JP2014094111A - 複数のデバイス駆動回路を有する装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エレメントなどのデバイスの配置の高密度化を行いつつ、デバイスに対する配線間のクロストークを低減することができる探触子などの装置、その駆動方法等を提供する。
【解決手段】2つの電極をそれぞれ持つ複数のデバイス6に対して駆動回路1〜4をそれぞれ有する探触子などの装置である。複数のデバイス6のうちの少なくとも一部のデバイスに対する駆動回路が、それぞれ、デバイスの一方の電極を基準電位5に選択的に接続又は非接続にするためのスイッチ4を備える。
【選択図】図1
【解決手段】2つの電極をそれぞれ持つ複数のデバイス6に対して駆動回路1〜4をそれぞれ有する探触子などの装置である。複数のデバイス6のうちの少なくとも一部のデバイスに対する駆動回路が、それぞれ、デバイスの一方の電極を基準電位5に選択的に接続又は非接続にするためのスイッチ4を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、超音波診断装置の超音波探触子に用いられる静電容量型トランスデューサなどの複数のデバイスの駆動回路を有する装置、その駆動方法等に関する。
近年、超音波を使った被検体診断原理の1つに光音響波を用いたものがある。光音響波は、生体内にパルスレーザを照射した際に、レーザ光を吸収した組織が瞬間的に熱膨張することで発生する超音波振動のことである。光音響振動を体表で受信して生体内の情報を得ることができる。超音波振動の受信には、超音波トランスデューサが使用される。超音波トランスデューサの一方式として、静電容量型超音波トランスデューサがある。静電容量型超音波トランスデューサは、キャビティと呼ばれる略真空に維持された空間と、キャビティを挟んで設けられた2つの電極で構成される。
近年の微細加工技術の発展に伴い、その技術を用いて作製された静電容量型超音波トランスデューサ(CMUT:Capasitive‐Micromachined‐Ultrasonic‐Transducer)の開発も盛んとなっている。CMUTの一例では、電極のうちの一方はメンブレンと呼ばれる薄膜の上に設けられており、振動可能に支持されていて、他方の電極はトランスデューサの基板上に固定されている。本明細書では、振動可能に支持された電極を振動電極、基板上に固定された電極を固定電極と呼ぶ。静電容量型トランスデューサが超音波振動を受けると、メンブレンが振動し、2つの電極間の距離が変化する。電極間距離の変化によって静電容量が変化する。2つの電極間に電圧を印加しているとき、静電容量の変化が電流信号となる。1つのキャビティと2つの電極からなる静電容量型トランスデューサの構成単位をセルと呼び、複数のセルを電気的に接続した構成単位をエレメントと呼ぶ。
超音波診断装置に用いられる静電容量型トランスデューサでは、複数のエレメントを1D(1次元)アレイまたは、2D(2次元)アレイ状に配置するのが通常である。各エレメントには、駆動回路が設けられる。各駆動回路をチャンネルと呼ぶ。前述の静電容量型超音波トランスデューサの駆動技術に関して、特許文献1の提案がある。特許文献1には、送信専用エレメントと受信専用エレメントとの間に1つ以上の停止エレメントを設けること、及び停止エレメントにGND(グランド)に接続可能なSW(スイッチ)を設けることが、開示されている。
背景技術で説明した超音波診断装置では、診断画像の高画質化の観点から、超音波トランスデューサからの出力信号が低ノイズであることが望まれる。ノイズの要因の1つに、チャンネル間のクロストークがある。クロストークは、トランスデューサ上で発生するものや、駆動回路の配線間で発生するものがある。超音波診断画像の高分解能化のために、超音波トランスデューサのエレメントサイズの小型化やエレメント配置の高密度が望まれるが、それに伴いエレメントの駆動回路の配線間隔も狭くなる。そのため、より一層クロストークの低減手段が必要となっている。
しかし、特許文献1に開示されているトランスデューサの駆動方法では、停止エレメントを設けることによって、実効的なエレメント密度が低下する可能性がある。こうした課題に鑑み、本発明は、エレメントなどのデバイスの配置の密度を低下させずにデバイスのクロストークを低減させるための駆動回路を備える装置、その駆動方法などを提供することを目的とする。
