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JP2014139282A - 繊維コード被覆用ゴム組成物、及び空気入りタイヤ - Google Patents

繊維コード被覆用ゴム組成物、及び空気入りタイヤ Download PDF

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JP2014139282A JP2013008525A JP2013008525A JP2014139282A JP 2014139282 A JP2014139282 A JP 2014139282A JP 2013008525 A JP2013008525 A JP 2013008525A JP 2013008525 A JP2013008525 A JP 2013008525A JP 2014139282 A JP2014139282 A JP 2014139282A
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Abstract

【課題】操縦安定性、低燃費性、破断時伸び、繊維コードとの接着性、加工性、タイヤの耐久性をバランスよく改善できる繊維コード被覆用ゴム組成物、及びこれを用いた空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】ゴム成分100質量部に対して、鉄含有量が30ppm以下の不溶性硫黄の含有量が、該不溶性硫黄に含まれる硫黄成分の含有量として1.0〜3.5質量部、硫黄成分の合計含有量が2.0〜3.5質量部、酸化亜鉛の含有量が1.5〜6.0質量部である繊維コード被覆用ゴム組成物に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、繊維コード被覆用ゴム組成物、及びこれを用いた空気入りタイヤに関する。
繊維コード被覆用ゴム組成物には、操縦安定性、低燃費性、破断時伸び、繊維コードとの接着性、加工性等の性能をバランスよく改善することが求められている。
このような性能の改善法として、例えば、特許文献1には、変性レゾルシン樹脂などの架橋樹脂を使用することが記載されているが、コストや環境への配慮から、架橋樹脂の使用量を低減できる技術の開発が求められ始めている。しかしながら、架橋樹脂の使用量を低減すると、繊維コードとの接着性が低下し、タイヤの耐久性が低下するという問題がある。
一方、繊維コード被覆用ゴム組成物には、通常、不溶性硫黄が配合されている。そして、配合された不溶性硫黄のうち80質量%以上の硫黄は、ゴム練り加工を経ても、可溶性硫黄に転移せず、粒子状でゴム中に浮遊していたり、酸化亜鉛粒子、カーボンブラック、シリカ等に吸着された状態で存在している。一方、加硫前に、可溶性硫黄に転移する硫黄量が多い場合には、繊維コード被覆用ゴム表面に硫黄がブルームしてしまい、加工粘着を低下させ、加工性(押し出し成型加工性)、繊維コードとの接着性(新品、湿熱劣化後)が悪化したり、膨れ、セパレーションの原因となりタイヤの耐久性が低下したりするという問題がある。従って、これらの性能をバランスよく改善するためには、硫黄のブルームを抑制することも重要である。なお、ここで、ブルームとは、硫黄が、ゴム生地表面に、花が咲いた様に、析出する現象を意味する。
この硫黄のブルームを抑制するため、酸化亜鉛を多量に配合する手法が広く採用されてきた。しかし、最近では、タイヤ用ゴム組成物に含まれる酸化亜鉛が環境汚染(特に、植物の生育阻害)の観点から問題視されるようになり、酸化亜鉛の減量が望まれている。
以上のように、架橋樹脂や酸化亜鉛を減量しても、操縦安定性、低燃費性、破断時伸び、繊維コードとの接着性、加工性、タイヤの耐久性をバランスよく改善できる技術が望まれている。
特開2006−328194号公報
本発明は、前記課題を解決し、操縦安定性、低燃費性、破断時伸び、繊維コードとの接着性、加工性、タイヤの耐久性をバランスよく改善できる繊維コード被覆用ゴム組成物、及びこれを用いた空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明者は、架橋樹脂や酸化亜鉛を減量しても、良好な性能の繊維コード被覆用ゴム組成物を得る手段について鋭意検討した結果、不溶性硫黄に含まれる鉄含有量が上記性能に関与していることを見出した。更に、鉄含有量が低い不溶性硫黄を特定量配合すると共に、硫黄成分の合計含有量、酸化亜鉛の含有量もそれぞれ特定量とすることにより上記性能をより好適に改善できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、ゴム成分100質量部に対して、鉄含有量が30ppm以下の不溶性硫黄の含有量が、該不溶性硫黄に含まれる硫黄成分の含有量として1.0〜3.5質量部、硫黄成分の合計含有量が2.0〜3.5質量部、酸化亜鉛の含有量が1.5〜6.0質量部である繊維コード被覆用ゴム組成物に関する。
上記繊維コード被覆用ゴム組成物は、ゴム成分100質量部に対して、レゾルシノール樹脂、フェノール樹脂、及びアルキルフェノール樹脂の合計含有量が、好ましくは1.99質量部以下、より好ましくは1.0質量部以下であり、レゾルシノール樹脂、フェノール樹脂、及びアルキルフェノール樹脂を実質的に含まないことが更に好ましい。
上記繊維コード被覆用ゴム組成物は、ゴム成分100質量部に対して、軟化剤の含有量が1.99質量部以下であることが好ましい。
