JP2014172668A - エレベータシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】従来技術においては、例えば、停電時の運転の点でさらなる改善の余地がある。
【解決手段】実施形態のエレベータシステムは、複数のエレベータと、制御装置とを備えることを特徴とする。複数のエレベータは、動力用電源からの電力とそれぞれに設けられた蓄電装置からの電力とによって運転可能である。制御装置は、前記動力用電源の停電時に前記蓄電装置の電力を用いて前記エレベータを運転する状態で、当該複数のエレベータの乗場から乗場呼びがなされた場合に、各前記蓄電装置の残存蓄電量に基づいて、前記複数のエレベータから、前記乗場呼びに応答するエレベータを割り当てる制御を実行可能である。
【選択図】図1
【解決手段】実施形態のエレベータシステムは、複数のエレベータと、制御装置とを備えることを特徴とする。複数のエレベータは、動力用電源からの電力とそれぞれに設けられた蓄電装置からの電力とによって運転可能である。制御装置は、前記動力用電源の停電時に前記蓄電装置の電力を用いて前記エレベータを運転する状態で、当該複数のエレベータの乗場から乗場呼びがなされた場合に、各前記蓄電装置の残存蓄電量に基づいて、前記複数のエレベータから、前記乗場呼びに応答するエレベータを割り当てる制御を実行可能である。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、エレベータシステムに関する。
従来、エレベータは、昇降路内を乗りかごが移動することにより、乗りかごを任意の階床に移動させる。このようなエレベータは、建物に複数設けられ、一群のエレベータシステムを構成する場合がある。
ところで、従来技術においては、例えば、停電時の運転の点でさらなる改善の余地がある。
実施形態のエレベータシステムは、複数のエレベータと、制御装置とを備えることを特徴とする。複数のエレベータは、動力用電源からの電力とそれぞれに設けられた蓄電装置からの電力とによって運転可能である。制御装置は、前記動力用電源の停電時に前記蓄電装置の電力を用いて前記エレベータを運転する状態で、当該複数のエレベータの乗場から乗場呼びがなされた場合に、各前記蓄電装置の残存蓄電量に基づいて、前記複数のエレベータから、前記乗場呼びに応答するエレベータを割り当てる制御を実行可能である。
[実施形態]
図1は、実施形態に係るエレベータシステムの概略構成例を示すブロック図である。図2は、実施形態に係るエレベータシステムにおける蓄電量評価値マップの一例を表す線図である。図3は、実施形態に係るエレベータシステムにおける制御の一例を説明するフローチャートである。図4は、変形例に係るエレベータシステムにおける制御の一例を説明するフローチャートである。
図1は、実施形態に係るエレベータシステムの概略構成例を示すブロック図である。図2は、実施形態に係るエレベータシステムにおける蓄電量評価値マップの一例を表す線図である。図3は、実施形態に係るエレベータシステムにおける制御の一例を説明するフローチャートである。図4は、変形例に係るエレベータシステムにおける制御の一例を説明するフローチャートである。
本実施形態のエレベータシステム1は、図1に示すように、群管理制御装置51を備え、エレベータ群2を群管理し効率的な運行サービスを行うものである。ここでは、エレベータ群2は、A号機、B号機、C号機、D号機の複数のエレベータ3からなる。エレベータ群2は、複数のカゴ4がそれぞれ昇降路を昇降することで運行サービスを行う。群管理制御装置51は、複数台のエレベータ3によって、複数の階床に対してサービス可能とする。群管理制御装置51は、典型的には、エレベータ群2の複数のカゴ4の状態等に応じて、複数のエレベータ3から、エレベータ群2の乗場8からの乗場呼びに応答するエレベータ3を割り当てる制御を実行可能である。そして、このエレベータシステム1は、典型的には、停電状態においても各号機ごとに設置された蓄電装置としてのバッテリ53で各エレベータ3を制御しいわゆる停電時継続運転を行うことができるエレベータ電源バックアップシステムでもある。
なお、以下の説明では、エレベータシステム1は、エレベータ群2として、A号機、B号機、C号機、D号機の4つのエレベータ3を備えるものとして説明するがこれに限らない。エレベータシステム1は、エレベータ群2として、エレベータ3を2つ乃至3つ備えるものであってもよいし、5つ以上を備えるものであってもよい。また、以下の説明では、A号機、B号機、C号機、D号機の4つのエレベータ3は、特に断りのない限り、4つを区別せずに単にエレベータ3として説明する。
