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JP2014155244A - 回転電機制御装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置 - Google Patents

回転電機制御装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置 Download PDF

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JP2014155244A
JP2014155244A JP2013020380A JP2013020380A JP2014155244A JP 2014155244 A JP2014155244 A JP 2014155244A JP 2013020380 A JP2013020380 A JP 2013020380A JP 2013020380 A JP2013020380 A JP 2013020380A JP 2014155244 A JP2014155244 A JP 2014155244A
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隆広 山中
Yoshihisa Yamaguchi
宜久 山口
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Abstract

【課題】簡素な構成で回転電機の巻線の各相に通電される電流の通電方向を判定可能な回転電機制御装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】回転電機制御装置1のコンパレータ41〜43は、上MOS21〜23と下MOS24〜26との接続点401〜403の電圧である各相端子電圧Vu、Vv、Vwを取得する。制御部50は、上MOS21〜23および下MOS24〜26のオンオフの切り替えに際し、対になる上MOS21〜23および下MOS24〜26が共にオフとなるデッドタイム期間DTにおける端子電圧Vu、Vv、Vwに基づき、当該端子電圧Vu、Vv、Vwに対応する相のU相コイル11、V相コイル12およびW相コイル13に通電される各相電流Iu、Iv、Iwの通電方向を判定する。これにより、簡素な構成で各相電流Iu、Iv、Iwの通電方向を判定可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回転電機制御装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置に関する。
従来、電流センサ等の電子部品を用い、巻線に流れる電流を検出しつつ、回転電機の駆動を制御する回転電機制御装置が知られている。例えば特許文献1では、インバータの各相に対応するスイッチング素子対毎にシャント抵抗を設け、相電流を検出している。
特開2005−210871号公報
ところで、回転電機はインダクタンス成分等を含むため、回転電機を駆動するための指令電流と回転電機の巻線に実際に流れる実電流との間には位相差が生じる。位相差が生じると、回転電機から出力されるトルクが所望の値とならない虞がある。そのため、例えば特許文献1等の従来の回転電機制御装置では、回転電機で発生するトルクを制御するため、回転電機に流れる実電流を検出することで指令電流と実電流との位相差を算出し、位相補償制御等により位相差を補正し、回転電気を制御するフィードバック制御を行うことが一般的である。
しかしながら、特許文献1等のように、シャント抵抗等の実電流を検出するための電子部品を設ける場合、装置の構成が複雑になるとともに、装置が大型化する。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡素な構成で回転電機の巻線の各相に通電される電流の通電方向を判定可能な回転電機制御装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置を提供することにある。
本発明の回転電機制御装置は、複数の相に対応する巻線から構成される巻線組を有する回転電機の駆動を制御するものであって、インバータ部と、端子電圧取得部と、制御部と、を備える。インバータ部は、巻線の各相に対応し、高電位側に配置される第1スイッチング素子および低電位側に配置される第2スイッチング素子によりスイッチング素子対をなす複数のスイッチング素子を有する。
端子電圧取得部は、対応する巻線の一端が接続される第1スイッチング素子と第2スイッチング素子との接続点の電圧である端子電圧を取得する。
制御部は、駆動制御手段および電流方向判定手段を有する。駆動制御手段は、回転電機の駆動に係る指令電流に基づいてスイッチング素子のオンオフ作動を制御し、回転電機の駆動を制御する。電流方向判定手段は、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子のオンオフの切り替えに際し、対になる第1スイッチング素子および第2スイッチング素子が共にオフとなるデッドタイム期間における端子電圧に基づき、対応する相の巻線に通電される実電流の通電方向を判定する。