本発明はまた、上記ゴム組成物を用いて作製した繊維コード被覆部材を有する空気入りタイヤに関する。
上記繊維コード被覆部材が、ケース、ジョイントレスバンド、及び/又はキャンバスチェーファーであることが好ましい。
本発明によれば、ゴム成分100質量部に対して、鉄含有量が30ppm以下の不溶性硫黄の含有量が、該不溶性硫黄に含まれる硫黄成分の含有量として1.0〜3.5質量部、硫黄成分の合計含有量が2.0〜3.5質量部、酸化亜鉛の含有量が1.5〜6.0質量部である繊維コード被覆用ゴム組成物であるので、操縦安定性、低燃費性、破断時伸び、繊維コードとの接着性、加工性、ひいてはタイヤの耐久性をバランスよく改善でき、操縦安定性、低燃費性、破断時伸び、繊維コードとの接着性、タイヤの耐久性がバランスよく改善された空気入りタイヤを提供できる。
本発明の繊維コード被覆用ゴム組成物は、ゴム成分100質量部に対して、鉄含有量が30ppm以下の不溶性硫黄の含有量が、該不溶性硫黄に含まれる硫黄成分の含有量として1.0〜3.5質量部、硫黄成分の合計含有量が2.0〜3.5質量部、酸化亜鉛の含有量が1.5〜6.0質量部である。
本発明では、鉄含有量が低い不溶性硫黄を特定量配合している。これにより、良好な操縦安定性(E)を維持しつつ、低燃費性、破断時伸び(新品、乾熱(酸化)劣化後)、繊維コードとの接着性(新品、湿熱劣化後)、加工性(押し出し成型加工性)、タイヤの耐久性をバランスよく改善できる。更に、鉄含有量が低い不溶性硫黄と共に、可溶性硫黄(例えば、粉末硫黄、オイル処理硫黄、亜鉛華処理硫黄、その他の飛散防止措置を施した硫黄全般)や上記鉄含有量を満たさない不溶性硫黄も配合しても良いが、鉄含有量が低い不溶性硫黄を含むこれら硫黄の合計量、すなわち、硫黄成分の合計含有量を特定量とする必要がある。更に、酸化亜鉛も特定量配合することにより、操縦安定性、低燃費性、破断時伸び、繊維コードとの接着性、ひいてはタイヤの耐久性がバランスよく改善された空気入りタイヤを提供できる。
繊維コード被覆用ゴムの繊維コードへの接着は、スチールコード被覆用ゴムのスチールコードへの接着に比べて、比較的容易である。特に、繊維コードでも、N−C=O基を持つナイロンやアラミドは、広義でポリアミドと定義され、ゴムとの接着反応性が良好である。また、ポリエステル(PE)は、イソシアネート等から成る接着促進目的のディッピング水溶液に浸し、繊維表面の反応活性を高めている。しかしながら、表面処理を行っても、PEは、ポリアミドに比べて、ゴムとの反応性が劣るため、走行中の発熱・歪・酸化劣化、隣接部材間(特に、クリンチゴム、ブレーカークッションゴム、サイドウォールゴムとの間)の硫黄移行、等により、接着性の低下によるセパレーションが発生しやすい。
そのため、従来から、良好な繊維コードとの接着性を確保するために、架橋樹脂を繊維コード被覆用ゴム組成物に配合していた。一方、本発明では、上述の構成により、架橋樹脂を減量しても、良好な繊維コードとの接着性を確保でき、操縦安定性、低燃費性、破断時伸び、繊維コードとの接着性、加工性、ひいてはタイヤの耐久性がバランスよく改善された空気入りタイヤを提供できる。
本発明で使用できるゴム成分としては、例えば、イソプレン系ゴム、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)等のジエン系ゴムが挙げられる。ゴム成分は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、操縦安定性、低燃費性、破断時伸び、繊維コードとの接着性、加工性、耐リバージョン性をバランスよく改善できるという理由からイソプレン系ゴム、SBRが好ましく、イソプレン系ゴムとSBRを併用することがより好ましい。
イソプレン系ゴムとしては、イソプレンゴム(IR)、天然ゴム(NR)、エポキシ化天然ゴム(ENR)などが挙げられる。なかでも、タイヤの耐久性、繊維コードとの接着性などに優れるという理由から、NRが好ましい。NRとしては、例えば、SIR20、RSS♯3、TSR20など、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。IRとしては特に限定されず、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。
ゴム成分100質量%中のイソプレン系ゴムの含有量は、好ましくは40質量%以上、より好ましくは60質量%以上である。40質量%未満であると、充分な破断時伸び、低燃費性、繊維コードとの接着性、加工性、ひいてはタイヤの耐久性が得られないおそれがある。
一方、該イソプレン系ゴムの含有量は、好ましくは90質量%以下、より好ましくは80質量%以下である。90質量%を超えると、充分な操縦安定性、耐リバージョン性が得られないおそれがある。
SBRとしては特に限定されず、乳化重合スチレンブタジエンゴム(E−SBR)、溶液重合スチレンブタジエンゴム(S−SBR)等、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。
ゴム成分100質量%中のSBRの含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上である。10質量%未満であると、充分な操縦安定性、耐リバージョン性が得られないおそれがある。
一方、該SBRの含有量は、好ましくは60質量%以下、より好ましくは40質量%以下である。60質量%を超えると、充分な破断時伸び、低燃費性、加工性、ひいてはタイヤの耐久性が得られないおそれがある。