本実施形態のエレベータシステム1は、上記複数のエレベータ3と、複数のエレベータ3を制御する制御装置50とを備える。複数のエレベータ3は、動力用電源60からの電力とそれぞれに設けられたバッテリ53からの電力とによって運転可能である。制御装置50は、上述の群管理制御装置51、後述の単体制御装置52、蓄電装置としてのバッテリ53、電源制御装置54等を含んで構成される。単体制御装置52、バッテリ53、電源制御装置54は、それぞれ、複数のエレベータ3に対応して複数設けられる。なお、群管理制御装置51、各単体制御装置52、各電源制御装置54は、一体で1つの制御装置により構成されるものであってもよい。
各エレベータ3は、それぞれ、カゴ4、カウンタウェイト5、メインロープ6、巻上機7等を含んで構成される。各エレベータ3は、それぞれ、カゴ4とカウンタウェイト5とをメインロープ6で連結したいわゆるつるべ式のエレベータである。各エレベータ3は、共通の乗場8が設けられる。
カゴ4は、建物に設けられた昇降路を昇降可能である。カゴ4は、カゴ呼び登録装置9、カゴ案内装置10、荷重検出器11等を含んで構成される。カゴ呼び登録装置9は、カゴ4の内部に設けられる。カゴ呼び登録装置9は、利用者による操作入力に応じていわゆるカゴ呼び登録等を行う。カゴ案内装置10は、カゴ4内に設けられる。カゴ案内装置10は、例えば、報知音を出力可能なブザー、種々の音声情報をアナウンス可能なスピーカ、種々の表示情報を表示可能な表示装置等を含んで構成される。荷重検出器11は、カゴ4内の積載荷重を検出する。
カウンタウェイト5は、カゴ4に対するつり合おもりである。
メインロープ6は、昇降路の上部に設けられた巻上機7のメインシーブ7aやそらせシーブ(不図示)等に掛けられる。メインロープ6は、一端にカゴ4が接続され、他端にカウンタウェイト5が接続される。
巻上機7は、例えば、動力を発生させる電動機(モータ)7bを有する。電動機7bは、動力用電源60、バッテリ53から制御装置50等を介して電力が供給される。巻上機7は、電動機7bが駆動することで、この電動機7bに連結されたメインシーブ7aが回転駆動する。そして、巻上機7は、メインシーブ7aとメインロープ6との間に生じる摩擦力を利用してメインロープ6を電動で巻き上げる。また、電動機7bは、回生発電も可能である。つまり、この電動機7bは、いわゆる回転電機であり、供給された電力を機械的動力に変換する電動機としての機能(力行機能)と、入力された機械的動力を電力に変換する発電機としての機能(回生機能)とを兼ね備えている。
乗場8は、カゴ4が着床可能な各エレベータ停止階床に設けられる。各乗場8は、乗場呼び登録装置12、乗場案内装置13、カメラ14等を含んで構成される。乗場呼び登録装置12は、利用者による操作入力に応じていわゆる乗場呼び登録等を行う。乗場案内装置13は、例えば、報知音を出力可能なブザー、種々の音声情報をアナウンス可能なスピーカ、種々の表示情報を表示可能な表示装置等を含んで構成される。カメラ14は、乗場8近傍の画像、動画等を撮影するものである。
制御装置50の群管理制御装置51は、通常の形式の双方向コモン・バスにより相互に連結されたCPU(中央演算処理装置)、ROM、RAM、バックアップRAM及び入出力ポート装置を有するマイクロコンピュータ及び駆動回路を備えている。ROM(Read Only Memory)は、所定の制御プログラム等を予め記憶している。RAM(Random Access Memory)は、CPUの演算結果を一時記憶する。バックアップRAMは、予め用意されたマップデータ、エレベータ3の仕様等の情報を記憶する。群管理制御装置51は、複数のエレベータ3の各単体制御装置52、乗場呼び登録装置12、乗場案内装置13、カメラ14等と電気的に接続される。群管理制御装置51は、複数のエレベータ3の各単体制御装置52と相互に検出信号や駆動信号、制御指令等の情報の通信、授受を行い、エレベータ群2を群管理する。
制御装置50の単体制御装置52は、通常の形式の双方向コモン・バスにより相互に連結されたCPU(中央演算処理装置)、ROM、RAM、バックアップRAM及び入出力ポート装置を有するマイクロコンピュータ及び駆動回路を備えている。ROM(Read Only Memory)は、所定の制御プログラム等を予め記憶している。RAM(Random Access Memory)は、CPUの演算結果を一時記憶する。バックアップRAMは、予め用意されたマップデータ、対応するエレベータ3の仕様等の情報を記憶する。単体制御装置52は、各エレベータ3に対応してそれぞれ1つずつ設けられる。各単体制御装置52は、種々のセンサ、検出器、カゴ呼び登録装置9、カゴ案内装置10、荷重検出器11、電源制御装置54等の各エレベータ3の各部と電気的に接続される。各単体制御装置52は、各エレベータ3単体の各部の動作を統括的に制御する。各単体制御装置52は、例えば、カゴ呼び登録装置9、乗場呼び登録装置12等への利用者からの操作入力に応じて、巻上機7の駆動を制御し、カゴ4を昇降路内で昇降させる。これにより、各エレベータ3は、カゴ4を呼び登録に応じた指定された目的階に移動させることができる。