本発明では、デッドタイム期間における各相の端子電圧の挙動は、各相の実電流の通電方向に応じて異なることに着目し、デッドタイム期間における各相の端子電圧に基づき、巻線に通電される実電流の通電方向を判定している。
このように本発明では、シャント抵抗等の電流検出に係る電子部品を用いることなく、簡素な構成で巻線に流れる電流の通電方向を判定することができる。これにより、部品点数を低減することができ、回転電機制御装置を小型化することができる。
本発明の第1実施形態による回転電機制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態による回転電機制御装置を適用した電動パワーステアリング装置を示す模式図である。 本発明の第1実施形態による実電流の通電方向を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態による通電方向の判定方法を説明する説明図である。 本発明の第2実施形態による通電方向の判定方法を説明する説明図である。
以下、本発明による回転電機制御装置を図面に基づいて説明する。以下、複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による回転電機制御装置を図1に示す。回転電機制御装置1は、回転電機としてのモータ2に供給する電力を制御し、モータ2の駆動を制御するものである。回転電機制御装置1は、モータ2とともに、例えば車両のステアリング操作をアシストするための電動パワーステアリング装置に適用される。
図2は、電動パワーステアリング装置109を備えたステアリングシステム100の全体構成を示すものである。ステアリングシステム100は、ハンドル(ステアリングホイール)101、ステアリングシャフト102、ピニオンギア106、ラック軸107、車輪108、および、電動パワーステアリング装置109等から構成される。
ハンドル101は、ステアリングシャフト102と接続される。ステアリングシャフト102には、運転者がハンドル101を操作することにより入力される操舵トルクを検出するトルクセンサ104が設けられる。ステアリングシャフト102の先端にはピニオンギア106が設けられ、ピニオンギア106はラック軸107に噛み合っている。ラック軸107の両端には、タイロッド等を介して一対の車輪108が連結されている。
これにより、運転者がハンドル101を回転させると、ハンドル101に接続されたステアリングシャフト102が回転する。ステアリングシャフト102の回転運動は、ピニオンギア106によってラック軸107の直線運動に変換され、ラック軸107の変位量に応じた角度に一対の車輪108が操舵される。
電動パワーステアリング装置109は、運転者によるハンドル101の操舵をアシストするアシストトルクを出力するモータ2、当該モータ2の駆動を制御する回転電機制御装置1、モータ2の回転を減速してステアリングシャフト102またはラック軸107に伝える減速ギア103等を備える。
モータ2は、例えば3相ブラシレスモータであり、図示しないロータおよびステータを有している。ロータは円板状の部材であり、その表面に永久磁石が貼り付けられ、磁極を有している。ステータは、ロータを内部に収容するとともに、ロータを回転可能に支持している。ステータは、径方向内側へ所定角度毎に突出する突出部を有し、この突出部に図1に示すU相コイル11、V相コイル12およびW相コイル13が巻回される。U相コイル11、V相コイル12およびW相コイル13は、それぞれU相、V相およびW相に対応する巻線であり、全体で巻線組14を構成している。
モータ2は、電源としてのバッテリ3(図1参照)から電力が供給されることにより駆動する。モータ2は、減速ギア103を正逆回転させる。
電動パワーステアリング装置109は、トルクセンサ104や、車速を検出する車速センサ等からの信号に基づき、ハンドル101の操舵を補助するためのアシストトルクをモータ2から出力し、ステアリングシャフト102またはラック軸107に伝達する。
次に、回転電機制御装置1について、図1に基づいて説明する。回転電機制御装置1は、インバータ部20、コンパレータ41〜43、および、制御部50等を備える。
インバータ部20は、スイッチング素子21〜26を有する。インバータ部20は、3相インバータであり、U相コイル11、V相コイル12およびW相コイル13のそれぞれへの通電を切り替えるべく、6つのスイッチング素子21〜26がブリッジ接続されている。本実施形態では、スイッチング素子21〜26は、電界効果トランジスタの一種であるMOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)である。以下、スイッチング素子21〜26を、適宜MOS21〜26という。
3つのMOS21〜23は、ドレインがバッテリ3の高電位側に接続される。また、MOS21〜23のソースが、それぞれMOS24〜26のドレインに接続される。MOS24〜26のソースは、グランドに接続される。
