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JP2015071750A - 金属加工品の製造方法 - Google Patents

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JP2015071750A JP2014179661A JP2014179661A JP2015071750A JP 2015071750 A JP2015071750 A JP 2015071750A JP 2014179661 A JP2014179661 A JP 2014179661A JP 2014179661 A JP2014179661 A JP 2014179661A JP 2015071750 A JP2015071750 A JP 2015071750A
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光真 嘉村
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吉隆 勝川
剛 福島
Takeshi Fukushima
剛 福島
俊貴 児島
Toshiki Kojima
俊貴 児島
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Abstract

【課題】本発明は、水溶性金属加工油を循環する工程、又は噴霧する工程を含む金属加工品の製造方法において、水溶性金属加工油の抑泡性に優れ、生産性や加工性に優れた金属加工品の製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】3価以上のポリオキシアルキレンポリオール(A)を0.1重量%以上含有する水溶性金属加工油を循環する工程、又は噴霧する工程を含む水溶性金属加工油を用いた金属加工品の製造方法。【選択図】なし

Description

本発明は、水溶性金属加工油を用いる金属加工品の製造方法、さらに詳しくは、金属部材の切削、研削、研磨、圧延、プレス、鍛造、引き抜き、焼き入れ、又はダイカスト等の工程を含む金属加工品の製造方法に関する。
従来より、金属部材の切削、又は研削等の水溶性金属加工油として、火災の危険性を無くす目的や、洗浄性を高める目的、オイルミストの発生が無いため作業場環境が改善されるという目的から、水で希釈された水溶性金属加工油が用いられている(特許文献1)。
通常、水で希釈された水溶性金属加工油は泡が発生しやすく、金属加工油を循環して再使用するときにタンクから金属加工油が漏えいし、周辺を汚染する問題がある。また、金属加工油を噴霧する際に、加工油を金属部材に均一に塗布できない問題がある。
そこで、その泡の発生を抑制する対策としては、疎水性の高い化合物を用いることが考えられ、例えば疎水性の高い化合物としてシリコン系消泡剤などを金属加工油に含有させることが知られている(特許文献2)。
しかし、上記のシリコン系消泡剤のような疎水性の高い化合物を含有した水溶性金属加工油は、加工中に被加工物である金属表面へ強固に付着するため、その後の洗浄工程でシリコン系消泡剤などが完全に除去しきれず、次の塗装等の表面処理工程の阻害物となり、塗装性等の表面処理性が悪くなるという問題がある。また、消泡剤は水溶性金属加鉱油中でエマルジョンを形成することで抑泡性を示すことが知られているが、長時間循環する場合、エマルジョンが崩壊し、抑泡性を維持できないという問題がある。更には、切削や研削などの加工では、加工中に発生する被加工物である金属の切り屑にシリコン系消泡剤などが強固に付着するため、加工が進み、切り屑量が増加するに伴って抑泡性が低下し、加工中に抑泡性を維持できないという問題がある。
特開2010−111854号公報 特開2011−079956号公報
そこで、本発明は、水溶性金属加工油を循環する工程、又は噴霧する工程を含む金属加工品の製造方法において、水溶性金属加工油の抑泡性に優れ、生産性や加工性に優れた金属加工品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の目的を達成するべく検討を行った結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、3価以上のポリオキシアルキレンポリオール(A)を0.1重量%以上含有する水溶性金属加工油を循環する工程、又は噴霧する工程を含む水溶性金属加工油を用いた金属加工品の製造方法である。
本発明の金属加工品の製造方法は水溶性金属加工油を循環する工程、又は噴霧する工程を含む金属加工品の製造方法において、金属加鉱油の抑泡性に優れるという効果を奏する。
本発明は、3価以上のポリオキシアルキレンポリオール(A)を0.1重量%以上含有する水溶性金属加工油を循環する工程、又は噴霧する工程を含む水溶性金属加工油を用いた金属加工品の製造方法を提供するものである。
本発明における水溶性金属加工油を循環する工程とは、金属を加工するときに被加工物又は加工用工具に供給した水溶性金属加工油を回収し、そのまま、あるいは切り屑の除去及び/又は冷却等の処置をした後、ポンプ等を用いて再度被加工物又は加工用工具に供給する工程であり、金属部材の切削、研削、研磨、圧延、引き抜き、焼き入れ等の金属加工において、水溶性金属加工油の使用量や廃棄量を抑える効果がある。
切り屑の除去には、遠心分離、フィルタープレス、膜ろ過等の操作を行っても良い。
遠心分離の操作としては、デカンタ型遠心分離機やろ布を使用する遠心分離機等の使用が挙げられる。膜ろ過の操作としては、精密ろ過(MF)、限外ろ過(UF)が挙げられる。ろ過膜の材質としては、セラミック、有機膜などが挙げられる。本発明における製造方法は、抑泡性に優れ、水溶性金属加鉱油をろ過装置に送液する時に含まれる空気量が少ないため、ろ過の効率が高い効果がある。さらには、疎水性の高い化合物として膜を閉塞させるシリコン系消泡剤などを金属加工油に含有させなくてもよいため、ろ過の効率が高い効果がある。
