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JP2014051224A - インストルメントパネルリインフォースメント構造 - Google Patents

インストルメントパネルリインフォースメント構造 Download PDF

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JP2014051224A
JP2014051224A JP2012197846A JP2012197846A JP2014051224A JP 2014051224 A JP2014051224 A JP 2014051224A JP 2012197846 A JP2012197846 A JP 2012197846A JP 2012197846 A JP2012197846 A JP 2012197846A JP 2014051224 A JP2014051224 A JP 2014051224A
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Hideo Fukuda
英雄 服田
Kenichi Saneda
健一 実田
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Abstract

【課題】ステアリングホイールの共振を効果的に抑制することができるインパネリインフォースメント構造を提供する。
【解決手段】インパネリインフォースメント10は、ステアリングコラム32を支持する複数のフレーム部材12及び14と、ブラケット36とを備えている。ブラケット36は、フレーム部材12に一端が接続されると共にフレーム部材14に他端が接続されている。このブラケット36は、ステアリングコラム32に入力される車両上下方向の振動Lによりフレーム部材12から作用するモーメントMaに対して、フレーム部材14からのモーメントMbを逆向きに作用させる構成とされている。
【選択図】図4

Description

本発明は、インストルメントパネルリインフォースメント(以下、単に「インパネリインフォースメント」という。)構造に関する。
下記特許文献1には、剛性を向上することによってステアリングホイールの共振を抑制することが可能なインパネリインフォースメント構造が開示されている。このインパネリインフォースメント構造では、車両幅方向の両端に設けられたブラケット上方間にメインフレームパイプが、ブラケット下方間にサブフレームパイプがそれぞれ横設されている。運転席側において、メインフレームパイプにはステアリングコラムが取付けられている。
特開平9−328024号公報
しかしながら、前述のインパネリインフォースメント構造では、その全体剛性が高められているものの、ステアリングコラムがメインフレームパイプだけで支持されている。このため、車両走行中に路面側から上下振動がステアリングコラムに入力されると、ステアリングホイールに共振が生じるので、改善の余地があった。
本発明は上記事実を考慮し、ステアリングホイールの共振を効果的に抑制することができるインパネリインフォースメント構造を得ることが目的である。
請求項1に記載された発明に係るインパネリインフォースメント構造は、車両幅方向を長手方向として配設され、車両平面視で車両前後方向を軸方向として配置されたステアリングコラムを支持するパイプ状の第1フレーム部材と、第1フレーム部材の車両後方側に第1フレーム部材に対して略平行に配置されると共にステアリングコラムを支持するパイプ状の第2フレーム部材と、第1フレーム部材と第2フレーム部材を連結し、ステアリングコラムに入力される車両上下方向の振動により第1フレーム部材から作用するモーメントに対して、第2フレーム部材からのモーメントを逆向きに作用させるブラケットと、を備えている。
請求項1に係る発明では、ステアリングコラムが第1及び第2フレーム部材に支持されており、第1フレーム部材と第2フレーム部材とがブラケットにより連結されている。
ここで、ブラケットは、ステアリングコラムに入力される車両上下方向の振動により第1フレーム部材から作用するモーメントに対して、第2フレーム部材からのモーメントを逆向きに作用させる構成とされている。このため、第1及び第2フレーム部材に生じるモーメントが互いに減少されてステアリングコラムに生じる振動が減衰される。
請求項2に記載された発明に係るインパネリインフォースメント構造は、請求項1において、ブラケットが、第1フレーム部材の第1断面中心点と第2フレーム部材の第2断面中心点とを結ぶ結線に対して交差しかつ延設されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、第1フレーム部材の第1断面中心点と第2フレーム部材の第2断面中心点とを結ぶ結線と交差してブラケットが延設されているので、第1フレーム部材からのモーメントがブラケットに作用する方向と、第2フレーム部材からのモーメントがブラケットに作用する方向とが逆方向になる。このため、結線に交差させてブラケットが延設されるという簡易な構成により、第1及び第2フレーム部材に生じるモーメントを減少することができる。
