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JP2015148766A - 電源装置及び画像形成装置 - Google Patents

電源装置及び画像形成装置 Download PDF

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JP2015148766A JP2014022546A JP2014022546A JP2015148766A JP 2015148766 A JP2015148766 A JP 2015148766A JP 2014022546 A JP2014022546 A JP 2014022546A JP 2014022546 A JP2014022546 A JP 2014022546A JP 2015148766 A JP2015148766 A JP 2015148766A
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Abstract

【課題】整流平滑回路における消費電力を低減すること。
【解決手段】交流電圧を整流する整流部3と、整流部3により整流された電圧を平滑する平滑部4と、を備える電源装置であって、整流部3に交流電圧の供給を接続又は切断するスイッチ部2と、交流電圧に応じた電圧により充電される電源電圧充電部8と、電源電圧充電部8に充電されている電圧に応じてスイッチ部2を制御するスイッチ制御部9と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電源装置及び画像形成装置に関し、特に、交流電源に接続して入力される交流電圧を整流平滑する、又は切断して整流平滑を停止する、電力損失を低減した電源の整流平滑制御方法に関する。
従来の電源装置では、商用電源としての交流電源から入力される交流電圧をダイオードによって整流し、コンデンサによって平滑して直流電圧を出力するように、ダイオードとコンデンサを組み合わせた整流平滑ブロックにより整流平滑を行っている。例えば、特許文献1には、1つの整流平滑ブロックの構成で、平滑コンデンサへの充電電流を制御するために、ダイオードブリッジによる整流後の経路に、インピーダンスを切り替える回路を備える構成が開示されている。
特許第4973865号公報
しかしながら、従来例の構成では、交流電源からの入力を常時整流し、インピーダンスを切り替えて平滑するための切替回路において常時電力を消費し、電力損失を低減することが困難であるという課題があった。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、整流平滑回路における消費電力を低減することを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)交流電圧を整流する整流手段と、前記整流手段により整流された電圧を平滑する平滑手段と、を備える電源装置であって、前記整流手段に前記交流電圧の供給を接続又は切断する接続手段と、前記交流電圧に応じた電圧により充電される充電手段と、前記充電手段に充電されている電圧に応じて前記接続手段を制御する第一の制御手段と、を有することを特徴とする電源装置。
(2)記録媒体に画像形成を行う画像形成手段と、前記(1)に記載の電源装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、整流平滑回路における消費電力を低減することができる。
実施例1〜3の画像形成装置の構成を示す図 実施例1の電源装置のブロック図 実施例1の電源装置の回路を示す図 実施例1の電源装置の回路の各部の波形を示す図 実施例2の電源装置のブロック図、回路を示す図 実施例2の電源装置の回路の各部の波形を示す図 実施例2の電源装置の動作を説明するフローチャート 実施例3の電源装置のブロック図、回路を示す図 実施例3の電源装置の回路の各部の波形を示す図
以下、本発明を実施するための形態を、実施例により図面を参照しながら詳しく説明する。
[画像形成装置]
図1は実施例1の画像形成装置の構成を示す概略図である。制御部101は、画像形成装置110を制御する制御部であり、例えばCPU(中央演算処理装置)である。また、制御部101は、ワンチップマイコンや演算処理ユニットを組み合わせたものでもよい。また、制御部101は、動作を制御する手順やデータを保持しているROM(Read Only Memory)や、一時的に情報を保持するRAM(Random Access Memory)が一体となっている。更に、制御部101は、個別に同等の機能を有する回路を接続したものであってもよい。画像形成装置110は、電源装置111を備えている。電源装置111は、交流電源1から交流電圧が入力され、交流電圧を直流電圧に変換する電源ブロックであり、画像形成装置110に直流電圧を供給する。
