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JP2014122942A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2014122942A
JP2014122942A JP2012277696A JP2012277696A JP2014122942A JP 2014122942 A JP2014122942 A JP 2014122942A JP 2012277696 A JP2012277696 A JP 2012277696A JP 2012277696 A JP2012277696 A JP 2012277696A JP 2014122942 A JP2014122942 A JP 2014122942A
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JP2012277696A
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English (en)
Inventor
Shigemi Murata
重美 村田
Toshikazu Tsumita
敏和 積田
Kiyoto Horii
清人 堀井
Atsushi Funada
敦 船田
Seigo Shinozaki
誠悟 篠崎
Akira Yugeta
暁 弓気田
Tomio Onuki
富夫 大貫
Masanori Kato
正則 加藤
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】劣化した現像剤を排出しつつ、単位時間当たりの印刷枚数を向上させること。
【解決手段】媒体(S)に印刷される画像(2)の幅(L2)が、予め設定された印刷可能な最大の画像の幅(L1)よりも小さいか否かを判別する幅の判別手段(C15)と、印刷される画像(2)の幅(L2)が、印刷可能な最大の画像の幅(L1)よりも小さい場合に、露光機(ROSy〜ROSk)を制御して、印刷可能な最大の画像の幅(L2)と、印刷される画像(2)の幅(L1)との間の領域に、現像剤の消費用の画像(1)を形成させる消費用の画像の形成手段(C17)と、を備えた画像形成装置(U)。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置に関し、以下の特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開2010−020242号公報には、劣化したトナーを現像ユニット(61)から排出するために、画像(104)と次の画像(104)との間の非画像領域において、ベタパターンや網点パターンなどのトナー強制消費パターン(105)を形成して、トナーを強制的に消費する技術が記載されている。
特開2010−020242号公報(「0028」、図5)
本発明は、劣化した現像剤を排出しつつ、単位時間当たりの印刷枚数を向上させることを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、
像保持体と、
前記像保持体の表面に潜像を形成する露光機と、
前記像保持体の表面の潜像を可視の画像に現像する現像器と、
前記像保持体の画像を媒体に転写する転写装置と、
前記媒体に転写された画像を定着させる定着装置と、
前記媒体に印刷される画像の幅が、予め設定された印刷可能な最大の画像の幅よりも小さいか否かを判別する幅の判別手段と、
前記印刷される画像の幅が、前記印刷可能な最大の画像の幅よりも小さい場合に、前記露光機を制御して、前記印刷可能な最大の画像の幅と、前記印刷される画像の幅との間の領域に、現像剤の消費用の画像を形成させる消費用の画像の形成手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
予め設定された現像剤が劣化した条件を満足するか否かを判別する劣化の判別手段と、
前記現像剤が劣化したと判別された場合に、前記現像剤の消費用の画像を形成させる前記消費用の画像の形成手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、
予め設定された画像の濃度よりも低い濃度の画像が繰り返し印刷された場合に、前記現像剤が劣化した条件を満足すると判別する前記劣化の判別手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、劣化した現像剤を排出しつつ、単位時間当たりの印刷枚数を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、現像剤が劣化した条件を満足しない場合にも現像剤の消費用の画像を形成する場合に比べて、現像剤の無駄な消費を低減できる。
請求項3に記載の発明によれば、現像剤の消費量が少ない画像が繰り返し印刷された場合に現像剤を劣化したと判別できる。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は本発明の実施例1の画像形成装置の要部の説明図である。 図3は実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図4は実施例1の現像剤の消費用の画像の一例の説明図である。 図5は実施例1の現像剤の劣化の測定処理のフローチャートの説明図である。 図6は実施例1のトナーバンドの作成処理のフローチャートの説明図である。 図7は実施例2の現像剤の消費用の画像の一例の説明図であり、実施例1の図4に対応する図である。 図8は実施例2の現像器の要部説明図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例としての実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
