JP2014171692A - パンツ型の使い捨て着用物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】弾性サイドフラップ43は、吸液構造体11の側縁11cから横方向Xの外側に延びる非弾性域61と、非弾性域61から横方向Xの外側に延びる弾性域62とを有し、弾性域62は、弾性サイドフラップ43の外側縁13c側に位置する第1弾性域62Aと、第1弾性域62Aの横方向の内側に位置する第2弾性域62Bとに区分されており、第1弾性域62Aの伸長応力が第2弾性域62Bの伸長応力よりも低くなっている。
【選択図】図5
Description
図1〜3を参照すると、使い捨てプルオンおむつ10は、縦軸P及び横軸Qと、縦方向Y及び横方向Xと、肌対向面及びその反対側に位置する非肌対向面と、ウエスト回り方向へ延びる環状の弾性ウエストパネル12と、弾性ウエストパネル12の肌対向面に連結される吸液構造体11と、弾性ウエストパネル12の肌対向面側に取り付けられた弾性クロッチパネルとを含む。また、おむつ10は、前ウエスト域14と、後ウエスト域15と、前後ウエスト域14,15間に位置するクロッチ域16とを有し、縦軸Pに関して対称である。
弾性ウエストパネル12は、吸液構造体11を着用者の股下間に固定するための弾性ベルト機能を有し、前ウエスト域14を形成する前ウエストパネル18と、後ウエスト域15を形成する後ウエストパネル19とを有する。前ウエストパネル18は、内端縁18aと、外端縁18bと、内外端縁18a,18b間の両側縁18c,18dとによって画定された横長方形状を有する。後ウエストパネル19は、内端縁19aと、外端縁19bと、内外端縁19a,19b間の両側縁19c,19dとによって画定された横長方形状を有する。互いに対応する前ウエストパネル18の両側縁18c,18dと後ウエストパネル19の両側縁19c,19dどうしは、互いに重ね合わされて、縦方向Yへ断続的に並ぶシーム部20において公知の手段、例えば、熱エンボス加工、ソニックなどによる熱溶着手段によって連結され、ウエスト開口22と一対のレッグ開口23とが画定される。このように、本発明において、前後ウエスト域14,15は、シーム22によってその両側縁部が連結されるものであって、内端縁18a,19aはシーム22の位置する該連結部の下端を意味し、該連結部からクロッチ域16側に位置するものではない。
ウエスト外層26,27には、質量約15〜30g/m2のSMS(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド)繊維不織布、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、プラスチックシート、または、前記いずれかの繊維不織布とプラスチックシートとのラミネートシートなどを用いることができる。ウエスト内層24,25とウエスト外層26,27とは、少なくとも一方の内面に塗布されたホットメルト接着剤または公知の熱溶着手段によって接合される。
ウエスト内層24,25には、弾性繊維不織布を用いることができ、例えば、スパンボンド繊維不織布、メルトブローン繊維不織布、ヒートロール繊維不織布、SMS繊維不織布、エアレイド繊維不織布及びエアスルー繊維不織布など公知の弾性を有する繊維不織布を単独又はそれらを組み合わせたものから形成することができる。弾性不織布は、例えば、ポリエチレン系、ポリウレタン系等からなるエラストマー樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、アクリル等からなる熱可塑性樹脂などから形成することができる。ウエスト内層24,25としては、非弾性繊維不織布を用いることもできるが、後記のとおり、後ウエスト域15のウエスト内層25は直接着用者の身体に触れるものであるから、柔軟性及び肌触りを向上させるため、少なくともウエスト内層25は弾性繊維不織布であることが好ましい。
図2及び3を参照すると、ウエスト内層24,25とウエスト外層26,27との間には、前後ウエスト域14,15の横方向Xの中央部において、非肌対向面に外部から視認可能なグラフィック(図示せず)などが印刷されている、プラスチック材料から形成されたグラフィック表示フィルム28,29が配置されている。