本発明のゴム組成物は、鉄含有量が30ppm以下の不溶性硫黄を含む。これにより、良好な操縦安定性(E)を維持しつつ、低燃費性、破断時伸び(新品、乾熱(酸化)劣化後)、繊維コードとの接着性(新品、湿熱劣化後)、加工性(押し出し成型加工性)、ひいてはタイヤの耐久性をバランスよく改善でき、本発明の効果が好適に得られる。
上記不溶性硫黄中の鉄含有量は、30ppm以下、好ましくは25ppm以下、より好ましくは20ppm以下である。30ppmを超えると、本発明の効果を充分に得ることができない。なお、該鉄含有量の下限は、特に限定されず、鉄含有量は少なければ少ないほど好ましい。
なお、不溶性硫黄中の鉄含有量とは、不溶性硫黄と共にオイルが含まれている場合(オイル処理不溶性硫黄の場合)、不溶性硫黄、オイルの総質量(すなわち、オイル処理不溶性硫黄の質量)に対する鉄の含有量を意味する。
また、不溶性硫黄中の鉄含有量は、誘導結合プラズマ(ICP)発光分析装置により測定できる。
ゴム成分100質量部に対して、上記不溶性硫黄の含有量は、1.0質量部以上、好ましくは1.5質量部以上、より好ましくは2.0質量部以上、更に好ましくは2.5質量部以上、特に好ましくは2.7質量部以上である。1.0質量部未満では、本発明の効果が充分に得られない。また、上記不溶性硫黄の含有量は、3.5質量部以下、好ましくは3.3質量部以下である。3.5質量部を超えると、破断時伸び、特に、乾熱劣化後の破断時伸び、ひいては、タイヤの耐久性が低下する。
ここで、上記不溶性硫黄の含有量とは、不溶性硫黄に含まれる硫黄成分の含有量を意味し、オイル処理不溶性硫黄を使用した場合、オイル処理不溶性硫黄に含まれる硫黄成分の含有量(すなわち、オイル処理不溶性硫黄に含まれているオイルの量を除外した量)を意味する。
上述のように、鉄含有量が低い不溶性硫黄と共に、可溶性硫黄(例えば、粉末硫黄、オイル処理硫黄、亜鉛華処理硫黄、その他の飛散防止措置を施した硫黄全般)や上記鉄含有量を満たさない不溶性硫黄も配合しても良い。この場合(もちろん鉄含有量が低い不溶性硫黄のみを配合する場合も)、硫黄の合計含有量は下記量を満たす必要がある。
ゴム成分100質量部に対して、硫黄の合計含有量は、2.0質量部以上、好ましくは2.2質量部以上、より好ましくは2.5質量部以上、更に好ましくは2.7質量部以上、特に好ましくは2.8質量部以上である。2.0質量部未満であると、操縦安定性、低燃費性、繊維コードとの接着性、ひいては、タイヤの耐久性が低下する。また、上記硫黄の合計含有量は、3.5質量部以下、好ましくは3.3質量部以下である。3.5質量部を超えると、硫黄がブルームしやすく、低燃費性、破断時伸び、特に、乾熱劣化後の破断時伸び、ひいては、タイヤの耐久性が低下する。
ここで、硫黄の合計含有量とは、鉄含有量が低い不溶性硫黄を含む上記硫黄に含まれる硫黄成分の合計含有量を意味する。なお、ここで、硫黄成分の含有量とは、例えば、オイル処理不溶性硫黄の場合、オイル処理不溶性硫黄に含まれる硫黄成分の含有量(すなわち、オイル処理不溶性硫黄に含まれているオイルの量を除外した量)を意味する。
本発明のゴム組成物は、酸化亜鉛を含む。これにより、繊維コードとの接着性、操縦安定性、低燃費性、破断時伸び、耐リバージョン性を向上できる。また、練りゴム(混練)中、一旦硫黄を吸着し、硫黄の貯蔵庫の役割を果たすので、硫黄のブルームも低減できる。酸化亜鉛としては、従来からゴム工業で使用されるものが挙げられ、具体的には、三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛1号、2号などが挙げられる。
ゴム成分100質量部に対して、酸化亜鉛の含有量は、1.5質量部以上、好ましくは1.6質量部以上、より好ましくは2.0質量部以上、更に好ましくは2.2質量部以上、特に好ましくは2.5質量部以上、最も好ましくは2.7質量部以上である。1.5質量部未満では、硫黄がブルームしやすくなり、操縦安定性、低燃費性、破断時伸び、繊維コードとの接着性、耐リバージョン性、ひいては、タイヤの耐久性が低下する。また、上記酸化亜鉛の含有量は、6.0質量部以下、好ましくは5.5質量部以下、より好ましくは5.0質量部以下、更に好ましくは4.5質量部以下、特に好ましくは4.0質量部以下、最も好ましくは3.5質量部以下である。6.0質量部を超えると、環境に悪影響を与える。
酸化亜鉛の含有量/硫黄成分の合計含有量の比率は、好ましくは0.50以上、より好ましくは0.70以上、更に好ましくは0.80以上、特に好ましくは0.90以上である。0.50未満では、硫黄のブルームが発生しやすく、加工性(押し出し成型加工性)、繊維コードとの接着性(特に、湿熱劣化後)、破断時伸び(特に、乾熱劣化後)、ひいては、タイヤの耐久性が低下する。
該比率は、好ましくは4.00以下、より好ましくは3.00以下、更に好ましくは2.00以下、特に好ましくは1.70以下、最も好ましくは1.50以下である。4.00を超えると、硫黄のブルームをより好適に抑制できるため、性能に優れているものの、酸化亜鉛の未分散塊が生じた場合、引張時に破壊核となり、破断時伸びが低下するおそれがある。また、酸化亜鉛の減量を達成することもできない。また、単価と比重の高い酸化亜鉛量が多いため、コスト、タイヤ重量が増大(タイヤの低燃費性が悪化)する。
また、上記比率を満たすことにより、酸化亜鉛が破壊核となることを抑制でき、良好な破断時伸び、タイヤの耐久性が得られる。
