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JP2014141433A - 持続性唾液分泌促進組成物及びそれを内溶液とする軟カプセル剤 - Google Patents

持続性唾液分泌促進組成物及びそれを内溶液とする軟カプセル剤 Download PDF

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JP2014141433A JP2013010817A JP2013010817A JP2014141433A JP 2014141433 A JP2014141433 A JP 2014141433A JP 2013010817 A JP2013010817 A JP 2013010817A JP 2013010817 A JP2013010817 A JP 2013010817A JP 2014141433 A JP2014141433 A JP 2014141433A
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Abstract

【課題】摂取しても舌を含む口腔内の麻痺・シビレを感じさせず、唾液分泌を持続的に促進させ、天然物由来の持続性唾液分泌促進剤を提供すること。
【解決手段】サンショウ属に属する植物の果実から得られるサンショウ抽出物、及び、メントールを含有することを特徴とする持続性唾液分泌促進組成物、及び、更に植物油を含有する上記の持続性唾液分泌促進組成物、並びに、上記持続性唾液分泌促進組成物を内溶液とすることを特徴とする軟カプセル剤。
【選択図】図5

Description

本発明は、口腔内での唾液の分泌を促進する持続性唾液分泌促進剤、及び、それを内溶液とする軟カプセル剤に関する。
ドライマウス(口腔乾燥症)は、唾液が分泌されないか分泌される唾液の量が少なく、口の中や喉の渇きを主に訴える疾患であり、その日本における患者数は800万人ともいわれている。具体的な症状としては、食物等を飲み込めない嚥下障害、口の中のネバネバ感の増加、舌の痛み、強い口臭、味を感じたり、噛んだり、飲み込んだりすることが困難、舌表面のひびわれ等がある。唾液腺の機能異常以外の「口腔機能の低下」による口腔乾燥もドライマウス(口腔乾燥症)に含まれる。
その原因は、各種の投薬治療による唾液分泌細胞の損傷、ストレス、不規則な食生活等といわれている。夜間は唾液が減っているのでドライマウスになり易く、更年期の女性に多いとも言われている。また、加齢により唾液の分泌量が減少することから、人口の高齢化に伴って患者数が増加しつつある。
ドライマウス(口腔乾燥症)は、水分の補給では改善しないものであり、治療法としては、含嗽剤、口腔用軟膏、人工唾液、内服薬等があり、また、保湿力の高い洗口液や保湿ゲルの使用、スプレー等の噴霧、保湿用マウスピース等の使用があるが、何れも、副作用があったり、口腔内の粘膜を一時的に保護しているに過ぎなかったり、効果が少ない等の問題点があった。
ドライマウスを改善するには、合成薬剤の使用や、物理的に口腔内を潤す洗口液等のような唾液の機能を補助する手段ではなく、ヒトが本来有する機能の活性化を図る、すなわち唾液分泌を促進することが有用である。
かかる観点から、梅干、梅酢、有機酸、羅漢果、ビタミン類等を利用した唾液分泌促進剤が報告されている(特許文献1〜5)。
一方、料理等の香り付けに、サンショウの乾燥果実の圧搾等による抽出物を含有するサンショウオイルも知られており(特許文献6)、特に、特許文献5には、サンショウ属に属する植物からの抽出物が、唾液分泌促進剤としての効果を有することが記載されている。
特開昭56−022719号公報 特開平07−101856号公報 特開平11−712353号公報 特開2006−199670号公報 特開2011−068642号公報 特開2010−115118号公報
しかしながら、従来の唾液分泌促進剤は、主に有機酸の味覚刺激により唾液分泌を促すものであり、直ぐに効果が消失してしまう等の欠点があり、実用的とは言いがたく、広く使用されるに至っていない。
また、サンショウ属に属する植物からの抽出物を含有する唾液分泌促進剤であっても、従来の唾液分泌促進剤は、口腔内に摂取したときに、口腔内、特に舌が麻痺したり、一次的な舌のシビレを感じたりするという問題点があった。そして、かかる「シビレ」を生じさせない程度にその摂取量を減らすと、唾液分泌効果が得られなくなってしまうという問題点もあった。また、唾液分泌効果の持続性も十分ではなかった。
本発明は、上記背景技術や問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、摂取しても舌を含む口腔内の麻痺・シビレを感じさせず、唾液分泌を持続的に促進させ、天然物由来の持続性唾液分泌促進剤を提供することにある。
