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JP2014155164A - 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム Download PDF

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JP2014155164A JP2013025567A JP2013025567A JP2014155164A JP 2014155164 A JP2014155164 A JP 2014155164A JP 2013025567 A JP2013025567 A JP 2013025567A JP 2013025567 A JP2013025567 A JP 2013025567A JP 2014155164 A JP2014155164 A JP 2014155164A
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Abstract

【課題】半透明演算を含む画像処理の効率化を図ることができる画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】画像処理装置は、ページ記述言語の解析結果に基づき、カラープレーンの画素値を保持する第1バンド画像と、画像を重ね合わせる半透明演算処理に用いる半透明値を保持する第2バンド画像とを生成し、生成した前記第1バンド画像と前記第2バンド画像をメモリに書き込む描画部と、前記メモリから前記第1バンド画像を読み込み、読み込んだ前記第1バンド画像に対して画像処理を行う画像処理部と、前記メモリから前記第1バンド画像と前記第2バンド画像を読み込み、読み込んだ前記第1バンド画像と前記第2バンド画像を用いて前記半透明演算処理を行う半透明演算部と、を備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムに関する。
従来から、プリンタでは、ページ記述言語で記述されたPDL(Page Description Language)データを印刷する際に、次のような処理が行われる。プリンタは、PDLを解析し、多値バンド画像をメモリ上に描画し、描画した多値バンド画像に対して、色変換処理や階調処理を行い、階調処理後の画像を印刷する。
近年では、上記PDLの1つにXPS(XML(Extensible Markup Language) Paper Specification)がある。XPSの特徴は、従来のPDLにはない半透明演算処理を行う点である。半透明演算処理は、半透明で画像を重ね合わせる処理であり、設定された処理パラメータ(半透明値)に従って処理される。具体的には、重ね合わせる各画像の半透明値を1以下とし、通常、重ね合わせたときに全体が1となるように、処理パラメータが描画オブジェクトごとに設定される。
例えば特許文献1には、上記XPSの解釈結果から多値バンド画像を描画する方法の1つとして、ARGBバンド画像を、PRGB+AT形式で描画する方法が開示されている。なお、PRGBは、パディングバイト(P)を含むRGB色空間に対応するプレーン(以下「PRGBプレーン」という)を表す。また、ATは、画素の属性値(A)を保持する画素属性プレーンとディスティネーション(描画先)の半透明演算処理に用いる半透明値(T)を保持するディスティネーション透過プレーンを統合した属性透過統合プレーン(以下「ATプレーン」という)を表す。よって、PRGB+AT形式は、PRGBプレーンと属性透過統合プレーンを用いる描画フレーム形式である。
しかしながら、従来の方式では、半透明演算を含む画像処理を実現するハードウェアやソフトウェアの実装ロジックが複雑となり、コスト高や処理効率の低下につながる。
例えば、上記PRGB+AT形式で描画し、PRGBプレーンとATプレーンに分けた場合には、画像処理を行うために、2つの画像を同時に読み込まなければならない。そのため、画像処理装置では、2つのDMA(Direct Memory Access)装置を同期させて駆動する仕組みを備える必要があり、ゲート規模が大きくなる。また、バス上を、何も情報を有していないパディングバイトが流れることから、余分なデータ転送を行うことになる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、半透明演算を含む画像処理の効率化を図ることができる画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、ページ記述言語の解析結果に基づき、カラープレーンの画素値を保持する第1バンド画像と、画像を重ね合わせる半透明演算処理に用いる半透明値を保持する第2バンド画像とを生成し、生成した前記第1バンド画像と前記第2バンド画像をメモリに書き込む描画部と、前記メモリから前記第1バンド画像を読み込み、読み込んだ前記第1バンド画像に対して画像処理を行う画像処理部と、前記メモリから前記第1バンド画像と前記第2バンド画像を読み込み、読み込んだ前記第1バンド画像と前記第2バンド画像を用いて前記半透明演算処理を行う半透明演算部と、を備える。
本発明によれば、半透明演算を含む画像処理の効率化を図ることができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施形態に係る画像処理システムの構成例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係るコントローラの構成例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係るメモリの構成例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係るARGB_PIXELバンド記憶領域の構成例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る半透明プレーンバンド記憶領域の構成例を示す図である。 図6は、第1の実施形態に係る画像処理装置の構成例を示す図である。 図7は、第1の実施形態に係る色変換処理装置の構成例を示す図である。 図8−1は、第1の実施形態に係る印刷時の処理手順例を示すフローチャートである。 図8−2は、第1の実施形態に係る印刷時の各装置とメモリの動作例を示す図である。 図9は、第1の実施形態に係る画像処理機能の構成例を示す図である。 図10は、第1の実施形態に係るCPUによる処理手順例を示すフローチャートである。 図11−1は、第1の実施形態に係る画像処理装置による処理手順例(その1)を示すフローチャートである。 図11−2は、第1の実施形態に係る画像処理装置による処理手順例(その2)を示すフローチャートである。 図12は、第1の実施形態に係る符号化装置による処理手順例を示すフローチャートである。 図13は、第1の実施形態に係る画像処理装置による詳細な処理手順例を示すフローチャートである。 図14は、第1の実施形態に係る色変換処理装置による処理手順例を示すフローチャートである。 図15は、第1の実施形態に係る階調処理装置による処理手順例を示すフローチャートである。 図16−1は、第1の実施形態に係る画像処理時のタイムチャート例を示す図である。 図16−2は、従来の画像処理時のタイムチャート例を示す図である。
以下に、添付図面を参照して、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムの実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る画像処理システム1000の構成例を示す図である。図1には、プリンタなどの一般的な印刷システムの構成例が示されている。
図1に示すように、本実施形態に係る画像処理システム1000は、コントローラ(制御装置)110、操作パネル120、プリンタエンジン130、及び外部記憶装置140などを備え、コントローラ110を介して相互に接続されている。
