JP2014175640A - 縦型複合パワーmosfet - Google Patents
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Abstract
【課題】縦型パワーMOSFET等のパワー系半導体素子を複数個、単一の半導体チップに集積する場合、通常、個別の素子のセル構造およびチップ周辺構造をほぼそのまま集積するのが一般的である。しかし、本願発明者等が具体的な複合デバイスを検討したところによると、このような単純集積型レイアウトでは、チップ周辺構造が占有する面積が、必要以上に大きくなってしまうことが明らかとなった。これは、たとえば、縦型パワーMOSFETについて言えば、個別の素子のソースドレイン耐圧は、比較的高いとしても、複数の素子間のソース間耐圧は、同等に高いとは、限らないからである。
【解決手段】本願発明は、縦型複合パワーMOSFETにおいて、二つのソース電位領域間を分離領域で分離し、その中に多重フローティングフィールドリングを設けたものである。
【選択図】図1
【解決手段】本願発明は、縦型複合パワーMOSFETにおいて、二つのソース電位領域間を分離領域で分離し、その中に多重フローティングフィールドリングを設けたものである。
【選択図】図1
Description
本願は、半導体集積回路装置(または半導体装置)に関し、たとえば、パワーMOSFET等のパワー系半導体デバイスに適用することができるものである。
日本特開平8−167838号公報(特許文献1)または、これに対応する米国特許第5629542号公報(特許文献2)は、縦型複合パワーMOSFET等に関するものである。そこには、単一のチップ上に形成された複数の縦型パワーMOSFET同士を分離するために、チャンネルストップ領域、または、これとメタルガードリングの組み合わせを用いた技術が開示されている。
日本特開平9−307103号公報(特許文献3)は、縦型複合パワーMOSFETに関するものである。そこには、単一のチップ上に形成された複数の縦型パワーMOSFET同士を分離するために、チャンネルストップ領域とメタルガードリングの組み合わせを用いた技術が開示されている。
縦型パワーMOSFET等のパワー系半導体素子を複数個、単一の半導体チップに集積する場合、通常、個別の素子のセル構造およびチップ周辺構造をほぼそのまま集積するのが一般的である。
しかし、本願発明者等が具体的な複合デバイスを検討したところによると、このような単純集積型レイアウトでは、チップ周辺構造が占有する面積が、必要以上に大きくなってしまうことが明らかとなった。これは、たとえば、縦型パワーMOSFETについて言えば、個別の素子のソースドレイン耐圧は、比較的高いとしても、複数の素子間のソース間耐圧は、同等に高いとは、限らないからである。
このような課題を解決するための手段等を以下に説明するが、その他の課題と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される実施の形態のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、本願の一実施の形態の概要は、縦型複合パワーMOSFETにおいて、二つのソース電位領域間を分離領域で分離し、その中に多重フローティングフィールドリングを設けたものである。
本願において開示される実施の形態のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、前記本願の一実施の形態によれば、不必要なチップ周辺構造を省略することができる。
〔実施の形態の概要〕
先ず、本願において開示される代表的な実施の形態について概要を説明する。
先ず、本願において開示される代表的な実施の形態について概要を説明する。
1.以下を含む縦型複合パワーMOSFET:
(a)第1の主面および第2の主面を有し、第1のパワーMOSFETおよび第2のパワーMOSFETが形成された半導体基板;
(b)前記半導体基板の前記第2の主面の表面領域に設けられ、第1導電型を有する共通ドレイン領域;
(c)前記半導体基板の前記第1の主面の表面領域に設けられ、前記第1導電型を有する前記第1のパワーMOSFETを構成する第1のソース電位領域;
(d)前記半導体基板の前記第1の主面の表面領域に設けられ、前記第1導電型を有する前記第2のパワーMOSFETを構成する第2のソース電位領域;
(e)前記第1の主面に於いて、前記第1のソース電位領域を囲み、前記第2のソース電位領域との間を分離する分離領域;
(f)前記分離領域内に設けられた第1の多重フローティングフィールドリング。
(a)第1の主面および第2の主面を有し、第1のパワーMOSFETおよび第2のパワーMOSFETが形成された半導体基板;
(b)前記半導体基板の前記第2の主面の表面領域に設けられ、第1導電型を有する共通ドレイン領域;
(c)前記半導体基板の前記第1の主面の表面領域に設けられ、前記第1導電型を有する前記第1のパワーMOSFETを構成する第1のソース電位領域;
(d)前記半導体基板の前記第1の主面の表面領域に設けられ、前記第1導電型を有する前記第2のパワーMOSFETを構成する第2のソース電位領域;
(e)前記第1の主面に於いて、前記第1のソース電位領域を囲み、前記第2のソース電位領域との間を分離する分離領域;
(f)前記分離領域内に設けられた第1の多重フローティングフィールドリング。
2.前記項1に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第1の多重フローティングフィールドリングの各々は、前記第1導電型と反対導電型の第2導電型を有するウエル領域と同時に形成された不純物ドープ領域から構成されている。
3.前記項1または2に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、更に、以下を含む:
(g)前記分離領域の上方に延在する前記第2のソース電位領域に接続されたインバースフィールドプレート。
(g)前記分離領域の上方に延在する前記第2のソース電位領域に接続されたインバースフィールドプレート。
4.前記項1から3のいずれか一つに記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、更に、以下を含む:
(h)前記第1のソース電位領域および前記第2のソース電位領域を囲む第2の多重フローティングフィールドリング。
(h)前記第1のソース電位領域および前記第2のソース電位領域を囲む第2の多重フローティングフィールドリング。
5.前記項4に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第1の多重フローティングフィールドリングのピッチは、前記第2の多重フローティングフィールドリングのピッチよりも狭い。
6.前記項4または5に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第1の多重フローティングフィールドリングの幅は、前記第2の多重フローティングフィールドリングの幅よりも狭い。
7.以下を含む縦型複合パワーMOSFET:
(a)第1の主面および第2の主面を有し、第1のパワーMOSFETおよび第2のパワーMOSFETが形成された半導体基板;
(b)前記半導体基板の前記第2の主面の表面領域に設けられ、第1導電型を有する共通ドレイン領域;
(c)前記半導体基板の前記第1の主面の表面領域に設けられ、前記第1導電型を有する前記第1のパワーMOSFETを構成する第1のソース電位領域;
(d)前記半導体基板の前記第1の主面の表面領域に設けられ、前記第1導電型を有する前記第2のパワーMOSFETを構成する第2のソース電位領域;
(e)前記第1の主面に於いて、前記第1のソース電位領域を囲む第1の環状接合終端構造;
(f)前記第1の主面に於いて、前記第1のソース電位領域および前記第1の環状接合終端構造を囲む第2の環状接合終端構造。
(a)第1の主面および第2の主面を有し、第1のパワーMOSFETおよび第2のパワーMOSFETが形成された半導体基板;
(b)前記半導体基板の前記第2の主面の表面領域に設けられ、第1導電型を有する共通ドレイン領域;
(c)前記半導体基板の前記第1の主面の表面領域に設けられ、前記第1導電型を有する前記第1のパワーMOSFETを構成する第1のソース電位領域;
(d)前記半導体基板の前記第1の主面の表面領域に設けられ、前記第1導電型を有する前記第2のパワーMOSFETを構成する第2のソース電位領域;
(e)前記第1の主面に於いて、前記第1のソース電位領域を囲む第1の環状接合終端構造;
(f)前記第1の主面に於いて、前記第1のソース電位領域および前記第1の環状接合終端構造を囲む第2の環状接合終端構造。
8.前記項7に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、更に、以下を含む:
(g)前記第2の環状接合終端構造を囲む環状チップ端部構造。
(g)前記第2の環状接合終端構造を囲む環状チップ端部構造。
9.前記項7または8に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、更に、以下を含む:
(h)前記第1の環状接合終端構造の上方に延在する前記第2のソース電位領域に接続されたインバースフィールドプレート。
(h)前記第1の環状接合終端構造の上方に延在する前記第2のソース電位領域に接続されたインバースフィールドプレート。
10.前記項7から9のいずれか一つに記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第1の環状接合終端構造は、第1の多重フローティングフィールドリングを有する。
11.前記項7から10のいずれか一つに記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第2の環状接合終端構造は、第2の多重フローティングフィールドリングを有する。
12.前記項10または11に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第1の多重フローティングフィールドリングの各々は、ウエル領域と同時に形成された不純物ドープ領域から構成されている。
13.前記項11または12に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第2の多重フローティングフィールドリングの各々は、ウエル領域と同時に形成された不純物ドープ領域から構成されている。
14.前記項11から13のいずれか一つに記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第1の多重フローティングフィールドリングのピッチは、前記第2の多重フローティングフィールドリングのピッチよりも狭い。
15.前記項11から14のいずれか一つに記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第1の多重フローティングフィールドリングの幅は、前記第2の多重フローティングフィールドリングの幅よりも狭い。
次に、本願において開示される代表的な実施の形態についてその他の概要を説明する。
16.以下を含む縦型複合パワーMOSFET:
(a)第1の主面および第2の主面を有し、第1のパワーMOSFETおよび第2のパワーMOSFETが形成された半導体基板;