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の成分を併用することによって、サンショウ抽出物の有する唾液分泌促進効果を維持しつつ、摂取したときの舌等の口腔内の「シビレ」を緩和できることを見出して本発明に至った。
すなわち、本発明は、サンショウ属に属する植物の果実から得られるサンショウ抽出物、及び、メントールを含有することを特徴とする持続性唾液分泌促進組成物を提供するものである。
また、本発明は、上記の持続性唾液分泌促進組成物を内溶液とすることを特徴とする軟カプセル剤を提供するものである。
本発明によれば、前記問題点や上記課題を解決し、サンショウ抽出物の有する唾液分泌促進効果を維持しつつ、口腔内に摂取したときの舌等の口腔内に感じるしびれ感や麻痺(以下、単に「シビレ」と略記する)が無い若しくは緩和された唾液分泌促進剤を提供できる。
また、サンショウ抽出物の摂取量が少なくても、すなわち、唾液分泌促進組成物中のサンショウ抽出物の含有量が少なくても、唾液分泌促進効果が減少しない唾液分泌促進剤を提供できる。
また、本発明の唾液分泌促進剤は、酸味剤や甘味剤等のように、口腔内に摂取した直後に唾液が出る場合(人)のみならず、口腔内に摂取して数分後に唾液が出始める場合(人)もある。
また、その唾液分泌促進効果には持続性がある。本発明において、「持続性を持って唾液分泌を促進する効果」又は「持続性唾液分泌促進効果」とは、唾液が出始めてから4分以上経過しても、唾液が摂取前より出ている状態を保つ効果のことをいう。
すなわち、本発明は、「持続性唾液分泌促進組成物」を提供できる。
また、従来の合成薬剤、抗生物質、漢方薬等と異なり、食経験が長く安心安全な天然物由来の食品成分を含有しているので、継続して使用することが可能である。
また、唐辛子や酸のように、味覚を極めて強く刺激する辛味や酸味に起因する唾液分泌促進作用ではなく、味覚刺激が比較的弱いにも関わらず、強い唾液分泌促進作用を有している唾液分泌促進組成物を提供できる。
また、唐辛子や酸と異なり、刺激が殆どないことから、本発明の持続性唾液分泌促進組成物を添加する食品の本来の味風や味を大きく邪魔しない等の利点がある。
また、唾液分泌促進効果が持続することから、刺激に耐えられない人にも継続して使用可能な持続性唾液分泌促進剤として有用である。
本発明の持続性唾液分泌促進剤は、唾液の分泌量に依存する口腔内の乾燥を長時間にわたり防止するだけでなく、刺激に弱い高齢者等の嚥下障害の改善にも有用である。
口腔疾患は美味しさを低下させるが、本発明の持続性唾液分泌促進剤を食事前や食事中に摂取することで、唾液の分泌を促し、食生活を改善し、クオリティ・オブ・ライフを高めることができる。
また、本発明の持続性唾液分泌促進剤を含有する軟カプセル剤によれば、摂取が容易であり、また、摂取して口腔内で潰して用いたときでも、口腔内に剤皮による違和感が残らない、唾液分泌が直ぐにあるいは少し時間をおいて実感できると言った特長を有する。
本発明の軟カプセル剤によれば、前記した「本発明の持続性唾液分泌促進剤の効果」をより容易に効果的に享受することが可能となる。
評価例2(標準内溶液を使用した本発明の軟カプセル剤)の評価結果を示す棒グラフの図である。 評価例3(標準内溶液にレモンフレーバーを追加した本発明の軟カプセル剤)の評価結果を示す棒グラフの図である。 評価例4(標準内溶液のメントールオイルをクエン酸に代えた比較の軟カプセル剤)の評価結果を示す棒グラフの図である。 評価例5(標準内溶液のメントールオイルをショ糖に代えた比較の軟カプセル剤)の評価結果を示す棒グラフの図である。 本発明の軟カプセル剤の、皮膜の厚さを誇張して描いた概略断面図である。 本発明の軟カプセル剤のうち特に好ましいシームレスカプセル剤の成型機の先端部分を示す概略断面図である。
以下、本発明について説明するが、本発明は、以下の具体的形態に限定されるものではなく、技術的思想の範囲内で任意に変形することができる。
本発明の持続性唾液分泌促進剤は、「サンショウ属に属する植物の果実から得られるサンショウ抽出物」(以下、単に「サンショウ抽出物」と略記する場合がある)及びメントールを有効成分として含有することが必須である。
サンショウ属(Zanthoxylum)に属する植物としては、Zanthoxylum pipertum(山椒、サンショウ、ハジカミとも言われる)、Zanthoxylum bungeanum(華北山椒、カホクザンショウ、花椒、中国山椒、四川山椒とも言われる)、Zanthoxylum schinifolium(犬山椒、イヌザンショウ、青椒とも言われる)、Zanthoxylum nitidum(照葉山椒、テリハサンショウとも言われる)等が挙げられ、本発明では何れも使用することができる。また、併用も可能である。
