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JP2014189863A - メタルガスケット用耐熱オーステナイト系ステンレス鋼 - Google Patents

メタルガスケット用耐熱オーステナイト系ステンレス鋼 Download PDF

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Abstract

【課題】 比較的安価で常温での加工性と高温での耐へたり性を同時に向上させた耐熱用メタルガスケットに適したオーステナイト系ステンレス鋼を提供する。
【解決手段】 C:0.03質量%以下、Si:1.5〜5.0質量%、Mn:2.5質量%以下、Ni:7.0〜17.0質量%、Cr:13.0〜23.0質量%、N:0.20質量%以下を含み、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、700℃、100h加熱後に100nm以下のMXおよびMXC系析出物が100μmに200個以上存在することを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼。
【選択図】 なし

Description

本発明は、内燃機関のエンジン、排気ガス経路部材(エキゾーストマニホールド、触媒コンバータ)、EGRクーラーならびにターボチャージャー等の高温雰囲気に曝されても、優れた耐へたり性を維持するメタルガスケットとして使用されるオーステナイト系ステンレス鋼に関する。
加熱・冷却が頻繁に繰り返される雰囲気に曝されるエンジン等には、従来からメタルガスケットが使用されてきたが、エンジンの高性能化や環境規制に伴い排気ガス温度が上昇し、600〜800℃の温度に曝されるガスケットが増加している。材料温度の上昇にともない、従来のガスケット材では以下の課題を生じている。
特許文献1、2に代表されるSUS301系の加工誘起マルテンサイト相に強化された材料や、特許文献3に代表されるSUS431系の焼入−焼戻しマルテンサイト相に強化された材料は、加熱される温度がマルテンサイト相の分解温度に相当するため軟化が著しく耐へたり性に劣る。
JISG4902(耐食耐熱超合金板)に規定されるNCF625、NCF718やJISG4312(耐熱鋼板)に規定されるSUH660等の析出強化系の材料は使用中に微細析出物を生成するため、600〜800℃の析出強化には有効であるが、高価なNiが多量に含まれるためコスト高となる。
これらの課題を解決させるために、特許文献4ではNとNbにより強化されたFe−Cr−Nオーステナイト系ステンレス鋼が、また、特許文献5、6、7では、Nにより強化されたFe−Cr−Mn−Niオーステナイト系ステンレス鋼が開示されており、一部の耐熱用ガスケットに適用されつつある。
特開平7−3406号公報 特開2008−111192号公報 特開平7−278758号公報 特開2003−82441号公報 特開平7−3407号公報 特開平9−279315号公報 特開平11−241145号公報
しかし、これらの鋼はNを多く含むために降伏応力(0.2%耐力)が非常に高くなるという課題を有する。すなわち、ガスケットに必要な平坦度を矯正加工にて確保するには焼なまし材で比較的軟質であることが望ましく、使用中の耐熱性を確保するには高温でのへたり性に優れることが望ましいが、多量にNを添加する鋼では前者の特性を満足するとは必ずしも言い難い。また、一部のエンジンでは、排気ガスの凝縮水がメタルガスケット部に結露し腐食するという事例も認められており、耐粒界腐食感受性に対しても、従来以上に留意した成分設計とすることが好ましい。しかし、上述した開示例では、耐食性まで加味した成分設計が必ずしもされていないのが定常である。
以上述ベたように、Niを多量に含まないオーステナイト系ステンレス鋼において初期の耐力が比較的低く、高温での耐熱性(へたり性)に優れ、耐食性にも優れた鋼、すなわち過剰なCやNを含有しない耐熱用ステンレス鋼が必要となってきているが、その成分系は必ずしも明確化されていないのが現状であった。
本発明は、比較的安価で常温での加工性と高温での耐へたり性を同時に向上させた耐熱用メタルガスケットに適したオーステナイト系ステンレス鋼を提供することを目的とする。
本発明のメタルガスケット用耐熱オーステナイト系ステンレス鋼は、その目的を達成するため、C:0.03質量%以下、Si:1.5〜5.0質量%、Mn:2.5質量%以下、Ni:7.0〜17.0質量%、Cr:13.0〜23.0質量%、N:0.20質量%以下を含み、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、700℃、100h加熱後に100nm以下のMX系およびMX析出物が100μmに200個以上存在することを特徴とする。
