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JP2014213548A - シャープペンシル - Google Patents

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JP2014213548A
JP2014213548A JP2013093485A JP2013093485A JP2014213548A JP 2014213548 A JP2014213548 A JP 2014213548A JP 2013093485 A JP2013093485 A JP 2013093485A JP 2013093485 A JP2013093485 A JP 2013093485A JP 2014213548 A JP2014213548 A JP 2014213548A
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弘壮 井澤
Hiroaki Izawa
弘壮 井澤
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B43WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
    • B43KIMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
    • B43K21/00Propelling pencils
    • B43K21/02Writing-core feeding mechanisms
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B43K21/22Writing-cores gripping means, e.g. chucks

Landscapes

  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Abstract

【課題】スライダーの移動を阻止するロック機構を備えることで、筆記芯の不要な繰り出し動作を阻止することができるシャープペンシルを提供すること。
【解決手段】筆記芯Lの前進を許容し後退を阻止するチャックユニット11と、このチャックユニットの前方に位置し、チャックユニットに対して軸方向に相対移動するスライダー7と、スライダーを前方に押し出すように付勢するスプリング19と、前記スライダーに取り付けられ筆記芯に摺接して筆記芯を一時的に保持する保持チャック10とが備えられる。前記スライダー7の後退動作に続く前記スプリング19によるスライダーの前進動作によって、筆記芯をチャックユニット11から先端ガイド部材に向けて繰り出すように構成され、かつスライダー7が前記チャックユニット11に対して軸方向に相対移動するのを阻止するロック機構8が備えられる。
【選択図】図2

Description

この発明は、筆記芯の繰り出し操作が容易になし得ると共に、筆記芯の不要な繰り出し動作を阻止することができるロック機構を備えたシャープペンシルに関する。
シャープペンシルは周知のとおり、軸筒の例えば後端部に突出するノック部をノック操作することで、軸筒の前端部に配置された先端ガイド部材より、筆記芯が一定量繰り出されるように作用する。すなわち、筆記動作に伴い芯が摩耗するために、一定の筆記動作毎に前記ノック部をノック操作をする必要がある。
前記したノック式のシャープペンシルによると、筆記中において筆記芯がある程度摩耗する度にノック操作を比較的頻繁に繰り返す必要があり、またノック操作をするは、筆記の姿勢から軸筒を持ち替えて親指等によりノック操作をすることを余儀なくされる。
したがって、芯の繰り出し操作のための前記ノック操作が煩わしいだけでなく、筆記の能率も落とすことになる。
そこで特許文献1には、筆記芯の繰り出し手段としてボールチャック機構が用いられると共に、筆記芯の先端ガイドパイプが軸方向に移動可能なスライダーに取り付けられ、前記スライダーに筆記芯を摩擦により一時的に保持することができる保持チャックを備たオートシャープと称されるシャープペンシルが提案されている。
このシャープペンシルは、筆記芯の摩耗に応じて先端ガイドパイプが後退するように構成されており、一画の筆記が終了した時点で、先端ガイドパイプが元の状態に復帰するのを利用して筆記芯を僅かに繰り出すように作用する。
特開昭62−158099号公報
ところで、前記特許文献1に開示されたシャープペンシルによると、携帯時などにおいて振動を受けて先端ガイドパイプが後退移動した場合、その復帰と共に筆記芯が不要に繰り出される問題が発生する。したがって、筆記芯が折損するなどの問題を招くだけでなく、繰り出された筆記芯により衣服を汚染させるなどの問題も招来させる。