本発明の装置は、2つの電極をそれぞれ持つ複数のデバイスに対して駆動回路をそれぞれ有する装置である。複数のデバイスのうちの少なくとも一部のデバイスに対する駆動回路が、それぞれ、デバイスの一方の電極を基準電位に選択的に接続又は非接続にするためのスイッチを備える。また、本発明の前記装置の駆動方法は、駆動時において、各瞬間で、少なくとも何れか1つ以上の前記スイッチを基準電位への接続状態とすることを特徴とする。
本発明では、デバイスの一方の電極(例えばエレメントのメンブレン側電極)及びこれに対する駆動回路の配線を、低いインピーダンスで基準電位に接続できる。このとき、この電極及び駆動回路の配線は、他の駆動回路(チャンネル)に対して電磁シールドとして作用するため、他の駆動回路(チャンネル)間のクロストークを低減することができる。また、スイッチを非接続とすることで、このスイッチに対するデバイスは通常に機能するため、適切にスイッチの切り替えを制御すれば、実効的なデバイス密度の低下を抑制することができる。従って、デバイスサイズの小型化やデバイス配置の高密度化を行いつつ、クロストークの低減が可能となる。
本発明の装置は、複数のデバイスのうちの少なくとも一部のデバイスに対する駆動回路が、それぞれ、デバイスの一方の電極を基準電位に選択的に接続又は非接続にするためのスイッチを備えることを特徴とする。こうした装置における駆動方法は、駆動回路間のクロストークを低減するように、駆動時において、各瞬間で、少なくとも何れか1つ以上の前記スイッチを基準電位への接続状態として、該スイッチに係る駆動回路の配線を電磁シールドとして機能させる。典型的には、全てのデバイスにそれぞれ対する駆動回路の全てにスイッチを設ける。こうした構成において、他のデバイスの電気配線を介在させて隣接する電気配線をそれぞれ有する任意の2つのデバイスに注目したとき、次のような制御ができる。前記他のデバイスと前記2つのデバイスは、一方に対する駆動回路のスイッチが接続のときは他方に対する駆動回路のスイッチが非接続となり、一方に対する駆動回路のスイッチが非接続のときは他方に対する駆動回路のスイッチが接続となるようにする。こうすることで、デバイスサイズの小型化やデバイス配置の高密度化を行った構成においても、クロストークを有効に低減できる。多くのデバイスにそれぞれ対する駆動回路にスイッチを設けておけば、要求に応じて、複数のデバイスを適当な複数のグループに分類し、グループの単位で、種々の態様でスイッチを制御することができる。こうしたグループ分けやスイッチの制御は、制御部にインストールする制御プログラムを適宜変更することで変更可能である。デバイスの例としては、1つのキャビティと2つの電極からなる静電容量型トランスデューサであるセルを複数電気的に接続して構成されたエレメントがある。この場合、実効的にデバイス密度を低下させないで、エレメントによる受信信号間のクロストークを有効に低減でき、精度の良い受信が実現できる。駆動回路の配線同士があまり密に並んでいない配線を持つデバイス(例えばデバイス領域の縁部のデバイスなど)は、常に動作させてもよい場合があるので、こうしたデバイスに対する駆動回路はスイッチを備える必要がないこともある。こうした場合を含む意味で、本発明の装置は、少なくとも一部のデバイスに対する駆動回路(一部のみのデバイスに対する駆動回路の場合もある)が、それぞれ、スイッチを備える。
(実施例)
以下、図を用いて本発明の実施例を説明する。図1は、本発明の装置の一例である静電容量型超音波トランスデューサの駆動回路を説明する図である。図1において、デバイスであるエレメント6の駆動回路は、オペアンプ1、帰還抵抗2、帰還容量3、スイッチ4、グランド電位5、バイアス電源7を有する。これらは電気配線によって接続されるが、説明のためにそれぞれの電気配線に符号p1〜p4を付す。オペアンプ1の出力端子p1は、駆動回路の出力端子でもある。出力端子p1と負側入力端子p2との間には、帰還抵抗2と帰還容量3とが並列に接続される。オペアンプ1の正側入力端子p3はグランド電位(基準電位)5に接続される。以上により、エレメント6からの電流を電圧に変換する電流電圧変換回路を構成する。端子p3に仮想ショートされた端子p2を入力として、p2に入力される電流Iinの入力信号に対して、出力端子p1に電圧Voを得る。入力電流Iinと出力電圧Voとの関係は、帰還抵抗2の抵抗値Rfを用いて次のように示される。