(実施例1のプリンタUの全体構成の説明)
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図2は本発明の実施例1の画像形成装置の要部の説明図である。
図1、図2において、実施例1の画像形成装置の一例としてのプリンタUは、プリンタの本体U1と、プリンタの本体U1に媒体を供給する供給装置の一例としてのフィーダーユニットU2と、画像が記録された媒体が排出される排出装置の一例としての排出ユニットU3と、本体U1と排出ユニットU3との間を接続する接続部の一例としてのインターフェースモジュールU4と、利用者が操作を行う操作部UIと、を有する。
(実施例1のマーキングの構成の説明)
図1、図2において、前記プリンタの本体U1は、プリンタUの制御を行う制御部Cや、プリンタUの外部に図示しない専用のケーブルを介して接続された情報の送信装置の一例としてのプリント画像サーバCOMから送信された画像情報を受信する図示しない通信部、媒体に画像を記録する画像記録部の一例としてのマーキング部U1a等を有する。前記プリント画像サーバCOMには、ケーブルまたはLAN:Local Area Network等の回線を通じて接続され、プリンタUで印刷される画像の情報が送信される画像の送信装置の一例としてのパーソナルコンピュータPCが接続されている。
前記マーキング部U1aは、像保持体の一例としてY:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の各色用の感光体Py,Pm,Pc,Pkと、写真画像等を印刷する場合に画像に光沢を出すための感光体Poと、を有する。感光体Py〜Poは、表面が感光性の誘電体で構成されている。
図1、図2において、黒色の感光体Pkの周囲には、感光体Pkの回転方向に沿って、帯電器CCk、潜像の形成装置の一例としての露光機ROSk、現像器Gk、一次転写器の一例としての一次転写ロールT1k、像保持体用の清掃器の一例としての感光体クリーナCLkが配置されている。
他の感光体Py,Pm,Pc,Poの周囲にも同様に、帯電器CCy,CCm,CCc,CCo、露光機ROSy,ROSm,ROSc,ROSo、現像器Gy,Gm,Gc,Go、1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1o、感光体クリーナCLy,CLm,CLc,CLoが配置されている。
マーキング部U1aの上部には、収容容器の一例として、現像器Gy〜Goに補給される現像剤が収容されたトナーカートリッジKy,Kc,Km,Kk,Koが着脱可能に支持されている。
各感光体Py〜Poの下方には、中間転写体の一例であって、像保持体の一例としての中間転写ベルトBが配置されており、中間転写ベルトBは、感光体Py〜Poと1次転写ロールT1y〜T1oとの間に挟まれる。中間転写ベルトBの裏面は、駆動部材の一例としてのドライブロールRdと、張力付与部材の一例としてのテンションロールRtと、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRwと、従動部材の一例としての複数のアイドラロールRfと、二次転写用の対向部材の一例としてのバックアップロールT2aと、可動部材の一例としての複数のリトラクトロールR1と、前記一次転写ロールT1y〜T1oにより支持されている。
中間転写ベルトBの表面には、ドライブロールRdの近傍に、中間転写体の清掃器の一例としてのベルトクリーナCLBが配置されている。
バックアップロールT2aには、中間転写ベルトBを挟んで、二次転写部材の一例としての二次転写ロールT2bが対向して配置されている。また、バックアップロールT2aには、バックアップロールT2aに現像剤の帯電極性とは逆極性の電圧を印加するために、接触部材の一例としてのコンタクトロールT2cが接触している。実施例1の2次転写ロールT2bには、右下方に配置された駆動部材の一例としての駆動ロールT2dとの間に、搬送部材の一例としての搬送ベルトT2eが張架されている。
前記バックアップロールT2a、二次転写ロールT2b、コンタクトロールT2cにより、実施例1の2次転写器T2が構成されており、1次転写ロールT1y〜T1o、中間転写ベルトB、2次転写器T2等により、実施例1の転写装置T1,B,T2が構成されている。
2次転写器T2の下方には、媒体の一例としての記録シートSが収容される収容部の一例として給紙トレイTR1,TR2が設けられている。各給紙トレイTR1,TR2の右斜め上方には、取出部材の一例としてのピックアップロールRpと、捌き部材の一例としての捌きロールRsとが配置されている。捌きロールRsから、記録シートSが搬送される搬送路SHが延びており、搬送路SHに沿って、記録シートSを下流側に搬送する搬送部材の一例としての搬送ロールRsが複数配置されている。
2つの給紙トレイTR1,TR2からの搬送路SHが合流した位置に対して記録シートSの搬送方向の下流側には、不要部の除去装置の一例として、記録シートSを予め設定された圧力で挟んで下流側に搬送して、記録シートSの縁の不要部の除去、いわゆる、バリ取りを行うバリ取り装置Btが配置されている。