前後ウエストパネル18,19において、ウエスト内層24,25の外端縁からさらに縦方向Yの外方へ延出するウエスト外層26,27の延出部位は、内方へ向かって折り返されており、折り返しによって形成された折曲部26a,27a内には、複数条のストランド状又はストリング状の第1及び第2ウエスト外端弾性体31,32がホットメルト接着剤を介して伸長下に収縮可能に固定されている。また、ウエスト内層24,25の内端縁からさらに縦方向Yの外側へ延出するウエスト外層26,27の延出部位26b,27bには、繊維不織布から形成された細長状の補強層30が配置されており、補強層30と該延出部位26b,27bとの間において、ストランド状又はストリング状の第1及び第2ウエスト内端弾性体33,34がホットメルト接着剤を介して伸長下に収縮可能に固定されている。各ウエスト弾性体31,32,33,34には、例えば、繊度300〜780dtex、伸長倍率約2.0〜3.5倍のストリング状又はストランド状の弾性材料を用いることができる。
前ウエスト域14は、第1ウエスト外端弾性体31が配置された外端部35と、第1ウエスト内端弾性体33が配置された内端部36と外内端部35,36間に位置する中間部37とを有する。後ウエスト域15は、第2ウエスト外端弾性体32が配置された外端部38と、第2ウエスト内端弾性体34が配置された内端部39と、外内端部38,39間に位置する中間部40とを有する。各弾性体が配置されていない領域である中間部37,40には、弾性を有するウエスト内層24,25が配置される。したがって、着用時において、前後ウエスト域14,15の外端部35,38と内端部36,39とは、各弾性体の収縮力によって安定的に着用者の身体にフィットするとともに、中間部37,40はウエスト内層24,25の収縮力によって着用者の身体にフィットするので、おむつ10が着用中に体液の漏れを生じる程の大きな位置ずれを生じるおそれはない。弾性ウエストパネル12の各ウエスト弾性体31,32,33,34は、例えば、繊度300〜780dtexのストリング状又はストランド状の弾性材料を約2.0〜3.5倍に伸長した状態で収縮可能に固定される。
クロッチパネル13は、不透液性のクロッチシート44から形成される。クロッチシート44は、各種公知の繊維不織布またはプラスチックフィルムから形成された単層又は複数層のシート部材を用いることもできる。クロッチシート44を複数層、例えば、内外層からなる2層で形成する場合には、その内層は吸液構造体11と対向して位置するので、防漏性のプラスチックフィルムから形成することが好ましく、外層は、おむつ10の外面の一部を構成するので、プラスチックフィルムに比して肌触りの良い繊維不織布から形成することが好ましい。
吸液構造体11は、縦長のパッド形状を有し、前後端部54,55と、中間部56と、少なくともクロッチ域16において縦方向Yへ延びる吸収性コア58と、吸収性コアの肌対向面側に位置する身体側ライナー59と吸収性コア58の非肌対向面側に位置する外カバー60とを含む。吸液構造体11には、その非肌対向面のほぼ全体にホットメルト接着剤が公知のパターンで塗布されている。前後端部54,55は、それぞれ、該ホットメルト接着剤を介して前後ウエストパネル18,19の肌対向面に固定されており、中間部56は該ホットメルト接着剤を介してクロッチパネル13の肌対向面に固定される。図3に示すとおり、吸液構造体11の前端部54は、前ウエストパネル18のウエスト内層24の肌対向面に固定されており、後端部55は、後ウエストパネル19のウエスト内層25とウエスト外層27との間においてウエスト外層27の肌対向面に固定される。吸液構造体11の前端部54がウエスト内層24の肌対向面に固定されることによって、着用者の肌には、伸縮弾性を有する比較的に柔軟なウエスト内層24が直接触れるので、肌触りが向上する。また、後端部55がウエスト内層25とウエスト外層27との間に固定されることから、排泄された体液が拡散してクロッチ域16から後ウエスト域15に位置する吸液構造体11の後端部55まで拡散しても、体液が直接着用者の肌に触れるのを防止することができる。
