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JP2015061541A - コンバイン - Google Patents

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JP2015061541A JP2014266133A JP2014266133A JP2015061541A JP 2015061541 A JP2015061541 A JP 2015061541A JP 2014266133 A JP2014266133 A JP 2014266133A JP 2014266133 A JP2014266133 A JP 2014266133A JP 2015061541 A JP2015061541 A JP 2015061541A
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次郎 山本
上路 嘉隆
Yoshitaka Ueji
嘉隆 上路
西崎 宏
Hiroshi Nishizaki
西崎  宏
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Abstract

【課題】エアクリーナーの大型化を可能とし、エンジンの吸気効率を向上させる。【解決手段】走行装置(2)を備えた機体フレーム(1)の左右一側に脱穀装置(3)を設け、機体フレーム(1)の左右他側には排出オーガ(33)を備えたグレンタンク(5)を設け、グレンタンク(5)の前方には、エンジン(11)と、該エンジン(11)の上方に配置される操縦部(6)を設けたコンバインにおいて、エンジン(11)に供給する空気を清浄化するエアクリーナー(40)を、前記脱穀装置(3)の上側に配置する。また、エアクリーナー(40)の少なくとも一部が、機体上に収納された排出オーガ(33)の下側に入り込む構成とする。また、エアクリーナー(40)は、平面視において、機体上に収納された排出オーガ(33)と操縦部(6)との間に配置される構成とする。【選択図】図2

Description

本発明は、コンバインに係るものである。

従来、操縦部の運転座席の下方にエンジンを設け、運転座席の下方のエンジンルーム内にエアクリーナーを設けた構成は、公知である(特許文献1)。

特開2010−22244号公報

前記公知例は、狭いエンジンルーム内にエアクリーナーを設置しているので、設置スペースの制約により、エアクリーナーの大きさに制約が生じ、そのため、吸気効率が低下し、エンジンの性能を充分に発揮できないという課題がある。
本願は、エアクリーナーの設置箇所を工夫し、吸気効率を向上させてエンジンの性能を充分に発揮できるようにしたものである。

請求項1に記載の発明は、走行装置(2)を備えた機体フレーム(1)の左右一側に脱穀装置(3)を設け、機体フレーム(1)の左右他側には排出オーガ(33)を備えたグレンタンク(5)を設け、該グレンタンク(5)の前方には、エンジン(11)と、該エンジン(11)の上方に配置される操縦部(6)を設けたコンバインにおいて、前記エンジン(11)に供給する空気を清浄化するエアクリーナー(40)を、前記脱穀装置(3)の上側に配置したことを特徴とするコンバインとしたものである。
請求項2に記載の発明は、前記エアクリーナー(40)の少なくとも一部が、機体上に収納された排出オーガ(33)の下側に入り込む構成とした請求項1に記載のコンバインとしたものである。
請求項3に記載の発明は、前記エアクリーナー(40)は、平面視において、機体上に収納された排出オーガ(33)と操縦部(6)との間に配置される構成とした請求項1または請求項2に記載のコンバインとしたものである。
請求項4に記載の発明は、前記操縦部(6)は、運転座席(10)および該運転座席(10)の周囲の操作パネルをキャビン(50)により包囲して構成し、該キャビン(50)における脱穀装置(3)側の部位にサイドハッチ(52)を備え、該サイドハッチ(52)よりも後方の部位に前記エアクリーナー(40)を配置した請求項1または請求項2または請求項3に記載のコンバインとしたものである。
請求項5に記載の発明は、前記脱穀装置(3)とグレンタンク(5)との間に、エンジン(11)から排出される排気ガス中の粒子状物質を除去するDPF(17)を配置し、該DPF(17)の排気側に接続された下手側接続配管(22)を、前記グレンタンク(5)の機体内側の内側側板(28)に形成された凹部(27)内に収容した状態で上方に立ち上げ、前記エアクリーナー(40)の上手側に接続されたプレクリーナー(48)の吸気口(54)を、前記下手側接続配管(22)の上端の排気口(55)よりも下側の位置に配置した請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のコンバインとしたものである。

