JP2014239607A - 電動船外機のバッテリー冷却機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】バッテリーの温度が上昇して充電が停止することを防止する。【解決手段】電動船外機1aのバッテリー冷却機構6は、外部から供給される電力によって充電するバッテリーパック32と、このバッテリーパック32に設けられる冷却水経路62と、バッテリーパック32の温度に応じて冷却水経路62を開閉する給水バルブ63とを有し、バッテリーパック32の充電中において、バッテリーパック32の温度が高温になった場合には、外部から供給される冷却水を冷却水経路62に流すことによってバッテリーパック32を冷却する。【選択図】図4
Description
本発明は、電動船外機のバッテリー冷却機構に関する。特には、水冷方式によって冷却する電動船外機のバッテリー冷却機構に関する。
近年、環境にかかる負荷を低減するために、電動船外機が注目されている。たとえば、特許文献1には、駆動源としての電動機と、この電動機に電力を供給するバッテリーと、電動機を制御する制御ユニットとを有する電動船外機が開示されている。
従来、電動船外機のバッテリーには、鉛蓄電池が一般的に用いられていた。将来的には、電気自動車(EV車)などと同様に、エネルギー密度が高いリチウムイオン二次電池の使用が広がると考えられる。
従来、電動船外機のバッテリーには、鉛蓄電池が一般的に用いられていた。将来的には、電気自動車(EV車)などと同様に、エネルギー密度が高いリチウムイオン二次電池の使用が広がると考えられる。
リチウムイオン二次電池は、充電中や放電中に温度上昇することがある。そこで、リチウムイオン二次電池が高温になるのを防止するため、たとえば、電動船外機の使用中にリチウムイオン二次電池の温度を監視し、所定温度以上に昇温した場合には、充電や放電を停止するという制御方法が用いられる。
このような制御方法が用いられる電動船外機においては、使用中に温度上昇によって放電が停止されると、電動機等も停止する。このため、使用者は、放電の停止を知ることができる。また、使用者は、電動船外機の使用中は、報知装置などを介して、リチウムイオン二次電池の温度を知ることができる。
これに対して充電中には、使用者は電動船外機や船舶の近辺にいないことがある。その場合には、充電が停止しても、使用者は電電の停止に気が付かない。そうすると、使用者は、充電の停止に気が付いた時点で充電を再開させる必要がある。このため、たとえば、使用者は、充電中は船舶から離れており、充電の完了を見込んで船舶に戻ってきたとしても、船舶を使用することができない。
特に、船舶は、直射日光の当たりやすい海上や湖上に係留され、その状態で充電が行われることが多い。このため、EV車に比較して、リチウムイオン二次電池の温度が上昇しやすい。さらに、急速充電を行うと、リチウムイオン二次電池の温度上昇が顕著になる。このため、温度上昇による充電停止が発生しやすくなる。
このような制御方法が用いられる電動船外機においては、使用中に温度上昇によって放電が停止されると、電動機等も停止する。このため、使用者は、放電の停止を知ることができる。また、使用者は、電動船外機の使用中は、報知装置などを介して、リチウムイオン二次電池の温度を知ることができる。
これに対して充電中には、使用者は電動船外機や船舶の近辺にいないことがある。その場合には、充電が停止しても、使用者は電電の停止に気が付かない。そうすると、使用者は、充電の停止に気が付いた時点で充電を再開させる必要がある。このため、たとえば、使用者は、充電中は船舶から離れており、充電の完了を見込んで船舶に戻ってきたとしても、船舶を使用することができない。
特に、船舶は、直射日光の当たりやすい海上や湖上に係留され、その状態で充電が行われることが多い。このため、EV車に比較して、リチウムイオン二次電池の温度が上昇しやすい。さらに、急速充電を行うと、リチウムイオン二次電池の温度上昇が顕著になる。このため、温度上昇による充電停止が発生しやすくなる。
上記実情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、電動船外機のバッテリーの充電中に、バッテリーが高温になって充電が停止することを防止または抑制することである。
前記課題を解決するため、本発明は、冷却水を用いてバッテリーを冷却する電動船外機のバッテリー冷却機構であって、外部から供給される電力によって充電するバッテリーを有し、前記バッテリーには、外部から供給される冷却水を流すことによって前記バッテリーを冷却する冷却水経路が設けられることを特徴とする。
前記冷却水経路を開閉するバルブと、前記バッテリーの状態に応じて前記バルブを開閉する制御部と、をさらに有していてもよい。
前記制御部は、前記バッテリーの充電中において、前記バッテリーの温度に応じて前記バルブを開閉する構成であってもよい。
前記制御部は、前記バッテリーの充電中において、前記バッテリーの温度が設定温度未満である場合には前記バルブを閉鎖して前記冷却水経路に冷却水を流さず、前記バッテリーの温度が設定温度以上である場合には前記バルブを開放して前記冷却水経路に冷却水を流し、前記バッテリーを冷却する構成であってもよい。
外部から供給される冷却水の水圧によって、前記冷却水経路に冷却水を流す構成であってもよい。
本発明によれば、充電中に外部から供給される冷却水によって、バッテリーを冷却する。このため、バッテリーが充電中に高温になることを防止できる。特に、電動船外機が、バッテリーが高温になった場合に使用を停止する制御を行う構成であると、バッテリーを充電中に冷却することによって、充電が停止することを防止できる。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各実施形態において、船外機本体の「前」「後」「右」「左」「上」「下」の各向きは、電動船外機が取り付けられた船舶の向きを基準とする。各図中においては、適宜、船外機本体の前を矢印「Fr」で、後を矢印「Rr」で、右を矢印「R」で、左を矢印「L」で、上を矢印「Up」で、下を矢印「Dn」で示す。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態にかかる電動船外機1aの全体的な構成について、図1と図2を参照して説明する。図1は、電動船外機1aが船舶8に設置された状態を模式的に示す斜視図である。図2は、電動船外機1aの構成を模式的に示す斜視図である。
図1と図2に示すように、電動船外機1aは、船外機本体2aと、制御/バッテリーユニット3aとを有する。船外機本体2aと制御/バッテリーユニット3aとは別体に構成され、可撓性を有する接続ケーブル401によって分離自在に接続される。
まず、本発明の第1の実施形態にかかる電動船外機1aの全体的な構成について、図1と図2を参照して説明する。図1は、電動船外機1aが船舶8に設置された状態を模式的に示す斜視図である。図2は、電動船外機1aの構成を模式的に示す斜視図である。
図1と図2に示すように、電動船外機1aは、船外機本体2aと、制御/バッテリーユニット3aとを有する。船外機本体2aと制御/バッテリーユニット3aとは別体に構成され、可撓性を有する接続ケーブル401によって分離自在に接続される。
船外機本体2aは、駆動用モーター21と、この駆動用モーター21の駆動力によって回転するプロペラ24とを有する。さらに、船外機本体2aは、電動船外機1aを操作するためのティラーハンドル27と、船外機本体2aを船舶8に取り付けるためのクランプブラケット25とを有する。ティラーハンドル27には、電動船外機1aを操作するための操作部材などが設けられる。
制御/バッテリーユニット3aには、バッテリーパック32が着脱自在に装着される。バッテリーパック32は電動船外機1aの電源であり、駆動用モーター21を含む電動船外機1aの各部に電力を供給する。バッテリーパック32の電力は、接続ケーブル401を介して船外機本体2aに伝送される。なお、バッテリーパック32は、直流電気を出力する。また、制御/バッテリーユニット3aには、電動船外機1aを制御する制御部61が設けられる(後述)。電動船外機1aを制御するための信号も、接続ケーブル401を介して送受信される。このように、制御/バッテリーユニット3aは、電動船外機1aの電源と、電動船外機1aを制御する制御部61とが一体にユニット化されたものである。
さらに、制御/バッテリーユニット3aには、バッテリーパック32を水冷方式で冷却するバッテリー冷却機構6が設けられる(後述)。
制御/バッテリーユニット3aには、バッテリーパック32が着脱自在に装着される。バッテリーパック32は電動船外機1aの電源であり、駆動用モーター21を含む電動船外機1aの各部に電力を供給する。バッテリーパック32の電力は、接続ケーブル401を介して船外機本体2aに伝送される。なお、バッテリーパック32は、直流電気を出力する。また、制御/バッテリーユニット3aには、電動船外機1aを制御する制御部61が設けられる(後述)。電動船外機1aを制御するための信号も、接続ケーブル401を介して送受信される。このように、制御/バッテリーユニット3aは、電動船外機1aの電源と、電動船外機1aを制御する制御部61とが一体にユニット化されたものである。