記録媒体112は、画像を記録する記録媒体であり、例えば紙等である。ピックアップローラ113は、記録媒体112を送り出すローラであり、レジストローラ114は、記録媒体112の先端を揃えるためのローラである。画像形成部115は、搬送された記録媒体112上に公知の電子写真プロセスにより画像を形成する。照射部115aは、電子写真プロセスにおける画像イメージを感光ドラム115b上に潜像として照射する。現像部115cは、感光ドラム115b上の潜像をトナー画像として形成する。転写部材115dは、記録媒体112上に感光ドラム115b上で形成されたトナー画像を転写する。
定着部116は、記録媒体112上に形成されたトナー画像を安定して定着させる。加熱部材116aは、交流電源1から不図示の経路で電力を供給されて発熱する。フィルム部材116bは、加熱部材116aの熱を記録媒体112に伝達する。加圧部材116cは、加熱部材116aからフィルム部材116bを介して伝達された熱により加熱されるとともに、記録媒体112を加圧してトナー画像を定着させる。排紙ローラ117は、記録媒体112を画像形成装置110の上部に排出するローラである。排紙トレイ118は排出された記録媒体112を積載するトレイである。119は画像形成処理及び定着処理が完了した記録媒体112が排出され、排紙トレイ118上に積載された状態を表している。記録媒体112を搬送するローラや画像形成動作を行う各部材は、電源装置111から供給された電力を消費するもので、後述する負荷7に相当する。
また、画像形成装置110は、画像形成動作を行う際の通常動作モードや印刷指示を受信したらすぐに画像形成を行う状態にある待機モード等、所定電力を消費する第一のモードと、消費する電力が低い省電力モード等の第二のモードとで稼働可能である。
[電源装置の構成]
図2は、電源装置111の構成を示す図である。交流電源1から供給された交流電圧は、接続手段であるスイッチ部2を介して、交流電圧を整流するブリッジダイオード等で構成される整流部3に接続される。ここで、スイッチ部2は、交流電源1の入力を後段の回路(整流部3)に接続又は切断する回路である。平滑部4は、整流部3により整流された電圧を平滑化する回路であり、例えば、コンデンサ等の容量素子で構成される。スイッチング部5は、平滑部4により平滑された電圧をスイッチング動作によって、例えば降圧するために動作する。電圧変換部6は、平滑部4の電圧がスイッチング部5の動作によって入力される電圧を降圧して変換する回路であり、例えばスイッチングトランスで構成され、直流電圧Vdcを出力する。負荷7は、電圧変換部6から出力された直流電圧Vdcで動作する電気部品であり、電力を消費する。電源電圧充電部8は、交流電源1に接続され電源電圧Vccを生成し、スイッチング部5を駆動するために電源電圧Vccを充電する回路であり、例えば、コンデンサ等の容量素子で構成される。第一の制御手段であるスイッチ制御部9は、電源電圧充電部8の電圧を検知することで、スイッチ部2による接続及び切断の動作を制御する。
[電源装置の回路図]
図3は、図2で示した構成の詳細を示す回路図である。図2のスイッチ部2は、双方向サイリスタ(以下、トライアックという)10、抵抗12、13から構成されている。また、図2のスイッチ制御部9は、フォトトライアックカプラ11、抵抗14、そして後述するツェナーダイオード31、抵抗32、33、スイッチ素子34から構成されている。フォトトライアックカプラ11は、発光ダイオードとフォトトライアックで構成されている。抵抗12、13には、トライアック10とフォトトライアックカプラ11が動作しているときに電流が流れる。抵抗14は、フォトトライアックカプラ11の発光ダイオードの電流制限を行う。フォトトライアックカプラ11の発光ダイオードに抵抗14を介して電流が流れると、トライアック10が交流電源1の交流電圧と電流に応じて導通状態となる。トライアック10が導通状態となることにより、交流電源1からの交流電圧を整流部3に入力し、平滑部4のコンデンサを充電して直流電圧であるDCH−DCL間電圧を生成する。このように、交流電源1の交流電圧を整流部3に入力している状態が、スイッチ部2が接続されている状態(接続状態)である。一方、交流電源1の交流電圧が整流部3に入力されていない状態が、スイッチ部2が切断されている状態(切断状態)である。
スイッチ素子15は、導通又は非導通のスイッチング動作を繰り返すMOSFET等のスイッチ素子であり、第二の制御手段である電源IC16はスイッチ素子15のスイッチング動作を制御する。抵抗17、18、19は、スイッチ素子15の動作時の電流を制限したり電圧に変換したりする。図2のスイッチング部5は、スイッチ素子15、抵抗17、18、19、電源IC16から構成されている。ダイオード20は、カソード側が抵抗21の一端に接続され、アノード側が交流電源1に接続されている。なお、抵抗21の他端は電源IC16に接続されている。電源IC16は、スイッチ部2が切断されている場合に、ダイオード20と抵抗21を介して入力された電圧によって電源電圧充電部8を充電し、電源電圧Vccを生成する。ここで、電源電圧Vccは、平滑部4のDCH−DCL間電圧より低い電圧である。