外部記憶装置140は、HDD(Hard Disk Drive)やメモリカード(Memory Card)などの不揮発性の記憶装置である。なお、外部記憶装置140には、例えばフレキシブルディスク(FD)、CD(Compact Disk)、及びDVD(Digital Versatile Disk)などの記録媒体も含まれる。プリンタエンジン130は、画像形成を行う各駆動部を備え、所定の画像形成方式に従って、入力画像を印刷する印刷装置である。操作パネル120は、表示装置と入力装置などを備え、機器情報などを利用者に提供したり、動作設定や動作指示などの利用者操作を受け付けたりする入出力装置である。コントローラ110は、演算装置を備え、画像処理システム1000を制御する制御装置である。
《装置構成》
図2は、本実施形態に係るコントローラ110の構成例を示す図である。図2に示すように、本実施形態に係るコントローラ110は、システム全体を制御するメインコントローラ111、画像処理機能を制御する画像処理コントローラ112、及び入出力機能を制御する操作パネルコントローラ113などを備える。メインコントローラ111、画像処理コントローラ112、及び操作パネルコントローラ113は、それぞれが相互にバスBで接続されている。
本実施形態に係るメインコントローラ111は、バスIF(Interface)10、CPU(Central Processing Unit)11、及びCPU IF12などを備える。また、メインコントローラ111は、ROM(Read Only Memory)13、メモリARB(Arbiter)14、及び通信制御装置15などを備える。また、メインコントローラ111は、メモリ制御装置16、メモリ17、DMA(Direct Memory Access)18、及び外部記憶制御装置19などを備える。
バスIF10は、バスBを介して接続されるメインコントローラ111と他のコントローラとの間でデータ送受信を行うためのインタフェースである。CPU11は、装置全体の制御や搭載機能を実現する演算装置である。CPU IF12は、CPU11と他の装置との間でデータ送受信を行うためのインタフェースである。CPU11は、CPU IF12を介して、メモリARB14と接続されている。ROM(Read Only Memory)13は、プログラムやデータを所定の記憶領域に記憶する不揮発性の半導体メモリである。メモリARB(Arbiter)14は、接続される各装置からメモリ17に対するアクセスを調停する。
通信制御装置15は、例えばPC(Personal Computer)などの外部機器とコントローラ110との間で行うデータ通信を制御する。外部機器は、通信制御装置15を介して、メモリARB14と接続されている。コントローラ110は、通信制御装置15を介して、PCからPDLデータなどの送信データを受信することで、画像処理の対象データの入力を受け付ける。なお、通信制御装置15で制御するデータ通信は、有線又は無線を問わない。また、データ通信は、LAN(Local Area Network)やインターネットなどのネットワーク通信であってもよい。また、データ通信は、USB(Universal Serial Bus)やIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394などのシリアル通信であってもよい。
メモリ制御装置16は、メモリ17に対するアクセスを制御する。メモリ17は、プログラムやデータを所定の記憶領域に記憶する揮発性の半導体メモリである。メモリ17は、例えばRAM(Random Access Memory)などに相当する。メモリ17は、メモリ制御装置16を介して、メモリARB14に接続されている。CPU11は、例えばROM13に記憶されたプログラムやデータを、CPU IF12、メモリARB14、メモリ制御装置16などを介してメモリ17上に読み込み、処理を実行することで、システム全体の制御や搭載機能を実現する。なお、本実施形態に係るメモリ17には、例えば外部機器から受信したPDLデータ、CPU11がPDLデータを解析し生成した描画コマンド、及びバンドデータなどが記憶される。また、メモリ17には、例えば画像処理コントローラ112がバンドデータを符号化したページの圧縮データ(符号化したバンドデータ)などが記憶される。
DMA18は、CPU11を介さず、メモリ17と各装置との間でデータ転送を行うための装置である。DMA18は、メモリARB14とメモリ制御装置16などを介して、メモリ17に接続されている。外部記憶制御装置19は、外部記憶装置140の動作を制御する。外部記憶制御装置19は、所定のアクセス方式に従ってデータを読み書きする外部記憶装置140の動作を制御する。このときデータは、外部記憶制御装置19を介して、外部記憶装置140とメインコントローラ111との間で送受信される。
本実施形態に係る画像処理コントローラ112は、バスIF20、画像処理装置21、符号化装置22、復号装置23、及びエンジン制御装置24などを備える。
バスIF20は、バスBを介して接続される画像処理コントローラ112と他のコントローラとの間でデータ送受信を行うためのインタフェースである。画像処理装置21は、メモリ17に記憶されるバンドデータを画像処理する。画像処理装置21は、バンドデータに対して、色変換処理や階調処理などの画像処理を行う。画像処理装置21は、バスIF20を介して、メインコントローラ111が備えるメモリ17に対し、画像処理するバンドデータの読み込みや画像処理したバンドデータ(以下「画像処理後のバンドデータ」という)の書き込みなどを行う。
符号化装置22は、メモリ17に記憶される画像処理後のバンドデータを符号化する。符号化装置22は、バスIF20を介して、メインコントローラ111が備えるメモリ17に対し、符号化するバンドデータの読み込みや符号化したバンドデータ(以下「符号データ」という)の書き込みなどを行う。復号装置23は、メモリ17に記憶される符号データを復号する。復号装置23は、プリンタエンジン130の動作と同期し、バスIF20を介して、メインコントローラ111が備えるメモリ17から、符号データを読み込み、復号する。
エンジン制御装置24は、プリンタエンジン130の動作を制御する。エンジン制御装置24は、復号データを所定の画像形成方式に従って印刷するプリンタエンジン130の動作を制御する。このとき復号データは、エンジン制御装置24を介して、プリンタエンジン130に転送される。
これにより、本実施形態に係るコントローラ110は、メインコントローラ111が、外部機器から受信したPDLデータを解析し、多値バンド画像をメモリ17上に描画する。また、本実施形態に係るコントローラ110は、画像処理コントローラ112が、メモリ17上に描画された多値バンド画像に対して、色変換処理や階調処理を行い、階調処理後の画像を印刷する。
本実施形態に係る操作パネルコントローラ113は、バスIF30と操作パネル制御装置31などを備える。
バスIF30は、バスBを介して接続される操作パネルコントローラ113と他のコントローラとの間でデータ送受信を行うためのインタフェースである。操作パネル制御装置31は、操作パネル120の動作を制御する。操作パネル制御装置31は、利用者操作の入力受付や各種情報の表示出力などを行う操作パネル120の動作を制御する。このときの入力受付情報(例えば「入力イベント」や「設定情報」など)や表示出力情報(例えば「機器状態情報」など)は、操作パネル制御装置31を介して、操作パネル120と操作パネルコントローラ113との間で送受信される。また、これらの情報は、バスBを介して、操作パネルコントローラ113とメインコントローラ111との間でやり取りされる。
これにより、本実施形態に係るコントローラ110は、操作パネルコントローラ113が、利用者操作の入力を、メインコントローラ111が有する機能に通知する。また、コントローラ110は、操作パネルコントローラ113が、利用者に対して、メインコントローラ111が有する機能からの各種情報を提供する。
