JP2014080226A - 包装袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】縦シールと折り込み部シールとの継ぎ目部分を強化でき、重量物にも対応可能な包装袋の提供。
【解決手段】一対の外周シート部2a,2bと、両外周シート部2a,2b間に折り込まれた折り込みシート部4とを備え、両外周シート部2a,2bの互い対向する側縁部間を融着してなる縦シール5と、外周シート部と折り込みシート部との互いに対向する側縁部間を融着してなる一対の折り込み部シール6,6とを形成してなる袋基体8を有し、縦シール6内側の互いに対向する両外周シート部の対向面部間を融着してなる縦強化シール部13と、折り込み部シール内側の互いに対向する外周シート部と折り込みシート部の対向面部間を融着してなる折り込み強化シール部14,14とからなる強化シール12が縦シール5と折り込み部シール6,6とに跨って形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】一対の外周シート部2a,2bと、両外周シート部2a,2b間に折り込まれた折り込みシート部4とを備え、両外周シート部2a,2bの互い対向する側縁部間を融着してなる縦シール5と、外周シート部と折り込みシート部との互いに対向する側縁部間を融着してなる一対の折り込み部シール6,6とを形成してなる袋基体8を有し、縦シール6内側の互いに対向する両外周シート部の対向面部間を融着してなる縦強化シール部13と、折り込み部シール内側の互いに対向する外周シート部と折り込みシート部の対向面部間を融着してなる折り込み強化シール部14,14とからなる強化シール12が縦シール5と折り込み部シール6,6とに跨って形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、主にリチウムイオンバッテリー用電極等の精密部品の搬送等に使用される包装袋に関する。
従来、リチウムイオンバッテリー用電極等の精密部品を製造工場から搬送するに際しては、多数の精密部品を巻き取ったロールを合成樹脂フィルム製の包装袋により包装して湿気による精密部品の劣化を防止するようにしている。
この種の包装袋には、重ね合わせ配置の一対の外周シート部と、折り目を介して折り重ねた状態で両外周シート部間に折り込まれた折り込みシート部とを備え、その両外周シート部の互いに対向する側縁部間を融着してなる縦シールと、外周シート部と折り込みシート部との互いに対向する側縁部間を融着してなる折り込み部シールとを形成することにより、未使用時には折り畳まれてシート状を成し、使用時には矩形の底面部を有する胴部が形成され、その胴部内に電子部品を巻き取ったロール等を収容できるようにしたものが知られている。
この包装袋は、両外周シート部を互いに離反する方向に広げ、折り込みシート部を拡開させ、それに伴い折り込みシート部の両側部が三角形状に立ち上がり、その三角形状の立ち上がり部が外周シート部とともに胴部の外周を構成するようになっている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、上述の如き従来の技術では、胴部内に電子部品を巻き取ったロール等の重量物が収容されて底面部に荷重が作用すると、当該荷重が三角形状の立ち上がり部を介して縦シールと折り込み部シールとの継ぎ目部分に伝達され、継ぎ目部分に各シールを剥がす方向に応力が作用するため、縦シール又は折り込み部シールの一部が剥がれてその継ぎ目部分に孔が生じる虞があった。
本発明は、このような従来の問題に鑑み、縦シールと折り込み部シールとの継ぎ目部分を強化でき、重量物にも対応可能な包装袋の提供を目的としてなされたものである。
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明の特徴は、重ね合わせ配置の一対の外周シート部と、折り目を介して折り重ねた状態で前記両外周シート部間に折り込まれた折り込みシート部とを備え、前記両外周シート部の互い対向する側縁部間を融着してなる縦シールと、該縦シールと連続した前記外周シート部と前記折り込みシート部との互いに対向する側縁部間を融着してなる一対の折り込み部シールとを形成してなる袋基体を有する包装袋において、前記縦シール内側の互いに対向する前記両外周シート部の対向面部間を融着してなる縦強化シール部と、前記折り込み部シール内側の互いに対向する外周シート部と前記折り込みシート部の対向面部間を融着してなる折り込み強化シール部とからなる強化シールが前記縦シールと前記折り込み部シールとに跨って形成されたことにある。