図1に示すように、対になっているMOS21とMOS24との接続点であるU相接続点401は、U相コイル11の一端に接続する。また、対になっているMOS22とMOS25との接続点であるV相接続点402は、V相コイル12の一端に接続する。さらにまた、対になっているMOS23とMOS26との接続点であるW相接続点403は、W相コイル13の一端に接続する。
ここで、高電位側に接続されるMOS21〜23が「第1スイッチング素子」に対応し、低電位側に接続されるMOS24〜26が「第2スイッチング素子」に対応する。以下、適宜、「第1スイッチング素子」であるMOS21〜23を「上MOS」といい、「第2スイッチング素子」であるMOS24〜26を「下MOS」という。また、必要に応じて「U上MOS21」といった具合に、対応する相を併せて記載する。さらに、MOS21とMOS24との組み合わせを「スイッチング素子対27」、MOS22とMOS25との組み合わせを「スイッチング素子対28」、MOS23とMOS26との組み合わせを「スイッチング素子対29」という。
MOS21〜26は、オンオフ作動が制御部50に制御される。本実施形態では、対となる上MOS21〜23と下MOS24〜26とが同時にオンとなることによる上下短絡を防ぐべく、MOS21〜26のオンオフの切り替えに際し、対になる上MOS21〜23と下MOS24〜26とが共にオフとなるデッドタイム期間DTが設定されている。例えば、U上MOS21がオン、U下MOS24がオフである状態から、U上MOS21がオフ、U下MOS24がオンである状態への切り替える際、U上MOS21およびU下MOS24が共にオフであるデッドタイム期間DTを経て、U下MOS24がオンされる。U上MOS21がオフ、U下MOS24がオンである状態から、U上MOS21がオン、U下MOS24がオフである状態への切り替え、V相およびW相についても同様である。
MOS21〜26は、その構成上、ソース−ドレイン間に寄生ダイオードと呼ばれるダイオード(整流素子)を有している。ダイオード31〜36は、それぞれ、MOS21〜26の寄生ダイオードである。ダイオード31〜36は、いずれもソース側からドレイン側へ向かう方向が順方向となっている。
また、MOS21〜26は、寄生容量を有しており、図3に2点鎖線で示すように、MOS21〜26は、それぞれ寄生コンデンサPCが並列接続されているとみなすことができる。なお、図3中にはU相を示しているが、V相およびW相についても同様である。
図1に戻り、コンパレータ41は、U相接続点401に接続され、U相接続点401の電圧であるU相端子電圧Vuを取得する。
コンパレータ42は、V相接続点402に接続され、V相接続点402の電圧であるV相端子電圧Vvを取得する。
コンパレータ43は、W相接続点403に接続され、W相接続点403の電圧であるW相端子電圧Vwを取得する。
本実施形態では、コンパレータ41〜43が「端子電圧取得部」に対応する。また、以下適宜、U相端子電圧Vu、V相端子電圧VvおよびW相端子電圧Vwを「各相端子電圧Vu、Vv、Vw」という。
コンパレータ41〜43は、入力された各相端子電圧Vu、Vv、Vwと予め設定される閾値電圧Vth1とを比較し、比較結果を制御部50へ出力する。本実施形態では、コンパレータ41〜43は、各相端子電圧Vu、Vv、Vwが閾値電圧Vth1以下である場合、ロー信号(L)を制御部50へ出力し、各相端子電圧Vu、Vv、Vwが閾値電圧Vth1より大きい場合、ハイ信号(H)を制御部50へ出力する。
閾値電圧Vth1は、下MOS24〜26の低電位側の電圧と、上MOS21〜23の高電位側の電圧との間の値に設定される。本実施形態では、下MOS24〜26の低電位側はグランドに接続されており、上MOS21〜23の高電位側はバッテリ3の正極に接続されているので、閾値電圧Vth1は、グランド電圧Vg(略0[V])とバッテリ電圧Vpigとの間の値に設定される。
制御部50は、モータ2の駆動回路であるプリドライバ、および、各種演算を実行するマイコン等から構成される。制御部50は、インバータ部20を構成するMOS21〜26のオンオフ作動を制御し、バッテリ3からの電力を変換し、モータ2の駆動を制御する。本実施形態の制御部50は、主に電動パワーステアリング装置109のモータ2の駆動を制御するものである。
制御部50は、トルクセンサ104や、各種センサ等からの信号を取得可能に構成される。制御部50では、トルクセンサ104から取得されるトルク信号等の各種信号に基づき、ハンドル101の操舵を補助するためのアシストトルクがモータ2から出力されるように、指令電流を演算する。そして、演算された指令電流に応じた電流が、モータ2のU相コイル11、V相コイル12およびW相コイル13に通電されるように、インバータ部20のMOS21〜26のオンオフ作動を制御する。これにより、U相コイル11、V相コイル12およびW相コイル13には、指令電流に応じた電流であるU相電流Iu、V相電流IvおよびW相電流Iwが通電される。その結果、モータ2は回転駆動し、モータ2の回転駆動により生じるトルクは、アシストトルクとしてステアリングシャフト102またはラック軸107に付与される。本実施形態では、U相電流Iu、V相電流IvおよびW相電流Iwが、U相コイル11、V相コイル12およびW相コイル13に実際に通電される電流であって、「実電流」に対応する。以下適宜、U相電流Iu、V相電流IvおよびW相電流Iwを、適宜「各相電流Iu、Iv、Iw」という。
