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JP2014097127A - 医療画像測定方法及び医療画像診断装置 - Google Patents

医療画像測定方法及び医療画像診断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】診断用画像を確認しながら、測定対象の位置または領域を正確かつ迅速に調整することができ、測定対象の距離、面積や周囲長の測定を短時間で確実に行うことができる医療画像測定方法を提供すること。
【解決手段】表示装置19のタッチ操作に基づいて、断層画像31上における頸動脈32の内径を測定するための始点及び終点の測定ポイントを指定し、測定ポイントを示すカーソル37を断層画像31上に表示する。断層画像31上のカーソル37の周囲に微調整ガイド41を表示し、カーソル37の周囲におけるタッチ操作に基づいて断層画像31上におけるカーソル37を移動させて測定ポイントの微調整を行う。カーソル37が示す測定ポイントの位置に応じて頸動脈32の内径を測定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、医療画像診断を行うための診断用画像をタッチパネル付きのディスプレイに表示して、距離や面積などを測定する医療画像測定方法及び医療画像診断装置に関するものである。
従来、医療画像をディスプレイに表示して医療画像診断を行う装置として、例えば超音波画像診断装置が実用化されている。超音波診断装置は、生体の体表を通して超音波を送受信して超音波画像(例えば、Bモードによる断層画像)を表示させるものであり、患部の状態をリアルタイムで見ることができる。
ここで、例えば動脈硬化の診断を行うために頸動脈の内径を測る場合、超音波診断装置において、超音波プローブを用いて超音波の走査を行うことにより、頸動脈の断面を含む断層画像をディスプレイに表示させる。そして、断層画像上において、測定ポイントを示すカーソルを表示させ、キーボード上のトラックボールやマウスを操作して頸動脈の測定ポイントを決定してその内径を測定する。
また近年では、スマートフォンなどのようにタッチパネルで操作する機器の普及に伴い、タッチパネル付きのディスプレイを設けた超音波診断装置が提案されている(例えば、特許文献1,2等参照)。
特許文献1の超音波診断装置では、タッチパネル付きのディスプレイに表示した超音波画像上で測定ポイントを直接タッチして指定することが可能である。また、特許文献2の超音波診断装置では、超音波画像の表示領域とは異なる領域に、測定ポイントをドラッグ操作するためのタッチパッドエリアを設けている。この構成により、超音波画像の表示領域においてタッチ操作に伴う指紋や傷などの汚れが回避される。
特許第3752446号公報 特開2010−142563号公報
ところで、従来の超音波診断装置では、キーボード上のトラックボールやマウスを操作してカーソルの位置を所定の測定ポイントに移動させて決定する必要があるため、その操作が難しく、正確な測定ポイントを決定するまでに時間がかかってしまう。
これに対して、特許文献1の超音波診断装置では、測定ポイントを直接タッチして指定できるため、素早くかつ直感的に測定ポイントを決定することが可能となる。しかしながら、測定ポイントを直接タッチする際に、画像が隠れてしまうため、細かな位置の指定が困難となる。またこの場合、タッチペンを使用しないで指でタッチするほうが簡便であるが、指で隠れてしまう部分が大きくなることに加え、押し当てた指のどの部分でタッチパネルが反応するかがあいまいとなるため、正確な測定はより困難となる。
特許文献2の超音波診断装置では、超音波画像の表示領域とは異なる領域でドラッグ操作して測定ポイントを決定することができるため、超音波画像が指で隠れることがなく測定ポイントの指定が可能である。しかしながら、超音波画像とは異なる位置で、タッチパッドエリアをドラッグ操作する必要があるため、トラックボールやマウスを操作する場合と同様に、その操作が難しく、正確な測定ポイントを決定するまでに時間がかかってしまう。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、診断用画像を確認しながら測定対象の位置または領域を正確かつ迅速に設定することができ、測定対象の距離、面積や周囲長の測定を短時間で確実に行うことができる医療画像測定方法及び医療画像診断装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、医療画像診断を行うための診断用画像をタッチパネル付きディスプレイに表示し、前記診断用画像上における測定対象の距離を測定する測定方法であって、前記ディスプレイのタッチ操作に基づいて、前記診断用画像上における前記測定対象の距離を測定するための始点及び終点の測定ポイントを指定し、前記測定ポイントを示す距離計測用マークを前記診断用画像上に表示する指定ステップと、前記診断用画像上の前記距離計測用マークの周囲に微調整ガイドを表示し、前記距離計測用マークの周囲におけるタッチ操作に基づいて前記診断用画像上における前記距離計測用マークを移動させて前記測定ポイントの微調整を行う調整ステップと、前記距離計測用マークが示す位置に応じて前記測定対象の距離を測定する測定ステップとを含むことを特徴とする医療画像測定方法をその要旨とする。
