JP2015087268A - 車両用走行案内装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 走行経路データ生成部101は、予定走行経路設定部として、自車両の予定走行経路を設定するように構成されている。モニタ18は、表示部として、設定された自車両の予定走行経路に対応する経路画像を表示するように構成されている。経路画像は、自車両の駆動力および制動力に対応した立体表示形態でモニタ18に表示される。
【選択図】 図4
Description
本発明の目的は、乗員に、自車両がどれほどの駆動状態または加速状態となるのか、あるいはどれほどの制動状態または減速状態となるのかを直感的に把握することができる車両用走行案内装置および方法を提供することにある。
図1において、測位部11は、車両100の現在位置を測位する。測位部11は、例えば、GPS衛星からのGPS電波を図2に示すGPSアンテナ11aで受信して、車両100の現在位置を測位する。測位部11が車両100の現在位置を測位した測位データD11は、制御部10に入力される。
測位部11は、ジャイロ等のGPS以外の測位方法で車両100の現在位置を測位してもよい。測位部11は、GPSとジャイロとを組み合わせて現在位置を測位してもよい。測位部11の機能を制御部10の内部に設けてもよい。
図3に示すように、地図データD12は、地図情報として複数の情報を含む。地図データD12は、交差点や道路と道路との結節点を示すノード情報D12Nと、ノード情報D12Nが示すノードとノードとの間の道路区間に相当するリンク情報D12Lを含む。地図データD12は、それぞれのリンク(即ち、それぞれの道路区間)の制限速度情報D12sを含む。
地図データD12は、高度情報D12Hを含んでいてもよい。制御部10は、高度情報D12Hに基づいて車両100が走行する道路の勾配を求めることができる。制御部10は、GPS電波に基づいて道路の勾配を求めてもよい。地図データD12は、道路の周囲に位置する建物等の道路周囲情報D12Eを含む。道路周囲情報D12Eは、3Dの情報であるとする。
車両100の例えばフロントグリルの内側には、測距センサ14が取り付けられている。測距センサ14は、レーザレーダやミリ波レーダで構成することができる。測距センサ14は、車両100の前方に存在する物体との距離を測定する。測距センサ14による測距データD14は、制御部10に入力される。
車両100は、走行する車両100の速度を検出する車速センサ15を備える。車速センサ15は車両100の車速を検出する車速検出部であり、例えば車輪速センサよりなる。車速センサ15による車速データD15は、制御部10に入力される。
制御部10は、測位データD11と地図データD12と設定データD16とに基づいて、現在地から目的地までの走行経路データD101を生成する。走行経路データD101は、走行経路データ保持部17に保持される。走行経路データ保持部17は、不揮発性メモリである。
後述するように、実施例1の車両用走行案内装置および方法においては、制御部10は、走行経路データD101および後述する各種の情報に基づいて、車両100の走行状況をどのように制御するかを視覚的に示すための走行計画画像データD102を生成する。
走行状況識別画像は、車両100が駆動状態(または加速状態)か制動状態(または減速状態)かの走行状況を示す。走行状況識別画像は、駆動状態と制動状態とは関係なく、車両100が加速している加速状態であるか減速している減速状態であるかの走行状況を示してもよい。走行計画画像データD102が示す走行計画画像の詳細については後に詳述する。
制御部10は、走行計画画像データD102を表示部としてのモニタ18に供給する。
車両100は、車両100を走行させるための走行装置22を備える。走行装置22は、ステアリング22s、アクセル22a、ブレーキ22bを含む。走行装置22は、加速または減速のためのギア等の変速機構を含んでもよい。走行装置駆動部21は、制御部10による制御に基づいて、走行装置22を駆動する。
図4において、走行経路データ生成部101には、測位データD11と地図データD12と設定データD16とが入力される。走行経路データ生成部101は、地図データD12に基づき、測位データD11が示す現在位置から設定データD16が示す目的地までの予定走行経路を示す走行経路データD101を生成する。
走行経路データ生成部101が走行経路データ保持部17より読み出した走行経路データD101は、走行計画画像データ生成部102および走行計画策定部103に入力される。
走行計画策定部103には、走行経路データD101の他、測位データD11、地図データD12、撮影データD13、車速データD15が入力される。走行計画策定部103は、車両100をどのような車速で走行させるかの計画を策定する車速計画策定部1031と、車両100を走行させる目標点(走行目標点)を設定する走行目標点設定部1032とを有する。