制御部50では、コンパレータ41からの出力信号に基づき、U相コイル11に通電されるU相電流Iuの通電方向を判定している。また、制御部50では、コンパレータ42からの出力信号に基づき、V相コイル12に通電されるV相電流Ivの通電方向を判定している。さらにまた、制御部50では、コンパレータ43からの出力信号に基づき、W相コイル13に通電されるW相電流Iwの通電方向を判定している。
ところで、モータ2はインダクタンス成分等を含むため、モータ2の駆動に係る各相の指令電流と、モータ2のU相コイル11、V相コイル12およびW相コイル13に通電される各相電流Iu、Iv、Iwとの間には、位相差が生じる。
本実施形態では、デッドタイム期間DT中における端子電圧Vu、Vv、Vwの挙動は、各相電流Iu、Iv、Iwの通電方向に応じて異なることに着目し、デッドタイム期間DTにおける各相端子電圧Vu、Vv、Vwに基づき、各相電流Iu、Iv、Iwの通電方向を判定している。また、通電方向が切り替わったタイミングを検出することにより、各相の指令電流と実電流との位相差を検出し、位相差を補正している。
まず、通電方向について説明する。本実施形態では、図3(a)に示すように、U相接続点401側からU相コイル11側へ通電されている状態、すなわちインバータ部20側からモータ2側へ通電されている状態の電流極性を「正」とする。また、図3(b)に示すように、U相コイル11側からU相接続点401側へ通電されている状態、すなわちモータ2側からインバータ部20側へ通電されている状態の電流極性を「負」とする。V相およびW相についても同様である。
以下、通電方向の判定方法について、U相を例に説明する。
本実施形態では、U上MOS21がオフ、U下MOS24がオンである状態から、U上MOS21がオン、U下MOS24がオフである状態に切り替わる際のデッドタイム期間DTにおけるU相端子電圧Vuに基づいてU相電流Iuの通電方向を判定する。
図4に示すように、デッドタイム期間DTの前は、U上MOS21がオフ、U下MOS24がオンの状態であるので、U相端子電圧Vuは、グランド電圧Vg(すなわち0[V])付近である。
ここで、図3(a)に示すように、U相電流Iuの電流極性が正である場合、すなわちU相電流Iuの通電方向がU相接続点401側からU相コイル11側である場合、矢印Aで示すように、デッドタイム期間DT中、U下MOS24の寄生コンデンサPC等の電荷を持ち出し続けようとする。そのため、図4(c)に記号A1で示すように、デッドタイム期間DT中におけるU相端子電圧Vuは増加せず、グランド電圧Vg付近で維持される。また、デッドタイム期間DTが終了し、U上MOS21がオンされると、U相端子電圧Vuは、バッテリ3の高電位側の電圧であるバッテリ電圧Vpig付近まで上昇する。
一方、図3(b)に示すように、U相電流Iuの極性が負である場合、すなわちU相電流Iuの通電方向がU相コイル11側からU相接続点401側である場合、矢印Bで示すように、デッドタイム期間DT中、U下MOS24の寄生コンデンサPC等へ電荷をチャージし続ける。そのため、図4(c)に記号B1で示すように、デッドタイム期間DT中におけるU相端子電圧Vuは、グランド電圧Vgよりも増加する。
そこで制御部50では、U上MOS21がオンとなる直前の時点T1におけるU相端子電圧Vuに基づき、U相電流Iuの通電方向を判定する。
具体的には、図4(c)に記号A1で示すように、U上MOS21がオンとなる直前の時点T1のU相端子電圧Vuが閾値電圧Vth1以下である場合、すなわちコンパレータ41からの出力信号がロー信号(L)である場合、制御部50では、U相電流Iuの通電方向はU相接続点401側からU相コイル11側であり、電流極性は正である、と判定する。また、図4(c)に記号B1で示すように、U上MOS21がオンとなる直前の時点T1のU相端子電圧Vuが閾値電圧Vth1より大きい場合、すなわちコンパレータ41からの出力信号がハイ信号(H)である場合、制御部50では、U相電流Iuの通電方向は、U相コイル11側からU相接続点401側であり、電流極性は負である、と判定する。
ここで、「MOS21〜26がオンされる直前のタイミング」について説明しておくと、本実施形態では、MOS21〜26は、プリドライバを介してオンオフ作動が制御されるので、マイコンからMOS21〜26をオンするためのオン信号が送出されてから、MOS21〜26が実際にオンされるまでには、時間的な遅れが生じる。そこで、マイコンからオン信号が送出された時点を、「該当するMOS21〜26がオンされる直前の時点」とみなしている。また、「MOS21〜26がオンとなる直前の時点」は、対になる上MOS21〜24と下MOS24〜26とが共にオフ状態であり、「デッドタイム期間中であって、デッドタイム期間の開始から所定時間経過後」であるともいえる。