請求項1に記載の発明によると、診断用画像上の距離計測用マークの表示位置を基準としてその周囲に微調整ガイドが表示される。そして、距離計測用マークの表示位置を避けつつ、その周囲に表示された微調整ガイドをタッチ操作することにより、距離計測用マークが移動され測定ポイントの微調整が行われる。このようにすると、診断用画像を確認しながら、素早くかつ直感的に測定ポイントの位置を調整することができ、測定対象の距離の測定を短時間で確実に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、医療画像診断を行うための診断用画像をタッチパネル付きディスプレイに表示し、前記診断用画像上における測定対象の閉じた領域の面積または周囲長を測定する測定方法であって、前記ディスプレイのタッチ操作に基づいて、前記診断用画像上における前記測定対象の領域を指定し、その指定された領域を囲む領域計測用マークを前記診断用画像上に表示する指定ステップと、前記ディスプレイのタッチ操作に基づいて、前記診断用画像上の前記領域計測用マークにおいて指定された領域調整ポイントの周囲に微調整ガイドを表示し、前記領域調整ポイントの周囲におけるタッチ操作に基づいて前記領域計測用マークによって囲まれる前記領域の微調整を行う調整ステップと、前記領域計測用マークが示す領域に応じて前記測定対象の面積または周囲長を測定する測定ステップとを含むことを特徴とする医療画像測定方法をその要旨とする。
請求項2に記載の発明によると、ディスプレイがタッチ操作されることで、診断用画像上の領域計測用マークにおいて指定された領域調整ポイントを基準としてその周囲に微調整ガイドが表示される。そして、領域計測用マークにおける領域調整ポイントを避けつつ、その周囲に表示された微調整ガイドをタッチ操作することにより、領域計測用マークが移動され領域計測用マークによって囲まれる領域の形状が測定対象の閉じた領域の形状に一致するよう微調整が行われる。このようにすると、診断用画像を確認しながら、素早くかつ直感的に領域計測用マークの領域を調整することができ、測定対象の面積または周囲長の測定を短時間で確実に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2において、前記微調整ガイドは、前記距離計測用マークまたは前記領域計測用マークに対応する位置に確定エリアを有するとともに、その周囲において左右、上下、斜め上方及び斜め下方の8方向に区画された位置変更エリアを有する位置設定枠であり、前記調整ステップでは、タッチ操作された前記位置変更エリアの方向に応じて前記診断用画像上における前記距離計測用マークの位置または前記領域計測用マークの領域を変更した後、前記確定エリアのタッチ操作により前記距離計測用マークの位置または前記領域計測用マークの領域を確定させることをその要旨とする。
請求項3に記載の発明によると、調整ステップでは、距離計測用マークまたは領域計測用マークの周囲に左右、上下、斜め上方及び斜め下方の8方向に区画された位置変更エリアを有する微調整ガイドが表示される。そして、距離計測用マークまたは領域計測用マークの周囲において、タッチ操作された位置変更エリアの方向に応じて診断用画像上における距離計測用マークの位置または領域計測用マークの領域が変更された後、確定エリアをタッチ操作することにより距離計測用マークの位置または領域計測用マークの領域が確定される。このようにすると、距離計測用マークの位置または領域計測用マークの領域の微調整をその計測用マークを確認しながら正確に行うことができ、測定対象の距離や面積を短時間で確実に測定することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかにおいて、前記調整ステップは、前記指定ステップの後、前記距離計測用マークまたは前記領域計測用マークの近傍がタッチされたときに開始されることをその要旨とする。
請求項4に記載の発明によると、指定ステップにおいて、距離計測用マークの位置や領域計測用マークの領域がずれた場合、距離計測用マークや領域計測用マークの近傍がタッチされることで、調整ステップが開始される。そして、表示された微調整ガイドに基づいて距離計測用マークの位置や領域計測用マークの領域が変更される。また、指定ステップにおいて、距離計測用マークの位置や領域計測用マークの領域が正確に設定できた場合には、距離計測用マークや領域計測用マークの近傍をタッチ操作することなく調整ステップを省略することで、測定ステップに迅速に移行させることができる。
請求項5に記載の発明は、医療画像診断を行うための診断用画像をタッチパネル付きディスプレイに表示し、前記診断用画像上における測定対象の距離を測定する医療画像診断装置であって、前記ディスプレイのタッチ操作に基づいて、前記診断用画像上における前記測定対象の距離を測定するための始点及び終点の測定ポイントを指定し、前記測定ポイントを示す距離計測用マークを前記診断用画像上に表示する指定手段と、前記診断用画像上の前記距離計測用マークの周囲に微調整ガイドを表示し、前記距離計測用マークの周囲におけるタッチ操作に基づいて前記診断用画像上における前記距離計測用マークを移動させて前記測定ポイントの微調整を行う調整手段と、前記距離計測用マークが示す位置に応じて前記測定対象の距離を測定する測定手段とを備えたことを特徴とする医療画像診断装置をその要旨とする。
請求項5に記載の発明によると、指定手段により、ディスプレイのタッチ操作に基づいて、診断用画像上における測定対象の距離を測定するための始点及び終点の測定ポイントが指定され、その測定ポイントを示す距離計測用マークが診断用画像上に表示される。その後、調整手段により、診断用画像上の距離計測用マークの表示位置を基準としてその周囲に微調整ガイドが表示される。そして、距離計測用マークの表示位置を避けつつ、その周囲に表示された微調整ガイドをタッチ操作することにより、距離計測用マークが移動され測定ポイントの微調整が行われる。その後、測定手段により、距離計測用マークが示す位置に応じて測定対象の距離が測定される。このように医療画像診断装置を構成すると、診断用画像を確認しながら、素早くかつ直感的に測定ポイントの位置を調整することができ、測定対象の距離の測定を短時間で確実に行うことができる。
