JP2014140997A - カートリッジの製造方法、カートリッジの製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体が収容される凹部をシート部材で封止した構成を有するカートリッジに対して、液体を注入する方法の提供が望まれる。
【解決手段】ケースと、前記ケースの内部に設けられ、液体が収容される収容部と、前記収容部の内側から前記ケースの外側に通じ、前記収容部内の前記液体を前記ケースの外側に導出する供給孔と、可撓性を有し、前記収容部の壁のうちの少なくとも一部を構成するシート部材と、前記ケースの内部に設けられ、前記収容部の容積を拡張する向きに前記シート部材を付勢する付勢部材と、を有するカートリッジの製造方法であって、前記ケースに、前記収容部内に通じる注入孔181を形成し、注入孔181から前記収容部内に液体を注入した後、注入孔181を塞ぐ、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
【選択図】図17
【解決手段】ケースと、前記ケースの内部に設けられ、液体が収容される収容部と、前記収容部の内側から前記ケースの外側に通じ、前記収容部内の前記液体を前記ケースの外側に導出する供給孔と、可撓性を有し、前記収容部の壁のうちの少なくとも一部を構成するシート部材と、前記ケースの内部に設けられ、前記収容部の容積を拡張する向きに前記シート部材を付勢する付勢部材と、を有するカートリッジの製造方法であって、前記ケースに、前記収容部内に通じる注入孔181を形成し、注入孔181から前記収容部内に液体を注入した後、注入孔181を塞ぐ、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
【選択図】図17
Description
本発明は、カートリッジの製造方法、カートリッジの製造装置等に関する。
液体を収容するカートリッジにおいて、例えば、液体の一例であるインクをインクジェットプリンターに供給するためのカートリッジが知られている。このようなカートリッジでは、従来、インクが収容される凹部を有するケースと、ケースの凹部を封止するシート部材と、凹部内に収容されたインクをインクジェットプリンターに供給する供給孔と、を有するものが知られている。
液体が収容される凹部をシート部材で封止した構成を有する上記のカートリッジに対して、液体を注入する方法の提供が望まれる。また、このような要望は、インクを内部に収容するカートリッジに限られず、インク以外の他の液体を収容するカートリッジにも共通する。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現され得る。
[適用例1]ケースと、前記ケースの内部に設けられ、液体が収容される収容部と、前記収容部の内側から前記ケースの外側に通じ、前記収容部内の前記液体を前記ケースの外側に導出する供給孔と、可撓性を有し、前記収容部の壁のうちの少なくとも一部を構成するシート部材と、前記ケースの内部に設けられ、前記収容部の容積を拡張する向きに前記シート部材を付勢する付勢部材と、を有するカートリッジの製造方法であって、前記ケースに、前記収容部内に通じる注入孔を形成し、前記注入孔から前記収容部内に液体を注入した後、前記注入孔を塞ぐ、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例のカートリッジの製造方法によれば、収容部の壁の少なくとも一部がシート部材で構成されたカートリッジに対して、ケースにあけた注入孔から液体を注入することができる。
[適用例2]ケースと、前記ケースの内部に設けられ、液体が収容される収容部と、前記収容部の内側から前記ケースの外側に通じ、前記収容部内の前記液体を前記ケースの外側に導出する供給孔と、可撓性を有し、前記収容部の壁のうちの少なくとも一部を構成するシート部材と、前記ケースの内部に設けられ、前記収容部の容積を拡張する向きに前記シート部材を付勢する付勢部材と、を有するカートリッジの製造方法であって、前記シート部材に、前記収容部内に通じる注入孔を形成し、前記注入孔から前記収容部内に液体を入した後、前記注入孔を塞ぐ、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例のカートリッジの製造方法によれば、収容部の壁の少なくとも一部がシート部材で構成されたカートリッジに対して、シート部材にあけた注入孔から液体を注入することができる。
[適用例3]上記のカートリッジの製造方法であって、前記液体を注入する前に、前記収容部に、前記収容部の外側から前記収容部の内側に通じる通気孔をあけ、前記通気孔を開放した状態で、前記液体を前記収容部内に注入する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、収容部内に通じる通気孔を開放した状態で液体を収容部内に注入するので、収容部内の大気を通気孔から逃がしながら液体を収容部内に注入することができる。このため、液体を収容部内に導入しやすい。
[適用例4]さらに、前記収容部の外側の大気を前記収容部の内側に導入可能な弁を有する上記のカートリッジの製造方法であって、前記弁を開放することによって前記収容部の内側と前記収容部の外側とを連通させた状態で、前記液体を前記収容部内に注入する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、弁を開放することによって収容室の内側と収容室の外側とを連通させた状態で液体を収容部内に注入することができるので、収容部内の大気を弁を介して収容部外に逃がしながら液体を収容部内に注入することができる。このため、液体を収容部内に導入しやすい。
[適用例5]上記のカートリッジの製造方法であって、前記液体を注入する前に、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、液体を注入する前に、収容部内の液体の少なくとも一部をケースの外側に排出するので、収容部内に残存する液体と新たに注入する液体とが混ざりにくい。
[適用例6]さらに、前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられており、前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、上記のカートリッジの製造方法であって、前記第2大気連通孔を塞いだ状態で、前記大気連通孔から前記大気室の内側を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、第2大気連通孔を塞いだ状態で、大気連通孔から大気室の内側を加圧するので、シート部材を介して収容部を押圧することができる。これにより、収容部内に残存する液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例7]さらに、前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられており、前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、上記のカートリッジの製造方法であって、前記大気連通孔を塞いだ状態で、前記第2大気連通孔から前記大気室の内側を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、大気連通孔を塞いだ状態で、第2大気連通孔から大気室の内側を加圧するので、シート部材を介して収容部を押圧することができる。これにより、収容部内に残存する液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例8]上記のカートリッジの製造方法であって、前記供給孔の気密性を高めた状態で、前記供給孔から前記収容部内を吸引することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、供給孔の気密性を高めた状態で、供給孔から収容部内を吸引するので、収容部内に残存する液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例9]さらに、前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられており、前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、上記のカートリッジの製造方法であって、前記大気連通孔及び前記第2大気連通孔を塞いだ状態で前記ケースを減圧容器に収容してから、前記減圧容器の内部を減圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、大気連通孔及び第2大気連通孔を塞いだ状態でケースを減圧容器に収容してから、減圧容器の内部を減圧するので、大気室内の圧力がケースの外部の圧力よりも高くなる。これにより、シート部材が収容部を収縮させる向きに押圧されるので、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例10]上記のカートリッジの製造方法であって、前記収容部内に大気が残存した状態で、前記ケースを減圧容器に収容してから、前記減圧容器の内部を減圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、ケースを減圧容器に収容した状態で減圧容器の内部を減圧するので、収容部の内部を大気圧よりも低い圧力に減圧することができる。これにより、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例11]上記のカートリッジの製造方法であって、前記ケースの一部を除去することによって開口を形成し、前記ケースの前記開口を介して、前記シート部材を前記収容部の内側に押圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、ケースの開口を介して、シート部材を収容部の内側に押圧するので、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例12]さらに、前記収容部の外側の大気を前記収容部の内側に導入可能な弁を有する上記のカートリッジの製造方法であって、前記弁を介して大気を前記収容部内に送り込むことによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、弁を介して大気を収容部内に送り込むので、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例13]さらに、前記収容部の外側の大気を前記収容部の内側に導入可能な弁を有する上記のカートリッジの製造方法であって、前記弁を開放することによって前記収容部の内側と前記収容部の外側とを連通させた状態で、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、弁を開放することによって収容部の内側と収容部の外側とを連通させるので、収容部内から液体を排出するときに、収容部内に大気を導入しやすい。これにより、収容部内の液体を排出しやすい。
[適用例14]上記のカートリッジの製造方法であって、前記ケースに、前記収容部内に通じる通気孔をあけ、前記通気孔から前記収容部内を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、収容部内に通じる通気孔から収容部内を加圧するので、収容部内の液体を排出しやすい。
[適用例15]上記のカートリッジの製造方法であって、前記ケースに、前記収容部内に通じる通気孔をあけ、前記通気孔を開放することによって前記収容部の内側と前記ケースの外側とを連通させた状態で、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、収容部内に通じる通気孔を開放することによって収容部の内側とケースの外側とを連通させるので、収容部内から液体を排出するときに、収容部内に大気を導入しやすい。これにより、収容部内の液体を排出しやすい。
[適用例16]さらに、前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられている上記のカートリッジの製造方法であって、前記ケースに前記大気室に通じる連通孔をあけ、前記連通孔から前記大気室内を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、ケースの外側から大気室に通じる連通孔を介して大気室内を加圧するので、シート部材が収容部を収縮させる向きに押圧される。これにより、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例17]上記のカートリッジの製造方法であって、前記シート部材の前記収容部側とは反対側から、前記収容部に重なる領域の気密性を高めた状態で、前記領域を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、シート部材の収容部側とは反対側から、収容部に重なる領域の気密性を高めた状態で、収容部に重なる領域を減圧するので、シート部材が収容部を収縮させる向きに押圧される。これにより、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例18]上記のカートリッジの製造方法であって、前記ケースの一部を構成する蓋部材の少なくとも一部を除去する工程を含む、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、蓋部材の少なくとも一部が除去された状態で注入孔を形成することができる。
[適用例19]ケースと、前記ケースの内部に設けられ、液体が収容される収容部と、前記収容部の内側から前記ケースの外側に通じ、前記収容部内の前記液体を前記ケースの外側に導出する供給孔と、可撓性を有し、前記収容部の壁のうちの少なくとも一部を構成するシート部材と、前記ケースの内部に設けられ、前記収容部の容積を拡張する向きに前記シート部材を付勢する付勢部材と、前記収容部の外側の大気を前記収容部の内側に導入可能な弁と、を有するカートリッジの製造方法であって、前記弁を強制的に開放することによって前記収容部の内側と前記収容部の外側とを連通させた状態で、前記供給孔から前記収容部内に液体を注入する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例のカートリッジの製造方法によれば、弁を強制的に開放することによって収容部の内側と収容部の外側とを連通させた状態で、供給孔から収容部内に液体を注入することができる。これにより、収容部内の大気を弁を介して収容部外に逃がしながら液体を収容部内に注入することができる。このため、液体を収容部内に導入しやすい。
[適用例20]上記のカートリッジの製造方法であって、前記液体を注入する前に、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、液体を注入する前に、収容部内の液体の少なくとも一部をケースの外側に排出するので、収容部内に残存する液体と新たに注入する液体とが混ざりにくい。
[適用例21]さらに、前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられており、前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、上記のカートリッジの製造方法であって、前記第2大気連通孔を塞いだ状態で、前記大気連通孔から前記大気室の内側を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、第2大気連通孔を塞いだ状態で、大気連通孔から大気室の内側を加圧するので、シート部材を介して収容部を押圧することができる。これにより、収容部内に残存する液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例22]さらに、前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられており、前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、上記のカートリッジの製造方法であって、前記大気連通孔を塞いだ状態で、前記第2大気連通孔から前記大気室の内側を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、大気連通孔を塞いだ状態で、第2大気連通孔から大気室の内側を加圧するので、シート部材を介して収容部を押圧することができる。これにより、収容部内に残存する液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例23]上記のカートリッジの製造方法であって、前記供給孔の気密性を高めた状態で、前記供給孔から前記収容部内を吸引することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、供給孔の気密性を高めた状態で、供給孔から収容部内を吸引するので、収容部内に残存する液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例24]さらに、前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられており、前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、上記のカートリッジの製造方法であって、前記大気連通孔及び前記第2大気連通孔を塞いだ状態で前記ケースを減圧容器に収容してから、前記減圧容器の内部を減圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、大気連通孔及び第2大気連通孔を塞いだ状態でケースを減圧容器に収容してから、減圧容器の内部を減圧するので、大気室内の圧力がケースの外部の圧力よりも高くなる。これにより、シート部材が収容部を収縮させる向きに押圧されるので、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例25]上記のカートリッジの製造方法であって、前記収容部内に大気が残存した状態で、前記ケースを減圧容器に収容してから、前記減圧容器の内部を減圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、ケースを減圧容器に収容した状態で減圧容器の内部を減圧するので、収容部の内部を大気圧よりも低い圧力に減圧することができる。これにより、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例26]上記のカートリッジの製造方法であって、前記ケースの一部を除去することによって開口を形成し、前記ケースの前記開口を介して、前記シート部材を前記収容部の内側に押圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、ケースの開口を介して、シート部材を収容部の内側に押圧するので、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例27]上記のカートリッジの製造方法であって、前記弁を介して大気を前記収容部内に送り込むことによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、弁を介して大気を収容部内に送り込むので、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例28]上記のカートリッジの製造方法であって、前記弁を開放することによって前記収容部の内側と前記収容部の外側とを連通させた状態で、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、弁を開放することによって収容部の内側と収容部の外側とを連通させるので、収容部内から液体を排出するときに、収容部内に大気を導入しやすい。これにより、収容部内の液体を排出しやすい。
[適用例29]上記のカートリッジの製造方法であって、前記ケースに、前記収容部内に通じる通気孔をあけ、前記通気孔から前記収容部内を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、収容部内に通じる通気孔から収容部内を加圧するので、収容部内の液体を排出しやすい。
[適用例30]上記のカートリッジの製造方法であって、前記ケースに、前記収容部内に通じる通気孔をあけ、前記通気孔を開放することによって前記収容部の内側と前記ケースの外側とを連通させた状態で、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、収容部内に通じる通気孔を開放することによって収容部の内側とケースの外側とを連通させるので、収容部内から液体を排出するときに、収容部内に大気を導入しやすい。これにより、収容部内の液体を排出しやすい。
[適用例31]さらに、前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられている上記のカートリッジの製造方法であって、前記ケースに前記大気室に通じる通気孔をあけ、前記通気孔から前記大気室内を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、ケースの外側から大気室に通じる通気孔を介して大気室内を加圧するので、シート部材が収容部を収縮させる向きに押圧される。これにより、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例32]上記のカートリッジの製造方法であって、前記シート部材の前記収容部側とは反対側から、前記収容部に重なる領域の気密性を高めた状態で、前記領域を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、シート部材の収容部側とは反対側から、収容部に重なる領域の気密性を高めた状態で、収容部に重なる領域を減圧するので、シート部材が収容部を収縮させる向きに押圧される。これにより、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例33]上記のカートリッジの製造方法であって、前記ケースの一部を構成する蓋部材の少なくとも一部を除去する工程を含む、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、蓋部材の少なくとも一部が除去された状態で注入孔を形成することができる。