この発明は、前記したシャープペンシルの問題点に着目してなされたものであり、携帯時などにおいて振動を受けても、スライダーの移動を阻止するロック機構を備えることで、筆記芯の不要な繰り出し動作を阻止することができるシャープペンシルを提供することを課題とするものである。
前記した課題を解決するためになされたこの発明にかかるシャープペンシルの基本形態は、筆記芯の前進を許容し後退を阻止するチャックユニットと、前記チャックユニットの前方に位置し、チャックユニットに対して軸方向に相対移動するスライダーと、当該スライダーを前方に押し出すように付勢するスプリングと、前記スライダーに取り付けられ前記筆記芯に摺接して当該筆記芯を一時的に保持する保持チャックとが備えられ、前記スライダーの後退動作に続く前記スプリングによるスライダーの前進動作によって、前記筆記芯を前記チャックユニットから先端ガイド部材に向けて繰り出すように構成され、かつ前記スライダーが前記チャックユニットに対して軸方向に相対移動するのを阻止するロック機構を備えたことを特徴とする。
この場合、前記ロック機構は、好ましくは前記スライダーと当該スライダーを覆う口先部材との間に形成され、前記スライダーには外側に向かって一部が突出する係止部が備えられ、前記口先部材には前記スライダーの係止部が挿入されるガイド溝が形成される。加えて、前記口先部材に形成された前記ガイド溝は、前記スライダーの前進位置において前記係止部が位置する第1ガイド溝部と、前記スライダーの後退位置において前記係止部が位置する第2ガイド溝部とが、前記口先部材の周側面において連通して形成された構成にされる。
さらに好ましくは、前記口先部材のガイド溝に形成される第1ガイド溝部と第2ガイド溝部は、前記口先部材の周側面において、軸方向に直交するように形成され、かつ前記第1ガイド溝部と第2ガイド溝部とは、前記口先部材の周側面に沿って軸方向に対して傾斜する傾斜溝を介して連通された構成が採用される。
そして、好ましい一つの形態においては、前記スライダーの係止部に連結されて、前記口先部材の外側に触指部材が配置され、前記触指部材の操作により前記スライダーの後退移動が可能に構成される。
また、好ましい他の一つの形態においては、前記スライダーに前記先端ガイド部材が取り付けられ、筆記芯の摩耗による先端ガイド部材の後退動作に基づいて、前記スライダーが後退移動されるように構成される。
前記したいずれの形態においても、前記チャックユニットは、軸芯に筆記芯の挿通孔が形成されると共に、前端部が軸方向に形成された複数のスリットにより放射方向に分割されたチャック本体部と、円筒状に形成されて前方に向かって内径を拡大するテーパ面を備えたホルダーと、前記チャック本体部と前記ホルダーのテーパ面との間に介在された複数のボールとにより構成したボールチャックを好適に採用することができる。
前記した構成のシャープペンシルによると、筆記芯の前進を許容し後退を阻止するチャックユニットが用いられ、このチャックユニットに対して軸方向に相対移動し、スプリングによって前方に付勢されるスライダーには、筆記芯に摺接して当該筆記芯を一時的に保持する保持チャックが備えられる。したがって、前記スライダーを後退動作させることで、前記スプリングによるスライダーの前進動作によって、前記筆記芯を先端ガイド部材から繰り出すことができる。
そして、前記スライダーを後退動作させた状態に保持することができるロック機構が備えられているので、例えばシャープペンシルの携帯時などにおいて、たとえ振動等を受けても、前記チャックユニットに対するスライダーの相対移動は阻止される。
これにより筆記芯の不要な繰り出し動作を効果的に阻止することができるシャープペンシルを提供することができる。
この発明に係るシャープペンシルの第1の形態について全体構成を示した断面図である。 図1に示すシャープペンシルの前半部分を拡大して示した断面図である。 同じくスライダーの移動をロックした状態の断面図である。 口先部材の外観構成を示した斜視図である。 スライダーの外観構成を示した斜視図である。 スライダーに先端ガイド部材および螺合部材を取り付けた状態の中央断面図である。 スライダーの側面図である。 スライダーを後端部側から見た正面図である。 この発明に係るシャープペンシルの第2の形態について前半部分を拡大して示した断面図である。 同じくスライダーの移動をロックした状態の断面図である。
この発明に係るシャープペンシルについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。なお、以下に示す各図においては、同一部分もしくは同一の機能を果たす部分を同一符号で示しているが、紙面の都合により一部の図面においては代表的な部分に符号を付け、その詳細な構成はその他の図面に付けた符号を引用して説明する場合もある。