ここで、本実施形態の複数のエレベータ3は、上述したように、動力用電源60から電力が供給されると共に、さらに、それぞれにバッテリ53が設けられる。動力用電源60は、主にエレベータシステム1の通常運転時に利用される主電源である。動力用電源60は、典型的にはいわゆる商用電源(三相交流電源)等が用いられるが、例えば、自家発電機器等を用いてもよい。
一方、バッテリ53は、主にエレベータシステム1の停電時、すなわち、動力用電源60からの電力供給が停止した停電時に利用される非常用の補助電源であるが、エレベータシステム1の通常運転時に動力用電源60からの電力をアシストする目的で利用することもできる。バッテリ53は、典型的にはいわゆる蓄電池(二次電池)等が用いられる。バッテリ53は、各エレベータ3に対応してそれぞれ1つずつ設けられる。各バッテリ53は、それぞれ電流計53a、電圧計53bが設けられている。各電流計53a、各電圧計53bは、各電源制御装置54、各単体制御装置52等を介して群管理制御装置51にそれぞれ検出値を送信することができる。
制御装置50の電源制御装置54は、各エレベータ3に対応してそれぞれ1つずつ設けられる。各電源制御装置54は、各バッテリ53の充放電を制御するものである。各電源制御装置54は、各号機において、対応する単体制御装置52、バッテリ53が接続されると共に、動力用電源60も接続される。電源制御装置54は、例えば、動力用電源60から供給される交流を整流して直流に変換するコンバータ装置、コンバータ装置で変換された直流を整流する平滑コンデンサ、平滑コンデンサで平滑された直流を巻上機7の電動機7b等で使用可能な交流に変換するインバータ装置等を含む電気回路を有している。
また、電源制御装置54は、動力用電源60からの電力の供給状態に応じてエレベータ3を運転させる電力を適宜切り替えると共に、バッテリ53の充放電制御を行うことが可能になっている。電源制御装置54は、動力用電源60とバッテリ53との少なくともいずれか一方から供給される電力を、エレベータ3を駆動させる電力として使用し、各単体制御装置52は、この電力を用いて各部を作動させ、エレベータ3を運転させる。電源制御装置54は、例えば、動力用電源60が健全である通常運転時には、カゴ4の移動に使用する電力として、動力用電源60から供給される電力を主に使用し、動力用電源60の停電時は、カゴ4の移動に使用する電力として、バッテリ53から供給される電力を使用する。なお、電源制御装置54は、通常運転時に動力用電源60からの電力をアシストする目的で、バッテリ53から供給される電力を使用してもよい。また、電源制御装置54は、エレベータシステム1の通常運転時に動力用電源60から供給される電力の一部、あるいは、通常運転時、停電時のエレベータ3の回生運転時に電動機7bによって回生発電された回生電力を利用してバッテリ53を充電することができる。
上記のように構成されるエレベータシステム1は、通常運転として、利用者によりカゴ呼び登録装置9、乗場呼び登録装置12等を介してカゴ4の呼び操作が行われた場合、下記のように動作する。すなわち、エレベータシステム1は、カゴ呼び登録装置9から単体制御装置52にこれに応じたカゴ呼び登録信号が入力される。あるいは、エレベータシステム1は、乗場呼び登録装置12から群管理制御装置51にこれに応じた乗場呼び登録信号が入力される。そして、エレベータシステム1は、単体制御装置52、あるいは、群管理制御装置51がこの呼び登録信号に応じてカゴ4のカゴ呼び登録、乗場呼び登録を行う。
群管理制御装置51は、例えば、各エレベータ3の複数のカゴ4から、各カゴ4の状態に応じて、呼び登録に応答する最適なカゴ4を割り当てる群管理制御を実行する。群管理制御装置51は、各エレベータ3、各カゴ4の状態等に基づいて、発生した呼びに対して所定の評価演算を行う。群管理制御装置51は、例えば、カゴ呼び登録信号、乗場呼び登録信号、種々のセンサ、検出器からの出力、カゴ4の現在位置及び移動方向(昇降方向)、これから発生すると予測される乗場呼び、カゴ呼び、予測される行先階等に基づいて、上記評価演算を行う。そして、群管理制御装置51は、例えば、この所定の評価演算に応じて、輸送効率上、各カゴ4が合理的に移動しながらそれぞれの呼びに最適に応答するように、カゴ4の着床順序等を定めて各呼びに応答するカゴ4を割り当てて、応答カゴ4を決定する割当処理を行う。そして、群管理制御装置51は、複数のカゴ4の運行を効率的に割り振り、エレベータ群2全体として効率的な運行サービスを行う。