本発明においては、さらにMo:3.0質量%以下.Cu:1.5質量%未満、Nb:0.80質量%以下Ti:0.5質量%以下、V:1.0質量%以下、B:0.020質量%以下の1種以上を含み、さらにAl:0.2質量%以下、REM(希土類元素):0.2質量%以下、Y:0.2質量%以下、Ca:0.1質量%以下、Mg:0.1質量%以下の1種又は2種以上を含むことができる。
本発明のオーステナイト系ステンレス鋼は、メタルガスケットに要求される500〜800℃の高温環境での耐へたり性に優れている。また、このオーステナイト系ステンレス鋼をエギゾーストマニホールド、インテークマニホールド等の低温用メタルガスケットとして自動車用エンジンに組み込むと、周辺機器の寿命やエンジン自体の性能が向上する。また、エンジン用ガスケットの他に、自動車排ガス部品、自動車捷気管の振動遮断用継手に使用されるボールジョイント部に組み込まれる弾性ガスケットにも使用できる。
ガスケット試験片の形状を示す図である。 結晶粒内の透過型電子顕微鏡写真を示す図である。
本発明者らは、上記課題を解決するために種々検討を行い、以下の知見を得て本発明に至った。
(1)初期の軟質化はCを0.03%以下かつNを0.20%以下とすることにより達成される。
(2)高温でのへたり性はビード部(加工部)を長時間の加熱によっても軟化させにくい因子で強化しておくこと、すなわち本発明ではCの添加を極力抑制し、長時間加熱に対して安定なMXおよびMX系微細析出物の粒子分散強化を利用することにより達成される。
(3)C添加量の減少は、Cr23を経由したσ相生成を抑制することからガスケットの脆化に対しても非常に有効である。
〈4)また、C添加量を減らすことによって株ガスの凝縮水に対する耐食性(耐鋭敏化感受性)に対しても有効に作用する。
(5)さらに、固溶強化元素や析出強化元素を添加して所望の強度−延性バランスを調整することが可能である。
以上のように本発明は、これまでクリープ強度や耐へたり性の向上に有効とされてきたC(例えば、特開平7−3405、特開平9−279315、特開平11−241145など数多く、Cの効果が示されている)を極力低減することによって達成される。C低減によって、Cr23型炭化物の総量は減る反面、700℃、100hおよび1000h程度の加熱でも、非常に安定した100μm程度の微細なMXおよびMX系析出物が生成することを明らかにした。さらに、低C材に固溶強化元素および析出強化元素を添加してもこの効果が失われないことを新たに知見し、本発明に至ったのである。
以下、本発明が対象とするオーステナイト系ステンレス鋼に含まれる合金成分、含有量等を説明する。
C:0.03質量%以下
長時間の加熱保持によっても微細で安定なMX系およびMX系析出物を生成させるため、Cは極力低減することが好ましい。C含有量がこれを上回る場合、M23系析出物、とくに粗大化しやすいCr23が生成しやすくなり、軟化を促進する。また、Cr23C6を経由したσ相への生成にともなう脆化も懸念される。よって、本発明では0.03質量%以下に制限する。より安定してMX系およびMX系析出物を微細に生成させるためには、Cの範囲は0.02質量%未満とすることが好ましい。
Si:1.5〜5.0質量%
フェライト形成元素であり、オーステナイト相中で大きな固溶強化能を呈し、高温保持中に歪み時効によって時効硬化を促進させる。このような効果は、1.5質量%以上のSi含有量で顕著になる。しかし、5.0質量%を超える過剰量のSiを添加すると、高温割れが誘発され、製造上で種々のトラブルを引き起こす。Si含有量は3.0超〜5.0質量%以下の範囲とすることが一層好ましい。
Mn:2.5質量%以下
オーステナイト形成元素であり、高価なNiの代替成分として使用され、Niの必要量を低減できる。また、Sを固定することによって熟間加工性を改善することにも有効である。しかし、2.5質量%を超える過剰量のMn添加は、高温強度や機械的性質を低下させる。
Ni:7.0〜17.0質量%
安定なオーステナイト組織を確保するために必須の合金成分であり、Niの最適含有量は鋼材に含まれるCr、Si、Mo等のフェライト形成元素量に依存する。しかし、7.0質量%未満のNi含有量ではオーステナイト相の安定化が困難になる。他方、17.0質量%を越えるNi含有量では、鋼材コストが上昇して経済的に不利となる。Ni含有量は11.0〜15.0質量%の範囲とすることが一層好ましい。
Cr:13.0〜23.0質量%
耐食性・耐酸化性に必要な合金成分であり、過酷な高温腐食雰囲気に曝されるメタルガスケット用途を考慮すると少なくとも13.0質量%のCr量が必要である。しかし、23.0質量%を超える過剰量のCrが含まれると、δフェライトが形成され、安定したオーステナイト相が維持できなくなる。
N:0.20質量%以下