バリ取り装置Btの下流側には、通過する記録シートSの厚みを計測して、記録シートSが複数枚重なっているか状態、いわゆる重送を検知するための検知装置Jkが配置されている。重送の検知装置Jkの下流側には、姿勢の補正装置の一例として、記録シートSの搬送方向に対する傾斜、いわゆるスキューを補正する補正ロールRcが配置されている。補正ロールRcの下流側には、二次転写器T2への記録シートSの搬送時期を調整する調整部材の一例としてのレジストレーションロールRrが配置されている。
なお、フィーダーユニットU2にも、給紙トレイTR1,TR2やピックアップロールRp、捌きロールRs、搬送ロールRaと同様に構成された給紙トレイTR3,TR4等が設けられており、給紙トレイTR3,TR4からの搬送路SHは、プリンタUの本体U1の搬送路SHに、重送の検知装置Jkの上流側で合流する。
搬送ベルトT2eに対して、記録シートSの搬送方向の下流側には、表面に記録シートSを保持して下流側に搬送する搬送ベルトHBが複数配置されている。
搬送ベルトHBに対して、記録シートSの搬送方向の下流側には、定着装置Fが配置されている。
定着装置Fの下流側には、記録シートSを冷却する冷却装置Coが配置されている。
冷却装置Coの下流側には、記録シートSに圧力を加えて、記録シートSの湾曲、いわゆるカールを補正するデカーラーHdが配置されている。
デカーラーHdの下流側には、記録シートSに記録された画像を読み取る画像読取装置Scが配置されている。
画像読取装置Scの下流側には、インターフェースモジュールU4に向けて延びる搬送路SHから分岐する搬送路の一例としての反転路SH2が形成されており、反転路SH2の分岐部には、搬送方向の切替部材の一例としての第1のゲートGT1が配置されている。
反転路SH2には、正逆回転可能な搬送部材の一例としてのスイッチバックロールRbが複数配置されている。スイッチバックロールRbの上流側には、反転路SH2の上流部から分岐して、搬送路SHの反転路SH2との分岐部よりも下流側に合流する搬送路の一例としての接続路SH3が形成されている。反転路SH2と接続路SH3との分岐部には、搬送方向の切替部材の一例としての第2のゲートGT2が配置されている。
前記反転路SH2の下流側には、冷却装置Coの下方に、記録シートSの搬送方向を反転、いわゆる、スイッチバックさせるための折り返し路SH4が配置されている。折り返し路SH4には、正逆回転可能な搬送部材の一例としてのスイッチバックロールRbが配置されている。また、折り返し路SH4の入口には、搬送方向の切替部材の一例としての第3のゲートGT3が配置されている。
なお、折り返し路SH4の下流側の搬送路SHは、各給紙トレイTR1,TR2の搬送路SHに合流している。
インターフェースモジュールU4には、排出ユニットU3に向けて延びる搬送路SHが形成されている。
排出ユニットU3には、排出される記録シートSが積載される積載容器の一例としてのスタッカトレイTRhが配置されており、搬送路SHから分岐してスタッカトレイTRhに延びる排出路SH5が設けられている。なお、実施例1の搬送路SHは、排出ユニットU3の右方に、図示しない追加の排出ユニットや後処理装置が追加して装着された場合に、追加された装置に対して記録シートSが搬送可能に構成されている。
(マーキングの動作)
前記プリンタUでは、パーソナルコンピュータPCから送信された画像情報を、プリント画像サーバCOMを介して受信すると、画像形成動作であるジョブが開始される。ジョブが開始されると、感光体Py〜Poや中間転写ベルトB等が回転する。
感光体Py〜Poは、図示しない駆動源により回転駆動される。
帯電器CCy〜CCoは、予め設定された電圧が印加されて、感光体Py〜Pkの表面を帯電させる。
露光機ROSy〜ROSoは、制御部Cからの制御信号に応じて、潜像を書き込む光の一例としてのレーザー光Ly,Lm,Lc,Lk,Loを出力して、感光体Py〜Pkの帯電された表面に静電潜像を書き込む。
現像器Gy〜Goは、感光体Py〜Poの表面の静電潜像を可視像に現像する。
トナーカートリッジKy〜Koは、現像器Gy〜Goにおける現像に伴って消費された現像剤の補給を行う。
1次転写ロールT1y〜T1oは、現像剤の帯電極性とは逆極性の1次転写電圧が印加され、感光体Py〜Poの表面の可視像を中間転写ベルトBの表面に転写する。
感光体クリーナCLy〜CLoは、1次転写後に感光体Py〜Poの表面に残留した現像剤を除去して清掃する。
中間転写ベルトBは、感光体Py〜Poに対向する1次転写領域を通過する際に、O,Y,M,C,Kの順に、画像が転写されて積層され、2次転写器T2に対向する2次転写領域Q4を通過する。なお、単色画像の場合は、1色のみの画像が転写されて2次転写領域Q4に送られる。
ピックアップロールRpは、受信した画像情報の大きさや記録シートSの指定と、収容された記録シートSの大きさや種類等に応じて、記録シートSの供給が行われる給紙トレイTR1〜TR4から記録シートSを送り出す。
捌きロールRsは、ピックアップロールRpから送り出された記録シートSを1枚ずつ分離して捌く。
バリ取り装置Btは、通過する記録シートSに予め設定された圧力を印加してバリを除去する。
重送の検知装置Jkは、通過する記録シートSの厚さを検知することで、記録シートSの重送を検知する。
補正ロールRcは、通過する記録シートSを、図示しない壁面に接触させてスキューを補正する。
レジストレーションロールRrは、中間転写ベルトBの表面の画像が2次転写領域Q4に送られる時期に合わせて、記録シートSを送り出す。
2次転写器T2は、コンタクトロールT2cを介してバックアップロールT2aに予め設定された現像剤の帯電極性と同極性の2次転写電圧が印加され、記録シートSに中間転写ベルトBの画像を記録シートSに転写する。