電圧変換部6を構成しているスイッチングトランスは、スイッチ素子15の導通又は非導通の動作によって、平滑部4のDCH−DCL間電圧を主巻線6aに印加し、出力巻線6cと補助巻線6bの巻数に比例した電圧を出力する。補助巻線6bから出力する電圧は、ダイオード22と抵抗23を介して電源電圧充電部8のコンデンサを充電する。即ち、スイッチ素子15がスイッチング動作を行っているときは、補助巻線6bから出力される電圧によって電源電圧Vccを生成する。このように、電源電圧充電部8は、スイッチ部2が切断されているときには電源IC16によって充電され、スイッチ部2が接続されているときには補助巻線6bから出力される電圧によって充電される。
フォトカプラ24は、出力巻線6cから出力された出力電圧の状態を、電源IC16に帰還させるフォトカプラであり、発光ダイオードとフォトトランジスタで構成されている。ダイオード25で整流された電圧がコンデンサ26で平滑され、直流電圧Vdcとなる。直流電圧Vdcの情報は、レギュレータ29と、抵抗27、28により分圧された電圧によって、フォトカプラ24を介して電源IC16に伝達される。そして、フォトカプラ24から入力された電圧に基づいて、電源IC16がスイッチ素子15を導通又は非導通状態となるように制御することにより、直流電圧Vdcが所定電圧になるように制御される。抵抗30は、フォトカプラ24の発光ダイオードの電流を制限する抵抗である。
ツェナーダイオード31は、電源電圧充電部8の充電電圧Vccを検知するように、抵抗32、33に接続されている。電源電圧Vccが上昇してツェナーダイオード31のツェナー電圧以上となると、MOSFET等で構成されるスイッチ素子34は、抵抗32、33により分圧された電圧によって導通状態となる。スイッチ素子34が導通状態となると、抵抗14を介してフォトトライアックカプラ11の発光ダイオードに電流が流れ、フォトトライアックカプラ11の受光素子であるフォトカプラが導通状態となり、トライアック10を導通状態とする。トライアック10が導通状態となることで、整流部3に交流電源1の交流電圧が入力され、平滑部4の平滑コンデンサを充電する。このように、スイッチ制御部9は、電源電圧充電部8の充電電圧Vccを検知してフォトトライアックカプラ11を制御する。これにより、DCH−DCL間電圧に近いピーク電圧である交流電源1より低電圧である充電電圧Vccによって、消費電力を低減してトライアック10の導通状態を制御する。さらに電源電圧Vccが上昇すると、具体的には充電電圧Vccがツェナーダイオード31のツェナー電圧以上となり、かつ、電源IC16が動作を開始する電圧以上となると、電源IC16が動作を開始する。そして、電源IC16は、平滑部4のDCH−DCL間電圧をスイッチ素子15によりスイッチング動作させることによって、電圧変換部6であるスイッチングトランスを駆動して直流電圧Vdcを出力し、負荷7に電力を供給する。
[電源装置の動作波形]
図4は、図3で示した電源装置の動作波形を示す図である。ここで、図4(a)には、交流電源1から供給される交流電圧Vac(V)を示す。図4(b)には、電源電圧充電部8に充電される電源電圧Vcc(V)を示す。図4(c)には、平滑部4のDCH−DCL間電圧(平滑電圧ともいう)(V)を示す。更に、図4(d)には、電圧変換部6から出力される直流電圧Vdc(V)(出力電圧でもある)を示す。横軸はいずれも時間を示す。時刻T1から交流電源1の交流電圧Vacがダイオード20と抵抗21を介して電源IC16に供給される。これにより、電源IC16は、電源電圧充電部8のコンデンサに電圧の供給を開始し、電源電圧充電部8の電源電圧Vccが生成される。このように、時刻T1から時刻T2までの間は、スイッチ部2は切断された状態で、電源IC16が電源電圧充電部8を充電している状態である。
時刻T2になると、電源電圧充電部8の電源電圧Vccが、第一の電圧である電圧V1に上昇する。電源電圧Vccが電圧V1になると、ツェナーダイオード31を介して、抵抗32、33により分圧された電圧によって、スイッチ素子34が導通状態となる。スイッチ素子34が導通状態になると、抵抗14を介してフォトトライアックカプラ11が導通状態となり、トライアック10が導通状態となる。即ち、図2のスイッチ部2が接続状態となる。スイッチ部2が接続状態となると、交流電源1の交流電圧Vacがスイッチ部2の後段の回路に供給されることとなり、交流電圧Vacは、整流部3により整流され、平滑部4により平滑される。