図2を参照すると、おむつ10の縦方向Yにおける寸法L1は約420〜550mm,おむつ10の横方向Xにおける寸法W1は約320〜380mm、クロッチ域16の縦方向Yにおける寸法L2は約200〜280mm、前ウエスト域14の側縁18dの縦方向Yにおける寸法(後ウエスト域15の側縁19dの縦方向Yにおける寸法と同じ)L3は約100〜140mmである。
図4及び5を参照すると、クロッチパネル13は、また、吸液構造体11の両側縁から横方向Xの外側に位置する一対の弾性サイドフラップ43を有する。図4及び5においては、一対の弾性サイドフラップ43のうちの一方についてのみ図示したものであるが、当然に他方の弾性サイドフラップ43についても同様の構成を有する。弾性サイドフラップ43は、クロッチシート44の両側部を折り曲げて形成された折曲部位と、該折曲部内に配置された縦方向Yへ延びる複数条のストリング状又はストランド状の第1及び第2レッグ弾性体51,52とから構成される。前記弾性サイドフラップ43の前後端部(クロッチパネル13の前後端部46,47の一部)は、横方向Xの外向きに固定される。弾性サイドフラップ43は、吸液構造体11の側縁11cからレッグ弾性体51,52の最内側の弾性体52aまでの間に位置する非弾性域61と、非弾性域61の横方向Xの外側に位置する、第1及び第2レッグ弾性体51,52が配設された弾性域62とを有する。
弾性域62の伸長応力は、(株)島津製作所製のオートグラフ型引張試験機 形式AG−1KNIを用いて、下記のサイクル試験(2往復)で測定した。まず、おむつ10からクロッチパネル13を取り外して弾性域62を切り出し、弾性域62における第1弾性域62Aと第2弾性域62Bとの間の部分の中間点(第1レッグ弾性体51aと第2レッグ弾性体52cとの間。ただし、第1レッグ弾性体51が1本の場合には、その内側に位置する弾性部材との間)を切断して、約15mm幅の試料を得る。試料をチャック間距離100mmでチャックに固定した。次いで、試料を、100mm/分の速度で伸度90%(チャック間距離190mm)まで伸長(行き)し、100mm/分の速度で元の長さまで戻した(戻り)(1サイクル)。次に、再び伸度90%まで伸長(行き)し、元の長さまで戻した。2回目の戻りの85%伸長時(チャック間距離85mm)における幅15mm当たりの伸長された応力(伸長強度)を85%伸長時の伸長応力とした。
図7を参照すると、本実施形態においては、クロッチシート44が、互いにホットメルト接着剤を介して接合された不透液性のクロッチ内外層44a,44bの2層構造から形成され、弾性サイドフラップ43は、クロッチ内外層44a,44bの両側縁に2つ折りの状態で固定されたサイドシート67と、サイドシート67に固定された第1及び第2レッグ弾性体51,52とから構成される。このように、クロッチシート44とは別体のシート部材と第1及び第2レッグ弾性体51,52とによって弾性サイドフラップ43を形成した場合であっても、非弾性域61が立ち上がってガスケットカフが形成される。
図8を参照すると、弾性サイドフラップ43には、吸液構造体11の側縁11cからその外側縁13cまで複数条の第1、第2及び第3レッグ弾性体51,52,70が等間隔で配置されており、全体的に弾性を有する。弾性サイドフラップ43は、外側縁13c側から順に、第1レッグ弾性体51が配設された第1弾性域(外側弾性域)62A、第2レッグ弾性体52が配設された第2弾性域(中間弾性域)62B及び第3レッグ弾性体70が配設された第3弾性域(内側弾性域)62Cとに区分される。第1及び第2レッグ弾性体51,52は第1実施形態と同様の弾性材料から形成されるものであって、第1レッグ弾性体51は、繊度280〜470dtexのストリング状又はストランド状の弾性材料を2.0〜3.0倍、好ましくは、2.2〜2.6倍に伸長した状態で収縮可能に取り付けられたものであって、第2レッグ弾性体52は、繊度470〜700dtexのストリング状又はストランド状の弾性材料を2.0〜3.0倍、好ましくは、2.2〜2.6倍に伸長した状態で収縮可能に取り付けたものであって、第3レッグ弾性体70は、繊度280〜470dtexのストリング状又はストランド状の弾性材料を2.0〜3.0倍、好ましくは、2.2〜2.6倍に伸長した状態で収縮可能に取り付けられたものである。したがって、これらの伸長応力の相関関係は、第2弾性域62B≧第1弾性域62A≧第3弾性域62Cとなっている。具体的には、第1弾性域62Aの伸長応力は約0.5N/15mm、第2弾性域62Bの伸長応力は約0.8N/15mm、第3弾性域62Cの伸長応力は約0.3N/15mmである。