Vo=−Rf×Iin…(1)
ここで、帰還容量3はオペアンプ1の帰還信号の位相を調整して、ループの安定を確保するために設けられる。
以下、図を用いて本発明の実施例を説明する。図1は、本発明の装置の一例である静電容量型超音波トランスデューサの駆動回路を説明する図である。図1において、デバイスであるエレメント6の駆動回路は、オペアンプ1、帰還抵抗2、帰還容量3、スイッチ4、グランド電位5、バイアス電源7を有する。これらは電気配線によって接続されるが、説明のためにそれぞれの電気配線に符号p1〜p4を付す。オペアンプ1の出力端子p1は、駆動回路の出力端子でもある。出力端子p1と負側入力端子p2との間には、帰還抵抗2と帰還容量3とが並列に接続される。オペアンプ1の正側入力端子p3はグランド電位(基準電位)5に接続される。以上により、エレメント6からの電流を電圧に変換する電流電圧変換回路を構成する。端子p3に仮想ショートされた端子p2を入力として、p2に入力される電流Iinの入力信号に対して、出力端子p1に電圧Voを得る。入力電流Iinと出力電圧Voとの関係は、帰還抵抗2の抵抗値Rfを用いて次のように示される。
Vo=−Rf×Iin…(1)
ここで、帰還容量3はオペアンプ1の帰還信号の位相を調整して、ループの安定を確保するために設けられる。
静電容量型超音波トランスデューサは超音波振動を受けて、静電容量が変化する。従ってエレメント6は、可変容量コンデンサと同等である。ここでは、エレメント6の一方の端子p4は、静電容量型トランスデューサの固定電極の端子であり、バイアス電源7に接続される。エレメント6の他方の端子は振動電極であり、端子p2に接続される。端子p2はオペアンプ1によって、グランド電位5に仮想接続される。バイアス電源7は、グランド電位5に対してバイアス電圧Vdcを発生する。エレメント6の電極間には、バイアス電源7によってVdcのバイアス電圧が印加される。オペアンプ1の負側入力端子p2にはスイッチ4が接続される。スイッチ4を接続状態にすると、端子p2はグランド電位5に接続される。一方、スイッチ4が解放(非接続)状態になると、端子p2はグランド電位5から解放される。スイッチ4は、例えば、電界効果型トランジスタ(FET)等の半導体スイッチ、電磁リレースイッチ等の機械的スイッチで構成できる。
図8は容量型超音波トランスデューサ等の電気機械変換装置の一例の半導体基板101を示している。ここでは、基板101上に、センサにあたる容量型超音波振動子等のセルを1つないし複数含んで構成されたエレメント202が2次元アレイ状に配列され、各エレメントからの配線203が基板101の縁部に配置された電極端子204に接続されている。配線203は、隣接する電気機械変換エレメント202の間を通っている。基板101の縁部に配置された電極端子204は、フレキシブル配線基板の配線に接続されて上記駆動回路に接続される。
容量型超音波トランスデューサのセルが複数集まって構成されたエレメントの構成例について説明する。ここでは、図9に示す様に、容量型超音波トランスデューサのエレメント202では、基板701上の第一電極(固定側の電極)702とメンブレン707上の第二電極(メンブレン側の電極)703とがキャビティ704を隔てて対向して設けられている。基板701はシリコンウェハを用いることができる。第一電極702、第二電極703はTi膜を用いることができるが、他の電極材料であっても構わない。第一と第二の電極の間には絶縁膜706であるシリコン酸化膜が配置されている。第二電極703はメンブレン707の上に配置され、配線203を介して第二電極703の電極パッド(電極端子)709に接続される。第一電極702は第一電極の電極パッド708に接続される。容量型超音波トランスデューサの最小単位であるセルが、第二電極703により4個接続されていて、1つのエレメント705となっている。勿論、エレメント705の構成はこれに限らず、適宜構成することができる。メンブレン707としてはシリコン窒化膜などを用いることができる。