本発明における水溶性金属加工油を噴霧する工程とは、金属を加工するときに水溶性金属加工油を被加工物又は加工用工具に噴霧する工程であり、金属部材の切削、研削、研磨、圧延、プレス、鍛造、引き抜き、ダイカスト等の金属加工において、使用する水溶性金属加工油が少量であっても、広範囲に均一に供給できるため、水溶性金属加工油の使用量や廃棄量を抑える効果がある。金属の加工時に切り屑が発生する場合は、上記と同様に、回収した水溶性金属加工油から切り屑を除去する処置を含む方が好ましい。
本発明における金属部材の切削とは、旋盤、マシニングセンタ、ボール盤、帯のこ盤等の装置を用いて金属を加工する工程であり、研削とは切削と同様の装置に加え、研削盤、ワイヤーソー等の装置を用い、固定砥粒又は遊離砥粒を用いて金属を加工する工程である。
本発明の金属加工品の製造方法は、3価以上のポリオキシアルキレンポリオール(A)を0.1重量%以上含有する水溶性金属加工油を循環する工程、又は噴霧する工程により加工された金属加工品を洗浄する工程を含むことができる。
本発明における3価以上のポリオキシアルキレンポリオール(A)としては、3個以上の活性水素を有する化合物(a)にアルキレンオキサイドを付加重合させた化合物等が挙げられる。3個以上の活性水素を有する化合物(a)としてはアンモニア又は活性水素が水酸基/若しくはアミノ基である活性水素を有する化合物等が挙げられる。
本発明における3個以上の活性水素を有する化合物(a)の具体例としては、3個の活性水素を有する化合物[グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタンなど];4個の活性水素を有する化合物[ペンタエリスリトール、グルコース、フルクトース、ジグリセリン、エチレンジアミン、フェニレンジアミンなど];5個の活性水素を有する化合物[キシリトール、トリグリセリン、ジエチレントリアミンなど];6個の活性水素を有する化合物[ソルビトール、ジペンタエリスリトール、トリエチレンテトラミン、トリアミノベンゼンなど];7個の活性水素を有する化合物[テトラエチレンペンタミンなど];8個の活性水素を有する化合物[スクロース、ペンタエチレンヘキサミン、ベンゼンテトラミンなど];ポリビニルアルコール、ポリグリセリン、ポリエチレンアミンなどが挙げられる。
これら3個以上の活性水素を有する化合物(a)のうち、好ましいのは、3〜20個の活性水素を有する化合物であり、より好ましくは抑泡性と浸透性の観点から、3〜8個の活性水素を有するグリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、アンモニア、ペンタエリスリトール、グルコース、フルクトース、ジグリセリン、エチレンジアミン、フェニレンジアミン、キシリトール、トリグリセリン、ジエチレントリアミン、ソルビトール、ジペンタエリスリトール、トリエチレンテトラアミン、トリアミノベンゼン、テトラエチレンペンタミン、スクロース、ペンタエチレンヘキサミン、ベンゼンテトラミンである。3個未満の活性水素を有する化合物の場合は、抑泡性が悪化する。活性水素の数が20個以下では水溶性金属加工油の浸透性が向上して潤滑性及び冷却性の観点で好ましい。
本発明におけるポリオキシアルキレンポリオール(A)の数平均分子量は、通常限定されないが、好ましくは149〜150,000である。数平均分子量がこの範囲にあると水溶性金属加工油の潤滑性及び冷却性の観点で好ましい。
なお、数平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による分子量である。
数平均分子量は、GPCによって、ポリエチレンオキシドを基準物質として40℃で測定される。[例えば、装置本体:HLC−8120(東ソー株式会社製)、カラム:東ソー株式会社製TSKgel α6000、G3000 PWXL、検出器:装置本体内蔵の示差屈折計検出器、溶離液:0.5重量%酢酸ソーダ・水/メタノール(体積比70/30)、溶離液流量:1.0ml/分、カラム温度:40℃、試料:0.25重量%の溶離液溶液、注入量:200μl、標準物質:東ソー(株)製TSK STANDARD POLYETHYLENE OXIDE、データ処理ソフト:GPC−8020modelII(東ソー株式会社製)]。
なお、本発明におけるポリオキシアルキレンポリオール(A)の水酸基の個数は3個以上であり、下記計算式により計算することもできる。
水酸基の個数=[ポリオキシアルキレンポリオールの活性水素価]/([ポリオキシアルキレンポリオールの数平均分子量]/56,100)
活性水素価は、[56,100/活性水素1個あたりの分子量]を意味し、活性水素を有する基が水酸基の場合、水酸基価に相当する。活性水素価の測定方法は、上記定義の値を測定できる方法であれば公知の方法でよく、特に限定されないが、水酸基価の場合、例えばJIS K1557−1に記載の方法が挙げられる。
数平均分子量は上記のGPCによる分子量である。
本発明におけるポリオキシアルキレンポリオール(A)のHLBは通常限定されないが、好ましくは8.0〜18.5である。この範囲であれば、さらに加工液の浸透性が優れて潤滑性及び冷却性の機能が向上する。
ここでの「HLB」とは、親水性と親油性のバランスを示す指標であって、例えば「界面活性剤入門」〔2007年三洋化成工業株式会社発行、藤本武彦著〕212頁に記載されている小田法による計算値として知られているものであり、グリフィン法による計算値ではない。
HLB値は下記計算式により有機化合物の有機性の値と無機性の値との比率から計算することができる。
HLB=10×無機性/有機性