図9〜11を参照すると、本実施形態においては、吸液構造体11の外面に不透液性の繊維不織布、プラスチックフィルム又はそれらのラミネートシートから形成されたバリアシート80が配置されている。バリアシート80は、その一方側部が吸液構造体11の内面に固定されており、吸液構造体11上に位置する他方側部は、前後ウエスト域14,15において弾性ウエストパネル12の肌対向面に固定された前後固定端部と、前後固定端部間において縦方向Yへ延びる近位縁部80bと、近位縁部80bから横方向Xの内側に延び、バリアシート80の側縁を内方へ折り返すことによって形成された非固定の遠位縁部80aとを有する。遠位縁部80aには、縦軸Pの方向へ延びる2条のストランド状又はストリング状のカフ弾性体81が収縮可能に配設されている。遠位縁部80aは、おむつ10の着用状態において、カフ弾性体81の収縮作用によって身体側ライナー59の肌対向面から離間し、排泄物の横漏れを防止するための一対のバリアカフが形成される。このように、弾性サイドフラップ43とバリアシート80とによる2重の障壁が形成されるので、排泄物の横漏れをより確実に防止することができる。
図12を参照すると、本実施形態においては、クロッチパネル13が、吸液構造体11が配置されたベースシート87と、ベースシート87の両側部に固定されたベースシート87とは別体のレッグ弾性化シート82とから構成される。レッグ弾性化シート82は、複数条のストリング状又はストランド状のレッグ弾性体83と、レッグ弾性体83を被覆するカバーシート84とを有し、ベースシート87との接合部86から横方向Xの外側に延びる弾性サイドフラップ43を形成する。図12の一部拡大図に示すとおり、第1実施形態と同様に、弾性サイドフラップ43は、吸液構造体11の側縁11cの横方向Xの外側に位置する非弾性域61と、レッグ弾性体83が配設された弾性域62とを有する。弾性域62は、外側縁13c側に位置する第1弾性域62Aと、第1弾性域62Aの横方向Xの内側に位置する、第1弾性域62Aよりも伸長応力の高い第2弾性域62Bとに区分される。他の実施形態と同様に、おむつ10の着用状態において、第2弾性域62Bに位置する最内のレッグ弾性体83aの収縮作用によって非弾性域61は立ち上がり、最外のレッグ弾性体83bの収縮力が、レッグ弾性体83aを含めた他のレッグ弾性体83の収縮力よりも低いので、第1弾性域62Aが第2弾性域62Bよりも伸長されたとしても、着用者の大腿部を過度に締め付けたりするおそれはない。
よりも低いことから、第1弾性域62Aにおいて身体を締め付け過ぎたりすることはなく、さらに、レッグ弾性化シート82が収縮(弛緩)状態でクロッチ域に取り付けられていることから、着用者の大腿部の周囲寸法のサイズに合わせて自在に伸縮することができ、より、安定的かつ適度なフィット感を与えることができる。
(1)縦方向及びそれに直交する横方向を有し、肌対向面及び非肌対向面と、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前後ウエスト域間に位置するクロッチ域と、少なくとも前記クロッチ域に配置された吸液構造体とを含み、前後ウエスト域の両側部を互いに接合することによってウエスト開口と一対のレッグ開口とが画定されるパンツ型の使い捨て着用物品において、前記クロッチ域において、前記吸液構造体の両側縁の前記横方向の外側に位置する一対の弾性サイドフラップを有し、前記弾性サイドフラップは、前記前後ウエスト域において前記横方向の外向きに固定された前後端部と、吸液構造体の前記側縁から前記横方向の外側に延びる非弾性域と、前記非弾性域から前記横方向の外側に延びる弾性域とを有し、前記弾性域は、前記弾性サイドフラップの外側縁側に位置する第1弾性域と、前記第1弾性域の前記横方向の内側に位置する第2弾性域とに区分されており、前記第1弾性域の伸長応力が前記第2弾性域の伸長応力よりも低いことを特徴とする前記着用物品。