請求項3に記載された発明に係るインパネリインフォースメント構造は、請求項2において、ブラケットが車両側面視で結線に対して交差しかつ車両上下方向に延設されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、ブラケットが車両上下方向に延設されているので、ステアリングコラムに入力される振動の振動方向と第1及び第2フレーム部材に生じるモーメントの作用方向とが一致する。このため、振動方向とモーメントの作用方向とを一致させるという簡易な構成により、第1及び第2フレーム部材に生じるモーメントを効率良く減少することができる。
請求項4に記載された発明に係るインパネリインフォースメント構造は、請求項2又は請求項3において、ブラケットの一端が、第2断面中心点を通る第1フレーム部材の接線の第1接点と、結線と第1フレーム部材の外周とが交差する第1交差点との間で第1接点及び第1交差点を含まない領域において第2フレーム部材に向かい合う第1フレーム部材の外周に接続され、ブラケットの他端が、第1断面中心点を通る第2フレーム部材の接線の第2接点と、結線と第2フレーム部材の外周とが交差する第2交差点との間で第2接点及び第2交差点を含まない領域において第1フレーム部材に向かい合う第2フレーム部材の外周に接続されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、第1フレーム部材の第1接点と第1交差点との間でそれらを含まない領域において第2フレーム部材に向かい合う第1フレーム部材の外周にブラケットの一端が接続されている。そして、第2フレーム部材の第2接点と第2交差点との間でそれらを含まない領域において第1フレーム部材に向かい合う第2フレーム部材の外周にブラケットの他端が接続されている。このようにブラケットと第1及び第2フレーム部材との接続位置を特定することにより、第1及び第2フレーム部材からのモーメントが互いに逆方向にブラケットに作用する。このため、ブラケットと第1及び第2フレーム部材との接続位置を特定するという簡易な構成により、第1及び第2フレーム部材に生じるモーメントを減少することができる。
請求項5に記載された発明に係るインパネリインフォースメント構造は、請求項1〜請求項4のいずれか1項において、ブラケットが、車両平面視でステアリングコラムの軸方向と交差する方向に配置され、かつ第1及び第2フレーム部材に沿って車両幅方向に延設されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、ステアリングホイール側に第2フレーム部材が設けられているので、ステアリングホイールに車両幅方向の力が入力されると、ステアリングコラムと第2フレーム部材との接続箇所に同一方向の力が働き、ステアリングコラムと第1フレーム部材との接続箇所に逆方向の力が働く。これにより、ステアリングコラムにモーメントが生じる。ここで、本発明では、ステアリングコラムの軸方向と交差して車両幅方向に延設されたブラケットが第1及び第2フレーム部材に接続されている。このため、ブラケットによりモーメントに対するステアリング剛性が高められている。
請求項1に記載された発明に係るインパネリインフォースメント構造は、ステアリングホイールの共振を効果的に抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項2〜請求項4に記載された発明に係るインパネリインフォースメント構造は、簡易な構成により、ステアリングホイールの共振を効果的に抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項5に記載された発明に係るインパネリインフォースメント構造は、ステアリング剛性をより一層向上することができると共に、ステアリングホイールの共振を効果的に抑制することができるという優れた効果を有する。
第1実施の形態に係るインパネリインフォースメント構造を車両幅方向から見た概略側面図である。 運転席側の車両後方側面側から車両前方側に向かって見た図1に示すインパネリインフォースメント構造の斜視図である。 運転席側を車両上方側から見た図2に示すインパネリインフォースメント構造の一部の拡大平面図である。 図1に示すインパネリインフォースメント構造の要部を拡大した概略側面図である。 第2実施の形態に係るインパネリインフォースメント構造の要部を拡大した図4に対応する概略側面図である。 第3実施の形態に係るインパネリインフォースメント構造の要部を拡大した図4に対応する概略側面図である。
以下、図面を参照し、本発明に係るインパネリインフォースメント構造の実施の形態を説明する。なお、図において適宜示されている矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示している。また、矢印Wは車両幅方向を示している。
[第1実施の形態]
(インパネリインフォースメント構造の構成)
図2には左ハンドル車の運転席側から車両前方側に見たインパネリインフォースメント構造の斜視図が示されている。また、図3には平面視における運転席側のインパネリインフォースメント構造の一部を拡大した平面図が示されている。自動車の車室内の運転席及び助手席よりも車両前方側には図示を省略したインストルメントパネルが配設されている。このインストルメントパネルのエンジンルーム側の内部には本発明に係るインパネリインフォースメント構造が適用されたインパネリインフォースメント10が設けられている。