(b)前記半導体基板の前記第2の主面の表面領域に設けられ、第1導電型を有する共通ドレイン領域;
(c)前記半導体基板の前記第1の主面の表面領域に設けられ、前記第1導電型を有する前記第1のパワーMOSFETを構成する第1のソース電位領域;
(d)前記半導体基板の前記第1の主面の表面領域に設けられ、前記第1導電型を有する前記第2のパワーMOSFETを構成する第2のソース電位領域;
(e)前記第1の主面に於いて、前記第2のソース電位領域を囲む第3の環状接合終端構造;
(f)前記第1の主面に於いて、前記第1のソース電位領域および前記第3の環状接合終端構造を囲む第2の環状接合終端構造。
(a)第1の主面および第2の主面を有し、第1のパワーMOSFETおよび第2のパワーMOSFETが形成された半導体基板;
(b)前記半導体基板の前記第2の主面の表面領域に設けられ、第1導電型を有する共通ドレイン領域;
(c)前記半導体基板の前記第1の主面の表面領域に設けられ、前記第1導電型を有する前記第1のパワーMOSFETを構成する第1のソース電位領域;
(d)前記半導体基板の前記第1の主面の表面領域に設けられ、前記第1導電型を有する前記第2のパワーMOSFETを構成する第2のソース電位領域;
(e)前記第1の主面に於いて、前記第2のソース電位領域を囲む第3の環状接合終端構造;
(f)前記第1の主面に於いて、前記第1のソース電位領域および前記第3の環状接合終端構造を囲む第2の環状接合終端構造。
17.前記項16に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、更に、以下を含む:
(g)前記第2の環状接合終端構造を囲む環状チップ端部構造。
(g)前記第2の環状接合終端構造を囲む環状チップ端部構造。
18.前記項16または17に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、更に、以下を含む:
(h)前記第3の環状接合終端構造の上方に延在する前記第1のソース電位領域に接続されたインバースフィールドプレート。
(h)前記第3の環状接合終端構造の上方に延在する前記第1のソース電位領域に接続されたインバースフィールドプレート。
19.前記項16から18のいずれか一つに記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第3の環状接合終端構造は、第3の多重フローティングフィールドリングを有する。
20.前記項16から19のいずれか一つに記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第2の環状接合終端構造は、第2の多重フローティングフィールドリングを有する。
21.前記項19または20に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第3の多重フローティングフィールドリングの各々は、ウエル領域と同時に形成された不純物ドープ領域から構成されている。
22.前記項20または21に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第2の多重フローティングフィールドリングの各々は、ウエル領域と同時に形成された不純物ドープ領域から構成されている。
23.前記項20から22のいずれか一つに記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第3の多重フローティングフィールドリングのピッチは、前記第2の多重フローティングフィールドリングのピッチよりも狭い。
24.前記項20から23のいずれか一つに記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第3の多重フローティングフィールドリングの幅は、前記第2の多重フローティングフィールドリングの幅よりも狭い。
〔本願における記載形式、基本的用語、用法の説明〕
1.本願において、実施の態様の記載は、必要に応じて、便宜上複数のセクションに分けて記載する場合もあるが、特にそうでない旨明示した場合を除き、これらは相互に独立別個のものではなく、単一の例の各部分、一方が他方の一部詳細または一部または全部の変形例等である。また、原則として、同様の部分は繰り返しを省略する。また、実施の態様における各構成要素は、特にそうでない旨明示した場合、理論的にその数に限定される場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、必須のものではない。
1.本願において、実施の態様の記載は、必要に応じて、便宜上複数のセクションに分けて記載する場合もあるが、特にそうでない旨明示した場合を除き、これらは相互に独立別個のものではなく、単一の例の各部分、一方が他方の一部詳細または一部または全部の変形例等である。また、原則として、同様の部分は繰り返しを省略する。また、実施の態様における各構成要素は、特にそうでない旨明示した場合、理論的にその数に限定される場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、必須のものではない。
更に、本願において、「半導体装置」というときは、主に、各種トランジスタ(能動素子)単体、またはそれらを中心に、抵抗、コンデンサ等を半導体チップ等(たとえば単結晶シリコン基板)上に集積したもの(それらのチップを一つ又は複数有するパッケージ体を含む)をいう。ここで、各種トランジスタの代表的なものとしては、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)に代表されるMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)を例示することができる。本願では、パワー系半導体素子を対象とするが、「パワー系半導体素子」とは、主に、5ワット以上の電力を取り扱う各種半導体素子、たとえば、パワーMOSFET、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、パワーダイオード、これらのうち少なくとも一つを含む複合素子等を指す。
パワーMOSFETは、横型パワーMOSFET(一般に「LDMOSFET」と呼ぶ)と縦型パワーMOSFET(一般に「Vertical MOSFET」と呼ぶ)に分類することができる。縦型パワーMOSFETは、更に、プレーナ(Planar)型とトレンチ(Trench)型に分類されるが、本願では、主に、トレンチ型を例に取り具体的に説明するが、プレーナ型にも同様に適用できることは言うまでもない。
2.同様に実施の態様等の記載において、材料、組成等について、「AからなるX」等といっても、特にそうでない旨明示した場合および文脈から明らかに、そうでない場合を除き、A以外の要素を主要な構成要素のひとつとするものを排除するものではない。たとえば、成分についていえば、「Aを主要な成分として含むX」等の意味である。たとえば、「シリコン部材」等といっても、純粋なシリコンに限定されるものではなく、SiGe合金やその他シリコンを主要な成分とする多元合金、その他の添加物等を含む部材も含むものであることはいうまでもない。
同様に、「酸化シリコン膜」、「酸化シリコン系絶縁膜」等と言っても、比較的純粋な非ドープ酸化シリコン(Undoped Silicon Dioxide)だけでなく、その他の酸化シリコンを主要な成分とする絶縁膜を含む。たとえば、TEOSベース酸化シリコン(TEOS−based silicon oxide)、PSG(Phosphorus Silicate Glass)、BPSG(Borophosphosilicate Glass)等の不純物をドープした酸化シリコン系絶縁膜も酸化シリコン膜である。また、熱酸化膜、CVD酸化膜のほか、SOG(Spin On Glass)、ナノクラスタリングシリカ(NSC:Nano−Clustering Silica)等の塗布系膜も酸化シリコン膜または酸化シリコン系絶縁膜である。そのほか、FSG(Fluorosilicate Glass)、SiOC(Silicon Oxicarbide)またはカーボンドープ酸化シリコン(Carbon−doped Silicon oxide)またはOSG(Organosilicate Glass)等のLow−k絶縁膜も同様に、酸化シリコン膜または酸化シリコン系絶縁膜である。更に、これらと同様な部材に空孔を導入したシリカ系Low−k絶縁膜(ポーラス系絶縁膜、「ポーラスまたは多孔質」というときは、分子性多孔質を含む)も酸化シリコン膜または酸化シリコン系絶縁膜である。
また、酸化シリコン系絶縁膜と並んで、半導体分野で常用されているシリコン系絶縁膜としては、窒化シリコン系絶縁膜がある。この系統に属する材料としては、SiN,SiCN,SiNH,SiCNH等がある。ここで、「窒化シリコン」というときは、特にそうでない旨明示したときを除き、SiNおよびSiNHの両方を含む。同様に、「SiCN」というときは、特にそうでない旨明示したときを除き、SiCNおよびSiCNHの両方を含む。
なお、SiCは、SiNと類似の性質を有するが、SiONは、むしろ、酸化シリコン系絶縁膜に分類すべき場合が多いが、エッチストップ膜とする場合は、SiC,SiN等に近い。
3.「ウエハ」というときは、通常は半導体集積回路装置(半導体装置、電子装置も同じ)をその上に形成する単結晶シリコンウエハを指すが、エピタキシャルウエハ、SOI基板、LCDガラス基板等の絶縁基板と半導体層等の複合ウエハ等も含むことは言うまでもない。
また、本願に於いて、「半導体基板」というときは、半導体ウエハ又は半導体チップの全部あるいは一部を含み、これらにエッチング、エピタキシャル成長、成膜その他の処理を施したものを言う。
4.図形、位置、属性等に関して、好適な例示をするが、特にそうでない旨明示した場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、厳密にそれに限定されるものではないことは言うまでもない。従って、たとえば、「正方形」とは、ほぼ正方形を含み、「直交」とは、ほぼ直交する場合を含み、「一致」とは、ほぼ一致する場合を含む。このことは、「平行」、「直角」についても同じである。従って、たとえば、完全な平行からの10度程度のずれは、平行に属する。
また、ある領域について、「全体」、「全般」、「全域」等というときは、「ほぼ全体」、「ほぼ全般」、「ほぼ全域」等の場合を含む。従って、たとえば、ある領域の80%以上は、「全体」、「全般」、「全域」ということができる。このことは、「全周」、「全長」等についても同じである。
更に、有るものの形状について、「矩形」というときは、「ほぼ矩形」を含む。従って、たとえば、矩形と異なる部分の面積が、全体の20%程度未満であれば、矩形ということができる。この場合に於いて、このことは、「環状」等についても同じである。この場合に於いて、環状体が、分断されている場合は、その分断された要素部分を内挿または外挿した部分が環状体の一部である。
また、周期性についても、「周期的」は、ほぼ周期的を含み、個々の要素について、たとえば、周期のずれが20%未満程度であれば、個々の要素は「周期的」ということができる。更に、この範囲から外れるものが、その周期性の対象となる全要素のたとえば20%未満程度であれば、全体として「周期的」ということができる。