本発明では、鉄含有量が低い不溶性硫黄を特定量配合すると共に、硫黄成分の合計含有量、酸化亜鉛の含有量もそれぞれ特定量とすることにより、架橋樹脂を減量又は未配合にしても、良好な繊維コードとの接着性を確保でき、操縦安定性、低燃費性、破断時伸び、繊維コードとの接着性、タイヤの耐久性がバランスよく改善された空気入りタイヤを提供でき、更に、架橋樹脂の使用量を低減できるため、コストや環境へ配慮できる。
架橋樹脂としては、特に限定されず、タイヤ工業においてタイヤ工業において一般的なものが挙げられ、例えば、レゾルシノール樹脂、フェノール樹脂、アルキルフェノール樹脂が挙げられる。なお、架橋樹脂は、複数のモノマー成分から構成されていてもよく、末端を変性されていてもよい。
レゾルシノール樹脂としては、例えば、レゾルシノール・ホルムアルデヒド縮合物が挙げられる。具体的には、住友化学工業(株)製のレゾルシノールなどが挙げられる。また、レゾルシノール樹脂は、変性された変性レゾルシノール樹脂であってもよい。変性レゾルシノール樹脂としては、例えば、レゾルシノール樹脂の繰り返し単位の一部をアルキル化したものが挙げられる。具体的には、インドスペック社製のペナコライト樹脂B−18−S、B−20、田岡化学工業(株)製のスミカノール620、ユニロイヤル社製のR−6、スケネクタディー化学社製のSRF1501、アッシュランド化学社製のArofene7209などが挙げられる。
フェノール樹脂としては、例えば、フェノールと、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、フルフラールなどのアルデヒド類とを酸又はアルカリ触媒で反応させることにより得られるものが挙げられ、カシューオイル、トールオイル、アマニ油、各種動植物油、不飽和脂肪酸、ロジン、アルキルベンゼン樹脂、アニリン、メラミンなどの化合物を用いて変性した変性フェノール樹脂も含む。
アルキルフェノール樹脂としては、例えば、アルキルフェノールと、上記アルデヒド類とを酸又はアルカリ触媒で反応させることにより得られるものが挙げられ、上記カシューオイルなどの化合物を用いて変性した変性アルキルフェノール樹脂も含む。アルキルフェノール樹脂の具体例としては、例えば、クレゾール樹脂、オクチルフェノール樹脂等が挙げられる。
架橋樹脂の含有量(好ましくはレゾルシノール樹脂、フェノール樹脂、及びアルキルフェノール樹脂の合計含有量)は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1.99質量部以下、より好ましくは1.0質量部以下、更に好ましくは0.5質量部以下、特に好ましくは0.1質量部以下、最も好ましくは0質量部(実質的に含有しない)である。
本発明のゴム組成物は、上述のように、架橋樹脂の配合量を低減できるため、メチレンドナーであるヘキサメトキシメチロールメラミン(HMMM)の部分縮合物や、ヘキサメチロールメラミンペンタメチルエーテル(HMMPME)の部分縮合物の配合量も低減できる。
HMMMの部分縮合物及びHMMPMEの部分縮合物の合計含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは2.0質量部以下、より好ましくは1.0質量部以下、更に好ましくは0.5質量部以下、特に好ましくは0.1質量部以下、最も好ましくは0質量部(実質的に含有しない)である。
本発明のゴム組成物はカーボンブラックを含むことが好ましい。これにより、良好な補強性が得られ、前記性能バランスを相乗的に改善できることから、本発明の効果が良好に得られる。
カーボンブラックとしては特に限定されないが、硫黄と吸着しやすく、硫黄のブルームを好適に抑制でき、本発明の効果(特に、操縦安定性、低燃費性、破断時伸びの向上効果)がより好適に得られる。
カーボンブラックの窒素吸着比表面積(NSA)は27m/g以上が好ましく、70m/g以上がより好ましい。27m/g未満では、充分な破断時伸び、操縦安定性が得られないおそれがある。該NSAは120m/g以下が好ましく、100m/g以下がより好ましい。120m/gを超えると、充分な低燃費性、低燃費性が得られないおそれがある。
なお、本明細書において、カーボンブラックのNSAは、JIS K 6217−2:2001によって求められる。
カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは20質量部以上、より好ましくは30質量部以上、更に好ましくは40質量部以上である。また、カーボンブラックの含有量は、好ましくは70質量部以下、より好ましくは60質量部以下である。上記範囲内であると、前述の性能が良好に得られる。
本発明のゴム組成物はシリカを含むことが好ましい。これにより、良好な補強性が得られ、更に、硫黄を吸着し、硫黄のブルームを好適に抑制でき、前記性能バランス(特に、操縦安定性、低燃費性、破断時伸び、繊維コードとの接着性、加工性)を相乗的に改善できることから、本発明の効果がより好適に得られる。
シリカとしては特に限定されず、例えば、乾式法シリカ(無水ケイ酸)、湿式法シリカ(含水ケイ酸)などが挙げられるが、シラノール基が多いという理由から、湿式法シリカが好ましい。
シリカの窒素吸着比表面積(NSA)は、好ましくは100m/g以上、より好ましくは110m/g以上である。100m/g未満では、破断時伸びが低下する傾向がある。該NSAは、好ましくは250m/g以下、より好ましくは230m/g以下である。250m/gを超えると、低燃費性、加工性が低下する傾向がある。