そして、各単体制御装置52は、このカゴ呼び登録信号、乗場呼び登録信号、種々のセンサ、検出器からの出力、カゴ4の現在の移動方向(昇降方向)等に基づいた群管理制御装置51からの割り当て出力に応じて、それぞれの巻上機7を駆動制御する。これにより、各単体制御装置52は、各カゴ4を目的の階床へと移動させる。この結果、各エレベータ3は、カゴ4が昇降路内を鉛直方向上下に昇降移動し、任意の目的階の乗場8に移動する。そして、各エレベータ3は、カゴ4が目的階の乗場8に着床し、所定の着床位置に着床したことが検出されると、その後、単体制御装置52が扉を開放する。これにより、乗場8で待機している利用者は、カゴ4内に乗り込むことが可能となる。また、カゴ4内の利用者は乗場8に降りることが可能となる。
そして、本実施形態の制御装置50は、動力用電源60の停電状態においても、各エレベータ3において、各号機ごとに設置されたバッテリ53によって停電時継続運転を行うことができる。つまり、本実施形態の制御装置50は、上記で説明した通常運転と、後述の停電時継続運転(停電時運転)とを切り替えて実行可能である。
通常運転とは、動力用電源60の健全時の運転であり、動力用電源60からの電力によってカゴ4を昇降させる運転である。なお、制御装置50は、上述のように当該通常運転では、さらにバッテリ53の電力をアシスト電量として用いてもよい。
一方、停電時継続運転とは、通常運転とは異なる運転であり、動力用電源60の停電時の運転である。停電時継続運転とは、動力用電源60の停電時にバッテリ53からの電力によってカゴ4を昇降させる運転である。さらに言えば、停電時継続運転とは、動力用電源60の停電時にバッテリ53からの電力によってカゴ4の昇降を継続する運転である。停電時継続運転は、例えば、通常運転に対して種々の制限を設けて、当該通常運転の場合と比較して、電力使用量を抑制してカゴ4を昇降させる運転としてもよい。各単体制御装置52は、例えば、停電時継続運転では、通常運転の場合と比較して、カゴ4の昇降速度を相対的に低くすることで、電動機7bの負荷を抑制し、通常運転の場合と比較して電力使用量を抑制する。また、群管理制御装置51、各単体制御装置52は、例えば、停電時継続運転では、カゴ案内装置10、乗場案内装置13を制御して停電時継続運転に関する案内(例えば、待ち時間やサービス可能な残り時間、階段利用を促す案内等)を行うようにしてもよい。これにより、エレベータシステム1は、エレベータ3が停電時継続運転中であることを利用者に周知させることができる。
典型的には、制御装置50の各単体制御装置52は、動力用電源60の健全時には通常運転を行う。そして、各単体制御装置52は、動力用電源60が停電した場合、電源制御装置54の制御により電源系統が切り替えられて、通常運転から停電時継続運転に切り替える。また、各単体制御装置52は、動力用電源60の停電が復旧した場合、電源制御装置54の制御により電源系統が切り替えられて、停電時継続運転から通常運転に復帰する。
ところで、本実施形態のエレベータシステム1は、停電時継続運転時においても通常運転時と同様に、新規の乗場呼びに対して、各乗場呼びの未応答時間等を元に発生した呼びに対して所定の評価演算を行い、当該呼びに最適に応答する号機に対して割当を出力する場合、各号機ごとのバッテリ消費量にバラツキが生じるおそれがある。このため、エレベータシステム1は、各バッテリ53の残存蓄電量にバラツキが生じ、例えば、全号機で運行できる時間が相対的に短くなり、この結果、長待ちの発生頻度が増大するおそれがある。例えば、エレベータシステム1は、4台のエレベータ3で運行を行う場合に、2台のエレベータ3のバッテリ53の残存蓄電量が早期に枯渇してしまうと、その後は、残り2台のエレベータ3で運行せざるを得ず、この結果、上記のように長待ちの発生頻度が増大するおそれがある。
そこで、本実施形態の制御装置50の群管理制御装置51は、動力用電源60の停電時にバッテリ53の電力を用いてエレベータ3を運転する状態で、当該複数のエレベータ3の乗場8から乗場呼びがなされた場合に、各バッテリ53の残存蓄電量に基づいて、複数のエレベータ3から、乗場呼びに応答するエレベータ3を割り当てる制御を実行可能である。つまり、本実施形態の群管理制御装置51は、停電時継続運転時における新規の乗場呼びに対する割当号機を決定する際の評価演算に、各号機のバッテリ53の残存蓄電量を加味させることで、各号機のバッテリ53の残存蓄電量のバラツキを抑制し、全台で運行できる時間を延ばせるようにしている。