請求項1に記載の発明によれば、エアクリーナー(40)を、狭いエンジンルーム内に比べて設置スペースの制約の少ない脱穀装置(3)の上側に配置するので、エアクリーナー(40)の大型化が可能となって、エンジン(11)の吸気効率を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、上記請求項1に記載の発明の効果に加え、大型のエアクリーナー(40)を設けた場合でも排出オーガ(33)の可動域を狭めず、穀粒排出作業を容易に行なうことができる。
請求項3に記載の発明によれば、上記請求項1または請求項2に記載の発明の効果に加え、操縦部(6)からエアクリーナー(40)のメンテナンスを容易に行なうことができる。
請求項4に記載の発明によれば、上記請求項1または請求項2または請求項3に記載の発明の効果に加え、キャビン(50)のサイドハッチ(52)の開閉を犠牲にすることなくエアクリーナー(40)の設置が可能になるうえに、サイドハッチ(52)を開けてキャビン(50)の内部からエアクリーナー(40)のメンテナンスを行うことができる。

請求項5記載の発明では、上記請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、プレクリーナー(48)の吸気口(54)から、下手側接続配管(22)の上端の排気口(55)から排出される高温の排気ガスを吸引することなく、充分な酸素濃度の空気を吸気でき、ヒートバランスが悪化しない。

コンバインの側面図。 コンバインの平面図。 グレンタンクの凹部付近の平面図。 コンバインの背面図。 同側面図。 同背面図。 同側面図。 同平面図。 エンジン付近の平面図。 操縦部をキャビンとしたコンバインの側面図。 脱穀装置とグレンタンクの概略背面図。 側部ハッチを開けた状態の正面図。 コンバインの背面図。 同側面図。 コンバインの背面図。

本発明の一実施例を図により説明すると、1は作業機の機体フレームであり、本願はコンバインの実施例である。
機体フレーム1の下方には走行装置2を設け、機体フレーム1の上方の一側には脱穀装置3を設ける。脱穀装置3の前方には刈取部4を設け、脱穀装置3の側部にはグレンタンク5を設ける。6は操縦部である。
操縦部6の運転座席10の下方にはエンジン11を設け(図1)、エンジン11には排気装置12の排気管14を接続し、排気管14の途中に排気浄化装置15を設ける。
排気浄化装置15は、DPF17(Diesel particulate filter、ディーゼルパティキュレートフィルタ)により構成し、DPF17は排気ガス中の粒子状物質を除去する。
前記DPF17は、前後方向に長い形状とし、前記エンジン11の後方であって、前記グレンタンク5と前記脱穀装置3との間に配置する。
DPF17の前側部分には、前記エンジン11に接続した排気管14の一部を構成する上手側接続配管21を接続し、前記DPF17の後側部分には、排気管14の一部を構成する下手側接続配管22を接続する。
下手側接続配管22は、上方に立ち上げて、脱穀装置3からグレンタンク5に穀粒を供給移送する一番揚穀筒25の側方に沿わせて配置し、下手側接続配管22および一番揚穀筒25を収容する凹部27をグレンタンク5に一体的に形成して、凹部27内に一番揚穀筒25および下手側接続配管22を収容する(図3)。
DPF17は、非作業中に、エンジン11の回転を上昇させ、DPF17に付着した煤等を燃焼させて除去して再生する再生作業を適宜行うため、排気温度が高温になるので、下手側接続配管22は上方に立ち上げて配置して排気ガスを上方に放出するのが好ましく、さらに、グレンタンク5に形成した一番揚穀筒一番揚穀筒25を収容する凹部27内に下手側接続配管22を収容することにより、グレンタンク5の容積の減少を最小限にする。

