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JP2014034330A - 車両用シートスライド装置 - Google Patents

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JP2014034330A
JP2014034330A JP2012177457A JP2012177457A JP2014034330A JP 2014034330 A JP2014034330 A JP 2014034330A JP 2012177457 A JP2012177457 A JP 2012177457A JP 2012177457 A JP2012177457 A JP 2012177457A JP 2014034330 A JP2014034330 A JP 2014034330A
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Japan
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wall surface
upper rail
lock lever
insertion hole
rear inner
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JP2012177457A
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English (en)
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Motohiro Kokubo
基裕 小久保
Kenji Masuda
賢志 増田
Tsuneo Ogi
恒雄 仰木
Daichi Sogamoto
大智 曽我本
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Priority to BR112015001403-8A priority patent/BR112015001403B1/pt
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Abstract

【課題】構成簡素且つ効果的に、前方衝突によるロックレバーの脱離動作を抑えることのできる車両用シートスライド装置を提供すること。
【解決手段】ロック機構は、両側壁部15に交差する回動軸を有して回動自在にアッパレール6に支持されたロックレバー31を備える。また、ロックレバー31の一端には、幅方向に突出する係合突部36が設けられるとともに、各側壁部15には、その係合突部36が上下動可能に挿通される挿通孔37が形成される。そして、ロアレール5には、ロックレバー31の回動に基づいて係合突部36が係脱可能な上方開口部を有した複数の係合孔38が設けられる。また、挿通孔37aの後部内壁面51には、切欠き52が形成される。そして、車両の前方衝突時には、アッパレール6の変形により、その後部内壁面51が前方に傾倒することで、係合突部36の上方移動が規制される。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両用シートスライド装置に関するものである。
一般に、車両用のシートスライド装置は、上方にシートを支持するアッパレールと、そのアッパレールを相対移動可能に支持するロアレールとを備えている。そして、多くの場合、このようなシートスライド装置には、そのロアレールに対するアッパレールの相対移動を規制可能なロック機構が設けられている。
例えば、特許文献1に記載のシートスライド装置は、車両の前後方向に延びるロアレールと、その延伸方向に沿って相対移動可能なアッパレールとを備えている。また、アッパレールは、幅方向に対向する一対の側壁部を有している。そして、ロック機構は、その両側壁部に交差する回動軸を有して回動自在にアッパレールに支持されたロックレバーを備えている。
具体的には、ロックレバーには、その回動軸よりも後方側の位置に、幅方向に突出する係合突部が設けられている。また、アッパレールの側壁部には、上下動可能に係合突部が挿通される挿通孔が形成されている。そして、ロアレールには、そのロックレバーの回動に基づく上下動によって係合突部が係脱可能な上方開口部を有した複数の被係合部が設けられている。
即ち、このロック機構は、ロックレバーの回動により係合突部が下方に移動してロアレール側の被係合部と係合することにより、そのアッパレールの相対移動を規制するロック状態となる。そして、ロックレバーの係合突部が上方に移動してロアレール側の被係合部から脱離することにより、そのアッパレールの相対移動を許容するアンロック状態となるように構成されている。
尚、この従来例では、ロックレバーは、弾性部材によって、その係合突部が設けられた側の端部が下方側に移動する方向に付勢されている。そして、ロックレバーの他端側には、その付勢力(弾性力)に抗して係合突部を上方に移動させるための操作レバーが連結されている。