具体的には、群管理制御装置51は、各バッテリ53の電流計53a、電圧計53bから各電源制御装置54、各単体制御装置52等を介して検出結果を定期的に受信し、当該検出結果に基づいて、各バッテリ53の電流値、電圧値を監視し、各バッテリ53の残存蓄電量を監視する。そして、群管理制御装置51は、停電時継続運転時に乗場呼びがなされた場合には、各エレベータ3の状態、及び、各バッテリ53の残存蓄電量に応じてそれぞれ各エレベータ3の評価値を演算し、当該乗場呼びに対する割当号機選定の評価を行う。すなわち、群管理制御装置51は、各バッテリ53の残存蓄電量を評価に反映させる。
ここでは、群管理制御装置51は、バッテリ53の残存蓄電量が相対的に多いほど、当該バッテリ53の電力で運転されるエレベータ3が相対的に選定され易い評価値とする。一方、群管理制御装置51は、バッテリ53の残存蓄電量が相対的に少ないほど、当該バッテリ53の電力で運転されるエレベータ3が相対的に選定され難い評価値とする。そして、群管理制御装置51は、演算した評価値に基づいて複数のエレベータ3から乗場呼びに応答するエレベータ3を選定する。
群管理制御装置51は、例えば、停電時継続運転時の新規の乗場呼び発生時に、下記の数式(1)に基づいて、各エレベータ3の評価値Ex(H)を演算する。評価値Ex(H)は、新規の乗場呼びHに対するx号機の評価値を表す。群管理制御装置51は、数式(1)を用いて演算される評価値Ex(H)が最も小さいエレベータ3(号機)を、乗場呼びに応答する最適なエレベータ3(最適号機)として選定する。
Ex(H)=α1×E1(x、H)+α2×E2(x) ・・・ (1)
Ex(H)=α1×E1(x、H)+α2×E2(x) ・・・ (1)
数式(1)において、「E1(x、H)」は、上記エレベータ3の状態を表す指標に相当する当該号機状態指標であり、エレベータ3の状態に応じた新規の乗場呼びHに対するx号機の割当評価値である。群管理制御装置51は、典型的には、上述したようなカゴ4の現在位置及び移動方向(昇降方向)、これから発生すると予測される乗場呼び、カゴ呼び、予測される行先階、乗場呼び発生階への予想到着時間等の種々の群管理指標に基づいて、当該号機状態指標E1(x、H)を算出する。
数式(1)において、「E2(x)」は、上記バッテリ53の残存蓄電量を表す指標に相当する蓄電量指標であり、x号機の残存蓄電量から算出される蓄電量評価値である。群管理制御装置51は、例えば、図2に例示する蓄電量評価値マップ(あるいはこれに相当する数式モデル)m1に基づいて、蓄電量評価値E2(x)を設定する。蓄電量評価値マップm1は、横軸が残存蓄電量、縦軸が蓄電量評価値E2を示す。蓄電量評価値マップm1は、残存蓄電量と蓄電量評価値E2との関係を記述したものである。蓄電量評価値マップm1は、残存蓄電量と蓄電量評価値E2との関係が実験等に基づいて予め設定された上で、群管理制御装置51の記憶部に格納されている。ここでは、蓄電量評価値マップm1では、残存蓄電量と蓄電量評価値E2との関係は、実線L1に示すように、二次曲線によって規定されている。この蓄電量評価値マップm1では、蓄電量評価値E2は、残存蓄電量の減少に伴って増加すると共に、予め設定されるラストラン基準蓄電量ThAで無限大となるように設定される。ここで、ラストラン基準蓄電量ThAとは、カゴ4が意図せず各階床の中間階で停止してしまうことなく、所定の昇降行程の昇降を適正に完了するために必要な最低限の蓄電量(言い換えれば、ラストランを可能とする最低限の蓄電量)に相当する。なお、残存蓄電量と蓄電量評価値E2との関係は、例えば、一点鎖線L2に示すように、複数の直線によって規定されてもよい。群管理制御装置51は、各号機のバッテリ53の残存蓄電量に基づいて、当該蓄電量評価値マップm1から、各号機の蓄電量評価値E2(x)を算出する。これにより、群管理制御装置51は、バッテリ53の残存蓄電量が相対的に多いほど蓄電量評価値E2(x)を小さくし、バッテリ53の残存蓄電量が相対的に少ないほど蓄電量評価値E2(x)を大きくすることができる。なお、蓄電量評価値マップは、例えば、各号機間の使用状況、需要等に応じて、曲率、傾き等を変更し、蓄電量評価値E2において各号機間で優劣を付けるようにしてもよい。