次に、スイッチ4の状態と回路動作との関係を説明する。図1と同一構成要素には、同一の番号を付す。図2(a)はスイッチ4が解放状態を示す図であり、図2(b)は、スイッチ4が接続状態を示す図である。なお、図2(b)では、説明のために一部の配線を太線で示すが、回路構成は同一である。
図2(a)では、エレメント6からの電流Vinは帰還抵抗2を流れる。出力端子p1には、上記式(1)に示される電圧Voが生じる。図2(b)では、エレメント6からの電流Vinはスイッチ4を通してグランド電位5に流れる。従って、出力端子p1の電位はゼロになる。また図2(b)内の太線で示した回路は、低いインピーダンスでグランドに接続される。以下では、図2(a)の状態を受信状態、図2(b)の状態をグランド接続状態とも呼ぶ。
図3は、本発明を適用した超音波探触子の構成例を説明する図である。同一構成の箇所の説明は省略する。図3の超音波探触子はエレメント61〜6NのN個のエレメントで構成される。ここでは、エレメント61〜6Nの一方の端子p41〜p4Nは固定電極であり、p41〜p4Nは互いに接続され、バイアス電源7に接続される。電流電圧変換回路81〜8Nは、図1で説明したトランスインピーダンス回路である。図1の端子p1に対応してp11〜p1Nを付す。また、端子p2に対応してp21〜p2Nを付す。スイッチ41〜4Nは一端が端子p21〜p2Nに接続され、他端がグランド電位5に接続される。スイッチ41〜4Nは図1のスイッチ4と同等である。フレキシブル基板9は、エレメント61〜6Nの振動電極と電流電圧変換器81〜8Nとを接続する。
図4は、図3の超音波探触子の駆動方法の一例を説明する図である。
まず第1ステップとして、図4(a)に示すように、スイッチ42、44、…4M(Mは偶数、M=N(Nが偶数の場合)、M=N−1(Nが奇数の場合))を接続状態とする。このとき端子p22、p24、…、p2Mとそれらに接続されるフレキシブル基板の配線はグランド電位に接続され、それらに接続されるエレメント62〜6Mは、グランド接続状態となる。他方、スイッチ41、43、…4L(Lは奇数、L=N(Nが奇数の場合)、L=N−1(Nが偶数の場合))は解放状態とする。このとき、エレメント61、63、…、6Lは受信状態となる。受信状態のエレメント61、63、…、6Lに対応するフレキシブル基板上の配線は、隣接する配線がグランド電位に固定されるため、クロストークを低減することができる(図4はNが偶数の場合を示す)。
まず第1ステップとして、図4(a)に示すように、スイッチ42、44、…4M(Mは偶数、M=N(Nが偶数の場合)、M=N−1(Nが奇数の場合))を接続状態とする。このとき端子p22、p24、…、p2Mとそれらに接続されるフレキシブル基板の配線はグランド電位に接続され、それらに接続されるエレメント62〜6Mは、グランド接続状態となる。他方、スイッチ41、43、…4L(Lは奇数、L=N(Nが奇数の場合)、L=N−1(Nが偶数の場合))は解放状態とする。このとき、エレメント61、63、…、6Lは受信状態となる。受信状態のエレメント61、63、…、6Lに対応するフレキシブル基板上の配線は、隣接する配線がグランド電位に固定されるため、クロストークを低減することができる(図4はNが偶数の場合を示す)。
次に第2ステップとして、図4(b)に示すように、スイッチ41、43、…4L(Lは奇数、L=N(Nが奇数の場合)、L=N−1(Nが偶数の場合))を接続状態とする。同時に、42、44、…4M(Mは偶数、M=N(Nが偶数の場合)、M=N−1(Nが奇数の場合))を解放状態とする。このとき、エレメント61、62、…、6Nのグランド接続状態と受信状態とが、ステップ1の場合と入れ替わる。
ステップ1及びステップ2を交互に繰り返すことで、エレメント61、62、…、6Nの受信信号を得ることができる。これにより、実効的なデバイス密度が低下することがない。
(実施例2)
上記実施例1で説明した静電容量型超音波トランスデューサ及び駆動回路は、音響波を用いた被検体情報取得装置に適用することができる。被検体からの音響波を静電容量型超音波トランスデューサで受信し、出力される電気信号を用い、光吸収係数などの被検体の光学特性値を反映した被検体情報や音響インピーダンスの違いを反映した被検体情報を取得することができる。