請求項6に記載の発明は、医療画像診断を行うための診断用画像をタッチパネル付きディスプレイに表示し、前記診断用画像上における測定対象の閉じた領域の面積または周囲長を測定する医療画像診断装置であって、前記ディスプレイのタッチ操作に基づいて、前記診断用画像上における前記測定対象の領域を指定し、その指定された領域を囲む領域計測用マークを前記診断用画像上に表示する指定手段と、前記ディスプレイのタッチ操作に基づいて、前記診断用画像上の前記領域計測用マークにおいて指定された領域調整ポイントの周囲に微調整ガイドを表示し、前記領域調整ポイントの周囲におけるタッチ操作に基づいて前記領域計測用マークによって囲まれる前記領域の微調整を行う調整手段と、前記領域計測用マークが示す領域に応じて前記測定対象の面積または周囲長を測定する測定手段とを備えたことを特徴とする医療画像診断装置をその要旨とする。
請求項6に記載の発明によると、指定手段により、ディスプレイのタッチ操作に基づいて、診断用画像上における測定対象の領域が指定され、その領域を囲む領域計測用マークが診断用画像上に表示される。その後、調整手段により、診断用画像上の領域計測用マークにおいて指定された領域調整ポイントを基準としてその周囲に微調整ガイドが表示される。そして、領域計測用マークにおける領域調整ポイントを避けつつ、その周囲に表示された微調整ガイドをタッチ操作することにより、領域計測用マークが移動されその領域計測用マークによって囲まれる領域の形状が測定対象の閉じた領域の形状に一致するよう微調整が行われる。その後、測定手段により、領域計測用マークが示す領域に応じて測定対象の面積が測定される。このように医療画像診断装置を構成すると、診断用画像を確認しながら、素早くかつ直感的に領域計測用マークの領域を調整することができ、測定対象の面積または周囲長の測定を短時間で確実に行うことができる。
以上詳述したように、請求項1〜6に記載の発明によると、診断用画像を確認しながら、測定対象の位置または領域を正確かつ迅速に設定することができ、測定対象の距離、面積や周囲長の測定を短時間で確実に行うことができる。
第1の実施の形態の超音波診断装置の概略構成を示す正面図。 第1の実施の形態の超音波診断装置の電気的構成を示すブロック図。 頸動脈の内径の測定処理を示すフローチャート。 第1の実施の形態における断層画像を示す説明図。 第1の実施の形態における指定ステップを示す説明図。 第1の実施の形態における指定ステップを示す説明図。 第1の実施の形態における調整ステップを示す説明図。 第1の実施の形態における調整ステップを示す説明図。 第2の実施の形態における断層画像を示す説明図。 第2の実施の形態における指定ステップを示す説明図。 第2の実施の形態における調整ステップを示す説明図。 調整ステップにおいて表示される拡大画面を示す説明図。 別の実施の形態の微調整ガイドを示す説明図。 別の実施の形態における超音波画像を示す説明図。
[第1の実施の形態]
以下、本発明を医療画像診断装置としての超音波診断装置に具体化した第1の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は、本実施の形態の超音波診断装置1を示す正面図であり、図2は、その超音波診断装置1の電気的構成を示すブロック図である。
図1及び図2に示されるように、超音波診断装置1は、診断装置本体2と、その診断装置本体2に接続される超音波プローブ3とを備えている。図2に示されるように、超音波プローブ3は、信号ケーブル4と、信号ケーブル4の先端に接続されるプローブヘッド5と、信号ケーブル4の基端に設けられるプローブ側コネクタ6とを備える。診断装置本体2にはコネクタ7が設けられ、そのコネクタ7に超音波プローブ3のプローブ側コネクタ6が接続されている。
超音波プローブ3は、例えば、リニア式電子走査を行うためのリニアプローブであり、5MHzの超音波を直線状に走査する。超音波プローブ3のプローブヘッド5は、その先端部にて一次元的に並べて配列した複数の超音波振動子8を有し、患部の生体組織9に対して先端部を接触させた状態で超音波を送受信する。なお、超音波プローブ3としては、コンベックス式電子走査を行うためのコンベックスプローブ等を用いてもよい。
診断装置本体2は、コントローラ10、パルス発生回路11、送信回路12、受信回路13、信号処理回路14、画像処理回路15、メモリ16、記憶装置17、入力装置18、表示装置19等を備える。コントローラ10は、周知の中央処理装置(CPU)を含んで構成されており、メモリ16を利用して制御プログラムを実行し、装置全体を統括的に制御する。
パルス発生回路11は、コントローラ10からの制御信号に応答して動作し、所定周期のパルス信号を生成して出力する。送信回路12は、超音波プローブ3における超音波振動子8の素子数に対応した複数の遅延回路(図示略)を含み、パルス発生回路11から出力されるパルス信号に基づいて、各超音波振動子8に応じて遅延させた駆動パルスを出力する。各駆動パルスの遅延時間は、超音波プローブ3から出力される超音波が所定の照射点で焦点を結ぶように設定されている。
受信回路13は、図示しない信号増幅回路、遅延回路、整相加算回路を含む。この受信回路13では、超音波プローブ3における各超音波振動子8で受信された各反射波信号(エコー信号)が増幅されるとともに、受信指向性を考慮した遅延時間が各反射波信号に付加された後、整相加算される。この加算によって、各超音波振動子8の受信信号の位相差が調整される。