制御部50では、U相電流Iuの電流極性を図示しない記憶部に記憶する。そして、U相電流Iuの極性が正から負に切り替わった時点、および、負から正に切り替わった時点、すなわちU相電流Iuの極性が反転した時点を、U相電流Iuの通電方向が切り替わった切替タイミングとして検出する。切替タイミングにおいて、実電流であるU相電流Iuが0[A]であるとみなす。制御部50では、U相電流Iuが0[A]である切替タイミングを検出することにより、U相電流Iuの位相を検出することができる。
また、制御部50では、U相電流Iuが0[A]であるとみなされる切替タイミングと、U相指令電流が0[A]であるタイミングとに基づき、U相指令電流とU相電流Iuとの位相差を検出する。そして、U相電流Iuの位相が所望の位相になるよう、位相差を補正したU相指令電流をフィードバック演算する。例えば、U相電流Iuの位相が所望の位相より遅れている場合には、U相指令電流の位相を早める方向に補正する、といった具合である。補正されたU相指令電流に基づいてインバータ部20の駆動を制御することにより、U相コイル11に通電されるU相電流Iuの位相が補正される。これにより、モータ2から出力されるトルクを所望の値とすることができる。
なお、通電方向の判定、切替タイミングの検出、位相差の補正に関し、U相を例に説明したが、V相およびW相についても同様である。
以上詳述したように、(1)本実施形態の回転電機制御装置1は、複数の相に対応するU相コイル11、V相コイル12およびW相コイル13から構成される巻線組14を有するモータ2の駆動を制御するものであって、インバータ部20と、コンパレータ41〜43と、制御部50と、を備える。
インバータ部20は、U相コイル11、V相コイル12およびW相コイル13の各相に対応し、高電位側に配置される上MOS21〜23および低電位側に配置される下MOS24〜26によりスイッチング素子対27〜29をなす複数のスイッチング素子21〜26を有する。
コンパレータ41〜43は、対応するU相コイル11、V相コイル12およびW相コイル13の一端が接続される上MOS21〜23と下MOS24〜26との接続点401〜403の電圧である端子電圧Vu、Vv、Vwを取得する。
制御部50は、駆動制御手段として機能し、モータ2の駆動に係る指令電流に基づき、スイッチング素子21〜26のオンオフ作動を制御してモータ2の駆動を制御する。また、制御部50は、電流方向判定手段として機能し、上MOS21〜23および下MOS24〜26のオンオフの切り替えに際し、対になる上MOS21〜23および下MOS24〜26が共にオフとなるデッドタイム期間DTにおける各相端子電圧Vu、Vv、Vwに基づき、対応する相のU相コイル11、V相コイル12およびW相コイル13に通電される各相電流Iu、Iv、Iwの通電方向を判定する。
本実施形態では、デッドタイム期間DTにおける各相端子電圧Vu、Vv、Vwの挙動は、各相電流Iu、Iv、Iwの通電方向に応じて異なることに着目し、デッドタイム期間DTにおける各相端子電圧Vu、Vv、Vwに基づき、各相電流Iu、Iv、Iwの通電方向を判定している。
このように本実施形態では、シャント抵抗等の電流検出に係る電子部品を用いることなく、簡素な構成でU相コイル11、V相コイル12およびW相コイル13に流れる各相電流Iu、Iv、Iwの通電方向を判定することができる。これにより、部品点数を低減することができ、回転電機制御装置1を小型にできるとともに、製造コストを低減することができる。
(2)制御部50は、切替検出手段として機能し、通電方向が切り替わる切替タイミングを検出する。また、制御部50は、位相差補正手段として機能し、切替タイミングに基づき、指令電流と各相電流Iu、Iv、Iwとの位相差を補正する。各相電流Iu、Iv、Iwの通電方向が切り替わる切替タイミング、すなわち各相電流Iu、Iv、Iwが0[A]となるタイミングを検出することにより、各相の指令電流と各相電流Iu、Iv、Iwとの位相差を検出することができる。そして、各相電流Iu、Iv、Iwが所望の位相となるように、フィードバック制御にて各相の指令電流と各相電流Iu、Iv、Iwとの位相差を補正することにより、モータ2から出力されるトルクを所望の値とすることができ、モータ2の駆動を高精度に制御することができる。
(3)制御部50では、デッドタイム期間DTにおけるU相端子電圧Vuが閾値電圧Vth1以下である場合、U相接続点401側からU相コイル11側へU相電流Iuが通電されていると判定し、デッドタイム期間DTにおけるU相端子電圧Vuが閾値電圧Vth1より大きい場合、U相コイル11側からU相接続点401側へU相電流Iuが通電されていると判定する。
同様に、デッドタイム期間DTにおけるV相端子電圧Vvが閾値電圧Vth1以下である場合、V相接続点402側からV相コイル12側へV相電流Ivが通電されていると判定し、デッドタイム期間DTにおけるV相端子電圧Vvが閾値電圧Vth1より大きい場合、V相コイル12側からV相接続点402側へV相電流Ivが通電されていると判定する。