ベルトクリーナCLBは、2次転写領域Q4で画像が転写された後の中間転写ベルトBの表面に残留した現像剤を除去して清掃する。
搬送ベルトT2e、HBは、2次転写器T2で画像が転写された記録シートSを表面に保持して下流側に搬送する。
定着装置Fは、加熱部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧部材の一例としての加圧ロールFpとを有し、加熱ロールFhの内部には、熱源の一例としてのヒータが収容されている。定着装置Fは、加熱ロールFhと加圧ロールFpとが接触する領域を通過する記録シートSを加圧しながら加熱して、記録シートSの表面の未定着画像を定着する。
冷却装置Coは、定着装置Fで加熱された記録シートSを冷却する。
デカーラーHdは、冷却装置Coを通過した記録シートSに圧力を加えて、記録シートSの湾曲、いわゆるカールを除去する。
画像読取装置Scは、デカーラーHdを通過した記録シートSの表面の画像を読み取る。
デカーラーHdを通過した記録シートSは、両面印刷が行われる場合には、第1のゲートGT1が作動して、反転路SH2に搬送され、折り返し路SH4でスイッチバックされて、搬送路SHを通じて、レジストレーションロールRrに再送され、2面目の印刷が行われる。
排出トレイTRhに排出される記録シートSは、搬送路SHを搬送され、スタッカトレイTRhに排出される。このとき、記録シートSの表裏が反転された状態でスタッカトレイTRhに排出される場合、搬送路SHから反転路SH2に一旦搬入され、記録シートSの搬送方向の後端が第2のゲートGT2を通過後、第2のゲートGT2が切り替わってスイッチバックロールRbが逆回転をして、接続路SH3を搬送されてスタッカトレイTRhに搬送される。
スタッカトレイTRhは、記録シートSが積載され、記録シートSの積載量に応じて、最上面が予め設定された高さとなるように、積載板TRh1が自動的に昇降する。
(実施例1の制御部の説明)
図3は実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図3において、プリンタの本体U1の制御部Cは、外部との信号の入出力等を行う入出力インターフェースI/Oを有する。また、制御部Cは、必要な処理を行うためのプログラムおよび情報等が記憶されたROM:リードオンリーメモリを有する。また、制御部Cは、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM:ランダムアクセスメモリを有する。また、制御部Cは、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU:中央演算処理装置を有する。したがって、実施例1の制御部Cは、小型の情報処理装置、いわゆるマイクロコンピュータにより構成されている。よって、制御部Cは、ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(プリンタの本体U1の制御部Cに接続された信号出力要素)
前記プリンタ本体U1の制御部Cは、操作部UI等の信号出力要素からの出力信号が入力されている。
操作部UIは、電源の投入部の一例としての電源ボタンUI1や、表示部の一例としての表示パネルUI2、数字入力部UI3、矢印入力部UI4、等を備えている。
(プリンタ本体U1の制御部Cに接続された被制御要素)
プリンタ本体U1の制御部Cは、駆動源の駆動回路D1や、電源回路E、その他の図示しない制御要素に接続されている。制御部Cは、各回路D1,E等へ、それらの制御信号を出力している。
D1:駆動源の駆動回路
駆動源の駆動回路D1は、駆動源の一例としてのメインモータM1を介して感光体Py〜Poや中間転写ベルトB等を回転駆動する。
E:電源回路
前記電源回路Eは、現像用の電源回路Ea、帯電用の電源回路Eb、転写用の電源回路Ec、定着用の電源回路Ed等を有している。
Ea:現像用の電源回路
現像用の電源回路Eaは、現像器Gy〜Goの現像ロールに現像電圧を印加する。
Eb:帯電用の電源回路
帯電用の電源回路Ebは、帯電器CCy〜CCoそれぞれに感光体Py〜Po表面を帯電させるための帯電電圧を印加する。
Ec:転写用の電源回路
転写用の電源回路Ecは、1次転写ロールT1y〜T1oや2次転写ロールT2bに転写電圧を印加する。
Ed:定着用の電源回路
定着用の電源回路Edは、定着装置Fの加熱ロールFhにヒータ加熱用の電力を供給する。
(プリンタ本体U1の制御部Cの機能)
プリンタ本体U1の制御部Cは、前記信号出力要素からの入力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能を有している。すなわち、制御部Cは次の機能を有している。
C1:画像形成の制御手段
画像形成の制御手段C1は、パーソナルコンピュータPCから入力された画像情報に応じて、プリンタUの各部材の駆動や各電圧の印加時期等を制御して、画像形成動作であるジョブを実行する。
C2:駆動源の制御手段
駆動源の制御手段C2は、駆動源の駆動回路D1を介してメインモータM1の駆動を制御し、感光体Py〜Po等の駆動を制御する。
C3:電源回路の制御手段
電源回路の制御手段C3は、各電源回路Ea〜Edを制御して、各部材へ印加される電圧や、各部材へ供給される電力を制御する。
C4:画像密度の演算手段
