JP2015056264A - 移動体用表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この発明の移動体用表示装置によれば、表示装置の画面に対する所定の入射角度からの外光のみを導光する導光パイプと、導光パイプにより導光された外光による照度を所定の閾値以上の照度として検出する照度センサとを備え、照度センサにより所定の閾値以上の照度が検出された場合に、当該照度センサに対応する移動体用表示装置の画面のうち視認者に近い部分の輝度を上昇させるようにしたので、視認者にとって外光の画面への映り込み(反射)が目障りになる角度で外光が入射した場合にのみ、その視認者側の画面輝度が上がって画面が見やすくなり、効率よく外光の映り込み(反射)による視認性の低下を改善することができる。
【選択図】図4
Description
例えば特許文献1には、カーナビゲーション装置等の車載機器において、外光の照度に応じてバックライトの発光量を調節する液晶表示装置が記載されている。
この発明は、車両等の移動体に持ち込みまたは搭載して使用される移動体用表示装置であり、以下の実施の形態では、車載用表示装置を例に挙げて説明するが、車両以外の他の移動体用の表示装置であってもよい。
図1は、この発明の実施の形態1における車載用表示装置を正面から見た図である。また、図2は、図1におけるP−P断面図を上面(図中、矢印Q方向)から見た上部断面図であり、図3は、図1におけるR−R断面図を上面(図中、矢印S方向)から見た下部断面図である。
なお、この表示装置1は、車両の運転席Aと助手席Bの間に設置されているものとする。
この表示装置1は、回路基板9上に設けられた中央制御部10、映像制御部11、光源制御部12を備えている。
光源制御部12は、中央制御部10からの指示を受けて、表示装置1の画面の全体および部分的な輝度を制御する。ここでは、具体的には、2つのバックライト4(4A,4B)の輝度を調整するための信号を出力する。
また、導光パイプ8Aと照度センサ7Aは、導光パイプ8Aで導光された外光が表示装置1の画面で反射した反射光が車両(移動体)内の視認者の目線へ向かう位置(運転席A)に設けられている。
図6は、外光の反射光が視認者の目に届かない場合の輝度特性を示す説明図である。図6(a)は、表示装置1と視認者Aおよび外光(太陽光)の位置関係および外光から表示装置1への入射光と、それによる表示装置1から視認者Aへの反射光の関係を示している。
図6(b)において、破線で示すグラフは、左側のバックライト4Aの輝度を示しており、二点鎖線で示すグラフは、右側のバックライト4Bの輝度を示している。また、実線で示すグラフは、表示画面全体の輝度(明るさ)を示している。
図7(b)においても、破線で示すグラフは、左側のバックライト4Aの輝度を示しており、二点鎖線で示すグラフは、右側のバックライト4Bの輝度を示している。また、実線で示すグラフは、表示画面全体の輝度(明るさ)を示している。
まず、照度センサA(7A)が検出した照度が所定の閾値以上か否かをチェックする(ステップST1)。この所定の閾値とは、導光パイプ8Aからの光を直接受けているかそれに近い状態である場合の照度の値であり、この所定の閾値以上の照度の光を検出した場合(ステップST1のYESの場合)には、運転席Aの視認者にとってその光の反射光により表示画面が見にくくなっていることを示している。
また、ステップST2やステップST4においてバックライト4の輝度を上げたあとも、最初のステップST1に戻って処理を繰り返す。
これらの制御により、効率よく外光の映り込み(反射)による視認性の低下を改善することができる。
また、バックライト4の輝度の上昇幅としては、照度センサ7の検出結果に応じて変動させるようにしてもよい。
図9は、この発明の実施の形態2における車載用表示装置1の構成の一例を示すブロック図である。なお、実施の形態1で説明したものと同様の構成には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。以下に示す実施の形態2では、実施の形態1と比べると、シート位置/角度検出センサ21(21Aおよび21B)をさらに備えており、回路基板9上にも導光パイプ制御部13をさらに備えている。
なお、この実施の形態2における導光パイプ8(8Aおよび8B)は、向きや角度が可変となる機構を有するものとする。
実施の形態1においても説明したように、視認者の位置と表示装置1の位置が決まれば、導光パイプ8の角度は決定できる。
そこで、この実施の形態2では、シート位置/角度検出センサ21を用いて視認者の位置を把握し、その情報に基づいて導光パイプ8の角度を機械的に制御することで、より正確な輝度制御を行う。
最初、視認者Aが破線の位置にいた場合には、導光パイプ8Aも破線の向きに設置されていた。しかし、視認者Aが矢印Xの方向に移動したことにより、その移動後の視認者Aにとって外光が画面に反射して見にくくなる入射角も変化する。
図11は、この発明の実施の形態3における車載用表示装置1の構成の一例を示すブロック図である。なお、実施の形態1,2で説明したものと同様の構成には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。以下に示す実施の形態3では、実施の形態1と比べると、自車位置検出センサ22、移動速度検出センサ23、地図情報記憶部24をさらに備え、太陽光の入射を事前に予測して対応するものである。
例えば表示部(ディスプレイ)3として有機ELディスプレイを用いた場合には、自己発光している素子のうちどの部分の素子の輝度を上げればよいかを制御するようにすればよい。
Claims (3)
- 移動体に持ち込みまたは搭載して使用される移動体用表示装置において、
前記移動体用表示装置の画面に対する所定の入射角度からの外光のみを導光する導光パイプと、
前記導光パイプにより導光された外光による照度を所定の閾値以上の照度として検出する照度センサと、
前記移動体用表示装置全体を制御する中央制御部と、
前記中央制御部からの指示を受けて、前記移動体用表示装置の画面の全体および部分的な輝度を制御する光源制御部と、を備え、
前記導光パイプと前記照度センサは、前記導光パイプで導光された外光が前記移動体用表示装置の画面で反射した反射光が前記移動体内の視認者の目線へ向かう位置に設けられており、
前記中央制御部は、前記照度センサにより前記所定の閾値以上の照度が検出された場合に、当該照度センサに対応する前記移動体用表示装置の画面のうち前記視認者に近い部分の輝度を上昇させるように前記光源制御部に対して指示を行う
ことを特徴とする移動体用表示装置。 - 前記視認者の位置を検出するシート位置/角度検出センサと、
前記導光パイプの角度を制御する導光パイプ制御部と、をさらに備え、
前記中央制御部は、前記シート位置/角度検出センサにより検出された前記視認者の位置に応じて、前記導光パイプにより導光された外光が前記移動体用表示装置の画面で反射した反射光が前記視認者の目線へ向かう角度になるように、前記導光パイプの角度を変えるよう、前記導光パイプ制御部に対して指示を行う
ことを特徴とする請求項1記載の移動体用表示装置。 - 前記中央制御部は、
前記移動体の位置情報と、前記移動体の移動速度と、地図データと、時刻情報とを取得するとともに、
当該取得した前記移動体の位置情報と、前記移動体の移動速度と、前記地図データと、前記時刻情報とに基づいて、所定時間後の前記移動体の位置と太陽光の位置とを計算し、
当該計算した太陽光の位置により、前記所定時間後の太陽光が前記所定時間後に前記導光パイプにより導光される角度の外光になると判断した場合に、前記所定時間後に前記光源制御部に対して指示する輝度制御の内容を決定しておく
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の移動体用表示装置。
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