さらに、制御/バッテリーユニット3aには、バッテリーパック32を水冷方式で冷却するバッテリー冷却機構6が設けられる(後述)。
船外機本体2aは、船舶8の船尾(たとえば、船体のトランサムボード81など)に取付けられる。一方、制御/バッテリーユニット3aは、船舶8上に適宜設置される。
ここで、電動船外機1aが適用される船舶8について、図1を参照して簡単に説明する。船舶8には、使用者(操船者)が船舶8を操作するための操作パネル82と、使用者が着座するための操舵席83とが設けられる。
操作パネル82には、操舵ハンドル821とリモコンボックス101とが設けられる。
操舵ハンドル821は、船舶8の操舵のための操作部材である。操舵ハンドル821は、ワイヤーまたはケーブルなどによって船外機本体2aと接続される。使用者は、操舵ハンドル821を操作することによって、船外機本体2aを略水平方向に回転させて操舵することができる。
リモコンボックス101は、電動船外機1aを操作するための操作機器である。リモコンボックス101は、船外機本体2aまたは制御/バッテリーユニット3aと、ケーブル(図略)によって信号を送受信可能に接続される。リモコンボックス101には、メインスイッチ311bと、エマージェンシースイッチ271bと、スロットル/シフトレバー102と、表示部274bとが設けられる。
メインスイッチ311bは、電動船外機1aの始動や停止を行うための操作部材である。エマージェンシースイッチ271bは、電動船外機1aを緊急停止させるための操作部材である。スロットル/シフトレバー102は、駆動用モーター21の回転方向や回転数を制御するために用いられる。そして、リモコンボックス101には、スロットル/シフトレバー102の操作を検出するスロットル/シフトセンサー273b(図1においては省略。図5参照)が設けられる。スロットル/シフトセンサー273bにより検出されたスロットル/シフトレバー102の操作は、電動船外機1aの制御/バッテリーユニット3aに送信される。表示部274bは、電動船外機1aに関する情報を表示する。表示部274bには、液晶表示装置などの各種表示装置が適用される。
ここで、電動船外機1aが適用される船舶8について、図1を参照して簡単に説明する。船舶8には、使用者(操船者)が船舶8を操作するための操作パネル82と、使用者が着座するための操舵席83とが設けられる。
操作パネル82には、操舵ハンドル821とリモコンボックス101とが設けられる。
操舵ハンドル821は、船舶8の操舵のための操作部材である。操舵ハンドル821は、ワイヤーまたはケーブルなどによって船外機本体2aと接続される。使用者は、操舵ハンドル821を操作することによって、船外機本体2aを略水平方向に回転させて操舵することができる。
リモコンボックス101は、電動船外機1aを操作するための操作機器である。リモコンボックス101は、船外機本体2aまたは制御/バッテリーユニット3aと、ケーブル(図略)によって信号を送受信可能に接続される。リモコンボックス101には、メインスイッチ311bと、エマージェンシースイッチ271bと、スロットル/シフトレバー102と、表示部274bとが設けられる。
メインスイッチ311bは、電動船外機1aの始動や停止を行うための操作部材である。エマージェンシースイッチ271bは、電動船外機1aを緊急停止させるための操作部材である。スロットル/シフトレバー102は、駆動用モーター21の回転方向や回転数を制御するために用いられる。そして、リモコンボックス101には、スロットル/シフトレバー102の操作を検出するスロットル/シフトセンサー273b(図1においては省略。図5参照)が設けられる。スロットル/シフトセンサー273bにより検出されたスロットル/シフトレバー102の操作は、電動船外機1aの制御/バッテリーユニット3aに送信される。表示部274bは、電動船外機1aに関する情報を表示する。表示部274bには、液晶表示装置などの各種表示装置が適用される。
電動船外機1aは、バッテリーパック32の充電に用いる電力と、バッテリーパック32を冷却するための冷却水の供給を、外部の給電/給水設備9から受ける。なお、本実施形態においては、給電/給水設備9の散水栓91(蛇口)から供給される水道水(すなわち、電動船外機1aの外部から供給される冷却水)を、バッテリーパック32を冷却する冷却水に用いる。このため、制御/バッテリーユニット3aは、給電/給水設備9から充電用の電力の供給を受けるための充電用ケーブル402と、冷却水(水道水)の供給を受けるためのホース403とを着脱自在に接続できる。
ここで、給電/給水設備9について、図1を参照して簡単に説明する。給電/給水設備9は、たとえば桟橋などに設けられる。給電/給水設備9には、商用電源の電源コンセント92(アウトレット)と、水道水を供給するための散水栓91(蛇口)が設けられる。船舶8の使用者は、給電/給水設備9の電源コンセント92と電動船外機1aの制御/バッテリーユニット3aとを充電用ケーブル402によって接続することにより、電動船外機1aのバッテリーパック32の充電を行うことができる。また、給電/給水設備9の散水栓91と制御/バッテリーユニット3aとをホース403で接続することにより、給電/給水設備9から冷却水として水道水の供給を受け、バッテリーパック32を冷却することができる。
次に、船外機本体2aの構成について説明する。図3は、船外機本体2aの構成を模式的に示す側面図である。図2と図3に示すように、船外機本体2aは、駆動用モーター21と、ドライブシャフトハウジング22と、ギアケース23と、プロペラ24と、クランプブラケット25と、スイベルブラケット26と、ティラーハンドル27とを有する。
駆動用モーター21は、プロペラ24を回転させるための駆動源である。駆動用モーター21は、その回転出力軸が略鉛直になるように設けられる。また、駆動用モーター21は、扁平な形状(回転出力軸を基準として半径方向寸法が軸線方向寸法よりも大きい形状)のモーターが適用される。このような構成であると、船外機本体2aの上下方向寸法を小さくできる。また、一般的に半径方向寸法が大きいモーターは、軸線方向に長いモーターに比較して、低速時のトルクが大きい。このため、プロペラ24に高いトルクを伝達できる。なお、駆動用モーター21は、直流モーターであってもよく、交流モーターであってもよい。交流モーターとしては、たとえば、三相交流誘導電動機などが適用される。駆動用モーター21に交流モーターが適用される場合には、船外機本体2aまたは制御/バッテリーユニット3aには、バッテリーパック32が出力する直流電気を交流電気に変換するインバーター(図略)が設けられる。
ドライブシャフトハウジング22は、ドライブシャフト231を収容する部材である。ドライブシャフトハウジング22の上端部は、駆動用モーター21のハウジングに結合される。
ドライブシャフト231は、駆動用モーター21の回転出力軸に同軸に(軸線が略鉛直になるように)配設され、ドライブシャフトハウジング22に回転可能に軸支されている。そして、ドライブシャフト231の上端は、駆動用モーター21の回転出力軸に結合されており、駆動用モーター21の回転出力軸と一体に回転する。
このほか、ドライブシャフトハウジング22の下部には、プロペラ24が空気を吸い込むことを防止するキャビテーションプレートが設けられることがある。
ドライブシャフトハウジング22は、ドライブシャフト231を収容する部材である。ドライブシャフトハウジング22の上端部は、駆動用モーター21のハウジングに結合される。
ドライブシャフト231は、駆動用モーター21の回転出力軸に同軸に(軸線が略鉛直になるように)配設され、ドライブシャフトハウジング22に回転可能に軸支されている。そして、ドライブシャフト231の上端は、駆動用モーター21の回転出力軸に結合されており、駆動用モーター21の回転出力軸と一体に回転する。
このほか、ドライブシャフトハウジング22の下部には、プロペラ24が空気を吸い込むことを防止するキャビテーションプレートが設けられることがある。
ギアケース23は、ドライブシャフトハウジング22の下側に設けられる。ギアケース23の内部には、ドライブシャフト231の下端部と、プロペラシャフト232の前部と、第1のベベルギア233と、第2のベベルギア234とが収容される。
第1のベベルギア233は、ドライブシャフト231の下端部に取り付けられており、ドライブシャフト231と一体に回転する。プロペラシャフト232は、その軸線が水平方向を向く姿勢で、ギアケース23の内部に回転可能に収容される。プロペラシャフト232の前部には、第2のベベルギア234が設けられ、後部にはプロペラ24が設けられる。第2のベベルギア234は第1のベベルギア233と噛み合っている。