画像密度の演算手段C4は、パーソナルコンピュータから入力された画像情報に基づいて、印刷される画像の密度Caを演算する。実施例1の画像密度の演算手段C4は、印刷される画像について、露光機ROSy〜ROSoで書き込まれる画素数P1の、画像の全体の面積に対応する総画素数P2に対する割合を、画像の密度Caとして演算する。すなわち、Ca=P1/P2で演算される。なお、実施例1では、画像の密度Caの演算は、Y,M,C,K,Oの色毎に行われる。
C5:低密度の閾値の記憶手段
低密度の閾値の記憶手段C5は、画像の密度が低密度であるか否かを判別するための閾値C0を記憶する。実施例1の低密度の閾値の記憶手段C5は、閾値C0の一例として、C0=2[%]を記憶している。
C6:低密度の判別手段
低密度の判別手段C6は、印刷される画像の密度が低密度であるか否かを判別する。実施例1の低密度の判別手段C6は、画像の密度Caが低密度の閾値C0以下である場合に、低密度の画像であると判別する。なお、実施例1では、低密度の画像の判別は、Y〜Oの色毎に行われる。
C7:劣化の加算値の記憶手段
劣化の加算値の記憶手段C7は、低密度の画像の印刷が行われて、現像器Gy〜Goに収容された現像剤の劣化が進む場合に使用される劣化の加算値Naを記憶する。実施例1では、劣化の加算値の一例として、Na=1が設定されている。
C8:劣化の減算値の記憶手段
劣化の減算値の記憶手段C8は、高密度の画像の印刷が行われて、現像器Gy〜Goに収容された現像剤の劣化が解消する場合に使用される劣化の減算値Nbを記憶する。実施例1では、劣化の減算値の一例として、Nb=3が設定されている。
C9:消費時の減算値の記憶手段
消費時の減算値の記憶手段C9は、現像剤の強制的な消費を行った場合に使用される消費時の減算値Ncを記憶する。すなわち、後述するトナーバンド1の形成を行った場合に使用される減算値Ncを記憶する。実施例1では、消費時の減算値Ncとして、形成されるトナーバンド1の幅に応じた現像剤の消費量に基づいて、複数の減算値Ncが記憶されている。
C10:劣化の累積値の計数手段
劣化の累積値の計数手段C10は、現像器Gy〜Goに収容された現像剤の劣化の程度を計測する。実施例1の劣化の累積値の計数手段C10は、劣化の累積値N1を使用して、劣化の程度を計測する。実施例1の劣化の累積値の計数手段C10は、低密度の画像が印刷された場合には、累積値N1に加算値Naを加算する。また、高密度の画像が印刷された場合には、累積値N1から減算値Nbを減算する。さらに、消費用の画像が印刷された場合には、累積値N1から、トナーバンド1の幅に応じた減算値Ncを減算する。なお、累積値N1の初期値および最小値は、N1=0に設定されている。なお、実施例1では、累積値の計数は、Y〜Oの色毎に行われる。
C11:劣化の閾値の記憶手段
劣化の閾値の記憶手段C11は、現像器Gy〜Goに収容された現像剤の劣化の程度が、現像剤を強制的に排出させる程度であるか否かを判別するための劣化の閾値N2を記憶する。実施例1の劣化の閾値N2は、一例として、N2=50に設定されている。なお、劣化の閾値N2は、現像剤の劣化に伴う現像不良が発生する状態に比べて、十分な余裕、マージンをもって設定することが好ましい。
C12:劣化の判別手段
劣化の判別手段C12は、予め設定された現像剤が劣化した条件を満足するか否かを判別する。実施例1の劣化の判別手段は、低濃度の画像が繰り返し印刷された場合に、現像剤が劣化した条件を満足すると判別する。具体的には、低濃度の画像の印刷が繰り返されて、劣化の累積値N1が劣化の閾値N2以上になった場合に、現像剤が劣化した条件を満足したと判別する。なお、実施例1では、劣化の判別は、Y〜Oの色毎に行われる。
C13:画像の幅の取得手段
画像の幅の取得手段C13は、印刷される画像の幅を取得する。すなわち、画像が記録される媒体の搬送方向に対して交差する幅方向の長さを取得する。実施例1の画像の幅の取得手段C13は、パーソナルコンピュータPCから受信した画像の情報に含まれる画像の大きさの情報から、印刷される画像の幅を取得する。
C14:最大幅の記憶手段
最大幅の記憶手段C14は、プリンタUで印刷可能な最大の画像の幅を記憶する。なお、印刷可能な最大の画像の幅は、予め設定され、記憶されている。
C15:幅の判別手段
幅の判別手段C15は、記録シートSに印刷される画像の幅が、印刷可能な最大の画像の幅よりも小さいか否かを判別する。なお、実施例1では、画像の幅の判別は、現像剤が劣化した条件を満足したと判別された色について行われる。
図4は実施例1の現像剤の消費用の画像の一例の説明図である。
C16:バンド幅の設定手段
現像剤の消費用の画像の大きさの設定手段の一例としてのバンド幅の設定手段C16は、現像剤の消費用の画像の一例としてのトナーバンド1の大きさを設定する。実施例1のバンド幅の設定手段C16は、記録シートSに印刷される画像の幅が、印刷可能な最大の画像の幅よりも小さい場合に、印刷される画像の幅L1と印刷可能な最大の画像の幅L2とに基づいて、印刷される画像2の幅方向の外側に形成されるトナーバンド1の幅L3を設定する。なお、実施例1では、トナーバンド1は、画像2の幅方向の両側に形成されるように設定されている。実施例1のバンド幅の設定手段C16では、両側に形成される各トナーバンド1の幅L3は、画像2とトナーバンド1との間の予め設定された隙間、いわゆるマージンL4を除いた幅がトナーバンド1の幅L3として設定される。すなわち、L3=(L2−L1)/2−L4として設定する。なお、実施例1では、トナーバンド1の長さL5は、印刷される画像の長さL5に設定されている。
C17:バンドの形成手段