オーステナイト系ステンレス鋼の高温強度の上昇に有効な合金成分であるが、過剰量のNが含まれると、M23中のXにおけるNの割合が増加する。析出強化に寄与しない粗大なM23系析出物が生成する結果、固溶強化に有効な固溶N量が減少し、高温強度を低下させる。よって、本発明では0.20質量%以下に制限する。
Mo:3.0質量%以下
必要に応じて添加される合金成分であり、耐食性の向上に有効であると共に、高温保持中に炭窒化物となって微細に分散し高温強度を上昇させる。そのため、メタルガスケットが過酷な高温雰囲気に曝されても、Mo添加により強度の低下が防止される。しかし、3.0質量%を超えるMoの過剰添加は、高温域でのδフェライト生成を促進させる。
Cu:1.5質量%未満
必要に応じて添加される合金成分であり、メタルガスケットが使用される雰囲気の温度上昇に伴ってMX系析出物やMX系析出物とは異なるCu系析出物を生成させ、高温強度、耐軟化性を改善する。しかし、過剰添加は、熱間加工性を低下させ、割れ発生の原因となる。
Nb:0.80質量%以下
メタルガスケットが曝される高温雰囲気下で析出物を形成し、或いはオーステナイトマトリックスに固溶することにより、硬度を上昇させ、耐軟化性を改善する。しかし、0.80質量%を超える過剰量のNb含有は、高温延性低下に起因して熱間加工性を低下させる。
Ti:0.5質量%以下
必要に応じて添加される合金成分であり、硬度上昇・耐ヘタリ性の改善に有効な析出物を高温雰囲気で形成する。しかし、0.5質量%を超えるTiの過剰添加は、表面疵を発生させる原因となる。
V:1.00質量%以下
必要に応じて添加される合金成分であり、硬度上昇、耐ヘタリ性の改善に有効な析出物を高温雰囲気で形成する。しかし、1.0質量%を超えるVの過剰添加は、表加工性、靭性を低下させる原因となる。
B:0.020質量%以下
必要に応じて添加される合金成分であり、高温強度上昇に有効な炭窒化物の微細析出を促進させ、熱間圧延温度域においてはS等の粒界偏析を抑制しエッジクラックの発生を防止する作用を呈する。しかし、0.020質量%を超える過剰量のBを添加すると、低融点ホウ化物が生成しやすく、かえって熱間加工性が劣化する。
Al:0.2質量%以下
必要に応じて添加される合金成分であり、製鋼時に脱酸剤として添加されると共に、鋼板をガスケット形状に打抜く際に打抜き性に悪影響を及ぼすA2系介在物を激減させる効果を奏する。
このような効果は0.2質量%のAl含有量で飽和し、それ以上Alを増量しても却って表面欠陥の増加を招くため、上限を0.2%とする。
REM(希土類元素):0.2質量%以下
Y:0.2質量%以下
Ca:0.1質量%以下
Mg:0.1質量%以下
必要に応じて添加される合金成分であり、何れも熱間加工性を改善し、耐酸化性の向上にも有効である。熱間加工性、耐酸化性に及ぼす効果は何れも添加量の増加に応じて顕著になるが、REM、Yでは0.20質量%、Ca、Mgでは0.10質量%で飽和するため、これらの値を上限とする。
従来からMX系析出物やMX系析出物の生成を利用して、クリープ強度の改善を図った例はある。しかし、これらを排気ガスに曝される耐熱用メタルガスケットに使用した場合、耐へたり性は必ずしも改善されるとは限らず、信頼性の面では満足できなかった。この面を改善すべ<検討を行った結果、ガスケットのへたり量は100h以内の加熱で大幅に進行することを明らかにした。この結果、700℃,100h加熱において微細な析出物を生成するような調整を行えば、優れた耐へたり性を有することを明らかにした。700℃,100hの加熱において100μmに200個以上の析出物が存在しないと十分な耐へたり性を維持できない。また、100nmを超える粗大な析出物を生成する場合は、析出物の間隔が一般に広<なってしまい、100μmに200個以上生成させようとすると、合金元素の添加量が過剰となり、ガスケットへの成形性が不十分となる。なお、上述した析出物の大きさと個数は、鋼鈑素材における合金元素の含有量と製造条件を種々変動させて決定されるものである。本発明で規定した成分量において、鋼板素材における析出物の存在状態は特に規定しないが、100nm超えの粗大析出物、100nm以下の微細析出物ともに、100μmに20個以下と少ないことが好ましい。発明者らの実験では、後述の成分組織を有するオーステナイト系ステンレス鋼鈑の製造工程において連続ラインに1050℃〜1200℃×均熱0秒〜均熱60秒の仕上焼鈍を施す場合の例では、1000℃から500℃までの平均冷却速度を10℃/秒以上にコントロールすることで望ましい金属組織が得られた。
表1に示す組成のステンレス鋼を300kg真空溶解炉で溶製し、その後スラブを熱間鍛造、切り出し、熱間圧延、煉鈍、酸洗、冷間圧延、焼鈍、酸洗工程または最終の酸洗後に30〜60%冷間圧延工程を経て板厚0.5〜0.2mmのステンレス鋼帯を製造した。