また同様に、デッドタイム期間DTにおけるW相端子電圧Vwが閾値電圧Vth1以下である場合、W相接続点403側からW相コイル13側へW相電流Iwが通電されていると判定し、デッドタイム期間DTにおけるW相端子電圧Vwが閾値電圧Vth1より大きい場合、W相コイル13側からW相接続点403側へW相電流Iwが通電されていると判定する。
このように、各相端子電圧Vu、Vv、Vwと閾値電圧Vth1とを比較することにより、各相電流Iu、Iv、Iwの通電方向を適切に判定することができる。
(4)制御部50では、上MOS21〜23がオフ、下MOS24〜26がオンの状態から、上MOS21〜23がオン、下MOS24〜26がオフの状態へ切り替わる際のデッドタイム期間DTにおける各相端子電圧Vu、Vv、Vwに基づき、通電方向を判定する。
電流極性が負である場合、デッドタイム期間DT中に寄生コンデンサPC等に電荷がチャージされ、電流極性が正である場合、デッドタイム期間DT中に寄生コンデンサ等に電荷がチャージされないので、各相端子電圧Vu、Vv、Vwに基づき、各相電流Iu、Iv、Iwの通電方向を適切に判定することができる。
(5)制御部50では、デッドタイム期間DT中であって、デッドタイム期間DTの開始から所定時間経過後の各相端子電圧Vu、Vv、Vwに基づき、各相電流Iu、Iv、Iwの通電方向を判定する。ここでいう「所定時間」とは、電流極性が負である場合、寄生コンデンサPC等がチャージされて各相端子電圧Vu、Vv、Vwが上昇するのに要する時間よりも長い時間に設定することが望ましい。これにより、各相端子電圧Vu、Vv、Vwに基づき、各相電流Iu、Iv、Iwの通電方向を適切に判定することができる。
(6)本実施形態の回転電機制御装置1は、電動パワーステアリング装置109に適用されている。電動パワーステアリング装置109は、回転電機制御装置1と、操舵に係るアシストトルクを出力するモータ2と、を備える。本実施形態では、回転電機制御装置1を小型化可能であるので、設置スペース上の制約が多い電動パワーステアリング装置109に回転電機制御装置1を好適に適用することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図5等に基づいて説明する。本実施形態は、通電方向の判定方法が上記実施形態と異なっているので、この点を中心に説明し、他の構成等についての説明は省略する。また、上記実施形態と同様、U相を例に説明する。
上記実施形態では、U上MOS21がオフ、U下MOS24がオンである状態から、U上MOS21がオン、U下MOS24がオフである状態に切り替わる際のデッドタイム期間DTにおけるU相端子電圧Vuに基づいてU相電流Iuの通電方向を判定した。本実施形態では、U上MOS21がオン、U下MOS24がオフである状態から、U上MOS21がオフ、U下MOS24がオンに切り替わる際のデッドタイム期間DTにおけるU相端子電圧Vuに基づいてU相電流Iuの通電方向を判定する。
図5に示すように、デッドタイム期間DTの前は、U上MOS21がオン、U下MOS24がオフの状態であるので、U相端子電圧Vuは、バッテリ電圧Vpig付近である。
ここで、図3(a)に示すように、U相電流Iuの極性が正である場合、すなわちU相電流Iuの通電方向がU相接続点401側からU相コイル11側である場合、矢印Aで示すように、デッドタイム期間DT中、U下MOS24の寄生コンデンサPC等にチャージされた電荷が持ち出される。そのため、図5(c)に記号A2で示すように、デッドタイム期間DT中におけるU相端子電圧Vuは、バッテリ電圧Vpigよりも減少する。
一方、図3(b)に示すように、U相電流Iuの極性が負である場合、すなわちU相電流Iuの通電方向がU相コイル11側からU相接続点401側である場合、矢印Bで示すように、デッドタイム期間DT中、U下MOS24の寄生コンデンサPC等に電荷がチャージされ続ける。そのため、図5(c)に記号B2で示すように、デッドタイム期間DT中におけるU相端子電圧Vuは減少せず、バッテリ電圧Vpig付近で維持される。また、デッドタイム期間DTが終了し、U下MOS24がオンされると、U相端子電圧Vuは、グランド電圧Vg付近まで減少する。
そこで制御部50では、U下MOS24がオンとなる直前の時点T2におけるU相端子電圧Vuに基づき、U相電流Iuの通電方向を判定している。
具体的には、図5(c)に記号A2で示すように、U下MOS24がオンとなる直前の時点T2のU相端子電圧Vuが閾値電圧Vth2以下である場合、すなわちコンパレータ41からの出力信号がロー信号(L)である場合、制御部50では、U相電流Iuの通電方向はU相接続点401側からU相コイル11側であり、電流極性は正である、と判定する。また、図5(c)に記号B2で示すように、U下MOS24がオンとなる直前の時点T2のU相端子電圧Vuが閾値電圧Vth2より大きい場合、すなわちコンパレータ41からの出力信号がハイ信号(H)である場合、制御部50では、U相電流Iuの通電方向は、U相コイル11からU相接続点401側であり、電流極性は負である、と判定する。