なお、シリカのNSAは、ASTM D3037−93に準じてBET法で測定される値である。
シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは3質量部以上である。3質量部未満であると、繊維コードとの接着性(特に、湿熱劣化後)が低下するおそれがある。また、シリカの含有量は、好ましくは15質量部以下、より好ましくは10質量部以下である。15質量部を超えると、操縦安定性、トッピング反でのシュリンク等の加工性が低下するおそれがある。
シリカ及びカーボンブラックの合計100質量%中のカーボンブラックの含有率は、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは80質量%以上である。また、該カーボンブラックの含有率の上限は特に限定されず、100質量%でもよいが、好ましくは95質量%以下である。上記範囲内であると、前記性能バランスに優れたゴム組成物が得られる。
本発明のゴム組成物において、軟化剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは15質量部以下、より好ましくは12質量部以下、更に好ましくは10質量部以下、特に好ましくは8質量部以下である。15質量部を超えると、オイルが繊維コードを被覆し、繊維コードとゴムとの接着性が悪化する傾向がある。また、操縦安定性が低下するおそれがある。また、過剰な軟化剤が硫黄のブルームを誘発するおそれがある。なお、軟化剤の含有量の下限は特に限定されない。なお、特に、本発明のゴム組成物をジョイントレスバンドに適用する場合、軟化剤の含有量を好ましくは1.99質量部以下、より好ましくは1.90質量部以下とすることにより、本発明の効果(特に、破断時伸び、硫黄のブルームの抑制、ひいては、タイヤの耐久性の改善効果)がより好適に得られる。
ここで、本発明において、軟化剤とは、プロセスオイル、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂を意味する。なお、本発明では、上述の架橋樹脂(レゾルシノール樹脂、フェノール樹脂、アルキルフェノール樹脂)、後述のクマロンインデン樹脂は、軟化剤に含めない。
プロセスオイルとは、ゴムの加工性(軟化効果、配合剤分散効果、潤滑効果など)を改善するために、ゴム成分などの他に別途配合する石油系油類をいい、HMMPME、不溶性硫黄、油展ゴムなどの他の成分に予め添加されているオイルは含まない。プロセスオイルとしては、パラフィン系オイル、ナフテン系オイル、アロマ系オイルなどが挙げられる。
C5系石油樹脂としては、ナフサ分解によって得られるC5留分中のオレフィン、ジオレフィン類を主原料とする脂肪族系石油樹脂などが挙げられる。C9系石油樹脂としては、ナフサ分解によって得られるC9留分中のビニルトルエン、インデン、メチルインデンを主原料とする芳香族系石油樹脂などが挙げられる。
C5系石油樹脂、C9系石油樹脂の軟化点は、好ましくは50℃以上、より好ましくは80℃以上である。また、該軟化点は、好ましくは150℃以下、より好ましくは130℃以下である。上記範囲内であると、前述の性能が良好に得られる。
本発明のゴム組成物は、クマロンインデン樹脂を含むことが好ましい。これにより、繊維コードとの接着性、破断時伸び、タイヤの耐久性が良好に得られ、前記性能バランスを相乗的に改善できる。特に、軟化点が下記範囲を満たすクマロンインデン樹脂(液状クマロンインデン樹脂)は、良好な低燃費性も得られる。これは、クマロンインデン樹脂が有する適度な極性及び運動性により、硫黄や加硫促進剤の分散を促進し、均一な硫黄架橋の形成を促進するためと推測される。また、クマロンインデン樹脂は、硫黄をブルームさせることもなく、更に、繊維コードと被覆ゴムの馴染みを良くする、表面張力低減剤としても機能する。
クマロンインデン樹脂の軟化点は、好ましくは−20℃以上、より好ましくは0℃以上である。また、該軟化点は、好ましくは60℃以下、より好ましくは35℃以下、更に好ましくは15℃以下である。上記範囲内であると、前述の性能が良好に得られる。
なお、クマロンインデン樹脂の軟化点は、JIS K 6220−1:2001に規定される軟化点を環球式軟化点測定装置で測定し、球が降下した温度である。
クマロンインデン樹脂の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは1.5質量部以上である。また、該含有量は、好ましくは10質量部以下、より好ましくは8質量部以下である。上記範囲内であると、本発明の効果がより良好に得られる。
本発明のゴム組成物は老化防止剤を含むことが好ましい。これにより、成型貼付前のトッピング反(被覆ゴム)表面での酸素やオゾンによるポリマーの分解を抑制できる。また、不溶性硫黄の可溶性硫黄への転移を抑制でき、硫黄のブルームを抑制できる。
老化防止剤としては特に限定されないが、硫黄のブルームを誘発するアミンが少ないという理由から、キノリン系老化防止剤が好ましい。更に、本発明者の検討の結果、キノリン系老化防止剤中に含まれる未反応モノマーである1級アミンが、特に、硫黄のブルームを誘発し、繊維コードとの接着性、加工性、タイヤの耐久性を低下させることが判明した。従って、キノリン系老化防止剤100質量%中の1級アミンの含有量は、好ましくは0.7質量%以下、より好ましくは0.65質量%以下である。該含有量の下限は特に限定されないが、製造時の生産効率上、好ましくは0.2質量%以上である。
