以下、図面を参照して、本発明の情報処理装置の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態である情報処理システムの概略構成を示す図である。図1において、第1実施形態の情報処理システムSは、情報処理装置1、表示装置2及びリモコン3を備える。
情報処理装置1は、詳細を後述するように、データが格納された記憶部と他の装置との間でデータの送受信を行う通信部とを備え、他の装置からデータの送信の指示があると、この指示を通信部を介して受信し、この指示に基づいて記憶部内のデータの読出を行い、通信部を介してデータを他の装置に送信する。また、情報処理装置1は、他の装置からデータの受信の指示があると、この指示と受信すべきデータとを通信部を介して受信し、この指示に基づいて記憶部内にデータを書き込む。情報処理装置1は、例えばNAS、PCである。情報処理装置1の詳細については後述する。リモコン3は、例えば赤外線通信、無線通信等によりデータの送信が可能な通信部を備え、ユーザがリモコン3を操作することにより入力された操作入力に基づいて、情報処理装置1の操作入力信号をこの情報処理装置1に出力する。
表示装置2は、一例として、HDMI(High Definition Multimedia Interface:登録商標)端子、RCA端子、S端子等の映像信号入力端子を介して入力される表示画面生成用信号に基づいてその表示画面2aに画像を表示する。表示装置2は、例えばTV、モニタ、スマートフォンやタブレット端末である。表示装置2の詳細についても後述する。
そして、これら情報処理装置1及び表示装置2は、それぞれスイッチングハブ等の中継機器4を介してLAN5に接続されている。LAN5は、ルータ6を介してインターネット等のWAN7(Wide Area Network)に接続されている。これにより、情報処理装置1及び表示装置2は、WAN7上に存在する外部サーバ8との間でデータの送受信が可能である。
(第1実施形態の情報処理装置の構成)
図2は、本発明の第1実施形態である情報処理システムを構成する情報処理装置1の概略構成を示すブロック図である。図2において、本実施形態の情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、ROM(Read Only Memory)11、RAM(Random Access Memory)12、入出力デバイス13、ネットワークインタフェース(I/F)14及びHDD(Hard Disk Drive)部15を備えており、これらはバスにより互いに接続されている。
CPU10は、後述するROM11内に格納されたファームウェア等のプログラムが実行されることにより、情報処理装置1全体の制御を行う。また、CPU10は、ROM11内に格納されたプログラムが実行されることにより、図4に示すような各機能部としても動作する。図4に示す各機能部の動作については後述する。ROM11には、上述したファームウェア等のプログラムが格納されている。RAM12は情報処理装置1のワークメモリとして機能し、CPU10を含めた情報処理装置1の動作時に一時的に使用されるプログラム、データ等が格納される。
入出力デバイス13は、入力インタフェース(I/F)13a、入力指示部13b及びUSBインタフェース(I/F)13cを備える。
入力インタフェース13aには入力指示部13b及びリモコン3が接続され、ユーザが入力指示部13bまたはリモコン3を操作することにより入力される入力信号を受信する。入力指示部13bとしては、例えば情報処理装置1がNASであれば、ファイル取り込み指示、外部機器の取り外し指示、本体リセット等を行うファンクションボタン等が挙げられる。リモコン3は、ユーザにより操作される操作位置に対応する複数のボタン等の操作部3aを備え、リモコン3は、ユーザにより少なくとも一つの操作部3aが操作されると、操作された操作部3aに対応する入力信号を出力する。
USBインタフェース13cはUSBコネクタ(図略)を備え、このUSBコネクタに直接、あるいはUSBケーブルを介して接続されたUSB機器20に対して、USB2.0またはUSB3.0規格に沿ったデータの読み出し/書き込みを行う。USB機器20としては、USBフラッシュメモリ、USBインタフェースを備えたHDD装置、キーボード等が挙げられる。
ネットワークインタフェース14はネットワークコネクタ(図略)を備え、このネットワークコネクタにネットワークケーブル(図略)を介してルータ6が接続され、このルータ6がWAN7に接続されることで、外部ネットワークとの間でデータの送受信がされる。このネットワークインタフェース14は、例えばIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.3規格に基づく有線通信を行うものである。
HDD部15は、HDD15bとHDDインタフェース(I/F)15aとを備える。HDD15bは、記録媒体であるディスクと、このディスクの回転を行う回転部と、ディスクに対してデータの読み出し/書き込みを行うヘッド部とを備える(いずれも不図示)。HDDインタフェース15aは、このHDD15bに対するデータの読み出し/書き込み指令があった場合に、HDD15b全体の制御を行うとともに、データの読み出し/書き込み制御を行い、読み出されたデータを出力する。
(第1実施形態の表示装置の構成)
図3は、本発明の第1実施形態である情報処理システムを構成する表示装置2の概略構成を示すブロック図である。図3において、本実施形態の表示装置2は、CPU30、ROM31、RAM32、入出力デバイス33、HDMIインタフェース(I/F)34、チューナ部35、表示出力部36、ネットワークインタフェース(I/F)37、ディスプレイ部38及び音声出力部39を備えており、これらはバスにより互いに接続されている。