信号処理回路14は、図示しない対数変換回路、包絡線検波回路、A/D変換回路などから構成されている。信号処理回路14における対数変換回路は反射波信号を対数変換し、包絡線検波回路は対数変換回路の出力信号の包絡線を検波する。また、A/D変換回路は、包絡線検波回路から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
画像処理回路15は、信号処理回路14から出力される反射波信号に基づいて、画像処理を行いBモードの超音波画像(断層画像)やMモードの超音波画像等の画像データを生成する。具体的には、例えば画像表示モードがBモードである場合、画像処理回路15は、反射波信号の振幅(信号強度)に応じた輝度の画像データを生成する。画像処理回路15で生成された画像データは逐次メモリ16に記憶される。そして、そのメモリ16に記憶された1フレーム分の画像データに基づいて、生体組織9の断層画像が白黒の濃淡で表示装置19に表示される。また、画像表示モードがMモードである場合、画像処理回路15では、横軸を時間、縦軸を深さ方向の距離とし、反射波信号の振幅に応じた輝度の画像データが生成されてメモリ16に記憶される。そして、メモリ16に記憶された1フレーム分の画像データに基づいて、超音波画像が白黒の濃淡で表示装置19に表示される。なお、本実施の形態において、表示装置19に表示される超音波画像は、例えば、グレースケールの画像であるが、カラーの画像としてもよい。
入力装置18は、キーボード21やトラックボール22などで構成されており、ユーザからの要求や指示等の入力に用いられる。表示装置19は、タッチパネル24を有するタッチパネル付きディスプレイであり、超音波画像の表示や距離測定時等のタッチ操作に用いられる。具体的には、本実施の形態の超音波診断装置1では、超音波画像を用いた画像診断時において、タッチパネル24を用いて2点の測定ポイント(始点及び終点)を指定し、各ポイント間の距離を測定する機能を有している。この機能を利用して、血管の内径、脂肪組織の厚さ、心拍数などのパラメータが測定される。
記憶装置17は、磁気ディスク装置や光ディスク装置などであり、その記憶装置には制御プログラム及び各種のデータが記憶されている。コントローラ10は、入力装置18やタッチパネル24による指示に従い、プログラムやデータを記憶装置17からメモリ16へ転送し、それを逐次実行する。なお、コントローラ10が実行するプログラムとしては、メモリカード、フレキシブルディスク、光ディスクなどの記憶媒体に記憶されたプログラムや、通信媒体を介してダウンロードしたプログラムでもよく、その実行時には記憶装置17にインストールして利用する。
次に、本実施の形態の超音波診断装置1における測定処理の具体例を図3のフローチャートを用いて説明する。なお、図3の処理は、図4に示される断層画像31(診断用画像)上における頸動脈32(測定対象)の内径D1を測定するための処理である。この処理は、例えば医者などの診断作業者が患者の頸動脈32のある部位に超音波プローブ3を接触させ、超音波の送受信を行うことで頸動脈32を含む生体組織9の断層画像31を表示装置19の画面に表示させる。その後、作業者が入力装置18またはタッチパネル24に設けられている測定開始ボタン(図示略)を操作したときに図3の処理が開始される。
先ず、指定手段としてのコントローラ10は、測定ポイントの入力を促すメッセージを表示装置19の画面に表示する。ここで、作業者によりタッチパネル24がタッチされ、断層画像31上において頸動脈32の内膜34に対応する2点の測定ポイントが指定される。このとき、図5及び図6に示されるように、コントローラ10は、作業者の指36による表示装置19のタッチ操作に基づいて、指定された位置に測定ポイントを示す十字のカーソル37(距離計測用マーク)を表示するとともに、各測定ポイントを結ぶ点線を断層画像31上に表示する(指定ステップとしてのステップ100)。
頸動脈32の内膜34から測定ポイント(カーソル37の位置)がずれた場合(図6参照)、そのままでは、頸動脈32の内径D1を正確に測定できない。このため、作業者が測定ポイントを示すカーソル37の近傍を再タッチする。
コントローラ10は、作業者による再タッチの操作の有無を判定する(ステップ110)。ステップ110において、再タッチの操作があったと判定した場合、調整手段としてのコントローラ10は、図7に示されるように、断層画像31上においてカーソル37の周囲に微調整ガイド41を表示する(調整ステップとしてのステップ120)。なお、図7では、例えば測定の始点となる上側のカーソル37の近傍がタッチ操作され、その上側のカーソル37の周囲に微調整ガイド41が表示される。微調整ガイド41は、カーソル37の位置を調整するための位置設定枠であり、カーソル37に対応する位置に確定エリア42を有するとともに、その周囲において左右、上下、斜め上方及び斜め下方の8方向に区画された位置変更エリア43を有する。なお、微調整ガイド41における確定エリア42及び位置変更エリア43の表示サイズは、縦横1cm以上(本実施の形態では例えば2cm程度)となっている。
作業者は、この微調整ガイド41に基づいて、カーソル37を移動させたい方向の位置変更エリア43をタッチする。そして、作業者は、頸動脈32の内膜34上の所望の位置に測定ポイントを示すカーソル37の位置を移動させた状態で、微調整ガイド41における確定エリア42をタッチする。