老化防止剤中の1級アミンの含有量は、以下の方法により測定できる。
p−ジメチルアミノベンズアルデヒド(DAB)溶液(10g/l)に、濃度の異なるアニリン溶液を加えて30分以上経過した後に、該混合液の440nmにおける吸光度を測定する。なお、この際に、試薬のブランクの吸光度に基づいて補正を行う。そして、測定した吸光度(補正後の吸光度)をアニリン濃度に対してプロットすることにより、検量線を作成する。
次に、老化防止剤0.20gに、クロロホルム50ml、7%塩酸50mlを加えて、約10分間振盪し、約1時間静置する。次に、上層部(7%塩酸)の液を分取し、該液にDAB溶液を加えて、30分以上経過した後に、該混合液の440nmにおける吸光度を測定する。なお、この際に、試薬のブランクの吸光度に基づいて補正を行う。そして、補正後の吸光度と、検量線により、1級アミンの含有量を算出する。
老化防止剤(好ましくはキノリン系老化防止剤)の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは0.7質量部以上である。また、該含有量は、好ましくは3.0質量部以下、より好ましくは2.0質量部以下である。上記範囲内であると、本発明の効果が良好に得られる。
本発明のゴム組成物は加硫促進剤を含むことが好ましい。加硫促進剤としては、グアニジン系、アルデヒド−アミン系、アルデヒド−アンモニア系、チアゾール系、スルフェンアミド系、チオ尿素系、チウラム系、ジチオカルバメート系、ザンデート系の化合物などが挙げられる。これら加硫促進剤は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、良好な繊維コードとの接着性が得られるという理由から、スルフェンアミド系加硫促進剤〔N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(TBBS)、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(CBS)、N,N−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(DCBS)、N,N−ジイソプロピル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド(TBSI)など〕が好ましく、TBBS、CBSがより好ましい。
加硫促進剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.3質量部以上、より好ましくは0.5質量部以上、更に好ましくは0.8質量部以上である。0.3質量部未満では、操縦安定性、繊維コードとの接着性が充分に得られないおそれがある。該含有量は、好ましくは4質量部以下、より好ましくは3質量部以下、更に好ましくは2質量部以下、特に好ましくは1.5質量部以下である。4質量部を超えると、繊維コードとの接着性(特に、湿熱劣化後)が低下する傾向がある。
本発明のゴム組成物の製造方法としては、公知の方法を用いることができ、例えば、前記各成分をオープンロール、バンバリーミキサーなどのゴム混練装置を用いて混練し、その後加硫する方法などにより製造できる。
本発明のゴム組成物は、繊維コードを被覆するゴム組成物(トッピング用ゴム組成物)として使用され、なかでも、ケーストッピング用ゴム組成物、ジョイントレスバンドトッピング用ゴム組成物、キャンバスチェーファートッピング用ゴム組成物として好適に使用できる。
繊維コードとしては、ポリエチレン、ナイロン、アラミド、グラスファイバー、ポリエステル、レーヨン、ポリエチレンテレフタレート等の繊維により得られるコードが挙げられる。また、複数種類の繊維により得られるハイブリッドコードを使用してもよい。ハイブリッドコードとしては、ナイロン/アラミド混撚りコード等が挙げられる。
本発明のゴム組成物は、繊維コードを被覆して繊維コード被覆部材を形成する。具体的には、ケーストッピング用ゴム組成物、ジョイントレスバンドトッピング用ゴム組成物、キャンバスチェーファートッピング用ゴム組成物は、それぞれ、繊維コードを被覆して、ケース、ジョイントレスバンド、キャンバスチェーファー(チェーファーのトッピング反)を形成する。
ケースにはポリエステルコードが、ジョイントレスバンド、キャンバスチェーファーにはナイロンコードが用いられることが多い。また、ジョイントレスバンドには、アラミドコードやナイロン/アラミド混撚りコードも用いられる。
ケースとは、繊維コード及び繊維コード被覆ゴム層からなる部材であり、カーカスともいう。具体的には、例えば、特開2008−75066号公報の図1等に示される部材である。
ジョイントレスバンドとは、繊維コード及び繊維コード被覆ゴム層からなる部材であり、車両の走行時のタイヤの遠心力によってブレーカーがケースから浮き上がるのを抑制するために、ブレーカーのタイヤ半径方向外側に設けられる部材であり、具体的には、特開2009−007437号公報の図3などに示される部材である。
キャンバスチェーファーとは、繊維コード及び繊維コード被覆ゴム層からなる部材であり、ビードの周りに設けられ、リムに組み込まれた際にリムに当接する部材である。具体的には、特開2010−52486号公報の図1〜6、特開2009−127144号公報の図1〜2、特開2009−160952号公報の図1及び5、特開2007−238078号公報の図1〜2、などに示される部材である。