[適用例34]ケースと、前記ケースの内部に設けられ、液体が収容される収容部と、前記収容部の内側から前記ケースの外側に通じ、前記収容部内の前記液体を前記ケースの外側に導出する供給孔と、可撓性を有し、前記収容部の壁のうちの少なくとも一部を構成するシート部材と、前記ケースの内部に設けられ、前記収容部の容積を拡張する向きに前記シート部材を付勢する付勢部材と、を有するカートリッジの製造方法であって、前記収容部に、前記収容部の外側から前記収容部の内側に通じる通気孔をあけ、前記通気孔を開放した状態で、前記供給孔から前記収容部内に液体を注入した後に、前記通気孔を塞ぐ、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例のカートリッジの製造方法によれば、収容部にあけた通気孔を開放した状態で、供給孔から収容部内に液体を注入するので、収容部内の大気を通気孔を介して収容部外に逃がしながら液体を収容部内に注入することができる。このため、液体を収容部内に導入しやすい。
[適用例35]上記のカートリッジの製造方法であって、前記液体を注入する前に、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、液体を注入する前に、収容部内の液体の少なくとも一部をケースの外側に排出するので、収容部内に残存する液体と新たに注入する液体とが混ざりにくい。
[適用例36]さらに、前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられており、前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、上記のカートリッジの製造方法であって、前記第2大気連通孔を塞いだ状態で、前記大気連通孔から前記大気室の内側を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、第2大気連通孔を塞いだ状態で、大気連通孔から大気室の内側を加圧するので、シート部材を介して収容部を押圧することができる。これにより、収容部内に残存する液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例37]さらに、前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられており、前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、上記のカートリッジの製造方法であって、前記大気連通孔を塞いだ状態で、前記第2大気連通孔から前記大気室の内側を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、大気連通孔を塞いだ状態で、第2大気連通孔から大気室の内側を加圧するので、シート部材を介して収容部を押圧することができる。これにより、収容部内に残存する液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例38]上記のカートリッジの製造方法であって、前記供給孔の気密性を高めた状態で、前記供給孔から前記収容部内を吸引することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、供給孔の気密性を高めた状態で、供給孔から収容部内を吸引するので、収容部内に残存する液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例39]さらに、前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられており、前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、上記のカートリッジの製造方法であって、前記大気連通孔及び前記第2大気連通孔を塞いだ状態で前記ケースを減圧容器に収容してから、前記減圧容器の内部を減圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、大気連通孔及び第2大気連通孔を塞いだ状態でケースを減圧容器に収容してから、減圧容器の内部を減圧するので、大気室内の圧力がケースの外部の圧力よりも高くなる。これにより、シート部材が収容部を収縮させる向きに押圧されるので、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例40]上記のカートリッジの製造方法であって、前記収容部内に大気が残存した状態で、前記ケースを減圧容器に収容してから、前記減圧容器の内部を減圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、ケースを減圧容器に収容した状態で減圧容器の内部を減圧するので、収容部の内部を大気圧よりも低い圧力に減圧することができる。これにより、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例41]上記のカートリッジの製造方法であって、前記ケースの一部を除去することによって開口を形成し、前記ケースの前記開口を介して、前記シート部材を前記収容部の内側に押圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、ケースの開口を介して、シート部材を収容部の内側に押圧するので、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例42]さらに、前記収容部の外側の大気を前記収容部の内側に導入可能な弁を有する上記のカートリッジの製造方法であって、前記弁を介して大気を前記収容部内に送り込むことによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、弁を介して大気を収容部内に送り込むので、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例43]さらに、前記収容部の外側の大気を前記収容部の内側に導入可能な弁を有する上記のカートリッジの製造方法であって、前記弁を開放することによって前記収容部の内側と前記収容部の外側とを連通させた状態で、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、弁を開放することによって収容部の内側と収容部の外側とを連通させるので、収容部内から液体を排出するときに、収容部内に大気を導入しやすい。これにより、収容部内の液体を排出しやすい。
[適用例44]上記のカートリッジの製造方法であって、前記通気孔から前記収容部内を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、収容部内に通じる通気孔から収容部内を加圧するので、収容部内の液体を排出しやすい。
[適用例45]上記のカートリッジの製造方法であって、前記通気孔を開放することによって前記収容部の内側と前記ケースの外側とを連通させた状態で、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、収容部内に通じる通気孔を開放することによって収容部の内側とケースの外側とを連通させるので、収容部内から液体を排出するときに、収容部内に大気を導入しやすい。これにより、収容部内の液体を排出しやすい。
[適用例46]さらに、前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられている上記のカートリッジの製造方法であって、前記ケースに前記大気室に通じる連通孔をあけ、前記連通孔から前記大気室内を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、ケースの外側から大気室に通じる連通孔を介して大気室内を加圧するので、シート部材が収容部を収縮させる向きに押圧される。これにより、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例47]上記のカートリッジの製造方法であって、前記シート部材の前記収容部側とは反対側から、前記収容部に重なる領域の気密性を高めた状態で、前記領域を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、シート部材の収容部側とは反対側から、収容部に重なる領域の気密性を高めた状態で、収容部に重なる領域を減圧するので、シート部材が収容部を収縮させる向きに押圧される。これにより、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例48]上記のカートリッジの製造方法であって、前記ケースの一部を構成する蓋部材の少なくとも一部を除去する工程を含む、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、蓋部材の少なくとも一部が除去された状態で注入孔を形成することができる。
[適用例49]ケースと、前記ケースの内部に設けられ、液体が収容される収容部と、前記収容部の内側から前記ケースの外側に通じ、前記収容部内の前記液体を前記ケースの外側に導出する供給孔と、可撓性を有し、前記収容部の壁のうちの少なくとも一部を構成するシート部材と、前記ケースの内部に設けられ、前記収容部の容積を拡張する向きに前記シート部材を付勢する付勢部材と、前記ケースの内部で且つ前記収容部の外部に設けられた大気室と、を有するカートリッジの製造方法であって、前記ケースの一部を除去することによって開口を形成し、前記開口を介して前記大気室の内部を減圧しながら、前記供給孔から前記収容部内に液体を注入する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例のカートリッジの製造方法によれば、ケースに形成した開口を介して大気室の内部を減圧するので、シート部材が収容部の容積を拡張する向きに引っ張られる。このため、液体を収容部内に導入しやすい。
[適用例50]上記のカートリッジの製造方法であって、前記シート部材の前記収容部側とは反対側から、前記収容部に重なる領域の気密性を高めた状態で、前記領域を減圧しながら、前記供給孔から前記収容部内に液体を注入する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、シート部材の収容部側とは反対側から、収容部に重なる領域の気密性を高めた状態で、収容部に重なる領域を減圧するので、シート部材が収容部の容積を拡張する向きに引っ張られる。このため、液体を収容部内に導入しやすい。
[適用例51]上記のカートリッジの製造方法であって、前記液体を注入する前に、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、液体を注入する前に、収容部内の液体の少なくとも一部をケースの外側に排出するので、収容部内に残存する液体と新たに注入する液体とが混ざりにくい。
[適用例52]さらに、前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、上記のカートリッジの製造方法であって、前記第2大気連通孔を塞いだ状態で、前記大気連通孔から前記大気室の内側を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、第2大気連通孔を塞いだ状態で、大気連通孔から大気室の内側を加圧するので、シート部材を介して収容部を押圧することができる。これにより、収容部内に残存する液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例53]さらに、前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、上記のカートリッジの製造方法であって、前記大気連通孔を塞いだ状態で、前記第2大気連通孔から前記大気室の内側を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、大気連通孔を塞いだ状態で、第2大気連通孔から大気室の内側を加圧するので、シート部材を介して収容部を押圧することができる。これにより、収容部内に残存する液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例54]上記のカートリッジの製造方法であって、前記供給孔の気密性を高めた状態で、前記供給孔から前記収容部内を吸引することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、供給孔の気密性を高めた状態で、供給孔から収容部内を吸引するので、収容部内に残存する液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例55]さらに、前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、上記のカートリッジの製造方法であって、前記大気連通孔及び前記第2大気連通孔を塞いだ状態で前記ケースを減圧容器に収容してから、前記減圧容器の内部を減圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、大気連通孔及び第2大気連通孔を塞いだ状態でケースを減圧容器に収容してから、減圧容器の内部を減圧するので、大気室内の圧力がケースの外部の圧力よりも高くなる。これにより、シート部材が収容部を収縮させる向きに押圧されるので、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例56]上記のカートリッジの製造方法であって、前記収容部内に大気が残存した状態で、前記ケースを減圧容器に収容してから、前記減圧容器の内部を減圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、ケースを減圧容器に収容した状態で減圧容器の内部を減圧するので、収容部の内部を大気圧よりも低い圧力に減圧することができる。これにより、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例57]上記のカートリッジの製造方法であって、前記ケースの前記開口を介して、前記シート部材を前記収容部の内側に押圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、ケースの開口を介して、シート部材を収容部の内側に押圧するので、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例58]さらに、前記収容部の外側の大気を前記収容部の内側に導入可能な弁を有する上記のカートリッジの製造方法であって、前記弁を介して大気を前記収容部内に送り込むことによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、弁を介して大気を収容部内に送り込むので、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例59]さらに、前記収容部の外側の大気を前記収容部の内側に導入可能な弁を有する上記のカートリッジの製造方法であって、前記弁を開放することによって前記収容部の内側と前記収容部の外側とを連通させた状態で、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、弁を開放することによって収容部の内側と収容部の外側とを連通させるので、収容部内から液体を排出するときに、収容部内に大気を導入しやすい。これにより、収容部内の液体を排出しやすい。
[適用例60]上記のカートリッジの製造方法であって、前記ケースに、前記収容部内に通じる通気孔をあけ、前記通気孔から前記収容部内を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、収容部内に通じる通気孔から収容部内を加圧するので、収容部内の液体を排出しやすい。
[適用例61]上記のカートリッジの製造方法であって、前記ケースに、前記収容部内に通じる通気孔をあけ、前記通気孔を開放することによって前記収容部の内側と前記ケースの外側とを連通させた状態で、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、収容部内に通じる通気孔を開放することによって収容部の内側とケースの外側とを連通させるので、収容部内から液体を排出するときに、収容部内に大気を導入しやすい。これにより、収容部内の液体を排出しやすい。
[適用例62]上記のカートリッジの製造方法であって、前記ケースに前記大気室に通じる連通孔をあけ、前記連通孔から前記大気室内を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、ケースの外側から大気室に通じる連通孔を介して大気室内を加圧するので、シート部材が収容部を収縮させる向きに押圧される。これにより、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例63]上記のカートリッジの製造方法であって、前記シート部材の前記収容部側とは反対側から、前記収容部に重なる領域の気密性を高めた状態で、前記領域を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、シート部材の収容部側とは反対側から、収容部に重なる領域の気密性を高めた状態で、収容部に重なる領域を減圧するので、シート部材が収容部を収縮させる向きに押圧される。これにより、収容部内に残存している液体の少なくとも一部を供給孔から排出することができる。
[適用例64]上記のカートリッジの製造方法であって、前記ケースの一部を構成する蓋部材の少なくとも一部を除去する工程を含む、ことを特徴とするカートリッジの製造方法。
この適用例では、蓋部材の少なくとも一部が除去された状態で注入孔を形成することができる。
[適用例65]上記の製造方法を実施するためのカートリッジの製造装置であって、前記注入孔を形成する孔形成部材と、前記注入孔から前記収容部内に液体を注入する注入部材と、前記注入孔を塞ぐ封止部材と、を有する、ことを特徴とするカートリッジの製造装置。
この適用例のカートリッジの製造装置によれば、収容部の壁の少なくとも一部がシート部材で構成されたカートリッジに対して、注入孔から液体を収容部内に注入することができる。
[適用例66]上記の製造方法を実施するためのカートリッジの製造装置であって、前記供給孔を、前記カートリッジの外側から覆うことによって、前記供給孔を封止する封止部材と、前記封止部材に接続され、前記封止部材越しに前記供給孔から液体を前記収容部内に注入する注入部材と、を有する、ことを特徴とするカートリッジの製造装置。
この適用例のカートリッジの製造装置によれば、収容部の壁の少なくとも一部がシート部材で構成されたカートリッジに対して、供給孔から液体を収容部内に注入することができる。
液体噴射システムを例に、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、それぞれの構成を認識可能な程度の大きさにするために、構成や部材の縮尺が異なっていることがある。
[液体噴射システムの構成]
液体噴射システム1は、図1に示すように、プリンター5と、液体としてのインクを収容する液体収容容器の一例であるカートリッジ7と、を有している。なお、図1には、相互に直交する座標軸であるXYZ軸が付されている。これ以降に示す図についても必要に応じてXYZ軸が付されている。図1では、プリンター5は、X軸方向とY軸方向とによって規定される水平な平面に配置されている。Z軸方向は、水平な平面に直交する方向であり、Z軸負方向が鉛直下方向となる。
液体噴射システム1は、図1に示すように、プリンター5と、液体としてのインクを収容する液体収容容器の一例であるカートリッジ7と、を有している。なお、図1には、相互に直交する座標軸であるXYZ軸が付されている。これ以降に示す図についても必要に応じてXYZ軸が付されている。図1では、プリンター5は、X軸方向とY軸方向とによって規定される水平な平面に配置されている。Z軸方向は、水平な平面に直交する方向であり、Z軸負方向が鉛直下方向となる。
プリンター5は、副走査送り機構と、主走査送り機構と、ヘッド駆動機構を有している。副走査送り機構は、図示しない紙送りモーターを動力とする紙送りローラー11を用いて印刷用紙Pを副走査方向に搬送する。主走査送り機構は、キャリッジモーター13の動力を用いて、駆動ベルト15に接続されたキャリッジ17を主走査方向に往復動させる。プリンター5の主走査方向はY軸方向であり、副走査方向はX軸方向である。ヘッド駆動機構は、キャリッジ17に備えられた印刷ヘッド19を駆動して液体としてのインクの吐出及びドット形成を実行する。プリンター5は、さらに、上述した各機構を制御するための制御部21を備えている。印刷ヘッド19は、フレキシブルケーブル23を介して制御部21に接続されている。
キャリッジ17は、ホルダー25と、印刷ヘッド19とを備えている。ホルダー25は、複数のカートリッジ7を装着可能に構成されており、印刷ヘッド19の上側に配置されている。本実施形態では、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン、ライトマゼンタ、及びライトシアンの6種類のカートリッジ7が、ホルダー25に1つずつ装着される。6つのカートリッジ7は、それぞれ、ホルダー25に対して着脱可能に構成されている。なお、カートリッジ7の種類は、上記の6種類に限定されず、他の任意の種類も採用され得る。また、ホルダー25に装着可能なカートリッジ7の個数は、6つに限定されず、1つ以上の任意の個数が採用され得る。印刷ヘッド19は、インクを吐出することによりインクを噴射する液体噴射部として機能する。
ホルダー25は、図2に示すように、凹部31を有している。カートリッジ7は、ホルダー25の凹部31内に装着される。本実施形態では、凹部31内に6つのカートリッジ7が収容され得る。本実施形態では、凹部31内に装着される6つのカートリッジ7は、相互に隙間をあけた状態で凹部31内に収容される。凹部31内には、凹部31内に装着される6つのカートリッジ7のそれぞれに対応する装着位置が規定されている。6つの装着位置は、凹部31内において、Y軸方向に並んでいる。つまり、6つのカートリッジ7は、Y軸方向に並んだ状態で凹部31内に収容される。
凹部31内には、ホルダー25の底部25Aに、6つの導入部33が設けられている。6つの導入部33は、それぞれ、装着位置ごとに設けられている。つまり、6つの導入部33は、それぞれ、凹部31内に装着される6つのカートリッジ7のそれぞれに対応して設けられている。このため、6つの導入部33は、凹部31内において、Y軸方向に並んでいる。そして、ホルダー25に装着される6つのカートリッジ7は、凹部31内において、Y軸方向に沿って並ぶ。なお、図2では、ホルダー25に1つのカートリッジ7が装着された状態が示されている。