(メモリ構成)
図3は、本実施形態に係るメモリ17の構成例を示す図である。図3に示すように、本実施形態に係るメモリ17は、プログラム記憶領域R1、PDLデータ記憶領域R2、及び画像処理後のバンド記憶領域R3などの各記憶領域で構成される。また、本実施形態に係るメモリ17は、ARGB_PIXELバンド記憶領域R4、半透明プレーンバンド記憶領域R5、画像処理パラメータ記憶領域R6、及びページ符号記憶領域R7などの各記憶領域で構成される。
プログラム記憶領域R1は、メインコントローラ111が備えるCPU11で実行されるプログラムが記憶される。PDLデータ記憶領域R2は、外部機器から受信したPDLデータが記憶される。画像処理後のバンドデータ記憶領域R3は、画像処理コントローラ112により処理された画像処理後のCMYK色空間の各色に対応するバンドデータ(C,M,Y,K版のバンドデータ)が記憶される。
ARGB_PIXELバンド記憶領域R4は、PDL解析結果に基づき描画された、A(属性),R,G,Bの各プレーン(カラープレーン)の色値を保持するバンドデータ(以下「ARGB_PIXELバンドデータ」という)が記憶される。半透明プレーンバンド記憶領域R5は、PDL解析結果に基づき描画された、半透明演算処理に用いる半透明値を保持する半透明プレーン(ディスティネーション透過プレーン)のバンドデータ(以下「半透明プレーンバンドデータ」という)が記憶される。
画像処理パラメータ記憶領域R6は、PDL解析結果に基づき生成された画像処理パタメータが記憶される。画像処理パラメータには、例えば、色変換処理に用いる格子点データやガンマデータ、階調処理に用いるハーフトーンパラメータや閾値データ、DMA18によるデータ転送の制御に用いるDMAパラメータなどがある。よって、画像処理パラメータ記憶領域R6は、格子点データ記憶領域R61、ガンマデータ記憶領域R62、ハーフトーンパラメータ記憶領域R63、閾値データ記憶領域R64、及びDMAパラメータ記憶領域R65などを含む。なお、DMAパラメータには、画像処理前のバンド幅、バンド高さ、及びA,R,G,Bの各プレーンに対応するバンドのスタートアドレス(A,R,G,Bバンドラインの各読み込みアドレス)などがある。また、画像処理後のバンド幅、バンド高さ、C,M,Y,Kの各プレーンに対応するバンドの各スタートアドレス(C,M,Y,Kバンドラインの各読み込みアドレス)などがある。
ページ符号記憶領域R7は、画像処理後のバンドデータが符号化された符号データが記憶される。ページ符号記憶領域R7は、複数ページ分の符号データを記憶される。その他R8は、上記以外のデータが記憶される。
図4は、本実施形態に係るARGB_PIXELバンド記憶領域R4の構成例を示す図である。本実施形態に係るARGB_PIXELバンド記憶領域R4は、A,R,G,Bの各プレーンで構成され、各プレーンの画素に対して、それぞれ8ビットが割り当てられる。すなわち、ARGB_PIXELバンドデータは、各プレーンの画素がそれぞれ8ビットのビット深度を有する32ビットの多値プレーン画像データ(多値画像)である。なお、Aプレーンは、画素の属性として描画オブジェクトを関連付ける値を示す属性値(画素の属性値)を保持するために作られる画素属性プレーンに相当する。その作成理由は、文字、グラフィック、イメージなどの描画オブジェクトを表す描画データが画素データを描画するときに消失してしまうと、出力用の画像データに各描画オブジェクトの特性を反映できなくなるためである。
図5は、本実施形態に係る半透明プレーンバンド記憶領域R5の構成例を示す図である。本実施形態に係る半透明プレーンバンド記憶領域R5は、A,R,G,Bの各プレーンの画素に対応する半透明値(半透明演算の処理パラメータ)#1〜#4で構成され、各プレーンの画素の半透明値に対して、それぞれ8ビットが割り当てられる。すなわち、半透明プレーンバンドデータは、各プレーンの画素の半透明値がそれぞれ8ビットのビット深度を有する32ビットの半透明プレーン画像データ(半透明画像)である。
図6は、本実施形態に係る画像処理装置21の構成例を示す図である。本実施形態に係る画像処理装置21は、バスARBa1、画像処理パラメータ読み込み装置b1、パラメータアドレス生成装置b2、及び各種画像処理パラメータ記憶装置cなどを備える。また、画像処理装置21は、ARGBバンド画像読み込み装置d1、バンド画像アドレス生成装置d2、色変換処理装置e1、及び階調処理装置e2などを備える。また、画像処理装置21は、画像処理後画像バッファ装置f1、画像処理後画像書き込み装置f2、及び画像処理後画像アドレス生成装置f3などを備える。
バスARBa1は、接続される各装置からバスIF20に対するアクセスを調停する。画像処理パラメータ読み込み装置b1は、バスIF20を介して、メインコントローラ111が備えるメモリ17の画像処理パラメータ記憶領域R6から、各種画像処理パラメータを読み込む。画像処理パラメータ読み込み装置b1は、読み込んだ各種画像処理パラメータを各種画像処理パラメータ記憶装置cに転送する。このとき画像処理パラメータ読み込み装置b1は、メモリアドレスに基づき、画像処理パラメータ記憶領域R6からデータを読み込む。パラメータアドレス生成装置b2は、画像処理パラメータ読み込み装置b1が各種画像処理パラメータを読み込むためのメモリアドレスを生成する。パラメータアドレス生成装置b2は、生成したメモリアドレスを画像処理パラメータ読み込み装置b1に転送する。具体的には、各記憶領域R61〜R65の各種画像処理パラメータにアクセスするためのメモリアドレスを生成する。
各種画像処理パラメータ記憶装置cは、転送された各種画像処理パラメータを記憶する。各種画像処理パラメータ記憶装置cには、例えば、DMAパラメータ記憶装置c1、格子点データ記憶装置c2、ガンマテーブル記憶装置c3、ハーフトーンパラメータ記憶装置c4、及び閾値テーブル記憶装置c5などがある。DMAパラメータ記憶装置c1は、DMAパラメータ記憶領域R65から読み込まれたDMAパラメータを記憶する。格子点データ記憶装置c2は、格子点データ記憶領域R61から読み込まれた格子点データを記憶する。ガンマテーブル記憶装置c3は、ガンマデータ記憶領域R62から読み込まれたガンマデータを、マトリクス形式のデータ構造に従って記憶する。ハーフトーンパラメータ記憶装置c4は、ハーフトーンパラメータ記憶領域R63から読み込まれたハーフトーンパラメータを記憶する。閾値テーブル記憶装置c5は、閾値データ記憶領域R64から読み込まれた閾値データを、マトリクス形式のデータ構造に従って記憶する。
ARGBバンド画像読み込み装置d1は、バスIF20を介して、メインコントローラ111が備えるメモリ17のARGB_PIXELバンド記憶領域R4から、ARGB_PIXELバンドデータをバンドライン単位(水平ライン単位)で読み込む。ARGBバンド画像読み込み装置d1は、読み込んだARGB_PIXELバンドデータを色変換処理装置e1に転送する。具体的には、Aプレーンのバンドデータ(以下「Aデータ」という)と、R,G,Bの各プレーンのバンドデータ(以下「RGBデータ」という)とを、バンドライン単位で読み込み、AデータとRGBデータを色変換処理装置e1に転送する。このときARGBバンド画像読み込み装置d1は、メモリアドレスに基づきデータを読み込む。バンド画像アドレス生成装置d2は、ARGBバンド画像読み込み装置d1がARGB_PIXELバンドデータを読み込むためのメモリアドレスを生成する。バンド画像アドレス生成装置d2は、生成したメモリアドレスをARGBバンド画像読み込み装置d1に転送する。具体的には、ARGB_PIXELバンド記憶領域R4のAデータとRGBデータに、所定の画素列単位でアクセスするためのアドレスを生成する。バンド画像アドレス生成装置d2は、DMAパラメータ記憶装置c1から読み込んだDMAパラメータに基づき、ARGBバンド画像読み込み装置d1へのアドレス転送タイミングを制御する。これにより、ARGBバンド画像読み込み装置d1の読み込みタイミングも制御される。