HLBを導き出すための有機性の値及び無機性の値については前記「界面活性剤入門」213頁に記載の表の値を用いて算出できる。
本発明におけるポリオキシアルキレンポリオール(A)が3個以上の活性水素を有する化合物(a)のアルキレンオキサイド付加物であり、3個以上の活性水素が全て水酸基である場合、ポリオキシアルキレンポリオール(A1)は下記一般式(1)で表される。
[−O−(AO)−H] (1)
[Rは炭化水素基、(AO)は炭素数が2〜4のオキシアルキレン基を表す。mは1〜450の数、複数のAは同一でも異なっていてもよく、mが2以上の場合の(AO)部分はランダム付加でもブロック付加でもよい。fは3〜20の整数である。]
Oは炭素数が2〜4のオキシアルキレン基を表し、具体例としては、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、オキシブチレン基などが挙げられる。オキシエチレン基の場合はエチレンオキサイド、オキシプロピレン基の場合は1,2−プロピレンオキサイド、1,3−プロピレンオキサイド、オキシブチレン基の場合はテトラヒドロフラン、1,2−ブチレンオキサイドなどを用いることができる。
本発明におけるポリオキシアルキレンポリオール(A1)は、3個以上の活性水素を有する化合物(a)に、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、テトラヒドロフラン、1,2−ブチレンオキサイドのうちの1種を単独で付加させてもよいし、これらの2種以上を併用して付加させてもよい。抑泡性と潤滑性の観点から、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、テトラヒドロフランの内、2種以上の併用が好ましい。
本発明におけるポリオキシアルキレンポリオール(A1)は、3個以上の活性水素を有する化合物(a)に2種以上のアルキレンオキサイド又はテトラヒドロフランを付加する際の付加形式はランダム付加でもブロック付加でもよく、また2種以上のアルキレンオキサイド、例えばエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを付加する順番は問わない。
mは炭素数が2〜4のアルキレンオキサイドの付加モル数を表し、2種以上のアルキレンオキサイドを併用する場合は、2種以上の付加モル数の合計である。mは好ましくは1〜450である。mが1未満では、潤滑性が悪化する。一方、mが450を超えると粘度が高くなりすぎるため、浸透性が低下して潤滑性又は冷却性の機能が悪化する。
本発明におけるポリオキシアルキレンポリオール(A1)の式(1)中の(AO)は下記一般式(2)で表すこともできる。
−(AO)(AO)(AO)− (2)
[(AO)はオキシエチレン基、(AO)はオキシプロピレン基、(AO)オキシブチレン基を表す。nは0〜350の数、j及びkはそれぞれ0〜100の数であって、j及びkの少なくともどちらかは1以上であり、n/(n+j+k)は0〜0.9である。n、j、kが2以上の場合、付加形式はランダム付加でもブロック付加でもよい。]
(AO)(AO)(AO)は、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、及びオキシブチレン基が2種以上の場合には、順番を問わず付加した構造であってよく、またn、j、kが2以上の場合、これらの基2種以上がランダム付加でもブロック付加でもどちらの付加した構造であってよいことを意味する。
nは粘度安定性、浸透性の観点から、好ましくは0〜350、さらに好ましくは0〜250である。
jは水溶性と粘度安定性の観点から、好ましくは0〜100、さらに好ましくは0〜50である。
kは水溶性と粘度安定性の観点から、好ましくは0〜100、さらに好ましくは0〜50である。
n/(n+j+k)は通常限定されないが、浸透性の観点から、好ましくは、0〜0.9である。なお、n+j+k=mである。
本発明におけるポリオキシアルキレンポリオール(A)が3個以上の活性水素を有する化合物(a)のアルキレンオキサイド付加物であり、3個以上の活性水素を有する化合物(a)がアンモニア、又は活性水素が全てアミノ基である場合、ポリオキシアルキレンポリオール(A2)は下記一般式(3)で表される。
[−(AO)−H] (3)
[Rはアンモニア又はアミノ基を有する炭化水素から活性水素を除いた残基、(AO)は炭素数が2〜4のオキシアルキレン基を表す。pは1〜450の数、複数のAは同一でも異なっていてもよく、pが2以上の場合の(AO)部分はランダム付加でもブロック付加でもよい。gは3〜20の数である。]
Oは炭素数が2〜4のオキシアルキレン基を表し、前記AOと同じものを用いることができる。
本発明におけるポリオキシアルキレンポリオール(A2)は、3個以上の活性水素を有する化合物(a)に、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、テトラヒドロフラン、1,2−ブチレンオキサイドのうちの1種を単独で付加させてもよいし、これらの2種以上を併用して付加させてもよい。抑泡性と潤滑性の観点から、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、テトラヒドロフランの内、2種以上の併用が好ましい。
本発明におけるポリオキシアルキレンポリオール(A2)は、3個以上の活性水素を有する化合物(a)に2種以上のアルキレンオキサイド又はテトラヒドロフランを付加する際の付加形式はランダム付加でもブロック付加でもよく、また2種以上のアルキレンオキサイド、例えばエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを付加する順番は問わない。