なお、本節の定義は、一般的なものであり、以下の個別の記載で異なる定義があるときは、ここの部分については、個別の記載を優先する。ただし、当該個別の記載部分に規定等されていない部分については、明確に否定されていない限り、本節の定義、規定等がなお有効である。
5.さらに、特定の数値、数量に言及したときも、特にそうでない旨明示した場合、理論的にその数に限定される場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、その特定の数値を超える数値であってもよいし、その特定の数値未満の数値でもよい。
6.チップ周辺領域におけるガードリングとは、ほぼリング状のフィールドプレート(作用の観点からは、逆フィールドプレート)であって、その下の半導体基板(例えば、ドレイン電位)に電気的に接続された物を言う。なお、本願に於いて、「リング状(環状)」とは、通常、クローズドループ(このループの形状は、ほぼ矩形環でも、ほぼ円環、または、ほぼ楕円環でもよい)を成すものを言うが、厳密に閉じている必要はなく、外形的に閉じていれば良い。すなわち、相互に分離した導体のリング状配列であっても良い。なお、言うまでもないことであるが、クローズドループの方が、耐圧特性の面から好適である。
また、本願に於いて、「矩形」または「矩形形状」とは、ほぼ正方形又は長方形の形状を指すが、全体の面積に比して比較的小さな面積を有する凹凸を有しても良いし、ラウンド、面取り処理等がされていても良い。
なお、本願に於いて、「耐圧」、「耐圧特性」というときは、特にそうでない旨、断らない限り、パワーMOSFETに関しては、ソースドレイン耐圧である。
フローティングフィールドリング(Floating Field Ring)またはフィールドリミッティングリング(Field Limiting Ring)とは、以下の場合をいう(以下、Nチャネル型デバイスを例に取り説明する)。すなわち、ドリフト領域の表面(デバイス面)にP型ボディ領域(P型ウエル領域)とは分離して設けられ、それと同一導電形を有するとともに類似した濃度(主接合に逆方向電圧が印加されたときに完全空乏化しない程度の濃度である)を有し、リング状にセル部を1重又は多重に取り巻く不純物領域または不純物領域群を言う。
また、ソース電位のフィールドプレート(Field Plate)とは、ソース電位又はそれと等価な電位に接続された導電体膜パターンであって、絶縁膜を介してドリフト領域の表面(デバイス面)の上方に延在し、セル部を取り巻く部分を言う。フィールドプレートには、ソース電位のフィールドプレートのほか、その他の電位に接続されたものや、フローティングフィールドプレートがあり、フローティングフィールドリングに接続されたものは、フローティングフィールドプレートである。フィールドプレートは、通常、主に、空乏層を延びやすくするために設けられるが(通常フィールドプレート)、主に空乏層の伸びを抑制するために設けられるものを特に区別するときは、インバースフィールドプレートと呼ぶ。
〔実施の形態の詳細〕
実施の形態について更に詳述する。各図中において、同一または同様の部分は同一または類似の記号または参照番号で示し、説明は原則として繰り返さない。
実施の形態について更に詳述する。各図中において、同一または同様の部分は同一または類似の記号または参照番号で示し、説明は原則として繰り返さない。
また、添付図面においては、却って、煩雑になる場合または空隙との区別が明確である場合には、断面であってもハッチング等を省略する場合がある。これに関連して、説明等から明らかである場合等には、平面的に閉じた孔であっても、背景の輪郭線を省略する場合がある。更に、断面でなくとも、空隙でないことを明示するために、ハッチングを付すことがある。
なお、二者択一の場合の呼称に関して、一方を「第1」等として、他方を「第2」等と呼ぶ場合に於いて、代表的な実施の形態に沿って、対応付けして例示する場合があるが、たとえば「第1」といっても、例示した当該選択肢に限定されるものではないことは言うまでもない。
1.本願の一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETについてのデバイス構造等の説明(主に図1から図4)
以下の例では、耐圧が600ボルト程度のデバイスを例にとり、具体的に説明するが、それ以外の耐圧を有するデバイスにも、同様に適用できることは言うまでもない。
以下の例では、耐圧が600ボルト程度のデバイスを例にとり、具体的に説明するが、それ以外の耐圧を有するデバイスにも、同様に適用できることは言うまでもない。
また、以下に説明するガードリング、各種不純物領域、接合終端構造、配線、電極、絶縁膜等は、特に明示しない場合を除き必須のものではない。また、同様のリング状構造物のようその数は、一例であって、表示した数以上でも以下でも良い。
更に、以下の例では、Nチャネル型デバイスを例にとり、具体的に説明するが、Pチャネル型デバイスにもPN反転操作を実行することにより、ほぼ同様に適用できることは言うまでもない。ただし、Nチャネル型デバイスの方が、チップ面積が50%程度になるメリットを有する。
図1は本願の一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETについてのデバイス構造等を説明するためのチップ上面全体図である。図2は図1の分離領域TR1(内部接合終端領域)および共通接合終端領域TR3の内部構造の詳細を説明するための模式的チップ上面全体図である。図3は図1のA−A’断面に対応するチップ断面図である。図4は図1のB−B’断面に対応するチップ断面図である。これらに基づいて、本願の一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETについてのデバイス構造等を説明する。
まず、チップの上面から見た全体レイアウトの概要を図1に示す。図1に示すように、半導体チップ2の表面1a(第1の主面)には、たとえば、主パワーMOSFET(第1のパワーMOSFET)Q1および副パワーMOSFET(第2のパワーMOSFET)Q2が設けられている。半導体チップ2の表面1aの内部には、パワーMOSFET(Q1)のセル領域TC1およびパワーMOSFET(Q2)のセル領域TC2が設けられている。
パワーMOSFET(Q1)のセル領域TC1上には、たとえば、アルミニウム系メタル膜を主要な構成要素とするパワーMOSFET(Q1)のメタルソース電極SM1が設けられている。一方、パワーMOSFET(Q2)のセル領域TC2上には、パワーMOSFET(Q2)のメタルソース電極SM2が設けられている。メタルソース電極SM1上には、パワーMOSFET(Q1)のソースパッド開口SP1が設けられており、メタルソース電極SM2上には、パワーMOSFET(Q2)のソースパッド開口SP2が設けられている。
半導体チップ2の半導体基板の表面領域であって、パワーMOSFET(Q1)のセル領域TC1の内部から、その周辺に亘る領域には、P型ボディ領域PB1が設けられている。一方、半導体チップ2の半導体基板の表面領域であって、パワーMOSFET(Q2)のセル領域TC2の内部から、その周辺に亘る領域には、P型ボディ領域PB2が設けられている。
更に、半導体チップ2の半導体基板の表面領域であって、P型ボディ領域PB1の周辺には、これに接して、セル領域TC1およびP型ボディ領域PB1を取り囲むように、P型ウエル領域PW1(第2導電型ウエル領域PW)が設けられている。一方、半導体チップ2の半導体基板の表面領域であって、P型ボディ領域PB2の周辺には、これに接して、セル領域TC2およびP型ボディ領域PB2を取り囲むように、P型ウエル領域PW2(第2導電型ウエル領域PW)が設けられている。
ここで、P型ボディ領域PB1、P型ウエル領域PW1等は、ソース電位領域S1(第1のソース電位領域)すなわち、動作時に、基本的にパワーMOSFET(Q1)のソース電位となる同一導電型領域を構成している。一方、P型ボディ領域PB2、P型ウエル領域PW2等は、ソース電位領域S2(第2のソース電位領域)すなわち、動作時に、基本的にパワーMOSFET(Q2)のソース電位となる同一導電型領域を構成している。
半導体チップ2の表面1a上であって、メタルソース電極SM1から間隔を置いて、その外部には、パワーMOSFET(Q1)のメタルゲート電極GM1が設けられており、これに連結して、メタルゲート配線GW1が、たとえば、メタルソース電極SM1を、ほぼ取り囲むように配置されている。メタルゲート電極GM1の内部には、ゲートパッド開口GP1が設けられている。一方、半導体チップ2の表面1a上であって、メタルソース電極SM2から間隔を置いて、その外部には、パワーMOSFET(Q2)のメタルゲート電極GM2が設けられており、これに連結して、メタルゲート配線GW2が、たとえば、メタルソース電極SM2を、ほぼ取り囲むように配置されている。
ここで、メタルゲート電極GM1、メタルゲート配線GW1、メタルゲート電極GM2およびメタルゲート配線GW2は、たとえば、メタルソース電極SM1およびメタルソース電極SM2と同層のアルミニウム系メタル膜を主要な構成要素とするメタル膜から構成されている。
メタルゲート電極GM2およびメタルゲート配線GW2の外部周辺近傍には、メタルソース電極SM2に連結し、メタルゲート電極GM2およびメタルゲート配線GW2の外部を取り囲むように、パワーMOSFET(Q2)のソース電位のフィールドプレートFP2が設けられている。一方、メタルゲート電極GM1およびメタルゲート配線GW1の外部周辺近傍には、メタルソース電極SM1に連結し、メタルゲート電極GM1およびメタルゲート配線GW1の外部を取り囲むように、パワーMOSFET(Q1)のソース電位のフィールドプレートFP1が設けられている。
ここで、フィールドプレートFP2およびフィールドプレートFP1は、たとえば、メタルソース電極SM1およびメタルソース電極SM2と同層のアルミニウム系メタル膜を主要な構成要素とするメタル膜から構成されている。
パワーMOSFET(Q1)のソース電位領域S1は、半導体チップ2の表面1aにおいて、たとえば、矩形環状(より一般的には環状)の分離領域TR1(内部接合終端領域)によって平面的に囲まれており、分離領域TR1の一部は、セル間領域ICにある。そして、パワーMOSFET(Q2)のソース電位のフィールドプレートFP2の内のパワーMOSFET(Q1)側への延長部分FP2e(インバースフィールドプレート)は、フィールドプレートFP1、メタルソース電極SM1等を囲むように、分離領域TR1(第1の環状接合終端構造)の上方に延在または、これを上方に於いてカバーしている。このように、インバースフィールドプレートFP2eを設けることにより、ソース間耐圧を制御する接合終端領域の面積を削減することができる。これは、ソース間での空乏層の伸びを効率的に制御できるからである。
チップ周辺領域CP内であって、半導体チップ2の表面1aにおいては、ソース電位のフィールドプレートFP1(インバースフィールドプレートFP1eを含む)を取り囲むように、たとえば、矩形環状の共通接合終端領域TR3が設けられている。
更に、半導体チップ2の表面1aの端部近傍には、チップ2の4辺にほぼ沿うように、矩形環状のメタルガードリング3(環状チップ端部構造)が設けられている。ここで、メタルガードリング3は、たとえば、メタルソース電極SM1およびメタルソース電極SM2と同層のアルミニウム系メタル膜を主要な構成要素とするメタル膜から構成されている。