前述のように、地図データD12は、道路周囲情報D12Eを含む。よって、走行計画策定部103は、地図データD12と撮影データD13とを照らし合わせることによって、車両100が、走行経路データD101が示す予定走行経路上のどこを走行しているかを特定することができる。走行計画策定部103は、地図データD12と撮影データD13とに加えて、測位データD11を参照して、車両100が走行している道路上の位置を特定してもよい。
走行目標点設定部1032は、それぞれの時点での車両100の道路上の位置から所定時間走行した位置までの距離、または、それぞれの時点での車両100の道路上の位置から走行方向前方の所定距離における走行目標点を設定する。図5に示す例では、走行目標点設定部1032は、車両100の現在位置から走行目標点P7までの距離に走行目標点を設定する。
具体的には、走行目標点設定部1032は、車速を複数の範囲に分け、車速が遅い範囲ほど走行計画策定距離を短く、車速が速い範囲ほど走行計画策定距離を長く設定する。走行目標点設定部1032は、例えば、車速が40km/hであれば走行計画策定距離を50m、車速が60km/hであれば走行計画策定距離を80mのように設定すればよい。
また、走行目標点設定部1032は、車速に応じて走行目標点を設定する間隔を決定してもよい。走行目標点設定部1032は、車速が遅い範囲ほど間隔を短く、車速が速い範囲ほど間隔を長く設定する。例えば、走行目標点設定部1032は、車速が30km/hであれば1.5m間隔、40km/hであれば2m間隔、60km/hであれば4m間隔のように設定すればよい。
前述のように、地図データD12は、それぞれの道路区間の制限速度情報D12sを含む。よって、車速計画策定部1031は、リンクL1,L2それぞれの道路区間において、車両100の車速をどのように設定して車両100を走行させるかの車速計画を策定することができる。
ノードN1は、走行目標点設定部1032で設定した走行目標点とは異なる位置にある。この場合でも、車速計画策定部1031は、ノードN1に対して時速を設定してもよい。車速計画策定部1031は、ノードN1に対して時速30km/hと設定する。車速計画策定部1031は、リンクL2の道路区間において、走行目標点P6,P7それぞれに対して時速30km/hと設定する。
走行計画策定部103は、策定した走行計画を示す走行計画データD103を走行装置駆動部21および走行計画画像データ生成部102に供給する。走行計画データD103は、走行目標点データとそれぞれの走行目標点の車速データとを含む。走行計画画像データ生成部102に走行目標点データのみを供給してもよい。
走行装置駆動部21は、走行計画データD103に基づいて走行装置22を駆動する。よって、車両100は、走行経路データD101が示す予定走行経路に沿って、走行計画策定部103が策定した走行計画に従って自動的に走行する。
図5では、説明を簡略化するために、車両100の前方を走行する先行車両等の障害物が存在せず、車両100が制限速度で走行できる状態を示している。実際には、車両100は、信号機や障害物の存在によって停止したり減速したりする必要がある。
信号機は交差点近傍に設置されており、概ね配置されている高さが決まっている。よって、走行計画策定部103は、撮影データD13に基づいて、信号機の色を判別することができる。車速計画策定部1031は、制限速度以外の条件として、信号機の色に応じて、それぞれの走行目標点に対して車速を設定する。
また、走行計画策定部103は、道路に関する情報と、車両100の車速とに基づいて、車両100が予定走行経路に沿って走行するときに車両100を駆動状態(または加速状態)と制動状態(または減速状態)とのいずれかに設定する予定走行状況設定部として動作している。
障害物とは、車両100の安全な走行に対する妨げとなる物体(人を含む)である。例えば、先行車両の他、走行中の車両100の前方に飛び出してくる人物や車両(自動車または自転車)、道路上に駐車している車両等が障害物に当たる。
障害物検出部104は、障害物を検出したら、障害物を検出したことを示す障害物検出データD104を走行計画策定部103に供給する。障害物検出データD104は、車両100と障害物との距離データを含む。車速計画策定部1031は、制限速度および信号機の色以外の条件として、さらに、障害物の存在の有無、車両100と障害物との距離に応じて、それぞれの走行目標点に対して車速を設定する。
走行計画画像データ生成部102は、走行計画策定部103と同様、車両100が走行している道路上の位置を特定して車線を認識する。走行計画画像データ生成部102は、走行計画データD103に含まれる走行目標点データに基づいて、撮影データD13によるカメラ画像上に走行目標点に基づいて生成する走行予定線を重畳させた画像データを生成する。