色変換処理装置e1は、転送されたAデータとRGBデータから、バンドライン単位で各画素値(Aプレーンの画素値とR,G,Bプレーンの各画素値)を読み込む。色変換処理装置e1は、読み込んだ画素値に基づき、RGB色空間からCMYK色空間への色変換処理を行い、CMYKの各プレーンのバンドデータ(以下「CMYKデータ」という)を生成する。色変換処理装置e1は、生成したCMYKデータを階調処理装置e2に転送する。また、色変換処理装置e1は、Aデータも階調処理装置e2に転送する。このとき色変換処理装置e1は、Aデータから生成した格子点アドレスに基づき、格子点データ記憶装置c2から格子点データを読み込む。つまり、色変換処理装置e1は、Aデータに基づき、格子点補完処理に用いる格子点データを決定する。色変換処理装置e1は、読み込んだ格子点データに基づき、RGBデータに対して格子点補間処理を行い、RGBデータをCMYの各プレーンのバンドデータ(以下「CMYデータ」という)に変換する。色変換処理装置e1は、CMYデータに対するBG/UCR(Black Generation/Under Color Removal)処理を行い、CMYKデータを生成する。色変換処理装置e1は、ガンマテーブル記憶装置c3から読み込んだガンマテーブル(ガンマ情報)に従って、CMYKデータに対するガンマ処理を行う。色変換処理装置e1は、ガンマ処理後のCMYKデータから1プレーン(C,M,Y,K版のうち1版)を選択し、CMYKデータを階調処理装置e2に転送する。
階調処理装置e2は、転送されたAデータとCMYKデータに基づき、階調処理(ハーフトーン処理)を行い、階調処理後のCMYKデータを生成する。階調処理装置e2は、生成した階調処理後のCMYKデータを画像処理後画像バッファ装置f1に転送する。このとき階調処理装置e2は、ハーフトーンパラメータ記憶装置c4から読み込んだハーフトーンパラメータと、閾値テーブル記憶装置c5から読み込んだ閾値テーブル(閾値情報)とに従って、CMYKデータに対する階調処理を行う。なお、階調処理装置e2は、Aデータに基づき、閾値テーブル記憶装置c5から閾値テーブルを読み込み、読み込んだ閾値テーブルに従って、階調処理を行う。つまり、階調処理装置e2は、Aデータに基づき、階調処理に用いる閾値テーブルを切り換える。階調処理装置e2は、階調処理後のCMYKデータを、メインコントローラ111が備えるメモリ17のワード単位で画像処理後画像バッファ装置f1に転送する。
画像処理後画像バッファ装置f1は、転送された階調処理後のCMYKデータをバッファリング(一時保持)する。画像処理後画像バッファ装置f1は、効率のよい複数のデータ転送(バースト転送)を行うために、複数の転送データをワード単位で一時保持する。画像処理後画像書き込み装置f2は、バスIF20を介して、メインコントローラ111が備えるメモリ17の画像処理後のバンド記憶領域R3に、階調処理後のCMYKデータ(画像処理後のバンドデータ)を書き込む。画像処理後画像書き込み装置f2は、連続したアドレスに従って、ワード単位の複数データをメモリ17に転送することで、書き込む。このとき画像処理後画像書き込み装置f2は、メモリアドレスに基づきデータを書き込む。画像処理後画像アドレス生成装置f3は、画像処理後画像書き込み装置f2が階調処理後のCMYKデータを書き込むためのメモリアドレスを生成し、画像処理後画像書き込み装置f2に転送する。具体的には、画像処理後のバンド記憶領域R3にアクセスし、複数データをバースト転送するための連続したアドレスを生成する。画像処理後画像アドレス生成装置f3は、DMAパラメータ記憶装置c1から読み込んだDMAパラメータに基づき、画像処理後画像書き込み装置f2へのアドレス転送タイミングを制御する。これにより、画像処理後画像書き込み装置f2の読み込みタイミングも制御される。
図7は、本実施形態に係る色変換処理装置e1の構成例を示す図である。本実施形態に係る色変換処理装置e1は、属性データ切り出し装置g1、格子点選択装置g2、格子点アドレス生成装置g3、及びデータ切り出し装置g4などを備える。また、色変換処理装置e1は、格子点補間処理装置g5、BG/UCR処理装置g6、ガンマ処理装置g7、及びMUX(Multiplexer)g8などを備える。
属性データ切り出し装置g1は、ARGBバンド画像読み込み装置d1の転送データであるAデータから、属性データフォーマットに従って、画素ごとにデータを切り出す。属性データ切り出し装置g1は、切り出したデータを、格子点アドレス生成装置g3と階調処理装置e2に転送する。
格子点選択装置g2は、ARGBバンド画像読み込み装置d1の転送データであるRGBデータの各R,G,B成分を、上位(N)ビットと下位(8−N)ビットに分割する。格子点選択装置g2は、分割した上位(N)ビットをHR,HG,HBとし、下位(8−N)ビットをDR,DG,DBとする。格子点選択装置g2は、HR,HG,HBに基づき、8点の格子点からなる四面体の6つの四面体のうち、どの四面体に相当するかを判断してTYPEとする。格子点選択装置g2は、TYPE,HR,HG,HB,HRU,HGU,HBUを格子点アドレス生成装置g3に転送し、DR,DG,DBを格子点補間処理装置g5に転送する。
格子点アドレス生成装置g3は、属性データ切り出し装置g1からの転送データと、格子点選択装置g2からの転送データに基づき、格子点データ記憶装置c2から読み込む格子点データの格子点アドレスを求める。具体的には、属性データ切り出し装置g1から転送されたAデータと、格子点選択装置g2から転送されたHR,HG,HB,HRU,HGU,HBU,TYPEに基づき、格子点アドレスを求める。
データ切り出し装置g4は、格子点アドレス生成装置g3で求められた格子点アドレスに基づき、格子点データ記憶装置c2から格子点データを読み込む。データ切り出し装置g4は、読み込んだ格子点データから、格子点補間処理装置g5で補間する四面体の4点の各格子点のC,M,Y値(補間するための4つのパラメータ)を切り出す。データ切り出し装置g4は、切り出したデータを格子点補間処理装置g5に転送する。
格子点補間処理装置g5は、データ切り出し装置g4から転送されたC,M,Y値を、格子点選択装置g2から転送されたDR,DG,DBで補間してC,M,Yデータを求める。格子点補間処理装置g5は、求めた補間後のC,M,YデータをBG/UCR処理装置g6に転送する。
BG/UCR処理装置g6は、格子点補間処理装置g5から転送された補間後のC,M,YデータからK版を生成し、C,M,Yの値を減じて、C,M,Y,Kデータを生成する。BG/UCR処理装置g6は、生成したC,M,Y,Kデータをガンマ処理装置g7に転送する。
ガンマ処理装置g7は、ガンマテーブルアドレスに基づき、ガンマテーブル記憶装置c3のガンマテーブルからガンマデータを読み込む。ガンマ処理装置g7は、読み込んだガンマデータに基づき、BG/UCR処理装置g6から転送されたC,M,Y,Kデータに対して、非線形補間のガンマ処理を行う。ガンマ処理装置g7は、ガンマ処理後のCMYKデータをMUXg8に転送する。
MUXg8は、ガンマ処理装置g7から転送されたガンマ処理後のCMYKデータのうち、1つのプレーンのデータ(C,M,Y,K版のうち1版)を選択し、選択したデータを階調処理装置e2に順次転送する。
《処理》
図8−1は、本実施形態に係る印刷時の処理手順例を示すフローチャートである。また、図8−2は、本実施形態に係る印刷時の各装置とメモリ17の動作例を示す図である。本実施形態に係る画像処理システム1000は、印刷時に次のような処理を行う。
通信制御装置15は、外部機器からPDLデータを受信し、メモリARB14を介して、メモリ17のPDLデータ記憶領域R2に記憶する(ステップS1)。