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記強化シールは、有限要素法による応力分析に基づいて形成されたことにある。
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項1又は2の構成に加え、前記強化シールは、前記縦強化シール部の縁部が前記縦シールの内縁より連続して内向きに傾いた形状に形成され、前記折り込み強化シール部の縁部が折り込み部シールの内縁より連続して内向きに傾いた形状に形成されたことにある。
請求項4に記載の発明の特徴は、請求項1、2又は3の構成に加え、前記折り込みシート部は、前記外周シート部と対向する側に配置された融着可能な材質からなる融着層と、互いに重ね合わされる側に配置された融着し難い材質からなる難融着層とを備えた多層構造を有することにある。
請求項5に記載の発明の特徴は、請求項1〜3又は4の構成に加え、前記袋基体は、前記外周シート部と前記折り込みシート部とが重なり合う部分の両側部を斜めに切り欠いた形状に形成されてなることにある。
請求項6に記載の発明の特徴は、請求項1〜4又は5の構成に加え、前記袋基体は、前記両外周シート部の折り込みシート部とは反対側の端部に開口部を有し、該開口部を横切る配置に密封構造式チャックを備えたことにある。
請求項7に記載の発明の特徴は、請求項6の構成に加え、前記密封構造式チャックは、前記袋基体の開口部内の各対向面に固着されるテープ状をした合成樹脂製の一対の基台部を備え、その一方の基台部の表面に一体に突設され、先端部に内側に向けて突出した鈎爪部を有する断面鈎状の一対の雌鈎突条からなる雌封止体を備えるとともに、他方の基台部の表面に一体に突設され、先端部に外側に向けて突出した鈎爪部を有し、前記雌鈎突条間に挿入される断面鈎状の一対の雄鈎突条からなる雄封止体とを備え、且つ前記一方の基台部の前記両雌鈎突条の中間位置に一体に突設され、前記他方の基台部の両雄鈎突条間に圧入される密封用突条を備え、前記雄封止体を雌封止体内に挿入することによって両者間の前記両鈎爪部が互いに係合されるとともに前記密封用突条が前記雄鈎突条の背面間に圧入されるようにしてなることにある。
本発明に係る包装袋は、上述したように、重ね合わせ配置の一対の外周シート部と、折り目を介して折り重ねた状態で前記両外周シート部間に折り込まれた折り込みシート部とを備え、前記両外周シート部の互い対向する側縁部間を融着してなる縦シールと、該縦シールと連続した前記外周シート部と前記折り込みシート部との互いに対向する側縁部間を融着してなる一対の折り込み部シールとを形成してなる袋基体を有する包装袋において、前記縦シール内側の互いに対向する前記両外周シート部の対向面部間を融着してなる縦強化シール部と、前記折り込み部シール内側の互いに対向する外周シート部と前記折り込みシート部の対向面部間を融着してなる折り込み強化シール部とからなる強化シールが前記縦シールと前記折り込み部シールとに跨って形成されたことにより、シールを剥がす方向に作用する応力に対し、縦シール及び折り込み部シールのみの場合に比べて融着面積が拡大し、それにより縦強化シール部及び両折り込み強化シール部が縦シール及び折り込み部シールを剥がす方向に作用する応力に対して対抗し、縦シール及び折り込み部シールが剥がれることを防止し、密封状態を維持できる。
また、本発明において、前記強化シールは、有限要素法による応力分析に基づいて形成されたことにより、強化シールを最適な形状に形成することができる。
更にまた、本発明において、前記強化シールは、前記縦強化シール部の縁部が前記縦シールの内縁より連続して内向きに傾いた形状に形成され、前記折り込み強化シール部の縁部が折り込み部シールの内縁より連続して内向きに傾いた形状に形成されたことにより、包装袋を拡開させた状態において強化シールと各シールとの継ぎ目部分に応力が集中するのを防止することができる。
また、本発明において、前記折り込みシート部は、前記外周シート部と対向する側に配置された融着可能な材質からなる融着層と、互いに重ね合わされる側に配置された融着し難い材質からなる難融着層とを備えた多層構造を有することにより、両折り込み強化シール部間が融着されず、好適に包装袋を拡開可能な形状とすることができる。