ここで、車両100は、曲線R10で示すように、左右にふらつく。このとき、走行予定線が細い直線であると、乗員は、走行予定線と車両100の左右のふらつきとのずれに違和感を覚えることがある。そこで、幅W110は、左側の走行予定線R1を車両100の左側へのぶれよりも外側、右側の走行予定線R1を車両100の右側へのぶれよりも外側とした幅とすればよい。2本の走行予定線R1,R1の間隔を幅W110とすれば、車両100が左右にふらついても車両100は走行予定線R1の外側にはみ出さない。よって、乗員は違和感を覚えにくい。
なお、1本の走行予定線R1のみを表示してもよい。
走行計画画像データ生成部102は、カメラ画像上に1本または2本の走行予定線R1を重畳させた上で、車両100の走行状況を示す走行状況識別画像を重畳させた走行計画画像データD102を生成する。車両100の走行状況とは、具体的には、車両100が駆動状態(または加速状態)にあるか制動状態(または減速状態)にあるかである。
車両100の走行状況とは、駆動力も制動力もかけていないコースト状態を含んでもよい。コースト状態は、車両100が加速状態にあるコースト状態と減速状態にあるコースト状態とを含んでもよい。
乗員は、走行計画画像データD102が示すモニタ18に表示される走行計画画像を見ることにより、車両100が一定速で走行している状態から減速するように制御されることを容易に認識することができる。
図10に示すように、走行計画画像データ生成部102は、2本の走行予定線R1,R1の間の領域であり、車両100が駆動状態であり一定速となっている範囲に対して、走行状況識別画像Im10を重畳させている。また、走行計画画像データ生成部102は、2本の走行予定線R1,R1の間の領域であり、車両100が駆動状態にあり加速となっている範囲に対して、2つの走行状況識別画像Im12を重畳させている。各走行状況識別画像Im12は、走行状況識別画像Im10,Im11と同様、車速に比例した高さと、時間または距離に応じた奥行きを有する。各走行状況識別画像Im12は加速している範囲を示すため、上面は進行方向に対して上り坂となるように傾斜している。
図10、図11においても、走行計画画像データ生成部102は、走行状況識別画像Im10と走行状況識別画像Im12との色を異ならせた状態の走行計画画像データD102を生成する。走行状況識別画像Im12も、同様の理由により半透明画像でしてもよい。
乗員は、走行計画画像データD102が示すモニタ18に表示される走行計画画像を見ることにより、車両100が一定速で走行している状態から加速するように制御されることを容易に認識することができる。
図8〜図11において、走行計画画像データ生成部102は、走行予定線R1の色を走行状況識別画像Im10,Im11,Im12とは独立した色としてもよいし、走行状況識別画像Im10,Im11,Im12と同色としてもよい。走行予定線R1の色を走行状況識別画像Im10,Im11,Im12と同色とした場合には、走行計画画像を走行状況識別画像Im10,Im11,Im12のみで構成した場合と実質的に等価である。
図14は、車両100が、右カーブを定常旋回しようとする状態を示している。走行計画策定部103は、カーブ通過中は車速を一定速に設定する。図14に示すように、走行計画画像データ生成部102は、車両が駆動状態にあり一定速となっている範囲に対して、カーブの外側(左側)の走行予定線R1上に走行状況別画像Im10を重畳させている。図14のように、カーブ走行中は走行状況識別画像の幅を狭くし、カーブ外側の走行予定線R1上にのみ表示することで、乗員がモニタ18の画面上からカーブの状況を把握しにくくなることを抑制できる。
なお、図8〜14では、走行状況識別画像の高さを車速に応じて決める例を示したが、自車両の前後方向加速度に応じて決めても良い。
ステップS1では、走行計画データを読み込む。
ステップS2では、モニタ18の表示態様としてドライバビューが選択されているか否かを判定し、YESの場合はステップS3へ進み、NOの場合(バードビューが選択されている場合)はステップS4へ進む。
ステップS3では、カメラ画像を読み込む。
ステップS4では、地図情報を読み込む。
ステップS5では、カメラ画像(ドライバビュー)をモニタ18に表示する。
ステップS6では、地図情報に基づく3D画像(バードビュー)をモニタ18に表示する。
ステップS8では、走行計画データにカーブが含まれているか否かを判定し、YESの場合はステップS10へ進み、NOの場合はステップS9へ進む。
ステップS9では、障害物が存在するか否かを判定し、YESの場合はステップS11へ進み、NOの場合はステップS12へ進む。
ステップS10では、カーブ外側の走行予定線R1上に走行状況識別画像を重畳表示する。このとき、カーブ内側の走行予定線R1を非表示としてもよい。走行状況識別画像の表示態様については前述の通りである。