本発明の空気入りタイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法で製造できる。
すなわち、前記成分を配合したゴム組成物を、未加硫の段階で、シート化し、そのシートを繊維コードに上下から圧着、圧延し、コード付きファブリック(繊維コード被覆部材(総厚み1.00〜2.00mm程度、用途によりコード種、エンズ、ゴム量は変わる))を作成し、他のタイヤ部材とともに、タイヤ成型機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを形成できる。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することによりタイヤが得られる。なお、上記繊維コード被覆部材としては、ケース、ジョイントレスバンド、及び/又はキャンバスチェーファーであることが好ましい。
本発明の空気入りタイヤは、乗用車用タイヤ、ライトトラック用タイヤ、モーターサイクル用タイヤとして好適に使用される。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例で使用した各種薬品について、まとめて説明する。
<NR>:TSR20
<IR>:JSR(株)製のIR2200
<SBR>:住友化学工業(株)製のSBR1502(スチレン含量:23.5質量%)
<シリカ>:デグッサ社製のULTRASIL VN3(NSA:175m/g)
<カーボンブラック1>:三菱化学(株)製のダイヤブラックN326(NSA:84m/g、DBP:74ml/100g、NSA/DBP=1.14)
<カーボンブラック2>:三菱化学(株)製のダイヤブラックN220(NSA:115m/g、DBP:114ml/100g、NSA/DBP=1.01)
<カーボンブラック3>:三菱化学(株)製のダイヤブラックN330(NSA:78m/g、DBP:102ml/100g、NSA/DBP=0.76)
<老化防止剤>:大内新興化学工業(株)製のノクラック224を精製したもの(試作品(キノリン系老化防止剤)、1級アミンの含有量:0.6質量%)
<C5系石油樹脂>:丸善石油化学(株)製のマルカレッツT−100AS(C5系石油樹脂:ナフサ分解によって得られるC5留分中のオレフィン、ジオレフィン類を主原料とする脂肪族系石油樹脂)(軟化点:100℃)
<TDAEオイル>:H&R社製のvivatec500(アロマオイル)
<ミネラルオイル>:ジャパンエナジー社製のプロセスP−200(プロセスオイル)
<液状クマロンインデン樹脂>:Rutgers Chemicals社製のNOVARES C10(クマロンインデン樹脂、軟化点:5〜15℃)
<酸化亜鉛>:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華2種
<ステアリン酸>:日油(株)製の椿
<不溶性硫黄A>:フレキシス(株)製のクリステックスHSOT20改良品(試作品、硫黄80質量%及びオイル分20質量%を含む不溶性硫黄、鉄含有量:15ppm)
<不溶性硫黄B>:上海京海(Shanghai Jinghai Chemical(中国))社製のIS−HS−7520(硫黄80質量%及びオイル分20質量%を含む不溶性硫黄、鉄含有量:50ppm)
<不溶性硫黄C>:上海京海(Shanghai Jinghai Chemical(中国))社製のIS−HS−7520(不溶性硫黄Bの異ロット、硫黄80質量%及びオイル分20質量%を含む不溶性硫黄、鉄含有量:200ppm)
<粉末硫黄>:細井化学(株)製の5%オイル処理粉末硫黄
<加硫促進剤>:大内新興化学工業(株)製のノクセラーCZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
<HMMPME>:住友化学工業(株)製のスミカノール507A(変性エーテル化メチロールメラミン樹脂(ヘキサメチロールメラミンペンタメチルエーテル(HMMPME)の部分縮合物)、(有効成分量:65質量%、シリカ:32質量%、パラフィン系オイル:3質量%))
<変性レゾルシノール樹脂>:田岡化学工業(株)製のスミカノール620(変性レゾルシノール樹脂(変性レゾルシノール・ホルムアルデヒド縮合物))
表1、2に示す配合(硫黄の含有量の()内の数字は硫黄成分の含有量を示す)に従って、1.7Lバンバリーミキサーを用いて、硫黄、及び加硫促進剤以外の薬品を150℃排出5分間の条件で混練りし、混練物を得た。次に、ロールを用いて、得られた混練物に硫黄、及び加硫促進剤を添加して最高ゴム温度105℃、4分間の条件で練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物を170℃で12分間プレス加硫することにより、加硫ゴム組成物を得た。
また、得られた未加硫ゴム組成物を用いて繊維コードを被覆して、ケース、ジョイントレスバンド、キャンバスチェーファーを成形した後、他のタイヤ部材と貼り合わせて、未加硫タイヤを形成し、170℃で12分間プレス加硫することにより、試験用商用車用トラックタイヤ(タイヤサイズ:225/70R16 117/115)を製造した。
また、得られた未加硫ゴム組成物からゴムシート(厚み0.38mm)を作成し、該ゴムシートを用いて繊維コード(帝人(株)製のポリエステルコード(原料:テレフタル酸およびエチレングリコール)、1670dtex/2本撚り、コード径0.66mm)を上下から被覆し、180℃で40分間プレス加硫し、剥離試験用サンプルを得た。