CPU30は、後述するROM31内に格納されたファームウェア等のプログラムが実行されることにより、表示装置2全体の制御を行う。また、CPU30は、ROM31内に格納されたプログラムが実行されることにより、図4に示すような各機能部としても動作する。図4に示す各機能部の動作については後述する。ROM31には、上述したファームウェア等のプログラムが格納されている。RAM32は表示装置2のワークメモリとして機能し、CPU30を含めた表示装置2の動作時に一時的に使用されるプログラム、データ等が格納される。
入出力デバイス33は、入力インタフェース(I/F)33a及びUSBインタフェース(I/F)33bを備える。
入力インタフェース33aには入力指示装置40が接続され、ユーザが入力指示装置40を操作することにより入力される入力信号を受信する。入力指示装置40は、ユーザにより操作される操作位置に対応する複数の操作部40aを備え、入力指示装置40は、ユーザにより少なくとも一つの操作部40aが操作されると、操作された操作部40aに対応する入力信号を出力する。入力指示装置40としては、例えばリモコン、キーボード、マウス等が挙げられ、操作部40aとしては、これらリモコン等に備えられたボタン等が挙げられる。
USBインタフェース33bはUSBコネクタ(図略)を備え、このUSBコネクタに直接、あるいはUSBケーブルを介して接続されたUSB機器41に対して、USB2.0またはUSB3.0規格に沿ったデータの読み出し/書き込みを行う。USB機器41としては、USBフラッシュメモリ、USBインタフェースを備えたHDD装置等が挙げられる。
HDMIインタフェース34はHDMIコネクタ(図略)を備え、このHDMIコネクタにHDMIケーブル(図略)を介して接続されたHDMI出力機器42から送信されるAVストリーム(映像信号及び音声信号)を受信する。HDMI出力機器42としては、例えばレコーダー等が挙げられる。HDMIインタフェース34に入力されたAVストリームは表示出力部36に送出される。
チューナ部35は、アンテナ43が受信した放送波から所定のチャンネルの放送信号を選局し、この選局された放送信号を復調し、所定のチャンネルの受信信号を含んだTS(Transport Stream)を生成して表示出力部36に送出する。
表示出力部36は、チューナ部35から出力されるTSをデジタルの映像信号、音声信号、データ信号に復号化し、次いで、復号化した映像信号、音声信号及びデータ信号、さらにHDMI34インタフェースを介して入力されたAVストリームに対して、所定のデジタル信号処理を施す。デジタル信号処理が施された映像信号及び音声信号は、データ信号、映像信号及び音声信号に分離される。さらに、表示出力部36は、映像信号及び音声信号のデコード処理を行い、ディスプレイ部38及び音声出力部39で表示・再生可能なフォーマットの映像信号及び音声信号に変換する。
ネットワークインタフェース37はネットワークコネクタ(図略)を備え、このネットワークコネクタにネットワークケーブル(図略)を介してルータ6が接続され、このルータ6がWAN7に接続されることで、外部ネットワークとの間でデータの送受信がされる。このネットワークインタフェース37は、例えばIEEE802.3規格に基づく有線通信を行うものである。
ディスプレイ部38は、液晶等のディスプレイ38bと、このディスプレイ38bを駆動するディスプレイドライバ38aとを備える。ディスプレイドライバ38aに所定フォーマットの映像信号が入力されると、ディスプレイドライバ38aはこの映像信号に基づいて所定の映像がディスプレイ38bの表示画面2aに出力されるように、このディスプレイ38bを駆動する。音声出力部39は、この音声出力部39に所定フォーマットの音声信号が入力されると、この音声信号に基づいて表示装置2外に音声を出力する。音声出力部39は、例えばスピーカ等である。
(第1実施形態の情報処理システムの機能構成)
図4は、第1実施形態の情報処理システムSの機能構成を示す機能ブロック図である。図4において、本実施形態の情報処理システムSを構成する情報処理装置1は、制御部50、入力部51、DMC(Digital Media Controller)部52、DMS(Digital Media Server)部53、記憶部54及び通信部55を備える。また、本実施形態の情報処理システムSを構成する表示装置2は、制御部56、入力部57、表示部58、記憶部59、DMR(Digital Media Renderer)部60及び通信部61を備える。情報処理装置1と表示装置2とは、その通信部55、61が互いにLAN5を介して接続されている。
ここで、DMC部52、DMS部53及びDMR部60の概要について説明する。AV機器、PC、モバイル機器等を用いてホームネットワークを構築する際の規格である、DLNAのガイドラインにおいて、写真・音楽・ビデオといったコンテンツはDMSに格納され、コンテンツディレクトリ(Content Directory Service:CDS)と呼ばれる、フォルダ階層を持った構造でコンテンツ一覧が管理される。CDS内のコンテンツには、それぞれのコンテンツを一意に識別するためのID値と、このコンテンツの詳細情報であるメタデータ及びコンテンツデータの取得先を示すURL(Uniform Resource Locator)とが与えられている。CDSはネットワーク上の他の機器に公開され、コンテンツの再生をするクライアント機器は、DMS上のCDSを辿ってコンテンツを選択し、URLで示されるコンテンツデータをDMSから取得し、再生を行う。ここで、DMSとクライアント機器との間の通信に用いられるプロトコルには、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)が用いられる。
また、DLNAガイドラインでは、他の機器から指定されたコンテンツの再生だけを専門に行うDMRは、再生対象となるコンテンツのURLが通知されると、そのURLで示される先のコンテンツデータをHTTPを使って取得し、再生を行う。DMRに対して、コンテンツの指定や再生・停止・シークといった操作を行う機器をDMCと呼ぶ。DMCは、一般にDMS上のCDSを辿ってコンテンツを選択する機能を持つ。
制御部50は、情報処理装置1全体の制御を行う。この制御部50は、表示制御部62及び通信制御部63を備える。表示制御部62は、情報処理装置1に対する操作信号を入力するための操作入力画面を表示装置2に表示させるための操作入力画面生成用信号を静止画形式及び動画形式の少なくとも一方の形式で生成する。