また、ホルダー25には、6つのレバー35と、6つの係合穴37と、が設けられている。本実施形態では、カートリッジ7の装着位置ごとに、1つのレバー35と、1つの係合穴37と、が設けられている。6つのレバー35は、Y軸方向に並んでいる。6つの係合穴37も、Y軸方向に並んでいる。
レバー35は、導入部33の−X軸方向側に設けられている。ホルダー25では、導入部33を挟んでレバー35の反対側(+X軸方向側)に、側壁41が設けられている。また、導入部33を挟んでY軸方向に対峙するそれぞれの位置に、側壁43と側壁45とが設けられている。側壁43は、底部25Aの+Y軸方向側に位置している。側壁45は、底部25Aの−Y軸方向側に位置している。また、Y軸方向にレバー35を挟んで側壁41に対峙する位置には、側壁47が設けられている。側壁41と、側壁43と、側壁45と、側壁47とは、それぞれ、底部25Aから+Z軸方向に突出している。底部25Aは、側壁41と、側壁43と、側壁45と、側壁47とによって囲まれている。これにより、凹部31が区画されている。
レバー35は、図2中のA−A線における断面図である図3に示すように、側壁47と側壁41との間に設けられている。なお、図3は、ホルダー25を、導入部33を貫通するXZ平面で切断したときの断面図に相当する。レバー35は、側壁47と導入部33との間に設けられている。レバー35は、ホルダー25に装着されるカートリッジ7を固定する。作業者は、レバー35によるカートリッジ7の固定を解除することによって、カートリッジ7をホルダー25から外すことができる。係合穴37は、側壁41に設けられている。係合穴37は、側壁41を貫通している。
導入部33は、レバー35と側壁41との間において、底部25Aに設けられている。導入部33は、流路51と、土手部53と、フィルター55と、パッキン57と、を含む。流路51は、カートリッジ7から供給されたインクの通路であり、底部25Aを貫通する開口として設けられている。土手部53は、底部25Aに設けられており、底部25Aから+Z軸方向に向かって凸となる向きに突出している。土手部53は、凹部31の内側において、流路51を囲んでいる。フィルター55は、土手部53に被せられており、流路51の凹部31の内側における開口を土手部53側から覆っている。パッキン57は、底部25Aに設けられており、凹部31の内側において、土手部53を囲んでいる。パッキン57は、例えば、ゴムやエラストマーなどの弾性を有する材料で構成されている。
[カートリッジの構成]
カートリッジ7は、図4に示すように、ケース61を有している。ケース61は、カートリッジ7の外殻を構成している。ケース61は、第1ケース62と、第2ケース63と、を含む。本実施形態では、第1ケース62と第2ケース63とによってカートリッジ7の外殻が構成される。第1ケース62は、図5に示すように、第1壁71と、第2壁72と、第3壁73と、第4壁74と、第5壁75と、第6壁76と、第7壁77と、を有している。第2壁72〜第7壁77は、それぞれ、第1壁71に交差している。第2壁72〜第7壁77は、それぞれ、第1壁71から−Y軸方向側に向かって、すなわち第1壁71から第2ケース63側に向かって突出している。
カートリッジ7は、図4に示すように、ケース61を有している。ケース61は、カートリッジ7の外殻を構成している。ケース61は、第1ケース62と、第2ケース63と、を含む。本実施形態では、第1ケース62と第2ケース63とによってカートリッジ7の外殻が構成される。第1ケース62は、図5に示すように、第1壁71と、第2壁72と、第3壁73と、第4壁74と、第5壁75と、第6壁76と、第7壁77と、を有している。第2壁72〜第7壁77は、それぞれ、第1壁71に交差している。第2壁72〜第7壁77は、それぞれ、第1壁71から−Y軸方向側に向かって、すなわち第1壁71から第2ケース63側に向かって突出している。
第2壁72と第3壁73とは、第1壁71をZ軸方向に挟んで互いに対峙する位置に設けられている。第4壁74と第5壁75とは、第1壁71をX軸方向に挟んで互いに対峙する位置に設けられている。第4壁74及び第5壁75は、それぞれ、第3壁73に交差している。また、第4壁74は、第3壁73側とは反対側において、第2壁72に交差している。
第6壁76は、Z軸方向における第5壁75の第2壁72側、すなわち第5壁75の第3壁73側とは反対側において、第5壁75に交差している。第7壁77は、第6壁76の第5壁75側とは反対側において、第6壁76に交差している。また、第7壁77は、第2壁72の第4壁74側とは反対側において、第2壁72に交差している。第6壁76は、第5壁75及び第2壁72のそれぞれに対して傾斜している。第6壁76は、第3壁73側から第2壁72側に近づくにつれて第4壁74に近づく向きに傾斜している。
上記の構成により、第1壁71は、第2壁72〜第7壁77によって囲まれている。第2壁72〜第7壁77は、第1壁71から−Y軸方向に向かって突出している。このため、第1ケース62は、第1壁71を底部として、第2壁72〜第7壁77によって凹状に構成されている。第1壁71〜第7壁77によって、凹部65が構成されている。凹部65は、+Y軸方向に向かって凹となる向きに構成されている。凹部65は、−Y軸方向に向かって、すなわち第2ケース63側に向かって開口している。凹部65は、後述するシート部材107によって塞がれる。そして、シート部材107によって塞がれた凹部65内にインクが収容される。このため、凹部65が、インクの収容部として機能する。なお、以下において、凹部65の内側の面は、内面67と表記されることがある。
第1ケース62には、図6に示すように、凹部65の輪郭に沿った土手部81が設けられている。土手部81は、第2壁72〜第7壁77に沿って設けられている。また、第1ケース62には、凹部65を第1凹部65Aと第2凹部65Bとに仕切る仕切壁83が設けられている。土手部81は、仕切壁83にも設けられている。なお、図6では、構成をわかりやすく示すため、土手部81にハッチングが施されている。凹部65のうち、第3壁73と、第5壁75と、第7壁77と、第2壁72の一部と、仕切壁83と、第4壁74の一部と、によって囲まれた領域が第1凹部65Aである。また、凹部65のうち、第2壁72の他部と、仕切壁83と、第4壁74の他部と、によって囲まれた領域、すなわち凹部65から第1凹部65Aを除いた領域が第2凹部65Bである。
また、第2壁72には、図5に示すように、凹部65の内側と第1ケース62の外側との間を貫通する供給孔85が設けられている。凹部65内に収容されたインクは、供給孔85からカートリッジ7の外に排出される。また、第2壁72の凹部65側とは反対側、すなわち第2壁72の外側には、図7(a)に示すように、供給孔85を囲む土手部86が設けられている。土手部86は、第2壁72から第3壁73側とは反対側(−Z軸方向側)に向かって突出している。土手部86は、供給孔85を外側から囲んでいる。
第4壁74には、突起部87が設けられている。突起部87は、第4壁74から第5壁75側とは反対側(+X軸方向側)に向かって突出している。突起部87は、Z軸方向において、第2壁72と第3壁73との間に位置している。突起部87は、カートリッジ7がホルダー25に装着された状態において、図3に示す係合穴37に嵌合する。また、図7(b)に示すように、第5壁75には、突起部88が設けられている。突起部88は、第5壁75から第4壁74側とは反対側(−X軸方向側)に向かって突出している。突起部88は、カートリッジ7がホルダー25に装着された状態において、図3に示すレバー35によって係止される。これにより、カートリッジ7がホルダー25に固定され得る。第2壁72において、土手部86によって囲まれた領域内で且つ供給孔85の外側の領域に、連通孔91が設けられている。連通孔91は、凹部65の内側と第1ケース62の外側との間を貫通している。
また、カートリッジ7は、図5に示すように、弁ユニット101と、コイルばね103と、受圧板105と、シート部材107と、を有している。シート部材107は、合成樹脂(例えば、ナイロンや、ポリプロピレン等)により形成され、可撓性を有する。シート部材107は、第2ケース63の第1ケース62側に設けられている。シート部材107は、第1ケース62の土手部81に接合されている。本実施形態では、シート部材107は、溶着によって土手部81に接合されている。これにより、第1ケース62の凹部65が、シート部材107によって塞がれている。凹部65とシート部材107とによって囲まれた領域は、収容部109と呼ばれる。そして、シート部材107によって塞がれた凹部65内、すなわち収容部109内にインクが収容される。このため、本実施形態では、シート部材107が収容部109の壁の一部を構成している。
前述したように、第1ケース62では、図6に示すように、凹部65が仕切壁83によって第1凹部65Aと第2凹部65Bとに仕切られている。このため、シート部材107が土手部81に接合されると、収容部109が第1収容部109Aと第2収容部109Bとに仕切られる。第1収容部109Aが第1凹部65Aに対応する。第2収容部109Bが第2凹部65Bに対応する。上述したように、シート部材107は、可撓性を有している。このため、第1収容部109Aの容積を変化させることができる。シート部材107は、第1収容部109Aの容積の変化に追従し易いよう、あらかじめ凹部65の内面67に沿って押し伸ばされた状態で第1ケース62に接合されている。
コイルばね103は、図5に示すように、シート部材107の第1ケース62側に設けられており、凹部65内に収容されている。コイルばね103は、円錐台形状に巻かれている。なお、図5では、コイルばね103が簡略化されている。受圧板105は、コイルばね103のシート部材107側に設けられている。つまり、受圧板105は、コイルばね103とシート部材107との間に介在している。コイルばね103の下底部分は、第1壁71に当接している。コイルばね103の上底部分は、受圧板105のシート部材107側の面とは反対側の面に当接している。また、コイルばね103の上底部分は、受圧板105の略中央部分に当接する。なお、受圧板105は、ポリプロピレン等の合成樹脂や、ステンレスなどの金属により形成される。
コイルばね103は、受圧板105をシート部材107側に向かって付勢する。言い換えると、コイルばね103は、Y軸負方向に受圧板105を付勢する。すなわち、コイルばね103は、収容部109の容積を拡大する方向に受圧板105を付勢する。第2ケース63は、シート部材107の受圧板105側とは反対側に設けられている。第2ケース63は、シート部材107を覆うように第1ケース62に取り付けられている。これにより、シート部材107が外部から保護される。
弁ユニット101は、凹部65の内側に設けられている。シート部材107は、凹部65を弁ユニット101ごと覆っている。シート部材107の弁ユニット101に重なる部位には、通気孔111が形成されている。通気孔111は、弁ユニット101によって塞がれている。また、第2ケース63には、大気連通孔113が設けられている。そして、シート部材107と第2ケース63との間の空間は、大気連通孔113を介してカートリッジ7の外側と連通している。このため、シート部材107と第2ケース63との間の空間には、大気が介在している。
なお、シート部材107と第2ケース63との間の空間は、大気室115と呼ばれる。大気連通孔113は、大気室115に通じている。本実施形態では、連通孔91が大気室115に通じている。つまり、本実施形態では、土手部86によって囲まれた空間は、連通孔91から大気室115を介して大気連通孔113に通じている。
収容部109内のインクが減少すると、弁ユニット101が開状態となり、通気孔111が開放される。このため、カートリッジ7の外側の大気が大気連通孔113、大気室115及び通気孔111を通って収容部109の内部に流入し得る。そして、大気が収容部109に流入することによって、収容部109の圧力低下が軽減されると、弁ユニット101が閉状態となる。これにより、通気孔111が弁ユニット101によって塞がれる。このような動作により、収容部109の圧力が、印刷ヘッド19にインクを供給するのに適した適切な圧力範囲に維持され得る。
また、カートリッジ7は、図5に示すように、プリズム121と、シート部材123と、を有している。ここで、第1ケース62の第2壁72には、図8に示すように、開口部125が設けられている。開口部125を介して第1ケース62の内部と第1ケース62の外部との間が通じている。プリズム121は、開口部125に重なる位置に設けられており、開口部125を覆う大きさを有している。開口部125は、プリズム121によって第1ケース62の外側から塞がれている。そして、プリズム121は、図9に示すように、開口部125を介して第1ケース62の外部から第1ケース62の内部に突出している。本実施形態では、開口部125がプリズム121によって塞がれているので、収容部109内のインクが開口部125から漏れ出すことが抑えられる。このため、プリズム121は、収容部109の内面67の一部を構成している。このことから、プリズム121は、第1ケース62の一部であるともみなされ得る。
プリズム121は、光学的にインクが存在するか否かを検出するための液体検出部として機能する。プリズム121は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂により形成された光透過性を有する部材である。プリズム121を構成する部材は、適度な光透過性を持っていれば、透明でなくても良い。収容部109内にインクが存在するか否かは、例えば次のように検出される。プリンター5に、発光素子と受光素子を備えた光学センサーが設けられている。発光素子から、プリズム121に向けて光が射出される。インクがプリズム121の周辺に存在する場合は、光はプリズム121を透過して、収容部109内へ向う。一方、インクがプリズム121の周辺に存在しない場合は、発光素子から射出された光はプリズム121の2つの反射面によって反射され、受光素子に到達する。受光素子に光が到達したかどうかに基づいて、収容部109内にインクが存在するか否かをプリンター5が判定する。なお、インクの存否は、制御部21によって判定される。
また、第1ケース62の第2壁72には、図8に示すように、X軸方向において開口部125と供給孔85との間に、第2壁72の外側から凹部65内に向かって凹となる凹部126が設けられている。凹部126内の第2壁72には、凹部126内から凹部65内に通じる連通孔127と、連通孔128と、が設けられている。シート部材123は、凹部126に重なる位置に設けられており、凹部126を覆う大きさを有している。シート部材123は、凹部126を第1ケース62の外側から塞いでいる。本実施形態では、凹部126がシート部材123によって塞がれているので、収容部109内のインクが凹部126から漏れ出すことが抑えられる。このため、シート部材123は、収容部109の内面67の一部を構成しているとみなされ得る。このことから、シート部材123は、第1ケース62の一部であるともみなされ得る。
連通孔127は、図9に示すように、第1凹部65A内から凹部126内に通じている。連通孔128は、凹部126内から第2凹部65B内に通じている。つまり、第1凹部65Aと第2凹部65Bとは、連通孔127、凹部126、及び連通孔128を介して互いに通じている。このため、第1収容部109Aと第2収容部109Bとは、連通孔127、凹部126、及び連通孔128を介して互いに通じている。なお、図9では、連通孔127と連通孔128とをXZ平面で切断したときの断面が示されている。
また、カートリッジ7は、図5に示すように、板ばね131と、フォーム133と、フィルター135と、を有している。ここで、第1ケース62には、図8に示すように、土手部86によって囲まれた領域内で、且つ供給孔85に重なる領域に、第2壁72の外側から凹部65内に向かって凹となる凹部137が設けられている。そして、板ばね131及びフォーム133は、図9に示すように、凹部137内に収められている。また、フィルター135は、土手部86によって囲まれた領域内に設けられており、凹部137を第2壁72の外側から覆っている。フィルター135としては、例えば、プレス加工などでフィルム材に貫通孔をあけたものや、PALL社製のMMM膜などの非対称膜、例えば織布のような対称膜などを採用することができる。
第6壁76の凹部65側とは反対側、すなわち第6壁76の外側には、図8に示すように、回路基板141が設けられている。回路基板141は、第6壁76に沿って延伸している。このため、回路基板141は、第2壁72及び第5壁75のそれぞれに対して傾斜している。回路基板141は、第3壁73側から第2壁72側に近づくにつれて第4壁74に近づく向きに傾斜している。回路基板141の第6壁76側とは反対側の面には、ホルダー25の接点機構27(図3)に接触する複数の端子143が設けられている。回路基板141の第6壁76側には、不揮発性メモリーなどの記憶装置(図示せず)が設けられている。複数の端子143は、この記憶装置に電気的に接続されている。
カートリッジ7がホルダー25に装着された状態において、複数の端子143は、図3に示す接点機構27に電気的に接触する。接点機構27は、フレキシブルケーブル23(図1)を介して制御部21に電気的に接続されている。そして、接点機構27とカートリッジ7の記憶装置とが、回路基板141を介して電気的につながることによって、制御部21とカートリッジ7の記憶装置との間で各種情報の伝達が可能となる。
上記の構成を有するカートリッジ7は、図10に示すように、ホルダー25に装着された状態において、レバー35によって位置が固定される。カートリッジ7がホルダー25に装着されると、土手部86がパッキン57に当接し、土手部86によって囲まれた領域内に土手部53が挿入される。つまり、土手部86は、土手部53よりも外側から流路51を囲む。そして、土手部86によって囲まれた領域内において、フィルター135がフィルター55に接触する。これにより、収容部109内のインクは、供給孔85からフォーム133及びフィルター135を経て、フィルター55から流路51に供給され得る。
このとき、土手部86は、土手部53よりも外側から流路51を囲んだ状態で、パッキン57に当接している。これにより、土手部86とパッキン57とによって囲まれた空間の気密性が高められる。このため、インクがカートリッジ7から流路51に供給されるときに、土手部53に囲まれた領域の外側にこぼれたインクがパッキン57と土手部86とによってせき止められる。
本実施形態でのカートリッジ7におけるインクの流れと、大気の流れについて説明する。カートリッジ7において、インク161は、図11(a)に示すように、第1ケース62とシート部材107とによって区画される収容部109に収容されている。収容部109は、仕切壁83によって、第1収容部109Aと第2収容部109Bとに仕切られている。弁ユニット101(図5)は、収容部109内に設けられている。弁ユニット101は、図11(a)に示すカバーバルブ163と、レバーバルブ165と、ばね部材167と、を含む。
カバーバルブ163には、大気導入口171が設けられている。大気導入口171は、カバーバルブ163を貫通している。大気導入口171は、カートリッジ7内において、第1収容部109Aの内部と、収容部109の外部にある大気室115とを連通させる連通路として機能する。レバーバルブ165は、カバーバルブ163の第2ケース63側とは反対側に設けられている。レバーバルブ165は、弁部173と、レバー部175と、を含む。弁部173は、カバーバルブ163の大気導入口171に重なっている。レバー部175は、弁部173から、受圧板105と第1壁71の内面67との間の領域内に延在している。ばね部材167は、レバーバルブ165のカバーバルブ163側とは反対側に設けられている。ばね部材167は、レバーバルブ165の弁部173をカバーバルブ163側に向かって付勢している。これにより、カバーバルブ163の大気導入口171が、弁部173によって塞がれている。以下において、大気導入口171が弁部173によって塞がれている状態は、弁ユニット101が閉状態であると表現される。
収容部109内のインク161が消費されていくと、受圧板105は、図11(b)に示すように、第1壁71の内面67側に向かって変位する。受圧板105が第1壁71の内面67側に向かって変位すると、受圧板105がレバー部175を第1壁71の内面67側に向かって押す。これにより、弁部173の姿勢が変化し、弁部173とカバーバルブ163との間に隙間が発生する。これにより、大気導入口171と第1収容部109Aとが連通する。以下において、弁部173とカバーバルブ163との間に隙間が発生することによって、大気導入口171と収容部109とが連通する状態は、弁ユニット101が開状態であると表現される。弁ユニット101が開状態になると、収容部109の外側にある大気室115の大気が大気導入口171を通って第1収容部109Aの内部に流入する。
大気が大気導入口171を通って第1収容部109Aの内部に流入すると、受圧板105は、図11(c)に示すように、第2ケース63側に向かって変位する。つまり、大気が大気導入口171を通って第1収容部109Aの内部に流入することによって、図11(b)に示す状態に比較して、第1収容部109Aの容積が増大する。これにより、収容部109内の負圧が軽減する(大気圧に近づく)。そして、第1収容部109Aにある程度の大気が導入されると、受圧板105がレバー部175から離れる。これにより、弁部173が大気導入口171を塞ぐ。すなわち、弁ユニット101が閉状態となる。このように、収容部109のインク161の消費に伴って、収容部109内の負圧が大きくなると一次的にレバーバルブ165が開状態になることで収容部109内の圧力を適切な圧力範囲に維持することが可能となる。
本実施形態では、連通孔91は、土手部86によって囲まれた領域内から、第1ケース62の第2壁72を貫通して、大気室115に連通している。つまり、土手部86によって囲まれた領域内と大気室115とが、連通孔91を介して連通している。大気室115は、第2ケース63とシート部材107との間の隙間を介して大気連通孔113に連通している。このため、土手部86によって囲まれた領域内は、第1ケース62内を通って第1ケース62の外側に通じている。これにより、土手部86によって囲まれた領域の内部をカートリッジ7の外側から封止したときに、土手部86によって囲まれた領域内の圧力と、第1ケース62の外部の圧力(大気圧)との差異を軽減することができる。