消費用の画像の形成手段の一例としてのバンドの形成手段C17は、印刷される画像の幅L1が、印刷可能な最大の画像の幅L2よりも小さい場合に、露光機ROSy〜ROSoを制御して、印刷可能な最大の画像の幅L2と、印刷される画像の幅L1との間の領域3に、トナーバンド1を形成させる。なお、実施例1のバンドの形成手段C17は、トナーバンド1として、濃度が100%の帯状の画像、いわゆる、帯状のベタ画像を形成させる。
(実施例1の流れ図の説明)
次に、実施例1のプリンタUにおける制御の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
(現像剤の劣化の測定処理のフローチャートの説明)
図5は実施例1の現像剤の劣化の測定処理のフローチャートの説明図である。
図5のフローチャートの各ステップSTの処理は、前記プリンタUの制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理はプリンタUの他の各種処理と並行して実行される。
図5に示すフローチャートはプリンタUの電源投入により開始される。
図5のST1において、画像形成動作、いわゆる、ジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進む。ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、印刷される画像の密度Caを演算する。そして、ST3に進む。
ST3において、印刷される画像の密度Caが低密度の閾値C0以下であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST4に進む。ノー(N)の場合はST5に進む。
ST4において、劣化の累積値N1に加算値Naを加算する。すなわち、N1=N1+Naとする。そして、ST6に進む。
ST5において、劣化の累積値N1から減算値Nbを減算する。すなわち、N1=N1−Nbとする。そして、ST6に進む。
ST6において、ジョブが終了したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST2に戻る。イエス(Y)の場合はST1に戻る。
(トナーバンドの作成処理のフローチャートの説明)
図6は実施例1のトナーバンドの作成処理のフローチャートの説明図である。
図6のフローチャートの各ステップSTの処理は、前記プリンタUの制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理はプリンタUの他の各種処理と並行して実行される。
図6に示すフローチャートはプリンタUの電源投入により開始される。
図6のST11において、ジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST12に進む。ノー(N)の場合はST11を繰り返す。
ST12において、劣化の累積値N1が、劣化の閾値N2以上であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST13に進み、ノー(N)の場合はST17に進む。
ST13において、印刷される画像の幅L1が、プリンタUで印刷可能な最大の画像の幅L2よりも小さいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST14に進む。ノー(N)の場合はST17に進む。
ST14において、印刷される画像の幅L1や最大の画像の幅L2等に基づいて、バンド幅L3を設定する。そして、ST15に進む。
ST15において、設定されたバンド幅L3に応じたトナーバンド1を作成する。そして、ST16に進む。
ST16において、トナーバンド1の幅L3に応じて、劣化の累積値N1から消費時の減算値Ncを減算する。すなわち、N1=N1−Ncとする。そして、ST17に進む。
ST17において、ジョブが終了したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST12に戻る。イエス(Y)の場合はST11に戻る。
(実施例1の制御処理の機能)
前記構成を備えた実施例1のプリンタUでは、印刷が行われる際に、低濃度の画像が多く印刷されると、劣化の累積値N1が大きくなる。劣化の累積値N1が、劣化の閾値N2以上になると、トナーバンド1が作成される。したがって、トナーバンド1の作成に伴って、現像器Gy〜Goの内部の現像剤が消費される。現像器Gy〜Goの内部の現像剤が消費されると、消費量に応じて、トナーカートリッジKy,Kc,Km,Kk,Koから新たな現像剤が補給される。したがって、現像器Gy〜Goにおいて、劣化した現像剤が消費され且つ新たな現像剤が補給されて、全体として現像剤が入れ替えられる。よって、現像剤の入れ替えが行われない場合に比べて、現像剤の劣化に伴う現像不良の発生が低減される。
低濃度の画像が印刷される場合には、現像器Gy〜Goに収容された現像剤は、消費量が少ない状態で現像器Gy〜Goの内部を撹拌されながら循環する。現像剤が消費されないまま長期間撹拌されると、現像剤は劣化しやすい。よって、現像不良が発生する恐れが高くなる。特許文献1に記載の構成のように、画像と次の画像との間の非画像領域にトナーバンドを形成する構成では、トナーバンドで強制的に現像剤を消費して、劣化した現像剤を現像器の外部に排出している。しかしながら、特許文献1に記載の構成では、画像と次の画像との間隔を、トナーバンドの幅や前後の画像とのマージンを含めて一定以上設けておく必要がある。したがって、単位時間当たりの画像の印刷枚数、いわゆる生産性を向上させることに限界がある。仮に、トナーバンドを形成しない場合は、画像と次の画像との間隔を詰め、トナーバンドを形成する場合には、間隔を空けることも可能であるが、この構成でも、間隔を空けた場合には生産性が低下する。