切替タイミングの検出、位相差の補正等に関しては、上記実施形態と同様である。また、本実施形態においてもU相を例に説明したが、V相およびW相についても同様である。
本実施形態では、制御部50では、上MOS21〜23がオン、下MOS24〜26がオフの状態から、上MOS21〜23がオフ、下MOS24〜26がオンの状態へ切り替わる際の前記デッドタイム期間DTにおける各相端子電圧Vu、Vv、Vwに基づき、通電方向を判定している。
電流極性が正である場合、デッドタイム期間DT中に寄生コンデンサPC等にチャージされた電荷が持ち出されてディスチャージされ、電流極性が負である場合、デッドタイム期間DT中に寄生コンデンサPC等の電荷がディスチャージされないので、各相端子電圧Vu、Vv、Vwに基づき、各相電流Iu、Iv、Iwの通電方向を適切に判定することができる。
また、上記実施形態の(5)と同様、制御部50では、デッドタイム期間DT中であって、デッドタイム期間DTの開始から所定時間経過後の各相端子電圧Vu、Vv、Vwに基づき、各相電流Iu、Iv、Iwの通電方向を判定する。ここでいう「所定時間」とは、電流極性が正である場合、寄生コンデンサPC等の電荷がディスチャージされて各相端子電圧Vu、Vv、Vwが低下するのに要する時間よりも長い時間に設定することが望ましい。
これにより、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(他の実施形態)
(ア)第1実施形態では、上MOSがオフ、下MOSがオンの状態から、上MOSがオン、下MOSがオフの状態へ切り替わるデッドタイム期間における端子電圧に基づき、巻線に通電される実電流の通電方向を判定する例を説明した。また第2実施形態では、上MOSがオン、下MOSがオフの状態から、上MOSがオフ、下MOSがオンの状態へ切り替わるデッドタイム期間における端子電圧に基づき、巻線に通電される実電流の通電方向を判定する例を説明した。
他の実施形態では、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせ、上MOSがオフ、下MOSがオンの状態から、上MOSがオン、下MOSがオフの状態へ切り替わるデッドタイム期間、および、上MOSがオン、下MOSがオフの状態から、上MOSがオフ、下MOSがオンの状態へ切り替わるデッドタイム期間の端子電圧に基づき、巻線に通電される実電流の通電方向を判定するようにしてもよい。
(イ)第1実施形態の閾値電圧Vth1と第2実施形態の閾値電圧Vth2とは、同じ値としてもよいし、異なる値としてもよい。また、閾値電圧は、相毎に異なる値としてもよいし、同じ値としてもよい。
(ウ)第1実施形態では、上MOSがオンとなる直前の端子電圧に基づき、巻線に通電される実電流の通電方向を判定した。第2実施形態では、下MOSがオンとなる直前の端子電圧に基づき、巻線に通電される実電流の通電方向を判定した。
他の実施形態では、デッドタイム期間における端子電圧の変化に要する時間を考慮し、デッドタイム期間の開始から所定時間経過後の端子電圧に基づき、巻線に通電される実電流の通電方向を判定してもよい。すなわち、「所定時間」は、端子電圧の変化に要する時間よりも長い時間に設定することが望ましい。
(エ)上記実施形態では、入力された各相端子電圧と閾値電圧とをコンパレータにて比較し、コンパレータは、各相端子電圧が閾値電圧以下である場合、ロー信号(L)を出力し、各相端子電圧が閾値電圧より大きい場合、ハイ信号(H)を出力した。他の実施形態では、コンパレータの入力端子によっては、各相端子電圧が閾値電圧以下である場合、ハイ信号(H)を出力し、各相端子電圧が閾値電圧より大きい場合、ロー信号(L)を出力するように構成してもよい。この場合、制御部では、デッドタイム期間におけるコンパレータからの出力信号がハイ信号(H)である場合、各相端子電圧が閾値電圧以下であり、電流極性は正であると判定し、ロー信号(L)である場合、各相端子電圧が閾値電圧より大きく、電流極性は負であると判定する。
(オ)上記実施形態では、制御部では、コンパレータからの出力信号に基づき、巻線に通電される実電流の通電方向を判定した。他の実施形態では、制御部が端子電圧を取得し、制御部の内部にて端子電圧と閾値電圧との大小を演算し、当該演算結果に基づき、巻線に通電される実電流の通電方向を判定するようにしてもよい。すなわち、端子電圧取得部は、制御部により構成されてもよい。また、デッドタイム期間における端子電圧に基づいていれば、どのような判定方法にて実電流の通電方法を判定してもよい。
(カ)上記実施形態では、スイッチング素子は、MOSFETであった。他の実施形態では、スイッチング素子は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)や、トランジスタ、サイリスタとしてもよい。