CPU11は、メモリ17のPDLデータ記憶領域R2からPDLデータを読み込み、PDLを解析する(ステップS2)。次にCPU11は、解析結果に基づき、バンド画像を、ARGB_PIXELバンド画像と半透明プレーンバンド画像に分けて描画し、ARGB_PIXELバンドデータと半透明プレーンバンドデータを生成する。また、CPU11は、解析結果に基づき、画像処理パラメータを生成する(ステップS3)。次にCPU11は、生成したARGB_PIXELバンドデータを、メモリ17のARGB_PIXELバンド記憶領域R4に書き込み、記憶する。このときのARGB_PIXELバンドデータは、上述したように、各画素が8ビットのビット深度を有する32ビットの多値プレーン画像データである。また、CPU11は、生成した半透明プレーンバンドデータを、メモリ17の半透明プレーンバンド記憶領域R5に書き込み、記憶する。このときの半透明プレーンバンドデータは、各プレーンの画素の半透明値が8ビットのビット深度を有する32ビットの半透明プレーン画像データである。また、CPU11は、画像処理パラメータを、メモリ17の画像処理パラメータ記憶領域R6に書き込み、記憶する(ステップS4)。
画像処理装置21は、バスBを介して、メモリ17のARGB_PIXELバンド記憶領域R4から、ARGB_PIXELバンドデータを読み込む。また、画像処理装置21は、バスBを介して、メモリ17の画像処理パラメータ記憶領域R6から、画像処理パラメータを読み込む(ステップS5)。次に画像処理装置21は、読み込んだバンドデータと画像処理パラメータに基づき、RGB色空間からCMYK色空間への色変換処理を行う(ステップS6)。次に画像処理装置21は、色変換処理後のデータに対して、階調処理を行う(ステップS7)。次に画像処理装置21は、画像処理後のバンドデータを、バスBを介して、メモリ17の画像処理後のバンド記憶領域R3に書き込み、記憶する(ステップS8)。
符号化装置22は、バスBを介して、メモリ17の画像処理後のバンド記憶領域R3から、画像処理後のバンドデータを読み込み、符号化する(ステップS9)。次に符号化装置22は、符号データを、バスBを介して、メモリ17のページ符号記憶領域R7に書き込み、記憶する(ステップS10)。
復号装置23は、バスBを介して、メモリ17のページ符号記憶領域R7から、符号データを読み込み、復号する(ステップS11)。次に復号装置23は、復号データをエンジン制御装置24に転送する。
エンジン制御装置24は、復号装置23から転送された復号データをプリンタエンジン130に転送し、プリンタエンジン130の各駆動部を制御することで、データを印刷する(ステップS12)。
以上のように、本実施形態に係る画像処理システム1000では、上記構成と上記処理により、半透明演算を行う画像処理機能を用いた印刷サービスを提供することができる。
<画像処理機能>
本実施形態に係る画像処理機能について説明する。本実施形態に係る画像処理システム1000は、CPU11が、PDL解析結果に基づき、バンド画像を、ARGB_PIXELバンド画像(第1バンド画像)と半透明プレーンバンド画像(第2バンド画像)に分けて描画する。画像処理システム1000は、画像処理装置21が、描画されたARGB_PIXELバンド画像を読み込み、読み込んだARGB_PIXELバンドデータに対して、色変換処理や階調処理を行う。画像処理システム1000は、符号化装置22が、画像処理後のバンドデータを符号化し、復号装置23が、符号データを復号する。本実施形態に係る画像処理システム1000は、このような画像処理機能を有している。
従来の方式では、PRGB+AT形式に従い、PRGBプレーンとATプレーンに分けて画像処理を行うために、2つの画像を同時に読み込まなければならず、2つのDMA18を同期させて駆動する必要があり、ゲート規模が大きくなる。また、従来の方式では、バスB上を、何も情報を有していないパディングバイトが流れることから、余分なデータ転送を行うことになる。
このように、従来の方式では、半透明演算を含む画像処理を実現するハードウェアやソフトウェアの実装ロジックが複雑となり、コスト高や処理効率の低下につながる。
そこで、本実施形態に係る画像処理機能では、CPU11が、バンド画像を、ARGB_PIXELバンド画像と半透明プレーンバンド画像に分けて描画し、画像処理装置21が、ARGB_PIXELバンド画像のみを読み込む仕組みとした。
これにより、本実施形態に係る画像処理機能は、画像処理時のデータ転送量を軽減し、半透明演算を含む画像処理の単純化を実現する。その結果、本実施形態に係る画像処理機能では、ゲート規模の増加、処理の煩雑化、処理速度の低下などを防ぐことができ、処理の効率化が図れる。また、製品コストを抑制できる。
以下に、本実施形態に係る画像処理機能の構成とその動作について説明する。
図9は、本実施形態に係る画像処理機能の構成例を示す図である。図9に示すように、本実施形態に係る画像処理機能は、主に、4つの機能に分けられる。具体的には、CPU11により実現される機能(以下「CPU11の機能」という)と画像処理装置21により実現される機能(以下「画像処理装置21の機能」という)である。また、符号化装置22により実現される機能(以下「符号化装置22の機能」という)と復号装置23により実現される機能(以下「復号装置23の機能」という)である。
《CPU11の機能》
CPU11の機能には、解析部41と描画部42などを有する。解析部41は、PDLデータを解析し、データ内に定義された描画オブジェクトの描画コマンド(以下「中間データ」という)を得る。また、解析部41は、PDLデータを解析し、データ内に定義された画像処理パラメータを得る。描画部42は、解析結果の中間データに基づき、メモリ17上にバンド画像を描画する。描画部42は、各プレーンの画素データ(画素値)を点順次(ページ画像の画素の並び順)に描画することで、バンド画像を描画する。このとき描画部42は、バンド画像を、ARGB_PIXELバンド画像と半透明プレーンバンド画像に分けて描画する。このように、本実施形態では、CPU11が、ARGBバンド画像描画処理と、半透明演算処理に用いる半透明プレーンバンド画像描画処理を異なる処理として並列処理する。
描画部42は、ARGBバンド画像描画処理によりARGB_PIXELバンドデータを生成する。生成されたARGB_PIXELバンドデータは、R,G,Bの各プレーンの画素の色値を8ビットで保持するRGBプレーンと、各画素の属性値をRGBプレーンに対応付けて保持するAプレーン(画素属性プレーン)を含む。また、描画部42は、半透明プレーンバンド画像描画処理により半透明プレーンバンドデータを生成する。生成された半透明プレーンバンドデータは、半透明演算処理に用いる半透明値を保持するディスティネーション透過プレーンを含む。描画部42は、生成したそれぞれのバンドデータをメモリ17に書き込む。解析部41と描画部42は、例えばPDLパーサの機能に相当する。
ここで、上記半透明演算処理について説明する。本実施形態では、2つの半透明演算処理を例に挙げる。具体的には、描画対象のソースデータに対して処理パラメータが設定されている場合の半透明演算処理[1]である。また、描画対象のソースデータ(重ねるデータ)と描画後のディスティネーションデータ(描画先のデータ)の両方に処理パラメータが設定されている場合の半透明演算処理[2]である。
(半透明演算処理[1])
描画対象のソースデータに対して処理パラメータが設定されている場合の半透明演算処理では、以下の(式1)を用いて、半透明演算処理後の画素の色値を算出する。
NewD = S*α+(1−α)*D ・・・ (式1)
NewD:半透明演算処理後の画素の色値
S:ソースデータの画素の色値(ソース色値)
D:ディスティネーションデータの画素の色値(ディスティネーション色値)
α:ソースデータの画素の半透明値(0から1の範囲の値:ソース半透明値)
この場合の半透明演算処理は、R,G,Bプレーンごとに、上記(式1)の計算を行い、半透明演算処理後の画素の色値:NewDを算出する。なお、ソースデータに対して処理パラメータが設定されている場合には、ディスティネーション透過プレーンを使用しない。なぜなら、ディスティネーション透過プレーンは、描画先の半透明演算処理に用いる半透明値を保持しているからである。