各ステンレス鋼帯からφ50mmの円形試験片を切り出し、試験片の中央に内径32mmの円形開口を形成し、開口周辺に幅3mm、高さ0.5mmのビードをプレス成形することによりメタルガスケット(図1)を作製した。常温での加工性はビード成形時の割れの有無で評価した。加工割れ無のものを良好(○)とし、加工割れ有のものを×とした。なお、ビード成形時に加工割れが生じた鋼については成形高さを0.45mmとした。ついで、ビード高さが0.4mmになるように治具で押え、700℃に100時間保持した後、室温まで徐冷した。徐冷後の試験片について、室温での残存ビード高さを測定した。なお、残存ビード高さの測定には焦点顕微鏡を使用し、8点の平均値として算出した。 仕上焼鈍材の鋼板について、圧延方向における金属組織観察を行った。透過型電子顕微鏡を用いて、MX系析出物およびMX系析出物のサイズを調べ、観察される10nm以上、100nm以下の析出物の数を求めた。1つの試料につき少なくとも20視野の観察を行い、100μmあたりの析出物の数に換算した。
表2の測定結果にみられるように、鋼種No.1〜11(本発明例)では0.5mmのビード加工が可能であるとともに700℃×100時間加熱後に室温での残存ビード高さが0.150mm以上であり、メタルガスケットに要求される残存ビード高さを備えていた。他方、比較鋼No.12〜16(比較例)では、何れも残存ビード高さが0.150mm未満であり、メタルガスケットとしての性能上に問題があった。残存ビード高さが低い理由には、次のような原因が考えられる。
比較鋼No.12は、図2の透過型電子顕微鏡による観察結果に見られるように、加熱保持中に巨大な粒界炭化物が析出したため時効硬化能が低下し、残存ビード高さが十分でない。比較鋼No.13.14は、加熱される温度がマルテンサイト相の分解温度に相当するため著しく軟化し、残存ビード高さが低くなった。比較鋼No.15、16は過剰量のNを含有していることから、ビード成形時に加工割れが生じるとともに、700℃の加熱評価においても加工誘起マルテンサイトが高温保持中に焼戻しされたため、残存ビード高さが低くなった。
また、排ガスの凝縮水に対する耐食性すなわち鋭敏化特性を評価した。なお、評価はJISG0575「ステンレス鋼の硫酸・硫酸銅腐食試験方法」にて行い、加工割れ無のものを良好(○)とし、加工割れ有のものを×とした。
表2の試験結果にみられるように、鋭敏化特性改善を目的にC量を低減させた鋼種No.1〜11(本発明例)および鋼種No.14,15(比較例)では鋭敏化特性は壊れるが、鋼種No.12,13および鋼種No.16は本発明範囲を超えるC量を有し、C固定元素がC量に見合う量だけ十分に添加されていないために鋭敏化特性が著しく劣った。
この対比から明らかなように、C量を低減したオーステナイト系ステンレス鋼であっても、非常に安定した微細な析出物の生成により、形状凍結性に優れ、長期間にわたって気密性を維持するメタルガスケットが得られることが確認された。
以上説明したように、本発明のオーステナイト系ステンレス鋼は、メタルガスケットに要求される500〜800℃の高温環境での耐へたり性に優れている。また、このオーステナイト系ステンレス鋼をエギゾーストマニホールド、インテークマニホールド等の低温用メタルガスケットとして自動車用エンジンに組み込むと、周辺機器の寿命やエンジン自体の性能が向上する。また、エンジン用ガスケットの他に、自動車排ガス部品、自動車排気管の振動遮断用継手に使用されるボールジョイント部に組み込まれる弾性ガスケットにも使用できる。

Claims (3)

  1. C:0.03質量%以下、Si:1.5〜5.0質量%、Mn:2.5質量%以下、Ni:7.0〜17.0質量%、Cr:13.0〜23.0質量%、N:0.20質量%以下を含み、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、700℃、100h加熱後に100nm以下のMC系析出物が100μmに200個以上存在することを特徴とするメタルガスケット用耐熱オーステナイト系ステンレス鋼。
  2. 請求項1に加えて、さらにMo:3.0質量%以下、Cu:1.5質量%未満、Nb:0.8質量%以下、Ti:0.5質量%以下、V:1.0質量%以下、B:0.020質量%以下の1種以上を含む請求項1記載のメタルガスケット用耐熱オーステナイト系ステンレス鋼。
  3. さらにAl:0.2質量%以下、REM(希土類元素):0.2質量%以下Y:0.2質量%以下、Ca:0.1質量%以下、Mg:0.1質量%以下の1種又は2種以上を含む請求項1または2に記載のメタルガスケット用耐熱オーステナイト系ステンレス鋼。

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