このとき、コントローラ10は、カーソル37の周囲におけるタッチ操作に基づいて断層画像31上におけるカーソル37を移動させて測定ポイントの微調整を行う。本実施の形態では、コントローラ10は、表示装置19(タッチパネル24)への1回のタッチ操作に応じて、表示画面の1ドット単位でカーソル37を移動させる。そして、コントローラ10は、確定エリア42のタッチ操作を判定したときに、カーソル37の位置を確定させるとともに、微調整ガイド41を画面上から消す。
そして、測定手段としてのコントローラ10は、カーソル37が示す測定ポイント間の距離を測定し、その距離の測定値を頸動脈32の内径D1として表示装置19の画面に表示する(測定ステップとしてのステップ130)。なお、本実施の形態では、図7に示されるように、表示装置19の表示画面において、断層画像31の右上の表示欄45に距離の測定値が表示される。また、ステップ110において、所定時間が経過しても測定ポイントの再タッチの操作がなかった場合、コントローラ10は、ステップ130に移行し、測定ポイント間の距離を測定し、頸動脈32の内径D1を表示装置19の画面に表示する。
頸動脈32の内径D1の表示後、コントローラ10は、測定処理を終了するか否かを判定する(ステップ140)。具体的には、コントローラ10は、作業者が入力装置18またはタッチパネル24に設けられている測定終了ボタン(図示略)を操作したか否かを判定する。図6及び図7の表示例の場合、2つの測定ポイント(始点及び終点)の両方のカーソル37位置が内膜34からずれているため、一方の測定ポイント(図7では上側のカーソル37)の位置を調整しただけでは、正確な内径D1を測定することができない。このため、作業者は、測定終了ボタンを押さずに、他方の測定ポイント(図7では下側のカーソル37)の位置を修正すべく、測定ポイントの近傍を再タッチする。
測定終了ボタン(図示略)の操作がないと判定した場合、コントローラ10は、ステップ110に戻り、ステップ110〜ステップ140の処理を繰り返し実行する。ここで、下側のカーソル37の近傍が再タッチされた場合、ステップ110にてその再タッチの操作が判定される。そして、ステップ120の調整ステップが行われる結果、図8に示されるように、カーソル37の位置が内膜34上の位置に微調整される。この後、ステップ130の処理が行われることで、カーソル37が示す測定ポイント間の距離が頸動脈32の内径D1として表示装置19に表示される。
そして、作業者は、頸動脈32の内膜34上の正しい位置に各カーソル37があることを確認し、その際に表示欄45に表示されている頸動脈32の内径D1(距離の測定値)が正常値か否かを判定することで、動脈硬化等に関する診断を行う。その診断後に、作業者は測定終了ボタンを操作する。このとき、コントローラ10は、ステップ140において、測定終了ボタンが操作されたことを判定し、図3に示す測定処理を終了する。
従って、本実施の形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施の形態の超音波診断装置1では、断層画像31上において、頸動脈32の内径D1を測定するための始点及び終点の測定ポイントを微調整する際に、測定ポイントを示すカーソル37の周囲に微調整ガイド41が表示される。そして、カーソル37の表示位置を避けつつ、その周囲に表示されている微調整ガイド41をタッチ操作することにより、カーソル37が移動され測定ポイントの微調整が行われる。このようにすると、断層画像31を確認しながら、素早くかつ直感的に測定ポイントの位置を調整することができ、頸動脈32の内径D1を短時間で正確に測定することができる。
(2)本実施の形態の超音波診断装置1において、調整ステップで表示される微調整ガイド41は、カーソル37に対応する位置に確定エリア42を有するとともに、その周囲において左右、上下、斜め上方及び斜め下方の8方向に区画された位置変更エリア43を有している。そして、その周囲の位置変更エリア43をタッチ操作することにより、位置変更エリア43の方向に応じて診断用画像上におけるカーソル37の位置が微調整される。このようにすると、カーソル37の位置を確認しながら、測定ポイントの位置の微調整を正確に行うことができる。
(3)本実施の形態の超音波診断装置1では、指定ステップにおいて、カーソル37の位置がずれた場合、そのカーソル37の近傍がタッチされることで、調整ステップが開始される。これにより、カーソル37が示す測定ポイントの微調整を迅速に行うことができる。また、指定ステップにおいて、カーソル37の位置が正確に設定できた場合には、カーソル37の近傍をタッチ操作することなく調整ステップを省略することができ、測定ステップに迅速に移行させることができる。この結果、頸動脈32の内径D1を短時間で正確に測定することができる。
(4)本実施の形態の超音波診断装置1では、微調整ガイド41における確定エリア42及び位置変更エリア43の表示サイズは、縦横1cm以上のサイズが確保されている。この場合、確定エリア42及び位置変更エリア43を作業者が指36で確実にタッチ操作することができ、測定ポイントの微調整を正確に行うことができる。
(5)カーナビゲーションシステムでは、画面に表示された地図上にて目的地を設定する場合、目的地の設定ポイントが中心位置となるように地図全体が移動する。またこのとき、目的地の位置設定用のガイドが表示されるが、このガイドの表示も常に地図画面の中央に表示される。これに対して、超音波診断装置1のように、診断用画像に基づいて医療診断を行う場合、患部等の状態を正確に把握するために、診断用画像を固定した状態で診断したいといった医者のニーズがある。このため、本実施の形態の超音波診断装置1では、断層画像31は移動せず固定された状態で、その画像31上において測定ポイントのカーソル37が移動される。また、微調整ガイド41は、画面中央に固定的に表示されるものではなく、測定ポイントのカーソル37を基準としてその周囲に表示される。このようにすると、測定対象の頸動脈32の位置や形状を正確に把握しつつ、測定ポイントの微調整を迅速に行うことができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明を具体化した第2の実施の形態を図面に基づき説明する。