(キ)上記実施形態では、モータは、3相ブラシレスモータであった。他の実施形態では、モータは、4相以上の多相モータであってもよい。また、上記実施形態では、回転電機は、モータ(電動機)であった。他の実施形態では、電動機に限らず、発電機であってもよいし、電動機および発電機の機能を併せ持つ所謂モータジェネレータであってもよい。
(ク)上記実施形態では、モータは、電動パワーステアリング装置に適用された。他の実施形態では、回転電機を、どのような装置に適用してもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
1・・・回転電機制御装置
2・・・モータ(回転電機)
20・・・インバータ部
21〜23・・・上MOS(第1スイッチング素子)
34〜26・・・下MOS(第2スイッチング素子)
41〜43・・・コンパレータ(端子電圧取得部)
50・・・制御部(駆動制御手段、電流方向判定手段、切替検出手段、位相差補正手段)
109・・・電動パワーステアリング装置
401〜403・・・接続点

Claims (7)

  1. 複数の相に対応する巻線(11、12、13)から構成される巻線組(14)を有する回転電機(2)の駆動を制御する回転電機制御装置(1)であって、
    前記巻線の各相に対応し高電位側に配置される第1スイッチング素子(21、22、23)および低電位側に配置される第2スイッチング素子(24、25、26)によりスイッチング素子対(27、28、29)をなす複数のスイッチング素子(21〜26)を有するインバータ部(20)と、
    対応する前記巻線の一端が接続される前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との接続点(401、402、403)の電圧である端子電圧を取得する端子電圧取得部(41、42、43)と、
    前記回転電機の駆動に係る指令電流に基づいて前記スイッチング素子のオンオフ作動を制御して前記回転電機の駆動を制御する駆動制御手段、および、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子のオンオフの切り替えに際し、対になる前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子が共にオフとなるデッドタイム期間における前記端子電圧に基づき、当該端子電圧に対応する相の前記巻線に通電される実電流の通電方向を判定する電流方向判定手段を有する制御部(50)と、
    を備えることを特徴とする回転電機制御装置。
  2. 前記制御部は、
    前記電流方向判定手段により検出される前記通電方向が切り替わる切替タイミングを検出する切替検出手段と、
    前記切替タイミングに基づき、前記指令電流と前記実電流との位相差を補正する位相差補正手段と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の回転電機制御装置。
  3. 前記電流方向判定手段は、
    前記デッドタイム期間における前記端子電圧が閾値電圧以下である場合、前記接続点側から前記巻線側へ前記実電流が通電されていると判定し、
    前記デッドタイム期間における前記端子電圧が前記閾値電圧より大きい場合、前記巻線側から前記接続点側へ前記実電流が通電されていると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機制御装置。
  4. 前記電流方向判定手段は、前記第1スイッチング素子がオフ、前記第2スイッチング素子がオンの状態から、前記第1スイッチング素子がオン、前記第2スイッチング素子がオフの状態へ切り替わる際の前記デッドタイム期間における前記端子電圧に基づき、前記通電方向を判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転電機制御装置。
  5. 前記電流方向判定手段は、前記第1スイッチング素子がオン、前記第2スイッチング素子がオフの状態から、前記第1スイッチング素子がオフ、前記第2スイッチング素子がオンの状態へ切り替わる際の前記デッドタイム期間における前記端子電圧に基づき、前記通電方向を判定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の回転電機制御装置。
  6. 前記電流方向判定手段は、前記デッドタイム期間中であって、前記デッドタイム期間の開始から所定時間経過後の前記端子電圧に基づき、前記通電方向を判定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の回転電機制御装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の回転電機制御装置と、
    操舵に係るアシストトルクを出力する前記回転電機と、
    を備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置(109)。
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