サンショウ属(Zanthoxylum)に属する植物であれば、上記の同族異種の植物の何れも好ましく使用可能であるが、中でも、Zanthoxylum pipertum(山椒、サンショウ、ハジカミ)、又は、Zanthoxylum bungeanum(華北山椒、カホクザンショウ、花椒、中国山椒、四川山椒)が、唾液分泌促進効果、特に持続性唾液分泌促進効果が著しいためにより好ましく、同様の理由で、Zanthoxylum bungeanum(華北山椒、カホクザンショウ、花椒、中国山椒、四川山椒)が特に好ましい。
ここで「果実」には、果実全体、果皮を含む果肉及び種子の何れも含まれるが、種子を除いた果実、果皮を含む果肉が好ましい。
サンショウ属に属する植物の果実から「サンショウ抽出物」を抽出する方法は、有効成分を溶媒に溶解させることにより抽出できれば、抽出方法に特に限定はなく、抽出溶媒を用いた撹拌・振盪・浸漬抽出法、圧搾抽出法、水蒸気蒸留抽出法、超臨界抽出法等が挙げられる。
抽出に先立って、「サンショウ属に属する植物の果実」を、粉砕してもよいし、適度な大きさまで潰してもよいし、圧搾してもよいし、乾燥してもよいし、このうちのいくつかを併用してもよい。また、抽出溶媒中で、粉砕してもよいし、適度な大きさまで潰してもよいし、圧搾してもよい。
乾燥時の粉砕手段や抽出溶媒中での粉砕手段としては、特に限定はないが、乳鉢、ボールミル、ビーズミル、ポットミル、ホモミキサー、ホモジナイザー、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、高圧ホモジナイザー等が挙げられる。
中でも特に好ましい抽出方法は、唾液分泌促進効果、特に持続性唾液分泌促進効果を有する有効成分を効率的に抽出できる点で、「サンショウ属に属する植物の果実」に対して、抽出溶媒を加えて圧搾処理をして抽出する方法である。
抽出に用いられる抽出溶媒としては、具体的には、例えば、エタノール、ブタノール、プロパノール等の1価アルコール類;プロピレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,3−ブチレングリコール等の2価アルコール類;グリセリン等の多価アルコール類;水と上記アルコール類との混合溶媒;アセトン等のケトン類、プロキレングリコールモノアルキルエーテル、ジプロキレングリコールモノアルキルエーテル等のエーテル類;酢酸エチル等のエステル類;ヘキサン、トルエン等の炭化水素類;動物油脂、植物油脂、それらを加工した加工油脂等の油脂類;等が挙げられる。
これらは、1種又は2種以上を混合して用いられる。
抽出後、必要に応じて、常法により溶媒交換をしてもよいし、濃度調節をしてもよい。
食用に好ましくない抽出溶媒は、抽出後に留去又は溶媒交換をすることが好ましい。
また、後述する「本発明の持続性唾液分泌促進組成物中に、更に含有させることが好ましい植物油」と同一又は類似のものを用いることも特に好ましい。
抽出溶媒としては、より好ましくは液状油脂であり、特に好ましくは、唾液分泌促進効果、特に持続性唾液分泌促進効果を有する有効成分を効率的に抽出できる点で、植物油又はそれらを加工した加工油脂である。
植物油としては、胡麻油、大豆油、菜種油、サフラワー油、米油、オリーブ油、亜麻仁油、パーム油等が、また、植物油を加工した加工油脂としては、中鎖脂肪酸のグリセリンエステル等が挙げられる。ここで「液状油脂」とは、25℃で液状の油脂をいう。
これらの中でも、植物油である胡麻油が、上記点から特に好ましい。
圧搾処理による抽出は、公知の搾汁装置を用いた圧搾処理方法で行なえばよいが、成分の変質を抑える意味では、高温加熱処理圧搾ではなく、温度を制御して行なう方法が好ましい。また、そのまま圧搾するのではなく、予めそれらに抽出溶剤を添加したものを圧搾処理して圧搾物を得ることが好ましい。
本発明における「サンショウ抽出物」は、サンショウ属に属する植物の乾燥果実から種子を除いたものに対して、前記抽出油脂を加えて圧搾処理をして得たものであることが、唾液分泌促進効果、特に持続性唾液分泌促進効果を有する有効成分を効率的に抽出できる等の点から好ましい。
更に、本発明における「サンショウ抽出物」は、サンショウ属に属する植物の乾燥果実から種子を除いたもの100質量部に対して、抽出油脂3〜25質量部を加えて圧搾処理をして得たものであることが、有効成分を多く抽出でき効率が良い、有効成分が抽出油脂で不必要に希釈されない、不要成分が抽出又は混入され難い等の点から好ましい。
本発明の持続性唾液分泌促進組成物は、メントール(Menthol)を必須成分として含有する。メントール(Menthol)は、2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキサノールのことである。メントールには、異性体が存在するが、l−メントールが下記効果の点から好ましい。