(半透明演算処理[2])
ソースデータと描画後のディスティネーションデータの両方に処理パラメータが設定されている場合の半透明演算処理では、以下の(式2)と(式3)を用いて、ディスティネーション半透明値とディスティネーション色値を算出する。
Ad’ = (1−As)*Ad+As ・・・ (式2)
Cd’ = ((1−As)*Ad*Cd+As*Cs)/Ad’ ・・・ (式3)
As:ソース半透明値
Ad:ディスティネーションデータの画素の半透明値(ディスティネーション半透明値)
Ad’:描画後のディスティネーション半透明値
Cs:ソース色値
Cd:ディスティネーション色値
Cd’:描画後のディスティネーション色値
この場合の半透明演算処理は、上記(式2)を用いて算出した描画後のディスティネーション半透明値:Ad’を、ディスティネーション透過プレーンの該当画素に描画する。また、ソース半透明値:Asは、Gstatus(グラフィックス状態)に設定されている。
半透明演算処理では、新たなディスティネーション色値とディスティネーション半透明値を算出し、算出値によりそれぞれの値を更新する。このとき半透明演算処理は、設定される半透明値と色値に基づき、新たなディスティネーション色値とディスティネーション半透明値を算出する。具体的には、Gstatusに設定される描画オブジェクトの半透明値と色値、及び、ディスティネーション透過プレーンに設定される半透明値とディスティネーションのカラープレーンに設定される色値に基づき算出する。半透明演算処理は、算出値によりそれぞれの値を更新する。なお、半透明演算処理の処理方法は、同一ページを処理する場合、1つの方法に定められているため、複数の処理方法が混在することはない。
本実施形態では、上記半透明演算処理がCPU11で実行される。よって、本実施形態では、CPU11が半透明演算部としても機能する。
《画像処理装置21の機能》
画像処理装置21の機能には、パラメータ読み込み部51、画像読み込み部52、及び画像処理部53などを有する。パラメータ読み込み部51は、画像処理パラメータ読み込み装置b1が提供する機能であり、画像処理パラメータを読み込み、画像処理部53に渡す。画像読み込み部52は、ARGBバンド画像読み込み部d1が提供する機能であり、描画されたバンド画像のうち、ARGB_PIXELバンド画像を読み込む。このとき画像読み込み部52は、ARGB_PIXELバンドデータをバンドライン単位で読み込む。このように、本実施形態では、画像処理装置21が、ARGB_PIXELバンド画像を読み込み、半透明プレーン画像を読み込まない。
画像処理部53は、読み込んだARGB_PIXELバンド画像に対して画像処理を行う。このとき画像処理部53は、色変換処理と階調処理などの画像処理を行う。よって、画像処理部53は、色変換処理部531と階調処理部532などを有する。
色変換処理部531は、色変換処理装置e1が提供する機能であり、読み込んだARGB_PIXELバンドデータのAデータとRGBデータに基づき、RGB色空間からCMYK色空間への色変換処理を行い、CMYKデータを生成する。このとき色変換処理部531は、RGBデータにより特定した格子点データからCMYデータを生成する格子点補完処理、CMYデータからCMYKデータを生成するBG/UCR処理、及び、ガンマテーブルに従った非線形補完のガンマ処理を行う。階調処理部532は、階調処理装置e2が提供する機能であり、色変換処理後のCMYKデータに基づき、階調処理を行い、階調処理後のCMYKデータを生成する。このとき階調処理部532は、ハーフトーンパラメータと、Aデータに基づき切り換えた閾値テーブルとに従った階調処理を行い、階調処理後のCMYKデータを生成する。なお、本実施形態では、階調処理後のCMYKデータが画像処理後のバンドデータに相当する。
このように、本実施形態に係る画像処理装置21は、上記色変換処理や上記階調処理などの所定の画像処理を実行する。よって、本実施形態では、画像処理装置21が画像処理部として機能する。
《符号化装置22の機能》
符号化装置22の機能には、画像読み込み部61と符号化部62などを有する。画像読み込み部61は、画像処理後のバンドデータをバンドライン単位で読み込み、符号化部62に渡す。符号化部62は、読み込んだ画像処理後のバンドデータを、所定の符号化方式に従って、ページ単位で符号化し、符号データを生成する。
《復号装置23の機能》
復号装置23の機能には、符号読み込み部71と復号部72などを有する。符号読み込み部71は、符号データをページ単位で読み込み、復号部72に渡す。復号部72は、読み込んだ符号データを、符号化部62が用いた符号化方式に従って復号し、復号データを生成する。
以上のように、本実施形態に係る画像処理機能は、画像処理システム1000が備えるコントローラ110において、CPU11、画像処理装置21、符号化装置22、及び復号装置23の各装置で実現される上記各機能部が連携動作することにより実現される。
以下に、本実施形態に係る画像処理時の処理(各機能部の連携動作)について、フローチャートを用いて説明する。
《CPU11の処理》
図10は、本実施形態に係るCPU11による処理手順例を示すフローチャートである。図10に示すように、CPU11は、解析部41によりPDL解析処理を行う(ステップS101)。このとき解析部41は、PDL解析結果から画像処理パラメータをメモリ17上に生成する。解析部41は、生成した画像処理パラメータを画像処理パラメータ記憶領域R6に書き込み、記憶する。次にCPU11は、画像処理装置21に対して、画像処理パラメータの読み込み処理要求を行う(ステップS102)。このときCPU11は、画像処理装置21が備える画像処理パラメータ読み込み装置b1に起動を要求する。次にCPU11は、画像処理装置21から処理終了通知を受け付けたか否かを判定する(ステップS103)。
その結果、CPU11は、画像処理装置21から処理終了通知を受け付けたと判定した場合(ステップS103:YES)、描画部42により、PDL解析結果に基づき、メモリ17上にバンド画像を描画する(ステップS104)。このとき描画部42は、PDL解析結果から、ARGB_PIXELバンドデータと半透明プレーンバンドデータをそれぞれ生成する。描画部42は、生成したARGB_PIXELバンドデータをARGB_PIXELバンド記憶領域R4に書き込み、生成した半透明プレーンバンドデータを半透明プレーンバンド記憶領域R5に書き込み、記憶する。
一方、CPU11は、画像処理装置21から処理終了通知を受け付けていないと判定した場合(ステップS103:NO)、処理終了通知を受け付けるまで待ち状態となる。
CPU11は、画像処理装置21に対して、ARGB_PIXELバンドデータの読み込み処理要求を行う(ステップS105)。このときCPU11は、画像処理装置21が備えるARGBバンド画像読み込み装置d1に起動を要求する。次にCPU11は、画像処理装置21から処理終了通知を受け付けたか否かを判定する(ステップS106)。
その結果、CPU11は、画像処理装置21から処理終了通知を受け付けたと判定した場合(ステップS106:YES)、符号化装置22に対して、画像処理後のバンドデータの読み込み処理要求を行う(ステップS107)。このときCPU11は、符号化装置22に起動を要求する。
一方、CPU11は、画像処理装置21から処理終了通知を受け付けていないと判定した場合(ステップS106:NO)、処理終了通知を受け付けるまで待ち状態となる。
CPU11は、全バンドに対して、バンド画像描画処理から符号化処理までの処理が終了したか否かを判定する(ステップS108)。
その結果、CPU11は、バンド画像描画処理から符号化処理までの処理が、全バンドに対して終了したと判定した場合(ステップS108:YES)、処理を終了する。