更にまた、本発明において、前記袋基体は、前記外周シート部と前記折り込みシート部とが重なり合う部分の両側部を斜めに切り欠いた形状に形成されてなることにより、袋基体を拡開させた際に、折り込みシート部の両側部が三角形状に立ち上がる形状にすることができる。
また、本発明において、前記袋基体は、前記両外周シート部の折り込みシート部とは反対側の端部に開口部を有し、該開口部を横切る配置に密封構造式チャックを備えたことにより、シーラーを用いずとも内部を密封することができ、且つ再利用することができる。
更にまた、本発明において、前記密封構造式チャックは、前記袋基体の開口部内の各対向面に固着されるテープ状をした合成樹脂製の一対の基台部を備え、その一方の基台部の表面に一体に突設され、先端部に内側に向けて突出した鈎爪部を有する断面鈎状の一対の雌鈎突条からなる雌封止体を備えるとともに、他方の基台部の表面に一体に突設され、先端部に外側に向けて突出した鈎爪部を有し、前記雌鈎突条間に挿入される断面鈎状の一対の雄鈎突条からなる雄封止体とを備え、且つ前記一方の基台部の前記両雌鈎突条の中間位置に一体に突設され、前記他方の基台部の両雄鈎突条間に圧入される密封用突条を備え、前記雄封止体を雌封止体内に挿入することによって両者間の前記両鈎爪部が互いに係合されるとともに前記密封用突条が前記雄鈎突条の背面間に圧入されるようにしてなることにより、高い密封性を発揮することができる。
次に、本発明に係る包装袋の実施の態様を図1〜図8に示した実施例に基づいて説明する。尚、図中符号1は包装袋であって、図1は包装袋1の未使用時の折り畳まれた状態を示す平面図である。
包装袋1は、合成樹脂フィルムをもって構成され、重ね合わせ配置の一対の外周シート部2a,2bと、折り目3を介して折り重ねた状態で両外周シート部2a,2b間に折り込まれた折り込みシート部4とを備え、その両外周シート部2a,2bの互いに対向する側縁部間を融着してなる縦シール5と、外周シート部2a,2bと折り込みシート部4との互いに対向する側縁部間を融着してなる折り込み部シール6,6と、外周シート部2a,2bと折り込みシート部4との互いに対向する端部間を融着してなる底辺シール7,7とを形成してなる袋基体8を有し、この袋基体8が未使用時にはシート状を成し、使用時には図3に示すように、折り込みシート部4の両側部が三角形状8a,8aに立ち上がり、矩形の底面部8bを有する胴部が形成されるようになっている。
この袋基体8は、外周シート部2a,2bと折り込みシート部4とが重ね合わされた部分の両側部が斜めに切り欠いた形状に形成され、折り込み部シール6,6は、切欠き部に沿って斜め方向に形成されている。
この袋基体8を構成する合成樹脂フィルムは、融着可能な単層又は多層の合成樹脂製フィルムであって、収容物に応じて適宜最適な素材を選択して使用されている。この合成樹脂フィルムとしては、図4に示すように、最外層にPET(ポリエチレン・テレフタラート)等からなる熱融着し難い難融着層9、中間にナイロン等からなる中間層10、最内層にポリエチレンフィルム等からなる熱融着可能な融着層11を配した3層以上の多層構造としたものが好ましい。
このような多層構造の一対の合成樹脂フィルムを融着層11側を内側にして重ね合わせることにより互いに対向する一対の外周シート部2a,2bを形成するとともに、両外周シート部2a,2b間の一方の端部に折り目3を介して融着層11側が外側になるように折り重ね、その状態で当該合成樹脂フィルムを折り込むことにより一対の折り込み部4a,4bからなる折り込みシート部4が形成される。
これにより、両外周シート部2a,2bの互いに対向する部分及び外周シート部2a,2bと折り込みシート部4a,4bとが対向する部分には、各対向面部に融着層11が配置され、折り込みシート部4の互いに対向する折り込み部4a,4b間には、各対向面部に難融着層9が配置されるようになっている。
この状態で、互いに重なり合う両外周シート部2a,2bの側縁部及び外周シート部2a,2bと折り込みシート部の折り込み部4a,4bとが重なり合う部分の周縁部を、シーラーを構成する一対の加熱押圧体間に挟み込み、両外側シート部2a,2bの外側より加熱押圧体により加圧した状態で加熱することにより、互いに対向する外周シート部2a,2bの対向面部間及び互いに対向する外周シート部2a,2bと折り込みシート部4との対向面部間が融着され、それぞれ縦シール5、折り込み部シール6,6及び底辺シール7,7が形成されるようになっている。
また、縦シール5と折り込み部シール6,6との継ぎ目部分は、各シールを構成する融着層11,11が互いに溶融して一体となり隙間なく連続するようになっている。