先ず図1〜図7は、この発明に係るシャープペンシルの第1の実施の形態について示したものであり、そのうち図1は全体構成を断面図で示したものである。
図1に示されているように、シャープペンシルの外郭を構成する軸筒は、先軸1および後軸2により構成されており、前記先軸1および後軸2は、中央の連結パイプ3を介して直線状に連結されている。
すなわち、前記連結パイプ3は円筒状に形成されると共に、軸方向の後半部が後軸2の前端部に嵌合されて取り付けられている。また、連結パイプ3の前半部には雄ねじが形成されており、先軸1の後端部に形成された雌ねじが螺合されることで、前記先軸1および後軸2は連結パイプ3を中央にして連結されている。
前記先軸1の前端部には、図2に示されているとおり、短軸状の接続部材4が螺合されて取り付けられ、この接続部材4の前端部に口先部5が嵌合されて取り付けられている。
すなわち、口先部5は前記接続部材4を介して、前記先軸1の前端部に対して着脱可能に取り付けられている。
この口先部5は、図4にも示されているとおり、円筒状に形成されて前方に向かって段状に細くなるように構成されており、この実施の形態においては、口先部5の円柱状の先端部5aには、筆記芯Lの先端ガイド部材として機能する先端パイプ6が取り付けられている。
図6には、前記した口先部5を中央にして、口先部5の前端部に先端パイプ6が取り付けられると共に、口先部5の後端部に短軸状の接続部材4が嵌合により取り付けられた構成が断面図で示されている。なお図6に示す符号4aは、前記した先軸1に対して螺合される接続部材4に形成された雄ねじを示している。
また口先部5の周側面には、図4および図6に示されているように、口先部5の後端部において軸対称の位置にそれぞれ軸方向に向かって形成された一対のガイド溝5bが形成されている。
このガイド溝5bは、後述するスライダー7が軸方向に移動するのを阻止するロック機構8の機能を果たすものであり、このガイド溝5bは第1ガイド溝部5cと第2ガイド溝部5dとが、軸方向に対して傾斜する傾斜溝5eを介して連通した構成にされている。
なお、このガイド溝5bによるスライダー7のロック機構8の作用は、後で詳細に説明する。
一方、図2に示されているように前記した口先部5内には、スライダー7が軸方向にスライド可能に収容されている。このスライダー7も前記口先部5と同様に、円筒状に形成されて前方に向かって段状に細くなるように構成されており、その単体構成が図5、図7、図8に示されている。
図5、図7、図8に示されているとおり、このスライダー7の後端部には軸対称の位置、すなわち180度対向する位置に外側に向かって連結部7aが形成され、この連結部7aを介して環状部材7bがスライダー7と一体に成形されている。
前記スライダー7に形成された一対の連結部7aは、スライダー7が前記口先部5内に収容された状態で、口先部5の後端部において軸対称の位置にそれぞれ形成された前記した一対のガイド溝5b内に挿通されるように構成されている。
これにより、スライダー7の前記環状部材7bは、図2に示すように口先部5の後端部において、当該口先部5の外周を囲むようにして配置される。
すなわち、スライダー7の一対の連結部7aが前記口先部5のガイド溝5b内に挿通された後に、図6に示すように口先部4の後端部に、前記接続部材4が嵌合されて取り付けられることになる。
そして、スライダー7の前記した環状部材7bに対して、その外側にはリング状の触指部材9が取り付けられている。すなわち、この実施の形態においては前記リング状の触指部材9は、先軸1の前端部の直前に配置されている。
一方、前記スライダー7の前端開口7c内には中央に通孔を形成したゴム製の保持チャック10が収容されており、この保持チャック10の中央の通孔は前記筆記芯Lの周面に摺接して筆記芯Lを一時的に摩擦により保持するように作用する。
前記スライダー7の内部空間には、前記筆記芯Lを把持するチャックユニットとしてのボールチャック11が配置されている。このボールチャック11には、円筒状に形成されて内周面が前方に向かって広がるテーパ面を備えたホルダー12と、このホルダー12内に収容され、軸芯に沿って前記筆記芯Lの通孔が形成されると共に、その前端部が軸方向に形成された複数のスリットにより放射方向に分割されたチャック本体部13と、前記チャック本体部13の外周面と前記ホルダー12の内周面との間に配置された複数のボール14とが備えられている。
なお、前記ホルダー12の前端部の内周面には、前記したボール14が脱落するのを阻止する環状のストッパ部材15が嵌め込まれている。