即ち、グレンタンク5はその容積を最大にするため、グレンタンク5の内側側板28を脱穀装置3側に可能な限り接近させ、内側側板28に前記一番揚穀筒25を収容する凹部27を形成しており、この凹部27内に下手側接続配管22を収容するために、下手側接続配管22を一番揚穀筒25に沿わせて配置し、これに合わせて、凹部27を下手側接続配管22および一番揚穀筒25を一体収容するように平面視において一つの空間を形成する構成としている。
そのため、下手側接続配管22を、グレンタンク5の容積の減少を最小限にして配置させられる。
前記下手側接続配管22は、一番揚穀筒25の上端近傍付近で、下側排気管30と上側排気管31とに上下に分割し、下側排気管30は機体側に固定状態に取付け、この下側排気管30に対して上側排気管31を着脱自在に取付ける。
そのため、一番揚穀筒25のメンテナンス時に、上側排気管31だけを外すことができ、メンテナンスの作業性を良好にする。
また、上側排気管31の上端は、側面視において、グレンタンク5の上面およびグレンタンク内の穀粒を排出する排出オーガ33よりも上方位置させる(図1)。
そのため、上側排気管31から排出される排気ガスが直接グレンタンク5や排出オーガ33に当たるのを避けられる。
なお、排出オーガ33は、その先端を上下自在および旋回自在に構成している。
前記脱穀装置3とグレンタンク5の間に、機体フレーム1の前後傾斜を修正するピッチングシリンダ(図示省略)を取付けるピッチングシリンダフレーム35を設け(図6、7)、ピッチングシリンダフレーム35とグレンタンク5の間にDPF17を配置する。
そのため、DPF17を可能な限りエンジン11に近い位置に配置でき、エンジン11からの放熱によりDPF17が加温されて、DPF17の再生作業の再生効率を向上させられる。
前記DPF17は、側面視において、脱穀装置3とグレンタンク5との間に配置すると共に、前記走行装置2のクローラー36の接地面の前後の略中心上方位置に配置する。
前記下手側接続配管22の上側排気管31は下側排気管30に対してL型状に屈曲させ、上側排気管31は脱穀装置3よりも上側に設け、グレンタンク5側の上側排気管31に該上側排気管31を包囲するカバー37を設ける。カバー37はグレンタンク5側に上側排気管31に対して所定間隔おいた側方に設ける。
そのため、カバー37は上側排気管31に接触することがなく、カバー37の温度が上昇しにくい。
また、カバー37の取付構成を簡素にする。
また、カバー37はグレンタンク5を外側オープンさせると、グレンタンク5と共に移動する。
また、カバー37の取付構成を簡素にする。
前記カバー37は、グレンタンク5側の上側排気管31の側方を包囲し、脱穀装置3側の上側排気管31の側方は包囲せずに、開放している。
そのため、カバー37の脱穀装置3側を開放しているので、カバー37の存在がグレンタンク5の外側オープン操作の妨げとならず、メンテナンス性を向上させる。
エンジン11に供給する吸気を清浄するエアクリーナー40を、脱穀装置3の上側に配置する。
そのため、狭いエンジンルーム内ではなく、脱穀装置3の上側に配置するので、エアクリーナー40の大型化が可能となって、エンジン11の吸気効率を向上させられる。
即ち、エアクリーナー40を、脱穀装置3の上側に配置するので、エンジン11近傍にエアクリーナー40を配置でき、エンジン11とエアクリーナー40との配管を長くすることなく、エアクリーナー40の大型化が可能となる。
本実施例では、エアクリーナー40は、操縦部6の後方の脱穀装置3の上面と排出オーガ33との間に配置する。エアクリーナー40は脱穀装置3の上面に設けた支持部材42に取付ける。
そのため、エアクリーナー40の支持構成を簡素にする。
また、操縦部6の後方の脱穀装置3の上面と排出オーガ33との間の空間を有効利用してエアクリーナー40を設置することができ、取付スペースをよりコンパクトにする。
前記支持部材42は、脱穀装置3の上面を包囲する上部カバー43のうち、固定側カバー44に取付ける。45は扱胴(図示省略)の上面を開放する移動側カバーである。
そのため、操縦部6の後方の脱穀装置3の上面と排出オーガ33との間の空間を有効利用してエアクリーナー40を設置する構成でありながら、移動側カバー45の開閉操作するときに、エアクリーナー40およびエアクリーナー40の配管を取り外すことなく行え、移動側カバー45の開閉を容易にする。
前記エアクリーナー40の上手側の吸気経路にはプレクリーナー48を設ける。
従来では、ラジエーターカバー(図示省略)により清浄な外気が導入されるエンジンルーム内にエアクリーナー40を設置していたが、ラジエーターカバーに変えてプレクリーナー48により清浄な外気をエアクリーナー40に導入でき、脱穀装置3の上側へのエアクリーナー40の配置を可能とし、エアクリーナー40の大型化が可能となる。
プレクリーナー48は前記支持部材42に取付ける。
そのため、プレクリーナー48の支持構成を簡素にする。
エアクリーナー40とプレクリーナー48を予め配管して組み立てておくことが可能になって、組立性を向上させられる。
前記プレクリーナー48は、エアクリーナー40よりも上方に配置し、平面視において、エアクリーナー40よりも収納時の排出オーガ33から離して配置する。
そのため、旋回時の排出オーガ33との干渉を防止する。
前記プレクリーナー48は、前記エアクリーナー40よりグレンタンク5の外側に配置する。
そのため、操縦部6からプレクリーナー48のメンテナンスをすることができる。
また、エアクリーナー40およびプレクリーナー48は、排出オーガ33からグレンタンク5側に外して設けているので、排出オーガ33の上下の妨げにならず、排出オーガ33の操作性を低下させない。
同様に、エアクリーナー40およびプレクリーナー48は、排出オーガ33よりもグレンタンク5側に設けているので、移動側カバー45の開閉も妨げることはない。
前記エアクリーナー40の後部における脱穀装置3側の部位を、平面視において、収納時の排出オーガ33の下側に入り込ませる。
そのため、排出オーガ33の可動域を狭くせず、穀粒排出作業を容易にする。
また、前記プレクリーナー48も、側面視において、排出オーガ33より下方にエアクリーナー40を位置させ、排出オーガ33より上方にプレクリーナー48を位置させる。