本発明の持続性唾液分泌促進組成物に、メントールを含有させることによって、前記「サンショウ抽出物」の有する「シビレ」を緩和できたり、前記「サンショウ抽出物」の含有量を減らしても、唾液分泌促進効果自体や持続性唾液分泌促進効果を維持できたりするという優れた効果を有する。
特に、メントールを含有しないと、「サンショウ抽出物」の含有量を増やしていって(持続性)唾液分泌促進効果が出てきた段階では、「シビレ」が発生してしまい、両立ができないが、メントールを含有させると、(持続性)唾液分泌促進効果があり、かつ、「シビレ」が発生しない、という組成が存在するようになる。
l−メントール等のメントールは、希釈してから添加して、本発明の持続性唾液分泌促進組成物を得ることが、該希釈物が入手し易い、添加量を微調整し易い等の点から好ましい。以下、該希釈物を「メントールオイル」と略記する。メントールオイル中のメントールの濃度は、0.01〜50質量%が好ましく、0.02〜5質量%がより好ましく、0.05〜0.5質量%が特に好ましい。
メントールは、一般に、多く摂取すると「シビレ」を引き起こすと言われている。しかしながら、本発明においては、前記サンショウ抽出物に加えることによって、サンショウ抽出物の引き起こす「シビレ」をむしろ逆に緩和する又は感じ難くすると言った驚くべき効果を発揮する。
このような「サンショウ抽出物による『シビレ』」を緩和する又は感じ難くする効果は、ショ糖、合成甘味料等の甘味料;果汁、クエン酸、酢酸等の酸類(含有液);等の併用(配合)では達成できず、メントール独特の効果である。
本発明の持続性唾液分泌促進組成物には、前記したサンショウ抽出物及びメントール以外に、更に、植物油を含有することが、唾液分泌促進効果、特に持続性唾液分泌促進効果を高め、「シビレ」を軽減させるために特に好ましい。
植物油は、本発明の持続性唾液分泌促進組成物おいて、前記したサンショウ抽出物及びメントールの希釈剤として用いることも好ましく、その場合には、サンショウ抽出物とメントールオイル以外のほぼ残量が植物油となる。
かかる植物油としては、具体的には、例えば、前記抽出溶媒として挙げられたもの、すなわち、胡麻油、大豆油、菜種油、サフラワー油、米油、オリーブ油、亜麻仁油、パーム油等が挙げられ、これらの1種又は2種以上の混合が用いられるが、これらの中でも、胡麻油が上記した点から特に好ましい。
本発明の持続性唾液分泌促進組成物には、更に、柑橘系の風味を有する風味材を含有することが、摂取直後の唾液分泌促進、持続性向上等の点から更に好ましい。
柑橘系の風味を有する風味材としては、上記点からレモンフレーバーがより好ましい。
本発明の持続性唾液分泌促進組成物は、該持続性唾液分泌促進組成物全体に対して、前記サンショウ抽出物を0.125〜2.5質量%、及び、前記l−メントールを、l−メントール濃度0.15質量%のメントールオイル換算で0.25〜1.5質量%で含有することが、唾液分泌促進効果(特に持続性唾液分泌促進効果)を保持しつつ、「シビレ」を軽減できる若しくは「シビレ」をなくすことができる点から特に好ましい。
すなわち、かかる含有比であると、「シビレ」を感じさせずに唾液分泌促進効果(特に持続性唾液分泌促進効果)を奏する持続性唾液分泌促進組成物が得られる。
該持続性唾液分泌促進組成物全体に対して、前記サンショウ抽出物を0.2〜2質量%含有することがより好ましく、0.25〜1.5質量%含有することが特に好ましい。
また、該持続性唾液分泌促進組成物全体に対して、l−メントールを、0.15質量%メントールオイル換算で0.5〜1.5質量%で含有することが特に好ましい。
ここで、本発明の持続性唾液分泌促進組成物を実際に調製するときに用いるメントールオイルは、l−メントール濃度が0.15質量%のメントールオイルには限定されず、l−メントールを、l−メントール濃度0.15質量%のメントールオイルに換算して、上記所定量を含有させればよい。
すなわち、例えば、l−メントール濃度が2倍の0.30質量%メントールオイルを調製に用いた場合は、該メントールオイルを、半分の0.125〜0.75質量%で含有することが好ましい。
本発明の持続性唾液分泌促進剤の形態は、経口摂取できる形態であればよく、特に制限されるものではないが、一般的な、軟カプセル剤、硬カプセル剤、液剤、錠剤、顆粒剤、細粒剤、粉末剤、ゼリー剤、グミ剤、トローチ剤、チュアブル剤、丸剤、シロップ剤、洗口液剤、ハミガキ剤等の剤型;ジュース、ティーパック、清涼飲料水、スープ等の飲料;ドロップ、キャンディー等の飴類;ガム;食べ物に直接ふりかけるドレッシング、ふりかけ等の食品;等の形態が挙げられる。
また、従来、ドライマウス患者が食べ難かった食品、例えば、クッキー、ケーキ等の焼き菓子類;パン;冷凍食品;麺類;等に配合することで、患者の食生活が改善され、クオリティ・オブ・ライフが向上する。