時刻T2以降、平滑部4のDCH−DCL間電圧は上昇し、時刻T3で電源電圧Vccが第二の電圧である電圧V2となると、電源IC16が動作を開始し、スイッチ素子15のスイッチング動作を開始する。これにより、平滑部4のDCH−DCL間電圧をスイッチ素子15のスイッチング動作によって、電圧変換部6であるスイッチングトランスを駆動して直流電圧Vdcを出力し、負荷7に電力を供給する。なお、電源IC16がスイッチ素子15のスイッチング動作を開始する時刻T3までは、電源IC16から供給される電圧によって、電源電圧充電部8のコンデンサが充電される。
ここで、平滑部4のDCH−DCL間電圧が低い状態で、スイッチ素子15が電圧変換部6であるスイッチングトランスを駆動し始めると、スイッチ素子15の導通時の電流が大きくなってしまい、スイッチ素子15の許容電流値を大きく設定する必要がある。そのため、本実施例では、電源電圧Vccが電圧V2となり、かつ、平滑部4のDCH−DCL間電圧が十分に上昇した時刻T3後に、スイッチ素子15を駆動するために電源IC16が動作を開始する。即ち、電源IC16は、スイッチ素子15のスイッチング動作を開始する。
本実施例の電源装置に用いた回路部品や素子は、MOSFETやトライアックやフォトトライアックカプラを用いて説明している。しかし、MOSFETをトランジスタに置き換えることや、トライアックやフォトトライアックカプラをリレーで置き換えること等、他の素子や部品に置き換えて、本実施例を構成することも可能である。このように、本実施例では、特に部品の構成を限定するものではなく、以降の実施例についても同様である。
以上、本実施例では、スイッチング動作のための低電圧である電源電圧Vccを用いて交流電源1と整流部3、平滑部4との接続を制御し、平滑部4の平滑コンデンサへの充電と平滑された電圧のスイッチング動作を行うことができる。これにより、低電力で制御することができる。また、交流電源1からの交流電圧を整流部3、平滑部4に入力し、平滑コンデンサの電圧が上昇した後に、スイッチ素子15によるスイッチング動作を安定して行うことができる。以上、本実施例によれば、整流平滑回路における消費電力を低減することができる。
[電源装置の構成]
図5(a)は実施例2の電源装置のブロック図である。なお、画像形成装置の構成(図1)は、実施例1と同様であり説明を省略する。また、図5(a)において、実施例1で説明した図2と同じ構成には同じ符号を付し、説明は省略する。スイッチ制御切替部100は、スイッチ制御部9の動作を切り替える回路であり、スイッチ部2により交流電源1の交流電圧の入力を整流部3に接続又は切断するように制御し、スイッチ部2で発生する電力損失を低減する。また、スイッチ制御切替部100は、電圧変換部6から出力される直流電圧Vdcで動作する。なお、本実施例の制御部101は、時間を計測するためのタイマーを有しているものとする。
図5(b)は、電源装置の構成の詳細を示す回路図である。なお、図5(b)において、実施例1で説明した図3と同じ構成には同じ符号を付し、説明は省略する。制御部101は、平滑部4の充電を切り替える制御を行い、MOSFET等から構成されるスイッチ素子103を制御することにより、フォトカプラ102の導通又は非導通を制御する。抵抗104はフォトカプラ102の発光素子の電流制限抵抗である。また、抵抗105、106はスイッチ素子103をオン状態又はオフ状態とする際の電圧を設定する抵抗である。なお、図5(a)のスイッチ制御切替部100は、図5(b)の制御部101、フォトカプラ102、スイッチ素子103、抵抗104、105、106から構成されている。
制御部101は、切替出力電圧/CHRGを出力する端子を有し、切替出力電圧/CHRGがスイッチ素子103をオフ状態とするローレベルであれば、フォトカプラ102の発光素子は消灯状態となる。フォトカプラ102の発光素子が消灯状態となることにより、受光素子がオフ状態となって、抵抗33の両端電圧は、電源電圧Vccを抵抗32及び抵抗33によって分圧した電圧となる。抵抗33の両端電圧は、スイッチ素子34を導通状態又は非導通状態に設定するもので、電源電圧Vccの電圧によってスイッチ素子34を導通状態又は非導通状態に設定する。スイッチ素子34が導通状態であり、電源電圧Vccと抵抗14による電流が、フォトトライアックカプラ11を導通状態にできる状態であれば、スイッチ部2であるトライアック10を導通状態とすることができる。そして、スイッチ部2であるトライアック10が導通状態となることで、交流電源1の交流電圧が整流部3に供給されるようになり、平滑部4の平滑コンデンサを充電する。