第1のベベルギア233は、ドライブシャフト231の下端部に取り付けられており、ドライブシャフト231と一体に回転する。プロペラシャフト232は、その軸線が水平方向を向く姿勢で、ギアケース23の内部に回転可能に収容される。プロペラシャフト232の前部には、第2のベベルギア234が設けられ、後部にはプロペラ24が設けられる。第2のベベルギア234は第1のベベルギア233と噛み合っている。
このような構成によれば、駆動用モーター21が発生する回転動力は、ドライブシャフト231と、第1のベベルギア233と、第2のベベルギア234と、プロペラシャフト232とを介して、プロペラ24に伝達され、プロペラ24が回転する。前記のとおり、駆動用モーター21は、低速時においても高いトルクを出力できるため、減速機が不要である。このため、駆動用モーター21の回転出力軸とドライブシャフト231とは直接に結合される。したがって、船外機本体2aの小型化、軽量化、構成の簡略化を図ることができる。さらに、ギアの数を削減できるから、ギアが発する騒音を低減できる。また、プロペラ24の正逆回転の切り替え(すなわち、船舶8の前後進の切り替え)は、駆動用モーター21の回転出力軸の回転の向きの切り替えによって行われる。このため、動力源として内燃機関を有する船外機のような逆転機が不要である。また、駆動用モーター21が高いトルクの回転動力を出力できるため、第1のベベルギア233から第2のベベルギア234への減速比を小さくできる。このため、第2のベベルギア234のサイズを小さくできる。したがって、ギアケース23の小型化、軽量化、構成の簡略化を図ることができる。そして、特にギアケース23の小型化によって、航行時においてギアケース23の水の抵抗を低減できる。
スイベルブラケット26は、ドライブシャフトハウジング22の上下方向中間より上側寄りの部分に、上下方向に沿った軸を中心に回転可能(または揺動可能)に結合される。この回転中心(または揺動中心)が、船外機本体2aのステアリング中心となる。なお、ステアリング中心と、駆動用モーター21の回転出力軸およびドライブシャフト231の中心とは一致する。
クランプブラケット25は、船外機本体2aを船舶8に取り付けるための部分である。クランプブラケット25を船尾(たとえばトランサムボード81)に締め付けて固定することにより、船外機本体2aを船舶8に取り付けることができる。また、クランプブラケット25は、スイベルブラケット26の前側に、左右方向に架設されるティルトピン(図略)を介して連結される。そして、クランプブラケット25とスイベルブラケット26とは、ティルトピンを中心として相対的に回転できる。
このような構成によれば、ティラーハンドル27と駆動用モーター21とドライブシャフトハウジング22とは、一体となって、スイベルブラケット26に対して水平方向に回転(左右方向に揺動)できる。したがって、使用者は、船外機本体2aがクランプブラケット25を介して船舶8に取付けられている状態において、ティラーハンドル27を操作することにより、船外機本体2aを略水平方向に回転(左右方向に揺動)させて操舵することができる。
また、使用者は、ティルトピンを中心として船外機本体2aを上下方向(ピッチング方向)に回転させることにより、ティルトアップ操作(ギアケース23やプロペラ24などを水中から引き上げる操作をいう)を行うことができる。なお、相対的に重量が大きい駆動用モーター21は、ティルトピンよりも上側に位置している。このような構成であると、ティルトアップ操作の際に、駆動用モーター21が上方に移動する移動量が小さくなる。したがって、ティルトアップ操作が容易になる。
クランプブラケット25は、船外機本体2aを船舶8に取り付けるための部分である。クランプブラケット25を船尾(たとえばトランサムボード81)に締め付けて固定することにより、船外機本体2aを船舶8に取り付けることができる。また、クランプブラケット25は、スイベルブラケット26の前側に、左右方向に架設されるティルトピン(図略)を介して連結される。そして、クランプブラケット25とスイベルブラケット26とは、ティルトピンを中心として相対的に回転できる。
このような構成によれば、ティラーハンドル27と駆動用モーター21とドライブシャフトハウジング22とは、一体となって、スイベルブラケット26に対して水平方向に回転(左右方向に揺動)できる。したがって、使用者は、船外機本体2aがクランプブラケット25を介して船舶8に取付けられている状態において、ティラーハンドル27を操作することにより、船外機本体2aを略水平方向に回転(左右方向に揺動)させて操舵することができる。
また、使用者は、ティルトピンを中心として船外機本体2aを上下方向(ピッチング方向)に回転させることにより、ティルトアップ操作(ギアケース23やプロペラ24などを水中から引き上げる操作をいう)を行うことができる。なお、相対的に重量が大きい駆動用モーター21は、ティルトピンよりも上側に位置している。このような構成であると、ティルトアップ操作の際に、駆動用モーター21が上方に移動する移動量が小さくなる。したがって、ティルトアップ操作が容易になる。
ティラーハンドル27は、使用者が電動船外機1aを操作するために用いる操作部材である。ティラーハンドル27は、駆動用モーター21から前方に向かって延伸するように設けられる。ティラーハンドル27の基端部(後端部)は、ハンドルブラケット(図略)を介して駆動用モーター21のハウジングに連結される。使用者がティラーハンドル27を略水平方向に回転させると、駆動用モーター21と、ドライブシャフトハウジング22と、ギアケース23と、プロペラ24とが、ティラーハンドル27と一体となって略水平方向に回転する。このため、プロペラ24の軸線方向と船舶8との相対的な角度が変化し、船舶8の進行方向が変化する。
また、ティラーハンドル27は、ハンドルブラケットに設けられるヒンジ機構により、上下方向に所定角度回転(揺動)することができる。このため使用者は、ティラーハンドル27の先端部を上側に向かって回転させることにより、ティラーハンドル27を駆動用モーター21の側に折り畳むことができる。
また、ティラーハンドル27は、ハンドルブラケットに設けられるヒンジ機構により、上下方向に所定角度回転(揺動)することができる。このため使用者は、ティラーハンドル27の先端部を上側に向かって回転させることにより、ティラーハンドル27を駆動用モーター21の側に折り畳むことができる。
ティラーハンドル27には、エマージェンシースイッチ271aと、スロットルグリップ272と、スロットル/シフトセンサー273a(図2においては省略。図5参照)とが設けられる。エマージェンシースイッチ271aは、電動船外機1aを緊急停止させるためのスイッチである。スロットルグリップ272は、駆動用モーター21の回転方向と回転速度(すなわち、船舶8の前後進と航行速度)を調整するための部材である。スロットルグリップ272は、ティラーハンドル27の先端部(前端部)に、ツイスト可能に設けられる。スロットル/シフトセンサー273aは、スロットルグリップ272のツイスト方向およびツイスト量を検出する。
このほか、ティラーハンドル27には、電動船外機1aに関する情報を表示する表示部274aが設けられてもよい。電動船外機1aに関する情報としては、たとえば、制御/バッテリーユニット3aの電池残量や、駆動用モーター21の回転速度や、船舶8の航行速度などが挙げられる。なお、表示部274aは、制御部61(後述)によって制御される。
このほか、ティラーハンドル27には、電動船外機1aに関する情報を表示する表示部274aが設けられてもよい。電動船外機1aに関する情報としては、たとえば、制御/バッテリーユニット3aの電池残量や、駆動用モーター21の回転速度や、船舶8の航行速度などが挙げられる。なお、表示部274aは、制御部61(後述)によって制御される。
次に、制御/バッテリーユニット3aの構成を説明する。図4は、制御/バッテリーユニット3aの構成を示す断面模式図である。制御/バッテリーユニット3aは、電動船外機1aの電源と、電動船外機1aを制御する制御部61とが、一体にユニット化された構成を有する。
図2や図4に示すように、制御/バッテリーユニット3aは、バッテリーホルダー31を有する。バッテリーホルダー31には、所定の数のバッテリーパック32が着脱自在に装着できる。図2と図4では、2個のバッテリーパック32が同時に装着可能な構成を示すが、同時に装着できるバッテリーパック32の数は限定されない。ただし、冗長性などの観点から、複数のバッテリーパック32を同時に装着できる構成であることが好ましい。バッテリーホルダー31に複数のバッテリーパック32を同時に装着できる構成であれば、電力の供給源を多重化できる。
そして、バッテリーホルダー31にバッテリーパック32が装着されると、バッテリーパック32の電力を、駆動用モーター21を含む電動船外機1aの各部に供給できる状態となる。電動船外機1aの各部は、駆動用モーター21や制御部61を含め、バッテリーホルダー31に装着されたバッテリーパック32の電力によって動作する。