これに対して、実施例1のプリンタUでは、トナーバンド1を形成することが可能な幅が存在する場合に、トナーバンド1が、印刷される画像2の幅方向の外側に形成して、劣化した現像剤を消費している。したがって、印刷される画像2と次の画像との間隔を、限界まで詰めることが可能である。よって、従来の構成に比べて、生産性を向上させることが可能である。
また、実施例1のプリンタUでは、低密度の画像の印刷が行われた場合に加算され且つ高密度の画像の印刷が行われた場合に減算される劣化の累積値N1に基づいて、トナーバンド1の作成が行われている。仮に、低密度の画像が50枚連続して行われた場合に、トナーバンド1の作成を行う構成とした場合、一例として40枚の低密度の画像の印刷後、1枚の高密度の画像の印刷が行われ、その後に、40枚の低密度の画像の印刷が行われた場合、いつまでもトナーバンド1の作成が行われない恐れがある。これに対して、実施例1のプリンタUでは、劣化の累積値N1が使用されて劣化の程度が測定されている。したがって、印刷枚数の連続のみで判別する場合に比べて、劣化の程度の判別の精度が向上しており、適切な時期にトナーバンド1の作成が行われる。また、実施例1のプリンタUでは、高密度の画像の印刷が行われ、低濃度の場合よりも多くの現像剤が消費されて、劣化した現像剤の入れ替えが進むと、劣化の累積値N1が減算される。したがって、不要な現像剤の消費が抑制される。
図7は実施例2の現像剤の消費用の画像の一例の説明図であり、実施例1の図4に対応する図である。
図8は実施例2の現像器の要部説明図である。
次に本発明の実施例2の説明をするが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例2は下記の点で、前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成される。
図7において、実施例2のプリンタUでは、幅方向の中央を基準として画像2が印刷される実施例1と異なり、印刷される画像2が、幅方向の一端である前端を基準として印刷される。したがって、実施例2のプリンタUでは、トナーバンド1は、幅方向の両側に形成された実施例1と異なり、他端側である後側にのみ形成される。
図8において、実施例2の現像器Gy〜Goでは、現像剤の保持体の一例としての現像ロール11が感光体Py〜Poに対向して配置されている。現像ロール11に隣接する位置には、第1の搬送部材の一例としてのサプライオーガ12が配置されている。サプライオーガ12は、前後方向に延びる回転軸12aを有する。回転軸12aには、第1の搬送部の一例としての第1の搬送羽根12bが支持されている。
サプライオーガ12に対して、現像ロール11の反対側の位置には、第2の搬送部材の一例としてのアドミクスオーガ13が配置されている。アドミクスオーガ13も、サプライオーガ12と同様に、前後方向に延びる回転軸13aおよび第2の搬送部の一例としての第2の搬送羽根13bとを有する。
前記サプライオーガ12とアドミクスオーガ13との間には、仕切部の一例としての仕切壁14が配置されている。仕切壁14は、前後方向に延びており、前後両端には、現像剤が通過可能な通過部14a,14bが形成されている。
なお、実施例2では、サプライオーガ12は現像剤を前方から後方に搬送し且つアドミクスオーガ13は現像剤を後方から前方に搬送するように回転方向が設定されている。
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2のプリンタUでは、トナーバンド1は、幅方向の後側にのみ形成される。したがって、実施例1と同様に、特許文献1に記載の技術に比べて、生産性を向上させることが可能である。また、幅方向の両側に形成する場合には、それぞれのトナーバンド1が、画像2に対するマージンL4を有する必要があった。すなわち、マージンL4が2つ分必要であった。これに対して、実施例2では、幅方向の片側にのみ形成されており、マージンL4は1つで済む。したがって、トナーバンド1の幅を大きくすることが可能である。したがって、トナーバンド1を形成する際に、一度に消費可能な現像剤の量を多くすることが可能である。
また、実施例2の現像器Gy〜Goでは、サプライオーガ12は、現像剤を前方から後方に向けて搬送している。したがって、トナーバンド1が形成される後側は、サプライオーガ12の搬送方向に対して、下流側に設定されている。仮に、トナーバンド1が前側に形成される場合、サプライオーガ12で搬送される現像剤の上流側の位置で現像剤が消費され、画像2が形成される中流部から下流部において現像剤が不足する恐れがある。これに対して、実施例2では、サプライオーガ12の搬送方向における下流側に対応する後側でトナーバンド1が形成されており、画像2を形成した後の現像剤でトナーバンド1が形成される。したがって、トナーバンド1の形成が画像2に対して悪影響を及ぼすことが低減されている。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H09)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としてのプリンタUを例示したが、これに限定されず、例えば、複写機、FAX、あるいはこれらの複数または全ての機能を有する複合機等により構成することも可能である。
(H02)前記実施例において、プリンタUとして、5色の現像剤が使用される構成を例示したが、これに限定されず、例えば、単色の画像形成装置や、4色以下または6色以上の多色の画像形成装置にも適用可能である。