より詳細には、表示制御部62は、図7に示すように、Webサーバ部620、Webブラウザ部621、キャプチャ部622、ビデオメモリ623及びデータ出力部624を備える。
Webサーバ部620は、記憶部54に格納された、操作入力画面を生成する操作入力画面情報に基づいて、操作入力画面をWebブラウザで生成するためのWebブラウザ表示用データを生成する。このWebブラウザ表示用データはマークアップ言語に基づくデータであることが好ましく、さらにはHTMLデータであることが好ましい。Webブラウザ部621は、一般的なWebブラウザと同等の機能を備え、Webサーバ部620が生成したWebブラウザ表示用データに基づいて、操作入力画面を表示するための操作入力画面画像データを生成する。
キャプチャ部622は、Webブラウザ部621が生成した操作入力画面画像データをビデオメモリ623に書き込む。ビデオメモリ623は、少なくとも表示装置2の表示画面2aの解像度と同等の画素数を有し、操作入力画面画像データを少なくとも1フレーム、好ましくは複数フレームにわたって一時的に格納する機能を有する。
そして、データ出力部624は、キャプチャ部622によりビデオメモリ623に書き込まれた操作入力画面画像データを静止画形式及び動画形式の少なくとも一方の形式の操作入力画面生成用信号に変換する。データ出力部624により変換、生成される操作入力画面生成用信号の静止画形式または動画形式は、後述のように操作入力画面生成用信号がDLNAガイドラインに則って表示装置2に配信、送信されることから、DLNAガイドラインが対応する(DLNA media Format Profileにより定められた)形式であることが好ましい。すなわち、動画形式であればMPEG(Moving Picture Experts Group)−2、MPEG−4、H.264/MPEG−4 AVC(Advanced Video Coding)、静止画形式であればJPEG(Joint Photographic Experts Group)、GIF(Graphic Interchange Format)、PNG(Portable Network Graphics)の少なくとも一つであることが好ましい。
以上から、キャプチャ部622、ビデオメモリ623及びデータ出力部624は、Webブラウザ部621が生成した操作入力画面画像データを静止画形式及び動画形式の少なくとも一方の形式の前記操作入力画面生成用信号に変換する第1の変換部を構成する。
ここで、表示制御部62、特にデータ出力部624は、表示装置2の表示仕様に基づいて操作入力画面生成用信号を生成してもよい。一例として、表示装置2の表示画面2aの解像度 (画素数等)に対して適切な解像度を有する操作入力画面生成用信号を表示制御部62が生成してもよい。
また、表示制御部62が生成する操作入力画面生成用信号により生成される操作入力画面には、情報処理装置1を設定するための設定信号を入力するための設定入力画面、及び、記憶部54に格納されたデータのリストを表示してこのデータに対する操作信号を入力するためのデータリスト画面がともに含まれてもよい。さらに、記憶部54にコンテンツデータが格納されているときは、操作入力画面には、記憶部54に格納されたコンテンツデータのリストを表示してこのコンテンツデータに対して再生指示信号を入力するためのコンテンツデータリスト画面が含まれてもよい。Webサーバ部620は、これら設定入力画面、データリスト画面を生成するためのWebブラウザ表示用データを生成する。一方、後述するように、コンテンツデータリスト画面はDMC部52のサーバ情報取得部520が生成する。
そして、表示制御部62、特にWebサーバ部620は、データリスト画面を生成するための操作入力画面生成用信号を生成している際に、このデータリスト画面に表示されたデータに対して内容表示を示す操作信号の入力を情報処理装置1が受け付けたら、操作入力画面に重畳してデータの内容を表示する内容表示画面を表示装置2に表示させるための内容表示画面生成用信号を生成することが好ましい。一例として、Webサーバ部620は、コンテンツデータリスト画面を生成するための操作入力画面生成用信号を生成している際に、コンテンツデータリスト中のいずれかのコンテンツデータが選択されたことを情報処理装置1が受け付けたら、選択されたコンテンツデータを記憶部54から取得し、そのサムネイル画像(静止画でも動画でもよい)をコンテンツデータリスト画面に重畳して表示させる内容表示画面生成用信号を生成してもよい。このような機能は、通常PnP(Picture in Picture)機能として知られている。コンテンツデータの選択は、リモコン3からの入力指示に基づいて、コンテンツデータリスト画面上にカーソルまたはポインタを表示し、いずれかのコンテンツデータを示す領域上にカーソル等が存在するか、あるいは、いずれかのコンテンツデータを示す領域上にカーソル等が存在する状態で、さらにリモコン3からの入力指示があったことにより行えばよい。
通信制御部63は、表示制御部62が生成した操作入力画面生成用信号を通信部55を介して表示装置2に送出する。特に、通信制御部63は、DLNAガイドラインに準じて、表示制御部62が生成した操作入力画面生成用信号を通信部55を介して表示装置2に送出することが好ましい。
DMC部52は、図5に詳細を示すように、サーバ情報取得部520、レンダラー情報取得部521、及びコンテンツ再生制御部522を備える。
サーバ情報取得部520は、情報処理装置1内のDMS部53、さらにはLAN5上に他のDMSがあればこのDMSから、このDMS部53に関するサーバ情報を取得する。
より詳細には、サーバ情報取得部520は、SSDP(Simple Service Discovery Protocol)などのプロトコルを用いて、サーバ発見のプロトコルを情報処理装置1内及びLAN5にブロードキャストし、応答のあったDMS部53等からサーバ識別情報を取得する。このサーバ識別情報は、例えば、DMS部53等に付与されたIPアドレスや、DMS部53等のメーカー名・機器モデル名や、DMS部53等に付与されたUUID(Universally Unique IDentifier)などの識別情報を含む。