ステップS11では、障害物から遠い側の走行予定線R1上に走行状況識別画像を重畳表示する。このとき、他方の走行予定線R1を非表示としてもよい。
ステップS12では、2本の走行予定線R1,R1の間に走行状況識別画像を重畳表示する。
(1) 自車両の予定走行経路を設定する走行経路データ生成部101と、設定された自車両の予定走行経路に対応する経路画像を表示するモニタ18と、を有し、走行状況識別画像は、自車両の駆動力および制動力に対応した立体表示形態でモニタ18に表示される。
よって、乗員に対し、自車両が駆動状態となるのか制動状態となるのかの予定走行状況を案内することができる。
よって、乗員に対し、自車両が加速状態となるのか減速状態となるのかの予定走行状況を案内することができる。
よって、乗員に対し、自車両の車速計画を直感的、視覚的に把握しやすい態様で案内することができる。
よって、乗員に対し、自車両の前後方向加速度計画を直感的、視覚的に把握しやすい態様で案内することができる。
よって、高車速域において走行状況識別画像の高さが高くなり過ぎて乗員が自車両の車速計画を把握しにくくなるのを抑制できる。
よって、乗員に対し、実際の走行環境に対する予定走行状況を直感的、視覚的に把握しやすい態様で案内することができる。
よって、予定走行状況の表示に多様性を持たせることができる。また、走行環境に応じて予定走行状況の表示を変えることができる。
よって、乗員が障害物の状況を把握しにくくなることを抑制できる。
よって、乗員がカーブの状況を把握しにくくなることを抑制できる。
よって、乗員が走行環境を把握しにくくなるリスクが低い場合には、走行状況識別画像を大きく表示することで、乗員に対し、予定走行状況を視覚的に把握しやすい態様で案内することができる。
以上、本発明の車両用走行案内装置を実施例に基づき説明したが、本発明の具体的な態様は実施例に限定されるものではない。
本発明は、車両の乗員に、予定走行経路を駆動状態または加速度を有する走行状態と、制動状態または減速度を有する走行状態とのいずれで走行するのかを案内する車両用走行案内装置に利用できる。
101 走行経路データ生成部(予定走行経路設定部)
Claims (10)
- 自車両の予定走行経路を設定する予定走行経路設定部と、
設定された自車両の予定走行経路に対応する経路画像を表示する表示部と、
を有し、
前記経路画像は、前記自車両の駆動力および/または制動力に対応した立体表示形態で前記表示部に表示されることを特徴とする車両用走行案内装置。 - 自車両の予定走行経路を設定する予定走行経路設定部と、
設定された自車両の予定走行経路に対応する経路画像を表示する表示部と、
を有し、
前記経路画像は、前記自車両の加速度および/または減速度に対応した立体表示形態で前記表示部に表示されることを特徴とする車両用走行案内装置。 - 請求項1または2に記載の車両用走行案内装置において、
前記経路画像は、車速に応じた高さを持つことを特徴とする車両用走行案内装置。 - 請求項2に記載の車両用走行案内装置において、
前記経路画像は、自車両の前後方向加速度に応じた高さを持つことを特徴とする車両用走行案内装置。 - 請求項3に記載の車両用走行案内装置において、
前記経路画像は、自車両の車速が所定値を超える高車速域では、自車両の車速が前記所定値以下となる低車速域よりも車速の変化に対する高さの変化の割合が小さくなることを特徴とする車両用走行案内装置。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載の車両用走行案内装置において、
前記表示部は、自車両前方の実際の画像上に前記経路画像を重畳して表示することを特徴とする車両用走行案内装置。 - 請求項6に記載の車両用走行案内装置において、
前記表示部は、前記実際の画像における自車両の走行路の左右一方側または両側に走行予定線を表示し、
前記経路画像は、前記左右一方側の走行予定線上または前記左右両側の走行予定線の間に表示されることを特徴とする車両用走行案内装置。 - 請求項7に記載の車両用走行案内装置において、
前記経路画像は、自車両前方に障害物が存在する場合には当該障害物から遠い側の走行予定線上に表示されることを特徴とする車両用走行案内装置。 - 請求項7または8に記載の車両用走行案内装置において、
前記経路画像は、カーブ走行中には旋回外側の走行予定線上に表示されることを特徴とする車両用走行案内装置。 - 請求項6ないし9のいずれかに記載の車両用走行案内装置において、
前記経路画像は、前記左右一方側の走行予定線上または前記左右両側の走行予定線の間を選択的に表示されるものであり、
前記経路画像は、直線路走行中であって自車両前方に障害物が存在する場合には左右一方側の走行予定線上に表示され、自車両前方に障害物が存在しない場合には左右両側の走行予定線の間に表示されることを特徴とする車両用走行案内装置。
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