一方、CPU11は、バンド画像描画処理から符号化処理までの処理が、全バンドに対して終了していないと判定した場合(ステップS108:NO)、ステップS104の処理へ移行する。CPU11は、全バンドに対して、バンド画像描画処理から符号化処理までの処理が終了するまで、ステップS104〜S107の処理を繰り返し実行する。
このように、本実施形態に係る画像処理システム1000は、CPU11が、バンド画像を、ARGB_PIXELバンド画像と半透明プレーンバンド画像に分けて描画し、各バンド画像をメモリ17上の異なる記憶領域に書き込む。また、画像処理システム1000は、CPU11が、画像処理装置21に対して、描画したARGB_PIXELバンド画像の読み込み処理要求を行い、画像処理装置21の駆動を制御する。
《画像処理装置21の処理》
図11−1は、本実施形態に係る画像処理装置21による処理手順例(その1)を示すフローチャートである。図11−1には、CPU11からの画像処理パラメータ読み込み要求を受け付けた場合の処理例が示されている。図11−1に示すように、画像処理装置21は、CPU11から起動され、パラメータ読み込み部51(画像処理パラメータ読み込み装置b1)により、メモリ17上に記憶された画像処理パラメータを読み込む(ステップS201)。このときパラメータ読み込み部51は、画像処理パラメータ記憶領域R6の画像処理パラメータからデータを読み込む。次に画像処理装置21は、画像処理パラメータの読み込みが終了すると、CPU11に対して、処理終了を通知する(ステップS202)。
図11−2は、本実施形態に係る画像処理装置21による処理手順例(その2)を示すフローチャートである。図11−2には、CPU11からのARGB_PIXELバンド画像読み込み要求を受け付けた場合の処理例が示されている。図11−2に示すように、画像処理装置21は、CPU11から起動され、画像読み込み部52(ARGBバンド画像読み込み装置d1)により、メモリ17上に記憶されたARGB_PIXELバンド画像を読み込む(ステップS203)。このとき画像読み込み部52は、ARGB_PIXELバンド記憶領域R4のARGB_PIXELバンドデータから、バンドライン単位でAデータとRGBデータを読み込む。次に画像処理装置21は、画像処理部53の色変換処理部531(色変換処理装置e1)による色変換処理と、階調処理部532(階調処理装置e2)による階調処理を行う(ステップS204)。このとき色変換処理部531は、読み込んだRGBデータに対して色変換処理を行い、CMYKデータを生成する。次に階調処理部532は、生成されたCMYKデータに対して階調処理を行い、階調処理後のCMYKデータ(画像処理後のバンドデータ)を生成する。階調処理部532は、生成した画像処理後のバンドデータを、画像処理後画像書き込み装置f2を介して、画像処理後のバンド記憶領域R3に書き込み、記憶する。次に画像処理装置21は、読み込んだARGB_PIXELバンドデータに対する画像処理が終了すると、CPU11に対して、処理終了を通知する(ステップS205)。
このように、本実施形態に係る画像処理システム1000は、画像処理装置21が、ARGB_PIXELバンド画像を読み込み、半透明プレーン画像を読み込まないように制御される。
《符号化装置22の処理》
図12は、本実施形態に係る符号化装置による処理手順例を示すフローチャートである。図12には、CPU11からの画像処理後のバンド画像読み込み要求を受け付けた場合の処理例が示されている。図12に示すように、符号化装置22は、CPU11から起動され、画像読み込み部61により、メモリ17上に記憶された画像処理後のバンド画像を読み込む(ステップS301)。このとき画像読み込み部61は、画像処理後のバンド記憶領域R3の画像処理後のバンドデータから、バンドライン単位でCMYKデータを読み込む。次に符号化装置22は、符号化部62による符号化処理を行う(ステップS302)。このとき符号化部62は、読み込んだCMYKデータに対して符号化処理を行い、ページ単位で符号データを生成する。符号化部62は、生成した符号データをページ符号記憶領域R7に書き込み、記憶する。
このように、本実施形態に係る画像処理システム1000は、符号化装置22が、画像処理後のバンド画像を読み込み、符号データを生成するように制御される。
《画像処理装置21の詳細処理》
図13は、本実施形態に係る画像処理装置21による詳細な処理手順例を示すフローチャートである。図13に示すように、画像処理装置21は、ARGB_PIXELバンドデータのバンドラインをカウントするラインカウンタを0に初期化する(ステップS401)。次に画像処理装置21は、画像読み込み部52により読み込んだARGB_PIXELバンドデータを色変換処理装置e1(画像処理部53の色変換処理部531)に転送する(ステップS402)。このとき画像読み込み部52は、バンドラインの1ライン分読み込んだAデータとRGBデータを色変換処理装置e1に転送する。次に画像処理装置21は、バンドラインの1ライン分の処理が終了したか否かを判定する(ステップS403)。
その結果、画像処理装置21は、1ライン分の処理が終了していないと判定した場合(ステップS403:NO)、ステップS402の処理へ移行する。画像処理装置21は、1ライン分のバンドラインに対して処理が終了するまで、ステップS402の処理を繰り返し実行する。
一方、画像処理装置21は、1ライン分の処理が終了したと判定した場合(ステップS403:YES)、ARGB_PIXELバンドデータのバンド数がラインカウンタの値と一致するか否かを判定する(ステップS404)。
その結果、画像処理装置21は、バンド数がラインカウンタの値と一致しないと判定した場合(ステップS404:NO)、ラインカウンタを1加算し(ステップS405)、ステップS402の処理へ移行する。画像処理装置21は、全バンド数のバンドラインに対して処理が終了するまで、ステップS402の処理を繰り返し実行する。
一方、画像処理装置21は、バンド数がラインカウンタの値と一致したと判定した場合(ステップS404:YES)、戻り値をリターン(返し)、次工程の処理に移行する。
(色変換処理装置e1の処理)
図14は、本実施形態に係る色変換処理装置e1による処理手順例を示すフローチャートである。図14に示すように、色変換処理装置e1は、ARGBバンド画像読み込み装置d1(画像読み込み部52)から転送されたARGB_PIXELバンドデータのAデータとRGBデータを受け取る(ステップS501)。次に色変換処理装置e1は、受け取ったAデータに基づき、格子点補完処理に用いる格子点データの格子点アドレスを求める(ステップS502)。これにより、色変換処理装置e1は、求めた格子点アドレスに基づき、格子点データ記憶装置c2から格子点データを読み込む。次に色変換処理装置e1は、読み込んだ格子点データに基づき、格子点補間処理を行い、受け取ったRGBデータをCMYデータに変換する(ステップS503)。次に色変換処理装置e1は、変換したCMYデータに対するBG/UCR処理を行い、CMYKデータを生成する(ステップS504)。次に色変換処理装置e1は、ガンマテーブル記憶装置c3からガンマテーブルを読み込み、ガンマテーブルに従って、生成したCMYKデータに対するガンマ処理を行う(ステップS505)。次に色変換処理装置e1は、Aデータとガンマ処理後のCMYKデータを階調処理装置e2(画像処理部53の階調処理部532)に転送する(ステップS506)。
(階調処理装置e2の処理)
図15は、本実施形態に係る階調処理装置e2による処理手順例を示すフローチャートである。図15に示すように、階調処理装置e2は、色変換処理装置e1(色変換処理部531)から転送されたAデータとCMYKデータを受け取る(ステップS601)。次に階調処理装置e2は、受け取ったAデータに基づき、閾値テーブル記憶装置c5から閾値テーブルを読み込み、階調処理に用いる閾値テーブルを切り換える(ステップS602)。次に階調処理装置e2は、ハーフトーンパラメータ記憶装置c4から読み込んだハーフトーンパラメータと、切り換えた閾値テーブルに従って、受け取ったCMYKデータに対する階調処理を行う(ステップS603)。次に階調処理装置e2は、階調処理後のCMYKデータを画像処理後画像バッファ装置f1にワード単位で転送する(ステップS604)。