本実施形態では、カートリッジ7をプリンター5に装着するときに、ホルダー25内において、土手部86によって囲まれた領域が封止された状態になる。そして、土手部86によって囲まれた領域が封止された状態で、土手部86によって囲まれた領域内のフィルター135がプリンター5側のフィルター55(図3)に当接する。これにより、インク161が土手部86によって囲まれた領域内から外に漏出することを抑えることができる。カートリッジ7のプリンター5への装着に際して土手部86によって囲まれた領域が封止されるとき、土手部86によって囲まれた領域内の圧力が高くなることがある。このとき、土手部86によって囲まれた領域内の圧力の上昇によって、土手部86によって囲まれた領域内の大気がフィルター135を通って収容部109内に流入することがある。大気が収容部109内に流入すると、流入した大気が気泡となってプリンター5の印刷ヘッド19に到達することが考えられる。印刷ヘッド19内に気泡が混入すると、気泡によってインク161の吐出性能が低下することがある。
このようなことに対して、本実施形態では、土手部86によって囲まれた領域の内部が、連通孔91、大気室115、及び大気連通孔113を介して第1ケース62の外側に通じている。このため、カートリッジ7のプリンター5への装着に際して土手部86によって囲まれた領域が封止されるとき、土手部86によって囲まれた領域内の圧力が高くなっても、土手部86によって囲まれた領域内の大気を連通孔91、大気室115、及び大気連通孔113を介して第1ケース62の外側に逃がすことができる。また、例えば、温度変化による大気の膨張などによって、土手部86によって囲まれた空間の圧力が上昇したときに、土手部86によって囲まれた空間の大気をカートリッジ7の外側に逃がすことができる。これにより、土手部86によって囲まれた領域内の圧力と、第1ケース62の外部の圧力(大気圧)との差異が軽減され得る。この結果、印刷ヘッド19におけるインクの吐出性能を高く維持しやすい。
[カートリッジの製造方法]
カートリッジ7の製造方法について説明する。本実施形態では、インクが消費され、インク残量が所定値以下になったカートリッジ7に対し、インクを再び注入すること(リフィル処理)によってカートリッジ7を製造する方法について説明する。なお、以下に説明するカートリッジ7の製造方法は、インクを収容する前の未使用のカートリッジ7にインクを注入することによってカートリッジ7を製造する方法にも利用できる。
カートリッジ7の製造方法について説明する。本実施形態では、インクが消費され、インク残量が所定値以下になったカートリッジ7に対し、インクを再び注入すること(リフィル処理)によってカートリッジ7を製造する方法について説明する。なお、以下に説明するカートリッジ7の製造方法は、インクを収容する前の未使用のカートリッジ7にインクを注入することによってカートリッジ7を製造する方法にも利用できる。
本実施形態におけるカートリッジ7の製造方法は、図12に示すように、上記に説明したカートリッジ7を準備する準備工程S1と、インクを注入して収容部109にインクを収容する注入工程S2と、情報更新工程S3と、を含む。情報更新工程S3は、カートリッジ7の回路基板141に設けられたメモリーなどの記憶装置のインク消費量に関する情報を使用可能値に書き換える工程である。インクが使用され、カートリッジ7のインク残量が所定値以下になった場合、メモリーに所定値以下となったインク残量を表す情報が記憶されている場合がある。この場合、プリンター5は、カートリッジ7にインクが入っていないと判断し、正常な印刷動作に移行しない場合がある。本実施形態では、情報更新工程S3において、メモリーのインク消費量に関する情報をインクが所定値以上入っていることを示す使用可能値に更新する。これにより、カートリッジ7をプリンター5に装着したときに、プリンター5が正常に印刷動作に移行する。なお、工程S3は省略可能である。
注入工程S2は、図13に示すように、注入孔形成工程S11と、注入工程S12と、注入孔封止工程S13と、を含む。注入孔形成工程S11では、図14に示すように、インクをカートリッジ7内部に注入するための注入孔181をカートリッジ7に形成する。注入孔181は、収容部109内に通じている。図14では、第1ケース62の第3壁73に注入孔181を形成する例が示されている。
[実施例1]
注入孔181を形成する場所は、第1ケース62の第3壁73に限定されない。注入孔181を形成する場所としては、第1壁71から第7壁77までのいずれでも構わない。さらに、注入孔181の形成場所としては、第1ケース62の一部とみなされ得るプリズム121(図8)や、収容部109の壁の一部とみなされ得るシート部材123(図8)も採用され得る。プリズム121やシート部材123を含めて第1ケース62に注入孔181を形成する例を実施例1とする。
注入孔181を形成する場所は、第1ケース62の第3壁73に限定されない。注入孔181を形成する場所としては、第1壁71から第7壁77までのいずれでも構わない。さらに、注入孔181の形成場所としては、第1ケース62の一部とみなされ得るプリズム121(図8)や、収容部109の壁の一部とみなされ得るシート部材123(図8)も採用され得る。プリズム121やシート部材123を含めて第1ケース62に注入孔181を形成する例を実施例1とする。
[実施例2]
また、注入孔181の形成場所としては、第1ケース62に限定されず、シート部材107も採用され得る。シート部材107に注入孔181を形成する場合には、図15に示すように、例えば、第2ケース63に設けた開口部183を介してシート部材107に注入孔181を形成することができる。開口部183は、第2ケース63の一部を除去することによって形成され得る。また、シート部材107に注入孔181を形成する場合、シート部材107における注入孔181の位置は、特に限定されない。シート部材107における注入孔181の位置としては、受圧板105に重なる位置であっても、受圧板105に重なる領域の外側であってもよい。シート部材107に注入孔181を形成する例を実施例2とする。なお、開口部183を形成する部位は、第2ケース63に限定されない。開口部183を形成する部位としては、第1ケース62も採用され得る。つまり、開口部183は、ケース61の一部を除去することによって形成され得る。
また、注入孔181の形成場所としては、第1ケース62に限定されず、シート部材107も採用され得る。シート部材107に注入孔181を形成する場合には、図15に示すように、例えば、第2ケース63に設けた開口部183を介してシート部材107に注入孔181を形成することができる。開口部183は、第2ケース63の一部を除去することによって形成され得る。また、シート部材107に注入孔181を形成する場合、シート部材107における注入孔181の位置は、特に限定されない。シート部材107における注入孔181の位置としては、受圧板105に重なる位置であっても、受圧板105に重なる領域の外側であってもよい。シート部材107に注入孔181を形成する例を実施例2とする。なお、開口部183を形成する部位は、第2ケース63に限定されない。開口部183を形成する部位としては、第1ケース62も採用され得る。つまり、開口部183は、ケース61の一部を除去することによって形成され得る。
注入工程S12では、図16に示すように、注入孔181からインクIKを注入する。図16では、第1ケース62に形成した注入孔181からインクIKを注入する例(実施例1)が示されている。実施例2では、シート部材107に形成した注入孔181からインクIKを注入する。例えば、実施例1において、プリズム121に注入孔181を形成した場合、プリズム121が光透過性を有しているので、インクIKの注入量を視認しやすい。
注入孔封止工程S13では、図17に示すように、注入孔181を封止部材185で封止する。封止部材185としては、樹脂やゴムなどからなる板材やシート材、接着剤、樹脂やゴムなどによる栓などが挙げられる。図17では、実施例1に対して、板材で構成された封止部材185を接着剤で第1ケース62に接合することによって注入孔181を封止する例が示されている。実施例2に対しても同様に、図18に示すように、封止部材185をシート部材107に接合することによって注入孔181が封止され得る。上記の実施例1や実施例2により、リフィル処理でカートリッジ7を製造することができる。
[実施例3]
上記実施例1に対して、注入工程S12を実施する前に、図19に示すように、第1ケース62に通気孔187を形成する方法が採用され得る。通気孔187は、第1ケース62の外側から収容部109内に通じている。第1ケース62に通気孔187を形成する例を実施例3とする。実施例3によれば、注入孔181からインクIKを注入するときに、収容部109内の大気を通気孔187から収容部109の外側に逃がすことができる。つまり、収容部109内の大気を通気孔187から収容部109の外側に逃がしながら、インクIKを収容部109内に注入することができる。これにより、インクIKを収容部109内に導入しやすいので、注入にかかる時間を短縮することができる。
上記実施例1に対して、注入工程S12を実施する前に、図19に示すように、第1ケース62に通気孔187を形成する方法が採用され得る。通気孔187は、第1ケース62の外側から収容部109内に通じている。第1ケース62に通気孔187を形成する例を実施例3とする。実施例3によれば、注入孔181からインクIKを注入するときに、収容部109内の大気を通気孔187から収容部109の外側に逃がすことができる。つまり、収容部109内の大気を通気孔187から収容部109の外側に逃がしながら、インクIKを収容部109内に注入することができる。これにより、インクIKを収容部109内に導入しやすいので、注入にかかる時間を短縮することができる。
なお、通気孔187を形成する場所は、第1ケース62の第3壁73に限定されない。通気孔187を形成する場所としては、第1壁71から第7壁77までのいずれでも構わない。さらに、通気孔187の形成場所としては、第1ケース62の一部とみなされ得るプリズム121(図8)や、収容部109の壁の一部とみなされ得るシート部材123(図8)も採用され得る。そして、注入工程S12の後に、注入孔181と通気孔187とを封止することによってカートリッジ7を製造することができる。通気孔187の封止方法については、注入孔181の封止方法と同様の方法が採用され得る。また、注入孔181の封止と、通気孔187の封止とは、いずれが先でも、互いに同じタイミングでもよい。
[実施例4]
上記実施例2に対して、注入工程S12を実施する前に、図20に示すように、シート部材107に通気孔187を形成する方法が採用され得る。通気孔187は、収容部109の外側から収容部109内に通じている。シート部材107に通気孔187を形成する例を実施例4とする。実施例4によれば、注入孔181からインクIKを注入するときに、収容部109内の大気を通気孔187から収容部109の外側に逃がすことができる。つまり、収容部109内の大気を通気孔187から収容部109の外側に逃がしながら、インクIKを収容部109内に注入することができる。これにより、インクIKを収容部109内に導入しやすいので、注入にかかる時間を短縮することができる。そして、注入工程S12の後に、注入孔181と通気孔187とを封止することによってカートリッジ7を製造することができる。通気孔187の封止方法については、注入孔181の封止方法と同様の方法が採用され得る。また、注入孔181の封止と、通気孔187の封止とは、いずれが先でも、互いに同じタイミングでもよい。
上記実施例2に対して、注入工程S12を実施する前に、図20に示すように、シート部材107に通気孔187を形成する方法が採用され得る。通気孔187は、収容部109の外側から収容部109内に通じている。シート部材107に通気孔187を形成する例を実施例4とする。実施例4によれば、注入孔181からインクIKを注入するときに、収容部109内の大気を通気孔187から収容部109の外側に逃がすことができる。つまり、収容部109内の大気を通気孔187から収容部109の外側に逃がしながら、インクIKを収容部109内に注入することができる。これにより、インクIKを収容部109内に導入しやすいので、注入にかかる時間を短縮することができる。そして、注入工程S12の後に、注入孔181と通気孔187とを封止することによってカートリッジ7を製造することができる。通気孔187の封止方法については、注入孔181の封止方法と同様の方法が採用され得る。また、注入孔181の封止と、通気孔187の封止とは、いずれが先でも、互いに同じタイミングでもよい。
[実施例5]
上記実施例1に対して、注入工程S12を実施する前に、図21に示すように、シート部材107に通気孔187を形成する方法が採用され得る。通気孔187は、収容部109の外側から収容部109内に通じている。シート部材107に通気孔187を形成する場合には、例えば、第2ケース63に設けた開口部183を介してシート部材107に通気孔187を形成することができる。また、シート部材107に通気孔187を形成する場合、シート部材107における通気孔187の位置は、特に限定されない。シート部材107における通気孔187の位置としては、受圧板105に重なる位置であっても、受圧板105に重なる領域の外側であってもよい。
上記実施例1に対して、注入工程S12を実施する前に、図21に示すように、シート部材107に通気孔187を形成する方法が採用され得る。通気孔187は、収容部109の外側から収容部109内に通じている。シート部材107に通気孔187を形成する場合には、例えば、第2ケース63に設けた開口部183を介してシート部材107に通気孔187を形成することができる。また、シート部材107に通気孔187を形成する場合、シート部材107における通気孔187の位置は、特に限定されない。シート部材107における通気孔187の位置としては、受圧板105に重なる位置であっても、受圧板105に重なる領域の外側であってもよい。
シート部材107に通気孔187を形成する例を実施例5とする。実施例5によれば、注入孔181からインクIKを注入するときに、収容部109内の大気を通気孔187から収容部109の外側に逃がすことができる。つまり、収容部109内の大気を通気孔187から収容部109の外側に逃がしながら、インクIKを収容部109内に注入することができる。これにより、インクIKを収容部109内に導入しやすいので、注入にかかる時間を短縮することができる。そして、注入工程S12の後に、注入孔181と通気孔187とを封止することによってカートリッジ7を製造することができる。通気孔187の封止方法については、注入孔181の封止方法と同様の方法が採用され得る。また、注入孔181の封止と、通気孔187の封止とは、いずれが先でも、互いに同じタイミングでもよい。
[実施例6]
上記実施例2に対して、注入工程S12を実施する前に、図22に示すように、第1ケース62に通気孔187を形成する方法が採用され得る。通気孔187は、第1ケース62の外側から収容部109内に通じている。第1ケース62に通気孔187を形成する例を実施例6とする。実施例6によれば、注入孔181からインクIKを注入するときに、収容部109内の大気を通気孔187から収容部109の外側に逃がすことができる。つまり、収容部109内の大気を通気孔187から収容部109の外側に逃がしながら、インクIKを収容部109内に注入することができる。これにより、インクIKを収容部109内に導入しやすいので、注入にかかる時間を短縮することができる。
上記実施例2に対して、注入工程S12を実施する前に、図22に示すように、第1ケース62に通気孔187を形成する方法が採用され得る。通気孔187は、第1ケース62の外側から収容部109内に通じている。第1ケース62に通気孔187を形成する例を実施例6とする。実施例6によれば、注入孔181からインクIKを注入するときに、収容部109内の大気を通気孔187から収容部109の外側に逃がすことができる。つまり、収容部109内の大気を通気孔187から収容部109の外側に逃がしながら、インクIKを収容部109内に注入することができる。これにより、インクIKを収容部109内に導入しやすいので、注入にかかる時間を短縮することができる。
なお、通気孔187を形成する場所は、第1ケース62の第3壁73に限定されない。通気孔187を形成する場所としては、第1壁71から第7壁77までのいずれでも構わない。さらに、通気孔187の形成場所としては、第1ケース62の一部とみなされ得るプリズム121(図8)や、収容部109の壁の一部とみなされ得るシート部材123(図8)も採用され得る。そして、注入工程S12の後に、注入孔181と通気孔187とを封止することによってカートリッジ7を製造することができる。通気孔187の封止方法については、注入孔181の封止方法と同様の方法が採用され得る。また、注入孔181の封止と、通気孔187の封止とは、いずれが先でも、互いに同じタイミングでもよい。
注入孔181からインクIKを注入するときに、収容部109内の大気を収容部109の外側に逃がす方法としては、弁ユニット101を開状態にする方法も採用され得る。弁ユニット101を開状態にする方法が採用されれば、通気孔187を省略することができる。弁ユニット101を開状態にする方法としては、図23に示すように、例えば、弁部173に図中の矢印方向に外力を作用させる方法が採用され得る。弁ユニット101を開状態にすることによって、注入孔181からインクIKを注入するときに、収容部109内の大気を大気導入口171から収容部109の外側に逃がすことができる。これにより、インクIKを収容部109内に導入しやすいので、注入にかかる時間を短縮することができる。
[実施例7]
上記実施例1に対して、弁ユニット101を開状態にする例を実施例7とする。実施例7では、注入工程S12を実施する前に、図24に示すように、第2ケース63に開口部191を形成する方法が採用され得る。開口部191は、第2ケース63をY軸方向に平面視したときに弁ユニット101の大気導入口171に重なる領域に形成される。開口部191によって、弁ユニット101の大気導入口171を露呈させることができる。そして、開口部191を介して弁部173に外力を作用させることによって、弁ユニット101を開状態にすることができる。
上記実施例1に対して、弁ユニット101を開状態にする例を実施例7とする。実施例7では、注入工程S12を実施する前に、図24に示すように、第2ケース63に開口部191を形成する方法が採用され得る。開口部191は、第2ケース63をY軸方向に平面視したときに弁ユニット101の大気導入口171に重なる領域に形成される。開口部191によって、弁ユニット101の大気導入口171を露呈させることができる。そして、開口部191を介して弁部173に外力を作用させることによって、弁ユニット101を開状態にすることができる。
[実施例8]
上記実施例2に対して、弁ユニット101を開状態にする例を実施例8とする。実施例8では、注入工程S12を実施する前に、図25に示すように、第2ケース63に開口部191を形成する方法が採用され得る。開口部191は、第2ケース63をY軸方向に平面視したときに弁ユニット101の大気導入口171に重なる領域に形成される。開口部191によって、弁ユニット101の大気導入口171を露呈させることができる。そして、開口部191を介して弁部173に外力を作用させることによって、弁ユニット101を開状態にすることができる。
上記実施例2に対して、弁ユニット101を開状態にする例を実施例8とする。実施例8では、注入工程S12を実施する前に、図25に示すように、第2ケース63に開口部191を形成する方法が採用され得る。開口部191は、第2ケース63をY軸方向に平面視したときに弁ユニット101の大気導入口171に重なる領域に形成される。開口部191によって、弁ユニット101の大気導入口171を露呈させることができる。そして、開口部191を介して弁部173に外力を作用させることによって、弁ユニット101を開状態にすることができる。
[実施例9]
上記実施例1や実施例2では、注入孔181からインクIKを収容部109内に注入する方法が採用されている。しかしながら、注入方法は、これに限定されず、例えば、フィルター135を介して供給孔85から収容部109内にインクIKを注入する方法も採用され得る。フィルター135を介して供給孔85から収容部109内にインクIKを注入する例を実施例9とする。実施例9によれば、注入孔181を省略することができる。従って、実施例9では、図13に示す注入孔形成工程S11及び注入孔封止工程S13を省略することができる。実施例9では、図12に示す注入工程S2において、図26に示すように、フィルター135を介して供給孔85から収容部109内にインクIKを注入する。実施例9により、カートリッジ7を製造することができる。
上記実施例1や実施例2では、注入孔181からインクIKを収容部109内に注入する方法が採用されている。しかしながら、注入方法は、これに限定されず、例えば、フィルター135を介して供給孔85から収容部109内にインクIKを注入する方法も採用され得る。フィルター135を介して供給孔85から収容部109内にインクIKを注入する例を実施例9とする。実施例9によれば、注入孔181を省略することができる。従って、実施例9では、図13に示す注入孔形成工程S11及び注入孔封止工程S13を省略することができる。実施例9では、図12に示す注入工程S2において、図26に示すように、フィルター135を介して供給孔85から収容部109内にインクIKを注入する。実施例9により、カートリッジ7を製造することができる。
[実施例10]
上記実施例9に対して、注入工程S12を実施する前に、図27に示すように、第1ケース62に通気孔187を形成する方法が採用され得る。通気孔187は、第1ケース62の外側から収容部109内に通じている。第1ケース62に通気孔187を形成する例を実施例10とする。実施例10によれば、フィルター135を介して供給孔85からインクIKを注入するときに、収容部109内の大気を通気孔187から収容部109の外側に逃がすことができる。つまり、収容部109内の大気を通気孔187から収容部109の外側に逃がしながら、インクIKを収容部109内に注入することができる。これにより、インクIKを収容部109内に導入しやすいので、注入にかかる時間を短縮することができる。