そのため、操縦部6から容易にエアクリーナー40とプレクリーナー48のメンテナンスが可能になる。
また、空間部を有効利用できて、取付スペースをよりコンパクトにする。
前記エアクリーナー40は、平面視において、エアクリーナー40の一部を排出オーガ33と重ねて配置する。
そのため、操縦部6から容易にエアクリーナー40とプレクリーナー48のメンテナンスが可能になる。
また、エアクリーナー40を操縦部6の後方に搭載可能となり、操縦部6を所謂キャビン仕様としても(図9)、エアクリーナー40のメンテナンスを容易にする。
前記エアクリーナー40は、平面視において、操縦部6と収納時の排出オーガ33の間に配置する。
そのため、操縦部6から容易にエアクリーナー40のメンテナンスが可能になる。
この場合、前記操縦部6は、所謂キャビン50仕様とし(図9)、キャビン50のサイドハッチ52を開けると、エアクリーナー40のメンテナンス可能に構成する。
また、空間部を有効利用できて、取付スペースをよりコンパクトにする。
前記エアクリーナー40は、開閉(着脱)可能なカバー(蓋)51を設け、カバー51が機体進行方向前側となるようにエアクリーナー40を配置する。
そのため、操縦部6から容易にカバー51を外してエアクリーナー40のメンテナンスが可能になる。
また、前記エアクリーナー40は、キャビン50のサイドハッチ52より機体後方に配置する。
そのため、エアクリーナー40を設けても、サイドハッチ52を開閉でき、サイドハッチ52を開けると、エアクリーナー40のメンテナンスが可能になる。
また、脱穀装置3の穀稈投入口(図示省略)への穀稈搬入姿勢の確認を容易に行える。

また、穀稈投入口における雑草の除去などの対応を容易にする。
前記エアクリーナー40は、操縦部6の後方左側であって、前記上部カバー43の前端部にエアクリーナー40の前端部を略一致させて配置する(図1,図9)。
そのため、操縦部6から容易にエアクリーナー40のメンテナンスが可能になる。
また、脱穀装置3の穀稈投入口(図示省略)への穀稈搬入姿勢の確認を容易に行える。