また、得られた加硫ゴム組成物、剥離試験用サンプルを温度80℃、相対湿度95%の条件下で150時間、湿熱劣化し、それぞれの湿熱劣化品を得た。
また、得られた加硫ゴム組成物を温度80℃の条件下の乾燥オーブン中で96時間、乾熱劣化(空気酸化劣化)し、乾熱劣化品を得た。
未加硫ゴム組成物、加硫ゴム組成物(新品、湿熱劣化品、乾熱劣化品)、剥離試験用サンプル(新品、湿熱劣化品)及び試験用商用車用トラックタイヤを下記により評価し、結果を表1、2に示した。
(タイヤの耐久性(高荷重耐久ドラム試験))
JIS規格の最大荷重(最大内圧条件)の230%荷重の条件で、試験用商用車用トラックタイヤを速度20km/hでドラム走行させ、ビード部またはトレッド部の膨れ発生までの走行距離を測定し、比較例1の測定値を100としてそれぞれ指数表示した。指数が大きいほど、タイヤの耐久性に優れることを示す。
(粘弾性試験)
(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメータVESを用いて、温度70℃、周波数10Hz、初期歪10%及び動歪2%の条件下で、上記加硫ゴム組成物(新品)の複素弾性率E(MPa)及び損失正接tanδを測定した。Eが大きいほど剛性が高く、操縦安定性に優れることを示し、tanδが小さいほど発熱性が低く、低燃費性に優れることを示す。
(引張試験)
上記加硫ゴム組成物(新品、乾熱劣化品)からなる3号ダンベル型試験片を用いて、JIS K 6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準じて、室温にて引張試験を実施し、破断時伸びEB(%)を測定した。EBが大きいほど、破断時伸びに優れることを示す。
(接着試験(剥離後ゴム付き評点):繊維コードとの接着性)
試験片(剥離試験用サンプル(新品、湿熱劣化品))を用いて接着試験を行い、剥離後のゴム被覆率(繊維コードとゴム間を剥離したときの剥離面のゴムの覆われている割合)を測定し、5点満点で表示した。5点は全面が覆われ、0点は全く覆われていない状態を示す。評点の大きい方が繊維コードとの接着性が良好である。
(加工性(押し出し成型加工性))
各未加硫ゴム組成物について、押出し後の各未加硫ゴム組成物をシート状に成形し、次の5つの指標について、目視、触覚により5点満点で官能評価した。数値が大きいほど、押し出し成型加工性に優れることを示している。
(1)シート表面の粘着性(成型直後〜1日室温放置後を通じての評価)
(2)硫黄やステアリン酸亜鉛等の析出物による白色ブルーム状態
(3)ゴムの焼け度合い
(4)平坦さ
(5)エッジ状態
なお、エッジ状態については、最もエッジが真っ直ぐで滑らかな状態を良好とした。また、ゴムの焼け度合いについては、上記成形品から切り出した15cm角の2mmシートにおいて、ピッツ焼けゴム塊による凹凸がない状態を良好とし、平坦さについては、該シートが平坦で平面板に密着する状態を良好として評価した。
(コスト)
比重の大きい金属(Zn)、複雑な有機化合物(変性レゾルシノール樹脂、HMMPME)、約5工程の合成ステップから合成される有機化合物(加硫促進剤、老化防止剤)>有機物(NR、SBR、C5系石油樹脂)>硫黄>シリカ>カーボンブラック>オイルの順に材料の単価が高い。単価の高い材料を減らすことが配合コストの低減につながる。配合コストを下記のように評価した。
安い ◎ ○ △ x XX 高い
Figure 2014139282
Figure 2014139282
ゴム成分100質量部に対して、鉄含有量が30ppm以下の不溶性硫黄の含有量が、該不溶性硫黄に含まれる硫黄成分の含有量として1.0〜3.5質量部、硫黄成分の合計含有量が2.0〜3.5質量部、酸化亜鉛の含有量が1.5〜6.0質量部である実施例は、操縦安定性、低燃費性、破断時伸び、繊維コードとの接着性、加工性、タイヤの耐久性をバランスよく改善できた。

Claims (7)

  1. ゴム成分100質量部に対して、鉄含有量が30ppm以下の不溶性硫黄の含有量が、該不溶性硫黄に含まれる硫黄成分の含有量として1.0〜3.5質量部、硫黄成分の合計含有量が2.0〜3.5質量部、酸化亜鉛の含有量が1.5〜6.0質量部である繊維コード被覆用ゴム組成物。
  2. ゴム成分100質量部に対して、レゾルシノール樹脂、フェノール樹脂、及びアルキルフェノール樹脂の合計含有量が1.99質量部以下である請求項1記載の繊維コード被覆用ゴム組成物。
  3. ゴム成分100質量部に対して、レゾルシノール樹脂、フェノール樹脂、及びアルキルフェノール樹脂の合計含有量が1.0質量部以下である請求項1記載の繊維コード被覆用ゴム組成物。
  4. レゾルシノール樹脂、フェノール樹脂、及びアルキルフェノール樹脂を実質的に含まない請求項1記載の繊維コード被覆用ゴム組成物。
  5. ゴム成分100質量部に対して、軟化剤の含有量が1.99質量部以下である請求項1〜4のいずれかに記載の繊維コード被覆用ゴム組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のゴム組成物を用いて作製した繊維コード被覆部材を有する空気入りタイヤ。
  7. 前記繊維コード被覆部材が、ケース、ジョイントレスバンド、及び/又はキャンバスチェーファーである請求項6記載の空気入りタイヤ。
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