一方、制御部101は、切替出力電圧/CHRGがスイッチ素子103をオン状態とするハイレベルであれば、フォトカプラ102の発光素子は直流電圧Vdcと抵抗104を介した電流によって点灯状態となる。フォトカプラ102の発光素子が点灯状態となることにより、受光素子がオン状態となって、抵抗33の両端は短絡し、スイッチ素子34を非導通状態とする電圧まで低下する。スイッチ素子34が非導通状態になると、フォトトライアックカプラ11は非導通状態となり、スイッチ部2であるトライアック10も非導通状態となる。そして、スイッチ部2であるトライアック10が非導通状態となることで、交流電源1の交流電圧が整流部3に供給されず、平滑部4の充電は停止する。また、この状態においては、フォトトライアックカプラ11の発光部の電力損失と抵抗14やスイッチ素子34により消費される電力がさらに低減する。
[電源装置の動作波形]
図6は、制御部101の切替出力電圧/CHRGをハイレベル又はローレベルに交互に切り替えることで、電力損失を低減する例を示した動作波形を示す図である。ここで、図6(a)〜図6(d)は、図4(a)〜図4(d)に対応するグラフであり、説明を省略する。図6(e)には、制御部101から出力される切替出力電圧/CHRGの状態(ハイレベル(Highと図示)又はローレベル(Lowと図示))を示す。横軸はいずれも時間を示す。また、図6に示す時刻T1〜T3までの動作は、実施例1で説明した図4の時刻T1〜T3と同様であり、説明は省略する。
実施例1で説明したように、スイッチ部2は時刻T2で切断状態から接続状態に切り替わる。このため、図6(e)に示すように、時刻T4より前では、交流電源1の交流電圧が整流部3に入力されている(図中、入力接続と記す)。時刻T4では、図4の動作波形で述べた動作の後に制御部101から出力される切替出力電圧/CHRGがハイレベルとなる。これにより、スイッチ部2が切断状態となることによって、交流電源1から整流部3への入力が接続状態から切断状態に切り替わる(図中、「入力切断」と記す)。即ち、時刻T4から、平滑部4の充電が停止される。時刻T5では、制御部101から出力される切替出力電圧/CHRGがローレベルとなる。これにより、スイッチ部2が接続状態となることによって、交流電源1から整流部3への入力が切断状態から接続状態に切り替わり、スイッチング部5と電圧変換部6の動作によって平滑部4の電圧が低下している場合には平滑部4が充電される。時刻T5以降の動作は、制御部101から出力される切替出力電圧/CHRGがハイレベル又はローレベルに交互に切り替わることにより、平滑部4の充電停止又は充電状態を繰り返すこととなる。このように、本実施例では、電源IC16によるスイッチ素子15のスイッチング動作が継続されている期間において、平滑部4の充電停止又は充電状態を制御している。以降、スイッチ制御切替部100による平滑部4の充電開始又は充電停止の切り替えの制御を、単に切替制御ともいう。
[制御部の動作]
図7は、制御部101が行う動作を示したフローチャートである。ステップ(以下、Sとする)101は状態に応じて処理を分岐するための判断処理であり、制御部101は、低消費電力モードか否かを判断する。なお、制御部101は、電源装置111が搭載される装置、例えば画像形成装置110の状態に応じて低消費電力モードであるか否かを判断するものとする。S101で制御部101は、低消費電力モードであると判断した場合、低消費電力モードの処理を行うためにS102の処理へ進む。一方、S101で制御部101は、低消費電力モードではないと判断した場合、処理を終了する。
S102で制御部101は、切替出力電圧/CHRGのハイレベルの期間を設定するために、タイマーの設定を行う。例えば、制御部101は、時刻T4から時刻T5までの時間に相当する期間(所定時間)を、切替出力電圧/CHRGをハイレベルとして出力する期間としてタイマーを設定する。なお、上述したように、制御部101から出力される切替出力電圧/CHRGがハイレベルの間、スイッチ部2は切断状態で、交流電源1から整流部3への入力は切断され(入力切断)、平滑部4の充電は停止される。S103で制御部101は、時刻T4で切替出力電圧/CHRGをハイレベルに設定し、出力する。S104で制御部101は、S102で設定したタイマーの時間が経過したか否かを判断し、経過したと判断した場合はS105の処理に進み、経過していないと判断した場合はS104の処理を繰り返す。
S105で制御部101は、切替出力電圧/CHRGのローレベルの期間を設定するために、タイマーの設定を行う。例えば、制御部101は、時刻T5から時刻T6までの時間に相当する期間(所定時間)を、切替出力電圧/CHRGをローレベルとして出力する期間としてタイマーを設定する。なお、上述したように、制御部101から出力される切替出力電圧/CHRGがローレベルの間、スイッチ部2は接続状態で、交流電源1から整流部3への入力が接続され(入力接続)、平滑部4の充電を行うことが可能となっている。S106で制御部101は、時刻T5で切替出力電圧/CHRGをローレベルに設定し、出力する。S107で制御部101は、S105で設定したタイマーの時間が経過したか否かを判断し、経過したと判断した場合は処理を終了し、経過していないと判断した場合はS107の処理を繰り返す。なお、S101からの処理は、制御部101が装置の状態に応じて繰り返し実行するものとする。また、スイッチ制御切替部100が低消費電力モードに対応した切替制御を開始する時刻(時刻T4)や、切替出力電圧/CHRGをハイレベルとする期間、ローレベルとする期間の設定は、次のようになされるものとする。即ち、これらの設定は、各画像形成装置の省電力モードについて低減させたい電力に応じて決定され、予め不図示のROMに保存されているものとする。