また、サーバ情報取得部520は、SOAPなどのプロトコルを用いて、DMS部53等が管理しているコンテンツフォルダの一覧を取得する要求をDMS部53等に送信し、このDMS部53等が管理しているコンテンツフォルダの一覧を取得する。さらに、サーバ情報取得部520は、DMS部53等が管理しているコンテンツの一覧を取得する要求をDMS部53等に送信し、このDMS部53等が管理しているコンテンツの一覧を取得する。
サーバ情報取得部520が取得したサーバ識別情報やDMS部53等が管理しているコンテンツに関する属性情報などを含むサーバ情報は記憶部54に格納される。
また、サーバ情報取得部520は、取得したサーバ識別情報やコンテンツに関する属性情報などに基づいて、DMC部52が接続可能なサーバに関する一覧であるサーバリストや、DMC部52が接続可能なコンテンツフォルダの一覧であるコンテンツフォルダリストや、DMC部52が取得可能なコンテンツの一覧であるコンテンツリスト等を生成する。サーバ情報取得部520は、生成したこれらのリストを表示制御部62に伝送して、表示装置2に表示させる。
レンダラー情報取得部521は、LAN5を介して接続されている表示装置2のDMR部60、さらにはLAN5上に他のDMRがあればこのDMRから、このDMR部60等に関するレンダラー情報を取得する。
より詳細には、レンダラー情報取得部521は、SSDPなどのプロトコルを用いて、レンダラー装置発見のプロトコルをLAN5上にブロードキャストし、応答のあったDMR部60等からレンダラー識別情報を取得する。このレンダラー識別情報は、例えば、DMR部60等に付与されたIPアドレスや、DMR部60等のメーカー名・機器モデル名などの識別情報を含み、更に、DMR部60等に付与されたUUIDなどを情報として含んでもよい。
また、レンダラー情報取得部521は、DMR部60等から、当該DMR部60等が再生可能なコンテンツの種別に関する情報等を取得することも可能である。
レンダラー情報取得部521が取得した、レンダラー識別情報などを含むレンダラー情報は記憶部54に格納される。
コンテンツ再生制御部522は、ユーザによって選択されたコンテンツをDMR部60等に再生させるための制御を行う。
より詳細には、コンテンツ再生制御部522は、コンテンツを再生させるDMR部60等と、このDMR部60等で再生させるコンテンツとが決定した場合に、再生が決定されたコンテンツに関する再生コンテンツ属性情報を生成して、DMR部60等へ送信する。この再生コンテンツ属性情報には、例えば、再生を希望するコンテンツのタイトル、コンテンツのサイズ、コンテンツの長さ、コンテンツにアクセスするためのURL等の属性情報などが記載されている。さらに、コンテンツ再生制御部522は、上述したサーバ情報取得部520により取得したサーバ識別情報を、再生コンテンツ属性情報に付加する。具体的には、コンテンツ再生制御部522は、再生を希望するコンテンツが保存されているDMS部53等のサーバ識別情報を含む再生コンテンツ属性情報を生成して、DMR部60等へ送信する。
また、コンテンツ再生制御部522は、再生コンテンツ属性情報を送信したDMR部60等から、当該属性情報を受信した旨の通知を受け取ると、このDMR部60等に対して、コンテンツの再生要求を送信する。
次に、DMS部53は、図6に詳細を示すように、サーバ識別情報提供部530及びコンテンツ情報提供部531を備える。
サーバ識別情報提供部530は、DMC部52に対して、DMS部53を識別するためのサーバ識別情報を送信する。サーバ識別情報の詳細については上述したので、ここでは説明を省略する。サーバ識別情報提供部530は、DMC部52がLAN5を介してブロードキャスト配信したサーバ発見のプロトコルへの応答として、記憶部54に格納されているサーバ識別情報をDMC部52へ送信する。
コンテンツ情報提供部531は、DMC部52から送信された各種の情報取得要求に応じて、DMS部53が管理しているコンテンツフォルダに関する属性情報や、DMS部53が管理しているコンテンツに関する属性情報などをDMC部52へ提供する。また、コンテンツ情報提供部531は、DMR部60等から送信されたコンテンツデータの取得要求に応じて、DMS部53が管理しているコンテンツに対応するコンテンツデータを、DMR部60等へ提供する。より詳細には、コンテンツ情報提供部531は、DMC部52から送信される、コンテンツフォルダの一覧を取得する要求や、コンテンツの一覧を取得する要求に応じて、要求されている情報をDMC部52へ提供する。
また、コンテンツ情報提供部531は、DMR部60等から送信された特定のコンテンツに対応するコンテンツデータの取得要求に応じて、DMR部60等によって指定されたコンテンツデータを記憶部54から取得して、DMR部60等へ提供する。
記憶部54は各種データを少なくとも一時的に格納する機能を有する。この記憶部54には、データ540、サーバ情報541、レンダラー情報542、操作入力画面情報543及び設定データ544が格納されている。
データ540は、コンテンツデータを含む各種データであり、ファイル形式で記憶部54に格納されている。上述のように、コンテンツデータについてはCDS構造を用いて記憶部54に格納されている。サーバ情報541及びレンダラー情報542についてはその詳細を説明したので、ここでの説明は省略する。
操作入力画面情報543は、表示装置2の表示面2aに操作入力画面を表示するための情報であり、表示制御部62は、この操作入力画面情報543に基づいて操作入力画面生成用信号を静止画形式及び動画形式の少なくとも一方の形式で生成する。この操作入力画面情報543には、設定画面を表示するための設定画面情報、及びデータリスト画面を表示するためのデータリスト画面情報が含まれうる。設定データ544は、操作入力画面として設定画面を表示装置2に表示している状態で、リモコン3を用いてユーザが設定情報を入力した場合、この設定情報をデータ化したものである。