一方、折り込みシート部4の互いに対向する折り込み部4a,4bの対向面部間は、互いに難融着層9,9が配置されているので融着されず、各折り込み部シール6,6間及び各底辺シール7,7間が融着されずに互いに独立した形状に形成されるようになっている。
また、この袋基体8には、縦シール5と折り込み部シール6,6との継ぎ目部分を強化するための強化シール12が有限要素法による応力分析に基づいて形成され、この強化シール12は、想定される収容物に対応して適宜最適な形状及び面積が設定されるようになっている。
強化シール12は、図5、図6に示すように、縦シール5と各折り込み部シール6,6とに跨って三叉状を成すとともに、外周シート部2a,2b及び折り込みシート部4の外側面部を内側に向けて窄めた形状に形成され、縦シール5内側の互いに対向する両外周シート部2a,2bの対向面部間を融着してなる縦強化シール部13と、各折り込み部シール6,6内側の互いに対向する外周シート部2a,2bと折り込みシート部4の各折り込み部4a,4bとの対向面部間を融着してなる一対の折り込み強化シール部14,14とをもって構成されている。
縦強化シール部13は、縦シール5と一体に形成され、内側縁部13aが縦シール5の内側縁より緩やかな円弧状を介して連続するように内向き折り込みシート部4側に傾いた形状、即ち内側面部を斜辺とする平面視直角三角形状に形成され、縦シール5と縦強化シール部13との継ぎ目部に応力が集中しない形状となっている。
尚、縦シール5内縁と縦強化シール部13の傾斜した内側縁部13aとが成す角度αは、縦強化シール部13がシールを剥がす方向に作用する応力に対して十分な強度を発揮し得る形状及び面積を確保でき、且つ、両外周シート部2a,2bを広げる際の妨げになり難い形状となるように設定され、好ましくはα=150〜170度である。
一方、各折り込み強化シール部14,14は、各折り込み部シール6,6と一体に形成され、内側縁部が縦強化シール部13の斜辺部13aと連続した部分14aと、折り込み部シール6,6の内縁より緩やかな円弧を介して連続して内側に傾いた部分14bとが緩やかな円弧状を介して連続した形状に形成されている。
尚、折り込み部シール6,6内縁と折り込み強化シール部14,14の内側縁部14bとは、緩やかな円弧状を介して連続した形状にすることにより、折り込み部シール6,6と折り込み強化シール部14,14との継ぎ目部に応力が集中しないようになっている。
この折り込み部シール6,6内縁と折り込み強化シール部14の内側縁部14bとが成す角度βは、折り込み強化シール部14,14がシール部を剥がす方向に作用する応力に対して十分な強度を発揮し得る形状及び面積を確保でき、且つ、折り込みシート部4を拡開する際の妨げになり難い形状となるように設定され、好ましくはβ=80〜100度である。
尚、この強化シール12は、外周シート部2a,2bと折り込みシート部4の両折り込み部4a,4bとを重ね合わせた状態で、両外側シート部2a,2bの外側より強化シール12の形状に対応した強化シール用加熱押圧体により加圧した状態で加熱することにより形成される。
このように強化シール用加熱押圧体により加圧した状態で加熱することにより、縦シール5内側の互いに対向する外周シート部2a,2bの対向面部間及び折り込み部シール7内側の互いに対向する外周シート部2a,2bと折り込みシート部4との対向面部間が強化シール12の形状に合わせて融着され、縦強化シール部13と折り込み強化シール部14,14との継ぎ目部分が、各シール部13,14を構成する融着層11,11が互いに溶融して一体となり隙間なく連続するようになっている。
また、その際、折り込みシート部4の互いに対向する折り込み部4a,4bの対向面部間は、互いに難融着層9,9が配置されているので融着されず、各折り込み強化シール部14,14間が融着されずに互いに独立した形状に形成されるようになっている。
また、その際、折り込みシート部4の互いに対向する折り込み部4a,4bの対向面部間は、互いに難融着層9,9が配置されているので融着されず、各折り込み強化シール部14,14間が融着されずに互いに独立した形状に形成されるようになっている。
尚、強化シール用加熱押圧体を縦シール5及び折り込み部シール6,6を形成するための加熱押圧体と一体に形成し、同時に縦シール5、折り込み部シール6,6及び強化シール12を同時に形成するようにしてもよい。
また、この包装袋1には、袋基体8の折り込みシート部4とは反対側の端部に開口部が形成され、この開口部を横切る配置に密封構造式チャック20を備えている。