数式(1)において、「α1」は、評価値Ex(H)に対する当該号機状態指標E1(x、H)の重み付けを決める重み係数である。「α2」は、評価値Ex(H)に対するバッテリ53の残存蓄電量、すなわち、蓄電量評価値E2(x)の重み付けを決める重み係数である。重み係数α1、重み係数α2は、例えば、実験等に基づいて適宜設定すればよい。群管理制御装置51は、通常運転時には、数式(1)において、α1=1、α2=0として、各エレベータ3の評価値Ex(H)を演算する。一方、群管理制御装置51は、停電時継続運転時には、数式(1)において、α1>0、α2>0の範囲内で重み係数α1、重み係数α2を任意に設定し、各エレベータ3の評価値Ex(H)を演算する。
したがって、群管理制御装置51は、停電時継続運転時には、数式(1)に基づいて、各エレベータ3の評価値Ex(H)を演算することで、バッテリ53の残存蓄電量が相対的に多いほど、当該バッテリ53の電力で運転されるエレベータ3の評価値Ex(H)を相対的に小さくし、乗場呼びの応答号機として選定され易い評価値とすることができる。一方、群管理制御装置51は、停電時継続運転時には、バッテリ53の残存蓄電量が相対的に少ないほど、当該バッテリ53の電力で運転されるエレベータ3の評価値Ex(H)を相対的に大きくし、乗場呼びの応答号機として選定され難い評価値とすることができる。
次に、図3のフローチャートを参照して制御装置50による制御の一例を説明する。
まず、制御装置50の各電源制御装置54は、動力用電源60の作動状態に基づいて、動力用電源60が停電中であるか否かを判定する(ステップST1)。
制御装置50の各単体制御装置52は、電源制御装置54によって動力用電源60が停電中でない、すなわち、動力用電源60が健全であると判定された場合(ステップST1:No)、動力用電源60からの電力によって通常運転を行って(ステップST2)、現在の制御周期を終了し、次の制御周期に移行する。この場合、各単体制御装置52は、もともと通常運転を行っていた場合には、当該通常運転をそのまま継続する。このとき、群管理制御装置51は、通常の評価値演算として、数式(1)において、α1=1、α2=0として、発生した呼びに対して各エレベータ3の評価値Ex(H)を演算し、応答カゴ4を決定する。
制御装置50の各単体制御装置52は、ステップST1にて、電源制御装置54によって動力用電源60が停電中であると判定された場合(ステップST1:Yes)、バッテリ53からの電力によって停電時継続運転を行う(ステップST3)。この場合、各単体制御装置52は、もともと停電時継続運転を行っていた場合には、当該停電時継続運転をそのまま継続する。
次に、制御装置50の群管理制御装置51は、残存蓄電量を踏まえた停電時継続運転時の評価値演算として、数式(2)において、α1>0、α2>0の範囲内で重み係数α1、重み係数α2を任意に設定し、発生した呼びに対して各エレベータ3の評価値Ex(H)を演算するように切り替える(ステップST4)。
次に、各電源制御装置54は、動力用電源60の作動状態に基づいて、動力用電源60が停電から復旧したか否かを判定する(ステップST5)。
群管理制御装置51は、電源制御装置54によって動力用電源60が停電から復旧したと判定された場合(ステップST5:Yes)、評価値演算を、残存蓄電量を踏まえた評価値演算から通常の評価値演算に復帰させて(ステップST6)、処理をステップST2に移行させ、通常運転に復帰する。
各単体制御装置52は、ステップST5にて、電源制御装置54によって動力用電源60が停電から復旧していないと判定された場合(ステップST5:No)、処理をステップST3に移行させ、停電時継続運転を継続する。この間、各単体制御装置52は、バッテリ53が放電の限界(典型的にはラストラン基準蓄電量ThA以下)に達すると、当該号機のカゴ4を目的階に着床させた後、そのまま停止状態としておく。
上記のように構成されるエレベータシステム1は、動力用電源60の停電時に各バッテリ53の電力を使って停電時継続運転を行うことで、各カゴ4の昇降を継続することができる。このとき、エレベータシステム1は、停電時継続運転では、通常運転の場合と比較して、電力使用量を抑制して各カゴ4を昇降させることができるので、停電時継続運転をより長い時間、継続するこができる。この結果、エレベータシステム1は、より長い時間、停電時継続運転によって各カゴ4を昇降させることができるので、例えば、動力用電源60の停電時であっても、建物内のより多くの人が各エレベータ3を利用することができる。