入力部51は、リモコン3を含む外部入力機器から情報処理装置1に入力される各種データの入力を受け付け、入力された各種データを制御部50に入力し、あるいは記憶部54に格納する。通信部55は、操作入力画面生成用信号を含む、制御部50、DMS部53、記憶部54内の各種データを、LAN5を介して表示装置2を含む外部出力機器に送信し、また、表示装置2からの各種データを受信する。
一方、DMR部60は、図9に詳細を示すように、レンダラー情報提供部601、コンテンツデータ取得部602、及びコンテンツ再生部603を備える。
レンダラー情報提供部601は、DMR部60を識別するためのレンダラー識別情報やDMR部60で再生可能なコンテンツの種別等が記載された属性情報を含むレンダラー情報を、DMC部52に対して送信する。レンダラー情報の詳細については既に説明したので、ここでは説明を省略する。レンダラー情報提供部601は、DMC部52がLAN5を介してブロードキャスト配信したレンダラー装置発見のプロトコルへの応答として、記憶部59に格納されたレンダラー情報をDMC部52へ送信する。
コンテンツデータ取得部602は、DMR部60等から送信されたコンテンツデータの取得要求に応じて、取得要求のあったコンテンツデータをDMS部53等から取得する。コンテンツ再生部603は、コンテンツデータ取得部602から伝送されたコンテンツデータの再生処理を行う。より詳細には、コンテンツ再生部603は、コンテンツデータ取得部602から伝送されたコンテンツデータの復号を行い、復号されたコンテンツデータの再生処理を行う。この際、コンテンツ再生部603は、コンテンツデータの復号を行いながらコンテンツの再生処理を行っても良く、コンテンツデータの復号が完了してからコンテンツの再生処理を行っても良い。記憶部59には、レンダラー情報590が格納されている。レンダラー情報の詳細については既に説明したので、ここでは詳細な説明を省略する。
制御部56は、表示装置2全体の制御を行う。入力部57は、外部入力機器から表示装置2に入力される各種データの入力を受け付け、入力された各種データを制御部56に入力し、あるいは記憶部59に格納する。表示部58は、制御部56及びDMR部60から出力された画面表示用信号に基づいて、表示画面2aに所定の画面を表示する。通信部61は、操作入力画面生成用信号を含む、情報処理装置1からの各種データをLAN5を介して受信し、また、情報処理装置1に各種データを送信する。
以上の構成において、制御部50及び制御部50を構成する表示制御部62及び通信制御部63は主にCPU10により構成され、入力部51は主にリモコン3及び入出力デバイス13により構成され、DMC部52及びDMS部53は主にCPU10により構成され、記憶部54は主にROM11、RAM12及びHDD部15により構成され、そして通信部55は主にネットワークインタフェース14により構成される。また、制御部56は主にCPU30により構成され、入力部57は主に入出力デバイス33及び入力指示装置40により構成され、表示部58は主にディスプレイ部38により構成され、記憶部59は主にROM31及びRAM32により構成され、DMR部60は主にCPU30により構成され、そして通信部61は主にネットワークインタフェース37により構成される。図4に示す情報処理装置1及び表示装置2の各機能部の動作については後に詳述する。
(第1実施形態の情報処理システムの動作)
次に、図10〜図18のシーケンス図を参照して、本実施形態の情報処理システムSの動作について説明する。
図10に示すシーケンス図は、情報処理装置1の電源が投入された際に開始する。好ましくは、情報処理装置1の電源投入時には既に表示装置2の電源も投入されているものとする。まず、ステップS1において、DMC部52は、情報処理装置1及びLAN5上にDLNAデバイス発見のプロトコルをブロードキャストし、情報処理装置1及びLAN5に接続されたDLNAデバイスの検出動作を行う。このようなDLNAデバイス発見のプロトコルとして、DLNAでは、SSDPで定義されたM−SEARCHメッセージを用いる。
ステップS2では、情報処理装置1のDMS部53が、情報処理装置1内に流れたDLNAデバイス発見のプロトコルを取得し、このDLNAデバイス発見プロトコルに応答してサーバ識別情報を含む応答パケットを作成し、RESPONSEメッセージをDMC部52に返信する。ステップS3では、DMC部52が、DMS部53から送信された応答パケットに基づいて、応答パケットに含まれるそれぞれのDMS部53のサーバ情報541を記憶部54に記録するとともに、DMS部53に関する一覧であるサーバリストを作成する。
ステップS4では、表示装置2のDMR部60が、LAN5上に流れたDLNAデバイス発見プロトコルを取得し、このDLNAデバイス発見プロトコルに応答してレンダラー識別情報を含む応答パケットを作成し、RESPONSEメッセージをDMC部52に返信する。ステップS5では、DMC部52が、DMR部60から送信された応答パケットに基づいて、応答パケットに含まれるそれぞれのDMR部60のレンダラー情報542を記憶部54に記録するとともに、応答のあったDMR部60に関する一覧であるレンダラーリストを作成する。
なお、DLNAガイドラインでは、DLNA対応デバイスがDMC(ここでは情報処理装置1)の起動後に起動される等してネットワーク(ここではLAN5)に追加された場合は、このDLNAデバイスがネットワークにNOTIFYメッセージをブロードキャストすることで、後に起動されたDLNAデバイスが追加されることが規定されているので、本実施形態の情報処理装置1においても、LAN5上にNOTIFYメッセージがブロードキャストされた場合は、上述のステップS3及びステップS5の動作を行えばよい。