上記実施例9に対して、注入工程S12を実施する前に、図27に示すように、第1ケース62に通気孔187を形成する方法が採用され得る。通気孔187は、第1ケース62の外側から収容部109内に通じている。第1ケース62に通気孔187を形成する例を実施例10とする。実施例10によれば、フィルター135を介して供給孔85からインクIKを注入するときに、収容部109内の大気を通気孔187から収容部109の外側に逃がすことができる。つまり、収容部109内の大気を通気孔187から収容部109の外側に逃がしながら、インクIKを収容部109内に注入することができる。これにより、インクIKを収容部109内に導入しやすいので、注入にかかる時間を短縮することができる。
なお、通気孔187を形成する場所は、第1ケース62の第1壁71に限定されない。通気孔187を形成する場所としては、第1壁71から第7壁77までのいずれでも構わない。さらに、通気孔187の形成場所としては、第1ケース62の一部とみなされ得るプリズム121(図8)や、収容部109の壁の一部とみなされ得るシート部材123(図8)も採用され得る。そして、注入工程S12の後に、通気孔187を封止することによってカートリッジ7を製造することができる。通気孔187の封止方法については、注入孔封止工程S13と同様の方法が採用され得るので、詳細な説明を省略する。
[実施例11]
上記実施例9に対して、注入工程S12を実施する前に、図28に示すように、シート部材107に通気孔187を形成する方法が採用され得る。通気孔187は、収容部109の外側から収容部109内に通じている。シート部材107に通気孔187を形成する場合には、例えば、第2ケース63に設けた開口部183を介してシート部材107に通気孔187を形成することができる。また、シート部材107に通気孔187を形成する場合、シート部材107における通気孔187の位置は、特に限定されない。シート部材107における通気孔187の位置としては、受圧板105に重なる位置であっても、受圧板105に重なる領域の外側であってもよい。
上記実施例9に対して、注入工程S12を実施する前に、図28に示すように、シート部材107に通気孔187を形成する方法が採用され得る。通気孔187は、収容部109の外側から収容部109内に通じている。シート部材107に通気孔187を形成する場合には、例えば、第2ケース63に設けた開口部183を介してシート部材107に通気孔187を形成することができる。また、シート部材107に通気孔187を形成する場合、シート部材107における通気孔187の位置は、特に限定されない。シート部材107における通気孔187の位置としては、受圧板105に重なる位置であっても、受圧板105に重なる領域の外側であってもよい。
シート部材107に通気孔187を形成する例を実施例11とする。実施例11によれば、フィルター135を介して供給孔85からインクIKを注入するときに、収容部109内の大気を通気孔187から収容部109の外側に逃がすことができる。つまり、収容部109内の大気を通気孔187から収容部109の外側に逃がしながら、インクIKを収容部109内に注入することができる。これにより、インクIKを収容部109内に導入しやすいので、注入にかかる時間を短縮することができる。そして、注入工程S12の後に、通気孔187を封止することによってカートリッジ7を製造することができる。通気孔187の封止方法については、注入孔封止工程S13と同様の方法が採用され得るので、詳細な説明を省略する。
フィルター135を介して供給孔85からインクIKを注入するときに、収容部109内の大気を収容部109の外側に逃がす方法としては、弁ユニット101を開状態にする方法も採用され得る。弁ユニット101を開状態にする方法が採用されれば、通気孔187を省略することができる。弁ユニット101を開状態にする方法としては、上記実施例7や実施例8と同様であるので、詳細な説明を省略する。弁ユニット101を開状態にすることによって、フィルター135を介して供給孔85からインクIKを注入するときに、収容部109内の大気を大気導入口171から収容部109の外側に逃がすことができる。これにより、インクIKを収容部109内に導入しやすいので、注入にかかる時間を短縮することができる。
[実施例12]
上記実施例9に対して、弁ユニット101を開状態にする例を実施例12とする。実施例12では、注入工程S12を実施する前に、図29に示すように、第2ケース63に開口部191を形成する方法が採用され得る。開口部191は、第2ケース63をY軸方向に平面視したときに弁ユニット101の大気導入口171に重なる領域に形成される。開口部191によって、弁ユニット101の大気導入口171を露呈させることができる。そして、開口部191を介して弁部173に外力を作用させることによって、弁ユニット101を開状態にすることができる。実施例12により、カートリッジ7を製造することができる。
上記実施例9に対して、弁ユニット101を開状態にする例を実施例12とする。実施例12では、注入工程S12を実施する前に、図29に示すように、第2ケース63に開口部191を形成する方法が採用され得る。開口部191は、第2ケース63をY軸方向に平面視したときに弁ユニット101の大気導入口171に重なる領域に形成される。開口部191によって、弁ユニット101の大気導入口171を露呈させることができる。そして、開口部191を介して弁部173に外力を作用させることによって、弁ユニット101を開状態にすることができる。実施例12により、カートリッジ7を製造することができる。
[実施例13]
上記実施例9に対して、フィルター135を介して供給孔85からインクIKを注入するときに、大気室115の内部を減圧しながらインクIKを注入する方法が採用され得る。大気室115の内部を減圧しながらインクIKを供給孔85から注入する例を実施例13とする。実施例13によれば、大気室115の内部を減圧することによって、シート部材107が収容部109の容積を拡張する向きに引っ張られるので、インクIKがフィルター135を介して供給孔85から収容部109内に引き込まれる。このため、インクIKを収容部109内に導入しやすいので、注入にかかる時間を短縮することができる。
上記実施例9に対して、フィルター135を介して供給孔85からインクIKを注入するときに、大気室115の内部を減圧しながらインクIKを注入する方法が採用され得る。大気室115の内部を減圧しながらインクIKを供給孔85から注入する例を実施例13とする。実施例13によれば、大気室115の内部を減圧することによって、シート部材107が収容部109の容積を拡張する向きに引っ張られるので、インクIKがフィルター135を介して供給孔85から収容部109内に引き込まれる。このため、インクIKを収容部109内に導入しやすいので、注入にかかる時間を短縮することができる。
実施例13では、注入工程S12を実施する前に、図30に示すように、第2ケース63に開口部193を形成する方法が採用され得る。そして、図31に示すように、第2ケース63の大気連通孔113と、第1ケース62の連通孔91とを塞いだ状態で、開口部193から大気室115内の大気をカートリッジ7の外側に吸引する(図中の矢印)。このとき、カートリッジ7の外側から開口部193の気密性を高めた状態で、開口部193から大気室115内の大気をケートリッジ7の外側に吸引する。これにより、大気室115の内部を減圧することができる。実施例13により、カートリッジ7を製造することができる。
[実施例14]
上記実施例9に対して、フィルター135を介して供給孔85からインクIKを注入するときに、収容部109の容積を拡張させる方法が採用され得る。収容部109の容積を拡張させながらインクIKを供給孔85から注入する例を実施例14とする。実施例14によれば、収容部109の容積を拡張させるので、インクIKがフィルター135を介して供給孔85から収容部109内に引き込まれる。このため、インクIKを収容部109内に導入しやすいので、注入にかかる時間を短縮することができる。
上記実施例9に対して、フィルター135を介して供給孔85からインクIKを注入するときに、収容部109の容積を拡張させる方法が採用され得る。収容部109の容積を拡張させながらインクIKを供給孔85から注入する例を実施例14とする。実施例14によれば、収容部109の容積を拡張させるので、インクIKがフィルター135を介して供給孔85から収容部109内に引き込まれる。このため、インクIKを収容部109内に導入しやすいので、注入にかかる時間を短縮することができる。
実施例14では、注入工程S12を実施する前に、図32に示すように、第2ケース63を除去する。第2ケース63を除去すると、シート部材107と土手部81との接合の痕跡である接合部195が露呈する。図32では、構成をわかりやすく示すため、接合部195にハッチングが施されている。なお、図32では、シート部材107を介して収容部109内が透視され得る状態が図示されている。つまり、図32に示す例では、シート部材107は、光透過性を有している。しかしながら、シート部材107としては、遮光性が高いものも採用され得る。シート部材107の遮光性が高ければ、収容部109内のインクを光による変質などから保護することができる。
第2ケース63を除去した後に、図33に示すように、シート部材107の収容部109側とは反対側から、収容部109に重なる領域の気密性を高めた状態で、収容部109に重なる領域197内の大気を領域197の外側に吸引する(図中の矢印)。これにより、収容部109の容積を拡張させることができる。実施例14により、カートリッジ7を製造することができる。
[実施例15]
上記実施例9に対して、インクIKに圧力を付与した状態で、フィルター135を介して供給孔85から収容部109内にインクIKを注入する方法も採用され得る。フィルター135を介して供給孔85から収容部109内にインクIKを注入するときにインクIKに圧力を付与する例を実施例15とする。ところで、そもそもカートリッジ7では、コイルばね103によって、収容部109の容積を拡張する向きにシート部材107が付勢されている。このため、コイルばね103によって、収容部109内に負圧が発生していることがある。これに対して、実施例15では、コイルばね103によって収容部109内に発生する圧力よりも大きな圧力をインクIKに付与する方法が採用される。これにより、コイルばね103によって収容部109内に発生する圧力よりも大きな圧力でインクIKを収容部109内に注入することができる。実施例15によれば、インクIKを収容部109内に送り込みやすいので、注入にかかる時間を短縮することができる。実施例15により、カートリッジ7を製造することができる。
上記実施例9に対して、インクIKに圧力を付与した状態で、フィルター135を介して供給孔85から収容部109内にインクIKを注入する方法も採用され得る。フィルター135を介して供給孔85から収容部109内にインクIKを注入するときにインクIKに圧力を付与する例を実施例15とする。ところで、そもそもカートリッジ7では、コイルばね103によって、収容部109の容積を拡張する向きにシート部材107が付勢されている。このため、コイルばね103によって、収容部109内に負圧が発生していることがある。これに対して、実施例15では、コイルばね103によって収容部109内に発生する圧力よりも大きな圧力をインクIKに付与する方法が採用される。これにより、コイルばね103によって収容部109内に発生する圧力よりも大きな圧力でインクIKを収容部109内に注入することができる。実施例15によれば、インクIKを収容部109内に送り込みやすいので、注入にかかる時間を短縮することができる。実施例15により、カートリッジ7を製造することができる。
[実施例16]
上記実施例15に対して、インクIKに圧力を付与する方法の一例として、大気室115の内部を減圧する方法が挙げられる。大気室115の内部を減圧しながらインクIKを供給孔85から注入する例を実施例16とする。実施例16によれば、大気室115の内部を減圧することによって、シート部材107が収容部109の容積を拡張する向きに引っ張られるので、インクIKに圧力を付与することができる。これにより、インクIKがフィルター135を介して供給孔85から収容部109内に引き込まれる。このため、インクIKを収容部109内に送り込みやすいので、注入にかかる時間を短縮することができる。実施例16により、カートリッジ7を製造することができる。
上記実施例15に対して、インクIKに圧力を付与する方法の一例として、大気室115の内部を減圧する方法が挙げられる。大気室115の内部を減圧しながらインクIKを供給孔85から注入する例を実施例16とする。実施例16によれば、大気室115の内部を減圧することによって、シート部材107が収容部109の容積を拡張する向きに引っ張られるので、インクIKに圧力を付与することができる。これにより、インクIKがフィルター135を介して供給孔85から収容部109内に引き込まれる。このため、インクIKを収容部109内に送り込みやすいので、注入にかかる時間を短縮することができる。実施例16により、カートリッジ7を製造することができる。
[実施例17]
上記実施例16に対して、図34に示すように、連通孔91を塞いだ状態で、大気連通孔113から大気室115内の大気を吸引する方法が採用され得る。連通孔91を塞いだ状態で、大気連通孔113から大気室115内の大気をカートリッジ7の外側に吸引する例を実施例17とする。実施例17では、連通孔91を塞いだ状態で、大気連通孔113から大気室115内の大気をカートリッジ7の外側に吸引する(図中の矢印)。これにより、大気室115の内部を減圧することができる。実施例17により、カートリッジ7を製造することができる。
上記実施例16に対して、図34に示すように、連通孔91を塞いだ状態で、大気連通孔113から大気室115内の大気を吸引する方法が採用され得る。連通孔91を塞いだ状態で、大気連通孔113から大気室115内の大気をカートリッジ7の外側に吸引する例を実施例17とする。実施例17では、連通孔91を塞いだ状態で、大気連通孔113から大気室115内の大気をカートリッジ7の外側に吸引する(図中の矢印)。これにより、大気室115の内部を減圧することができる。実施例17により、カートリッジ7を製造することができる。
[実施例18]
上記実施例16に対して、図35に示すように、大気連通孔113を塞いだ状態で、連通孔91から大気室115内の大気を吸引する方法が採用され得る。大気連通孔113を塞いだ状態で、連通孔91から大気室115内の大気をカートリッジ7の外側に吸引する例を実施例18とする。実施例18では、大気連通孔113を塞いだ状態で、連通孔91から大気室115内の大気をカートリッジ7の外側に吸引する(図中の矢印)。これにより、大気室115の内部を減圧することができる。実施例18により、カートリッジ7を製造することができる。
上記実施例16に対して、図35に示すように、大気連通孔113を塞いだ状態で、連通孔91から大気室115内の大気を吸引する方法が採用され得る。大気連通孔113を塞いだ状態で、連通孔91から大気室115内の大気をカートリッジ7の外側に吸引する例を実施例18とする。実施例18では、大気連通孔113を塞いだ状態で、連通孔91から大気室115内の大気をカートリッジ7の外側に吸引する(図中の矢印)。これにより、大気室115の内部を減圧することができる。実施例18により、カートリッジ7を製造することができる。
[実施例19]
上記実施例16に対して、減圧環境下で連通孔91と大気連通孔113とを塞ぎ、且つフィルター135をインクIKに浸した状態で大気圧環境に近づける方法が採用され得る。減圧環境下で連通孔91と大気連通孔113とを塞ぎ、且つフィルター135をインクIKに浸した状態で大気圧環境に近づける例を実施例19とする。実施例19では、まず、図36に示すように、カートリッジ7を減圧容器199に収容してから、減圧容器199内を減圧する。減圧容器199は、減圧環境に耐え得る強度を有する容器である。
上記実施例16に対して、減圧環境下で連通孔91と大気連通孔113とを塞ぎ、且つフィルター135をインクIKに浸した状態で大気圧環境に近づける方法が採用され得る。減圧環境下で連通孔91と大気連通孔113とを塞ぎ、且つフィルター135をインクIKに浸した状態で大気圧環境に近づける例を実施例19とする。実施例19では、まず、図36に示すように、カートリッジ7を減圧容器199に収容してから、減圧容器199内を減圧する。減圧容器199は、減圧環境に耐え得る強度を有する容器である。
次いで、図37に示すように、連通孔91と大気連通孔113とを塞ぎ、且つフィルター135をインクIKに浸す。これは、例えば、減圧容器199内に設けられたマニプレーターなどによって達成され得る。次いで、図38に示すように、減圧容器199内の圧力を大気圧に戻す。このとき、大気室115内の圧力が大気圧よりも低いので、大気室115の容積が収縮する。これにより、シート部材107が収容部109の容積を拡張する向き(図中の矢印方向)に引っ張られるので、インクIKに圧力が付与される。実施例19により、カートリッジ7を製造することができる。
[実施例20]
上記実施例15に対して、インクIKに圧力を付与する方法の一例として、収容部109の内部を減圧する方法が挙げられる。収容部109の内部を減圧した状態でインクIKを供給孔85から注入する例を実施例20とする。実施例20によれば、収容部109の内部を減圧することによって、インクIKに圧力を付与することができる。これにより、インクIKがフィルター135を介して供給孔85から収容部109内に引き込まれる。このため、インクIKを収容部109内に送り込みやすいので、注入にかかる時間を短縮することができる。実施例20により、カートリッジ7を製造することができる。
上記実施例15に対して、インクIKに圧力を付与する方法の一例として、収容部109の内部を減圧する方法が挙げられる。収容部109の内部を減圧した状態でインクIKを供給孔85から注入する例を実施例20とする。実施例20によれば、収容部109の内部を減圧することによって、インクIKに圧力を付与することができる。これにより、インクIKがフィルター135を介して供給孔85から収容部109内に引き込まれる。このため、インクIKを収容部109内に送り込みやすいので、注入にかかる時間を短縮することができる。実施例20により、カートリッジ7を製造することができる。
[実施例21]
上記実施例20に対して、連通孔91と大気連通孔113とを塞いだ状態でカートリッジ7を減圧環境に保持し、且つフィルター135をインクIKに浸した状態で大気圧環境に近づける方法が採用され得る。連通孔91と大気連通孔113とを塞いだ状態でカートリッジ7を減圧環境に保持し、且つフィルター135をインクIKに浸した状態で大気圧環境に近づける例を実施例21とする。実施例21では、まず、図39に示すように、連通孔91と大気連通孔113とを塞ぐ。次いで、図40に示すように、カートリッジ7を減圧容器199に収容してから、減圧容器199内を減圧する。このとき、大気室115内の圧力が減圧容器199内の圧力よりも高いので、大気室115の容積が膨張する。これにより、収容部109内の容積が収縮する。
上記実施例20に対して、連通孔91と大気連通孔113とを塞いだ状態でカートリッジ7を減圧環境に保持し、且つフィルター135をインクIKに浸した状態で大気圧環境に近づける方法が採用され得る。連通孔91と大気連通孔113とを塞いだ状態でカートリッジ7を減圧環境に保持し、且つフィルター135をインクIKに浸した状態で大気圧環境に近づける例を実施例21とする。実施例21では、まず、図39に示すように、連通孔91と大気連通孔113とを塞ぐ。次いで、図40に示すように、カートリッジ7を減圧容器199に収容してから、減圧容器199内を減圧する。このとき、大気室115内の圧力が減圧容器199内の圧力よりも高いので、大気室115の容積が膨張する。これにより、収容部109内の容積が収縮する。
次いで、図41に示すように、フィルター135をインクIKに浸す。これは、例えば、減圧容器199内に設けられたマニプレーターなどによって達成され得る。次いで、図42に示すように、減圧容器199内の圧力を大気圧に戻す。このとき、大気室115の容積が収縮し、収容部109の容積が拡張する。これにより、シート部材107が収容部109の容積を拡張する向き(図中の矢印方向)に引っ張られるので、インクIKに圧力が付与される。実施例21により、カートリッジ7を製造することができる。
[実施例22]
上記実施例20に対して、減圧環境下でフィルター135をインクIKに浸した状態から大気圧環境に近づける方法が採用され得る。圧環境下でフィルター135をインクIKに浸した状態から大気圧環境に近づける例を実施例22とする。実施例22は、注入工程S12の前の段階で、収容部109内に大気が残存している場合に適用され得る。実施例22では、まず、図43に示すように、減圧容器199内でフィルター135をインクIKに浸す。次いで、減圧容器199内を減圧する。このとき、図44に示すように、収容部109内の容積が収縮する。次いで、図45に示すように、減圧容器199内の圧力を大気圧に戻す。このとき、収容部109の容積が拡張する。これにより、シート部材107が収容部109の容積を拡張する向き(図中の矢印方向)に引っ張られるので、インクIKに圧力が付与される。実施例22により、カートリッジ7を製造することができる。
上記実施例20に対して、減圧環境下でフィルター135をインクIKに浸した状態から大気圧環境に近づける方法が採用され得る。圧環境下でフィルター135をインクIKに浸した状態から大気圧環境に近づける例を実施例22とする。実施例22は、注入工程S12の前の段階で、収容部109内に大気が残存している場合に適用され得る。実施例22では、まず、図43に示すように、減圧容器199内でフィルター135をインクIKに浸す。次いで、減圧容器199内を減圧する。このとき、図44に示すように、収容部109内の容積が収縮する。次いで、図45に示すように、減圧容器199内の圧力を大気圧に戻す。このとき、収容部109の容積が拡張する。これにより、シート部材107が収容部109の容積を拡張する向き(図中の矢印方向)に引っ張られるので、インクIKに圧力が付与される。実施例22により、カートリッジ7を製造することができる。
[製造装置]
カートリッジ7の製造装置について説明する。製造装置211は、図46に示すように、ドリル装置213と、注入装置215と、塗布装置217と、ドリル駆動回路219と、注入駆動回路221と、塗布駆動回路223と、制御部225と、を有している。ドリル装置213は、第1ケース62やシート部材107に注入孔181を形成する装置であり、孔形成部材としてのキリ227を有している。ドリル装置213は、キリ227を回転駆動することによって、第1ケース62やシート部材107に注入孔181を形成する。ドリル駆動回路219は、制御部225からの指令に基づいて、ドリル装置213の駆動を制御する。