即ち、このシートスライド装置は、操作レバーが操作されていない通常時には、そのロアレールに対するアッパレールの相対位置(スライド位置)が固定されるようになっている。そして、操作レバーを操作してロック機構をアンロック状態とすることにより、そのスライド位置を調整することが可能となっている。
特許第4013591号公報
ところで、車両の前方衝突時、シートは、その慣性によって前方に移動しようとする。しかし、シートを支持するアッパレールは、上記のように、ロック機構によって、その前方移動が規制されている。また、多くの場合、アッパレールには、シートベルトの一端(シートベルトアンカー)も固定されるようになっている。そして、これにより、そのシート荷重及びシートベルト荷重を支えることで、高い安全性を確保することが可能となっている。
しかしながら、このとき、アッパレールには、当該アッパレールをロアレールから引き剥がすような力が作用する。そして、これにより、アッパレールが変形することで、その係合突部がロアレールの被係合部から脱離する方向にロックレバーが動作するおそれがあり、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、構成簡素且つ効果的に、前方衝突によるロックレバーの脱離動作を抑えることのできる車両用シートスライド装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両の前後方向に延びるロアレールと、上方にシートを支持するとともに前記ロアレール上を相対移動可能に設けられたアッパレールと、前記アッパレールの相対移動を規制可能なロック機構とを備え、前記アッパレールは、幅方向に対向する一対の側壁部を有し、前記ロック機構は、前記両側壁部に交差する回動軸を有して回動自在に前記アッパレールに支持されたロックレバーを備えるとともに、前記ロックレバーには、前記回動軸よりも後方側の位置において幅方向に突出する係合突部が設けられ、前記係合突部に交差する前記側壁部には、上下動可能に前記係合突部が挿通される挿通孔が形成されるとともに、前記ロアレールには、前記ロックレバーの回動に基づく前記上下動によって前記係合突部が係脱可能な上方開口部を有した複数の被係合部が形成された車両用シートスライド装置において、車両の前方衝突時、前記アッパレールの変形により前記挿通孔の後部内壁面が前方に傾倒して前記係合突部の上方移動を規制するように、前記後部内壁面に切欠きを形成したこと、を要旨とする。
即ち、挿通孔の後部内壁面に切欠きを形成することで、前方衝突時、アッパレールは、その挿通孔の周辺が折れ曲がるように変形(座屈)する。そして、これにより、その挿通孔の後部内壁面が前方に傾倒することで、当該挿通孔に挿通された係合突部の上方移動が規制される。その結果、構成簡素且つ効果的に、そのロックレバーの脱離動作を抑えることができる。
請求項2に記載の発明は、前記切欠きは、前記挿通孔の底部内壁面に連続して形成されること、を要旨とする。
上記構成によれば、より下方側の位置から後部内壁面を傾倒させることができる。そして、これにより、より低い位置で係合突部の上方移動を規制することができる。その結果、より確実に、そのロックレバーの脱離動作を抑えることができる。
請求項3に記載の発明は、前記後部内壁面を切り欠くことにより該後部内壁面に形成される凸形状が、前記後部内壁面の傾倒によって前記係合突部の上方に配置されるようにしたこと、を要旨とする。
上記構成によれば、より確実に係合突部の上方移動を規制することができる。その結果、より確実に、そのロックレバーの脱離動作を抑えることができる。
本発明によれば、構成簡素且つ効果的に、前方衝突によるロックレバーの脱離動作を抑えることができる。
本発明にかかるシートスライド装置の概略構成図。 シートスライド装置の断面図(A−A断面)。 アッパレールの分解斜視図。 (a)は、シートスライド装置の平面図、(b)は、シートスライド装置の側面図。 (a)は、ロックレバーの平面図、(b)は、ロックレバーの側面図。 挿通孔近傍におけるシートスライド装置の側面図。 挿通孔の後部内壁面に形成された切欠きの説明図。 (a)(b)は、別例の切欠き形状を示す模式図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両用のシート1は、シートクッション2と、このシートクッション2の後端部に対して傾動自在に設けられたシートバック3と、このシートバック3の上端に設けられたヘッドレスト4とを備えている。
また、車両の床部Fには、車両の前後方向に延びる一対のロアレール5が設けられるとともに、これら各ロアレール5には、当該各ロアレール5上を相対移動するアッパレール6が装着されている。そして、シート1のシートクッション2は、これら各アッパレール6上に支持されている。