mは炭素数が2〜4のアルキレンオキサイドの付加モル数を表し、2種以上のアルキレンオキサイドを併用する場合は、2種以上の付加モル数の合計である。mは好ましくは1〜450である。mが1未満では、潤滑性が悪化する。一方、mが450を超えると粘度が高くなりすぎるため、浸透性が低下して潤滑性又は冷却性の機能が悪化する。
本発明におけるポリオキシアルキレンポリオール(A2)の式(3)中の(AO)は下記一般式(4)で表すこともできる。
−(AO)(AO)(AO)− (4)
[(AO)はオキシエチレン基、(AO)はオキシプロピレン基、(AO)はオキシブチレン基を表す。qは0〜350の数、r及びsはそれぞれ0〜100の数であって、r及びsの少なくともどちらかは1以上であり、q/(q+r+s)は0〜0.9である。q、r、sが2以上の場合、付加形式はランダム付加でもブロック付加でもよい。]
(AO)(AO)(AO)は、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、及びオキシブチレン基が2種類以上の場合には、順番を問わず付加した構造であってよく、またq、r、sが2以上の場合、これらの基2種以上がランダム付加でもブロック付加でもどちらの付加した構造であってよいことを意味する。
qは粘度安定性、浸透性の観点から、好ましくは0〜350、さらに好ましくは0〜250である。
rは水溶性と粘度安定性の観点から、好ましくは0〜100、さらに好ましくは0〜50である。
sは水溶性と粘度安定性の観点から、好ましくは0〜100、さらに好ましくは0〜50である。
q/(q+r+s)は通常限定されないが、浸透性の観点から、好ましくは、0〜0.9である。なお、q+r+s=pである。
本発明のポリオキシアルキレンポリオール(A)の具体例としては、グリセリンのエチレンオキサイド(以下EOと略記する場合がある)5モルとプロピレンオキサイド(POと略記する場合がある)4モルのランダム付加物、グリセリンのブチレンオキサイド(以下BOと略記する場合がある)5モル付加物、グリセリンのEO31モルとPO23モルのランダム付加物、グリセリンのEO39モルとPO55モルのランダム付加物、グリセリンのEO113モルとPO85モルのランダム付加物、グリセリンのEO324モルとPO132モルのランダム付加物、グリセリンのEO964モルとPO284モルのランダム付加物などのグリセリンのEO/POランダム付加物;
グリセリンのEO44モルとTHF27モルのランダム付加物などのグリセリンのEO/THFランダム付加物;
グリセリンのEO7モルとPO10モルのブロック付加物、グリセリンのEO108モルとPO55モルのブロック付加物、グリセリンのEO179モルとPO15モルのブロック付加物などのグリセリンのEO−POブロック付加物;
グリセリンのPO3モル付加物、グリセリンのPO6モル付加物などのグリセリンのPO付加物;
グリセリンのEO134モル付加物などのグリセリンのEO付加物;
トリメチロールプロパンのEO93モルとPO69モルのランダム付加物などのトリメチロールプロパンのEO/POランダム付加物;
ペンタエリスリトールのEO963モルとPO283モルのランダム付加物などのペンタエリスリトールのEO/POランダム付加物;
ペンタエリスリトールのEO12モルとPO44モルのブロック付加物などのペンタエリスリトールのEO−POブロック付加物;
ソルビトールのEO42モルとPO14モルのランダム付加物、ソルビトールのEO80モルとPO61モルのランダム付加物、ソルビトールのEO1928モルとPOの569モルのランダム付加物などのソルビトールのEO/POランダム付加物;
ソルビトールのEO44モルとPO20モルのランダム付加物のPO30モル付加物などのソルビトールのEO/POランダム付加物のPO付加物;
ソルビトールのEO32モルとPO6モルのランダム付加物のBO15モル付加物などのソルビトールのEO/POランダム付加物のBO付加物;
ソルビトールのEO43モルとTHF27モルのランダム付加物のPO30モル付加物などのソルビトールのEO/THFランダム付加物のPO付加物;
アンモニアのEO19モルとPO35のランダム付加物などのアンモニアのEO/POランダム付加物;
エチレンジアミンのEO80モルとPO20モルのブロック付加物などのエチレンジアミンのEO−POブロック付加物;
ジエチレントリアミンのEO88モルとTHF85モルのランダム付加物などのジエチレントリアミンのEO/THFランダム付加物;
トリエチレンテトラミンのEO50モルとPO60モルのランダム付加物などのトリエチレンテトラミンのEO/POランダム付加物;
テトラエチレンペンタミンのEO26モルとPO24モルのランダム付加物のPO20モル付加物などのテトラエチレンペンタミンのEO/POランダム付加物のPO付加物;
ペンタエチレンヘキサミンのEO45モルとTHF43モルのランダム付加物のPO40モル付加物などのペンタエチレンヘキサミンのEO/THFランダム付加物のPO付加物;
リノール酸のダイマー酸(ハリダイマー216、ハリマ化成株式会社製)とペンタエチレンヘキサミンからなるポリアミドポリアミン(重量平均分子量1,900)のEO3224モルとPO612モルのランダム付加物などのポリアミドポリアミンのEO/POランダム付加物などが挙げられる。
これらのうち好ましいのは、(A1)としては、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール及びソルビトールのポリオキシアルキレンポリオールであり、(A2)としては、アンモニア、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、フェニレンジアミン、トリアミノベンゼン、及びベンゼンテトラミンのポリオキシアルキレンポリオールである。
抑泡性と浸透性の観点から、更に好ましくはソルビトールのEO/POランダム付加物、ソルビトールのEO/POランダム付加物のPO付加物、ソルビトールのEO/POランダム付加物のBO付加物、及びペンタエチレンヘキサミンのEO/THFランダム付加物のPO付加物である。