そして、エレベータシステム1は、停電時継続運転時では、各エレベータ3のバッテリ53の残存蓄電量を踏まえて新規の乗場呼びに応答するエレベータ3を割り当てる。これにより、エレベータシステム1は、バッテリ53の残存蓄電量が相対的に多いエレベータ3を乗場呼びの応答号機として選定され易くし、残存蓄電量が相対的に少ないエレベータ3ほど当該号機への応答割当が抑制され乗場呼びの応答号機として選定され難くすることができる。この結果、エレベータシステム1は、群管理に所属する各エレベータ3相互において、バッテリ53の残存蓄電量のバラツキを抑制することができ、例えば、特定のエレベータ3のバッテリ53の残存蓄電量が早期に枯渇してしまうことを抑制することができる。これにより、エレベータシステム1は、停電時継続運転時に全号機で運行できる時間を相対的に長くすることができ、例えば、長待ちの発生頻度の増大を抑制することができる。したがって、エレベータシステム1は、動力用電源60の停電時であっても、群管理に所属する各エレベータ3のバッテリ53の電力を有効に活用して運行を最適化することができ、当該エレベータシステム1が設置された建物内の多くの人が効率よく利用することができる。
以上で説明したエレベータシステム1は、複数のエレベータ3と、制御装置50とを備える。複数のエレベータ3は、動力用電源60からの電力とそれぞれに設けられたバッテリ53からの電力とによって運転可能である。制御装置50は、動力用電源60の停電時にバッテリ53の電力を用いてエレベータ3を運転する状態で、当該複数のエレベータ3の乗場8から乗場呼びがなされた場合に、各バッテリ53の残存蓄電量に基づいて、複数のエレベータ3から、乗場呼びに応答するエレベータ3を割り当てる制御を実行可能である。したがって、エレベータシステム1は、動力用電源60の停電時であっても、群管理に所属する各エレベータ3相互において、バッテリ53の残存蓄電量のバラツキを抑制して、当該バッテリ53の電力を有効に活用して運行を最適化することができる。
なお、上述した実施形態に係るエレベータシステムは、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
以上で説明した群管理制御装置51は、残存蓄電量を踏まえた停電時継続運転時の評価値演算を行う場合に、複数のエレベータ3の状態に基づいて、各エレベータ3の評価値Ex(H)に対する各バッテリ53の残存蓄電量、すなわち、蓄電量評価値E2(x)の重み付けを可変とするようにしてもよい。つまり、群管理制御装置51は、複数のエレベータ3の状態に基づいて、重み係数α2を可変としてもよい。
例えば、群管理制御装置51は、複数のエレベータ3の状態として、複数のエレベータ3の混雑度が相対的に低いほど各エレベータ3の評価値Ex(H)に対する各バッテリ53の残存蓄電量の重み付けを相対的に大きくし、混雑度が相対的に高いほど各エレベータ3の評価値Ex(H)に対する各バッテリ53の残存蓄電量の重み付けを相対的に小さくする。すなわち、群管理制御装置51は、複数のエレベータ3の混雑度が相対的に低いほど重み係数α2を相対的に大きくし、混雑度が相対的に高いほど重み係数α2を相対的に小さくする。ここでは、群管理制御装置51は、例えば、荷重検出器11が検出するカゴ内荷重に基づいて、複数のエレベータ3の混雑度を推定することができる。群管理制御装置51は、例えば、各号機トータルのカゴ内荷重が大きいほど複数のエレベータ3の混雑度が相対的に高いものと推定し、当該トータルのカゴ内荷重が小さいほど複数のエレベータ3の混雑度が相対的に低いものと推定する。この場合、群管理制御装置51は、図4の変形例に示すように、ステップST4の処理の前に、複数のエレベータ3の混雑度に基づいて、重み係数α2を設定するよう処理を行うようにするとよい(ステップST4a)。
この場合、エレベータシステム1は、複数のエレベータ3の混雑度が相対的に高い場合に、乗場呼びに対する応答カゴ4の評価演算において、バッテリ53の残存蓄電量の影響を相対的に低くすることができる。一方、エレベータシステム1は、複数のエレベータ3の混雑度が相対的に低い場合に、乗場呼びに対する応答カゴ4の評価演算において、バッテリ53の残存蓄電量の影響を相対的に高くすることができる。この結果、エレベータシステム1は、複数のエレベータ3の状態に応じて、当該エレベータ3が混雑している場合には、動力用電源60の停電時であっても、輸送効率等を重視して待ち時間を極力短くして、早期に混雑を解消できるように合理的に運行することができる。一方、エレベータシステム1は、複数のエレベータ3の状態に応じて、当該エレベータ3の閑散時には、動力用電源60の停電時であっても、バッテリ53の残存蓄電量のバラツキ抑制を重視して、全号機で運行できる時間を相対的に長くすることができる。したがって、エレベータシステム1は、複数のエレベータ3の状態に応じて、バッテリ53の残存蓄電量を重視した運転と、他の要素を重視した運転とを切り替えることができる。なお、群管理制御装置51は、荷重検出器11が検出するカゴ内荷重に限らず、例えば、各乗場8に設定されたカメラ14の画像等に基づいて複数のエレベータ3の混雑度を推定するようにしてもよい。また、群管理制御装置51は、混雑する時間帯等を予め学習しておき、当該時間帯に基づいて各エレベータ3の評価値Ex(H)に対する各バッテリ53の残存蓄電量、すなわち、蓄電量評価値E2(x)の重み付けを設定する重み係数α2を可変としてもよい。