次に、分離領域TR1(内部接合終端領域)および共通接合終端領域TR3内の具体的な構造を模式的に図2に示す。図2に示すように、内部接合終端領域TR1内には、たとえば、矩形円環状のフローティングフィールドリングを複数同心的に束ねた多重フローティングフィールドリングFR1が設けられている。言い換えると、多重フローティングフィールドリングFR1は、第1の環状接合終端構造の全部又は一部を構成している。このように、多重フローティングフィールドリングFR1を設けることにより、ソース間の耐圧を比較的小さな面積で、保持することができる。
一方、共通接合終端領域TR3内には、たとえば、矩形円環状のフローティングフィールドリングを複数同心的に束ねた多重フローティングフィールドリングFR3が設けられている。言い換えると、多重フローティングフィールドリングFR3は、第2の環状接合終端構造の全部又は一部を構成している。多重フローティングフィールドリングFR3を設けることにより、両デバイスに共通の接合終端領域が形成されるので、接合終端領域の占有面積を低減することができ、そのことによって、接合終端長を短くすることができる。
ここで、この例に於いては、多重フローティングフィールドリングFR1の幅W1(全体の幅)は、多重フローティングフィールドリングFR3の幅W3(全体の幅)よりも狭い。このことにより、多重フローティングフィールドリングFR1の占有面積を低減することができ、そのことにより、接合終端長を短くすることができる。
また、多重フローティングフィールドリングFR1を構成する各フローティングフィールドリングのピッチは、多重フローティングフィールドリングFR3を構成する各フローティングフィールドリングのピッチよりも狭い。このことにより、多重フローティングフィールドリングFR1の占有面積を低減することができ、そのことにより、接合終端長を短くすることができる。
更に、この例に於いては、多重フローティングフィールドリングFR3を構成する各フローティングフィールドリングには、フローティングのフィールドプレートが接続されており、それらが複数同心的に束ねられて多重フィールドプレートFP3(第2の環状接合終端構造)を構成している。これに関して、多重フィールドプレートFP3は、たとえば、メタルソース電極SM1およびメタルソース電極SM2と同層のアルミニウム系メタル膜を主要な構成要素とするメタル膜から構成されている。
また、この例に示した各種の多重フローティングフィールドリングFR1,FR3等を構成する各フローティングフィールドリングには、たとえば、ウエル領域PWと同時に形成された不純物ドープ領域(第2導電型領域、たとえば、P型)等から構成されている。このことにより、プロセスの簡素化が可能となる。
次に、図1のA−A’断面を図3に示す。図3に示すように、半導体チップ2(縦型複合パワーMOSFET)の裏面1b(第2の主面)側の半導体表面は、たとえば、N+型の共通ドレイン領域6となっており、裏面側の半導体表面上には、共通裏面メタル電極7が設けられている。半導体チップ2の主要部を構成する半導体基板、具体的には、たとえば、N−型エピタキシャル層1e(たとえば、図5参照)のほとんどの領域は、N−型ドリフト領域5となっている。
半導体チップ2の表面1a(第1の主面)側における半導体基板(N−型ドリフト領域5)の表面領域であって、パワーMOSFET(Q2)のセル領域TC2およびその周辺近傍には、P型ボディ領域PB2が設けられており、半導体基板の表面から、P型ボディ領域PB2を貫通するように、多数のトレンチ8が設けられている。各トレンチ8内には、ゲート絶縁膜9を介して、たとえば、ゲートポリシリコン電極10等(ダミーゲート電極等を含む)が埋め込まれている。P型ボディ領域PB2の表面には、たとえば、N+型ソース領域11およびP+型ボディコンタクト領域12が設けられている。N+型ソース領域11およびP+型ボディコンタクト領域12は、層間絶縁膜21を貫通するコンタクトホール15(コンタクト溝)内に形成されたバリアメタル膜17(例えば、TiW膜等)等を介して、メタルソース電極SM2に接続されている。なお、この例では、コンタクト構造として、アルミニウム系電極膜およびバリアメタル膜で直接、半導体基板と接続するものを具体的に説明するが、コンタクト溝15等の内部に、たとえば、Ti/TiN等からなるバリアメタル層を介して、タングステンプラグを埋め込み、その上に、アルミニウム系電極膜を形成するようにしてもよい。
次に、セル領域TC2とチップ周辺領域CPの境界近傍からチップ周辺領域CPに亘って、半導体チップ2の表面1a(第1の主面)側における半導体基板(N−型ドリフト領域5)の表面領域には、P型ボディ領域PB2と部分的にオーバラップするように、P型ボディ領域PB2よりも深さが深いパワーMOSFET(Q2)のP型ウエル領域PW2が設けられている。P型ウエル領域PW2上には、ゲート絶縁膜9を介して、たとえば、ポリSiゲート配線14が設けられており、メタルゲート配線GW2と同様に、これにほぼ沿うように、メタルソース電極SM2の周りをほぼ取り巻いている。ポリSiゲート配線14は、たとえば、ゲートポリシリコン電極10と同層のポリシリコン膜から構成されている。ポリSiゲート配線14上には、層間絶縁膜21を貫通する接続孔45(図17参照)を介して、メタルゲート配線GW2(たとえば、バリアメタル膜等を含む)と接続されている。接続孔45の底のポリSiゲート配線14内にあるのは、P+型ボディコンタクト領域PB2の導入時にポリシリコン膜に導入されたP+領域32である。また、P型ウエル領域PW2には、P+型ボディコンタクト領域PB2と同時に導入された高濃度コンタクト領域42等を介して、ソース電位のフィールドプレートFP2が接続されている。
P型ウエル領域PW2の外側は、共通接合終端領域TR3となっており、半導体チップ2の表面1a(第1の主面)側における半導体基板の表面領域には、複数のフローティングフィールドリング(例えば、5本)から構成された多重フローティングフィールドリングFR3が設けられている。多重フローティングフィールドリングFR3を構成する各フローティングフィールドリングは、たとえば、P型ウエル領域PW2と同時に形成されたP型不純物領域である。更に、多重フローティングフィールドリングFR3を構成する各フローティングフィールドリングは、たとえば、P+型ボディコンタクト領域PB2と同時に導入された高濃度コンタクト領域42等を介して、多重フィールドプレートFP3を構成する各フィールドプレートに接続されている。なお、多重フィールドプレートFP3を構成する各フィールドプレートは、フィールド絶縁膜、層間絶縁膜21等から構成された(たとえば、ゲート絶縁膜と比べて)比較的厚い絶縁膜上に延在している。
多重フローティングフィールドリングFR3の外側の領域であって、半導体チップ2の表面1a側における半導体基板上に於いては、耐圧等を確保する等のために、(たとえば、個々のフローティングフィールドリング等の幅と比べて)比較的幅の広いリング状の(たとえば、ゲート絶縁膜と比べて)比較的厚い絶縁膜が設けられている。この比較的厚い絶縁膜は、先にも説明したように、たとえば、フィールド絶縁膜16、層間絶縁膜21等から構成されている。
更に、この比較的厚い絶縁膜(16,21)の外端部には、半導体基板にコンタクトされたリング状のメタルガードリング3(環状チップ端部構造)が設けられており、その内端部は、たとえば、その全周に於いて、厚い絶縁膜(16,21)上に延びており、インバースフィールドプレートとして作用するようにされている。メタルガードリング3は、チップ2の端部のリング状のP+型チップ端部環状領域19および、厚い絶縁膜(16,21)の外端部に沿って形成された、たとえば、リング状のN+型チップ端部環状領域18とコンタクトされている。P+型チップ端部環状領域19は、P+型ボディコンタクト領域PB2と同時に導入された不純物領域であり、N+型チップ端部環状領域18は、N+型ソース領域11と同時に導入された不純物領域である。これらのメタルガードリング3、N+型チップ端部環状領域18、P+型チップ端部環状領域19等は、全体として、又は、それぞれ個別に、チャンネルストップとして作用するものである。
半導体チップ2の表面1a側は、たとえば、ソースパッド開口SP1(図1、以下同じ),ソースパッド開口SP2,ゲートパッド開口GP1,ゲートパッド開口GP2等の部分を除いて、ファイナルパッシベーション膜22によって被覆されている。
次に、図1のB−B’断面を図4に示す。以下の説明では、原則として、図3について、すでに説明した部分以外を説明する。図4に示すように、半導体チップ2の表面1a(第1の主面)側における半導体基板(N−型ドリフト領域5)の表面領域であって、パワーMOSFET(Q1)のセル領域TC1およびその周辺近傍には、P型ボディ領域PB1が設けられており、半導体基板の表面から、P型ボディ領域PB1を貫通するように、多数のトレンチ8が設けられている。P型ボディ領域PB1は、たとえば、P型ボディ領域PB2の導入と同時に導入されたものである。
各トレンチ8内には、ゲート絶縁膜9を介して、たとえば、ゲートポリシリコン電極10等(ダミーゲート電極等を含む)が埋め込まれている。P型ボディ領域PB1の表面には、たとえば、N+型ソース領域11およびP+型ボディコンタクト領域12が設けられている。N+型ソース領域11およびP+型ボディコンタクト領域12は、層間絶縁膜21を貫通するコンタクトホール15(コンタクト溝)、バリアメタル膜17(例えば、TiW膜等)等を介して、メタルソース電極SM1に接続されている。なお、この例では、コンタクト構造として、アルミニウム系電極膜およびバリアメタル膜で直接、半導体基板と接続するものを具体的に説明するが、コンタクト溝15等に、たとえば、Ti/TiN等からなるバリアメタル層を介して、タングステンプラグを埋め込み、その上に、アルミニウム系電極膜を形成するようにしてもよい。
次に、セル領域TC1とセル間領域ICの境界近傍からセル間領域ICに亘って、半導体チップ2の表面1a(第1の主面)側における半導体基板(N−型ドリフト領域5)の表面領域には、P型ボディ領域PB1と部分的にオーバラップするように、P型ボディ領域PB1よりも深さが深いパワーMOSFET(Q1)のP型ウエル領域PW1が設けられている。P型ウエル領域PW1は、たとえば、P型ウエル領域PW2と同時に導入されたものである。P型ウエル領域PW1上には、ゲート絶縁膜9を介して、たとえば、ポリSiゲート配線14が設けられており、メタルゲート配線GW1と同様に、これにほぼ沿うように、メタルソース電極SM1の周りをほぼ取り巻いている。ポリSiゲート配線14は、たとえば、ゲートポリシリコン電極10と同層のポリシリコン膜から構成されている。ポリSiゲート配線14上には、層間絶縁膜21を貫通する接続孔45(図18参照)を介して、メタルゲート配線GW1(たとえば、バリアメタル膜等を含む)と接続されている。接続孔45の底のポリSiゲート配線14内にあるのは、P+型ボディコンタクト領域PB1の導入時にポリシリコン膜に導入されたP+領域32である。また、P型ウエル領域PW1には、P+型ボディコンタクト領域PB1と同時に導入された高濃度コンタクト領域42等を介して、ソース電位のフィールドプレートFP1が接続されている。