本発明におけるポリオキシアルキレンポリオール(A)の含有量は、金属加工方法により異なるが、水溶性金属加工油の重量に基づいて、0.1重量%以上である。下限は好ましくは、0.3重量%以上であり、更に好ましくは、1.0重量%以上である。上限は好ましくは、95重量%以下であり、更に好ましくは、90重量%以下である。
本発明における水溶性加工油は、火災の危険がないよう含水させて使用することが好ましく、含水量は水溶性金属加工油の重量に基づいて、好ましくは5重量%以上であり、更に好ましくは10重量%以上である。
本発明に用いる水溶性金属加工油はポリオキシアルキレンモノオール(B)を含んでも良いが、(B)の含有率は、(A)の重量に対して、抑泡性の観点から好ましくは30重量%以下、更に好ましくは20重量%以下である。
ポリオキシアルキレンモノオール(B)の具体例としては、アリルアルコールのPO付加物、アリルアルコールのBO付加物、アリルアルコールのEO/POランダム付加物、アリルアルコールのEO−POブロック付加物などが挙げられる。(B)は(A)を合成する際に生成する副生成物であり、n/(n+j+k)またはq/(q+r+s)の値が小さい場合に多く生成する傾向がある。3個以上の活性水素を有する化合物(a)の活性水素1つあたりの(A)の分子量が大きい場合に多く生成する傾向がある。すなわち、(A)が同一分子量である場合、(a)の有する活性水素が多い方が、(B)の含有量が少なくなる。
本発明に用いる水溶性金属加工油に用いられる水は、純水、イオン交換水、水道水、工業用水等のいずれを用いてもよい。
本発明に用いる水溶性金属加工油は、潤滑性を調整する目的で、さらに潤滑剤を含有してもよい。潤滑剤としては、ポリエチレングリコール等のポリエーテル化合物や、脂肪族モノカルボン酸やそのエステル化合物(ギ酸、酢酸を除く)、脂肪族ジカルボン酸やそのエステル化合物等が挙げられる。
本発明に用いる水溶性金属加工油は、装置等の腐食を抑制する目的で、さらに防錆剤を含有してもよい。防錆剤としては、ベンゾトリアゾール等のアゾール化合物、イミダゾール、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(DBU)等のアミジン類、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン、又はそのアルキレンオキサイド付加物等が挙げられる。
本発明に用いる水溶性金属加工油には、切削液のpHを調整する目的で、pH調整剤を適当量加えてもよい。このようなpH調整剤としては、金属水酸化物(例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)等の塩基性化合物;有機酸(例えば酢酸、ギ酸、クエン酸等(脂肪族カルボン酸を除く));無機酸(例えば燐酸、塩酸、硝酸、硫酸等)等の酸性化合物等が挙げられる。
本発明に用いる水溶性金属加工油には、切り屑の分散性を調整する目的で、分散剤を加えてもよい。このような分散剤としては、ポリカルボン酸塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物及び/又はその塩、ポリスチレンスルホン酸塩、ポリビニルスルホン酸塩、ポリアルキレングリコール硫酸エステル塩、ポリビニルアルコールリン酸エステル塩、メラミンスルホン酸塩及びリグニンスルホン酸塩などが挙げられる。
本発明の金属加工品の製造方法により製造される金属加工品としては、航空機、自動車、船舶等に使用されるフレーム、外板、ホイール等の構造部材、エンジン、トランスミッション等の金属材料、携帯電話、タブレット等に使用される電子機器の筐体、振動モーター、コンデンサ等の電子部品、太陽電池に使用されるシリコンウエハ、建築に使用される鉄骨、配管、螺旋、釘等の金属部材等が挙げられる。
以下、実施例及び比較例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。以下、特に定めない限り、%は重量%、部は重量部を示す。
製造例1 <グリセリンのEO/POランダム付加物(A−1)の製造>
ステンレス製加圧反応装置にグリセリン32.9部と水酸化ナトリウム0.05部を仕込み、窒素置換後に、110〜130℃でエチレンオキサイド484部とプロピレンオキサイド484部の混合液を4時間で圧入した。
同温度でさらに10時間反応させて、本発明のグリセリンのEO/POランダム付加物(A−1)(f(化合物が有する水酸基数)=3;数平均分子量2,800)を得た。なお、数平均分子量はGPCによる分子量である。
製造例2 <グリセリンのEO/POランダム付加物(A−2)の製造>
製造例1において、グリセリンを1.56部、エチレンオキサイドを719部、プロピレンオキサイドを280部とした以外は、製造例1と同様な操作を行い、本発明のグリセリンのEO/POランダム付加物(A−2)(f=3;数平均分子量59,000)を得た。また、副生成物としてアリルアルコールのEO/POランダム付加物(B−1)(数平均分子量19,000)を得、(A−2)の重量に対して30%であった。
製造例3 <ソルビトールのEO/POランダム付加物(A−3)の製造>
製造例1において、グリセリンをソルビトール1.54部に変更し、エチレンオキサイドを719部、プロピレンオキサイドを280部とした以外は、製造例1と同様な操作を行い、本発明のソルビトールのEO/POランダム付加物(A−3)(f=6;数平均分子量118,000)を得た。また、副生成物としてアリルアルコールのEO/POランダム付加物(B−2)(数平均分子量24,000)を得、(A−3)の重量に対して30%であった。
製造例4 <ソルビトールのEO/POランダム付加物のPOブロック付加物(A−4)の製造>