以上で説明した実施形態、変形例に係るエレベータシステムによれば、動力用電源の停電時であっても、蓄電装置の電力を有効に活用して運行を最適化することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 エレベータシステム
2 エレベータ群
3 エレベータ
4 カゴ
5 カウンタウェイト
6 メインロープ
7 巻上機
8 乗場
9 カゴ呼び登録装置
10 カゴ案内装置
11 荷重検出器
12 乗場呼び登録装置
13 乗場案内装置
14 カメラ
50 制御装置
51 群管理制御装置
52 単体制御装置
53 バッテリ(蓄電装置)
54 電源制御装置
60 動力用電源
2 エレベータ群
3 エレベータ
4 カゴ
5 カウンタウェイト
6 メインロープ
7 巻上機
8 乗場
9 カゴ呼び登録装置
10 カゴ案内装置
11 荷重検出器
12 乗場呼び登録装置
13 乗場案内装置
14 カメラ
50 制御装置
51 群管理制御装置
52 単体制御装置
53 バッテリ(蓄電装置)
54 電源制御装置
60 動力用電源
実施形態のエレベータシステムは、複数のエレベータと、制御装置とを備えることを特徴とする。複数のエレベータは、動力用電源からの電力とそれぞれに設けられた蓄電装置からの電力とによって運転可能である。制御装置は、前記動力用電源の停電時に前記蓄電装置の電力を用いて前記エレベータを運転する状態で、当該複数のエレベータの乗場から乗場呼びがなされた場合に、各前記蓄電装置の残存蓄電量に基づいて、前記複数のエレベータから、前記乗場呼びに応答する最適なエレベータを割り当てる制御を実行可能である。前記制御装置は、前記動力用電源の停電時に前記蓄電装置の電力を用いて前記エレベータを運転する状態で、前記エレベータの状態、及び、前記蓄電装置の残存蓄電量に応じてそれぞれ演算した各前記エレベータの評価値に基づいて前記複数のエレベータから前記乗場呼びに応答する最適なエレベータを選定するものである。前記制御装置は、前記蓄電装置の残存蓄電量が相対的に多いほど、当該蓄電装置の電力で運転される前記エレベータが相対的に選定され易い評価値とする。前記制御装置は、前記蓄電装置の残存蓄電量が相対的に少ないほど、当該蓄電装置の電力で運転される前記エレベータが相対的に選定され難い評価値とする。
Claims (4)
- 動力用電源からの電力とそれぞれに設けられた蓄電装置からの電力とによって運転可能である複数のエレベータと、
前記動力用電源の停電時に前記蓄電装置の電力を用いて前記エレベータを運転する状態で、当該複数のエレベータの乗場から乗場呼びがなされた場合に、各前記蓄電装置の残存蓄電量に基づいて、前記複数のエレベータから、前記乗場呼びに応答するエレベータを割り当てる制御を実行可能である制御装置とを備えることを特徴とする、
エレベータシステム。 - 前記制御装置は、前記エレベータの状態、及び、前記蓄電装置の残存蓄電量に応じてそれぞれ演算した各前記エレベータの評価値に基づいて前記複数のエレベータから前記乗場呼びに応答するエレベータを選定するものであり、
前記蓄電装置の残存蓄電量が相対的に多いほど、当該蓄電装置の電力で運転される前記エレベータが相対的に選定され易い評価値とし、
前記蓄電装置の残存蓄電量が相対的に少ないほど、当該蓄電装置の電力で運転される前記エレベータが相対的に選定され難い評価値とする、
請求項1に記載のエレベータシステム。 - 前記制御装置は、前記複数のエレベータの状態に基づいて、前記評価値に対する前記蓄電装置の残存蓄電量の重み付けを可変とする、
請求項2に記載のエレベータシステム。 - 前記制御装置は、前記複数のエレベータの混雑度が相対的に低いほど前記評価値に対する前記蓄電装置の残存蓄電量の重み付けを相対的に大きくし、
前記混雑度が相対的に高いほど前記評価値に対する前記蓄電装置の残存蓄電量の重み付けを相対的に小さくする、
請求項3に記載のエレベータシステム。
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