次に、セル領域TC2とセル間領域ICの境界近傍からセル間領域ICに亘って、半導体チップ2の表面1a(第1の主面)側における半導体基板(N−型ドリフト領域5)の表面領域には、P型ボディ領域PB2と部分的にオーバラップするように、P型ボディ領域PB2よりも深さが深いパワーMOSFET(Q2)のP型ウエル領域PW2が設けられている。P型ウエル領域PW2上には、ゲート絶縁膜9を介して、たとえば、ポリSiゲート配線14が設けられており、メタルゲート配線GW2と同様に、これにほぼ沿うように、メタルソース電極SM2の周りをほぼ取り巻いている。ポリSiゲート配線14は、たとえば、ゲートポリシリコン電極10と同層のポリシリコン膜から構成されている。ポリSiゲート配線14上には、層間絶縁膜21を貫通する接続孔45(図17参照)を介して、メタルゲート配線GW2(たとえば、バリアメタル膜等を含む)と接続されている。接続孔45の底のポリSiゲート配線14内にあるのは、P+型ボディコンタクト領域PB2の導入時にポリシリコン膜に導入されたP+領域32である。また、P型ウエル領域PW2には、P+型ボディコンタクト領域PB2と同時に導入された高濃度コンタクト領域42等を介して、ソース電位のフィールドプレートFP1のパワーMOSFET(Q1)側への延長部分FP2e(インバースフィールドプレート)が接続されている。
セル間領域IC側のP型ウエル領域PW1とP型ウエル領域PW2の間における半導体チップ2の表面1a(第1の主面)側における半導体基板(N−型ドリフト領域5)の表面領域には、複数(たとえば、4本)のフローティングフィールドリングから構成された多重フローティングフィールドリングFR1が設けられている。ここで、多重フローティングフィールドリングFR1は、分離領域TR1(内部接合終端領域)の内部に設けられている。この分離領域TR1上の半導体基板表面上には、フィールド絶縁膜16、層間絶縁膜21等から構成された(例えば、ゲート絶縁膜と比べて)比較的厚い絶縁膜(16,21)が設けられている。そして、インバースフィールドプレートFP2eは、たとえば、その全周に於いて、比較的厚い絶縁膜(16,21)上に於いて、メタルソース電極SM1から見て、外側から内側に延びている。
2.本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETに関する製造プロセスの一例等の説明(主に図5から図22)
このセクションで説明するプロセスは、セクション1で説明したデバイス構造に対するものであり、その好適な一例に過ぎない。従って、種々プロセスを変形可能であることは言うまでもない。たとえば、不純物の導入順序、各種マスク部材の選択、絶縁膜、バリアメタル膜、メタル膜その他の導電膜の組み合わせ等は、必要に応じて種々変更可能である。
このセクションで説明するプロセスは、セクション1で説明したデバイス構造に対するものであり、その好適な一例に過ぎない。従って、種々プロセスを変形可能であることは言うまでもない。たとえば、不純物の導入順序、各種マスク部材の選択、絶縁膜、バリアメタル膜、メタル膜その他の導電膜の組み合わせ等は、必要に応じて種々変更可能である。
図5は本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETに関する製造プロセスの一例等を説明するための製造プロセス途中(P型ウエル導入工程)の図1のA−A’断面に対応するチップ断面図(図3に対応)である。図6は本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETに関する製造プロセスの一例等を説明するための製造プロセス途中(P型ウエル導入工程)の図1のB−B’断面に対応するチップ断面図(図4に対応)である。図7は本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETに関する製造プロセスの一例等を説明するための製造プロセス途中(トレンチエッチング工程)の図1のA−A’断面に対応するチップ断面図(図3に対応)である。図8は本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETに関する製造プロセスの一例等を説明するための製造プロセス途中(トレンチエッチング工程)の図1のB−B’断面に対応するチップ断面図(図4に対応)である。図9は本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETに関する製造プロセスの一例等を説明するための製造プロセス途中(ゲート絶縁膜およびゲートポリSi膜成膜工程)の図1のA−A’断面に対応するチップ断面図(図3に対応)である。図10は本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETに関する製造プロセスの一例等を説明するための製造プロセス途中(ゲート絶縁膜およびゲートポリSi膜成膜工程)の図1のB−B’断面に対応するチップ断面図(図4に対応)である。図11は本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETに関する製造プロセスの一例等を説明するための製造プロセス途中(ポリSi膜加工工程)の図1のA−A’断面に対応するチップ断面図(図3に対応)である。図12は本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETに関する製造プロセスの一例等を説明するための製造プロセス途中(ポリSi膜加工工程)の図1のB−B’断面に対応するチップ断面図(図4に対応)である。図13は本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETに関する製造プロセスの一例等を説明するための製造プロセス途中(ポリSi膜酸化工程)の図1のA−A’断面に対応するチップ断面図(図3に対応)である。図14は本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETに関する製造プロセスの一例等を説明するための製造プロセス途中(ポリSi膜酸化工程)の図1のB−B’断面に対応するチップ断面図(図4に対応)である。図15は本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETに関する製造プロセスの一例等を説明するための製造プロセス途中(層間絶縁膜成膜工程)の図1のA−A’断面に対応するチップ断面図(図3に対応)である。図16は本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETに関する製造プロセスの一例等を説明するための製造プロセス途中(層間絶縁膜成膜工程)の図1のB−B’断面に対応するチップ断面図(図4に対応)である。図17は本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETに関する製造プロセスの一例等を説明するための製造プロセス途中(コンタクト溝エッチング工程)の図1のA−A’断面に対応するチップ断面図(図3に対応)である。図18は本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETに関する製造プロセスの一例等を説明するための製造プロセス途中(コンタクト溝エッチング工程)の図1のB−B’断面に対応するチップ断面図(図4に対応)である。図19は本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETに関する製造プロセスの一例等を説明するための製造プロセス途中(表面側メタル電極およびファイナルパッシベーション膜成膜工程)の図1のA−A’断面に対応するチップ断面図(図3に対応)である。図20は本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETに関する製造プロセスの一例等を説明するための製造プロセス途中(表面側メタル電極およびファイナルパッシベーション膜成膜工程)の図1のB−B’断面に対応するチップ断面図(図4に対応)である。図21は本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETに関する製造プロセスの一例等を説明するための製造プロセス途中(バックグラインディング工程)の図1のA−A’断面に対応するチップ断面図(図3に対応)である。図22は本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETに関する製造プロセスの一例等を説明するための製造プロセス途中(バックグラインディング工程)の図1のB−B’断面に対応するチップ断面図(図4に対応)である。これらに基づいて、本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETに関する製造プロセスの一例等を説明する。
まず、たとえば、200φ程度のN+型シリコン単結晶ウエハ(たとえば、CZ法によるもの)を準備する。ウエハの直径としては、200φでも、それ以外でも良い(すなわち、たとえば300φ、450φ、150φ、100φなど)。ウエハの厚さとしては、たとえば、700マイクロメートル程度(好適な範囲としては、400から1000マイクロメートル程度)を好適なものとして例示することができる。また、ウエハの抵抗率としては、2mΩcm程度を好適なものとして例示することができる。なお、ドーパントは、たとえば、砒素を好適なものとして例示することができるが、ドーパントは、砒素以外(例えば、アンチモン、燐等)でも良いことは言うまでもない。
次に、図5および図6に示すように、N+型シリコン単結晶ウエハ1(1s)の表面1a側に、N−型エピタキシャル領域1e(エピタキシャル層)を形成する。Siエピタキシャル層1eの厚さは、ソースドレイン耐圧によるが、たとえば、ソースドレイン耐圧として600ボルト程度を想定すると、たとえば、50マイクロメートル程度を好適なものとして、例示することができる。この場合、Siエピタキシャル層1eの抵抗率としては、たとえば、20Ωcm程度を好適なものとして例示することができる。なお、ドーパントは、たとえば、燐を好適なものとして例示することができるが、ドーパントは、燐以外(例えば、アンチモン、砒素等)でも良いことは言うまでもない。
次に、ウエハ1の表面1a、すなわち、N−型エピタキシャル領域1eの表面のほぼ全面に、例えば、熱酸化により、フィールド酸化膜16として、酸化シリコン膜(たとえば、厚さ1マイクロメートル程度)を成膜する。次に、たとえば、通常のリソグラフィにより、フィールド酸化膜16をパターニングする。その後、必要に応じて、たとえば、熱酸化によって、ウエハ1の表面1a側のほぼ全面に、比較的薄いイオン注入用酸化シリコン膜20を成膜する。この状態で、ウエハ1の表面1a側に、P型ウエル領域導入用レジスト膜を形成し、たとえば、通常のリソグラフィにより、パターニングし、このパターニングされたP型ウエル領域導入用レジスト膜がある状態で、P型ウエル領域PW1,PW2、多重フローティングフィールドリングFR1,FR3等の導入のためのイオン注入を実行する。この際のイオン注入の条件としては、たとえば、イオン種:ボロン、ドーズ量:5.0x1013/cm2程度、注入エネルギ:70KeV程度、注入角度:ほぼ垂直を好適なものとして例示することができる。その後、不要になったP型ウエル領域導入用レジスト膜を、たとえば、アッシング等により除去する。次に、必要に応じて、例えば、摂氏1100度程度で、数時間程度の熱処理を実行する。その後、イオン注入用酸化シリコン膜20を、たとえば、弗酸系エッチング液等を用いたウエットエッチング等により除去する。