製造例3において、ソルビトールを36.4部、エチレンオキサイドを482部、プロピレンオキサイドを134部、水酸化ナトリウムを2.5部とした以外は、製造例3と同様な操作を行い、次に、プロピレンオキサイド348部を4時間で圧入した。同温度でさらに6時間反応させ、本発明のソルビトールのEO/POランダム付加物のPOブロック付加物(A−4)(f=6;数平均分子量5,000)を得た。また、副生成物としてアリルアルコールのPO付加物(B−3)(数平均分子量450)を得、(A−4)の重量に対して10%であった。
製造例5 <ソルビトールのEO/POランダム付加物のBOブロック付加物(A−5)の製造>
製造例3において、ソルビトールを60.7部、エチレンオキサイドを374部、プロピレンオキサイドを132部、水酸化ナトリウムを2.5部とした以外は、製造例3と同様な操作を行い、次に、ブチレンオキサイド432部を6時間で圧入した。同温度でさらに8時間反応させ、本発明のソルビトールのEO/POランダム付加物のBOブロック付加物(A−5)(f=6;数平均分子量3,000)を得た。また、副生成物としてメチルアリルアルコールのBO付加物(B−4)(数平均分子量300)を得、(A−5)の重量に対して5%であった。
製造例6 <アンモニアのEO−POブロック付加物(A−6)の製造>
ステンレス製加圧反応装置にアンモニア5.67部を仕込み、窒素置換後に、80〜100℃でエチレンオキサイド44.0部を8時間で圧入した。
同温度でさらに4時間反応させて、次に、水酸化ナトリウム0.05部を仕込み、窒素置換後に、120〜140℃でエチレンオキサイド244部を約4時間で圧入した。
同温度でさらに4時間反応させて、次に、プロピレンオキサイド706部を4時間で圧入した。同温度でさらに6時間反応させ、アンモニアのEO−POブロック付加物(A−6)(f=3;数平均分子量3,000)を得た。また、副生成物としてアリルアルコールのPO付加物(B−5)(数平均分子量400)を得、(A−6)の重量に対して5%であった。
製造例7 <ペンタエチレンヘキサミンのEO/THFランダム付加物のPOブロック付加物(A−7)の製造>
ステンレス製加圧反応装置にペンタエチレンヘキサミン2.90部を仕込み、窒素置換後に、80〜100℃でエチレンオキサイド44.0部を8時間で圧入した。
同温度でさらに4時間反応させて、次に、テトラヒドロフラン415部と三フッ化ホウ素テトラヒドロフラン2.02部を仕込み、窒素置換後に、60〜80℃でエチレンオキサイド222部を4時間で圧入した。
同温度でさらに4時間反応させて、次に、プロピレンオキサイド290部を4時間で圧入した。
同温度でさらに6時間反応させ、本発明のペンタエチレンヘキサミンのEO/THFランダム付加物のPOブロック付加物(A−7)(f=8;数平均分子量8,000)を得た。また、副生成物としてアリルアルコールのPO付加物(B−6)(数平均分子量600)を得、(A−7)の重量に対して11%であった。
製造例8 <ポリアミドポリアミンのEO/POランダム付加物(A−8)の製造>
減圧可能な容器にハリダイマー216(ハリマ化成株式会社製)564部とペンタエチレンヘキサミン456部とチタン触媒{チタニウムジヒドロキシビス(トリエタノールアミネート);特開2006−243715号公報に記載}を2.00部仕込み、150℃で5時間脱水縮合反応させ、ポリアミドポリアミン(重量平均分子量1,900)を得た。
ステンレス製加圧反応装置に得られたポリアミドポリアミン5.80部と水酸化ナトリウム0.05部を仕込み、窒素置換後に、110〜130℃でエチレンオキサイド795部とプロピレンオキサイド199部を12時間で圧入した。
同温度でさらに4時間反応させて、ポリアミドポリアミンのEO/POランダム付加物(A−8)(g=20;数平均分子量179,000)を得た。また、副生成物としてアリルアルコールのEO/POランダム付加物(B−7)(数平均分子量8,000)を得、(A−8)の重量に対して14%であった。
比較製造例1 <ヘキサンジオールのEO/POランダム付加物(A’−1)の製造>
ヘキサンジオールを6.94部、エチレンオキサイドを745部、プロピレンオキサイドを248部とした以外は、製造例1と同様な操作を行い、比較のためのグリセリンのEO/POランダム付加物(A’−1)(f=2;数平均分子量17,000)を得た。また、副生成物としてアリルアルコールのEO/POランダム付加物(B−8)(数平均分子量2,000)を得、(A’−1)の重量に対して11%であった。
比較製造例2 <ポリプロピレングリコールのEO−POブロック付加物(A’−2)の製造>
ステンレス製加圧反応装置に、プロピレングリコールを19.9部、水酸化ナトリウム0.05部を仕込み、窒素置換後に、120〜140℃でプロピレンオキサイド580部を4時間で圧入した。
同温度でさらに10時間反応させて、次に、エチレンオキサイド400部を4時間で圧入した。同温度でさらに6時間反応させ、比較のためのポリプロピレングリコールのEO−POブロック付加物(A’−2)(f=2;数平均分子量2,920)を得た。また、副生成物としてアリルアルコールのEO−POブロック付加物(B−9)(数平均分子量650)を得、(A’−2)の重量に対して11%であった。
表1記載の配合比(重量部)で各成分を配合し、実施例1〜11及び比較例1〜5の水溶性金属加工油を調製して、抑泡性、抑泡持続性、切削加工性の性能評価を行った。加工性、ろ過性、及び抑泡持続性の性能評価を行った。
Figure 2015071750
なお、表1中の「ポリエチレングリコール」は和光純薬工業(株)製のポリエチレングリコール4,000,000である。「サンヒビターNo.50」は三洋化成(株)製、「トリエタノールアミン」は三井化学(株)製の防錆剤である。「シリコーン系消泡剤」は信越化学工業(株)製のKM−7752である。