即ち、本実施形態では、これらのロアレール5及びアッパレール6によってシートスライド装置10が形成されている。そして、車両の乗員は、このシートスライド装置10の機能を利用することにより、そのロアレール5及びアッパレール6が延設された車両前後方向(図1中、左右方向)におけるシート1の位置調整を行うことができるようになっている。
詳述すると、図2に示すように、ロアレール5は、車両の床部F(図1参照)との固定部となる平板状の底壁部11を備えている。また、底壁部11の幅方向(図2中、左右方向)両端には、それぞれ外壁部12が立設されるとともに、これら各外壁部12の上端(図2中、上側の端部)には、それぞれ幅方向内側に向かって延びるフランジ状の上壁部13が形成されている。そして、これら各上壁部13の先端には、それぞれ下側に向かって折り返された内壁部14が形成されている。
一方、アッパレール6は、幅方向に対向する一対の側壁部15(15L,15R)を備えている。また、アッパレール6は、これらの両側壁部15(15L,15R)を接続する板状の上壁部16を備えている。そして、本実施形態のアッパレール6は、これらの両側壁部15(15L,15R)及び上壁部16が形成する断面略コ字状のアッパレール本体18が、ロアレール5側の両内壁部14間に配置されるように、同ロアレール5に装着されている。
尚、図3に示すように、本実施形態のアッパレール6は、一方の側壁部15Lを構成する平板形状を有した第1部材21と、他方側の側壁部15R及び上壁部16を構成する断面クランク形状を有した第2部材22とを組み付けてなる。
即ち、互いの上端部21a,22aを張り合わせるように第1部材21と第2部材22とを組み付けることにより、両者の下端部21b,22bは、その第2部材22の断面クランク形状に基づいて、互いに離間した位置において略平行に配置される。そして、本実施形態では、これら第1部材21の下端部21b及び第2部材22の下端部22b、並びにその上方に配置される第2部材22の中間部22cによって、上記のようなアッパレール本体18の断面略コ字形状が形成されるようになっている。
また、図2に示すように、本実施形態のアッパレール6は、各側壁部15の下端から幅方向外側に向かってフランジ状に折り返された張出し部23と、これら各張出し部23の先端から上側に向かって折り返されたフック部24とを備えている。そして、そのフック部24が、ロアレール5を構成する外壁部12、上壁部13及び内壁部14に囲まれた空間内に配置されることにより、そのロアレール5に対する上方向及び幅方向の相対移動が規制されるようになっている。
ここで、本実施形態では、上記のように第1部材21及び第2部材22の各上端部21a,22aを張り合わせることによりアッパレール本体18の上方に形成される板状部25が、そのシート1との固定部になっている。また、図4(a)(b)に示すように、この板状部25の後端部(同図中、右側の端部)には、シートベルトSBの一端(シートベルトアンカー)が固定されるアンカーブラケット26が設けられる。そして、本実施形態のシートスライド装置10は、これにより、そのシート荷重及びシートベルト荷重を支える構成となっている。
尚、本実施形態では、上記のように幅方向に対向するロアレール5の外壁部12とアッパレール6のフック部24との間には(図2参照)、複数の転動体27が介在されている。具体的には、ロアレール5とアッパレール6との間には、その延伸方向(図4中、左右方向)に離間した位置に複数のリテーナ28が設けられており、各転動体27は、これらのリテーナ28によって転動自在に保持されている。そして、本実施形態では、これらの各転動体27がロアレール5の外壁部12及びアッパレール6のフック部24に摺接して転動することにより、そのロアレール5に対するアッパレール6の円滑な相対移動が確保されている。
また、図2及び図4(a)(b)に示すように、本実施形態のシートスライド装置10は、そのロアレール5に対するアッパレール6の相対移動を規制可能なロック機構30を備えている。
詳述すると、図2、図3及び図4(a)(b)に示すように、本実施形態のロック機構30は、回動自在にアッパレール6に支持されたロックレバー31を備えている。図3及び図5(a)(b)に示すように、本実施形態のロックレバー31は、長尺板状に形成されたレバー本体32を有している。また、そのレバー本体32の両側端部には、幅方向(図5(a)中、上下方向)に対向する一対の側板部33が立設されている。そして、これらの各側板部33には、互いに同軸となる位置において、その幅方向外側に向かって突出する一対の支持突部34が設けられている。
一方、図3に示すように、アッパレール6の両側壁部15には、これらの各支持突部34が挿入される支持孔35が形成されている。即ち、図4(a)(b)に示すように、本実施形態のロックレバー31は、アッパレール6の延伸方向に沿うように両側壁部15間に配置される。そして、その両支持突部34が形成する回動軸Mを中心として回動自在にアッパレール6に支持されるようになっている。