カートリッジ7の製造装置について説明する。製造装置211は、図46に示すように、ドリル装置213と、注入装置215と、塗布装置217と、ドリル駆動回路219と、注入駆動回路221と、塗布駆動回路223と、制御部225と、を有している。ドリル装置213は、第1ケース62やシート部材107に注入孔181を形成する装置であり、孔形成部材としてのキリ227を有している。ドリル装置213は、キリ227を回転駆動することによって、第1ケース62やシート部材107に注入孔181を形成する。ドリル駆動回路219は、制御部225からの指令に基づいて、ドリル装置213の駆動を制御する。
注入装置215は、注入孔181からインクIKを注入する装置であり、注入部材としての注入針229を有している。注入装置215は、注入孔181に挿入された注入針229から収容部109内にインクIKを注入する。注入駆動回路221は、制御部225からの指令に基づいて、注入装置215の駆動を制御する。塗布装置217は、注入孔181を封止する装置であり、封止部材としての封止材231を注入孔181に塗布する。注入孔181は、封止材231によって覆われる。封止材231は、液状を呈している。塗布された封止材231が固化すると注入孔181が封止される。塗布装置217は、封止材231を塗布するための塗布針233を有している。塗布駆動回路223は、制御部225からの指令に基づいて、塗布装置217の駆動を制御する。
上記の製造装置211によってカートリッジ7が製造され得る。なお、製造装置211は、実施例1から実施例8までのカートリッジ7の製造に適用され得る。製造装置211によるカートリッジ7の製造において、ドリル装置213による注入孔181の形成を省略し、注入装置215の注入針229をケース61に直接的に突き刺すことによって注入孔181を形成することも可能である。注入針229をケース61に直接的に突き刺すことによって注入孔181を形成する場合に、注入針229をケース61に直接的に突き刺す前に、ケース61に封止材231を塗布する方法も採用され得る。この方法によれば、注入針229を封止材231ごとケース61に突き刺すことができる。そして、注入針229を封止材231ごとケース61に突き刺した注入針229をケース61から抜き取ることによって、注入孔181が封止され得る。これにより、注入針229をケース61から抜き取るときに、注入孔181から大気が収容部109内に流入することを抑えやすい。
また、ドリル装置213で形成した注入孔181からインクIKを注入する前に、注入孔181をゴム栓によって封止しておく方法も採用され得る。この方法では、注入針229をゴム栓に突き刺すことによって、注入針229を注入孔181に挿入する方法が採用され得る。この方法によれば、ゴム栓に突き刺した注入針229をゴム栓から抜き取ることによって、注入孔181が封止され得る。これにより、注入針229をケース61から抜き取るときに、注入孔181から大気が収容部109内に流入することを抑えやすい。ところで、注入孔181をゴム栓で封止する場合、ケース61に注入孔181を形成した時点で収容部109内に大気が流入してしまうことがある。このような場合には、ゴム栓に注射針を突き刺してから、注射針を介して収容部109内の大気をケース61の外側に吸引することによって、収容部109内の大気をケース61の外側に排出することができる。そして、注射針をゴム栓から抜き取るときに、注入孔181から大気が収容部109内に流入することを抑えやすい。このように、注入孔181をゴム栓で封止する方法や、注入針229を封止材231ごとケース61に突き刺す方法によれば、注入孔181から大気が収容部109内に流入することを抑えやすい。
カートリッジ7の製造装置の他の例について説明する。製造装置241は、図47に示すように、注入装置243と、注入駆動回路245と、制御部247と、を有している。注入装置243は、供給孔85からインクIKを注入する装置であり、注入部材としての注入器249を有している。また、注入装置243は、封止部材としてのキャップ251と、チューブ253と、を有している。キャップ251は、供給孔85をフィルター135ごとカートリッジ7の外側から覆うことによって、供給孔85を封止する。キャップ251により、フィルター135の外側から供給孔85の気密性を高めることができる。チューブ253は、キャップ251の内部と注入器249とをつないでいる。
注入器249から吐出されたインクIKは、チューブ253を介してキャップ251の内部に注入される。つまり、注入器249は、キャップ251越しにインクIKを供給孔85から収容部109内に注入する。注入駆動回路245は、制御部247からの指令に基づいて、注入器249の駆動を制御する。上記の製造装置241によってカートリッジ7が製造され得る。なお、製造装置241は、実施例9から実施例22のカートリッジ7の製造に適用され得る。
カートリッジ7の製造装置の他の例について説明する。製造装置261は、図48に示すように、注入器263と、キャップ251と、チューブ253と、を有している。注入器263は、供給孔85からインクIKを収容部109内に注入する器具である。図48では、注入器263の一例として注射器が示されている。キャップ251及びチューブ253は、それぞれ、製造装置241の構成と同一であるので、詳細な説明を省略する。
注入器263内のインクIKは、チューブ253を介してキャップ251の内部に注入される。つまり、注入器263によって、キャップ251越しにインクIKを供給孔85から収容部109内に注入することができる。上記の製造装置261によってカートリッジ7が製造され得る。なお、製造装置261は、実施例9、実施例10から実施例14、実施例15、実施例16、実施例20、実施例17から実施例19、実施例21、実施例22のカートリッジ7の製造に適用され得る。また、この製造装置261によれば、プリンター5の利用者が簡易にインクIKを収容部109内に注入することができる。つまり、製造装置261は、プリンター5の利用者が簡易にインクIKを収容部109内に注入するための注入キットとして利用することができる。
カートリッジ7の製造方法としては、図49に示すように、注入工程S2の前に排出工程S21を含む製造方法も採用され得る。準備工程S1で準備したカートリッジ7の収容部109内にインクや大気が残存していたり、収容部109内を洗浄した洗浄液などが残存していたりすることがある。このような場合に排出工程S21を実施すると有効である。排出工程S21は、収容部109内に残存する液体や大気の少なくとも一部をカートリッジ7の外部に排出する工程である。排出工程S21により、収容部109内に残存するインクや洗浄液と、新たに注入するインクIKとを混ざりにくくすることができる。
[実施例23]
排出工程S21において、図50に示すように、フィルター135の外側から供給孔85の気密性を高めた状態で、供給孔85から収容部109内の液体や大気をカートリッジ7の外側に吸引する(図中の矢印)方法が採用され得る。これにより、収容部109内の液体や大気の少なくとも一部を供給孔85からカートリッジ7の外側に排出することができる。フィルター135の外側から供給孔85の気密性を高めた状態で、供給孔85から収容部109内の液体や大気をカートリッジ7の外側に吸引する例を実施例23とする。実施例23は、実施例1から実施例22までのいずれに対しても有効である。
排出工程S21において、図50に示すように、フィルター135の外側から供給孔85の気密性を高めた状態で、供給孔85から収容部109内の液体や大気をカートリッジ7の外側に吸引する(図中の矢印)方法が採用され得る。これにより、収容部109内の液体や大気の少なくとも一部を供給孔85からカートリッジ7の外側に排出することができる。フィルター135の外側から供給孔85の気密性を高めた状態で、供給孔85から収容部109内の液体や大気をカートリッジ7の外側に吸引する例を実施例23とする。実施例23は、実施例1から実施例22までのいずれに対しても有効である。
[実施例24]
排出工程S21において、図51に示すように、連通孔91を塞いだ状態で、大気連通孔113から大気室115内に大気を送り込むことによって大気室115内を加圧する方法が採用され得る。連通孔91を塞いだ状態で、大気連通孔113から大気室115内に大気を送り込むことによって大気室115内を加圧する例を実施例24とする。実施例24では、連通孔91を塞いだ状態で、大気連通孔113から大気室115内に大気を送り込む(図中の矢印)ことによって大気室115内を加圧する。これにより、シート部材107を介して収容部109を押圧することができるので、収容部109内の液体や大気の少なくとも一部を供給孔85からカートリッジ7の外側に排出することができる。実施例24は、実施例1から実施例22までのいずれに対しても有効である。
排出工程S21において、図51に示すように、連通孔91を塞いだ状態で、大気連通孔113から大気室115内に大気を送り込むことによって大気室115内を加圧する方法が採用され得る。連通孔91を塞いだ状態で、大気連通孔113から大気室115内に大気を送り込むことによって大気室115内を加圧する例を実施例24とする。実施例24では、連通孔91を塞いだ状態で、大気連通孔113から大気室115内に大気を送り込む(図中の矢印)ことによって大気室115内を加圧する。これにより、シート部材107を介して収容部109を押圧することができるので、収容部109内の液体や大気の少なくとも一部を供給孔85からカートリッジ7の外側に排出することができる。実施例24は、実施例1から実施例22までのいずれに対しても有効である。
[実施例25]
排出工程S21において、図52に示すように、大気連通孔113を塞いだ状態で、連通孔91から大気室115内に大気を送り込むことによって大気室115内を加圧する方法が採用され得る。大気連通孔113を塞いだ状態で、連通孔91から大気室115内に大気を送り込むことによって大気室115内を加圧する例を実施例25とする。実施例25では、大気連通孔113を塞いだ状態で、連通孔91から大気室115内に大気を送り込む(図中の矢印)ことによって大気室115内を加圧する。これにより、シート部材107を介して収容部109を押圧することができるので、収容部109内の液体や大気の少なくとも一部を供給孔85からカートリッジ7の外側に排出することができる。実施例25は、実施例1から実施例22までのいずれに対しても有効である。
排出工程S21において、図52に示すように、大気連通孔113を塞いだ状態で、連通孔91から大気室115内に大気を送り込むことによって大気室115内を加圧する方法が採用され得る。大気連通孔113を塞いだ状態で、連通孔91から大気室115内に大気を送り込むことによって大気室115内を加圧する例を実施例25とする。実施例25では、大気連通孔113を塞いだ状態で、連通孔91から大気室115内に大気を送り込む(図中の矢印)ことによって大気室115内を加圧する。これにより、シート部材107を介して収容部109を押圧することができるので、収容部109内の液体や大気の少なくとも一部を供給孔85からカートリッジ7の外側に排出することができる。実施例25は、実施例1から実施例22までのいずれに対しても有効である。
[実施例26]
排出工程S21において、図53に示すように、連通孔91と大気連通孔113とを塞いだ状態でカートリッジ7を減圧環境に保持する方法が採用され得る。連通孔91と大気連通孔113とを塞いだ状態でカートリッジ7を減圧環境に保持する例を実施例26とする。実施例26では、連通孔91と大気連通孔113とを塞いだ状態でカートリッジ7を減圧容器199に収容してから、減圧容器199内を減圧する。これにより、大気室115内の圧力がカートリッジ7の外側の圧力(減圧容器199内の圧力)よりも高くなる。このため、シート部材107が収容部109を収縮させる向きに押圧される。この結果、収容部109内の液体や大気の少なくとも一部を供給孔85からカートリッジ7の外側に排出することができる。実施例26は、実施例1から実施例22までのいずれに対しても有効である。
排出工程S21において、図53に示すように、連通孔91と大気連通孔113とを塞いだ状態でカートリッジ7を減圧環境に保持する方法が採用され得る。連通孔91と大気連通孔113とを塞いだ状態でカートリッジ7を減圧環境に保持する例を実施例26とする。実施例26では、連通孔91と大気連通孔113とを塞いだ状態でカートリッジ7を減圧容器199に収容してから、減圧容器199内を減圧する。これにより、大気室115内の圧力がカートリッジ7の外側の圧力(減圧容器199内の圧力)よりも高くなる。このため、シート部材107が収容部109を収縮させる向きに押圧される。この結果、収容部109内の液体や大気の少なくとも一部を供給孔85からカートリッジ7の外側に排出することができる。実施例26は、実施例1から実施例22までのいずれに対しても有効である。
[実施例27]
排出工程S21において、図54に示すように、カートリッジ7を減圧環境に保持する方法が採用され得る。カートリッジ7を減圧環境に保持する例を実施例27とする。実施例27は、排出工程S21の前の段階で、収容部109内に大気が残存している場合に適用され得る。実施例27では、まず、カートリッジ7を減圧容器199内に収容してから、減圧容器199内を減圧する。これにより、収容部109内の圧力を大気圧よりも低い圧力にすることができる。このため、収容部109内の大気が膨張するので、収容部109内の液体や大気の少なくとも一部を供給孔85からカートリッジ7の外側に排出することができる。実施例27は、実施例1から実施例22までのいずれに対しても有効である。
排出工程S21において、図54に示すように、カートリッジ7を減圧環境に保持する方法が採用され得る。カートリッジ7を減圧環境に保持する例を実施例27とする。実施例27は、排出工程S21の前の段階で、収容部109内に大気が残存している場合に適用され得る。実施例27では、まず、カートリッジ7を減圧容器199内に収容してから、減圧容器199内を減圧する。これにより、収容部109内の圧力を大気圧よりも低い圧力にすることができる。このため、収容部109内の大気が膨張するので、収容部109内の液体や大気の少なくとも一部を供給孔85からカートリッジ7の外側に排出することができる。実施例27は、実施例1から実施例22までのいずれに対しても有効である。
[実施例28]
排出工程S21において、図55に示すように、第1ケース62に通気孔187を形成する方法が採用され得る。通気孔187は、第1ケース62の外側から収容部109内に通じている。第1ケース62に通気孔187を形成する例を実施例28とする。実施例28では、通気孔187を開放した状態で、フィルター135を介して供給孔85から収容部109内の液体を排出する。実施例28によれば、フィルター135を介して供給孔85から液体を排出するときに、収容部109の外側の大気を通気孔187から収容部109内に導入することができる。つまり、収容部109外の大気を通気孔187から収容部109内に導入しながら、液体をカートリッジ7の外側に排出することができる。換言すれば、通気孔187を介して収容部109内を大気開放することができる。これにより、収容部109内の液体をカートリッジ7の外側に排出しやすいので、排出にかかる時間を短縮することができる。
排出工程S21において、図55に示すように、第1ケース62に通気孔187を形成する方法が採用され得る。通気孔187は、第1ケース62の外側から収容部109内に通じている。第1ケース62に通気孔187を形成する例を実施例28とする。実施例28では、通気孔187を開放した状態で、フィルター135を介して供給孔85から収容部109内の液体を排出する。実施例28によれば、フィルター135を介して供給孔85から液体を排出するときに、収容部109の外側の大気を通気孔187から収容部109内に導入することができる。つまり、収容部109外の大気を通気孔187から収容部109内に導入しながら、液体をカートリッジ7の外側に排出することができる。換言すれば、通気孔187を介して収容部109内を大気開放することができる。これにより、収容部109内の液体をカートリッジ7の外側に排出しやすいので、排出にかかる時間を短縮することができる。
なお、通気孔187を形成する場所は、第1ケース62の第3壁73に限定されない。通気孔187を形成する場所としては、第1壁71から第7壁77までのいずれでも構わない。さらに、通気孔187の形成場所としては、第1ケース62の一部とみなされ得るプリズム121(図8)や、収容部109の壁の一部とみなされ得るシート部材123(図8)も採用され得る。また、通気孔187を形成する場所は、第1ケース62に限定されない。通気孔187を形成する場所としては、シート部材107も採用され得る。
実施例28は、実施例1から実施例22までのいずれに対しても有効であるが、特に実施例1、実施例3、実施例5、実施例7、及び実施例10のそれぞれに好適である。排出工程S21で形成した通気孔187を、注入工程S12における注入孔181として活用できるためである。これにより、実施例28では、上記実施例1、実施例3、実施例5、実施例7、及び実施例10のそれぞれにおいて、注入孔形成工程S11を省略することができる。また、実施例3に対しては、実施例28での通気孔187を実施例3における通気孔187として活用できる。このため、実施例3において、通気孔187を形成する工程を省略することができる。
また、実施例28は、実施例6にも好適である。排出工程S21で形成した通気孔187を、実施例6における通気孔187として活用できるためである。また、実施例28は、実施例8にも好適である。排出工程S21で形成した通気孔187を、注入工程S12における注入孔181として活用できるためである。また、実施例28での通気孔187をシート部材107に形成することによって、実施例28を、実施例2、実施例4、実施例6、実施例8、及び実施例11のそれぞれに好適とすることができる。排出工程S21で形成した通気孔187を、注入工程S12における注入孔181として活用できるためである。つまり、実施例28は、実施例1から実施例22までのいずれに対しても有効であるが、特に実施例1から実施例11までに好適である。
[実施例29]
上記実施例28に対して、通気孔187から収容部109内に大気を送り込むことによって収容部109内を加圧する方法が採用され得る。通気孔187から収容部109内に大気を送り込むことによって収容部109内を加圧する例を実施例29とする。実施例29によれば、収容部109内の液体に圧力を付与することができるので、収容部109内の液体を供給孔85から排出しやすい。実施例29も、実施例1から実施例22までのいずれに対しても有効であるが、特に実施例1から実施例11のそれぞれに好適である。排出工程S21で形成した通気孔187を、注入工程S12における注入孔181や通気孔187として活用できるためである。これにより、実施例29でも、実施例1から実施例11のそれぞれにおいて、注入孔形成工程S11や通気孔187を形成する工程を省略することができる。
上記実施例28に対して、通気孔187から収容部109内に大気を送り込むことによって収容部109内を加圧する方法が採用され得る。通気孔187から収容部109内に大気を送り込むことによって収容部109内を加圧する例を実施例29とする。実施例29によれば、収容部109内の液体に圧力を付与することができるので、収容部109内の液体を供給孔85から排出しやすい。実施例29も、実施例1から実施例22までのいずれに対しても有効であるが、特に実施例1から実施例11のそれぞれに好適である。排出工程S21で形成した通気孔187を、注入工程S12における注入孔181や通気孔187として活用できるためである。これにより、実施例29でも、実施例1から実施例11のそれぞれにおいて、注入孔形成工程S11や通気孔187を形成する工程を省略することができる。
[実施例30]
排出工程S21において、弁ユニット101を開状態にすることによって収容部109内を大気開放する方法が採用され得る。弁ユニット101を開状態にすることによって収容部109内を大気開放する例を実施例30とする。実施例30では、図56に示すように、第2ケース63に開口部191を形成する方法が採用され得る。開口部191は、第2ケース63をY軸方向に平面視したときに弁ユニット101の大気導入口171に重なる領域に形成される。開口部191によって、弁ユニット101の大気導入口171を露呈させることができる。そして、開口部191を介して弁部173に外力を作用させることによって、弁ユニット101を開状態にすることができる。
排出工程S21において、弁ユニット101を開状態にすることによって収容部109内を大気開放する方法が採用され得る。弁ユニット101を開状態にすることによって収容部109内を大気開放する例を実施例30とする。実施例30では、図56に示すように、第2ケース63に開口部191を形成する方法が採用され得る。開口部191は、第2ケース63をY軸方向に平面視したときに弁ユニット101の大気導入口171に重なる領域に形成される。開口部191によって、弁ユニット101の大気導入口171を露呈させることができる。そして、開口部191を介して弁部173に外力を作用させることによって、弁ユニット101を開状態にすることができる。
弁ユニット101を開状態にする方法は、実施例7と同様であるので、詳細な説明を省略する。実施例30によれば、弁ユニット101を介して収容部109内を大気開放することができる。これにより、収容部109内の液体をカートリッジ7の外側に排出しやすいので、排出にかかる時間を短縮することができる。なお、実施例30は、実施例1から実施例22までのいずれに対しても有効であるが、特に実施例7、実施例8、及び実施例12のそれぞれに好適である。排出工程S21で形成した開口部191を、注入工程S12での開口部191として活用できるためである。
[実施例31]
上記実施例30に対して、弁ユニット101の大気導入口171から収容部109内に大気を送り込むことによって収容部109内を加圧する方法が採用され得る。弁ユニット101の大気導入口171から収容部109内に大気を送り込むことによって収容部109内を加圧する例を実施例31とする。実施例31によれば、収容部109内の液体に圧力を付与することができるので、収容部109内の液体を供給孔85から排出しやすい。実施例31も、実施例1から実施例22までのいずれに対しても有効であるが、特に実施例7、実施例8、及び実施例12のそれぞれに好適である。排出工程S21で形成した開口部191を、注入工程S12での開口部191として活用できるためである。