上記剤型や食品形態にするに当たっては、賦形剤、結合剤、崩壊剤、溶剤、甘味料、乳化剤、防腐剤、酸化防止剤、香料、着色剤、増粘剤等の他、味付けする各種調味料等を配合することができる。
更に、上記種々の剤型や食品形態の中で、上記の持続性唾液分泌促進組成物を内溶液とすることを特徴とする軟カプセル剤は、口腔内に摂取し易い、保存性が良好である、取り扱い易い、口腔内にカプセル剤皮による違和感が残らない又は気にならないようにできる、唾液分泌が直ぐにあるいは少し時間をおいて実感できる、嚥下障害のある高齢者にも適応できる、等の点から特に好ましい。
本発明の軟カプセル剤における上記内溶液としては、少なくとも、上記サンショウ抽出物、l−メントール及び植物油を含有し、「上記サンショウ抽出物、l−メントール及び植物油」全体に対して、上記サンショウ抽出物を0.125〜2.5質量%、l−メントールを、l−メントール濃度0.15質量%のメントールオイル換算で0.25〜1.5質量%で含有することが、口腔内に「シビレ」を感じさせずに、唾液分泌促進効果(特に持続性唾液分泌促進効果)を発揮でき、また、ヒトが1回に摂取する量として最適量に設定し易い点から特に好ましい。また、軟カプセル剤の内溶液として、サンショウ抽出物とl−メントールの含有量が、「シビレ」抑制効果と唾液分泌促進効果の両立を可能にする点から特に好ましい。
上記サンショウ抽出物は、「上記サンショウ抽出物、l−メントール及び植物油」全体に対して、0.125〜2.5質量%が好ましいが、0.2〜2質量%含有することがより好ましく、0.25〜1.5質量%含有することが特に好ましい。
また、本発明の軟カプセル剤の内溶液中の、サンショウ抽出物の配合量は、唾液分泌促進効果、持続性、「シビレ」の抑制等の点から、サンショウ属に属する植物の乾燥果実から種子を除いたもの換算で、0.1〜5質量%で含有することが好ましく、0.12〜3質量%で含有することが特に好ましい。
また、l−メントールは、0.15質量%メントールオイル換算で、「上記サンショウ抽出物、l−メントール及び植物油」全体に対して、0.5〜1.5質量%で含有することが特に好ましい。
上記軟カプセル剤にするに当たっては、賦形剤、結合剤、崩壊剤、溶剤、甘味料、乳化剤、防腐剤、香料、着色剤、増粘剤等を、内溶液に更に配合することができる。
そして内溶液は、ゼラチン、グリセリン、水、二酸化チタン、着色剤、カラギーナン、寒天、デンプン類、セルロース類、糖アルコール類、酵母粉末等を配合して調製した皮膜に充填することが好ましい。
本発明の軟カプセル剤は、平均粒径が0.5mm以上10mm以下であることが好ましく、3mm以上9mm以下であることがより好ましく、6mm以上8mm以下であることが特に好ましい。ここで、「平均粒径」は、カプセルの外径の個数平均粒径である。
平均粒径が上記範囲であると、口腔内で潰し易い、口腔内に剤皮が異物として残らない又は気にならない、保存中に壊れ難い、製造が容易である、保存性が良好である、取り扱い易い、等の点から好ましい。
また、本発明の軟カプセル剤は、皮膜の厚さが20μm以上300μm以下であることが好ましく、40μm以上200μm以下であることがより好ましく、50μm以上150μm以下であることが特に好ましい。
皮膜の厚さの下限がこれ以上であると、保存中に壊れ難い、製造が容易である、保存性が良好である、取り扱い易い等の効果がある。
一方、皮膜の厚さの上限がこれ以下であると、口腔内で潰し易い、口腔内に剤皮が異物として残らない又は気にならない、製造が容易である等の効果がある。
通常の軟カプセル剤を摂取するときは、普通は飲み込むが、本発明の軟カプセル剤は、口腔内で潰して摂取する。従って、口腔内で潰す場合の特性を考慮して設計する必要がある。
軟カプセル剤の種類やその製造方法は、ゼラチン、デンプン等の基材高分子に、グリセリン、ソルビトール等の可塑剤を加えて調製した皮膜液を用いたロータリーダイ式成型機を用いた軟カプセル剤と、シームレス式成型機を用いた軟カプセル剤に大別できる。
本発明の軟カプセル剤の種類や製造方法は、特に限定はないが、シームレス式成型機を用いた軟カプセル剤(以下、「シームレスカプセル剤」と略記する)が、カプセル皮膜の厚さをより薄くすることができる等の点から特に好ましい。
本発明おいて好ましい軟カプセル剤であるシームレスカプセル剤の概略断面図を図5に示す。内溶液を取り囲むように皮膜が存在する。シームレスカプセル剤の皮膜の厚さは、前記した通り、20μm以上300μm以下であることが好ましく、特に好ましい範囲も前記と同様である。また、シームレスカプセル剤の平均粒径は、前記した通り、0.5mm以上10mm以下であることが好ましく、特に好ましい範囲も前記と同様である。従って、概略断面図である図5では、皮膜の厚さが実際より誇張されている。