次に、ステップS6では、ユーザがリモコン3を操作して、情報処理装置1の設定画面表示を指示すると、リモコン3はユーザからの指示に基づいて設定画面出力指示信号を出力し、情報処理装置1の入力部51はリモコン3からの設定画面出力指示信号を受け入れ、この設定画面出力指示信号を制御部50に出力する。ステップS7では、制御部50の表示制御部62のWebサーバ部620が、記憶部54の操作入力画面情報543に基づいて設定画面を生成するためのWebブラウザ用データを生成する。ステップS8では、Webブラウザ部621が、Webサーバ部620が生成したWebブラウザ用データを解釈し、設定画面を表示するための設定画面画像データを生成し、キャプチャ部622が、この設定画面画像データをビデオメモリ623に書き込む。そして、図11のステップS9では、データ出力部624がビデオメモリ623内の設定画面画像データを読み出し、所定の静止画形式及び動画形式の少なくとも一方の形式の設定画面画像生成用信号に変換する。データ出力部624が出力した設定画面画像生成用信号は記憶部54に一時的に格納される。
次いで、ステップS10では、表示制御部62が、記憶部54に格納されている設定画面画像生成用信号の再生をDMC部52に対して指示する。ステップS11では、DMC部52が、記憶部54に格納されている設定画面画像生成用信号に基づいて、設定画面画像に関する再生コンテンツ属性情報を生成し、この再生コンテンツ属性情報とともに設定画面画像の再生開始を、DMR部60に要求する。この再生要求は、DLNAでは、「AVT:Play」というコマンドを用いて行う。
ステップS12では、DMR部60は、DMC部52から送信された設定画面画像の再生要求を受信すると、再生コンテンツ属性情報を参照して、設定画面画像のアクセスURLを取得し、取得したURLにアクセスし、設定画面画像生成用信号の取得要求をDMS部53へ送信する。ステップS13では、DMS部53が、DMR部60から送信された設定画面画像生成用信号の取得要求を受信すると、URLに対応する設定画面画像生成用信号を、DMR部60に対して返送する。
ステップS14では、DMS部53から送信された設定画面画像生成用信号を受信すると、DMR部60が受信した設定画面画像生成用信号をデコードし、ステップS15では、デコードした設定画面画像生成用信号を表示部58に送出する。表示部58は、DMR部60から送出された設定画面画像生成用信号に基づき、表示画面2aに設定画面を表示する。
次いで、図12のステップS20では、ユーザがリモコン3を操作して情報処理装置1の設定情報を入力し、これに基づいてリモコン3が出力する設定情報入力信号を、情報処理装置1の入力部51が受け入れるのを待機する。そして、ステップS21において、情報処理装置1の入力部51がリモコン3からの設定情報入力信号を受け入れると、入力部51はこの設定情報入力信号を制御部50に出力する。ステップS22では、この設定情報入力信号に基づいて、制御部50が情報処理装置1の設定データ544を記憶部54に格納するとともに、表示制御部62のWebサーバ部620が、設定情報入力信号により更新された設定画面を生成するためのWebブラウザ用データを生成する。以降、ステップS23〜図13のステップS30の動作は、図10のステップS8〜図11のステップS15の動作と同様であるので、ここでの説明は省略する。但し、表示制御部62のデータ出力部624が動画形式の操作入力画面生成用信号を出力している場合、既にステップS12において動画形式の設定画像再生が行われており、動画形式の設定画像の内容がステップS22において遷移したのみであるから、ステップS23以降の動作は行われない。
一方、図14のステップS31では、ユーザがリモコン3を操作して情報処理装置1の設定終了を指示し、これに基づいてリモコン3が出力する設定終了指示信号を、情報処理装置1の入力部51が受け入れるのを待機する。そして、ステップS32において、情報処理装置1の入力部51がリモコン3からの設定終了指示信号を受け入れると、入力部51はこの設定終了指示信号を制御部50に出力する。ステップS33では、表示制御部62がDMC部52に対してDMC部52の処理終了を指示し、ステップS34では、DMC部52がこの処理終了指示に基づいてDMC部52の処理を終了するとともに、DMR部60への動画配信も終了する。
次に、図15のステップS40では、ユーザがリモコン3を操作して情報処理装置1の記憶部54に格納されているコンテンツのリスト表示指示し、これに基づいてリモコン3が出力するコンテンツリスト表示指示信号を、情報処理装置1の入力部51が受け入れるのを待機する。そして、ステップS41において、情報処理装置1の入力部51がリモコン3からのコンテンツリスト表示指示信号を受け入れると、入力部51はこのコンテンツリスト表示指示信号を制御部50に出力する。ステップS42では、表示制御部62がコンテンツリストの作成をDMC部52に指示する。
ステップS43では、DMC部52が、記憶部54のコンテンツリストを取得する要求を、DMS部53に送信する。ステップS44では、DMC部52から送信されたコンテンツリストを取得要求に基づいて、DMS部53が管理しているコンテンツファイルのフォルダ情報をこのDMS部53が取得して、DMC部52に返信する。ステップS45では、DMC部52が、DMS部53から送信されたコンテンツリスト取得応答を受信し、このコンテンツリスト取得応答に基づいてコンテンツリストを作成して、表示制御部62に送出する。
ステップS45でDMC部52から表示制御部62に送出されたコンテンツリストはXML(eXtented Markup Language)形式であるので、ステップS46では、制御部50の表示制御部62のWebブラウザ部621が、DMC部52が生成したXMLデータを解釈し、コンテンツリスト画面を表示するためのコンテンツリスト画面画像データを生成する。そして、ステップS47では、キャプチャ部622がこのコンテンツのリスト画面画像データをビデオメモリ623に書き込み、図16のステップS48では、データ出力部624がビデオメモリ623内のコンテンツリスト画面画像データを読み出し、所定の静止画形式及び動画形式の少なくとも一方の形式のコンテンツリスト画面画像生成用信号に変換する。データ出力部624が出力したコンテンツリスト画面画像生成用信号は記憶部54に一時的に格納される。