<抑泡性の評価>
抑泡性の評価は以下に示す方法で行った。
(1)内径5.5cmの200mLトールビーカーに、水溶性金属加工油を175mL入れ、トールビーカーの底部から1cmの高さにバイオミキサー(登録商標)((株)日本精機製作所製;BM−2型)の先端部がくるように調節した。
(2)トールビーカーの底部から液面までの距離(液面高さ:P(cm))を記録した。
(3)トールビーカーに入った水溶性金属加工油を25℃に温調した後、回転数8,000rpmで2分間攪拌した。
(4)攪拌停止30秒後に、トールビーカーの底部から最も高い気泡面までの距離(気泡面高さ:Q(cm))を測定して、気泡面高さと液面高さの比[Q/P]を記録した。
<抑泡持続性−1の評価>
抑泡性の評価において、撹拌時間を30分間に変更した以外は抑泡性の評価と同様な操作を行い、抑泡持続性−1の評価を行った。
抑泡性及び抑泡持続性−1の評価は以下の判断基準に従って行った。
◎:[Q/P]が、1.20未満
○:[Q/P]が、1.20以上1.40未満
×:[Q/P]が、1.40以上
<切削加工性の評価>
切削加工性の評価は以下に示す方法で行った。
(1)マシニングセンター(ファナック(株)製;ロボドリル(登録商標)α−T14iFa)を用いてスクエアエンドミルによる金属の切削加工を行った。水溶性金属加工油10Lを容器に入れ、電動ポンプを用いて6.0L/minの流量で容器から加工点に水溶性金属加工油を供給した。供給ノズルの径は5mmであり、2本のノズルから工具及び被切削物を完全に濡らすように供給した。供給した水溶性金属加工油は回収し、再び容器に戻し、循環使用した。
使用工具:エンドミル(オーエスジー(株)製;WX−EDS4)
被切削物:炭素鋼(S45C)、40mm×40mm×厚さ30mm
工具回転速度:5950rpm
送り速度:235mm/min
送り方向:ダウンカット
軸方向の切込み深さ:10.0mm(仕上げ加工)、5.0mm(粗加工)
半径方向の切込み深さ:0.2mm(仕上げ加工)、0.4mm(粗加工)
切削部仕上り形状:10mm×10mm×10mm、コーナー部半径3.0mm
(2)表面粗さ計(テーラーホブソン社製;フォームタリサーフPGI Plus)にてコーナー部分の表面粗さ(Ra)を測定した。
λs値:2.5μm
λc値:0.8mm
評価長さ:4.0mm
切削加工性の評価は以下の判断基準に従って行った。
◎:Raが0.30μm未満
○:Raが0.30μm以上0.50μm未満
×:Raが0.50μm以上
表1の結果から明らかなように、実施例1〜11の本発明の水溶性金属加工油は何れも、抑泡性と抑泡持続性、さらには切削加工性に優れている。ポリオキシアルキレンモノオール(B)の含有率がポリオキシアルキレンポリオール(A)の重量に対して20重量%以下である実施例1、2、3、6、7、8、9、10、11は特に抑泡性と抑泡持続性に優れている。ポリオキシアルキレンポリオール(A)の含有量が多い実施例2、3、数平均分子量の大きい実施例4、5、11、HLBが低い実施例8、9、10は特に切削加工性に優れている。一方、3価未満のポリオキシアルキレンポリオールを使用している比較例1及び2は、切削加工性には優れるが、抑泡性と抑泡持続性が劣る。3価未満のポリオキシアルキレンポリオールを使用し、シリコーン系消泡剤を添加している比較例3は、切削加工性と抑泡性には優れるが、抑泡持続性が劣る。ポリオキシアルキレンポリオールを含有しない比較例4は、抑泡性と抑泡持続性には優れるが、切削加工性が劣る。3価未満のポリオキシアルキレンポリオールを使用している比較例5は、抑泡性と抑泡持続性が劣り、HLBが大きすぎ、かつ分子量が大きすぎるため、切削加工性も劣る。 これらの結果より、水溶性加工油を循環する工程を有する加工において、本発明の金属加工品の製造方法を用いることで、シリコーン系消泡剤を加えなくても循環中の抑泡性に優れ、繰り返し使用に耐えるため、加工液及び添加用の消泡剤のコストを抑えられることがわかる。
Figure 2015071750
表2記載の配合比(重量部)で各成分を配合し、実施例12〜20及び比較例6〜10の水溶性金属加工油を調製して、切断加工性、ろ過性、ろ過後の抑泡性の性能評価を行った。
<切断加工性の評価>
切断加工性の評価は以下に示す方法で行った。
(1)被切断材として125mm角の単結晶シリコンインゴットを用い、ダイヤモンド固定砥粒ワイヤー、シングルワイヤーソー切断機(タカトリ社製、WSD−K2)で切断試験を実施した。
切断条件:ワイヤー素線径90μm、ワイヤー張力10N、ワイヤーピッチ幅350μm、ワイヤー走行速度600m/分、ワイヤー往復回数1回/分、ウエハ切断枚数2枚、切断速度0.6mm/min(昇降位置0mm〜113.5mm),0.2mm/min(昇降位置113.5mm〜130mm)
(2)切断後ウエハの下端より5mmの部分を、表面粗さ測定機(ミツトヨ社製、SURF TEST SV−600)を用いて、ウエハの断面曲線の最大高さ(Pz)を測定した。なお、砥粒の切込み深さが切断時に変動する場合は、ワイヤーの進行方向に対して垂直方向にあるウエハの断面曲線が平坦ではない。すなわち、断面曲線において、基準線からのウエハ断面曲線の最大高さ(Pz)が大きくなる。
測定条件:輪郭曲線フィルタλs2.5μm、基準長さ0.2mm、評価長さ4.0mm、測定長さ5.0mm
<ろ過性の評価>
ろ過性の評価は以下に示す方法で行った。
(1)メンブレンフィルター(メルク社製、セルロース混合エステル、孔径0.025μm、直径47mm)を挟んだフィルターホルダー(ガラス製、容量150ml)をゴム栓(シリコン製)を介して300ml吸引瓶にセットした。
(2)切断加工性評価後の水溶性金属化工液10mlを、メンブレンフィルター上に注ぎ入れ、吸引瓶を減圧(−95kPa)し、水溶性加工液がろ過し終わるまでの時間を測定した。