上記第1の実施の形態では、超音波診断装置1を用いて頸動脈32の内径D1を測定していたが、本実施の形態では、超音波診断装置1を用いて頸動脈32の断面積を測定する。なお、超音波診断装置1の構成は、第1の実施の形態と同じである。以下には、頸動脈32の断面積や周囲長を測定する手法について詳述する。
先ず、作業者は、患者の頸動脈32のある部位に超音波プローブ3を接触させ、超音波の送受信を行うことで、図9に示されるように、頸動脈32の断面を含む断層画像31A(診断用画像)を表示装置19に表示させる。その後、作業者によってタッチパネル24がタッチ操作され、断層画像31A上において頸動脈32の閉じた領域が指定される。ここでは、頸動脈32の領域として、例えば左右、上下の内膜34上における4点が指定される。
このとき、指定手段としてのコントローラ10は、タッチ操作により指定された4点の位置に基づいて、図10に示されるように、頸動脈32の領域を囲むように楕円状の領域計測用マーク51を断層画像31A上に表示する(指定ステップ)。頸動脈32の領域を示す楕円状の領域計測用マーク51の指定方法としては、内膜34上の4点を1点ずつタッチしてもよい。また例えば、楕円の長径に対応する2点、及び短径に対応する2点について、人差し指と親指などの二本の指36を使用して同時にタッチしてもよい。
図10に示されるように、頸動脈32の領域から領域計測用マーク51の位置がずれた場合、そのままでは、頸動脈32の断面積や周囲長を正確に測定できない。このため、作業者は、領域計測用マーク51のライン上において頸動脈32の領域からずれている箇所(図10では領域計測用マーク51の上側部分)の近傍を再タッチする。
作業者による再タッチの操作があった場合、調整手段としてのコントローラ10は、図11に示されるように、断層画像31A上の領域計測用マーク51においてタッチ操作によって指定された領域調整ポイント52の周囲に微調整ガイド41を表示する(調整ステップ)。この微調整ガイド41も、第1の実施の形態と同様に、確定エリア42を有するとともに、その周囲において左右、上下、斜め上方及び斜め下方の8方向に区画された位置変更エリア43を有する。そして、作業者は、領域計測用マーク51における領域調整ポイント52の表示位置を避けつつ、その周囲に表示された微調整ガイド41をタッチ操作することにより、頸動脈32の内膜34上の位置に領域調整ポイント52を移動させた後、微調整ガイド41における確定エリア42をタッチする。
このとき、コントローラ10は、領域調整ポイント52の周囲におけるタッチ操作に基づいて、領域調整ポイント52を移動させるとともにそのポイント52に領域計測用マーク51のラインを追従させることで、領域計測用マーク51によって囲まれる領域の微調整を行う。そして、コントローラ10は、確定エリア42のタッチ操作を判定したときに、領域計測用マーク51の領域を確定させるとともに、微調整ガイド41を画面上から消す。その後、測定手段としてのコントローラ10は、領域計測用マーク51が示す領域内の面積及び周囲長を測定し、その測定値を頸動脈32の断面積及び周囲長として表示装置19の表示欄45,45Aに表示する(測定ステップ)。
頸動脈32の領域に対して領域計測用マーク51のラインのズレがまだ残っている場合、コントローラ10は、上述した調整ステップ及び測定ステップを繰り返し行う。この結果、領域計測用マーク51が移動されその計測用マーク51によって囲まれる領域の形状が頸動脈32の断面形状(閉じた領域)に一致するように微調整が行われる。そして、頸動脈32の領域に領域計測用マーク51が一致したとき、作業者が表示欄45,45Aに表示された頸動脈32の面積や周囲長を確認することで、動脈硬化等に関する診断を行う。その後、作業者が測定終了ボタンを操作することでコントローラ10がその旨を判定して面積及び周囲長の測定処理を終了する。
本実施の形態の場合でも、断層画像31Aを確認しながら、素早くかつ直感的に領域計測用マーク51の領域を調整することができ、頸動脈32の断面積や周囲長の測定を正確かつ迅速に行うことができる。なお、本実施の形態では、頸動脈32の断面積及び周囲長を測定するものであったが、断面積または周囲長のいずれか一方を測定し、その測定値を表示欄45に表示させるよう構成してもよい。
なお、本発明の各実施の形態は以下のように変更してもよい。
・上記各実施の形態の超音波診断装置1では、指定ステップの後、作業者による画面の再タッチの操作がなされたときに、調整ステップに移行して微調整ガイド41を表示させるものであったが、これに限定されるものではない。例えば、指定ステップの後、再タッチ操作がない場合でも調整ステップに移行して微調整ガイド41を表示させてもよい。この場合、微調整ガイド41の表示後に所定時間が経過しても位置変更エリア43におけるタッチ操作がなされなかったときに、カーソル37の位置または領域計測用マーク51の領域を確定させて、測定ステップに移行するよう構成する。また、調整ステップへの移行時に、微調整ガイド41を点滅させて表示し、位置変更エリア43のタッチ操作を促すように構成してもよい。さらに、微調整ガイド41の表示後、その微調整ガイド41の表示エリア外(位置変更エリア43の外側)の位置がタッチ操作されたときに、カーソル37の位置または領域計測用マーク51の領域を確定させて、測定ステップに移行するよう構成してもよい。このようにすると、カーソル37の位置や領域計測用マーク51の領域の微調整を迅速に行うことができる。
