JP2014213548A - シャープペンシル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筆記芯Lの前進を許容し後退を阻止するチャックユニット11と、このチャックユニットの前方に位置し、チャックユニットに対して軸方向に相対移動するスライダー7と、スライダーを前方に押し出すように付勢するスプリング19と、前記スライダーに取り付けられ筆記芯に摺接して筆記芯を一時的に保持する保持チャック10とが備えられる。前記スライダー7の後退動作に続く前記スプリング19によるスライダーの前進動作によって、筆記芯をチャックユニット11から先端ガイド部材に向けて繰り出すように構成され、かつスライダー7が前記チャックユニット11に対して軸方向に相対移動するのを阻止するロック機構8が備えられる。
【選択図】図2
Description
したがって、芯の繰り出し操作のための前記ノック操作が煩わしいだけでなく、筆記の能率も落とすことになる。
このシャープペンシルは、筆記芯の摩耗に応じて先端ガイドパイプが後退するように構成されており、一画の筆記が終了した時点で、先端ガイドパイプが元の状態に復帰するのを利用して筆記芯を僅かに繰り出すように作用する。
これにより筆記芯の不要な繰り出し動作を効果的に阻止することができるシャープペンシルを提供することができる。
図1に示されているように、シャープペンシルの外郭を構成する軸筒は、先軸1および後軸2により構成されており、前記先軸1および後軸2は、中央の連結パイプ3を介して直線状に連結されている。
すなわち、口先部5は前記接続部材4を介して、前記先軸1の前端部に対して着脱可能に取り付けられている。
この口先部5は、図4にも示されているとおり、円筒状に形成されて前方に向かって段状に細くなるように構成されており、この実施の形態においては、口先部5の円柱状の先端部5aには、筆記芯Lの先端ガイド部材として機能する先端パイプ6が取り付けられている。
このガイド溝5bは、後述するスライダー7が軸方向に移動するのを阻止するロック機構8の機能を果たすものであり、このガイド溝5bは第1ガイド溝部5cと第2ガイド溝部5dとが、軸方向に対して傾斜する傾斜溝5eを介して連通した構成にされている。
なお、このガイド溝5bによるスライダー7のロック機構8の作用は、後で詳細に説明する。
前記スライダー7に形成された一対の連結部7aは、スライダー7が前記口先部5内に収容された状態で、口先部5の後端部において軸対称の位置にそれぞれ形成された前記した一対のガイド溝5b内に挿通されるように構成されている。
すなわち、スライダー7の一対の連結部7aが前記口先部5のガイド溝5b内に挿通された後に、図6に示すように口先部4の後端部に、前記接続部材4が嵌合されて取り付けられることになる。
一方、前記スライダー7の前端開口7c内には中央に通孔を形成したゴム製の保持チャック10が収容されており、この保持チャック10の中央の通孔は前記筆記芯Lの周面に摺接して筆記芯Lを一時的に摩擦により保持するように作用する。
なお、前記ホルダー12の前端部の内周面には、前記したボール14が脱落するのを阻止する環状のストッパ部材15が嵌め込まれている。
したがって、前記スプリング17は、前記チャック本体部13を軸方向の後方に向かって付勢するように働き、これにより前記ボールチャック11は、筆記芯Lを把持した状態になされる。このスプリング17を便宜上、チャック用スプリングと称呼する。
そして、前記スライダー7と前記接続部材4との間にはスプリング19が収容されている。このスプリング19は前記スライダー7を前方に押し出すように作用するものであり、前記スプリング19を便宜上、スライダー押し出し用スプリングと称呼する。
これにより、前記ホルダー12を含むチャックユニット11の位置決めを果たしており、前記スプリング21を便宜上、チャックユニットの位置決めスプリングと称呼する。
また、前記した筆記芯Lの補給孔26aを閉塞するようにして消しゴム29がノック操作体26に対して着脱可能に装着され、前記消しゴム29を覆うノック部材として機能するノックカバー30が、ノック操作体26の後端部の周面に着脱可能に取り付けられている。
これにより、チャック本体部13は筆記芯Lを銜えたままホルダー12に対して前進移動する。そしてノック操作の解除によりノック操作体26は、戻しスプリング27の作用により後退して図1に示す状態に復帰する。
したがって、前記したノック操作を繰り返すごとに、筆記芯Lを先端パイプ6から所定量ずつ繰り出すことができる。
前記触指部材9の押し上げ動作後には、前記スプリング19の作用によりスライダ7は前進するので、保持チャック10の摩擦により保持された筆記芯Lは、前記したボールチャック11から引き出され、筆記芯Lの繰り出し動作が実現される。
したがって、特に触指部材9を利用する場合には、軸筒を把持したままの筆記の姿勢の状態で、例えば人差し指により触指部材9を若干押し上げる操作によって、芯Lを先端パイプより繰り出すことができ、能率を落とすことなく筆記を継続することができる。
そこで、この実施の形態においては、前記したとおり口先部5とスライダー7との間にロック機構8が形成されている。