また、図3及び図5(a)(b)に示すように、ロックレバー31の一端、アッパレール6に支持された状態において回動軸Mよりも車両の後方側に配置される長手方向端部(図5中、右側の端部、作用端31a)には、そのレバー本体32の両側端部から幅方向外側に突出する複数の係合突部36が設けられている。尚、本実施形態では、レバー本体32の両側端部には、それぞれ、左右対称となる位置に三本の係合突部36(36a〜36c)が設けられている。そして、図3及び図4(b)に示すように、これら各係合突部36(36a〜36c)に交差するアッパレール6の各側壁部15には、それぞれ、各係合突部36(36a〜36c)が挿通される挿通孔37が形成されている。
具体的には、図3、図4(b)及び図6に示すように、各側壁部15には、それぞれ、ロックレバー31の各係合突部36a〜36cに対応する3つの挿通孔37(37a〜37c)が形成されている。また、これらの各挿通孔37(37a〜37c)は、それぞれ、回動軸Mを中心として円弧状に湾曲する態様で上下方向に延設されている。そして、本実施形態では、これにより、そのロックレバー31の回動に基づいた各係合突部36(36a〜36c)の上下動が許容されるようになっている。
また、図4(a)(b)に示すように、ロアレール5には、ロックレバー31の各係合突部36(36a〜36c)が係脱可能な被係合部としての複数の係合孔38が形成されている。
具体的には、各係合孔38は、ロアレール5の延伸方向に沿って略均等間隔で設けられている。また、図2に示すように、各係合孔38は、アッパレール6の各側壁部15に対向する内壁部14の上端、及びこれに連接する上壁部13の一部を切り欠くかたちでロアレール5の上方に開口する上方開口部38aを有している。そして、本実施形態では、これにより、そのロックレバー31の回動により上下動する各係合突部36(36a〜36c)が、それぞれ、そのロアレール5に対するアッパレール6の相対位置(スライド位置)に応じた位置において各係合孔38に係脱することが可能となっている。
尚、本実施形態では、アッパレール6のフック部24には、上記各挿通孔37に対応する位置に、上方に開口するスリット39が形成されている。そして、各挿通孔37に挿通されることによりアッパレール6の外側に突出する各係合突部36は、その先端がスリット39内に挿入された状態でロアレール5の各係合孔38に係合するようになっている。
即ち、図2及び図6に示すように、本実施形態のロック機構30は、そのロックレバー31の回動により各係合突部36が下方に移動してロアレール5の各係合孔38に係合することにより(各図中、下側に移動した位置、図2中、実線に示された係合突部36の位置)、アッパレール6の相対移動を規制するロック状態となる。そして、ロックレバー31の回動により各係合突部36が上方に移動してロアレール5の各係合孔38から脱離することにより(各図中、上側に移動した位置、図2中、二点鎖線に示された係合突部36の位置)、そのアッパレール6の相対移動を許容するアンロック状態となるように構成されている。
さらに詳述すると、図4(a)(b)に示すように、本実施形態では、アッパレール6の上壁部16には、その延伸方向(同図中、左右方向)に延びる板バネ41が設けられている。そして、ロックレバー31の作用端31aは、この板バネ41の第1バネ部42に押圧されることにより、その各係合突部36が下方に移動する方向に付勢されている。
また、回動軸Mを挟んで上記作用端31aとは反対側に配置されるロックレバー31の他端(操作端31b)には、操作レバー43が接続されている。そして、本実施形態のロック機構30は、この操作レバー43に対する操作入力に基づいて、その各係合突部36が上方に移動する方向にロックレバー31を回動させることが可能となっている。
具体的には、本実施形態の操作レバー43は、シート1の幅方向に沿うように当該シート1の前方に配置される操作部44(図1参照)と、左右のアッパレール6に沿って延びる一対のレバー部45とを備えた周知の構成を有している。尚、本実施形態では、この操作レバー43は、管材(パイプ)を略コ字状に折り曲げることにより形成される。そして、操作レバー43は、そのレバー部45の先端45aが断面コ字状をなすアッパレール本体18(図2参照)内に挿入された状態で、各アッパレール6の前方開口端6aに取着されている。
また、本実施形態では、上記のようにアッパレール6の上壁部16に固定された板バネ41の第2バネ部46は、その先端46aが前方開口端6aの近傍に配置されるように、車両の前方側(同図中、左方向)に向かって延びている。そして、上記のようにアッパレール本体18内に挿入された操作レバー43のレバー部45は、その先端45aがロックレバー31の操作端31bの上方に配置された状態で、その下端部が第2バネ部46の先端46aに支持されている。
即ち、本実施形態のロック機構30は、操作レバー43に対する操作入力を行わない通常時には、板バネ41(の第1バネ部42)の弾性力に基づいて、そのロックレバー31の各係合突部36がロアレール5の各係合孔38に係合した状態、即ちロック状態となっている。