また、穀稈投入口における雑草の除去などの対応を容易にする。
前記プレクリーナー48の吸気口54の高さを、前記下手側接続配管22の排気口55よりも下側に配置させる。
下手側接続配管22から吐出された高温の排気ガスは上方へ登っていくため、排気口55より下方に位置させたプレクリーナー48の吸気口54は高温の排気ガスを吸引することなく、充分な酸素濃度の空気を吸気でき、ヒートバランスを悪化させない。
前記プレクリーナー48の吸気口54の高さを、エンジン11に対して十分上方に位置させ、前記エアクリーナー40とエンジン11との配管57の直線部分を垂直方向に水平方向よりも長くし、この配管57の垂直直線部分にエアマスセンサ58を設ける。
そのため、吸気エアの整流性を向上させたエアクリーナー40とエンジン11との配管配管57の直線部分に、エアマスセンサ58を設けているので、エアマスセンサ58の検出精度を充分確保すると共に、配管57およびエアマスセンサ58の取付スペースを空間を有効利用してできる。
前記エアクリーナー40とエンジン11との配管57を、エアクリーナー40とプレクリーナー48との配管60よりも長く形成する(図15)。
そのため、プレクリーナー48からエンジン11までの全長の配管距離を変更せずに、配管57の垂直直線部分を確保でき、取付スペースを有効に使うことができる。
(実施例の作用)
エンジン11を始動し、エンジン11の回転により脱穀装置3と刈取部4の各部を駆動し、走行装置2を駆動して走行して刈取脱穀作業を行う。
エンジン11は供給された燃料を燃焼させて得た駆動力を各部に伝達し、燃焼した燃料は排気ガスとして排気装置12を通して機外に排出する。
排気装置12には、排気浄化装置15を設けているので、排気浄化装置15によりエンジン11の排気ガス中の粒子状物質を濾過除去する。
排気浄化装置15は、DPF17により構成しているので、エンジン11からの排気ガスをDPF17に送って粒子状物質を除去する。
DPF17は、前後方向に長い形状とし、エンジン11の後方であって、前記グレンタンク5と前記脱穀装置3との間に配置し、DPF17の前側部分には、エンジン11に接続した排気管14の一部を構成する上手側接続配管21を接続し、DPF17の後側部分には、排気管14の一部を構成する下手側接続配管22を接続し、下手側接続配管22は、上方に立ち上げて、脱穀装置3からグレンタンク5に穀粒を供給移送する一番揚穀筒25の側方に沿わせて配置し、下手側接続配管22および一番揚穀筒25に対するグレンタンク5の凹部27を一体的に形成して、凹部27内に一番揚穀筒25および下手側接続配管22を収容しているので、グレンタンク5に形成した一番揚穀筒25を収容する凹部27内に下手側接続配管22を収容することにより、グレンタンク5の容積の減少を最小限にする。
また、DPF17は、非作業中に、エンジン11の回転を上昇させ、DPF17に付着した煤等を燃焼させて除去して再生する再生作業を適宜行うが、下手側接続配管22を上方に立ち上げているので、高温の排気ガスは上方に立ち上げた下手側接続配管22から排出するので、排気ガスを上方に放出し、機体周辺の各部を排気ガスで熱するのを防止する。

即ち、グレンタンク5はその容積を最大にするため、グレンタンク5の内側側板内側側板28を脱穀装置3側に可能な限り接近させ、内側側板28に前記一番揚穀筒25を収容する凹部27を形成し、この凹部27内に下手側接続配管22を収容するために、下手側接続配管22を一番揚穀筒25に沿わせて配置し、これに合わせて、凹部27を下手側接続配管22および一番揚穀筒25を一体収容するように平面視において一つの空間を形成する構成としているので、下手側接続配管22を、グレンタンク5の容積の減少を最小限にして配置させられる。
下手側接続配管22は、一番揚穀筒25の上端近傍付近で、下側排気管30と上側排気管31とに上下に分割し、下側排気管30は機体側に固定状態に取付け、この下側排気管30に対して上側排気管31を着脱自在に取付けているので、一番揚穀筒25のメンテナンス時に、上側排気管31だけを外すことができ、メンテナンスの作業性を良好にする。

また、上側排気管31の上端は、側面視において、グレンタンク5の上面およびグレンタンク内の穀粒を排出する排出オーガ33よりも上方位置させているので、上側排気管31から排出される排気ガスが直接グレンタンク5や排出オーガ33に当たるのを避けられる。
脱穀装置3とグレンタンク5の間に、機体フレーム1の前後傾斜を修正するピッチングシリンダ(図示省略)を取付けるピッチングシリンダフレーム35を設け、ピッチングシリンダフレーム35とグレンタンク5の間にDPF17を配置しているので、DPF17を可能な限りエンジン11に近い位置に配置でき、エンジン11からの放熱によりDPF17が加温されて、DPF17の再生作業の再生効率を向上させられる。
DPF17は、側面視において、脱穀装置3とグレンタンク5との間に配置すると共に、前記走行装置2のクローラー36の接地面の前後の略中心上方位置に配置しているので、前後重量バランスを良好にし、走行姿勢を安定させられる。
下手側接続配管22の上側排気管31は下側排気管30に対してL型状に屈曲させ、上側排気管31は脱穀装置3よりも上側に設け、グレンタンク5側の上側排気管31に該上側排気管31を包囲するカバー37を設けているので、カバー37は上側排気管31に接触することがなく、カバー37の温度が上昇しにくく、また、カバー37の取付構成を簡素にする。
カバー37は、グレンタンク5側の上側排気管31の側方を包囲し、脱穀装置3側の上側排気管31の側方は包囲せずに開放し、カバー37の脱穀装置3側を開放しているので、カバー37の存在がグレンタンク5の外側オープン操作の妨げとならず、メンテナンス性を向上させる。
エンジン11に供給する吸気を清浄するエアクリーナー40を、脱穀装置3の上側に配置しているので、狭いエンジンルーム内ではなく、脱穀装置3の上側に配置するので、エアクリーナー40の大型化が可能となって、エンジン11の吸気効率を向上させられる。