なお、バッテリーパック32がバッテリーホルダー31に着脱自在な構成であると、電動船外機1aを使用しない場合には、バッテリーパック32をバッテリーホルダー31から取り外しておくことができる。このため、バッテリーパック32の保守や保管が容易である。また、船舶8の用途に応じて、装着されるバッテリーパック32の数を変更することができ、バッテリーパック32の効率的な運用が可能になる。
図2や図4に示すように、制御/バッテリーユニット3aは、バッテリーホルダー31を有する。バッテリーホルダー31には、所定の数のバッテリーパック32が着脱自在に装着できる。図2と図4では、2個のバッテリーパック32が同時に装着可能な構成を示すが、同時に装着できるバッテリーパック32の数は限定されない。ただし、冗長性などの観点から、複数のバッテリーパック32を同時に装着できる構成であることが好ましい。バッテリーホルダー31に複数のバッテリーパック32を同時に装着できる構成であれば、電力の供給源を多重化できる。
そして、バッテリーホルダー31にバッテリーパック32が装着されると、バッテリーパック32の電力を、駆動用モーター21を含む電動船外機1aの各部に供給できる状態となる。電動船外機1aの各部は、駆動用モーター21や制御部61を含め、バッテリーホルダー31に装着されたバッテリーパック32の電力によって動作する。
なお、バッテリーパック32がバッテリーホルダー31に着脱自在な構成であると、電動船外機1aを使用しない場合には、バッテリーパック32をバッテリーホルダー31から取り外しておくことができる。このため、バッテリーパック32の保守や保管が容易である。また、船舶8の用途に応じて、装着されるバッテリーパック32の数を変更することができ、バッテリーパック32の効率的な運用が可能になる。
バッテリーパック32は、たとえば、リチウムイオン二次電池のセル321(バッテリー)や、このセル321の集合体により構成される。たとえば、バッテリーパック32は、単数または複数のリチウムイオン二次電池のセル321(バッテリー)が、容器に納められた構成を有する。バッテリーパック32は、充電器316によって充電することにより、繰り返して使用することができる。
制御/バッテリーユニット3aには、バッテリーパック32を冷却するため(特に、セル321を冷却するため)のバッテリー冷却機構6(以下、単に「冷却機構」と記す)が設けられる。冷却機構6は、冷却水導入口64と、給水バルブ63と、冷却水経路62と、冷却水排出口65と、バッテリー温度センサー66とを有する。
冷却水導入口64と、給水バルブ63と、冷却水排出口65とは、バッテリーホルダー31に設けられ、冷却水導入口64は冷却水排出口65よりも高い位置に配置されている。冷却水経路62は、バッテリーパック32に設けられる。
冷却水導入口64には、ホース403を着脱自在に接続できる。そして、冷却水導入口64は、給電/給水設備9の散水栓91からホース403を介して供給される冷却水(水道水)を、バッテリーパック32に設けられる冷却水経路62に導く。冷却水排出口65は、バッテリーパック32の冷却水経路62を通過した冷却水を、外部(たとえば、海中や湖中)に排出する。なお、冷却水排出口65には、冷却水を海中や湖中に排出するためのホースが着脱自在に接続される構成であってもよい。
給水バルブ63は、冷却水導入口64の近傍に設けられ、冷却水導入口64を開閉する。給水バルブ63が冷却水導入口64の近傍に設けられているので、給水バルブ63が閉じた状態でバッテリーパック32内の冷却水経路62に冷却水の圧力が作用せず、バッテリーパック32の耐久性が向上する。また、冷却水排出口65が冷却水導入口64よりも低い位置に配置されていることから、冷却水経路62内の冷却水を排出しておくことが出来る。給水バルブ63の開閉は、制御部61によって制御される。給水バルブ63には、たとえば電磁バルブや電動バルブなど、公知の各種バルブが適用できる。
冷却水経路62は、バッテリーパック32(特にセル321)を冷却するための冷却水が流れる経路(ウォータージャケット)である。冷却水経路62は、たとえば、セル321の周囲を囲むように形成される。なお、冷却水経路62は、冷却水が流れることによってバッテリーパック32(特にセル321)を冷却できる構成であればよく、具体的な構成(たとえば、経路や形状)は限定されるものではない。
冷却水導入口64と、給水バルブ63と、冷却水排出口65とは、バッテリーホルダー31に設けられ、冷却水導入口64は冷却水排出口65よりも高い位置に配置されている。冷却水経路62は、バッテリーパック32に設けられる。
冷却水導入口64には、ホース403を着脱自在に接続できる。そして、冷却水導入口64は、給電/給水設備9の散水栓91からホース403を介して供給される冷却水(水道水)を、バッテリーパック32に設けられる冷却水経路62に導く。冷却水排出口65は、バッテリーパック32の冷却水経路62を通過した冷却水を、外部(たとえば、海中や湖中)に排出する。なお、冷却水排出口65には、冷却水を海中や湖中に排出するためのホースが着脱自在に接続される構成であってもよい。
給水バルブ63は、冷却水導入口64の近傍に設けられ、冷却水導入口64を開閉する。給水バルブ63が冷却水導入口64の近傍に設けられているので、給水バルブ63が閉じた状態でバッテリーパック32内の冷却水経路62に冷却水の圧力が作用せず、バッテリーパック32の耐久性が向上する。また、冷却水排出口65が冷却水導入口64よりも低い位置に配置されていることから、冷却水経路62内の冷却水を排出しておくことが出来る。給水バルブ63の開閉は、制御部61によって制御される。給水バルブ63には、たとえば電磁バルブや電動バルブなど、公知の各種バルブが適用できる。
冷却水経路62は、バッテリーパック32(特にセル321)を冷却するための冷却水が流れる経路(ウォータージャケット)である。冷却水経路62は、たとえば、セル321の周囲を囲むように形成される。なお、冷却水経路62は、冷却水が流れることによってバッテリーパック32(特にセル321)を冷却できる構成であればよく、具体的な構成(たとえば、経路や形状)は限定されるものではない。
バッテリーホルダー31にバッテリーパック32が装着されると、バッテリーホルダー31の冷却水導入口64が冷却水経路62の一端(上流側端部)に連通し、同時に冷却水排出口65が冷却水経路62の他端(下流側端部)に連通する。この状態で制御部61が給水バルブ63を開放すると、給電/給水設備9から供給された冷却水は、その圧力によって冷却水導入口64を通じて冷却水経路62に導入される。そして、冷却水は、冷却水経路62を通過しながらバッテリーパック32(セル321)を冷却し、最終的には冷却水排出口65から外部に排出される。制御部61が給水バルブ63を閉鎖すると、冷却水は冷却水経路62に導入されず、バッテリーパック32の冷却が行われない。
なお、冷却水の冷却水経路62への導入は、給電/給水設備9のから供給される冷却水の水圧を利用して行われる。このため、制御/バッテリーユニット3aは、冷却水を導入するためのポンプなどの駆動源を有さなくてもよい。
なお、冷却水の冷却水経路62への導入は、給電/給水設備9のから供給される冷却水の水圧を利用して行われる。このため、制御/バッテリーユニット3aは、冷却水を導入するためのポンプなどの駆動源を有さなくてもよい。
バッテリー温度センサー66は、バッテリーホルダー31に装着されたバッテリーパック32の温度を測定する。なお、バッテリー温度センサー66は、バッテリーパック32のセル321の温度を直接に測定する構成であってもよく、バッテリーパック32の容器などの温度を測定する構成であってもよい。要は、バッテリー温度センサー66は、バッテリーパック32のセル321が使用に適した温度範囲にあるか否かの判定に用いることができる温度を測定できればよい。
また、バッテリー温度センサー66は、バッテリーパック32に設けられる構成であってもよい。この場合には、バッテリーパック32がバッテリーホルダー31に装着されると、制御部61とバッテリー温度センサー66とが接続されるように構成される。そして、制御部61は、接続されたバッテリー温度センサー66から、バッテリーパック32の温度を取得することができる。
さらに、バッテリー温度センサー66は、バッテリーパック32の温度を検出できるものであればよく、構成や種類は限定されない。バッテリー温度センサー66には、たとえば、白銀測温抵抗体、サーミスタ、熱電対、IC温度センサーなど、公知の各種温度センサーが適用できる。
また、バッテリー温度センサー66は、バッテリーパック32に設けられる構成であってもよい。この場合には、バッテリーパック32がバッテリーホルダー31に装着されると、制御部61とバッテリー温度センサー66とが接続されるように構成される。そして、制御部61は、接続されたバッテリー温度センサー66から、バッテリーパック32の温度を取得することができる。
