシート山(S)を前記第2のシート山(S)の上に降ろすシート山の積重ね搬送装置であって、
    前記シート山支持装置(1A)として、請求項1から6のいずれかに記載のシート山支持装置を用いたシート山の積重ね搬送装置。
  8. 前記シート山支持装置(1A)は、前記第1のシート山(S)を第2のシート山(S)の上面よりも高い位置まで持ち上げてから、その持ち上げた第1のシート山(S)を前記コンベヤユニット(5)上の第2のシート山(S)の上に降ろすまでの間に、前記第1のシート山(S)を持ち上げた状態のまま後方に移動する請求項7に記載のシート山の積重ね搬送装置。
  9. 前記コンベヤユニット(5)は、前記シート山(S,S)の左右方向に並ぶ複数の分割コンベヤ(8)からなり、その各分割コンベヤ(8)は、シート山(S,S)の下面に搬送面が接触する上昇位置と、シート山(S,S)の下面から搬送面が離反する下降位置との間で昇降可能に構成され、前記各分割コンベヤ(8)のうちシート山(S)の左右両端部の下方とその外側に位置する分割コンベヤ(8)を下降させることによりシート山(S)の左右両端部の下方に前記スペース(18)を形成する請求項7または8に記載のシート山の積重ね搬送装置。
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