次いで、ステップS49では、表示制御部62が、記憶部54に格納されているコンテンツリスト画面画像生成用信号の再生をDMC部52に対して指示する。以降、ステップS50〜ステップS54の動作は、図11のステップS11〜ステップS15の動作と同様であるため、ここでの説明は省略する。
次いで、図17のステップS60では、表示装置2の表示画面2aに出力されているコンテンツリストに基づき、ユーザがリモコン3を操作していずれかのコンテンツの再生を指示し、これに基づいてリモコン3が出力するコンテンツ再生指示信号を、情報処理装置1の入力部51が受け入れるのを待機する。そして、ステップS61において、情報処理装置1の入力部51がリモコン3からのコンテンツ再生指示信号を受け入れると、入力部51はこのコンテンツ再生指示信号を制御部50に出力する。ステップS62では、制御部50がこのコンテンツ再生指示信号をDMC部52に出力する
ステップS63では、DMC部52が、再生が指示されたコンテンツに関する再生コンテンツ属性情報を生成し、生成した再生コンテンツ属性情報をDMR部60に通知するとともに、DMR部60に対してコンテンツの再生を要求する。ステップS64では、DMR部60が、再生コンテンツ属性情報を参照して、コンテンツのアクセスURLを取得し、取得したURLにアクセスし、コンテンツデータの取得要求をDMS部53へ送信する。ステップS65では、DMS部53が、DMR部60から送信されたコンテンツデータの取得要求を受信すると、URLに対応するコンテンツデータを、DMR部60に対して返送する。
ステップS66では、DMS部53から送信されたコンテンツデータを受信すると、DMR部60は受信したコンテンツデータをデコードし、ステップS67では、デコードしたコンテンツデータを表示部58に送出する。表示部58は、DMR部60から送出されたコンテンツデータに基づき、表示画面2aにコンテンツデータの再生表示画面を表示する。
一方、図18のステップS70では、ユーザがリモコン3を操作してコンテンツの再生終了を指示し、これに基づいてリモコン3が出力するコンテンツ再生終了指示信号を、情報処理装置1の入力部51が受け入れるのを待機する。そして、ステップS71において、情報処理装置1の入力部51がリモコン3からのコンテンツ再生終了指示信号を受け入れると、入力部51はこのコンテンツ再生終了指示信号を制御部50に出力する。ステップS72では、表示制御部62がDMC部52に対してDMC部52の処理終了を指示し、ステップS73では、DMC部52がこの処理終了指示に基づいてDMC部52の処理を終了するとともに、DMR部60への動画配信も終了する。
(第1実施形態の効果)
従って、本実施形態では、情報処理装置1の表示制御部62が、設定入力画面、データリスト画面、コンテンツリスト画面といった操作入力画面を表示装置2の表示画面2aに表示するための操作入力画面生成用信号を静止画形式及び動画形式の少なくとも一方の形式で生成しているので、PC等、HTMLデータに基づく表示が可能な機器に限らず、多様な機器において操作入力画面を表示することが可能となる。
また、本実施形態によれば、表示装置2の表示能力や機能によらず、共通のUI(User Interface)画面である操作入力画面を表示装置2の表示画面2aに表示することができる。これにより、表示装置2の機種を問わず、共通のUI画面をユーザに提供することができる。特に、情報処理装置1の機能向上や新規操作入力画面の提供等、情報処理装置1が提供する操作入力画面に変化があったために、従前表示装置2において表示可能であった操作入力画面の少なくとも一部、特に新規に提供されるようになった操作入力画面が表示装置2において表示できなくなることがあり得るが、本実施形態の情報処理装置1によれば、機能向上等があっても表示装置2において操作入力画面が表示できないという事態を避けることができる。
特に、本実施形態では、DLNAガイドラインに準じた手順で操作入力画面生成用信号を表示装置2に送出しているので、DMR機能を有するTV等によっても操作入力画面を表示することができる。近年のTVはDMR機能を有するものが多く、高精細かつ大画面の表示画面2aを用いて情報処理装置1の操作入力を行えるメリットは大きい。加えて、DLNAガイドラインに準じた手順で操作入力画面生成用信号を表示装置2に送出する場合、情報処理装置1と表示装置2とはLAN5により接続されることが前提となる。従って、情報処理装置1と表示装置2とをHDMIケーブル等で接続する場合に比較して、情報処理装置1と表示装置2とを離れた場所、例えば別の部屋、異なる階に配置しても、情報処理装置1の操作入力画面を表示装置2の表示画面2aに表示することが可能となる。しかも、DMR機能を有する(DMR部60を有する)TV等においては、DLNAガイドラインに準じた手順でLAN5経由で操作入力画面表示要求が到来すると、現在表示している放送波等に基づく表示画面よりも優先して操作入力画面を表示する場合が多いので、TV等において特段の切り替え動作を行うことなく操作入力画面を表示することができる。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、情報処理装置1の表示制御部にWebサーバ部620とWebブラウザ部621とを設け、Webサーバ部620等が生成するWebブラウザ用データ及びXMLデータに基づいてWebブラウザ部621が操作入力画面画像データを生成し、変換部によりこの操作入力画面画像データを静止画形式及び動画形式のうち少なくとも一方の形式の操作入力画面生成用信号に変換していた。しかしながら、操作入力画面生成用信号を生成する手法はこの第1実施形態に開示したものに限定されず、種々の変形例が可能である。
図19は、本発明の第2実施形態である情報処理装置1の制御部50の表示制御部62の機能構成を示す機能ブロック図である。なお、第2実施形態の情報処理装置1、及びこの情報処理装置1にLAN5を介して接続される表示装置2の構成は、表示制御部62の構成を除いて同一である。従って、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