本実施例では、エアクリーナー40は、操縦部6の後方の脱穀装置3の上面と排出オーガ33との間に配置する。エアクリーナー40は脱穀装置3の上面に設けた支持部材42に取付けているので、エアクリーナー40の支持構成を簡素にする。
また、操縦部6の後方の脱穀装置3の上面と排出オーガ33との間の空間を有効利用してエアクリーナー40を設置することができるので、取付スペースをよりコンパクトにする。
支持部材42は、脱穀装置3の上面を包囲する上部カバー43のうち、固定側カバー44に取付けているので、操縦部6の後方の脱穀装置3の上面と排出オーガ33との間の空間を有効利用してエアクリーナー40を設置する構成でありながら、移動側カバー45の開閉操作するときに、エアクリーナー40およびエアクリーナー40の配管を取り外すことなく行え、移動側カバー45の開閉を容易にする。
エアクリーナー40の上手側の吸気経路にはプレクリーナー48を設け、プレクリーナー48は前記支持部材42に取付けているので、プレクリーナー48の支持構成を簡素にする。
また、エアクリーナー40とプレクリーナー48を予め配管して組み立てておくことが可能となるので、組立性を向上させられる。
プレクリーナー48は、エアクリーナー40よりも上方に配置し、平面視において、エアクリーナー40よりも収納時の排出オーガ33から離して配置しているので、旋回時の排出オーガ33との干渉を防止する。
また、プレクリーナー48は、エアクリーナー40よりもグレンタンク5の外側に配置しているので、操縦部6からプレクリーナー48のメンテナンスをすることができる。
また、エアクリーナー40およびプレクリーナー48は、排出オーガ33からグレンタンク5側に外して設けているので、排出オーガ33の上下の妨げにならず、排出オーガ33の操作性を低下させない。
同様に、エアクリーナー40およびプレクリーナー48は、排出オーガ33よりもグレンタンク5側に設けているので、移動側カバー45の開閉も妨げることはない。
また、エアクリーナー40は、側面視において、収納時の排出オーガ33より下方に位置させているので、排出オーガ33の可動域を狭くせず、穀粒排出作業を容易にする。
また、プレクリーナー48も、側面視において、排出オーガ33より下方にエアクリーナー40を位置させ、排出オーガ33より上方にプレクリーナー48を位置させているので、操縦部6から容易にエアクリーナー40とプレクリーナー48のメンテナンスが可能になり、また、空間部を有効利用できて、設置スペースをよりコンパクトにする。
また、エアクリーナー40は、平面視において、エアクリーナー40の一部を排出オーガ33と重ねて配置しているので、操縦部6から容易にエアクリーナー40とプレクリーナー48のメンテナンスが可能になる。
また、エアクリーナー40を操縦部6の後方に搭載可能となり、操縦部6を所謂キャビン仕様としても、エアクリーナー40のメンテナンスを容易にする。
エアクリーナー40は、平面視において、操縦部6と収納時の排出オーガ33の間に配置しているので、操縦部6から容易にエアクリーナー40のメンテナンスが可能になる。

この場合、前記操縦部6は、所謂キャビン50仕様とし、キャビン50のサイドハッチ52を開けると、エアクリーナー40のメンテナンス可能に構成しているので、キャビン50と脱穀装置3の間の空間を有効利用できて、取付スペースをよりコンパクトにする。