一方、操作レバー43の操作部44を上方に引き上げるように操作することで、当該操作レバー43のレバー部45は、その板バネ41(の第2バネ部46の先端46a)に支持された部分を支点として、先端45aがロックレバー31の操作端31bを押し下げるように動作する。そして、本実施形態のロック機構30は、これによりロックレバー31が板バネ41の弾性力に抗して回動し、その作用端31aに設けられた各係合突部36が上方に移動してロアレール5の各係合孔38から脱離することによって、そのロック状態が解除される、即ちアンロック状態となるように構成されている。
ここで、図6に示すように、本実施形態では、上記のようにアッパレール6の各側壁部15に形成された各挿通孔(37a〜37c)のうち、最も後方側(同図中、右側)に位置する挿通孔37aには、その後部内壁面51に切欠き52が形成されている。
詳述すると、図7に示すように、本実施形態の切欠き52は、挿通孔37aの底部内壁面53に連続するように、その後部内壁面51を後方側に略矩形状に切り欠くことにより形成される。具体的には、この切欠き52は、後部内壁面51における上下方向の中間位置(同図中、一点鎖線Nに示される位置)よりも下方側(同図中、下側)に形成されている。そして、切欠き52は、その上下方向の切欠き幅Wyが前後方向の切欠き幅Wxよりも長く設定されている。
次に、このようにして挿通孔37aの後部内壁面51に形成された切欠き52の作用について説明する。
上述のように、車両の前方衝突時、アッパレール6には、当該アッパレール6をロアレール5から引き剥がすような力が作用する。そして、これにより、アッパレール6が変形することで、その各係合突部36がロアレール5の各係合孔38から脱離する方向にロックレバー31が動作するおそれがある。
しかしながら、上記のように挿通孔37aの後部内壁面51に切欠き52を形成することで、前方衝突時、アッパレール6は、その切欠き52が形成された挿通孔37aの周辺が折れ曲がるように変形(座屈)する。そして、これにより、挿通孔37aの後部内壁面51が前方側に傾倒することで(図7参照、同図中、二点鎖線に示される位置)、その挿通孔37aに挿通された係合突部36aの上方移動が規制される。
また、本実施形態では、後部内壁面51を切り欠くことによりその切欠き52の上端部分に形成される凸形状55が、後部内壁面51の傾倒によって、その挿通孔37aに挿通された係合突部36aの上方に配置されるようになっている。そして、これにより、より効果的に、その前方衝突によるロックレバー31の脱離動作を抑えることが可能となっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)挿通孔37aの後部内壁面51に切欠き52を形成することで、車両の前方衝突時には、アッパレール6の変形によりその後部内壁面51が前方側に傾倒する。そして、これにより、挿通孔37aに挿通された係合突部36aの上方移動が規制される。その結果、構成簡素且つ効果的に、そのロックレバー31の脱離動作を抑えることができる。
(2)切欠き52は、挿通孔37aの底部内壁面53に連続して形成される。このような構成とすることで、より下方側の位置から後部内壁面51を傾倒させることができる。そして、これにより、より低い位置で係合突部36aの上方移動を規制することができる。その結果、より確実に、そのロックレバー31の脱離動作を抑えることができる。
(3)切欠き52は、その後部内壁面51を切り欠くことにより当該後部内壁面51に形成される凸形状55が、後部内壁面51の傾倒によって係合突部36aの上方に配置されるように設計される。このような構成とすることで、より確実に係合突部36aの上方移動を規制することができる。その結果、より確実に、そのロックレバー31の脱離動作を抑えることができる。
(4)切欠き52は、最も後方側に位置する挿通孔37aの後部内壁面51に形成される。このような構成とすることで、隣りの挿通孔37に干渉することなく、より大きく後部内壁面51を切り欠くことができる。これにより、確実に後部内壁面51を前方側に傾倒させることができる。そして、より先端に近い部位を抑えることで、より確実にロックレバー31の脱離動作を抑えることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、ロックレバー31には、その先端部分(作用端31a)の両側端部に、それぞれ、三本の係合突部36(36a〜36b)が設けられることとした。しかし、これに限らず、係合突部36の数は、任意に変更してもよい。そして、その位置についてもまた、回動軸Mよりも後方側であれば、必ずしも先端部分でなくともよい。
・また、上記実施形態では、各側壁部15には、ロックレバー31の各係合突部36a〜36cに対応する3つの挿通孔37(37a〜37c)が形成されることとした。しかし、これに限らず、一の挿通孔37に対して複数の係合突部36が挿入される構成に適用してもよい。