さらに、バッテリー温度センサー66は、バッテリーパック32の温度を検出できるものであればよく、構成や種類は限定されない。バッテリー温度センサー66には、たとえば、白銀測温抵抗体、サーミスタ、熱電対、IC温度センサーなど、公知の各種温度センサーが適用できる。
このほか、バッテリーホルダー31には、メインスイッチ311aと、ゲージ312と、バッテリー制御部313と、第1のコネクタ314と、第2のコネクタ315と、充電器316とが設けられる。メインスイッチ311aは、電動船外機1aの始動や停止を行うための操作部材である。ゲージ312は、バッテリーホルダー31に装着されたバッテリーパック32の電池残量を表示する。バッテリー制御部313は、制御部61による制御にしたがって、バッテリーパック32の放電と充電を制御する。第1のコネクタ314は、船外機本体2aと接続するための接続ケーブル401を着脱自在に接続できる。第2のコネクタ315は、給電/給水設備9の商用電源と接続するための充電用ケーブル402を着脱自在に接続できる。
充電器316は、給電/給水設備9の商用電源の電源コンセント92から供給される電力によって、バッテリーホルダー31に装着されるバッテリーパック32を充電する。充電器316による充電の開始と停止は、制御部61によって制御される。なお、充電器316は、制御部61によって制御でき、外部から供給される電力によってバッテリーパック32を充電できる構成であればよい。したがって、充電器316の具体的な構成は限定されるものではなく、公知の各種充電器が適用できる。
充電器316は、給電/給水設備9の商用電源の電源コンセント92から供給される電力によって、バッテリーホルダー31に装着されるバッテリーパック32を充電する。充電器316による充電の開始と停止は、制御部61によって制御される。なお、充電器316は、制御部61によって制御でき、外部から供給される電力によってバッテリーパック32を充電できる構成であればよい。したがって、充電器316の具体的な構成は限定されるものではなく、公知の各種充電器が適用できる。
次に、第1の実施形態にかかる電動船外機1aのシステムの構成について、図5を参照して説明する。図5は、電動船外機1aのシステム構成の例を示すブロック図である。
制御/バッテリーユニット3aは、制御部61と、バッテリー制御部313と、充電器316と、ゲージ312(メータ部)と、メインスイッチ311aとを有する。さらに、制御/バッテリーユニット3aは、冷却機構6を有する。
船外機本体2aは、駆動用モーター21と、位相センサー501と、速度センサー502と、モーター温度センサー503と、エマージェンシースイッチ271aと、スロットル/シフトセンサー273aと、表示部274aとを有する。
リモコンボックス101は、メインスイッチ311bと、エマージェンシースイッチ271bと、スロットル/シフトセンサー273bと、表示部274bとを有する。
制御/バッテリーユニット3aは、制御部61と、バッテリー制御部313と、充電器316と、ゲージ312(メータ部)と、メインスイッチ311aとを有する。さらに、制御/バッテリーユニット3aは、冷却機構6を有する。
船外機本体2aは、駆動用モーター21と、位相センサー501と、速度センサー502と、モーター温度センサー503と、エマージェンシースイッチ271aと、スロットル/シフトセンサー273aと、表示部274aとを有する。
リモコンボックス101は、メインスイッチ311bと、エマージェンシースイッチ271bと、スロットル/シフトセンサー273bと、表示部274bとを有する。
制御部61は、電動船外機1aを制御する。また、制御部61は、電動船外機1aの制御の一部として、冷却機構6を制御する。
バッテリー制御部313は、制御部61による制御にしたがって、バッテリーパック32の充電と放電を制御する。
バッテリー温度センサー66は、バッテリーパック32の温度を検出する。
充電器316は、制御部61の制御にしたがって、給電/給水設備9の電源コンセント92から電力の供給を受け、バッテリーパック32を充電する。
ゲージ312(メータ部)は、バッテリーパック32の電池残量を表示する。
メインスイッチ311a,311bは、電動船外機1aの始動と停止の操作を行うスイッチである。使用者は、メインスイッチ311a,311bを操作することにより、電動船外機1aの始動と停止(たとえば、主電源のON/OFF操作)を行うことができる。
エマージェンシースイッチ271a,271bは、電動船外機1aを緊急停止させるためのスイッチである。制御部61は、エマージェンシースイッチ271a,271bの操作を検出すると、バッテリーパック32の充電や放電を停止する。これにより、電動船外機1aのシステムを停止させることができる。
表示部274a,274bは、電動船外機1aや船舶8に関する情報を表示する。
ティラーハンドル27に設けられるスロットル/シフトセンサー273aは、スロットルグリップ272のツイスト方向およびツイスト量を検出する。リモコンボックス101に設けられるスロットル/シフトセンサー273bは、スロットル/シフトレバー102の操作を検出する。制御部61は、これらのスロットル/シフトセンサー273a,273bの検出結果に基づいて、駆動用モーター21の回転方向と回転速度を制御する。したがって、使用者は、スロットルグリップ272のツイストの向きとツイスト量や、スロットル/シフトレバー102の傾倒方向や傾倒角度を調整することによって、電動船外機1aが設置された船舶8の航行方向の切換と航行速度を調整できる。
位相センサー501は、駆動用モーター21の位相を検出する。速度センサー502は、駆動用モーター21の回転速度を検出する。モーター温度センサー503は、駆動用モーター21の温度を検出する。これらの検出結果は、制御部61による駆動用モーター21の制御に用いられる。
バッテリー制御部313は、制御部61による制御にしたがって、バッテリーパック32の充電と放電を制御する。
バッテリー温度センサー66は、バッテリーパック32の温度を検出する。
充電器316は、制御部61の制御にしたがって、給電/給水設備9の電源コンセント92から電力の供給を受け、バッテリーパック32を充電する。
ゲージ312(メータ部)は、バッテリーパック32の電池残量を表示する。
メインスイッチ311a,311bは、電動船外機1aの始動と停止の操作を行うスイッチである。使用者は、メインスイッチ311a,311bを操作することにより、電動船外機1aの始動と停止(たとえば、主電源のON/OFF操作)を行うことができる。
エマージェンシースイッチ271a,271bは、電動船外機1aを緊急停止させるためのスイッチである。制御部61は、エマージェンシースイッチ271a,271bの操作を検出すると、バッテリーパック32の充電や放電を停止する。これにより、電動船外機1aのシステムを停止させることができる。
表示部274a,274bは、電動船外機1aや船舶8に関する情報を表示する。
ティラーハンドル27に設けられるスロットル/シフトセンサー273aは、スロットルグリップ272のツイスト方向およびツイスト量を検出する。リモコンボックス101に設けられるスロットル/シフトセンサー273bは、スロットル/シフトレバー102の操作を検出する。制御部61は、これらのスロットル/シフトセンサー273a,273bの検出結果に基づいて、駆動用モーター21の回転方向と回転速度を制御する。したがって、使用者は、スロットルグリップ272のツイストの向きとツイスト量や、スロットル/シフトレバー102の傾倒方向や傾倒角度を調整することによって、電動船外機1aが設置された船舶8の航行方向の切換と航行速度を調整できる。
位相センサー501は、駆動用モーター21の位相を検出する。速度センサー502は、駆動用モーター21の回転速度を検出する。モーター温度センサー503は、駆動用モーター21の温度を検出する。これらの検出結果は、制御部61による駆動用モーター21の制御に用いられる。
次に、充電中にバッテリーパック32を冷却する処理および動作について、図6を参照して説明する。図6は、バッテリーパック32の充電の処理および動作の例を示すフローチャートである。この処理の開始に当たり、給電/給水設備9の電源コンセント92と電動船外機1aの第2のコネクタ315とが充電用ケーブル402によって接続されており、充電器316と制御/バッテリーユニット3aは電力の供給を受けることができるものとする。さらに、散水栓91と冷却水導入口64とがホース403によって接続されており、給水バルブ63に冷却水の圧力が作用するとともに、給水バルブ63の開動作によって制御/バッテリーユニット3aは冷却水の供給を受けることができるものとする。
なお、電動船外機1aが、電力の供給を検出する検出手段と、冷却水の供給を検出する検出手段とをさらに有していてもよい。このような構成においては、制御部61は、電力および冷却水の供給がある場合にこの処理を開始する。電力の供給を検出する手段としては、たとえば電圧計などが適用できる。冷却水の供給を検出する手段としては、たとえば圧力計などが適用できる。