したがって、前記ボールチャック11は、前記筆記芯Lに筆記圧が加わった場合には、チャック本体部13がボール14と共に円筒状のホルダー12内のテーパ面に当接するために筆記芯Lはチャック本体部13によって強力に把持される。これにより、ボールチャック11において筆記芯Lの後退は阻止される。
一方、前記筆記芯Lを前方に引き出す力が働く場合には、チャック本体部13は前記ホルダー12による作用を受けないために、筆記芯Lを比較的抵抗なく前方に引き出すことができる。すなわち、ボールチャック11は、前記筆記芯Lの前進を許容し後退を阻止するように作用する。
前記したチャック本体部13の長さ方向の中央部を囲むようにしてコイル状のスプリング17が配置されており、このスプリング17の前端部は前記ホルダー12に係止され、スプリング16の後端部はチャック本体部13に係止されている。
したがって、前記スプリング17は、前記チャック本体部13を軸方向の後方に向かって付勢するように働き、これにより前記ボールチャック11は、筆記芯Lを把持した状態になされる。このスプリング17を便宜上、チャック用スプリングと称呼する。
なお、前記ボールチャック11を構成するホルダー12の外周面に対して前記スライダー7は軸方向にスライド可能に構成されており、前記ホルダー12はその後端部側においてホルダー支持パイプ18の内周面に嵌合されて取り付けられている。
そして、前記スライダー7と前記接続部材4との間にはスプリング19が収容されている。このスプリング19は前記スライダー7を前方に押し出すように作用するものであり、前記スプリング19を便宜上、スライダー押し出し用スプリングと称呼する。
また、前記接続部材4の後端部と、前記ホルダー支持パイプ18に形成された大径部18aとの間にスプリング21が収容されており、このスプリング21によりホルダー支持パイプ18の大径部18aを、先軸1内に形成された段部1aに当接させている。
これにより、前記ホルダー12を含むチャックユニット11の位置決めを果たしており、前記スプリング21を便宜上、チャックユニットの位置決めスプリングと称呼する。
一方、前記したチャック本体部13の直後には、筆記芯Lの通孔を備えた短軸状の軸部材22が、前記ホルダー支持パイプ18内に軸方向に移動可能に配置されている。この短軸状の軸部材22の後端部には、芯ケース23が嵌合されて取り付けられており、後述するノック操作による芯ケース23の前進動作に伴って、前記軸部材22の前端部が前記チャック本体部13の後端部に当接し、当該チャック本体部13を前方に押し出すように作用する。
前記した後軸2の後端部の外側には、図1に示すようにクリップ25が取り付けられており、また後軸2の後端部内には、ノック操作体26が軸方向に移動可能に収容されている。そして、前記ノック操作体26の前端部と前記連結パイプ3との間には、ノック操作体26の戻しスプリング27が配置されている。
さらに、前記ノック操作体26の後端部には、筆記芯Lの補給孔26aが形成されると共に、補給孔26aが形成された隔壁部に当接するようにして前記芯ケース23の後端部に取り付けられた短小な中継部材28の後端部が嵌合されている。
また、前記した筆記芯Lの補給孔26aを閉塞するようにして消しゴム29がノック操作体26に対して着脱可能に装着され、前記消しゴム29を覆うノック部材として機能するノックカバー30が、ノック操作体26の後端部の周面に着脱可能に取り付けられている。
したがって、ノック部材として機能する前記ノックカバー30をノック操作することにより、前記ノック操作体26を介して芯ケース23は前進移動する。この芯ケース23の前進移動により、図2に示す短軸状の軸部材22が前進してチャック本体部13を前方に押し出すように作用する。
これにより、チャック本体部13は筆記芯Lを銜えたままホルダー12に対して前進移動する。そしてノック操作の解除によりノック操作体26は、戻しスプリング27の作用により後退して図1に示す状態に復帰する。
この時、前記チャック本体部13は前記チャック用スプリング17の作用により後退するが、筆記芯Lはスライダー7内に収容された前記保持チャック9の摩擦によって保持されるため、チャック本体部13の後退動作に伴って筆記芯Lはチャック本体部13から相対的に引き出され、筆記芯Lの先端部は先端パイプ6から繰り出された状態を維持する。
したがって、前記したノック操作を繰り返すごとに、筆記芯Lを先端パイプ6から所定量ずつ繰り出すことができる。
また、前記ノックカバー29をノックした状態に維持することで、チャック本体部13は芯Lの把持を解除した状態になされるので、先端パイプ6から繰り出された状態の筆記芯Lを指先等で押し戻すことができる。
この実施の形態においては、前記した先軸1の前端部の直前にリング状に形成された触指部材9が配置されており、この触指部材9を軸方向の後方に向かって指先などで押し上げる操作をすることにより、図3に示すように前記スライダー7を後方に向かってスライドさせることができる。