・上記第1の実施の形態において、調整ステップへの移行時に、距離計測用マークとしてのカーソル37の周辺の拡大画面55(図12参照)を別ウインドウで表示し、その拡大画面55上に微調整ガイド41を表示させてカーソル37の位置の微調整を行うように構成してもよい。
・上記各実施の形態の調整ステップで表示される微調整ガイド41において、各位置変更エリア43に位置変更の方向を示す矢印56が表示されていてもよい(図13参照)。このようにすると、カーソル37の位置の微調整をより確実に行うことができる。また、各実施の形態で表示される微調整ガイド41は、確定エリア42の周囲において8方向に区画された位置変更エリア43を有していたが、これに限定されるものではない。確定エリア42の周囲に、例えば4方向の位置変更エリア43を有する微調整ガイド41を用いてもよい。さらに、微調整ガイド41では、その中心部に確定エリア42を設けていたが、確定エリア42を微調整ガイド41の表示部とは別に設けてもよい。
・上記各実施の形態の調整ステップでは、タッチ操作の1回につき画面の1ドット単位でカーソル37の位置や領域計測用マーク51の領域を移動させるものであったが、これに限定されるものではない。例えば、調整ステップでのカーソル37や領域計測用マーク51の移動量を変更するための変更ボタン等を別途設け、その操作に応じてカーソル37や領域計測用マーク51を2ドット以上の単位で移動させてもよい。また例えば、微調整ガイド41の位置変更エリア43において、確定エリア42に近い側をタッチしたときに、カーソル37を1ドット単位で移動させ、確定エリア42に遠い側をタッチしたときに、カーソル37を2ドット以上の単位で移動させるよう構成してもよい。
・上記各実施の形態では、診断用画像としてBモードの断層画像31,31Aを表示装置19に表示させて、その断層画像31,31A上の距離や面積を測定するものであったが、これに限定されるものではない。例えば、図14に示すようなMモードの超音波画像31Bを表示装置19に表示させてもよい。図14のMモードの超音波画像31Bは、横軸は時間、縦軸は深さ方向の距離を示す画像であり、心臓弁等の動きを表示する。このため、横軸方向の周期的な間隔D2に基づいて心拍数を求めることができるとともに、縦軸方向の間隔D3に基づいて心臓弁における弁口の最大径を測定することができる。さらに、横軸と縦軸との動きに基づいて、心臓弁の速度等のパラメータを測定することができる。なおこの場合、間隔D2,D3の測定時に、コントローラ10は、上述した微調整ガイド41を表示させて、測定ポイント(始点及び終点)の位置の微調整を行う。そして、コントローラ10は、測定ステップを行って測定ポイント間の距離(間隔D2,D3)を測定し、それら間隔D2,D3に基づいて、心拍数などのパラメータを演算する(パラメータ演算ステップ)。このように構成しても、正確なパラメータの測定を迅速に行うことができる。
・上記実施の形態では、医療画像診断装置として超音波診断装置1に具体化したが、X線診断装置、X線CTスキャナ、MRI装置などの他の診断装置に本発明を適用してもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した各実施の形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)請求項1乃至3のいずれか1項において、前記調整ステップは前記指定ステップの後に開始され、前記微調整ガイドの表示後に所定時間が経過しても前記位置変更エリアにおけるタッチ操作がなされなかったときに、前記距離計測用マークの位置または前記領域計測用マークの領域を確定させて前記測定ステップに移行することを特徴とする医療画像測定方法。
(2)請求項1乃至3のいずれか1項において、前記調整ステップは前記指定ステップの後に開始され、前記微調整ガイドの表示エリア外の位置がタッチ操作されたときに、前記距離計測用マークの位置または前記領域計測用マークの領域を確定させて前記測定ステップに移行することを特徴とする医療画像測定方法。
(3)請求項3において、前記微調整ガイドの前記位置変更エリアには、位置変更の方向を示す矢印が表示されることを特徴とする医療画像測定方法。
(4)請求項3において、前記微調整ガイドにおける前記確定エリア及び前記位置変更エリアの表示サイズは、縦横1cm以上であることを特徴とする医療画像測定方法。
(5)請求項1乃至4のいずれか1項において、前記調整ステップでは、前記計測用マークの周辺の拡大画面を別ウインドウで表示し、その拡大画面上に前記微調整ガイドを表示させて前記距離計測用マークの位置または前記領域計測用マークの領域の微調整を行うことを特徴とする医療画像測定方法。
(6)請求項1乃至4のいずれか1項において、前記調整ステップでは、前記ディスプレイに対する1回のタッチ操作に応じて前記ディスプレイの1ドット単位で前記距離計測用マークの位置または前記領域計測用マークの領域を移動させることを特徴とする医療画像測定方法。
(7)請求項1乃至4のいずれか1項において、前記診断用画像は、超音波を送受信して得た反射波信号に基づいて生成される超音波画像であることを特徴とする医療画像測定方法。
(8)請求項1において、前記測定ステップで測定した前記測定対象の距離に応じてパラメータを求めるパラメータ演算ステップをさらに含むことを特徴とする医療画像測定方法。