なお、電動船外機1aが、電力の供給を検出する検出手段と、冷却水の供給を検出する検出手段とをさらに有していてもよい。このような構成においては、制御部61は、電力および冷却水の供給がある場合にこの処理を開始する。電力の供給を検出する手段としては、たとえば電圧計などが適用できる。冷却水の供給を検出する手段としては、たとえば圧力計などが適用できる。
ステップS01では、制御部61はバッテリー温度センサー66による検出結果に基づいて、バッテリーパック32の温度(特に、セル321の温度)が閾値未満であるか否かを判定する。この閾値は、バッテリーパック32の使用を停止すべき温度である。この閾値は、バッテリーパック32の仕様などに応じて適宜設定される。閾値以上である場合には、ステップS02に進む。
ステップS02では、制御部61は給水バルブ63を開放し、給水設備9の水圧によって冷却水経路62に冷却水を導入し、バッテリーパック32の冷却(特に、セル321の冷却)を開始する。そしてステップS01に戻る。このように、まずはバッテリーパック32の温度を検出して充電に適した状態であるか判断し、温度が高く充電に適さない場合はバッテリーパック32の温度が閾値未満に低下するまで、ステップS01とS02の処理および動作を繰り返し、バッテリーパック32の温度を充電に適した状態に低下させる。バッテリーパック32の温度が閾値未満であると判定された場合には、ステップS03に進む。
ステップS03では、充電器316は、制御部61による制御にしたがって、バッテリーパック32の充電を開始する。
このように、充電を開始するステップS03よりも前に、ステップS01とS02の処理および動作を実行する。これにより、バッテリーパック32が閾値以上の高温にある状態では、充電が開始されない。たとえば、高負荷運転の直後や船舶8の係留中に直射日光を受けるなどして、バッテリーパック32が閾値以上の高温になっていることがある。このような場合に、充電の開始が防止され、充電の開始前にバッテリーパック32の冷却が行われる。
ステップS02では、制御部61は給水バルブ63を開放し、給水設備9の水圧によって冷却水経路62に冷却水を導入し、バッテリーパック32の冷却(特に、セル321の冷却)を開始する。そしてステップS01に戻る。このように、まずはバッテリーパック32の温度を検出して充電に適した状態であるか判断し、温度が高く充電に適さない場合はバッテリーパック32の温度が閾値未満に低下するまで、ステップS01とS02の処理および動作を繰り返し、バッテリーパック32の温度を充電に適した状態に低下させる。バッテリーパック32の温度が閾値未満であると判定された場合には、ステップS03に進む。
ステップS03では、充電器316は、制御部61による制御にしたがって、バッテリーパック32の充電を開始する。
このように、充電を開始するステップS03よりも前に、ステップS01とS02の処理および動作を実行する。これにより、バッテリーパック32が閾値以上の高温にある状態では、充電が開始されない。たとえば、高負荷運転の直後や船舶8の係留中に直射日光を受けるなどして、バッテリーパック32が閾値以上の高温になっていることがある。このような場合に、充電の開始が防止され、充電の開始前にバッテリーパック32の冷却が行われる。
ステップS04では、制御部61は、バッテリー温度センサー66の検出結果に基づいて、バッテリーパック32の温度が設定温度未満であるか否かを判定する。この設定温度は、ステップS01の閾値よりも低い温度であって、バッテリーパック32が充電による発熱で前記閾値に達するおそれがある温度である。なお、この設定温度も、バッテリーパック32の仕様などに応じて適宜設定されるものであり、具体的な値は限定されない。
バッテリーパック32の温度が設定温度未満である場合には、ステップS05に進む。設定温度以上である場合には、ステップS06に進む。
バッテリーパック32の温度が設定温度未満である場合には、ステップS05に進む。設定温度以上である場合には、ステップS06に進む。
ステップS05において、給水バルブ63が開放状態にある場合には、制御部61は、給水バルブ63を閉鎖してバッテリーパック32の冷却を停止する。なお、ステップS05に進んだ時点で給水バルブ63が閉鎖している場合には、制御部61は、給水バルブ63を閉鎖状態に維持する。そして、ステップS09に進む。
ステップS06において、給水バルブ63が閉鎖している場合には、制御部61は、給水バルブ63を開放してバッテリーパック32の冷却を開始する。なお、ステップS06に進んだ時点で給水バルブ63が開放している場合には、制御部61は、給水バルブ63を開放状態に維持し、バッテリーパック32の冷却を継続する。そして、ステップS07に進む。
ステップS07において、制御部61は、バッテリー温度センサー66による検出結果に基づいて、バッテリーパック32の温度が閾値未満であるか否かを判定する。バッテリーパック32の温度が閾値以上である場合には、ステップS08に進む。
ステップS08においては、充電器316は、制御部61による制御にしたがって、バッテリーパック32の充電を停止する。そして、ステップS01に戻る。
このように、充電を行っている間においても、制御部61は、バッテリーパック32の温度の監視を継続する。そして、バッテリーパック32の温度が閾値以上の高温になった場合には、制御部61はバッテリーパック32の充電を停止する。これにより、バッテリーパック32が閾値以上の高温になっている状態で充電が継続されることを防止する。
一方、ステップS07において、バッテリーパック32の温度が閾値未満である場合には、ステップS09に進む。
このように、充電を行っている間においても、制御部61は、バッテリーパック32の温度の監視を継続する。そして、バッテリーパック32の温度が閾値以上の高温になった場合には、制御部61はバッテリーパック32の充電を停止する。これにより、バッテリーパック32が閾値以上の高温になっている状態で充電が継続されることを防止する。
一方、ステップS07において、バッテリーパック32の温度が閾値未満である場合には、ステップS09に進む。
ステップS09においては、制御部61は、充電停止条件を充足したか否かを判定する。たとえば、バッテリーパック32の充電率が所定値以上になった場合(たとえば、バッテリーパック32の電圧が所定値以上になった場合)に、充電停止条件を充足したと判定する。なお、この充電停止条件は、「バッテリーパック32の充電が完了したと判定できる条件」であればよく、前記の例に限定されるものではない。充電停止条件を充足しない場合には、ステップS04に戻る。この場合には、充電が継続される。充電停止条件を充足した場合には、ステップS10に進む。
ステップS10においては、制御部61は、充電器316による充電を停止する。そして、ステップS11に進む。
ステップS11においては、制御部61は、給水バルブ63が開放している場合には、給水バルブ63を閉鎖してバッテリーパック32の冷却を停止する。
以上のステップを経ると、制御部61はこの処理を終了する。
ステップS10においては、制御部61は、充電器316による充電を停止する。そして、ステップS11に進む。
ステップS11においては、制御部61は、給水バルブ63が開放している場合には、給水バルブ63を閉鎖してバッテリーパック32の冷却を停止する。
以上のステップを経ると、制御部61はこの処理を終了する。
このように、充電中にバッテリーパック32が設定温度以上の温度に上昇すると、給電/給水設備9から供給される水道水を冷却水として用い、バッテリーパック32を冷却する。このような構成であると、充電中においてバッテリーパック32の温度上昇を防止または抑制できる。特に、設定温度は閾値よりも低い温度であるから、バッテリーパック32の温度が充電中に閾値に達することを防止または抑制できる。このため、バッテリーパック32の温度が閾値以上になった場合にバッテリーパック32の使用を停止する制御において、バッテリーパック32の充電が中断されることを防止または抑制できる。したがって、使用者が充電中に電動船外機1aから離れている場合であっても、充電が中断することなく完了させることができる。
また、バッテリーパック32を冷却する冷却水の供給を、給電/給水設備9から受ける。そして、給電/給水設備9の水圧によって、冷却水経路62に冷却水を流す。このような構成によれば、冷却水を流すための動力源(たとえばポンプ)などが不要である。したがって、電動船外機1aの構成の複雑化や大型化を招くことがない。
また、バッテリーパック32を冷却する冷却水の供給を、給電/給水設備9から受ける。そして、給電/給水設備9の水圧によって、冷却水経路62に冷却水を流す。このような構成によれば、冷却水を流すための動力源(たとえばポンプ)などが不要である。したがって、電動船外機1aの構成の複雑化や大型化を招くことがない。