密封構造式チャック20は、一対のテープ状をした基台部21a,21b間に互いに平行配置に一対のチャック部20a,20bが備えられている。
この両チャック部20a,20bは同一構造のものであり、図7、図8に示すように一方の基台部21aの表面に一体に突設された雌封止体22と他方の基台部21bに一体に突設された雄封止体23とを嵌合させることによって封止されるようになっている。
雌封止体22は、一方の基台部21aに突設され、先端部に内側に向けて突出した雌鈎爪部24を有する断面鈎状の一対の雌鈎突条25,26を備えている。雄封止体23は、他方の基台部21bの表面に一体に突設され、先端部に外側に向けて突出した鈎爪部27を有し、各雌鈎突条25,26の内側に挿入される断面鈎状の一対の雄鈎突条28,29を備えている。
また、一方の基台部21aの両雌鈎突条25,26の中間位置に、他方の基台部21a,21bの両雄鈎突条28,29間に圧入される密封用突条30が一体に突設され、雄封止体23を雌封止体22内に挿入することによって両者間の両鈎爪部24,27が互いに係合されるとともに、密封用突条30が両雄鈎突条28,29の背面間に圧入されるようになっている。
密封用突条30はその先端部分に両面側を膨出させた形状の頭部を備え、頭部の両側面が両雄鈎突条28,29の背面を押圧することによって互いに線接触状態となり、気液密性が維持されるようになっている。
また、雌封止体22の一方の雌鈎突条25の根元部の断面形状は、基台部21a側に至るに従って厚くしたテーパ状に成型されており、これによって雌鈎突条25が突設されている基台部21aに対する曲げ力がこの雌鈎突条25に伝わり易く、従って、基台部21aを外側に曲げることによって、雌鈎突条25が容易に雄鈎突条28から離れる方向に曲げられて、互いに係合状態にある鈎爪部24,27を容易に外すことが可能になっている。
これに対し、他方の雌鈎突条26の根元部は、その外側面が基台部21aに至るに従って内側面と同様に一方の雌鈎突条25側に湾曲させた形状となっており、根元部は、その厚さが基台部21aの厚さより厚く成型され、断面形状が円弧状に成型された円弧状部を有している。
このため、基台部21aに開き方向の曲げ力が作用した場合、基台部21aが雌鈎突条26の根元部外側位置で曲がり、前記曲げ力が雌鈎突条26に容易には伝わらず、互いに係合状態にある鈎爪部24,27の係合が容易には外れないようになっている。
尚、上記構造の各チャック部20a,20bは、雌鈎突条26側を同じ内部側に向けた状態でそれぞれ基台部21a,21bに対して一体に突設されている。
このように構成された包装袋1は、図1に示すシート状態から図3に示すように両外周シート部2a,2bが筒状を成すように広げると、それに伴い折り込みシート部4が拡開し、矩形状の底面部8bが形成されるとともに、折り込みシート部4の両側部が三角形状に立ち上がり、この三角形状の立ち上がり部8a,8aが外周シート部2a,2bとともに胴部の一部、即ち、底部の外周面部を形成するようになっている。
また、三角形状の立ち上がり部8a,8aが起き上がることにより、胴部の周面部に縦シール5及び両折り込み部シール6,6が三叉状に配置される。
この状態で包装袋1内に収容物が収容されて底面部に荷重が作用すると、当該荷重が三角形状の立ち上がり部8a,8aを介して縦シール5と折り込み部シール6,6との継ぎ目部分に伝達され、継ぎ目部分に各シールを剥がす方向に応力が作用する。
その際、強化シール12が形成されていることにより、縦シール5及び折り込み部シール6,6のみの場合に比べて継ぎ目部分の融着部面積が拡大し、それにより縦強化シール部13及び両折り込み強化シール部14,14が縦シール5及び折り込み部シール6,6を剥がす方向に作用する応力に対抗することができ、縦シール5及び折り込み部シール6,6が剥がれることを防止し、密封状態を維持できるようになっている。
尚、強化シール12の形状は、上述の如き形状に限定されるものではなく、縦シール内側の互いに対向する両外周シート部の対向面部間を融着してなる縦強化シール部と、折り込み部シール内側の互いに対向する外周シート部と折り込みシート部の対向面部間を融着してなる折り込み強化シール部とからなり、縦シールと折り込み部シールとに跨って形成されたものであればよい。