以上、本実施例では、交流電源1からの交流電圧を常時整流部3、平滑部4に入力せずに、接続又は切断の期間を設けて交互に切り替える構成とする。これにより、交流電源1からの入力を制御するスイッチ部2の回路の消費電力をさらに低減し、交流電源1からの入力を整流平滑することができ、低消費電力モードでスイッチング動作を行うことができる。以上、本実施例によれば、整流平滑回路における消費電力を低減することができる。
[電源装置の構成]
図8(a)は実施例3の電源装置のブロック図である。なお、画像形成装置の構成(図1)は、実施例1と同様であり説明を省略する。また、実施例1(図2)、実施例2(図5(a))で説明した構成と同じ構成には同じ符号を付し、説明を省略する。交流電圧検知部200は、交流電源1の交流電圧を検知して、交流電圧に応じた電圧をスイッチ制御部9に入力する回路である。交流電圧検知部200は、スイッチ部2によって交流電源1の交流電圧の入力を整流部3に接続又は切断するようにし、スイッチ部2で発生する電力損失を低減する。
図8(b)は、図8(a)で示した電源装置の構成を示す回路図である。図8(b)において、図3、図5(b)で説明した構成と同じ構成には同じ符号を付し、説明を省略する。ダイオード201、202は、いずれもアノード側が交流電源1に接続されており、カソード側はツェナーダイオード203のカソード側に接続されている。抵抗204は、一端がツェナーダイオード203のアノード側に接続され、他端がMOSFET等のスイッチ素子206のゲート端子に接続されている。また、抵抗205は、スイッチ素子206のゲート−ソース間に接続されており、抵抗208は、スイッチ素子207のゲート−ソース間に接続されている。抵抗209は、一端がフォトカプラ102のフォトトランジスタのエミッタ端子に接続され、他端がMOSFET等のスイッチ素子207のゲート端子に接続されている。なお、図8(a)の交流電圧検知部200は、ダイオード201、202、ツェナーダイオード203、抵抗204、205、208、209、スイッチ素子206、207から構成されている。
交流電源1の交流電圧がダイオード201、202により整流され、整流された電圧がツェナーダイオード203に印加される。ツェナーダイオード203に印加される電圧がツェナー電圧以上になると、抵抗204、205により分圧された電圧(以下、この電圧を充電許可出力電圧EN_CHRGという)によってスイッチ素子206が導通状態となる。スイッチ素子206が導通状態となると、抵抗208の両端が短絡されるため、スイッチ素子207は非導通状態となる。ここで、電源電圧Vccに応じてスイッチ素子34が導通状態となっている場合には、抵抗14を介してフォトトライアックカプラが導通状態となり、スイッチ部2であるトライアック10を導通状態とする。トライアック10が導通状態となることで、交流電源1の交流電圧が整流部3に入力され、平滑部4の平滑コンデンサを充電する。
一方、交流電源1の交流電圧がダイオード201、202により整流され、整流された電圧がツェナーダイオード203に印加され、ツェナーダイオード203に印加される電圧がツェナー電圧まで上昇していなければ、次のような状態となる。即ち、スイッチ素子206が非導通状態となり、スイッチ素子207の導通又は非導通はフォトカプラ102の状態によって制御される。ここで、フォトカプラ102のフォトトランジスタが導通状態であると、電源電圧Vccが抵抗208、209により分圧された電圧によって、スイッチ素子207は導通状態となる。スイッチ素子207が導通状態になると、抵抗33の両端が短絡されてスイッチ素子34が非導通状態となる。スイッチ素子34が非導通状態になると、フォトトライアックカプラ11は非導通状態となり、スイッチ部2であるトライアック10も非導通状態になる。これにより、交流電源1の交流電圧は整流部3に供給されず、平滑部4の充電は停止する。この状態において、フォトトライアックカプラ11の発光部の電力損失と抵抗14、スイッチ素子34の電力損失が低減する。
[電源装置の動作波形]