上記実施例1で説明した静電容量型超音波トランスデューサ及び駆動回路は、音響波を用いた被検体情報取得装置に適用することができる。被検体からの音響波を静電容量型超音波トランスデューサで受信し、出力される電気信号を用い、光吸収係数などの被検体の光学特性値を反映した被検体情報や音響インピーダンスの違いを反映した被検体情報を取得することができる。
図5は、光音響効果を利用した被検体情報取得装置を示したものである。光源2010から発生したパルス状に光は、レンズ、ミラー、光ファイバー等の光学部材2012を介して、被検体2014に照射される。被検体2014の内部にある光吸収体2016は、パルス光のエネルギーを吸収し、音響波である光音響波2018を発生する。静電容量型超音波トランスデューサ2020とそれを収納する筺体2022とを備えるプローブは、光音響波2018を受信して電気信号に変換し、信号処理部2024に出力する。信号処理部2024は、入力された電気信号に対して、A/D変換や増幅等の信号処理を行い、データ処理部2026へ出力する。データ処理部2026は、入力された信号を用いて被検体情報(光吸収係数などの被検体の光学特性値を反映した被検体情報)を画像データとして取得する。なお、ここでは、信号処理部2024とデータ処理部2026を含めて、処理部という。表示部2028は、データ処理部2026から入力された画像データに基づいて、画像を表示する。勿論、光音響ではなく、被検体に向けて音響波を発信し、被検体からの音響波をエレメントで検出し、変換された信号を信号処理部で処理することで被検体内部の情報を取得することもできる。
次に、信号処理部2024に入力される電気信号と処理部の動作例について説明する。図6は超音波トランスデューサのエレメントと駆動回路のスイッチの構造と動作を説明する図である。筺体2022の電気回路には、実施例1と同様に、超音波トランスデューサの電極をグランド電位に接続するスイッチ41〜49が設けられている。
図6では、静電容量型超音波トランスデューサ2020のエレメントの配置を縦3つ横3つの合計9つの場合として説明する。それぞれのエレメントを61〜69とする。スイッチ41〜49を接続状態にすると、対応する電気回路の信号線がグランド電位に固定されシールドとして機能する。本実施例では、スイッチ41〜49を、グループ1及びグループ2の2つのグループに分類する。まずスイッチ41をグループ1に分類する。次に、スイッチ41に電気配線で隣接するスイッチ42をグループ2に分類する。次に、スイッチ42に電気配線で隣接するスイッチ43をグループ1に分類する。以下同様に、スイッチ45、スイッチ47、スイッチ49をグループ1に、スイッチ44、スイッチ46、スイッチ48をグループ2に分類する。
図7は、スイッチ41〜49の動作を説明する図ある。図7の横軸は時刻であり、それぞれの時刻に対応したグループ1とグループ2のスイッチ41〜49の接続状態を示す。本実施例では、グループ1とグループ2に属するスイッチ41〜49を交互に接続状態とする。逆に言えば、グループ1とグループ2に属するスイッチ41〜49を交互に非接続状態とする。まず、測定ステップ1として、グループ1に属するスイッチ41、43、45、47、49を接続状態として、グループ2に属するスイッチを非接続とする。この時、グループ1に属する電気配線をシールドとして、グループ2に属するエレメント62、64、66、68の超音波信号を測定する。次に、測定ステップ2として、グループ1とグループ2のスイッチ41〜49の状態を入れ替えて、エレメント61、63、65、67、69の超音波信号を測定する。測定ステップ1と測定ステップ2とを繰り返して、エレメント61〜69の超音波信号を測定する。なお、本実施例では、超音波トランスデューサのエレメントの配置を縦3エレメント、横3エレメントの2次元の場合で説明したが、エレメントが多い場合も同様の技術が適用できる。また、エレメントが1次元に複数個配置された、超音波トランスデューサにも適用できる。また、グループも3つ以上に分類することができ、この時は、ステップを3つ以上に分割するとよい。何れにせよ、クロストークを低減しつつ実効的にデバイス密度を低下させない為には、電気配線の隣接するエレメント同士が出来るだけ同時に超音波信号の測定状態にならない様にエレメントをグループ分けし且つ適当な制御フローチャートを実行すればよい。この際、複数のグループの分類は、隣接する電気配線をそれぞれ有する任意の2つのデバイスが異なるグループに属するように分類することが好ましい。