(9)技術的思想(8)において、前記診断用画像は、超音波を送受信して得た反射波信号に基づいて生成されるMモードの超音波画像であり、前記測定ステップでは、前記距離計測用マークが示す前記始点及び前記終点の測定ポイント間の距離を測定するとともに、前記パラメータ演算ステップでは、距離に応じた心拍数、心臓弁の速度、及びその弁口の最大径のうちのいずれかのパラメータを測定することを特徴とする医療画像測定方法。
1…医療画像診断装置としての超音波診断装置
10…指定手段、調整手段及び測定手段としてのコントローラ
19…タッチパネル付きディスプレイとしての表示装置
31,31A…診断用画像としての断層画像
31B…診断用画像としての超音波画像
32…測定対象としての頸動脈
37…距離計測用マークとしてのカーソル
41…微調整ガイド
42…確定エリア
43…位置変更エリア
51…領域計測用マーク
52…領域調整ポイント

Claims (6)

  1. 医療画像診断を行うための診断用画像をタッチパネル付きディスプレイに表示し、前記診断用画像上における測定対象の距離を測定する測定方法であって、
    前記ディスプレイのタッチ操作に基づいて、前記診断用画像上における前記測定対象の距離を測定するための始点及び終点の測定ポイントを指定し、前記測定ポイントを示す距離計測用マークを前記診断用画像上に表示する指定ステップと、
    前記診断用画像上の前記距離計測用マークの周囲に微調整ガイドを表示し、前記距離計測用マークの周囲におけるタッチ操作に基づいて前記診断用画像上における前記距離計測用マークを移動させて前記測定ポイントの微調整を行う調整ステップと、
    前記距離計測用マークが示す位置に応じて前記測定対象の距離を測定する測定ステップと
    を含むことを特徴とする医療画像測定方法。
  2. 医療画像診断を行うための診断用画像をタッチパネル付きディスプレイに表示し、前記診断用画像上における測定対象の閉じた領域の面積または周囲長を測定する測定方法であって、
    前記ディスプレイのタッチ操作に基づいて、前記診断用画像上における前記測定対象の領域を指定し、その指定された領域を囲む領域計測用マークを前記診断用画像上に表示する指定ステップと、
    前記ディスプレイのタッチ操作に基づいて、前記診断用画像上の前記領域計測用マークにおいて指定された領域調整ポイントの周囲に微調整ガイドを表示し、前記領域調整ポイントの周囲におけるタッチ操作に基づいて前記領域計測用マークによって囲まれる前記領域の微調整を行う調整ステップと、
    前記領域計測用マークが示す領域に応じて前記測定対象の面積または周囲長を測定する測定ステップと
    を含むことを特徴とする医療画像測定方法。
  3. 前記微調整ガイドは、前記距離計測用マークまたは前記領域計測用マークに対応する位置に確定エリアを有するとともに、その周囲において左右、上下、斜め上方及び斜め下方の8方向に区画された位置変更エリアを有する位置設定枠であり、
    前記調整ステップでは、タッチ操作された前記位置変更エリアの方向に応じて前記診断用画像上における前記距離計測用マークの位置または前記領域計測用マークの領域を変更した後、前記確定エリアのタッチ操作により前記距離計測用マークの位置または前記領域計測用マークの領域を確定させる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の医療画像測定方法。
  4. 前記調整ステップは、前記指定ステップの後、前記距離計測用マークまたは前記領域計測用マークの近傍がタッチされたときに開始されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の医療画像測定方法。
  5. 医療画像診断を行うための診断用画像をタッチパネル付きディスプレイに表示し、前記診断用画像上における測定対象の距離を測定する医療画像診断装置であって、
    前記ディスプレイのタッチ操作に基づいて、前記診断用画像上における前記測定対象の距離を測定するための始点及び終点の測定ポイントを指定し、前記測定ポイントを示す距離計測用マークを前記診断用画像上に表示する指定手段と、
    前記診断用画像上の前記距離計測用マークの周囲に微調整ガイドを表示し、前記距離計測用マークの周囲におけるタッチ操作に基づいて前記診断用画像上における前記距離計測用マークを移動させて前記測定ポイントの微調整を行う調整手段と、
    前記距離計測用マークが示す位置に応じて前記測定対象の距離を測定する測定手段と
    を備えたことを特徴とする医療画像診断装置。
  6. 医療画像診断を行うための診断用画像をタッチパネル付きディスプレイに表示し、前記診断用画像上における測定対象の閉じた領域の面積または周囲長を測定する医療画像診断装置であって、
    前記ディスプレイのタッチ操作に基づいて、前記診断用画像上における前記測定対象の領域を指定し、その指定された領域を囲む領域計測用マークを前記診断用画像上に表示する指定手段と、
    前記ディスプレイのタッチ操作に基づいて、前記診断用画像上の前記領域計測用マークにおいて指定された領域調整ポイントの周囲に微調整ガイドを表示し、前記領域調整ポイントの周囲におけるタッチ操作に基づいて前記領域計測用マークによって囲まれる前記領域の微調整を行う調整手段と、
    前記領域計測用マークが示す領域に応じて前記測定対象の面積または周囲長を測定する測定手段と
    を備えたことを特徴とする医療画像診断装置。
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