<ろ過後の抑泡性の評価>
ろ過後の抑泡性の評価は以下に示す方法で行った。
(1)20mlの蓋付きの瓶にろ過性の評価後の水溶性金属化工液10mlを入れ、25℃にて30秒間上下に激しく振とうした後、静置した。
(2)振とうにより発生した泡が消えるまでの時間を測定した。
表2の結果から明らかなように、実施例12〜20の本発明の水溶性金属加工油は何れも、切断加工性とろ過性、さらにはろ過後の抑泡性に優れている。一方、3価未満のポリオキシアルキレンポリオールを使用している比較例6及び7は、切断加工性とろ過性には優れるが、ろ過後の抑泡性が劣る。3価未満のポリオキシアルキレンポリオールを使用し、シリコーン系消泡剤を添加している比較例8は、切断加工性が劣り、さらにはフィルターが目詰まりし、ろ過できなかった。ポリオキシアルキレンポリオールを含有しない比較例9は、ろ過性とろ過後の抑泡性には優れるが、切断加工性が劣る。3価未満のポリオキシアルキレングリコールを使用している比較例10は切断加工性には優れるが、分子量が大きすぎるため、ろ過できなかった。これらの結果より、本発明の金属加工品の製造方法を用いることで、シリコーン系消泡剤を添加しなくても抑泡性に優れるため、水溶性金属加工油を循環する行程中に、効率的に切り屑を除去でき、繰り返し使用に耐えるため、加工液及び添加用の消泡剤のコストを抑えられることがわかる。特に、太陽電池用シリコンウエハの加工においては、効率よく切り屑を除去できるため、切り屑によるワイヤーの断線を防ぐ効果を得られる。
本発明の金属加工品の製造方法は、水溶性金属加鉱油を循環することで、加工液の使用量を減らすことができるため、経済性に優れる。また、廃液量も減らすことができるため、環境負荷が小さいという利点がある。そのため、金属部材の切削、研削、研磨、圧延、プレス、鍛造、引き抜き、焼き入れ、又はダイカスト等の工程を含む金属加工品の製造方法として有用である。

Claims (11)

  1. 3価以上のポリオキシアルキレンポリオール(A)を0.1重量%以上含有する水溶性金属加工油を循環する工程を含む水溶性金属加工油を用いた金属加工品の製造方法。
  2. 3価以上のポリオキシアルキレンポリオール(A)を0.1重量%以上含有する水溶性金属加工油を噴霧する工程を含む水溶性金属加工油を用いた金属加工品の製造方法。
  3. 金属加工品を洗浄する工程を含む請求項1又は2に記載の水溶性金属加工油を用いた金属加工品の製造方法。
  4. ポリオキシアルキレンポリオール(A)が、3個以上の活性水素を有する化合物(a)にアルキレンオキサイドを付加重合させた化合物であって、(a)がアンモニア又は活性水素基が水酸基及び/若しくはアミノ基である活性水素を有する化合物である請求項1〜3いずれかに記載の水溶性金属加工油を用いた金属加工品の製造方法。
  5. ポリオキシアルキレンポリオール(A)が下記一般式(1)で表される3価以上のポリオキシアルキレンポリオール(A1)である請求項1〜4いずれかに記載の水溶性金属加工油を用いた金属加工品の製造方法。
    [−O−(AO)−H] (1)
    [Rは炭化水素基、(AO)は炭素数が2〜4のオキシアルキレン基を表す。mは1〜450の数、複数のAは同一でも異なっていてもよく、mが2以上の場合の(AO)部分はランダム付加でもブロック付加でもよい。fは3〜20の整数である。]
  6. ポリオキシアルキレンポリオール(A1)中の−(AO)−が下記一般式(2)で表される請求項5に記載の水溶性金属加工油を用いた金属加工品の製造方法。
    −(AO)(AO)(AO)− (2)
    [(AO)はオキシエチレン基、(AO)はオキシプロピレン基、(AO)はオキシブチレン基を表す。nは0〜350の数、j及びkはそれぞれ0〜100の数であって、j及びkの少なくともどちらかは1以上であり、n/(n+j+k)は0〜0.9である。n、j、kが2以上の場合、付加形式はランダム付加でもブロック付加でもよい。]
  7. ポリオキシアルキレンポリオール(A)が下記一般式(3)で表される3価以上のポリオキシアルキレンポリオール(A2)である請求項1〜4いずれかに記載の水溶性金属加工油を用いた金属加工品の製造方法。
    [−(AO)−H] (3)
    [Rはアンモニア又はアミノ基を有する炭化水素から活性水素を除いた残基、(AO)は炭素数が2〜4のオキシアルキレン基を表す。pは1〜450の数、複数のAは同一でも異なっていてもよく、pが2以上の場合の(AO)部分はランダム付加でもブロック付加でもよい。gは3〜20の数である。]
  8. ポリオキシアルキレンポリオール(A2)中の−(AO)−が下記一般式(4)で表される請求項7に記載の水溶性金属加工油を用いた金属加工品の製造方法。
    −(AO)(AO)(AO) − (4)
    [(AO)はオキシエチレン基、(AO)はオキシプロピレン基、(AO)はオキシブチレン基を表す。qは0〜350の数、r及びsはそれぞれ0〜100の数であって、r及びsの少なくともどちらかは1以上であり、q/(q+r+s)は0〜0.9である。q、r、sが2以上の場合、付加形式はランダム付加でもブロック付加でもよい。]
  9. ポリオキシアルキレンポリオール(A)のHLBが、8.0〜18.5である請求項1〜8いずれかに記載の水溶性金属加工油を用いた金属加工品の製造方法。
  10. ポリオキシアルキレンモノオール(B)の含有率が、ポリオキシアルキレンポリオール(A)の重量に対して30重量%以下である請求項1〜9いずれかに記載の水溶性金属加工油を用いた金属加工品の製造方法。
  11. 請求項1〜10いずれかに記載の水溶性金属加工油を用いた金属加工品の製造方法により製造された金属加工品。
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