(2)縦方向及びそれに直交する横方向を有し、肌対向面及び非肌対向面と、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前後ウエスト域間に位置するクロッチ域と、少なくとも前記クロッチ域に配置された吸液構造体とを含み、前記前後ウエスト域の両側縁部を互いに接合することによってウエスト開口と一対のレッグ開口とが画定されるパンツ型の使い捨て着用物品において、前記クロッチ域において、前記吸液構造体の両側縁の前記横方向の外側に位置する一対の弾性サイドフラップを有し、前記弾性サイドフラップは、前記前後ウエスト域において前記横方向の外向きに固定された前後端部と、吸液構造体の前記側縁から前記横方向の外側に延びる非弾性域と、前記非弾性域から前記横方向の外側に延びる弾性域とを有し、前記弾性域は、前記弾性サイドフラップの外側縁側に位置する第1弾性域と、前記第1弾性域の前記横方向の内側に位置する第2弾性域と、前記第2弾性域の前記横方向の内側に位置して前記吸液構造体の側縁まで延びる第3弾性域とに区分されており、前記第1弾性域、前記第2弾性域及び前記第3弾性域の伸長応力の相関関係が、第2弾性域>第1弾性域≧第3弾性域であることを特徴とする前記着用物品。
(1)前記クロッチ域は、前記吸液構造体が配置されたベースシートと、前記ベースシートの両側に接合されたレッグ弾性化シートとを有するクロッチパネルから画定されており、前記レッグ弾性化シートは、前記横方向へ互いに並行して延びるギャザーが形成された状態で前記クロッチパネルの前記ベースシートに接合されており、前記レッグ弾性化シートの最大伸長時における有効伸長寸法は、前記前ウエスト域の内端縁から前記後ウエスト域の内端縁までの前記縦方向における離間寸法よりも大きくなっている。
(2)前記レッグ弾性化シートの最大伸長時の有効伸長寸法は、前記前ウエスト域の前記内端縁から前記後ウエスト域の内端縁までの前記縦方向における離間寸法の約1.05〜1.5倍である。
(3)第1弾性域の最大伸長時85%の伸長応力は、約0.8N/15mm以下、第2弾性域の最大伸長時85%の伸長応力は約0.5N/15mm以上である。
(4)前記第1及び第2弾性域には、前記縦方向へ延びる複数条のストリング状又はストランド状のレッグ弾性体が伸長状態で収縮可能に配設されており、前記第1弾性域に配置された前記レッグ弾性体の収縮力が前記第2弾性域に配置された前記レッグ弾性体の伸長応力よりも低くなっている。
(5)前記第1及び第2弾性域において、前記レッグ弾性体の収縮力が前記横方向の外側に向かうにつれて次第に低くなっている。
(6)前記前ウエスト域が前ウエストパネルで画定され、前記後ウエスト域が前記前ウエスト域と前記縦方向において離間する後ウエストパネルで画成され、前記吸液構造体の前後端部が前記前後ウエストパネルに固定される。
(7)前記吸液構造体の両側部には、前後固定部と、前後固定部間に位置する近位縁部と、近位縁部から前記横方向の内側へ延びる非固定の遠位縁部とを有する不透液性のバリアシートが配置されており、前記バリアシートの遠位縁部には伸縮可能に取り付けられたカフ弾性体が配設される。
11 吸液構造体
14 前ウエスト域
15 後ウエスト域
16 クロッチ域
22 ウエスト開口
23 レッグ開口
43 弾性サイドフラップ
51 第1レッグ弾性体
52 第2レッグ弾性体
61 非弾性域
62 弾性域
62A 第1弾性域
62B 第2弾性域
62C 第3弾性域
70 第3レッグ弾性体
80 バリアシート
80a 遠位縁部
80b 近位縁部
81 カフ弾性体
82 レッグ弾性化シート
83 レッグ弾性体
87 ベースシート
L2 前ウエスト域の内端縁と後ウエスト域の内端縁との縦方向における離間寸法
L6 レッグ弾性化シートの最大伸長時における有効伸長寸法
X 横方向
Y 縦方向
Claims (9)
- 縦方向及びそれに直交する横方向を有し、肌対向面及び非肌対向面と、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前後ウエスト域間に位置するクロッチ域と、少なくとも前記クロッチ域に配置された吸液構造体とを含み、前後ウエスト域の両側部を互いに接合することによってウエスト開口と一対のレッグ開口とが画定されるパンツ型の使い捨て着用物品において、