次に、図7および図8に示すように、ウエハ1の表面1a側のほぼ全面に、たとえば、CVD(Chemical Vapor Deposition)等により、トレンチエッチング用ハードマスク膜として、たとえば、酸化シリコン膜(たとえば、厚さ300nm程度)を成膜する。次に、トレンチエッチング用ハードマスク膜を、たとえば、通常のリソグラフィにより、パターニングし、このパターニングされたトレンチエッチング用ハードマスク膜をエッチングマスクとして、異方性ドライエッチング(たとえば、ハロゲン系エッチングガスを用いる)により、ウエハ1の表面1aに多数のトレンチ8を形成する。なお、ハロゲン系エッチングガスとしては、たとえば、Cl2/O2系を好適なものとして例示することができる。その後、不要になったトレンチエッチング用ハードマスク膜を、たとえば、弗酸系エッチング液等を用いたウエットエッチング等により除去する。
次に、図9および図10に示すように、ウエハ1の表面1aのほぼ全面(トレンチ8の内面を含む)に、たとえば、熱酸化により、ゲート絶縁膜9(例えば、厚さ120nm程度)を成膜する。次に、ウエハ1の表面1a側のほぼ全面(トレンチ8の内面を含む)に、たとえば、CVD等により、ゲート電極10等となるポリシリコン膜PS(たとえば、厚さ600nm程度の燐ドープトポリシリコン膜)を成膜する。
次に、図11および図12に示すように、ポリシリコン膜PSを、たとえば、通常のリソグラフィにより、パターニングすることにより、ゲートポリシリコン電極10、ポリSiゲート配線14(ゲート引き出し配線等を含む)等を形成する。
次に、図13および図14に示すように、ウエハ1の表面1a側に、P型ボディ領域導入用レジスト膜を成膜し、たとえば、通常のリソグラフィにより、パターニングし、このP型ボディ領域導入用レジスト膜をイオン注入のマスクとして、例えば、イオン注入により、P型ボディ領域PB1,PB2を導入する。この際のイオン注入の条件としては、たとえば、イオン種:ボロン、ドーズ量:5.0x1013/cm2程度、注入エネルギ:70KeV程度、注入角度:ほぼ垂直を好適なものとして例示することができる。その後、不要になったP型ボディ領域導入用レジスト膜を、たとえば、アッシング等により除去する。その後、たとえば、摂氏1000度程度で、例えば、1時間程度熱処理する。なお、この熱処理と同時、または、相前後して、例えば、熱酸化により、ゲートポリシリコン電極10、ポリSiゲート配線14等の表面に比較的薄い酸化シリコン膜、すなわち、ポリシリコン表面酸化膜23を形成する。
次に、図15および図16に示すように、ウエハ1の表面1a側に、N+型ソース領域導入用レジスト膜を成膜し、たとえば、通常のリソグラフィにより、パターニングし、このN+型ソース領域導入用レジスト膜をイオン注入のマスクとして、例えば、イオン注入により、N+型ソース領域11、N+型チップ端部環状領域18等を導入する。この際のイオン注入の条件としては、たとえば、イオン種:砒素、ドーズ量:5.0x1015/cm2程度、注入エネルギ:80KeV程度、注入角度:ほぼ垂直を好適なものとして例示することができる。その後、不要になったN+型ソース領域導入用レジスト膜を、たとえば、アッシング等により除去する。その後、たとえば、摂氏900度程度で、例えば、1時間程度熱処理する。次に、ウエハ1の表面1a側のほぼ全面に、たとえば、CVDにより、層間絶縁膜21(たとえば、厚さ600nm程度)を成膜する。層間絶縁膜21として、たとえば、PSG(Phosphsilicate Glass)膜を好適なものとして例示することができる。この層間絶縁膜26の材料としては、PSG膜のほか、BPSG(Borophosphsilicate Glass)膜、NSG(Non−doped Silicate Glass)膜、SOG(Spin−On−Glass)膜または、これらの複合膜等を好適なものとして例示することができる。なお、ポリシリコン表面酸化膜23は、層間絶縁膜21等と一体となるので、図には表示していない。
次に、図17および図18に示すように、ウエハ1の表面1a側に、コンタクト溝形成用レジスト膜を成膜し、たとえば、通常のリソグラフィにより、パターニングする。そして、このコンタクト溝形成用レジスト膜をエッチングマスクとして、たとえば、(例えば、Ar/CHF3/CF4系ガス等のフルオロカーボン系エッチングガスを用いた)異方性ドライエッチングにより、半導体基板表面に至るコンタクト溝15等を形成する。次に、不要になったコンタクト溝形成用レジスト膜を、たとえば、アッシング等により除去する。次に、コンタクト溝15等を介して、たとえば、(例えば、Cl2/O2系ガス等のハロゲン系エッチングガスを用いた)異方性ドライエッチングにより、半導体基板表面をエッチングすることにより、コンタクト溝15等(ポリSiゲート配線に対する接続孔45等を含む)を必要に応じて延長する。次に、コンタクト溝15等を介して、たとえば、イオン注入により、P+型ボディコンタクト領域12、P+型チップ端部環状領域19、P+領域32、高濃度コンタクト領域42等を導入する。この際のイオン注入の条件としては、たとえば、イオン種:ボロン、ドーズ量:5.0x1015/cm2程度、注入エネルギ:30KeV程度、注入角度:ほぼ垂直を好適なものとして例示することができる。
次に、図19および図20に示すように、ウエハ1の表面1a側のほぼ全面に、たとえば、スパッタリングにより、バリアメタル膜17(たとえば、TiW膜、Ti膜、TiN膜又は、これらの複合膜)を成膜する。次に、ウエハ1の表面1a側のほぼ全面に、たとえば、スパッタリングにより、アルミニウム系メタル膜AL(たとえば、厚さ5マイクロメートル程度)を成膜する。次に、たとえば、レジスト膜を用いた通常のリソグラフィにより、アルミニウム系メタル膜ALおよびバリアメタル膜17等から構成された上面メタル電極膜を、たとえば、ドライエッチング(ガス系は、たとえば、Cl2/BCl3等)により、パターニングする。その後、不要になったレジスト膜を、例えば、アッシング等により除去する。これにより、メタルガードリング3、多重フィールドプレートFP1,FP2e、FP2,FP3、メタルゲート配線GW1,GW2,メタルソース電極SM1,SM2等が形成される。次に、ウエハ1の表面1a側のほぼ全面に、たとえば、塗布により、ファイナルパッシベーション膜22として、例えば、ポリイミドを主要な成分とする有機膜(例えば、厚さ2.5マイクロメートル程度)を成膜する。次に、たとえば、レジスト膜を用いた通常のリソグラフィにより、ファイナルパッシベーション膜22に、ゲートパッド開口GP1,GP2、ソースパッド開口SP1,SP2等を開口する。
次に、図21および図22に示すように、ウエハ1の裏面1bに対して、たとえば、バックグラインディングを実施することにより、ウエハ1の薄膜化を行う。目標となる厚さは、耐圧によって大きく異なるが、例えば、200マイクロメートル程度(好適な範囲としては、50から500マイクロメートル程度)を例示することができる。これにより、N+型単結晶シリコン基板1sの部分は、共通ドレイン領域6となる。
その後、ウエハ1の裏面1bに共通裏面メタル電極7(図3参照)を、例えば、スパッタリングにより成膜する。共通裏面メタル電極7の構成としては、共通ドレイン領域6側から、たとえば、Tiバリア膜(たとえば、厚さ100nm程度)、Ni中間膜(たとえば、厚さ200nm程度)および金のトップコート膜(たとえば、厚さ100nm程度)を好適なものとして例示することができる。共通裏面メタル電極7の構成は、デバイスの用途、実装方法、デバイス特性等に応じて種々変更可能であり、個々に例示したものは単なる一例である。
その後、例えば、ダイシングにより、ウエハ1を個別のチップ2に分割すると図1に示すようなデバイスチップとなる。その後、必要に応じて、パッケージング処理等を行う。
3.前記実施の形態(変形例を含む)に関する補足的説明並びに全般についての考察(主に図23から27)
このセクションでは、ここまで説明した前記実施の形態(以下に説明する変形例を含む)に関する補足的説明並びに全般についての考察を行う。
このセクションでは、ここまで説明した前記実施の形態(以下に説明する変形例を含む)に関する補足的説明並びに全般についての考察を行う。
図23は本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETの動作の状況を説明する各端子間の電位関係図である。図24は本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETの一つのアウトラインを説明するための図2に対応し、更に簡略化した模式的チップ上面全体図である。図25は本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETの他の一つのアウトラインを説明するための図2に対応し、更に簡略化した模式的チップ上面全体図である。図26は本願の前記一実施の形態の変形例に関する縦型複合パワーMOSFETの動作の状況を説明する各端子間の電位関係図である。図27は図26に示す電位関係の場合におけるデバイス構造の変形例を説明するための簡略化した模式的チップ上面全体図である。これらに基づいて、前記実施の形態(変形例を含む)に関する補足的説明並びに全般についての考察を行う。
(1)動作状態における電位関係等および技術課題等に関する考察並びに補足的説明(主に図23):
本願の前記一実施の形態(主にセクション1等で説明)の縦型複合パワーMOSFETの応用対象の一例としては、たとえば、LED(Light−Emitting Diode)駆動用IC(Integrated Circuit)とともに用いるLED駆動回路を上げることができる。ここで、図1の縦型複合パワーMOSFETの内、主パワーMOSFET(Q1)は、たとえば、LEDドライブスイッチ(Drive Switch)すなわち、LED駆動用トランジスタとして使用される。一方、副パワーMOSFET(Q2)は、たとえば、主パワーMOSFET(Q1)のゲート駆動用ICの電源起動用スイッチ、すなわち、電源起動トランジスタとして使用される。この場合、LED駆動電源を90ボルトから270ボルト程度の交流電源を想定すると、両方のパワーMOSFET(Q1,Q2)ともに、600ボルト程度のソースドレイン耐圧を必要とする。
本願の前記一実施の形態(主にセクション1等で説明)の縦型複合パワーMOSFETの応用対象の一例としては、たとえば、LED(Light−Emitting Diode)駆動用IC(Integrated Circuit)とともに用いるLED駆動回路を上げることができる。ここで、図1の縦型複合パワーMOSFETの内、主パワーMOSFET(Q1)は、たとえば、LEDドライブスイッチ(Drive Switch)すなわち、LED駆動用トランジスタとして使用される。一方、副パワーMOSFET(Q2)は、たとえば、主パワーMOSFET(Q1)のゲート駆動用ICの電源起動用スイッチ、すなわち、電源起動トランジスタとして使用される。この場合、LED駆動電源を90ボルトから270ボルト程度の交流電源を想定すると、両方のパワーMOSFET(Q1,Q2)ともに、600ボルト程度のソースドレイン耐圧を必要とする。