前記触指部材9の押し上げ動作後には、前記スプリング19の作用によりスライダ7は前進するので、保持チャック10の摩擦により保持された筆記芯Lは、前記したボールチャック11から引き出され、筆記芯Lの繰り出し動作が実現される。
したがって、この実施の形態によると、前記したノックカバー30をノック操作することにより、もしくは前記触指部材9を軸方向の後方に向かって押し上げる操作をすることにより、前記したスプリング19の作用により筆記芯Lを先端パイプ6から繰り出すことができる。
したがって、特に触指部材9を利用する場合には、軸筒を把持したままの筆記の姿勢の状態で、例えば人差し指により触指部材9を若干押し上げる操作によって、芯Lを先端パイプより繰り出すことができ、能率を落とすことなく筆記を継続することができる。
ところで、前記した実施の形態によると、シャープペンシルの使用時以外の例えば搬送時などにおいて、前記した触指部材9が振動等を受けて後退動作が繰り返されることで、筆記芯Lが不要に繰り出される問題が発生する。
そこで、この実施の形態においては、前記したとおり口先部5とスライダー7との間にロック機構8が形成されている。
すなわち、口先部5には図4および図6に示すように、一対のガイド溝5bが形成されており、このガイド溝5b内には、スライダー7の連結部7aが収容されている。
そして、シャープペンシルを利用しようとするロック機構8の非ロック状態、すなわちスライダー7が前進した図2に示す状態においては、スライダー7の連結部7a(この連結部7aを係止部とも言う。)は、前記ガイド溝5bの軸方向の前端部、すなわち軸方向に直交する第1ガイド溝部5cに位置する。
この状態においては、リング状に形成された触指部材9を軸方向の後方に向かって指先などで押し上げる操作が可能であり、これによりスライダー7は前記係止部7aと共にガイド溝5bを軸方向に沿って後退する。
そして、前記触指部材9の後退動作に続く前記したスプリング19の作用によるスライダー7の前進動作により、筆記芯Lを先端パイプ6から繰り出すことができる。
一方、図2に示すロック機構8の非ロック状態において、前記触指部材9を左回転させると、スライダー7の係止部7aは、口先部5に形成された傾斜溝5eをせり上がりつつスライダー7を後退させて、スライダー7の係止部7aは、軸方向に直交する第2ガイド溝部5dに係止する。すなわちスライダー7は、図3に示すように後退してロック機構8はロック状態になされる。
このロック状態になされた場合には、前記スライダー7が後退した状態に維持され、当該スライダー7は前記チャックユニット11に対して軸方向に相対移動するのが阻止される。これにより、筆記芯Lが不要に繰り出される問題が解消される。
そして、前記したロック機構8のロック状態を解除するには、前記触指部材9を右回転させることで、図2に示す非ロック状態に戻すことができる。
図9および図10は、この発明に係るシャープペンシルの第2の実施の形態について示したものであり、この図9および図10は、第1の実施の形態について示した図2および図3に相当し、ロック機構8の非ロック状態およびロック状態をそれぞれ示している。
この第2の実施の形態においては、先端ガイド部材として機能する先端パイプ6が、スライダー7の先端部に取り付けられている。すなわち先端パイプ6は、スライダー7と共に軸方向に移動可能に構成されており、その他の構成はすでに説明した第1の実施の形態と同様である。
この構成によるシャープペンシルは、オートシャープとも呼ばれており、筆記の進行に伴って筆記芯Lが摩耗すると、先端パイプ6が筆記面に当接し、先端パイプ6はスライダー7と共に除々に後退する。
そして、筆記圧が解除された瞬間にスライダー7および先端パイプ6がスプリング19の作用によって前進するので、スライダー7に配置された保持チャック10も前進し、これにより筆記芯Lが前記ボールチャック11から引き出される。したがって、筆記により摩耗した分に相当する筆記芯Lが自動的に繰り出されることになる。
この第2の実施の形態によると、前記したノックカバー30をノック操作することにより、また触指部材9を軸方向の後方に向かって押し上げる操作をすることにより、筆記芯Lを先端パイプ6から繰り出すことができ、さらに前記したオートシャープとしての機能も併せ持つものとなる。
この第2の実施の形態においても、シャープペンシルの搬送時の振動等を受けて、先端パイプ6が後退動作し、筆記芯Lが不要に繰り出される問題を抱えているものの、前記したロック機構8を備えることで、これを解消することができる。