図5に示した通り、皮膜の最外周壁を「剤皮」を定義する。本発明の軟カプセル剤(特に好ましくはシームレスカプセル剤)は、剤皮が口腔内に異物として残らない又は気にならないことが特長である。
シームレスカプセル剤16の製造方法の一例を、図5及び図6を基に以下に示す。
シームレスカプセル剤16の皮膜を形成する基材としては、例えば、ゼラチン、寒天、デンプン、カラギーナン、これらの混合物等が挙げられるが、皮膜を形成できるものであれば、特にこれらに限定はされない。皮膜には、可塑剤、増粘剤、色素、これらの混合物等を配合することができる。
まず、シームレスカプセル剤16の皮膜の皮膜液14を調製する。
図6にその先端を示すシームレスカプセル式の成型機を用い、第1ノズル11から内溶液12を供給し、第2ノズル13から皮膜の皮膜液14を供給して、各環状孔先端部から同時に押し出すことにより、冷却液15に放出させ、シームレスカプセル剤16を製造する。
本発明の軟カプセル剤には、前記内溶液を、0.005g〜0.3g含有することが好ましく、0.1g〜0.2g含有することがより好ましく、0.15g〜0.16g含有することが特に好ましい。
また、1回に1〜5個摂取することが好ましく、1〜3個摂取することがより好ましく、1〜2個摂取することが特に好ましい。
また、1日に0.5回〜10回摂取することが好ましく、1回〜8回摂取することがより好ましく、2回〜6回摂取することが特に好ましい。
サンショウ属に属する植物の果実から得られるサンショウ抽出物は、実施例に示すように、唐辛子に匹敵するか又はそれ以上の優れた唾液分泌促進効果を有し、かつ、その効果は持続的である。
前述した通り、「持続性唾液分泌促進効果」とは、唾液が出始めてから4分以上経過しても、唾液が摂取前より出ている状態を保つ効果のことをいうが、本発明の「持続性唾液分泌促進組成物」は、4分〜20分の持続性を達成できる。
また、後で、水等を飲んでも、効果が持続する場合がある。
更に、強い辛味を感じることなく唾液分泌を促進できる。すなわち、本発明の持続性唾液分泌促進作用は、一般的に知られている辛味成分の刺激に起因する防御反応としての唾液分泌作用ではなく、サンショウに含まれる何らかの成分による唾液分泌促進作用であることは明らかである。
更に、本発明の効果は、「シビレ」を感じさせず、また持続的であることから、唾液の分泌量に依存する口腔内の乾燥を長時間にわたり防止し、高齢者の嚥下障害等を好適に改善することができる。
次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明は何らこれに限定されるものではない。
評価例1
[評価検体の調製]
以下に示す成分(1)と(2)を、表1に示す含有量(質量%)で、成分(3)に配合し撹拌して、本発明の持続性唾液分泌促進組成物、及び、比較の持続性唾液分泌促進組成物(以下、「検体」と略記することがある)をそれぞれ調製した。
表1の成分(1)と(2)の含有質量%以外の残量は全て成分(3)である。
(1)サンショウ抽出物:本発明の「サンショウ属に属する植物の果実から得られるサンショウ抽出物」に該当する、サミット精油社製のサンショウ抽出物であり、製品名「花椒COP/S」である。
本製品は、サンショウ属(Zanthoxylum)に属する、Zanthoxylum bungeanum(華北山椒、花椒、中国山椒)の種子を除く乾燥果実100質量部に対して、胡麻油を10質量部加えて圧搾処理をして得たものである。
(2)メントールオイル:本発明の「メントールオイル」に該当する、長岡香料社製の製品名「TFB28285」である。
本製品は、l−メントールを食用溶媒に溶解したものであり、l−メントールを0.15質量%で含有するものである。
(3)植物油:本発明の「植物油」に該当する胡麻油であり、竹本油脂社製の製品名「太白胡麻油」である。
本製品は、無臭タイプの白胡麻油である。
[試験方法]
男2名(58〜59歳)、女3名(27〜35歳)の被験者計5名を対象に、上記で調製した検体を0.5gずつ舐めてもらい、唾液分泌の有無、舌のシビレの有無についてアンケート調査をした。
[判定方法]
[[唾液分泌]]
○:強く持続的に唾液分泌を認めた
△:やや持続的に唾液分泌を認めた
×:持続的な唾液分泌が認められなかった
[[シビレ]]
○:舌にシビレを感じなかった
×:舌にシビレを感じた
結果を、検体の組成と共に、表1中にまとめて示す。
表1中、各箱の左上は「唾液分泌」の判定結果であり、右下は「シビレ」の判定結果である。
Figure 2014141433
サンショウ抽出物のみでメントールオイルを含有しない検体では、サンショウ抽出物0.5質量%以上で唾液分泌が認められ、サンショウ抽出物2質量%以上で、強く又は長く持続性唾液分泌が認められたが、唾液分泌が認められ始めた「サンショウ抽出物0.5質量%以上」の検体から、舌にシビレを感じるようになってしまった。すなわち、メントールオイルを含有しない検体では、「唾液分泌」促進と「シビレ」除去の両立はできなかった。