上記実施例30に対して、弁ユニット101の大気導入口171から収容部109内に大気を送り込むことによって収容部109内を加圧する方法が採用され得る。弁ユニット101の大気導入口171から収容部109内に大気を送り込むことによって収容部109内を加圧する例を実施例31とする。実施例31によれば、収容部109内の液体に圧力を付与することができるので、収容部109内の液体を供給孔85から排出しやすい。実施例31も、実施例1から実施例22までのいずれに対しても有効であるが、特に実施例7、実施例8、及び実施例12のそれぞれに好適である。排出工程S21で形成した開口部191を、注入工程S12での開口部191として活用できるためである。
[実施例32]
排出工程S21において、図57に示すように、開口部183や開口部193からシート部材107を収容部109の内側に向かって押圧する方法が採用され得る。開口部183や開口部193からシート部材107を収容部109の内側に向かって押圧する例を実施例32とする。実施例32では、シート部材107を介して収容部109の内部を加圧することができるので、収容部109内の液体や大気の少なくとも一部を供給孔85からカートリッジ7の外側に排出することができる。実施例32は、実施例1から実施例22までのいずれに対しても有効であるが、特に実施例2、実施例4、実施例5、実施例6、実施例8、実施例11、実施例13に好適である。排出工程S21で形成した開口部183や開口部193を、注入工程S12での開口部183や開口部193として活用できるためである。
排出工程S21において、図57に示すように、開口部183や開口部193からシート部材107を収容部109の内側に向かって押圧する方法が採用され得る。開口部183や開口部193からシート部材107を収容部109の内側に向かって押圧する例を実施例32とする。実施例32では、シート部材107を介して収容部109の内部を加圧することができるので、収容部109内の液体や大気の少なくとも一部を供給孔85からカートリッジ7の外側に排出することができる。実施例32は、実施例1から実施例22までのいずれに対しても有効であるが、特に実施例2、実施例4、実施例5、実施例6、実施例8、実施例11、実施例13に好適である。排出工程S21で形成した開口部183や開口部193を、注入工程S12での開口部183や開口部193として活用できるためである。
[実施例33]
排出工程S21において、図58に示すように、開口部183や開口部193から大気室115内に大気を送り込むことによって大気室115内を加圧する方法が採用され得る。開口部183や開口部193から大気室115内に大気を送り込むことによって大気室115内を加圧する例を実施例33とする。実施例33では、第2ケース63の大気連通孔113と、第1ケース62の連通孔91とを塞いだ状態で、開口部183や開口部193から大気室115内に大気を送り込む(図中の矢印)ことによって大気室115内を加圧する。これにより、シート部材107を介して収容部109を押圧することができるので、収容部109内の液体や大気の少なくとも一部を供給孔85からカートリッジ7の外側に排出することができる。実施例33は、実施例1から実施例22までのいずれに対しても有効であるが、特に実施例2、実施例4、実施例5、実施例6、実施例8、実施例11、実施例13に好適である。排出工程S21で形成した開口部183や開口部193を、注入工程S12での開口部183や開口部193として活用できるためである。
排出工程S21において、図58に示すように、開口部183や開口部193から大気室115内に大気を送り込むことによって大気室115内を加圧する方法が採用され得る。開口部183や開口部193から大気室115内に大気を送り込むことによって大気室115内を加圧する例を実施例33とする。実施例33では、第2ケース63の大気連通孔113と、第1ケース62の連通孔91とを塞いだ状態で、開口部183や開口部193から大気室115内に大気を送り込む(図中の矢印)ことによって大気室115内を加圧する。これにより、シート部材107を介して収容部109を押圧することができるので、収容部109内の液体や大気の少なくとも一部を供給孔85からカートリッジ7の外側に排出することができる。実施例33は、実施例1から実施例22までのいずれに対しても有効であるが、特に実施例2、実施例4、実施例5、実施例6、実施例8、実施例11、実施例13に好適である。排出工程S21で形成した開口部183や開口部193を、注入工程S12での開口部183や開口部193として活用できるためである。
[実施例34]
排出工程S21において、図59に示すように、シート部材107の収容部109側とは反対側から、収容部109に重なる領域197内を加圧する方法が採用され得る。シート部材107の収容部109側とは反対側から、収容部109に重なる領域197内を加圧する例を実施例34とする。実施例34では、まず、第2ケース63を除去する。第2ケース63を除去すると、シート部材107と土手部81との接合の痕跡である接合部195が露呈する(図32)。第2ケース63を除去した後に、図59に示すように、シート部材107の収容部109側とは反対側から、収容部109に重なる領域の気密性を高めた状態で、収容部109に重なる領域197内に大気を送り込む(図中の矢印)。これにより、収容部109に重なる領域197内を加圧することができる。この結果、シート部材107を介して収容部109を押圧することができるので、収容部109内の液体や大気の少なくとも一部を供給孔85からカートリッジ7の外側に排出することができる。実施例34は、実施例1から実施例22までのいずれに対しても有効であるが、特に実施例14に好適である。排出工程S21において収容部109に重なる領域の気密性を高めた状態を維持したまま、注入工程S12を実施することによって、効率的にカートリッジ7を製造することができるためである。
排出工程S21において、図59に示すように、シート部材107の収容部109側とは反対側から、収容部109に重なる領域197内を加圧する方法が採用され得る。シート部材107の収容部109側とは反対側から、収容部109に重なる領域197内を加圧する例を実施例34とする。実施例34では、まず、第2ケース63を除去する。第2ケース63を除去すると、シート部材107と土手部81との接合の痕跡である接合部195が露呈する(図32)。第2ケース63を除去した後に、図59に示すように、シート部材107の収容部109側とは反対側から、収容部109に重なる領域の気密性を高めた状態で、収容部109に重なる領域197内に大気を送り込む(図中の矢印)。これにより、収容部109に重なる領域197内を加圧することができる。この結果、シート部材107を介して収容部109を押圧することができるので、収容部109内の液体や大気の少なくとも一部を供給孔85からカートリッジ7の外側に排出することができる。実施例34は、実施例1から実施例22までのいずれに対しても有効であるが、特に実施例14に好適である。排出工程S21において収容部109に重なる領域の気密性を高めた状態を維持したまま、注入工程S12を実施することによって、効率的にカートリッジ7を製造することができるためである。
カートリッジ7の製造装置の他の例について説明する。製造装置271は、図60に示すように、注入装置243と、注入駆動回路245と、吸引装置273と、ポンプ駆動回路275と、制御部277と、を有している。注入装置243及び注入駆動回路245は、製造装置241(図47)における構成と同一であるので詳細な説明を省略する。吸引装置273は、吸引ポンプ278と、チューブ279と、を有している。チューブ279は、キャップ251に接続されており、キャップ251の内部と吸引ポンプ278とをつないでいる。ポンプ駆動回路275は、制御部277からの指令に基づいて、吸引ポンプ278の駆動を制御する。
吸引ポンプ278は、キャップ251内を吸引することによって、収容部109内の液体や大気をカートリッジ7の外側に排出させる。吸引装置273によって、収容部109内の液体や大気の少なくとも一部を供給孔85からカートリッジ7の外側に排出することができる。制御部277は、吸引装置273に収容部109内の液体や大気をカートリッジ7の外側に排出させてから、注入器249を駆動させる。これにより、注入器249からインクIKを供給孔85から収容部109内に注入することができる。上記の製造装置271によってカートリッジ7が製造され得る。なお、製造装置271は、実施例9、実施例10から実施例14、実施例15、実施例16、実施例20、実施例17から実施例19、実施例21、実施例22のカートリッジ7の製造に適用され得る。
カートリッジ7の製造装置の他の例について説明する。製造装置291は、図61に示すように、注入器263と、キャップ251と、チューブ253と、バルブ293と、吸引器295と、チューブ297と、バルブ299と、を有している。注入器263、キャップ251、及びチューブ253は、それぞれ、製造装置261における構成と同一であるので詳細な説明を省略する。バルブ293は、チューブ253に設けられており、注入器263とキャップ251との間の流路を開閉する。
吸引器295は、供給孔85から収容部109内の液体や大気をカートリッジ7の外側に吸引する器具である。図61では、吸引器295の一例として注射器が示されている。チューブ297は、キャップ251に接続されており、キャップ251の内部と吸引器295とをつないでいる。バルブ299は、チューブ297に設けられており、吸引器295とキャップ251との間の流路を開閉する。吸引器295は、キャップ251内を吸引することによって、収容部109内の液体や大気をカートリッジ7の外側に排出させる。吸引器295によって、収容部109内の液体や大気の少なくとも一部を供給孔85からカートリッジ7の外側に排出することができる。
排出工程S21では、バルブ293を閉じることによって、注入器263とキャップ251との間の流路を閉じる。また、排出工程S21では、バルブ299を開くことによって、吸引器295とキャップ251との間の流路を開く。そして、吸引器295により、キャップ251内を吸引することによって、収容部109内の液体や大気をカートリッジ7の外側に排出する。
注入工程S12では、バルブ299を閉じることによって、吸引器295とキャップ251との間の流路を閉じる。また、注入工程S12では、バルブ293を開くことによって、注入器263とキャップ251との間の流路を開く。そして、注入器263によって、キャップ251越しにインクIKを供給孔85から収容部109内に注入する。上記の製造装置291によってカートリッジ7が製造され得る。
なお、製造装置291は、実施例9、実施例10から実施例14、実施例15、実施例16、実施例20、実施例17から実施例19、実施例21、実施例22のカートリッジ7の製造に適用され得る。また、この製造装置291によれば、プリンター5の利用者が簡易にインクIKを収容部109内に注入することができる。つまり、製造装置291は、プリンター5の利用者が簡易にインクIKを収容部109内に注入するための注入キットとして利用することができる。
本実施形態において、ケース61がケースに対応し、コイルばね103が付勢部材に対応し、弁ユニット101が弁に対応し、土手部86が周壁に対応し、連通孔91が第2大気連通孔に対応している。
実施形態1から実施形態34のそれぞれにおいて、注入工程S2や、排出工程S21の前に、ケース61から第2ケース63を除去する方法も採用され得る。つまり、カートリッジ7の製造方法では、注入工程S2や、排出工程S21の前に、第2ケース63を除去する工程を含む製造方法も採用され得る。第2ケース63を除去してから排出工程S21や注入工程S2を実施すれば、収容部109内の液体や大気の排出状況や、収容部109内へのインクIKの注入状況を把握しやすい。また、第2ケース63を除去してから排出工程S21や注入工程S2を実施すれば、排出工程S21や注入工程S2における種々の作業を実施しやすくすることができる。なお、注入工程S2の後に、第2ケース63を第1ケース62に接合する工程を含む製造方法も採用され得る。
また、実施形態23から実施形態34では、それぞれ、供給孔85から収容部109内の液体や大気をカートリッジ7の外側に排出する方法が採用されている。しかしながら、収容部109内の液体や大気をカートリッジ7の外側に排出する方法は、これに限定されない。収容部109内の液体や大気をカートリッジ7の外側に排出する方法としては、例えば、ケース61やシート部材107に、収容部109内の液体や大気をカートリッジ7の外側に排出するための排出孔を形成する方法も採用され得る。この方法では、排出孔は、収容部109内に通じている。この方法によれば、排出孔から収容部109内の液体や大気をカートリッジ7の外側に排出することができる。さらに、この方法によれば、排出孔を、注入工程S2における注入孔181や通気孔187として活用することができる。
本発明は、インクジェットプリンター及びそのインクカートリッジに限らず、インク以外の他の液体を噴射する任意の印刷装置及びそのカートリッジにも適用することができる。例えば、以下のような各種の印刷装置及びそのカートリッジに適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置。(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射する印刷装置。(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ(Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材を噴射する印刷装置。(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する印刷装置。(5)精密ピペットとしての試料印刷装置。(6)潤滑油の印刷装置。(7)樹脂液の印刷装置。(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する印刷装置。(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する印刷装置。(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する印刷装置。(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッドを備える印刷装置。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置。(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射する印刷装置。(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ(Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材を噴射する印刷装置。(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する印刷装置。(5)精密ピペットとしての試料印刷装置。(6)潤滑油の印刷装置。(7)樹脂液の印刷装置。(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する印刷装置。(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する印刷装置。(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する印刷装置。(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッドを備える印刷装置。
なお、「液滴」とは、印刷装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、「液体」とは、印刷装置が噴射させることができるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。上記のような「液体」を、「液状体」とも表現することができる。液体や液状体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。
1…液体噴射システム、5…プリンター、7…カートリッジ、11…紙送りローラー、13…キャリッジモーター、15…駆動ベルト、17…キャリッジ、19…印刷ヘッド、21…制御部、23…フレキシブルケーブル、25…ホルダー、25A…底部、27…接点機構、31…凹部、33…導入部、35…レバー、37…係合穴、41…側壁、43…側壁、45…側壁、47…側壁、51…流路、53…土手部、55…フィルター、57…パッキン、61…ケース、62…第1ケース、63…第2ケース、65…凹部、65A…第1凹部、65B…第2凹部、67…内面、71…第1壁、72…第2壁、73…第3壁、74…第4壁、75…第5壁、76…第6壁、77…第7壁、81…土手部、83…仕切壁、85…供給孔、86…土手部、87…突起部、88…突起部、91…連通孔、101…弁ユニット、103…コイルばね、105…受圧板、107…シート部材、109…収容部、109A…第1収容部、109B…第2収容部、111…通気孔、113…大気連通孔、115…大気室、121…プリズム、123…シート部材、125…開口部、126…凹部、127…連通孔、128…連通孔、131…板ばね、133…フォーム、135…フィルター、137…凹部、141…回路基板、143…端子、161…インク、163…カバーバルブ、165…レバーバルブ、167…ばね部材、171…大気導入口、173…弁部、175…レバー部、181…注入孔、183…開口部、185…封止部材、187…通気孔、191…開口部、193…開口部、195…接合部、197…領域、199…減圧容器、211…製造装置、213…ドリル装置、215…注入装置、217…塗布装置、219…ドリル駆動回路、221…注入駆動回路、223…塗布駆動回路、225…制御部、227…キリ、229…注入針、231…封止材、233…塗布針、241…製造装置、243…注入装置、245…注入駆動回路、247…制御部、249…注入器、251…キャップ、253…チューブ、261…製造装置、263…注入器、271…製造装置、273…吸引装置、275…ポンプ駆動回路、277…制御部、278…吸引ポンプ、279…チューブ、291…製造装置、293…バルブ、295…吸引器、297…チューブ、299…バルブ、IK…インク、P…印刷用紙。
Claims (66)
- ケースと、
前記ケースの内部に設けられ、液体が収容される収容部と、
前記収容部の内側から前記ケースの外側に通じ、前記収容部内の前記液体を前記ケースの外側に導出する供給孔と、
可撓性を有し、前記収容部の壁のうちの少なくとも一部を構成するシート部材と、
前記ケースの内部に設けられ、前記収容部の容積を拡張する向きに前記シート部材を付勢する付勢部材と、を有するカートリッジの製造方法であって、
前記ケースに、前記収容部内に通じる注入孔を形成し、
前記注入孔から前記収容部内に液体を注入した後、
前記注入孔を塞ぐ、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - ケースと、
前記ケースの内部に設けられ、液体が収容される収容部と、
前記収容部の内側から前記ケースの外側に通じ、前記収容部内の前記液体を前記ケースの外側に導出する供給孔と、
可撓性を有し、前記収容部の壁のうちの少なくとも一部を構成するシート部材と、
前記ケースの内部に設けられ、前記収容部の容積を拡張する向きに前記シート部材を付勢する付勢部材と、を有するカートリッジの製造方法であって、
前記シート部材に、前記収容部内に通じる注入孔を形成し、
前記注入孔から前記収容部内に液体を注入した後、
前記注入孔を塞ぐ、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - 前記液体を注入する前に、前記収容部に、前記収容部の外側から前記収容部の内側に通じる通気孔をあけ、
前記通気孔を開放した状態で、前記液体を前記収容部内に注入する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカートリッジの製造方法。 - さらに、前記収容部の外側の大気を前記収容部の内側に導入可能な弁を有する請求項1又は2に記載のカートリッジの製造方法であって、
前記弁を開放することによって前記収容部の内側と前記収容部の外側とを連通させた状態で、前記液体を前記収容部内に注入する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - 前記液体を注入する前に、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項1から4までのいずれか一項に記載のカートリッジの製造方法。 - さらに、
前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられており、
前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、
前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、
前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、
請求項5に記載のカートリッジの製造方法であって、
前記第2大気連通孔を塞いだ状態で、前記大気連通孔から前記大気室の内側を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - さらに、
前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられており、
前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、
前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、
前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、
請求項5に記載のカートリッジの製造方法であって、
前記大気連通孔を塞いだ状態で、前記第2大気連通孔から前記大気室の内側を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - 前記供給孔の気密性を高めた状態で、前記供給孔から前記収容部内を吸引することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項5に記載のカートリッジの製造方法。 - さらに、