以上説明した実施の形態においては、触指部材9を左回転させることにより、スライダー7を後退させて、ロック機構8をロック状態にするように構成されているが、ロック機構8を構成する第1ガイド溝部5c、第2ガイド溝部5dの配置位置、および傾斜溝5eの傾斜方向を、実施例に対して軸対称の関係に構成することで、触指部材9を右回転させることで、ロック機構8をロック状態にすることができる。
また、前記した実施の形態においては、スライダー7が後退した位置においてロック状態、すなわちスライダー7の軸方向の移動が阻止されるようになされるが、これはスライダー7が前進した位置においてロック状態となるように構成しても、同様の作用効果を得ることができる。
これには、前記した口先部5に形成されるガイド溝として、口先部の周側面において軸方向に沿った溝と、この溝の前端部に軸方向に直交する溝を連通させてL字状の溝を形成することで実現できる。
このL字状の溝を形成することにより、スライダー7の前記した係止部7aは、軸方向の溝に沿って前進し、これに直交する溝に入り込むことができ、これによりスライダー7が前進した状態で軸方向の移動が阻止されるロック状態にすることができる。
1 先軸(軸筒)
2 後軸(軸筒)
4 接続部材
4a 雄ねじ
5 口先部
5a 円柱状先端部
5b ガイド溝
5c 第1ガイド溝部
5d 第2ガイド溝部
5e 傾斜溝
6 先端パイプ(先端ガイド部材)
7 スライダー
7a 連結部(係止部)
7b 環状部材
7c 前端開口
8 ロック機構
9 触指部材
10 保持チャック
11 ボールチャック(チャックユニット)
12 ホルダー
13 チャック本体部
14 ボール
17 チャック用スプリング
19 スライダー押し出し用スプリング
22 軸部材
23 芯ケース
25 クリップ
26 ノック操作体
27 戻しスプリング
30 ノックカバー
L 筆記芯

Claims (6)

  1. 筆記芯の前進を許容し後退を阻止するチャックユニットと、前記チャックユニットの前方に位置し、チャックユニットに対して軸方向に相対移動するスライダーと、当該スライダーを前方に押し出すように付勢するスプリングと、前記スライダーに取り付けられ前記筆記芯に摺接して当該筆記芯を一時的に保持する保持チャックとが備えられ、
    前記スライダーの後退動作に続く前記スプリングによるスライダーの前進動作によって、前記筆記芯を前記チャックユニットから先端ガイド部材に向けて繰り出すように構成され、かつ前記スライダーが前記チャックユニットに対して軸方向に相対移動するのを阻止するロック機構を備えたことを特徴とするシャープペンシル。
  2. 前記ロック機構は、前記スライダーと当該スライダーを覆う口先部材との間に形成され、前記スライダーには外側に向かって一部が突出する係止部が備えられ、前記口先部には前記スライダーの係止部が挿入されるガイド溝が形成され、
    前記口先部に形成された前記ガイド溝は、前記スライダーの前進位置において前記係止部が位置する第1ガイド溝部と、前記スライダーの後退位置において前記係止部が位置する第2ガイド溝部とが、前記口先部材の周側面において連通して形成されていることを特徴とする請求項1に記載されたシャープペンシル。
  3. 前記口先部材のガイド溝に形成される第1ガイド溝部と第2ガイド溝部は、前記口先部材の周側面において、軸方向に直交するように形成され、かつ前記第1ガイド溝部と第2ガイド溝部とは、前記口先部材の周側面に沿って軸方向に対して傾斜する傾斜溝を介して連通されていることを特徴とする請求項2に記載されたシャープペンシル。
  4. 前記スライダーの係止部に連結されて、前記口先部材の外側に触指部材が配置され、前記触指部材の操作により前記スライダーの後退移動が可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載されたシャープペンシル。
  5. 前記スライダーに前記先端ガイド部材が取り付けられ、筆記芯の摩耗による先端ガイド部材の後退動作に基づいて、前記スライダーが後退移動されるように構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載されたシャープペンシル。
  6. 前記チャックユニットは、軸芯に筆記芯の挿通孔が形成されると共に、前端部が軸方向に形成された複数のスリットにより放射方向に分割されたチャック本体部と、円筒状に形成されて前方に向かって内径を拡大するテーパ面を備えたホルダーと、前記チャック本体部と前記ホルダーのテーパ面との間に介在された複数のボールとにより構成したボールチャックであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載されたシャープペンシル。
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