メントールオイルを含有しないと、サンショウ抽出物0.5質量%以上でないと唾液分泌が認められなかったにもかかわらず、メントールオイルを0.25質量%含有させるだけで、サンショウ抽出物0.125質量%以上であれば唾液分泌が認められた。
これより、メントールオイルを(0.25質量%以上)含有する持続性唾液分泌促進組成物では、「シビレ」の原因になるサンショウ抽出物の含有量を減らしても、唾液分泌促進効果が減少しないことが分かった。
l−メントールに、サンショウ抽出物が有する唾液分泌促進作用を増加させる効果が認められた。
ただし、メントールオイルのみ含有し、サンショウ抽出物を含有しない検体では、「唾液分泌」は認められなかった。しかも、メントールオイル含有量を1.5質量%にまで上げても、「唾液分泌」は認められなかった。
サンショウ抽出物0.5質量%以上含有する検体では、「シビレ」が認められたが、メントールオイルを0.25質量%以上含有することで、その「シビレ」が認められなくなった。
更に、かかる現象は、サンショウ抽出物を2.5質量%も含有する検体でも言え、メントールオイルを0.25質量%含有することで、その「シビレ」が認められなくなった。
これから、l−メントールには、サンショウ抽出物の有する強い持続性唾液分泌促進作用を維持しつつ、その欠点である「シビレ」を認めなくさせる効果があることが分かった。
評価例2
[軟カプセル剤の調製]
評価例1で用いた各成分と同様の、サンショウ抽出物0.5質量%、メントールオイル1.5質量%、及び、胡麻油98質量%(残量)で含有する本発明の持続性唾液分泌促進組成物を内溶液(以下、「標準内溶液」と略記する場合がある)とし、ゼラチン15質量部、グリセリン10質量部、及び、水75質量部の皮膜液を用いて、1個の軟カプセル剤中に該標準内溶液を156mg〜160mgの範囲で含有する、直径7mmφのシームレス軟カプセル剤を作製した。
得られた軟カプセル剤の断面図を図5に示す。
この軟カプセル剤の皮膜の厚さは、110μmであった。
[試験方法]
男9名(37〜69歳)、女13名(28〜63歳)の被験者計22名を対象に、上記で作製した軟カプセル剤を1粒だけ摂取してもらい、
口中で噛んだときの感想(口中のさっぱり感等)
唾液の分泌促進の有無と量
唾液が分泌し始めた時期
唾液の分泌促進が持続している時間
を記録してもらった。
[評価結果]
評価結果を図1に示す。横棒グラフのそれぞれの横棒の右の数字は、そう回答した人数を表す。
22人中17人が「唾液が出た」と回答し、そのうちの殆ど全員が、「後から後から唾液がたくさん出た」又は「唾液の量は比較的多かった」と回答した。
また、「唾液が出た」と回答した17人中の11人が、「4分以上唾液の分泌が持続した」と回答した。
このことは、評価した唾液分泌促進組成物に持続性があることを示している。
被験者22名は、内溶液の量は適切だと回答し、口腔内で潰し易い、口腔内に剤皮が異物として残らない又は気にならない、さわやかな風味で後味は良い、口の中がスーッとするのが良いと回答した。
評価例3
[軟カプセル剤の調製]
評価例2において内溶液として用いた標準内溶液に、下記のレモンフレーバー(成分(4))を配合して内溶液とした。
すなわち、評価例1で用いた各成分と同様の、サンショウ抽出物0.5質量%、メントールオイル1.5質量%、レモンフレーバー0.01質量%、及び、胡麻油97.99質量%(残量)で含有する本発明の持続性唾液分泌促進組成物を内溶液とした。
(4)レモンフレーバー:本発明の「柑橘系の風味を有する風味材」に該当する、長岡香料社製の製品名「シシリアンテモンオイルTF C21798」である。
上記の内溶液を用いて、評価例2と同様にして、シームレス軟カプセル剤を作製した。
この軟カプセル剤の皮膜の厚さは、70μmであった。
[試験方法]
男6名(42〜64歳)、女10名(28〜63歳)の被験者計16名を対象に、上記で作製した軟カプセル剤を1粒だけ摂取してもらい、
口中で噛んだときの感想(口中のさっぱり感等)
唾液の分泌促進の有無と量
唾液が分泌し始めた時期
唾液の分泌促進が持続している時間
を記録してもらった。
[評価結果]
評価結果を図2に示す。横棒グラフのそれぞれの横棒の右の数字は、そう回答した人数を表す。
16人中15人が「唾液が出た」と回答した。
レモンフレーバーを配合すると、レモンフレーバーを配合しない場合に比較して、最終的な唾液の分泌については変わりないはずであるが、すぐに唾液が出てきたと回答した人の割合が増加した。
また、「唾液が出た」と回答した15人中の8人が、「4分以上唾液の分泌が持続した」と回答した。
このことは、評価した唾液分泌促進組成物に持続性もあることを示している。