図19に示すように、本実施形態の表示制御部62は、描画部625、ビデオメモリ623及びデータ出力部624を備える。描画部625は、記憶部54に格納された、操作入力画面を生成する操作入力画面情報に基づいて、操作入力画面を表示するための操作入力画面画像データをビデオメモリ623に直接的に描画する。そして、データ出力部624は、描画部625によりビデオメモリ623に描画された操作入力画面画像データを静止画形式及び動画形式の少なくとも一方の形式の操作入力画面生成用信号に変換する。
以上から、ビデオメモリ623は画像データを格納する画像データ記憶部を構成し、データ出力部624は、画像データ記憶部内の操作入力画面画像データを静止画形式及び動画形式のうち少なくとも一方の形式の操作入力画面生成用信号に変換する第2の変換部を構成する。
従って、本実施形態によっても、上述の第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
(変形例)
なお、本発明の情報処理装置は、その細部が上述の各実施形態に限定されず、種々の変形例が可能である。
一例として、上述の各実施形態において、操作入力画面を構成する設定入力画面、リスト画面、及びコンテンツリスト画面を表示するための操作入力画面生成用信号は全て同一の静止画形式、動画形式である必要はなく、それぞれ異なる形式であってもよい。さらには、設定入力画面等が階層構造を有する場合、例えば設定入力画面が基本設定画面及び詳細設定画面を有する場合、基本設定画面を生成するための信号を静止画形式で、詳細設定画面を生成するための信号を動画形式で生成してもよい。また、表示制御部62が上述の第1実施形態及び第2実施形態の双方の機能構成を備えていれば、基本設定画面はWebブラウザ用データを変換したもの、詳細設定画面はビデオメモリ623に直接描画したものといったように、異なる方式で静止画形式及び動画形式の少なくとも一方に変換してもよい。さらには、同一の表示画面2aに表示される操作入力画面のうち、変化しない部分を静止画形式で、変化する部分を動画形式の信号にしてもよい。
また、上述の各実施形態において、情報処理装置1に各種指示を行うリモコン3からの入力を情報処理装置1が入力部51を介して直接受信していたが、リモコン3にLAN5への接続機能を備え、例えばリモコン3を無線LAN機能を有するスマートフォン、タブレット端末で構成し、LAN5経由でリモコン3からの操作入力を情報処理装置1が受信してもよい。
また、上述の各実施形態において、情報処理装置1と表示装置2とが中継機器4を介してLAN5に接続されていたが、中継機器4を介することなくLANケーブル等により情報処理装置1と表示装置2とを直結してもよい。この場合、情報処理装置1、表示装置2はAuto IPにより割り当てられたIPアドレスに基づいて相互に通信を行えばよい。さらに、上述の各実施形態において、表示装置2は放送波が受信可能な構成を備えていたが、例えばDLNAに対応したPCモニター等を表示装置2として用いる場合は、チューナ部35、表示出力部36を省略することが可能である。
さらに、上述の各実施形態では、1台の表示装置2が情報処理装置1に接続される構成についてのみ説明したが、複数台の表示装置がLAN5に接続されていてもよい。この場合、情報処理装置1のDMC部52が、いずれの表示装置のDMR部60を選択するかを決定することになる。一例として、その時点で1台の表示装置2のみ電源が投入されていればその表示装置2、複数台の表示装置の電源が投入されていれば最後に(つまり最近)電源投入された表示装置2を選択してもよい。あるいは、表示装置2がWoL(Wake-on-LAN)に対応していれば、リモコン3からの指示により表示対象となる表示装置2の電源投入を指示して選択してもよい。加えて、リモコン3の特定のボタンが操作された際に、情報処理装置1のDMC部52が複数のDMR部60を順次切り替えてもよい。この場合、リモコン3の特定のボタンが操作されて表示装置の表示画面に操作入力画面が表示されたら、この表示装置のDMR部60が選択されたことになる。この際、DMC部52が現在表示対象となっている表示装置2(DMR部60)を記憶しておき、次回、情報処理装置1の電源を投入する際に、最後に表示対象となっていた表示装置2を引き続き表示対象として選択してもよい。
さらに、情報処理装置1のDMC部52は、表示装置2のDMR部60に関する各種仕様を入手する機能を有しているので、このDMC部52が取得したDMR部60の表示仕様に基づいて操作入力画面生成用信号を生成しても良い。一例として、情報処理装置1のDMC部52が表示装置2のDMR部60を検出する際に、互いのDLNA Media Format Profile IDをやり取りすることで、伝送可能なコンテンツの仕様をDMC部52が知ることができる。そこで、表示制御部62は、表示装置2が再生可能なフォーマットに基づき、表示装置2の表示画面2aの解像度(画素数等)に対して適切な解像度を有する操作入力画面生成用信号を表示制御部62が生成してもよい。
そして、上述の各実施形態において、情報処理装置1を動作させるプログラムはROM11、HDD部15等に格納されて提供されていたが、不図示の光学ディスクドライブ、USBインタフェース13c等を用いて、プログラムが格納されたDVD(Digital Versatile Disc)、USBフラッシュメモリ装置、メモリーカード等を接続し、このDVD等からプログラムを情報処理装置1に読み込んで動作させてもよい。また、WAN7上の外部サーバ8内にプログラムを格納しておき、ネットワークインタフェース14を介してこのプログラムを情報処理装置1に読み込んで動作させてもよい。さらに、上述の各実施形態において、情報処理装置1は複数のハードウェア要素により構成されていたが、これらハードウェア要素の一部の動作をCPU10がプログラムの動作により実現することも可能である。加えて、上述の各実施形態ではHDD部15を用いていたが、HDD部15以外の記憶媒体、一例としてSSD(Solid State Drive)装置やメモリーカード等の周知の記憶媒体を用いることも可能である。