なお、図6では、「バッテリーパック32が閾値以上の高温になった場合に充電を停止するステップ」が含まれる処理を示したが、これらのステップが含まれなくてもよい。具体的には、ステップS01、S02、S07、S08が含まれなくてもよい。この場合には、制御部61は、図6に示す処理とは別途に、電動船外機1aが起動してから停止するまで、バッテリーパック32の温度が閾値未満であるか否かの判定を継続する。そして、バッテリーパック32の温度が閾値以上の高温になった場合には、制御部61は、実行中の他の処理(図6に示す処理を含む)に割り込んで、バッテリーパック32の使用(充電および放電)を停止する。このような構成であっても、バッテリーパック32が閾値以上の高温の状態で充電が開始されることを防止できる。なお、この場合には、制御部61は、バッテリーパック32の使用の停止に加えて、給水バルブ63を開放してバッテリーパック32の冷却を行ってもよい。
また、本実施形態においては、バッテリーパック32の温度が設定温度未満であるか否かで給水バルブ63の開閉を切替える構成を示したが、このような構成に限定されない。たとえば、給水バルブ63に、冷却水の流量を無段階または多段階に調整できるバルブが適用されてもよい。流量を調整できるバルブとしては、たとえば比例制御バルブなどが挙げられる。そして、この場合には、制御部61は、バッテリーパック32の温度に応じて給水バルブ63の開度を調整する。
具体的には、ステップS04においてバッテリーパック32が設定温度以上の高温であると判定された場合には、制御部61は、ステップS04とS06の間において、バッテリーパック32の温度と設定温度との温度差を算出する。そして、ステップS06において、制御部61は、算出した温度差に応じて、給水バルブ63の開度を変更する。ここでは、温度差が大きくなるにしたがって、給水バルブ63の開度を大きくして冷却水の供給量(単位時間当たりの流量)を多くする。このような構成によれば、バッテリーパック32の温度上昇が著しく、前記温度差が大きく比較的高温となっている場合には、冷却水の供給量を多くして冷却能力を高めることができる。一方、前記温度差が小さく比較的低温となっている場合には、冷却水の供給量を少なくして冷却水の使用量を削減することができる。
具体的には、ステップS04においてバッテリーパック32が設定温度以上の高温であると判定された場合には、制御部61は、ステップS04とS06の間において、バッテリーパック32の温度と設定温度との温度差を算出する。そして、ステップS06において、制御部61は、算出した温度差に応じて、給水バルブ63の開度を変更する。ここでは、温度差が大きくなるにしたがって、給水バルブ63の開度を大きくして冷却水の供給量(単位時間当たりの流量)を多くする。このような構成によれば、バッテリーパック32の温度上昇が著しく、前記温度差が大きく比較的高温となっている場合には、冷却水の供給量を多くして冷却能力を高めることができる。一方、前記温度差が小さく比較的低温となっている場合には、冷却水の供給量を少なくして冷却水の使用量を削減することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と共通の構成については、第1の実施形態と同じ符号を付し、説明を省略する。
図7は、本発明の第2の実施形態にかかる電動船外機1bのシステムの構成の例を示すブロック図である。第1の実施形態においては、電動船外機1aを制御する制御部61とバッテリーホルダー31とが一体にユニット化される構成であるのに対し、第2の実施形態においては、制御部61が船外機本体2bに設けられる構成である。図7に示すように、第2の実施形態にかかる電動船外機1bは、船外機本体2bとバッテリーユニット3bとを有する。
船外機本体2bは、制御部61と、駆動用モーター21と、メインスイッチ311aと、エマージェンシースイッチ271aと、スロットル/シフトセンサー273aとが設けられる。さらに、船外機本体2bには、駆動用モーター21の位相を検出する位相センサー501と、速度センサー502と、モーター温度センサー503とが設けられる。
一方、バッテリーユニット3bには、バッテリー制御部313と、充電器316と、冷却機構6とが設けられる。ただし、バッテリーユニット3bには、制御部61が設けられない。すなわち、第2の実施形態にかかるバッテリーユニット3bは、第1の実施形態にかかる制御/バッテリーユニット3aから制御部61が無くなった構成を有する。
なお、各部の機能や動作は、第1の実施形態と同じである。また、充電中にバッテリーパック32の冷却を行う処理および動作についても、第1の実施形態と同じである(図6参照)。
次に、第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と共通の構成については、第1の実施形態と同じ符号を付し、説明を省略する。
図7は、本発明の第2の実施形態にかかる電動船外機1bのシステムの構成の例を示すブロック図である。第1の実施形態においては、電動船外機1aを制御する制御部61とバッテリーホルダー31とが一体にユニット化される構成であるのに対し、第2の実施形態においては、制御部61が船外機本体2bに設けられる構成である。図7に示すように、第2の実施形態にかかる電動船外機1bは、船外機本体2bとバッテリーユニット3bとを有する。
船外機本体2bは、制御部61と、駆動用モーター21と、メインスイッチ311aと、エマージェンシースイッチ271aと、スロットル/シフトセンサー273aとが設けられる。さらに、船外機本体2bには、駆動用モーター21の位相を検出する位相センサー501と、速度センサー502と、モーター温度センサー503とが設けられる。
一方、バッテリーユニット3bには、バッテリー制御部313と、充電器316と、冷却機構6とが設けられる。ただし、バッテリーユニット3bには、制御部61が設けられない。すなわち、第2の実施形態にかかるバッテリーユニット3bは、第1の実施形態にかかる制御/バッテリーユニット3aから制御部61が無くなった構成を有する。
なお、各部の機能や動作は、第1の実施形態と同じである。また、充電中にバッテリーパック32の冷却を行う処理および動作についても、第1の実施形態と同じである(図6参照)。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。なお、第1と第2の実施形態と共通の構成については、第1と第2の実施形態と同じ符号を付し、説明を省略する。図8は、第3の実施形態にかかる電動船外機1cのシステムの構成の例を示すブロック図である。第3の実施形態は、電動船外機1cの外部に設けられる充電器93を用いて充電する構成の例である。なお、ここでは、船外機本体2cが第2の実施形態と共通の構成である例を示す。すなわち、電動船外機1cは、制御部61が設けられた船外機本体2cと、制御部61が設けられないバッテリーユニット3cとを有する構成の例を示す。
第3の実施形態にかかる船外機本体2cのバッテリーユニット3cは、第2の実施形態にかかるバッテリーユニット3bから充電器316が除かれた構成を有する。そして、バッテリーユニット3cと給電/給水設備9の充電器93とは、充電用ケーブル402によって分離自在に接続できる。このため、バッテリーユニット3cのバッテリーパック32は、給電/給水設備9の充電器93から送電を受けて充電される。
制御部61は、接続ケーブル401を介して、給電/給水設備9の充電器93を制御(充電の開始と停止)する。なお、バッテリーユニット3cの第2のコネクタ315とバッテリーパック32との間に、送電経路を断続するスイッチが設けられる構成であってもよい。この場合には、制御部61がこのスイッチを制御することにより、充電の開始と停止を制御する。
さらに、図8においては、給電/給水設備9に充電器93が設けられる構成を示すが、この構成に限定されない。たとえば、給電/給水設備9に充電器93が設けられない構成であってもよい。この場合には、給電/給水設備9の電源コンセント92から電力の供給を受ける外部の充電器によって、バッテリーパック32を充電する。
その他の各部の機能や動作は、第1の実施形態または第2の実施形態と同じである。また、充電中にバッテリーパック32の冷却を行う処理および動作についても、第1の実施形態または第2の実施形態と同じである。
なお、第1の実施形態と同様に、電動船外機1cが、制御部61が設けられない船外機本体と、制御部61が設けられた制御/バッテリーユニットとを有する構成であってもよい。
次に、第3の実施形態について説明する。なお、第1と第2の実施形態と共通の構成については、第1と第2の実施形態と同じ符号を付し、説明を省略する。図8は、第3の実施形態にかかる電動船外機1cのシステムの構成の例を示すブロック図である。第3の実施形態は、電動船外機1cの外部に設けられる充電器93を用いて充電する構成の例である。なお、ここでは、船外機本体2cが第2の実施形態と共通の構成である例を示す。すなわち、電動船外機1cは、制御部61が設けられた船外機本体2cと、制御部61が設けられないバッテリーユニット3cとを有する構成の例を示す。