前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられており、
前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、
前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、
前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、
請求項5に記載のカートリッジの製造方法であって、
前記大気連通孔及び前記第2大気連通孔を塞いだ状態で前記ケースを減圧容器に収容してから、前記減圧容器の内部を減圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - 前記収容部内に大気が残存した状態で、前記ケースを減圧容器に収容してから、前記減圧容器の内部を減圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項5に記載のカートリッジの製造方法。 - 前記ケースの一部を除去することによって開口を形成し、前記ケースの前記開口を介して、前記シート部材を前記収容部の内側に押圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項5に記載のカートリッジの製造方法。 - さらに、前記収容部の外側の大気を前記収容部の内側に導入可能な弁を有する請求項5に記載のカートリッジの製造方法であって、
前記弁を介して大気を前記収容部内に送り込むことによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - さらに、前記収容部の外側の大気を前記収容部の内側に導入可能な弁を有する請求項5に記載のカートリッジの製造方法であって、
前記弁を開放することによって前記収容部の内側と前記収容部の外側とを連通させた状態で、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - 前記ケースに、前記収容部内に通じる通気孔をあけ、前記通気孔から前記収容部内を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項5に記載のカートリッジの製造方法。 - 前記ケースに、前記収容部内に通じる通気孔をあけ、前記通気孔を開放することによって前記収容部の内側と前記ケースの外側とを連通させた状態で、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項5に記載のカートリッジの製造方法。 - さらに、前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられている請求項5に記載のカートリッジの製造方法であって、
前記ケースに前記大気室に通じる連通孔をあけ、前記連通孔から前記大気室内を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - 前記シート部材の前記収容部側とは反対側から、前記収容部に重なる領域の気密性を高めた状態で、前記領域を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項5に記載のカートリッジの製造方法。 - 前記ケースの一部を構成する蓋部材の少なくとも一部を除去する工程を含む、
ことを特徴とする請求項1から17までのいずれか一項に記載のカートリッジの製造方法。 - ケースと、
前記ケースの内部に設けられ、液体が収容される収容部と、
前記収容部の内側から前記ケースの外側に通じ、前記収容部内の前記液体を前記ケースの外側に導出する供給孔と、
可撓性を有し、前記収容部の壁のうちの少なくとも一部を構成するシート部材と、
前記ケースの内部に設けられ、前記収容部の容積を拡張する向きに前記シート部材を付勢する付勢部材と、
前記収容部の外側の大気を前記収容部の内側に導入可能な弁と、を有するカートリッジの製造方法であって、
前記弁を強制的に開放することによって前記収容部の内側と前記収容部の外側とを連通させた状態で、前記供給孔から前記収容部内に液体を注入する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - 前記液体を注入する前に、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項19に記載のカートリッジの製造方法。 - さらに、
前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられており、
前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、
前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、
前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、
請求項20に記載のカートリッジの製造方法であって、
前記第2大気連通孔を塞いだ状態で、前記大気連通孔から前記大気室の内側を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - さらに、
前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられており、
前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、
前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、
前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、
請求項20に記載のカートリッジの製造方法であって、
前記大気連通孔を塞いだ状態で、前記第2大気連通孔から前記大気室の内側を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - 前記供給孔の気密性を高めた状態で、前記供給孔から前記収容部内を吸引することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項20に記載のカートリッジの製造方法。 - さらに、
前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられており、
前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、
前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、
前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、
請求項20に記載のカートリッジの製造方法であって、
前記大気連通孔及び前記第2大気連通孔を塞いだ状態で前記ケースを減圧容器に収容してから、前記減圧容器の内部を減圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - 前記収容部内に大気が残存した状態で、前記ケースを減圧容器に収容してから、前記減圧容器の内部を減圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項20に記載のカートリッジの製造方法。 - 前記ケースの一部を除去することによって開口を形成し、前記ケースの前記開口を介して、前記シート部材を前記収容部の内側に押圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項20に記載のカートリッジの製造方法。 - 前記弁を介して大気を前記収容部内に送り込むことによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項20に記載のカートリッジの製造方法。 - 前記弁を開放することによって前記収容部の内側と前記収容部の外側とを連通させた状態で、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項20に記載のカートリッジの製造方法。 - 前記ケースに、前記収容部内に通じる通気孔をあけ、前記通気孔から前記収容部内を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項20に記載のカートリッジの製造方法。 - 前記ケースに、前記収容部内に通じる通気孔をあけ、前記通気孔を開放することによって前記収容部の内側と前記ケースの外側とを連通させた状態で、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項20に記載のカートリッジの製造方法。 - さらに、前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられている請求項20に記載のカートリッジの製造方法であって、
前記ケースに前記大気室に通じる通気孔をあけ、前記通気孔から前記大気室内を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - 前記シート部材の前記収容部側とは反対側から、前記収容部に重なる領域の気密性を高めた状態で、前記領域を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項20に記載のカートリッジの製造方法。 - 前記ケースの一部を構成する蓋部材の少なくとも一部を除去する工程を含む、
ことを特徴とする請求項19から32までのいずれか一項に記載のカートリッジの製造方法。 - ケースと、
前記ケースの内部に設けられ、液体が収容される収容部と、
前記収容部の内側から前記ケースの外側に通じ、前記収容部内の前記液体を前記ケースの外側に導出する供給孔と、
可撓性を有し、前記収容部の壁のうちの少なくとも一部を構成するシート部材と、
前記ケースの内部に設けられ、前記収容部の容積を拡張する向きに前記シート部材を付勢する付勢部材と、を有するカートリッジの製造方法であって、
前記収容部に、前記収容部の外側から前記収容部の内側に通じる通気孔をあけ、前記通気孔を開放した状態で、前記供給孔から前記収容部内に液体を注入した後に、前記通気孔を塞ぐ、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - 前記液体を注入する前に、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項34に記載のカートリッジの製造方法。 - さらに、
前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられており、
前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、
前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、
前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、
請求項35に記載のカートリッジの製造方法であって、
前記第2大気連通孔を塞いだ状態で、前記大気連通孔から前記大気室の内側を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - さらに、
前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられており、
前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、
前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、
前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、
請求項35に記載のカートリッジの製造方法であって、
前記大気連通孔を塞いだ状態で、前記第2大気連通孔から前記大気室の内側を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - 前記供給孔の気密性を高めた状態で、前記供給孔から前記収容部内を吸引することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項35に記載のカートリッジの製造方法。 - さらに、
前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられており、
前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、
前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、
前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、
請求項35に記載のカートリッジの製造方法であって、
前記大気連通孔及び前記第2大気連通孔を塞いだ状態で前記ケースを減圧容器に収容してから、前記減圧容器の内部を減圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - 前記収容部内に大気が残存した状態で、前記ケースを減圧容器に収容してから、前記減圧容器の内部を減圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項35に記載のカートリッジの製造方法。 - 前記ケースの一部を除去することによって開口を形成し、前記ケースの前記開口を介して、前記シート部材を前記収容部の内側に押圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項35に記載のカートリッジの製造方法。 - さらに、前記収容部の外側の大気を前記収容部の内側に導入可能な弁を有する請求項35に記載のカートリッジの製造方法であって、
前記弁を介して大気を前記収容部内に送り込むことによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - さらに、前記収容部の外側の大気を前記収容部の内側に導入可能な弁を有する請求項35に記載のカートリッジの製造方法であって、
前記弁を開放することによって前記収容部の内側と前記収容部の外側とを連通させた状態で、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - 前記通気孔から前記収容部内を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項35に記載のカートリッジの製造方法。 - 前記通気孔を開放することによって前記収容部の内側と前記ケースの外側とを連通させた状態で、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項35に記載のカートリッジの製造方法。 - さらに、前記ケースと前記シート部材との間に大気室が設けられている請求項35に記載のカートリッジの製造方法であって、
前記ケースに前記大気室に通じる連通孔をあけ、前記連通孔から前記大気室内を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - 前記シート部材の前記収容部側とは反対側から、前記収容部に重なる領域の気密性を高めた状態で、前記領域を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項35に記載のカートリッジの製造方法。 - 前記ケースの一部を構成する蓋部材の少なくとも一部を除去する工程を含む、
ことを特徴とする請求項34から47までのいずれか一項に記載のカートリッジの製造方法。 - ケースと、
前記ケースの内部に設けられ、液体が収容される収容部と、
前記収容部の内側から前記ケースの外側に通じ、前記収容部内の前記液体を前記ケースの外側に導出する供給孔と、
可撓性を有し、前記収容部の壁のうちの少なくとも一部を構成するシート部材と、
前記ケースの内部に設けられ、前記収容部の容積を拡張する向きに前記シート部材を付勢する付勢部材と、
前記ケースの内部で且つ前記収容部の外部に設けられた大気室と、を有するカートリッジの製造方法であって、
前記ケースの一部を除去することによって開口を形成し、前記開口を介して前記大気室の内部を減圧しながら、前記供給孔から前記収容部内に液体を注入する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - 前記シート部材の前記収容部側とは反対側から、前記収容部に重なる領域の気密性を高めた状態で、前記領域を減圧しながら、前記供給孔から前記収容部内に液体を注入する、
ことを特徴とする請求項49に記載のカートリッジの製造方法。 - 前記液体を注入する前に、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項49又は50に記載のカートリッジの製造方法。 - さらに、
前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、
前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、
前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、
請求項51に記載のカートリッジの製造方法であって、
前記第2大気連通孔を塞いだ状態で、前記大気連通孔から前記大気室の内側を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - さらに、
前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、
前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、
前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、
請求項51に記載のカートリッジの製造方法であって、
前記大気連通孔を塞いだ状態で、前記第2大気連通孔から前記大気室の内側を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - 前記供給孔の気密性を高めた状態で、前記供給孔から前記収容部内を吸引することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項51に記載のカートリッジの製造方法。 - さらに、
前記ケースに、前記ケースの外側から前記大気室に通じる大気連通孔が設けられており、
前記ケースの外側に、前記供給孔を囲む周壁が設けられており、
前記周壁で囲まれた領域内、且つ前記供給孔よりも外側の領域に、前記ケースの外側から前記大気室に通じる第2大気連通孔が設けられている、
請求項51に記載のカートリッジの製造方法であって、
前記大気連通孔及び前記第2大気連通孔を塞いだ状態で前記ケースを減圧容器に収容してから、前記減圧容器の内部を減圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - 前記収容部内に大気が残存した状態で、前記ケースを減圧容器に収容してから、前記減圧容器の内部を減圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項51に記載のカートリッジの製造方法。 - 前記ケースの前記開口を介して、前記シート部材を前記収容部の内側に押圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項51に記載のカートリッジの製造方法。 - さらに、前記収容部の外側の大気を前記収容部の内側に導入可能な弁を有する請求項51に記載のカートリッジの製造方法であって、
前記弁を介して大気を前記収容部内に送り込むことによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - さらに、前記収容部の外側の大気を前記収容部の内側に導入可能な弁を有する請求項51に記載のカートリッジの製造方法であって、
前記弁を開放することによって前記収容部の内側と前記収容部の外側とを連通させた状態で、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とするカートリッジの製造方法。 - 前記ケースに、前記収容部内に通じる通気孔をあけ、前記通気孔から前記収容部内を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項51に記載のカートリッジの製造方法。 - 前記ケースに、前記収容部内に通じる通気孔をあけ、前記通気孔を開放することによって前記収容部の内側と前記ケースの外側とを連通させた状態で、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項51に記載のカートリッジの製造方法。 - 前記ケースに前記大気室に通じる連通孔をあけ、前記連通孔から前記大気室内を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項51に記載のカートリッジの製造方法。 - 前記シート部材の前記収容部側とは反対側から、前記収容部に重なる領域の気密性を高めた状態で、前記領域を加圧することによって、前記収容部内の前記液体の少なくとも一部を前記ケースの外側に排出する、
ことを特徴とする請求項51に記載のカートリッジの製造方法。 - 前記ケースの一部を構成する蓋部材の少なくとも一部を除去する工程を含む、
ことを特徴とする請求項49から63までのいずれか一項に記載のカートリッジの製造方法。 - 請求項1から18までのいずれか一項に記載の製造方法を実施するためのカートリッジの製造装置であって、
前記注入孔を形成する孔形成部材と、
前記注入孔から前記収容部内に液体を注入する注入部材と、
前記注入孔を塞ぐ封止部材と、を有する、
ことを特徴とするカートリッジの製造装置。 - 請求項19から64までのいずれか一項に記載の製造方法を実施するためのカートリッジの製造装置であって、
前記供給孔を、前記カートリッジの外側から覆うことによって、前記供給孔を封止する封止部材と、
前記封止部材に接続され、前記封止部材越しに前記供給孔から液体を前記収容部内に注入する注入部材と、を有する、
ことを特徴とするカートリッジの製造装置。
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