図9は、図8(b)で示した電源装置の動作波形を示す図であり、図8(b)とともに電源装置の動作を説明する。ここで、図9(a)〜図9(e)は、実施例2の図6(a)〜図6(e)に対応するグラフであり、説明を省略する。図9(f)には、交流電圧検知部200内の充電許可出力電圧EN_CHRGを示す。横軸はいずれも時間を示す。
時刻T1で交流電源1から交流電圧Vacの供給が開始されると、交流電圧が交流電圧検知部200に供給される。そして、充電許可出力電圧EN_CHRGが、交流電圧Vacのピーク電圧前後で立ち上がりと立ち下がりを繰り返し出力する。ここで、充電許可出力電圧EN_CHRGが立ち上がってから立ち下がるまでをオン、立ち下がってから立ち上がるまでをオフとする。なお、充電許可出力電圧EN_CHRGのオン又はオフの切り替わりは、交流電圧Vacがダイオード201、202を介してツェナーダイオード203に印加される電圧と、ツェナーダイオード203のツェナー電圧によって決定されている。なお、図9の時刻T1から時刻T7までの動作は、実施例1、2で説明した時刻T1から時刻T4までの動作と同様であり、説明を省略する。ここで、図9の時刻T7は図6の時刻T4に相当する。
図9(b)に示す電源電圧Vccと、図9(c)に示す平滑部4による平滑電圧であるDCH−DCL間電圧、及び図9(d)に示す出力電圧Vdcが安定した後の時刻T7以降について説明する。時刻T7では、図9(e)に示す制御部101から出力される切替出力電圧/CHRGをハイレベルとすることで、低消費電力モードを設定する。即ち、制御部101からハイレベルの切替出力電圧/CHRGが出力されることで、スイッチ素子103が導通状態となり、フォトカプラ102がオンする。以降、本実施例では、切替出力電圧/CHRGがハイレベル(入力切断、図6(e)参照)を維持した状態で説明する。
時刻T8では、交流電圧Vacのピーク電圧直前で充電許可出力電圧EN_CHRGが立ち上がり、スイッチ素子206が導通状態となる。スイッチ素子206が導通状態になるとスイッチ素子207が非導通状態となり、フォトカプラ102の状態にかかわらず(言い換えれば、切替出力信号/CHRGの状態にかかわらず)、スイッチ素子34が導通状態となる。スイッチ素子34が導通状態となることで、スイッチ部2が接続状態となって、交流電源1の交流電圧が整流部3に入力され、平滑部4の平滑コンデンサを充電する。
時刻T9では、交流電圧Vacのピーク電圧直後で充電許可出力電圧EN_CHRGが立ち下がり、スイッチ素子206を非導通状態とする。スイッチ素子206が非導通状態になると、フォトカプラ102の状態に応じて(言い換えれば、切替出力信号/CHRGの状態に応じて)、スイッチ素子207は導通又は非導通状態となり、スイッチ部2が制御されることとなる。なお、本実施例では、時刻T7で切替出力信号/CHRGをハイレベルにした状態を維持しているため、抵抗208、209により分圧した電圧がスイッチ素子207のゲート端子に入力されている。そして、スイッチ素子207は、充電電圧Vccに応じて導通状態又は非導通状態となる。時刻T9では、電源電圧Vccは図9(b)に示すように所定電圧まで上昇しているため、スイッチ素子207は導通状態となっている。これにより、スイッチ素子34は非導通となる。スイッチ素子34が非導通状態となることで、スイッチ部2が切断状態となって、平滑部の平滑コンデンサの充電を停止する。その後、時刻T10では、充電許可出力電圧EN_CHRGが立ち上がり、時刻T11では充電許可出力電圧EN_CHRGが立ち下がり、上述した時刻T8、時刻T9と同様の動作を繰り返す。このように、充電許可出力電圧EN_CHRGは、時刻T8〜時刻T9の期間、言い換えれば交流電圧Vacが所定電圧の範囲内となったときにオンし、時刻T9〜時刻T10の期間、言い換えれば交流電圧Vacが所定電圧の範囲から外れたときにオフする。以降の動作も同様である。
なお、制御部101から出力される切替出力電圧/CHRGをローレベルにすると、フォトカプラ102のフォトトランジスタは非導通状態となり、充電許可出力電圧EN_CHRGの状態によらず、スイッチ素子207は非導通状態となる。このため、電源電圧Vccに応じて、スイッチ素子34が導通又は非導通状態となる。ここで、スイッチ素子34が導通状態になれば、スイッチ部2が接続されて、交流電源1の交流電圧が整流部3に供給され、平滑部4の平滑コンデンサを充電する。
以上のことから、制御部101から出力される切替出力電圧/CHRGがハイレベルかつ充電許可出力電圧EN_CHRGが立ち上がった状態では、平滑部の平滑コンデンサを充電する。一方、切替出力電圧/CHRGがハイレベルかつ充電許可出力電圧EN_CHRGが立ち下がった状態では、平滑部の平滑コンデンサは充電しない。