従って、これらの複数のパワーMOSFET(Q1,Q2)を単一のチップに集積する場合は、二つのソース電位領域S1,S2の周りに、ソースドレイン耐圧に対応するだけの接合終端領域を、それぞれレイアウトすることとなり、接合終端領域の占める面積が非常に大きなものとなる。すなわち、終端長が過大になるのである。
しかし、ソース間耐圧に着目すると、ソースドレイン耐圧のような大きな耐圧は要求されない場合が多いと考えられる。すなわち、ソース間電位差は、ほぼゼロボルトか、有っても数十ボルト程度(たとえば、30ボルト程度)である場合が多い。また、複数のソースの電位関係について言えば、共通ドレイン電位を基準電位としてみたとき(Nチャネル型デバイスで説明)、必ず、特定の一方が低く(ソースドレイン耐圧が高い)、特定の他方が高い(ソースドレイン耐圧が低い)という場合が、ほとんどである。具体的に例示すると、図23に示すように、たとえば、主パワーMOSFET(Q1)のソース電位と比較して、副パワーMOSFET(Q2)のソース電位の方が高いという類型を想定することができる。
そうすると、比較的終端長の長いソースドレイン耐圧の共通部分を両パワーMOSFET(Q1,Q2)で共有できる可能性が出てくるのである。このような発想に基づいて、構成されたのが、本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETであり、以下にそのアウトラインを説明する。
なお、「主パワーMOSFET(Q1)」、「副パワーMOSFET(Q2)」等といっても、面積的には、いずれが大きくてもよいことはいうまでもない。一般的には、主パワーMOSFET(Q1)の方が、飽和電流が多いことにより、占有面積が大きくなる場合が多いと考えられる。
(2)本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETのアウトラインの説明(主に図24):
すなわち、図24に示すように、この構造に於いては、パワーMOSFET(Q1)のソース電位領域S1の周りを、分離領域TR1で、パワーMOSFET(Q2)のソース電位領域S2との間を分離するように、2次元的に囲んでいる。そして、分離領域TR1内には、第1の多重フローティングフィールドリングFR1が設けられている。
すなわち、図24に示すように、この構造に於いては、パワーMOSFET(Q1)のソース電位領域S1の周りを、分離領域TR1で、パワーMOSFET(Q2)のソース電位領域S2との間を分離するように、2次元的に囲んでいる。そして、分離領域TR1内には、第1の多重フローティングフィールドリングFR1が設けられている。
このようにすることにより、ソース間耐圧は、比較的占有面積の小さい第1の多重フローティングフィールドリングFR1によって保持されるので、その分のチップ面積が節約可能である。すなわち、終端長を短くすることができる。
(3)本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETの他のアウトラインの説明(主に図25):
また、本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETのアウトラインは、以下のようにも説明することができる。すなわち、図25に示すように、この構造に於いては、パワーMOSFET(Q1)のソース電位領域S1の周りを、環状接合終端構造FR1(たとえば、フローティングフィールドリング)で、パワーMOSFET(Q2)のソース電位領域S2との間を分離するように、2次元的に囲んでいる。そして、更に、パワーMOSFET(Q2)のソース電位領域S2および環状接合終端構造FR1を環状接合終端構造FR3で2次元的に囲む構造とするのである。
また、本願の前記一実施の形態の縦型複合パワーMOSFETのアウトラインは、以下のようにも説明することができる。すなわち、図25に示すように、この構造に於いては、パワーMOSFET(Q1)のソース電位領域S1の周りを、環状接合終端構造FR1(たとえば、フローティングフィールドリング)で、パワーMOSFET(Q2)のソース電位領域S2との間を分離するように、2次元的に囲んでいる。そして、更に、パワーMOSFET(Q2)のソース電位領域S2および環状接合終端構造FR1を環状接合終端構造FR3で2次元的に囲む構造とするのである。
このようにすることにより、ソースドレイン耐圧の大部分を占める部分は、共通の接合終端構造である環状接合終端構造FR3によって保持されるので、その分のチップ面積が節約可能である。すなわち、終端長を短くすることができる。
なお、環状接合終端構造FR1および環状接合終端構造FR3としては、フローティングフィールドリングまたは多重フローティングフィールドリングのほか、フィールドプレートまたは多重フィールドプレート又は、これらの組み合わせであっても良い。また、フィールドプレート等の材料は、ポリシリコン膜またはメタルソース電極と同層(または他層)のアルミニウム系メタル膜又は、これらの組み合わせであってもよい。このことは、変形例に於いても同じである。
(4)チップ上面レイアウトの変形例の説明(主に図26および図27):
このサブセクションで説明する内容は、基本的にサブセクション(3)で説明したものと、ほとんどの部分は同じであるので、以下では、原則として異なる部分のみを説明する。
このサブセクションで説明する内容は、基本的にサブセクション(3)で説明したものと、ほとんどの部分は同じであるので、以下では、原則として異なる部分のみを説明する。
先のサブセクション(1)においては、主パワーMOSFET(Q1)のソース電位と比較して、副パワーMOSFET(Q2)のソース電位の方が高いという類型を想定して、チップレイアウトの設計をしている。しかし、理論的には、図26に示すように、電位関係が反対に成るケースも考えられる。
このような場合のチップの平面レイアウトは、たとえば、図27に示すようなものとなる。すなわち、この構造に於いては、副パワーMOSFET(Q2)の副パワーMOSFETのソース電位領域S2(第2のソース電位領域)の周りを第3の環状接合終端構造FR2で囲んでいる。更に、主パワーMOSFET(Q1)のソース電位領域S1(第1のソース電位領域)および第3の環状接合終端構造FR2を第2の環状接合終端構造FR3で囲んでいる。このようにすることにより、ソースドレイン耐圧の大部分を占める部分は、共通の接合終端構造である環状接合終端構造FR3によって保持されるので、その分のチップ面積が節約可能である。すなわち、終端長を短くすることができる。また、この例では、第3の環状接合終端構造FR2を設ける副パワーMOSFET(Q2)の面積の方が小さい場合が多いので、第3の環状接合終端構造FR2のレイアウトが容易になるメリットを有する。
なお、図1の副パワーMOSFET(Q2)の副パワーMOSFETのソース電位領域S2(第2のソース電位領域)から、主パワーMOSFET(Q1)側へ延びるインバースフィールドプレートFP2eは、この場合に於いては、適用する場合は、逆のレイアウトになる。すなわち、これとは逆に、インバースフィールドプレートは、主パワーMOSFET(Q1)のソース電位に接続されており、副パワーMOSFET(Q2)側に延びている。このようにすることにより、第2のソース電位領域S2から第1のソース電位領域S1側へ延びてくる空乏層の制御を効率的に行うことができる。このため、接合終端の占める面積を低減することができる。
更に、第2の環状接合終端構造FR3の周辺を、たとえばガードリング3等から構成された環状チップ端部構造で囲んだ場合は、空乏層の制御を効率的に行うことができる。
また、環状接合終端構造FR2としては、たとえば、多重フローティングフィールドリングを有するものが有効である。これは、保持すべき耐圧が比較的低いから、占有面積が必要以上に大きくならないからである(一般に、他の接合終端構造に較べて、多重フローティングフィールドリングは、占有面積が大きいと考えられている)。
同様に、環状接合終端構造FR3としては、たとえば、多重フローティングフィールドリングを有するものが有効である。これは、両方のパワーMOSFETに対して、共通のものとして作用するので、占有面積が比較的大きくとも許容されるからである。すなわち、個別に作る場合に比較してほぼ50%程度の占有面積となる。
また、環状接合終端構造FR2または環状接合終端構造FR3としての多重フローティングフィールドリングは、ウエル領域PWと同時に形成することが、プロセスの簡素化の点から有効である。
更に、環状接合終端構造FR2としての多重フローティングフィールドリングのピッチは、環状接合終端構造FR3としての多重フローティングフィールドリングのピッチよりも、狭い場合は、接合終端構造の面積の低減に有効である。これは、環状接合終端構造FR2としての多重フローティングフィールドリングは、保持すべき耐圧が比較的小さいからである。
同様に、環状接合終端構造FR2としての多重フローティングフィールドリングの全体の幅は、環状接合終端構造FR3としての多重フローティングフィールドリングの全体の幅よりも、小さい場合は、接合終端構造の面積の低減に有効である。これは、環状接合終端構造FR2としての多重フローティングフィールドリングは、保持すべき耐圧が比較的小さいからである。
4.サマリ
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前記実施の形態では、主に、ほぼ正方形の平面形状を有するチップを例にとり、具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、長方形の平面形状を有するチップにも適用できることは言うまでもない。
また、前記実施の形態では、主に、アルミニウム系メタル膜をソース電極等の主要な材料とした例を具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、チタン、タングステン、銅、銀、金、パラジュウムその他の金属および合金をソース電極等の主要な材料としたものにも適用できることは言うまでもない。
更に、前記実施の形態では、主に、ガードリングとして、アルミニウム系メタル膜を主要な材料とした例を具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、ポリシリコン膜、チタン、タングステン、銅、銀、金、パラジュウムその他の金属および合金を主要な材料としたものでも良いことは言うまでもない。
1 半導体ウエハ
1a ウエハ又はチップの表面(第1の主面)
1b ウエハ又はチップの裏面(第2の主面)
1e N−型エピタキシャル領域(エピタキシャル層)
1s N+型単結晶シリコン基板
2 半導体チップまたはチップ領域
3 メタルガードリング(環状チップ端部構造)
5 N−型ドリフト領域
6 共通ドレイン領域
7 共通裏面メタル電極
8 トレンチ
9 ゲート絶縁膜
10 ゲートポリシリコン電極
11 N+型ソース領域
12 P+型ボディコンタクト領域
14 ポリSiゲート配線
15 コンタクトホール(コンタクト溝)
16 フィールド絶縁膜
17 バリアメタル膜
18 N+型チップ端部環状領域
19 P+型チップ端部環状領域
20 イオン注入用酸化シリコン膜
21 層間絶縁膜
22 ファイナルパッシベーション膜
23 ポリシリコン表面酸化膜
32 P+型ボディコンタクト領域の導入時にポリシリコン膜に導入されたP+領域
42 P+型ボディコンタクト領域と同時に導入された高濃度コンタクト領域
45 ポリSiゲート配線に対する接続孔
AL アルミニウム系メタル膜