・さらに、上記実施形態では、切欠き52は、最も後方側に位置する挿通孔37aの後部内壁面51に形成されることとした。しかし、これに限らず、その他の挿通孔37(37b,37b)の後部内壁面に切欠きを形成する構成であってもよい。そして、複数の挿通孔37について、その後部内壁面に切欠きを形成する構成であってもよい。
・上記実施形態では、切欠き52は、挿通孔37aの底部内壁面53に連続するように、その後部内壁面51を後方側に略矩形状に切り欠くことにより形成されることとした。しかし、これに限らず、切欠き52の形状は任意に変更してもよい。例えば、図8(a)に示すような略三角形状の切欠き52を形成する構成であってもよい。また、図8(b)に示すように、その後部内壁面51に形成される凸形状55よりも上方に配置される部分を有した切欠き52を形成する構成であってもよい。そして、その切欠き52が挿通孔37aの底部内壁面53に連続しないものであってもよい。
・また、上記実施形態では、後部内壁面51を切り欠くことにより当該後部内壁面51に形成される凸形状55が、後部内壁面51の傾倒によって係合突部36aの上方に配置されることとした。しかし、これに限らず、その凸形状55が、係合突部36aの上方に配置されない構成であってもよい。
・さらに、上記実施形態では、切欠き52は、後部内壁面51における上下方向の中間位置よりも下方側に形成されることとしたが、その中間位置よりも上方に及ぶものであってもよい。また、切欠き52は、その上下方向の切欠き幅Wyが前後方向の切欠き幅Wxよりも長く設定されることとした。しかし、これに限らず、前後方向の切欠き幅Wxが上下方向の切欠き幅Wyよりも長い構成であってもよい。
・上記実施形態では、荷重支持部となる板状部25を平板形状としたが、その形状については任意に変更してもよい。
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を記載する。
(イ)前記ロアレールの延伸方向に沿って形成された複数の挿通孔を有するとともに、前記切欠きは、最も後方側に位置する前記挿通孔の後部内壁面に形成されること、を要旨とする。
上記構成によれば、隣りの挿通孔に干渉することなく、より大きく後部内壁面を切り欠くことができる。これにより、確実に後部内壁面を前方側に傾倒させることができる。そして、より先端に近い部位を抑えることで、より確実にロックレバーの脱離動作を抑えることができる。
(ロ)前記切欠きは、前記底部内壁面における上下方向の中間位置よりも下方に形成されること、を要旨とする。
(ハ)前記切欠きは、上下方向の切欠き幅が前後方向の切欠き幅よりも長くなるように設定されること、を要旨とする。
1…シート、5…ロアレール、6…アッパレール、10…シートスライド装置、15(15L,15R)…側壁部、SB…シートベルト、26…アンカーブラケット、30…ロック機構、31…ロックレバー、31a…作用端、31b…操作端、32…レバー本体、36(36a〜36c)…係合突部、37(37a〜37c)…挿通孔、38…係合孔(被係合部)、38a…上方開口部、51…後部内壁面、52…切欠き、53…底部内壁面、55…凸形状、M…回動軸、N…中間位置、Wx,Wy…切欠き幅。

Claims (3)

  1. 車両の前後方向に延びるロアレールと、上方にシートを支持するとともに前記ロアレール上を相対移動可能に設けられたアッパレールと、前記アッパレールの相対移動を規制可能なロック機構とを備え、
    前記アッパレールは、幅方向に対向する一対の側壁部を有し、前記ロック機構は、前記両側壁部に交差する回動軸を有して回動自在に前記アッパレールに支持されたロックレバーを備えるとともに、
    前記ロックレバーには、前記回動軸よりも後方側の位置において幅方向に突出する係合突部が設けられ、前記係合突部に交差する前記側壁部には、上下動可能に前記係合突部が挿通される挿通孔が形成されるとともに、前記ロアレールには、前記ロックレバーの回動に基づく前記上下動によって前記係合突部が係脱可能な上方開口部を有した複数の被係合部が形成された車両用シートスライド装置において、
    車両の前方衝突時、前記アッパレールの変形により前記挿通孔の後部内壁面が前方に傾倒して前記係合突部の上方移動を規制するように、前記後部内壁面に切欠きを形成したこと、を特徴とする車両用シートスライド装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シートスライド装置において、
    前記切欠きは、前記挿通孔の底部内壁面に連続して形成されること、
    を特徴とする車両用シートスライド装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用シートスライド装置において、
    前記後部内壁面を切り欠くことにより該後部内壁面に形成される凸形状が、前記後部内壁面の傾倒によって前記係合突部の上方に配置されるようにしたこと、
    を特徴とする車両用シートスライド装置。
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