ここで、画像形成装置110は、実施例1で説明したように、画像形成動作を行う通常動作モード(プリントモード)や、印刷指示が通知されるとすぐに画像形成動作を行うことが可能な待機モード(スタンバイモード)で稼働可能である。更に、消費電力を低減した省電力モード(スリープモード)で稼働可能である。この場合、画像形成装置110が通常動作モードや待機モードである場合、切替出力電圧/CHRGはローレベルであり、充電許可出力電圧/EN_CHRGにかかわらず、充電電圧Vccが所定電圧以上であれば、平滑部4を充電する。一方、画像形成装置110が省電力モードである場合、切替出力電圧/CHRGはハイレベルであり、充電許可出力電圧/EN_CHRGがローレベルであれば平滑部4の充電を停止し、ハイレベルであれば平滑部4を充電する。
以上、本実施例では、交流電圧検知部200によって交流電源電圧を検知し、交流電源1からの入力を整流部3、平滑部4に接続する期間を交流電源1の電圧に応じて制限する構成とする。これにより、交流電源1からの入力を制御する回路の消費電力をさらに低減することができ、低消費電力状態でスイッチング動作時を行うことができる。以上、本実施例によれば、整流平滑回路における消費電力を低減することができる。
2 スイッチ部
3 整流御部(ブリッジダイオード)
4 平滑部(平滑コンデンサ)
8 電源電圧充電部
9 スイッチ制御部

Claims (10)

  1. 交流電圧を整流する整流手段と、
    前記整流手段により整流された電圧を平滑する平滑手段と、
    を備える電源装置であって、
    前記整流手段に前記交流電圧の供給を接続又は切断する接続手段と、
    前記交流電圧に応じた電圧により充電される充電手段と、
    前記充電手段に充電されている電圧に応じて前記接続手段を制御する第一の制御手段と、
    を有することを特徴とする電源装置。
  2. 前記第一の制御手段は、前記充電手段の電圧が第一の電圧以上となった場合に前記接続手段を接続状態とすることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記充電手段に充電される電圧は、前記平滑手段により平滑された電圧よりも低いことを特徴とする請求項1又は2に記載の電源装置。
  4. 主巻線、出力巻線及び補助巻線を有するトランスを有し、前記平滑手段により平滑された電圧を直流電圧に変換する変換手段と、
    前記平滑手段により平滑された電圧の前記変換手段への供給をスイッチング動作によりオン又はオフするスイッチ素子と、
    前記スイッチ素子の前記スイッチング動作を制御する第二の制御手段と、
    を備え、
    前記充電手段は、前記第二の制御手段により前記スイッチ素子の前記スイッチング動作が制御されているときには前記補助巻線から出力される電圧によって充電され、前記第二の制御手段により前記スイッチ素子の前記スイッチング動作が制御されていないときには前記交流電圧によって充電されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電源装置。
  5. 前記第二の制御手段は、前記充電手段の電圧が前記第一の電圧よりも高い第二の電圧以上となった場合に、前記スイッチング動作を開始することを特徴とする請求項4に記載の電源装置。
  6. 前記第二の制御手段により前記スイッチング動作が制御されている際に、前記第一の制御手段による前記接続手段の接続又は切断を切り替える切替手段を備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の電源装置。
  7. 前記交流電圧を検知する検知手段を備え、
    前記第一の制御手段は、前記検知手段により検知された電圧に応じて前記接続手段を制御することを特徴とする請求項6に記載の電源装置。
  8. 前記第一の制御手段は、前記第二の制御手段により前記スイッチング動作が制御されている際に、前記検知手段により検知された電圧が所定電圧の範囲内である場合に、前記接続手段を接続状態にすることを特徴とする請求項7に記載の電源装置。
  9. 記録媒体に画像形成を行う画像形成手段と、
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電源装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  10. 記録媒体に画像形成を行う画像形成手段と、
    前記画像形成手段を制御する制御部と、
    を備え、所定電力を消費する第一のモードと、前記第一のモードよりも消費する電力が低い第二のモードとで稼働可能な画像形成装置であって、
    請求項6乃至8のいずれか1項に記載の電源装置を備え、
    前記切替手段は、前記第二のモードで稼働している際に前記接続手段の接続又は切断を所定時間ごとに切り替えることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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