そして、シャープペンシルを利用しようとするロック機構8の非ロック状態、すなわちスライダー7が前進した図2に示す状態においては、スライダー7の連結部7a(この連結部7aを係止部とも言う。)は、前記ガイド溝5bの軸方向の前端部、すなわち軸方向に直交する第1ガイド溝部5cに位置する。
そして、前記触指部材9の後退動作に続く前記したスプリング19の作用によるスライダー7の前進動作により、筆記芯Lを先端パイプ6から繰り出すことができる。
そして、前記したロック機構8のロック状態を解除するには、前記触指部材9を右回転させることで、図2に示す非ロック状態に戻すことができる。
この第2の実施の形態においては、先端ガイド部材として機能する先端パイプ6が、スライダー7の先端部に取り付けられている。すなわち先端パイプ6は、スライダー7と共に軸方向に移動可能に構成されており、その他の構成はすでに説明した第1の実施の形態と同様である。
そして、筆記圧が解除された瞬間にスライダー7および先端パイプ6がスプリング19の作用によって前進するので、スライダー7に配置された保持チャック10も前進し、これにより筆記芯Lが前記ボールチャック11から引き出される。したがって、筆記により摩耗した分に相当する筆記芯Lが自動的に繰り出されることになる。
このL字状の溝を形成することにより、スライダー7の前記した係止部7aは、軸方向の溝に沿って前進し、これに直交する溝に入り込むことができ、これによりスライダー7が前進した状態で軸方向の移動が阻止されるロック状態にすることができる。
2 後軸(軸筒)
4 接続部材
4a 雄ねじ
5 口先部
5a 円柱状先端部
5b ガイド溝
5c 第1ガイド溝部
5d 第2ガイド溝部
5e 傾斜溝
6 先端パイプ(先端ガイド部材)
7 スライダー
7a 連結部(係止部)
7b 環状部材
7c 前端開口
8 ロック機構
9 触指部材
10 保持チャック
11 ボールチャック(チャックユニット)
12 ホルダー
13 チャック本体部
14 ボール
17 チャック用スプリング
19 スライダー押し出し用スプリング
22 軸部材
23 芯ケース
25 クリップ
26 ノック操作体
27 戻しスプリング
30 ノックカバー
L 筆記芯
Claims (6)
- 筆記芯の前進を許容し後退を阻止するチャックユニットと、前記チャックユニットの前方に位置し、チャックユニットに対して軸方向に相対移動するスライダーと、当該スライダーを前方に押し出すように付勢するスプリングと、前記スライダーに取り付けられ前記筆記芯に摺接して当該筆記芯を一時的に保持する保持チャックとが備えられ、
前記スライダーの後退動作に続く前記スプリングによるスライダーの前進動作によって、前記筆記芯を前記チャックユニットから先端ガイド部材に向けて繰り出すように構成され、かつ前記スライダーが前記チャックユニットに対して軸方向に相対移動するのを阻止するロック機構を備えたことを特徴とするシャープペンシル。 - 前記ロック機構は、前記スライダーと当該スライダーを覆う口先部材との間に形成され、前記スライダーには外側に向かって一部が突出する係止部が備えられ、前記口先部には前記スライダーの係止部が挿入されるガイド溝が形成され、
前記口先部に形成された前記ガイド溝は、前記スライダーの前進位置において前記係止部が位置する第1ガイド溝部と、前記スライダーの後退位置において前記係止部が位置する第2ガイド溝部とが、前記口先部材の周側面において連通して形成されていることを特徴とする請求項1に記載されたシャープペンシル。 - 前記口先部材のガイド溝に形成される第1ガイド溝部と第2ガイド溝部は、前記口先部材の周側面において、軸方向に直交するように形成され、かつ前記第1ガイド溝部と第2ガイド溝部とは、前記口先部材の周側面に沿って軸方向に対して傾斜する傾斜溝を介して連通されていることを特徴とする請求項2に記載されたシャープペンシル。
- 前記スライダーの係止部に連結されて、前記口先部材の外側に触指部材が配置され、前記触指部材の操作により前記スライダーの後退移動が可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載されたシャープペンシル。
- 前記スライダーに前記先端ガイド部材が取り付けられ、筆記芯の摩耗による先端ガイド部材の後退動作に基づいて、前記スライダーが後退移動されるように構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載されたシャープペンシル。
- 前記チャックユニットは、軸芯に筆記芯の挿通孔が形成されると共に、前端部が軸方向に形成された複数のスリットにより放射方向に分割されたチャック本体部と、円筒状に形成されて前方に向かって内径を拡大するテーパ面を備えたホルダーと、前記チャック本体部と前記ホルダーのテーパ面との間に介在された複数のボールとにより構成したボールチャックであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載されたシャープペンシル。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2013-04-26 JP JP2013093485A patent/JP2014213548A/ja active Pending
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