被験者15名は、内溶液の量は適切だと回答し、口腔内で潰し易い、口腔内に剤皮が異物として残らない又は気にならない、レモン風味は内溶液中の植物油等のオイル感を弱める効果があった、スッキリした香味はとても良かった、と回答した。
評価例4
[軟カプセル剤の調製]
評価例2において内溶液として用いた標準内溶液中のメントールオイルに代えて、クエン酸を同量用いた以外は、評価例2と同様にして軟カプセル剤を作製した。
すなわち、評価例1で用いた各成分と同様の、サンショウ抽出物0.5質量%、クエン酸1.5質量%、及び、胡麻油98質量%(残量)で含有する比較の持続性唾液分泌促進組成物を内溶液とした。
[試験方法]
男3名(53〜60歳)、女6名(27〜60歳)の被験者計9名を対象に、上記で作製した軟カプセル剤を1粒だけ摂取してもらい、
口中で噛んだときの感想(口中のさっぱり感等)
唾液の分泌促進の有無と量
唾液が分泌し始めた時期
唾液の分泌促進が持続している時間
を記録してもらった。
[評価結果]
評価結果を図3に示す。横棒グラフのそれぞれの横棒の右の数字は、そう回答した人数を表す。
9人中8人が「唾液が出た」と回答した。
しかしながら、「唾液が出た」と回答した8人中の7人が、「直ぐに唾液が出た」と回答し、全員が、3分までしか唾液の分泌が持続しなかった、と回答した。
このことは、評価した唾液分泌促進組成物に持続性がないことを示している。
評価例5
[軟カプセル剤の調製]
評価例2において内溶液として用いた標準内溶液中のメントールオイルに代えて、ショ糖を同量用いた以外は、評価例2と同様にして軟カプセル剤を作製した。
すなわち、評価例1で用いた各成分と同様の、サンショウ抽出物0.5質量%、ショ糖1.5質量%、及び、胡麻油98質量%(残量)で含有する比較の持続性唾液分泌促進組成物を内溶液とした。
[試験方法]
評価例4と同一被験者に、評価例4と同様に評価してもらった。
[評価結果]
評価結果を図4に示す。横棒グラフのそれぞれの横棒の右の数字は、そう回答した人数を表す。
9人中7人が「唾液が出た」と回答した。
しかしながら、「唾液が出た」と回答した7人中の4人が、「直ぐに唾液が出た」と回答し、7人中の6人が、3分までしか唾液の分泌が持続しなかった、と回答した。
このことは、評価した唾液分泌促進組成物に持続性がないことを示している。
本発明の持続性唾液分泌促進剤は、ドライマウス、嚥下障害等の症状改善のための医薬として利用できるほか、口腔ケア商品、唾液分泌促進を目的とした機能性食品として、広く利用可能である。
従来、ドライマウスや嚥下障害を有する患者にとって食べるのが困難だった食品に練り込む等することにより、食生活が改善され、その利用可能性は大きい。
また、本発明の利用可能性は、唾液分泌量が減少する高齢者の増加に伴い、ますます高まるものである。
11 第1ノズル
12 内溶液
13 第2ノズル
14 皮膜液
15 冷却液
16 シームレスカプセル剤

Claims (10)

  1. サンショウ属に属する植物の果実から得られるサンショウ抽出物、及び、メントールを含有することを特徴とする持続性唾液分泌促進組成物。
  2. 上記サンショウ抽出物が、サンショウ属に属する植物の乾燥果実から種子を除いたもの100質量部に対して、抽出油脂3〜25質量部を加えて圧搾処理をして得たものである請求項1に記載の持続性唾液分泌促進組成物。
  3. 更に、植物油を含有する請求項1又は請求項2に記載の持続性唾液分泌促進組成物。
  4. 上記植物油が胡麻油である請求項3に記載の持続性唾液分泌促進組成物。
  5. 持続性唾液分泌促進組成物全体に対して、上記サンショウ抽出物を0.125〜2.5質量%、及び、l−メントールを、l−メントール濃度0.15質量%のメントールオイル換算で0.25〜1.5質量%含有する請求項1ないし請求項4の何れかの請求項に記載の持続性唾液分泌促進組成物
  6. 更に、柑橘系の風味を有する風味材を含有する請求項1ないし請求項5の何れかの請求項に記載の持続性唾液分泌促進組成物。
  7. 請求項1ないし請求項6の何れかの請求項に記載の持続性唾液分泌促進組成物を内溶液とすることを特徴とする軟カプセル剤。
  8. 上記内溶液が、少なくとも、上記サンショウ抽出物、l−メントール及び植物油を含有し、上記サンショウ抽出物、l−メントール及び植物油全体に対して、上記サンショウ抽出物を0.125〜2.5質量%、l−メントールを、l−メントール濃度0.15質量%のメントールオイル換算で0.25〜1.5質量%で含有する請求項7に記載の軟カプセル剤。
  9. 口腔内で潰して用いるものである請求項7又は請求項8に記載の軟カプセル剤。
  10. 平均粒径が0.5mm以上10mm以下であり、皮膜の厚さが20μm以上300μm以下である請求項7ないし請求項9の何れかの請求項に記載の軟カプセル剤。
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