第3の実施形態にかかる船外機本体2cのバッテリーユニット3cは、第2の実施形態にかかるバッテリーユニット3bから充電器316が除かれた構成を有する。そして、バッテリーユニット3cと給電/給水設備9の充電器93とは、充電用ケーブル402によって分離自在に接続できる。このため、バッテリーユニット3cのバッテリーパック32は、給電/給水設備9の充電器93から送電を受けて充電される。
制御部61は、接続ケーブル401を介して、給電/給水設備9の充電器93を制御(充電の開始と停止)する。なお、バッテリーユニット3cの第2のコネクタ315とバッテリーパック32との間に、送電経路を断続するスイッチが設けられる構成であってもよい。この場合には、制御部61がこのスイッチを制御することにより、充電の開始と停止を制御する。
さらに、図8においては、給電/給水設備9に充電器93が設けられる構成を示すが、この構成に限定されない。たとえば、給電/給水設備9に充電器93が設けられない構成であってもよい。この場合には、給電/給水設備9の電源コンセント92から電力の供給を受ける外部の充電器によって、バッテリーパック32を充電する。
その他の各部の機能や動作は、第1の実施形態または第2の実施形態と同じである。また、充電中にバッテリーパック32の冷却を行う処理および動作についても、第1の実施形態または第2の実施形態と同じである。
なお、第1の実施形態と同様に、電動船外機1cが、制御部61が設けられない船外機本体と、制御部61が設けられた制御/バッテリーユニットとを有する構成であってもよい。
第2の実施形態と第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。このように、制御部61は、船外機本体2aに設けられる構成であってもよく、バッテリーパック32と一体に設けられる構成であってもよい。また、電動船外機1aが充電器316を有していてもよく、外部の充電器93を用いてバッテリーパック32を充電する構成であってもよい。要は、電動船外機1a,1b,1cが、外部から供給される冷却水を用いてバッテリーパック32を冷却する冷却機構6を有すればよい。そして、冷却機構6は、冷却水が流れる冷却水経路62と、バッテリーパック32の温度に応じてこの冷却水経路62を開閉(または開度を調整する)する給水バルブ63とを有する構成であればよい。
ここで、制御部61のハードウェア構成の例について簡単に説明する。制御部61は、CPUとROMとRAMとインターフェースとを含むコンピューターが適用できる。この場合には、電動船外機1a,1b,1cを制御するためのコンピュータプログラムや各種設定(たとえば、前記の閾値や設定温度など)が、コンピューター読取り可能な形式でROMに格納されている。また、充電器316、駆動用モーター21、バッテリー制御部313、メインスイッチ311a,311b、エマージェンシースイッチ271a,271b、スロットル/シフトセンサー273a,273b、給水バルブ63などは、インターフェースを介してコンピューターである制御部61に接続される。
そして、CPUは、ROMに格納されるこのコンピュータプログラムを読み出し、RAMに展開して実行する。これにより、図6に示す処理および動作を含む電動船外機1a,1b,1cの制御が実行される。
そして、CPUは、ROMに格納されるこのコンピュータプログラムを読み出し、RAMに展開して実行する。これにより、図6に示す処理および動作を含む電動船外機1a,1b,1cの制御が実行される。
以上、本発明の各種の実施形態を、図面を参照して詳細に説明したが、前記各実施形態は、本発明の実施にあたっての具体例を示したに過ぎない。本発明の技術的範囲は、前記各実施形態に限定されるものではない。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、バッテリーパックを有する電動船外機に有効な技術である。そして、本発明によれば、バッテリーパックの温度が上昇して充電が中断することを防止できる。
1a,1b,1c:電動船外機、2a,2b,2c:船外機本体、21:駆動用モーター、32:バッテリーパック、321:セル、6:バッテリー冷却機構、61:制御部、62:冷却水経路、63:給水バルブ、64:冷却水導入口、65:冷却水排出口、66:バッテリー温度センサー、8:船舶、81:トランサムボード、9:給電/給水設備、91:散水栓(蛇口)、92:電源コンセント
Claims (5)
- 冷却水を用いてバッテリーを冷却する電動船外機のバッテリー冷却機構であって、
外部から供給される電力によって充電するバッテリーを有し、
前記バッテリーには、外部から供給される冷却水を流すことによって前記バッテリーを冷却する冷却水経路が設けられることを特徴とする電動船外機のバッテリー冷却機構。 - 前記冷却水経路を開閉するバルブと、
前記バッテリーの状態に応じて前記バルブを開閉する制御部と、
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の電動船外機のバッテリー冷却機構。 - 前記制御部は、前記バッテリーの充電中において、前記バッテリーの温度に応じて前記バルブを開閉することを特徴とする請求項2に記載の電動船外機のバッテリー冷却機構。
- 前記制御部は、前記バッテリーの充電中において、前記バッテリーの温度が設定温度未満である場合には前記バルブを閉鎖して前記冷却水経路に冷却水を流さず、前記バッテリーの温度が設定温度以上である場合には前記バルブを開放して前記冷却水経路に冷却水を流し、前記バッテリーを冷却することを特徴とする請求項2または3に記載の電動船外機のバッテリー冷却機構。
- 外部から供給される冷却水の水圧によって、前記冷却水経路に冷却水を流すことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電動船外機のバッテリー冷却機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013121034A JP2014239607A (ja) | 2013-06-07 | 2013-06-07 | 電動船外機のバッテリー冷却機構 |
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JP2013121034A JP2014239607A (ja) | 2013-06-07 | 2013-06-07 | 電動船外機のバッテリー冷却機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014239607A true JP2014239607A (ja) | 2014-12-18 |
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Family Applications (1)
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JP2013121034A Pending JP2014239607A (ja) | 2013-06-07 | 2013-06-07 | 電動船外機のバッテリー冷却機構 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2014239607A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023085948A1 (en) * | 2021-11-12 | 2023-05-19 | Evoy As | A clamp bracket for supporting an electric outboard motor, and an electric outboard motor comprising such a clamp bracket |
DE102023101984A1 (de) | 2022-01-31 | 2023-08-03 | Honda Motor Co., Ltd. | Kühlsystem für wasserfahrzeug |
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2013
- 2013-06-07 JP JP2013121034A patent/JP2014239607A/ja active Pending
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WO2023085948A1 (en) * | 2021-11-12 | 2023-05-19 | Evoy As | A clamp bracket for supporting an electric outboard motor, and an electric outboard motor comprising such a clamp bracket |
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