CP チップ周辺領域
FP1 第1のパワーMOSFETのソース電位のフィールドプレート
FP2e 第2のパワーMOSFETのソース電位のフィールドプレートの内の第1のパワーMOSFET側への延長部分(インバースフィールドプレート)
FP2 第2のパワーMOSFETのソース電位のフィールドプレート
FP3 共通のフローティングフィールドリングの多重フィールドプレート(第2の環状接合終端構造)
FR1 主パワーMOSFET固有のフローティングフィールドリングまたは多重フローティングフィールドリング(第1の多重フローティングフィールドリング、または第1の環状接合終端構造)
FR2 副パワーMOSFET固有のフローティングフィールドリングまたは多重フローティングフィールドリング(第3の多重フローティングフィールドリング、または第3の環状接合終端構造)
FR3 共通のフローティングフィールドリングまたは多重フローティングフィールドリング(第2の環状接合終端構造または第2の多重フローティングフィールドリング)
GM1 第1のパワーMOSFETのメタルゲート電極
GM2 第2のパワーMOSFETのメタルゲート電極
GP1 第1のパワーMOSFETのゲートパッド開口
GP2 第2のパワーMOSFETのゲートパッド開口
GW1 第1のパワーMOSFETのメタルゲート配線
GW2 第2のパワーMOSFETのメタルゲート配線
IC セル間領域
PB1 第1のパワーMOSFETのP型ボディ領域
PB2 第2のパワーMOSFETのP型ボディ領域
PS ポリシリコン膜(燐ドープトポリシリコン膜)
PW P型ウエル領域(第2導電型ウエル領域)
PW1 第1のパワーMOSFETのP型ウエル領域
PW2 第2のパワーMOSFETのP型ウエル領域
Q1 主パワーMOSFET(第1のパワーMOSFET)
Q2 副パワーMOSFET(第2のパワーMOSFET)
S1 主パワーMOSFETのソース電位領域(第1のソース電位領域)
S2 副パワーMOSFETのソース電位領域(第2のソース電位領域)
SM1 第1のパワーMOSFETのメタルソース電極
SM2 第2のパワーMOSFETのメタルソース電極
SP1 第1のパワーMOSFETのソースパッド開口
SP2 第2のパワーMOSFETのソースパッド開口
TC1 第1のパワーMOSFETのセル領域
TC2 第2のパワーMOSFETのセル領域
TR1 分離領域(内部接合終端領域)
TR3 共通接合終端領域
W1 第1の多重フローティングフィールドリングの幅
W3 第2の多重フローティングフィールドリングの幅
1a ウエハ又はチップの表面(第1の主面)
1b ウエハ又はチップの裏面(第2の主面)
1e N−型エピタキシャル領域(エピタキシャル層)
1s N+型単結晶シリコン基板
2 半導体チップまたはチップ領域
3 メタルガードリング(環状チップ端部構造)
5 N−型ドリフト領域
6 共通ドレイン領域
7 共通裏面メタル電極
8 トレンチ
9 ゲート絶縁膜
10 ゲートポリシリコン電極
11 N+型ソース領域
12 P+型ボディコンタクト領域
14 ポリSiゲート配線
15 コンタクトホール(コンタクト溝)
16 フィールド絶縁膜
17 バリアメタル膜
18 N+型チップ端部環状領域
19 P+型チップ端部環状領域
20 イオン注入用酸化シリコン膜
21 層間絶縁膜
22 ファイナルパッシベーション膜
23 ポリシリコン表面酸化膜
32 P+型ボディコンタクト領域の導入時にポリシリコン膜に導入されたP+領域
42 P+型ボディコンタクト領域と同時に導入された高濃度コンタクト領域
45 ポリSiゲート配線に対する接続孔
AL アルミニウム系メタル膜
CP チップ周辺領域
FP1 第1のパワーMOSFETのソース電位のフィールドプレート
FP2e 第2のパワーMOSFETのソース電位のフィールドプレートの内の第1のパワーMOSFET側への延長部分(インバースフィールドプレート)
FP2 第2のパワーMOSFETのソース電位のフィールドプレート
FP3 共通のフローティングフィールドリングの多重フィールドプレート(第2の環状接合終端構造)
FR1 主パワーMOSFET固有のフローティングフィールドリングまたは多重フローティングフィールドリング(第1の多重フローティングフィールドリング、または第1の環状接合終端構造)
FR2 副パワーMOSFET固有のフローティングフィールドリングまたは多重フローティングフィールドリング(第3の多重フローティングフィールドリング、または第3の環状接合終端構造)
FR3 共通のフローティングフィールドリングまたは多重フローティングフィールドリング(第2の環状接合終端構造または第2の多重フローティングフィールドリング)
GM1 第1のパワーMOSFETのメタルゲート電極
GM2 第2のパワーMOSFETのメタルゲート電極
GP1 第1のパワーMOSFETのゲートパッド開口
GP2 第2のパワーMOSFETのゲートパッド開口
GW1 第1のパワーMOSFETのメタルゲート配線
GW2 第2のパワーMOSFETのメタルゲート配線
IC セル間領域
PB1 第1のパワーMOSFETのP型ボディ領域
PB2 第2のパワーMOSFETのP型ボディ領域
PS ポリシリコン膜(燐ドープトポリシリコン膜)
PW P型ウエル領域(第2導電型ウエル領域)
PW1 第1のパワーMOSFETのP型ウエル領域
PW2 第2のパワーMOSFETのP型ウエル領域
Q1 主パワーMOSFET(第1のパワーMOSFET)
Q2 副パワーMOSFET(第2のパワーMOSFET)
S1 主パワーMOSFETのソース電位領域(第1のソース電位領域)
S2 副パワーMOSFETのソース電位領域(第2のソース電位領域)
SM1 第1のパワーMOSFETのメタルソース電極
SM2 第2のパワーMOSFETのメタルソース電極
SP1 第1のパワーMOSFETのソースパッド開口
SP2 第2のパワーMOSFETのソースパッド開口
TC1 第1のパワーMOSFETのセル領域
TC2 第2のパワーMOSFETのセル領域
TR1 分離領域(内部接合終端領域)
TR3 共通接合終端領域
W1 第1の多重フローティングフィールドリングの幅
W3 第2の多重フローティングフィールドリングの幅
Claims (15)
- 以下を含む縦型複合パワーMOSFET:
(a)第1の主面および第2の主面を有し、第1のパワーMOSFETおよび第2のパワーMOSFETが形成された半導体基板;
(b)前記半導体基板の前記第2の主面の表面領域に設けられ、第1導電型を有する共通ドレイン領域;
(c)前記半導体基板の前記第1の主面の表面領域に設けられ、前記第1導電型を有する前記第1のパワーMOSFETを構成する第1のソース電位領域;
(d)前記半導体基板の前記第1の主面の表面領域に設けられ、前記第1導電型を有する前記第2のパワーMOSFETを構成する第2のソース電位領域;
(e)前記第1の主面に於いて、前記第1のソース電位領域を囲み、前記第2のソース電位領域との間を分離する分離領域;
(f)前記分離領域内に設けられた第1の多重フローティングフィールドリング。 - 請求項1に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第1の多重フローティングフィールドリングの各々は、前記第1導電型と反対導電型の第2導電型を有するウエル領域と同時に形成された不純物ドープ領域から構成されている。
- 請求項2に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、更に、以下を含む:
(g)前記分離領域の上方に延在する前記第2のソース電位領域に接続されたインバースフィールドプレート。 - 請求項3に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、更に、以下を含む:
(h)前記第1のソース電位領域および前記第2のソース電位領域を囲む第2の多重フローティングフィールドリング。 - 請求項4に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第1の多重フローティングフィールドリングのピッチは、前記第2の多重フローティングフィールドリングのピッチよりも狭い。
- 請求項5に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第1の多重フローティングフィールドリングの幅は、前記第2の多重フローティングフィールドリングの幅よりも狭い。
- 以下を含む縦型複合パワーMOSFET:
(a)第1の主面および第2の主面を有し、第1のパワーMOSFETおよび第2のパワーMOSFETが形成された半導体基板;
(b)前記半導体基板の前記第2の主面の表面領域に設けられ、第1導電型を有する共通ドレイン領域;
(c)前記半導体基板の前記第1の主面の表面領域に設けられ、前記第1導電型を有する前記第1のパワーMOSFETを構成する第1のソース電位領域;
(d)前記半導体基板の前記第1の主面の表面領域に設けられ、前記第1導電型を有する前記第2のパワーMOSFETを構成する第2のソース電位領域;
(e)前記第1の主面に於いて、前記第1のソース電位領域を囲む第1の環状接合終端構造;
(f)前記第1の主面に於いて、前記第1のソース電位領域および前記第1の環状接合終端構造を囲む第2の環状接合終端構造。 - 請求項7に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、更に、以下を含む:
(g)前記第2の環状接合終端構造を囲む環状チップ端部構造。 - 請求項8に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、更に、以下を含む:
(h)前記第1の環状接合終端構造の上方に延在する前記第2のソース電位領域に接続されたインバースフィールドプレート。 - 請求項9に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第1の環状接合終端構造は、第1の多重フローティングフィールドリングを有する。
- 請求項10に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第2の環状接合終端構造は、第2の多重フローティングフィールドリングを有する。
- 請求項11に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第1の多重フローティングフィールドリングの各々は、ウエル領域と同時に形成された不純物ドープ領域から構成されている。
- 請求項12に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第2の多重フローティングフィールドリングの各々は、ウエル領域と同時に形成された不純物ドープ領域から構成されている。
- 請求項13に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第1の多重フローティングフィールドリングのピッチは、前記第2の多重フローティングフィールドリングのピッチよりも狭い。
- 請求項14に記載の縦型複合パワーMOSFETにおいて、前記第1の多重フローティングフィールドリングの幅は、前記第2の多重フローティングフィールドリングの幅よりも狭い。
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