エアクリーナー40には開閉(着脱)可能なカバー51を設け、カバー51が機体進行方向前側となるようにエアクリーナー40を配置しているので、サイドハッチ52をオープンさせてエアクリーナー40からカバー51を外すと、操縦部6から容易にエアクリーナー40のメンテナンスが行える。
また、エアクリーナー40は、キャビン50のサイドハッチ52より機体後方に配置しているので、エアクリーナー40を設けても、サイドハッチ52を開閉でき、サイドハッチ52を開けると、エアクリーナー40のメンテナンス可能になり、また、脱穀装置3の穀稈投入口(図示省略)への穀稈搬入姿勢の確認を容易に行える。
また、穀稈投入口における雑草の除去などの対応を容易にする。
エアクリーナー40は、操縦部6の後方左側であって、前記上部カバー43の前端部にエアクリーナー40の前端部を略一致させて配置しているので、操縦部6から容易にエアクリーナー40のメンテナンスが可能になる。
また、操縦部6と脱穀装置3の間にエアクリーナー40を設置しても、脱穀装置3の穀稈投入口(図示省略)への穀稈搬入姿勢の確認を容易に行える。
また、穀稈投入口における雑草の除去などの対応を容易にする。
プレクリーナー48の吸気口54の高さを、前記下手側接続配管22の排気口55よりも下側に配置させているので、下手側接続配管22から吐出された高温の排気ガスは上方へ登っていくため、排気口55より下方に位置させたプレクリーナー48の吸気口54は高温の排気ガスを吸引することなく、充分な酸素濃度の空気を吸気でき、ヒートバランスを悪化させない。
プレクリーナー48の吸気口54の高さを、エンジン11に対して十分上方に位置させ、エアクリーナー40とエンジン11との配管57の直線部分を垂直方向に水平方向よりも長くし、この配管57の垂直直線部分にエアマスセンサ58を設けているので、吸気エアの整流性を向上させたエアクリーナー40とエンジン11との配管57の直線部分に、エアマスセンサ58を設けているので、エアマスセンサ58の検出精度を充分確保すると共に、配管57およびエアマスセンサ58の取付スペースを空間を有効利用してできる。

エアクリーナー40とエンジン11との配管57を、エアクリーナー40とプレクリーナー48との配管60よりも長く形成しているので、プレクリーナー48からエンジン11までの全長の配管距離を変更せずに、配管57の垂直の直線部分を確保でき、取付スペースを有効に使うことができる。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示および説明しているが、これらの実施例は夫々種々組合せ可能であり、これらの表現によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。

1 機体フレーム
2 走行装置
3 脱穀装置
5 グレンタンク
6 操縦部
10 運転座席
11 エンジン
17 DPF
22 下手側接続配管
27 凹部
28 内側側板
33 排出オーガ
40 エアクリーナー
48 プレクリーナー
50 キャビン
52 サイドハッチ
54 吸気口
55 排気口

Claims (5)

  1. 走行装置(2)を備えた機体フレーム(1)の左右一側に脱穀装置(3)を設け、機体フレーム(1)の左右他側には排出オーガ(33)を備えたグレンタンク(5)を設け、該グレンタンク(5)の前方には、エンジン(11)と、該エンジン(11)の上方に配置される操縦部(6)を設けたコンバインにおいて、前記エンジン(11)に供給する空気を清浄化するエアクリーナー(40)を、前記脱穀装置(3)の上側に配置したことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記エアクリーナー(40)の少なくとも一部が、機体上に収納された排出オーガ(33)の下側に入り込む構成とした請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記エアクリーナー(40)は、平面視において、機体上に収納された排出オーガ(33)と操縦部(6)との間に配置される構成とした請求項1または請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記操縦部(6)は、運転座席(10)および該運転座席(10)の周囲の操作パネルをキャビン(50)により包囲して構成し、該キャビン(50)における脱穀装置(3)側の部位にサイドハッチ(52)を備え、該サイドハッチ(52)よりも後方の部位に前記エアクリーナー(40)を配置した請求項1または請求項2または請求項3に記載のコンバイン。
  5. 前記脱穀装置(3)とグレンタンク(5)との間に、エンジン(11)から排出される排気ガス中の粒子状物質を除去するDPF(17)を配置し、該DPF(17)の排気側に接続された下手側接続配管(22)を、前記グレンタンク(5)の機体内側の内側側板(28)に形成された凹部(27)内に収容した状態で上方に立ち上げ、前記エアクリーナー(40)の上手側に接続されたプレクリーナー(48)の吸気口(54)を、前記下手側接続配管(22)の上端の排気口(55)よりも下側の位置に配置した請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のコンバイン。
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