<まとめ>
以上のように、本実施形態に係る画像処理システム1000によれば、CPU11が、PDL解析結果に基づき、バンド画像を、ARGB_PIXELバンド画像と半透明プレーンバンド画像に分けて描画する。画像処理システム1000は、画像処理装置21が、描画されたARGB_PIXELバンド画像を読み込み、読み込んだARGB_PIXELバンドデータに対して、色変換処理や階調処理を行う。画像処理システム1000は、符号化装置22が、画像処理後のバンドデータを符号化し、復号装置23が、符号データを復号する。
《画像処理時のタイムチャート》
図16−1は、本実施形態に係る画像処理時のタイムチャート例を示す図である。また、図16−2は、従来の画像処理時のタイムチャート例を示す図である。図16−1には、本実施形態に係る画像処理装置21、符号化装置22、及び復号装置23による各処理を並列処理した場合のタイムチャート例が示されている。また、この場合のメインコントローラ111と画像処理コントローラ112との間のバスBを流れるデータ量も示されている。
上述したように、本実施形態に係る画像処理システム1000は、CPU11が、バンド画像を、ARGB_PIXELバンド画像と半透明プレーンバンド画像に分けて描画し、画像処理装置21が、ARGB_PIXELバンド画像のみを読み込む。
これによって、本実施形態に係る画像処理システム1000では、図16−1と図16−2を比較して分かるように、従来、最大350メガバイト/秒のデータ転送が必要だったのに対して、最大290メガバイト/秒のデータ転送でよい。
このように、本実施形態に係る画像処理システム1000は、画像処理時のデータ転送量を軽減し、半透明演算を含む画像処理の単純化を実現する。その結果、本実施形態に係る画像処理システム1000では、ゲート規模の増加、処理の煩雑化、処理速度の低下などを防ぐことができる。よって、本実施形態に係る画像処理システム1000は、半透明演算を含む画像処理の効率化が図れる。また、製品コストを抑制できる。
なお、上記実施形態に係る画像処理機能の実現方法は、ソフトウェアによる実現方法又はハードウェアによる実現方法を問わない。本実施形態に係る画像処理機能は、例えばハードウェアにより実現する場合、各機能部を回路などで実装し、各回路を連携駆動させることで実現できる。また、本実施形態に係る画像処理機能は、例えばソフトウェアにより実現する場合、各機能部をプログラム(以下「画像処理プログラム」という)などで実装し、各プログラムを連携動作させることで実現できる。
上記画像処理プログラムは、実行環境であるコントローラ110(コンピュータ)が読み取り可能な外部記憶装置140に、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで記録され提供される。画像処理プログラムは、画像処理機能が有する各機能部を含むモジュール構成となっており、CPU11が、外部記憶制御装置19を介して、外部記憶装置140からプログラムを読み込み実行することで、メモリ17上に各機能部が生成される。なお、画像処理プログラムの提供方法は、この限りでない。例えば画像処理プログラムを、インターネットなどに接続された機器に格納し、通信制御装置15を介して、ネットワーク経由でダウンロードする方法であってもよい。また、画像処理プログラムは、ROM13などに予め組み込んで提供する方法であってもよい。
また、上記実施形態では、印刷システムを例に画像処理システム1000の説明を行ったが、この限りでない。本実施形態に係る画像処理システム1000は、例えば印刷システムでも表示システムでもよく、画像処理後のデータ処理に限定されるものではない。
最後に、上記実施形態に挙げた形状や構成に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に、本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
11 CPU
21 画像処理装置
22 符号化装置
23 復号装置
41 解析部
42 描画部
51 パラメータ読み込み部
52 画像読み込み部
53 画像処理部
531 色変換処理部
532 階調処理部
61 画像読み込み部
62 符号化部
71 符号読み込み部
72 復号部
1000 画像処理システム
特開2010−220075号公報

Claims (6)

  1. ページ記述言語の解析結果に基づき、カラープレーンの画素値を保持する第1バンド画像と、画像を重ね合わせる半透明演算処理に用いる半透明値を保持する第2バンド画像とを生成し、生成した前記第1バンド画像と前記第2バンド画像をメモリに書き込む描画部と、
    前記メモリから前記第1バンド画像を読み込み、読み込んだ前記第1バンド画像に対して画像処理を行う画像処理部と、
    前記メモリから前記第1バンド画像と前記第2バンド画像を読み込み、読み込んだ前記第1バンド画像と前記第2バンド画像を用いて前記半透明演算処理を行う半透明演算部と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1バンド画像は、
    画素の属性として描画オブジェクトを関連付けるための値を示す属性値を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像処理部は、
    前記第1バンド画像に対して色変換処理を行う色変換処理部を、さらに備え、
    前記色変換処理部は、
    前記第1バンド画像から前記属性値を読み込み、
    読み込んだ前記属性値に基づき、前記色変換処理の格子点補完処理に用いる格子点データを決定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像処理部は、
    前記色変換処理部から転送された色変換処理後のデータに対して階調処理を行う階調処理部を、さらに備え、
    前記階調処理部は、
    前記色変換処理部から転送された前記属性値に基づき、前記階調処理に用いる閾値情報を切り換えることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. ページ記述言語の解析結果に基づき、カラープレーンの画素値を保持する第1バンド画像と、画像を重ね合わせる半透明演算処理に用いる半透明値を保持する第2バンド画像とを生成し、生成した前記第1バンド画像と前記第2バンド画像をメモリに書き込む描画工程と、
    前記メモリから前記第1バンド画像を読み込み、読み込んだ前記第1バンド画像に対して画像処理を行う画像処理工程と、
    前記メモリから前記第1バンド画像と前記第2バンド画像を読み込み、読み込んだ前記第1バンド画像と前記第2バンド画像を用いて前記半透明演算処理を行う半透明演算工程と、を含むことを特徴とする画像処理方法。
  6. コンピュータに、
    ページ記述言語の解析結果に基づき、カラープレーンの画素値を保持する第1バンド画像と、画像を重ね合わせる半透明演算処理に用いる半透明値を保持する第2バンド画像とを生成し、生成した前記第1バンド画像と前記第2バンド画像をメモリに書き込む描画工程と、
    前記メモリから前記第1バンド画像を読み込み、読み込んだ前記第1バンド画像に対して画像処理を行う画像処理工程と、
    前記メモリから前記第1バンド画像と前記第2バンド画像を読み込み、読み込んだ前記第1バンド画像と前記第2バンド画像を用いて前記半透明演算処理を行う半透明演算工程とを実行させる画像処理プログラム。
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