(H03)前記実施例において、例示した具体的な数値やパラメータに関しては、設計や仕様等に応じて任意に変更可能である。
(H04)前記実施例において、トナーバンド1として、ベタ画像を使用する構成を例示したが、これに限定されない。すなわち、任意の濃度の画像をトナーバンド1として採用可能である。また、例えば、劣化の程度が低い場合には、濃度の薄いトナーバンド1を作成し、劣化の程度が高い場合には、濃度の濃いトナーバンド1を作成することも可能である。すなわち、通常の状況では濃度の薄いトナーバンド1を作成し、画像2の幅が広くてトナーバンド1が形成できない状態が継続して、劣化の程度が高くなった場合には、トナーバンド1が形成可能になった場合に、濃度が濃いトナーバンド1を作成することも可能である。すなわち、劣化の程度が低い場合を判別するための閾値と、劣化の程度が高い場合を判別するための閾値のように、複数の閾値を有する構成としたり、劣化の程度と比例してトナーバンド1の濃度を変更する構成とする等の変更も可能である。
(H05)前記実施例において、劣化の累積値N1が劣化の閾値N2以上となった場合、すなわち、ある程度劣化が進んだ場合に、トナーバンド1の作成を行う構成を例示したが、これに限定されない。例えば、劣化が進んでいなくても、低濃度の画像を印刷する場合には、トナーバンド1を毎回形成して、劣化が進みにくくすることも可能である。
(H06)前記実施例において、画像2の外側にトナーバンド1を形成する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、画像2の内側でも、トナーバンド1を形成可能な領域にトナーバンド1を画像2に重ねて形成することも可能である。例えば、裁断用の目印の画像、いわゆる「トンボ」を印刷する場合には、トンボの外側の領域の裁断されて廃棄される領域にトナーバンド1を形成することも可能である。この場合、トンボの画像の視認性を考慮して、トナーバンド1の濃度を薄くすることも可能である。
(H07)前記実施例において、現像剤が劣化した条件を判別するために、画像の濃度を使用したが、これに限定されない。現像剤の劣化に関連する任意のパラメータを使用可能である。例えば、トナーカートリッジKy〜Koからの現像剤の補給量と現像器Gy〜Goのモータの駆動時間との割合をパラメータとすることも可能である。すなわち、現像器Gy〜Goのモータの駆動時間が長いにも関わらず補給量が少ない場合には、現像剤が消費されない状態で長時間現像剤が撹拌されているものと判別可能である。
(H08)前記実施例において、例えば、トナーバンド1が作成できない状況が継続した場合に、画像形成を一時中断して、トナーバンド1の作成を行って、現像剤の強制的な消費を行うように構成することも可能である。例えば、画像形成の一時中断を判別する閾値を設け、劣化の累積値N1が、一時中断を判別する閾値を超えた場合に、画像形成を一時中断してトナーバンド1を作成する構成とすることも可能である。
(H09)前記実施例において、劣化の程度を判別する場合に、画像の密度が閾値C0以下の枚数をカウントする構成を例示したが、これに限定されない。例えば、露光機ROSy〜ROSoが書き込んだ画素数、いわゆるピクセル数の累積値をカウントしておき、媒体の枚数や感光体Py〜Poの回転数の累積値が予め設定された値となる度に、ピクセル数から、その期間の平均密度を判別して、劣化の程度を判別することも可能である。
1…現像剤の消費用の画像、
2…印刷される画像、
C12…劣化の判別手段、
C15…幅の判別手段、
C17…消費用の画像の形成手段、
F…定着装置、
Gy,Gm,Gc,Gk,Go…現像器、
L1…印刷される画像の幅、
L2…印刷可能な最大の画像の幅、
Py,Pm,Pc,Pk,Po…像保持体、
ROSy,ROSm,ROSc,ROSk,ROSo…露光機、
S…媒体、
T1,B,T2…転写装置、
U…画像形成装置。

Claims (3)

  1. 像保持体と、
    前記像保持体の表面に潜像を形成する露光機と、
    前記像保持体の表面の潜像を可視の画像に現像する現像器と、
    前記像保持体の画像を媒体に転写する転写装置と、
    前記媒体に転写された画像を定着させる定着装置と、
    前記媒体に印刷される画像の幅が、予め設定された印刷可能な最大の画像の幅よりも小さいか否かを判別する幅の判別手段と、
    前記印刷される画像の幅が、前記印刷可能な最大の画像の幅よりも小さい場合に、前記露光機を制御して、前記印刷可能な最大の画像の幅と、前記印刷される画像の幅との間の領域に、現像剤の消費用の画像を形成させる消費用の画像の形成手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 予め設定された現像剤が劣化した条件を満足するか否かを判別する劣化の判別手段と、
    前記現像剤が劣化したと判別された場合に、前記現像剤の消費用の画像を形成させる前記消費用の画像の形成手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 予め設定された画像の濃度よりも低い濃度の画像が繰り返し印刷された場合に、前記現像剤が劣化した条件を満足すると判別する前記劣化の判別手段、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
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