1・・オペアンプ(駆動回路)、2・・帰還抵抗(駆動回路)、3・・帰還容量(駆動回路)、4・・スイッチ、5・・グランド電位(基準電位)、6・・エレメント(デバイス)、7・・バイアス電源(駆動回路)、81、82、…8N・・電流電圧変換器(駆動回路)
Claims (12)
- 2つの電極をそれぞれ持つ複数のデバイスに対して駆動回路をそれぞれ有する装置であって、
前記複数のデバイスのうちの少なくとも一部のデバイスに対する駆動回路が、それぞれ、デバイスの一方の電極を基準電位に選択的に接続又は非接続にするためのスイッチを備えることを特徴とする装置。 - 前記デバイスは、静電容量型トランスデューサであるセルを複数含むエレメントであり、
前記スイッチは、前記エレメントのメンブレン側または固定側の電極を基準電位に選択的に接続又は非接続にするためのスイッチであり、
探触子として構成されたことを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 前記スイッチは半導体スイッチまたは電磁リレーであることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
- 前記基準電位はグランド電位であることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の装置。
- 前記スイッチは、前記複数のデバイスの全てに対する駆動回路にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の装置。
- 他のデバイスの電気配線を介在させて隣接する電気配線をそれぞれ有する任意の2つのデバイスに注目したとき、前記他のデバイスと前記2つのデバイスは、一方に対する駆動回路のスイッチが接続のときは他方に対する駆動回路のスイッチが非接続となり、一方に対する駆動回路のスイッチが非接続のときは他方に対する駆動回路のスイッチが接続となるように制御されることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の装置。
- 請求項1から6の何れか1項に記載の装置の駆動方法であって、
駆動時において、各瞬間で、少なくとも何れか1つ以上の前記スイッチを基準電位への接続状態とすることを特徴とする駆動方法。 - 他のデバイスの電気配線を介在させて隣接する電気配線をそれぞれ有する任意の2つのデバイスに注目したとき、前記他のデバイスと前記2つのデバイスは、一方に対する駆動回路のスイッチが接続のときは他方に対する駆動回路のスイッチが非接続となり、一方に対する駆動回路のスイッチが非接続のときは他方に対する駆動回路のスイッチが接続となるように、制御されることを特徴とする請求項7に記載の駆動方法。
- 前記複数のデバイスを複数のグループに分類し、前記スイッチは、前記グループの単位で、基準電位への接続状態または非接続状態に選択的にもたらされることを特徴とする請求項7または8に記載の駆動方法。
- 前記複数のグループの分類は、隣接する電気配線をそれぞれ有する任意の2つのデバイスが異なるグループに属するように分類することを特徴とする請求項7から9の何れか1項に記載の駆動方法。
- 請求項2から6の何れか1項に記載の探触子として構成された装置と、
前記エレメントから出力される信号を処理する信号処理部と、
を有し、
被検体からの音響波を前記エレメントで検出し、変換された信号を前記信号処理部で処理することで被検体内部の情報を取得することを特徴とする被検体情報取得装置。 - 請求項2から6の何れか1項に記載の探触子として構成された装置と、
パルス状に光を発生する光源と、
前記エレメントから出力される信号を処理する信号処理部と、
を有し、
前記光源から発せられて被検体にあてられた光によって生じる光音響波を前記エレメントで検出し、変換された信号を前記信号処理部で処理することで被検体内部の情報を取得することを特徴とする被検体情報取得装置。
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