前記クロッチ域において、前記吸液構造体の両側縁の前記横方向の外側に位置する一対の弾性サイドフラップを有し、
前記弾性サイドフラップは、前記前後ウエスト域において前記横方向の外向きに固定された前後端部と、吸液構造体の前記側縁から前記横方向の外側に延びる非弾性域と、前記非弾性域から前記横方向の外側に延びる弾性域とを有し、
前記弾性域は、前記弾性サイドフラップの外側縁側に位置する第1弾性域と、前記第1弾性域の前記横方向の内側に位置する第2弾性域とに区分されており、
前記第1弾性域の伸長応力が前記第2弾性域の伸長応力よりも低いことを特徴とする前記着用物品。 - 縦方向及びそれに直交する横方向を有し、肌対向面及び非肌対向面と、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前後ウエスト域間に位置するクロッチ域と、少なくとも前記クロッチ域に配置された吸液構造体とを含み、前記前後ウエスト域の両側縁部を互いに接合することによってウエスト開口と一対のレッグ開口とが画定されるパンツ型の使い捨て着用物品において、
前記クロッチ域において、前記吸液構造体の両側縁の前記横方向の外側に位置する一対の弾性サイドフラップを有し、
前記弾性サイドフラップは、前記前後ウエスト域において前記横方向の外向きに固定された前後端部と、吸液構造体の前記側縁から前記横方向の外側に延びる非弾性域と、前記非弾性域から前記横方向の外側に延びる弾性域とを有し、
前記弾性域は、前記弾性サイドフラップの外側縁側に位置する第1弾性域と、前記第1弾性域の前記横方向の内側に位置する第2弾性域と、前記第2弾性域の前記横方向の内側に位置して前記吸液構造体の側縁まで延びる第3弾性域とに区分されており、
前記第1弾性域、前記第2弾性域及び前記第3弾性域の伸長応力の相関関係が、第2弾性域>第1弾性域≧第3弾性域であることを特徴とする前記着用物品。 - 前記クロッチ域は、前記吸液構造体が配置されたベースシートと、前記ベースシートの両側に接合されたレッグ弾性化シートとを有するクロッチパネルから画定されており、前記レッグ弾性化シートは、前記横方向へ互いに並行して延びるギャザーが形成された状態で前記クロッチパネルの前記ベースシートに接合されており、前記レッグ弾性化シートの最大伸長時における有効伸長寸法は、前記前ウエスト域の内端縁から前記後ウエスト域の内端縁までの前記縦方向における離間寸法よりも大きい請求項1又は2に記載の着用物品。
- 前記レッグ弾性化シートの最大伸長時の有効伸長寸法は、前記前ウエスト域の前記内端縁から前記後ウエスト域の内端縁までの前記縦方向における離間寸法の約1.05〜1.5倍である請求項3に記載の着用物品。
- 第1弾性域の最大伸長時85%の伸長応力は、約0.8N/15mm以下、第2弾性域の最大伸長時85%の伸長応力は約0.5N/15mm以上である請求項1〜4のいずれかに記載の着用物品。
- 前記第1及び第2弾性域には、前記縦方向へ延びる複数条のストリング状又はストランド状のレッグ弾性体が伸長状態で収縮可能に配設されており、前記第1弾性域に配置された前記レッグ弾性体の収縮力が前記第2弾性域に配置された前記レッグ弾性体の伸長応力よりも低い請求項1〜5のいずれかに記載の着用物品。
- 前記第1及び第2弾性域において、前記レッグ弾性体の収縮力が前記横方向の外側に向かうにつれて次第に低くなっている請求項1〜6のいずれかに記載の着用物品。
- 前記前ウエスト域が前ウエストパネルで画定され、前記後ウエスト域が前記前ウエスト域と前記縦方向において離間する後ウエストパネルで画成され、前記吸液構造体の前後端部が前記前後ウエストパネルに固定される請求項1〜7のいずれかに記載の着用物品。
- 前記吸液構造体の両側部には、前後固定部と、前後固定部間に位置する近位縁部と、近位縁部から前記横方向の内側へ延びる非固定の遠位縁部とを有する不透液性のバリアシートが配置されており、前記バリアシートの遠位縁部には伸縮可能に取り付けられたカフ弾性体が配設される請求項1〜8のいずれかに記載の着用物品。
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