また、上述の実施例では、一対の外周シート部2a,2bと折り込みシート部4の端部を底辺シール7,7をもって一体化させた例について説明したが、一枚の合成樹脂フィルムを折り返し、その折り返し側の端部を折り重ねた状態で折り込むことにより互いに対向する一対の外周シート部2a,2b間に折り込みシート部4が折り込まれるようにしてもよい。
また、開口部に備えられた密封構造式チャックは、上述した実施例の構造に限定されず、その他の構造からなるものであってもよい。
更には、上述の実施例では、袋基体8の一方の端部にのみ折り込みシート部4を設けた例について説明したが、袋基体の両端に折り込みシート部4を設け、使用時に直方体状を成す構造とし、それを液体用容器等として使用してもよい。
また、本発明に係る包装袋の用途は、上述の如き精密部品搬送時の湿気による劣化防止に限定されず、生鮮食料品の搬送やその他内部に流体を封入して使用する場合などの多岐に亘って適応することができる。
1 包装袋
2a,2b 外周シート部
3 折り目
4 折り込みシート部
5 縦シール
6 折り込み部シール
7 底辺シール
8 袋基体
9 難融着層
10 中間層
11 融着層
12 強化シール
13 縦強化シール部
14 折り込み強化シール部
20 密封構造式チャック
21 基台部
22 雌封止体
23 雄封止体
24 雌鈎爪部
25,26 雌鈎突条
27 雄鈎爪部
28,29 雄鈎突条
30 密封用突条
2a,2b 外周シート部
3 折り目
4 折り込みシート部
5 縦シール
6 折り込み部シール
7 底辺シール
8 袋基体
9 難融着層
10 中間層
11 融着層
12 強化シール
13 縦強化シール部
14 折り込み強化シール部
20 密封構造式チャック
21 基台部
22 雌封止体
23 雄封止体
24 雌鈎爪部
25,26 雌鈎突条
27 雄鈎爪部
28,29 雄鈎突条
30 密封用突条
Claims (7)
- 重ね合わせ配置の一対の外周シート部と、折り目を介して折り重ねた状態で前記両外周シート部間に折り込まれた折り込みシート部とを備え、前記両外周シート部の互い対向する側縁部間を融着してなる縦シールと、該縦シールと連続した前記外周シート部と前記折り込みシート部との互いに対向する側縁部間を融着してなる一対の折り込み部シールとを形成してなる袋基体を有する包装袋において、
前記縦シール内側の互いに対向する前記両外周シート部の対向面部間を融着してなる縦強化シール部と、前記折り込み部シール内側の互いに対向する外周シート部と前記折り込みシート部の対向面部間を融着してなる折り込み強化シール部とからなる強化シールが前記縦シールと前記折り込み部シールとに跨って形成されたことを特徴としてなる包装袋。 - 前記強化シールは、有限要素法による応力分析に基づいて形成された請求項1に記載の包装袋。
- 前記強化シールは、前記縦強化シール部の縁部が前記縦シールの内縁より連続して内向きに傾いた形状に形成され、前記折り込み強化シール部の縁部が折り込み部シールの内縁より連続して内向きに傾いた形状に形成された請求項1又は2に記載の包装袋。
- 前記折り込みシート部は、前記外周シート部と対向する側に配置された融着可能な材質からなる融着層と、互いに重ね合わされる側に配置された融着し難い材質からなる難融着層とを備えた多層構造を有する請求項1、2又は3に記載の包装袋。
- 前記袋基体は、前記外周シート部と前記折り込みシート部とが重なり合う部分の両側部を斜めに切り欠いた形状に形成されてなる請求項1〜3又は4に記載の包装袋。
- 前記袋基体は、前記両外周シート部の折り込みシート部とは反対側の端部に開口部を有し、該開口部を横切る配置に密封構造式チャックを備えた請求項1〜4又は5に記載の包装袋。
- 前記密封構造式チャックは、前記袋基体の開口部内の各対向面に固着されるテープ状をした合成樹脂製の一対の基台部を備え、その一方の基台部の表面に一体に突設され、先端部に内側に向けて突出した鈎爪部を有する断面鈎状の一対の雌鈎突条からなる雌封止体を備えるとともに、他方の基台部の表面に一体に突設され、先端部に外側に向けて突出した鈎爪部を有し、前記雌鈎突条間に挿入される断面鈎状の一対の雄鈎突条からなる雄封止体とを備え、且つ前記一方の基台部の前記両雌鈎突条の中間位置に一体に突設され、前記他方の基台部の両雄鈎突条間に圧入される密封用突条を備え、前記雄封止体を雌封止体内に挿入することによって両者間の前記両鈎爪部が互いに係合されるとともに前記密封用突条が前記雄鈎突条の背面間に圧入されるようにしてなる請求項6に記載の包装袋。
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