インパネリインフォースメント10は、車両幅方向を長手方向として配置された第1フレーム部材としてのフレーム部材12と、このフレーム部材12よりも車両後方側であってやや車両下方側に離間して配置され、フレーム部材12に対して略平行に延設された第2フレーム部材としてのフレーム部材14とを備えている。フレーム部材12はメインフレーム部材として構成されており、その左側の一端はエクステンション16及び左側ブラケット20C(図3参照)を介して車両左側のフロントピラー20に取付けられている。フレーム部材12は例えば金属製の中空パイプにより構成されている。フレーム部材12の一端はエクステンション16に設けられた取付孔16Aに嵌合されており、例えば溶接等の固定手段によりフレーム部材12とエクステンション16とが接合されている。エクステンション16の左側ブラケット20Cへの取付けには例えば締結手段であるボルト及びナットが使用されている。フレーム部材12の右側の他端は、図示を省略した車両右側のフロントピラーまで車両幅方向に沿って延設されており、このフロントピラーにエクステンション18及び図示を省略した右側ブラケットを介して取り付けられている。フレーム部材12の他端はエクステンション18に設けられた取付孔18Aに嵌合されており、同様に固定手段によりフレーム部材12とエクステンション18とが接合されている。エクステンション18の右側ブラケットへの取付けには同様に締結手段が使用されている。つまり、フレーム部材12は左右一対のフロントピラー20間に車両幅方向に沿って架設されている。これにより、側面衝突時等の車両幅方向の入力荷重に対して車体剛性が高められている。
ここで、フロントピラー20は、車室外側に配置されたフロントピラーアウタパネル20Aと、フロントピラーアウタパネル20Aの車両幅方向の内側に配置されてフロントピラーアウタパネル20Aとで閉断面を構成するフロントピラーインナパネル20Bとを備えている。なお、車両右側のフロントピラーの構成は車両左側のフロントピラー20の構成と同様とされているので、ここでの説明は省略する。
フレーム部材14はサブフレーム部材として構成されている。フレーム部材14の左側の一端は、エクステンション16を介してフレーム部材12に接続されると共に、エクステンション16及び左側ブラケット20Cを介して車両左側のフロントピラー20に取付けられている。フレーム部材14はフレーム部材12と同様に例えば金属製の中空パイプにより構成されている。フレーム部材14の一端はエクステンション16に設けられた取付孔16Bに嵌合されており、例えば溶接等の固定手段によりフレーム部材14とエクステンション16とが接合されている。フレーム部材14の右側の他端は、車両幅方向の中間部の運転席側寄りに配設されたフロアブレース22に取付けられており、フロアブレース22を介してフレーム部材12の中間部に接続されている。
フロアブレース22は、車両上下方向を長手方向とし、車両前後方向を幅方向とする例えば金属製板材により構成されている。フロアブレース22の上端部にはフレーム部材12が貫通される貫通孔22Aが設けられており、更に貫通孔22Aの車両後方下側にはフレーム部材14の他端が嵌合される取付孔22Bが設けられている。そして、例えば溶接等の固定手段により、フロアブレース22とフレーム部材12とが接合されると共に、フロアブレース22とフレーム部材14とが接合されている。なお、フロアブレース22の周縁にはフランジ22Cが設けられており、曲げや捻りに対するフロアブレース22の機械的強度が高められている。また、フロアブレース22の下端部は車両の床部に接続されている。
図2に示されるように、車両幅方向の中間部の助手席側寄りには車両上下方向に延設されたセンタブレース24が設けられている。センタブレース24の上端部は例えば締結手段としてのボルト及びナットによりフレーム部材12に固定されており、又下端部は同様に例えば締結手段により床部に固定されている。センタブレース24は例えば金属製パイプにより構成されている。
また、フレーム部材12におけるセンタブレース24の配設位置の前方には、アーム状のカウルブレース26が設けられている。カウルブレース26の後端部は例えば溶接等の固定手段によりフレーム部材12に固定されており、又前端部は例えば固定手段か或いは締結手段により図示しないカウルに固定されている。
図1には運転席側から助手席側に向って車両側面視で見たインパネリインフォースメント10の概略側面図が示されている。図1〜図3に示されるように、車両の運転席側において、複数のフレーム部材12及びフレーム部材14には、それらに対して車両下方側に配置されると共に車両平面視で車両前後方向を軸方向として配置されたステアリングコラム32が支持されている。ステアリングコラム32は、運転席の中央部であって、エクステンション16とフロアブレース22との中間部に取付けられている。詳細な形状は省略してあるが、ステアリングコラム32は、筒状のコラムチューブ(二点鎖線を用いて輪郭の一部が示されている。)32Gと、その軸芯部(中心軸)32Cに配置されかつ図示しないベアリングを介して回転自在に支持されたステアリングメインシャフト32Hとを備えている。ステアリングメインシャフト32Hの車両後方側の端部にはステアリングホイール34が取付けられている。
コラムチューブ32Gの軸方向前側であってフレーム部材12よりも更に車両前方側には車両上方側に突出されたブラケット取付部32Aが設けられており、このブラケット取付部32Aにはステアリングサポートブラケット28の一端が接続されている。この接続箇所はここでは1カ所であり、接続には例えば締結手段としてのボルト及びナットが使用されている。ステアリングサポートブラケット28の他端は、車両上方後方側に延設されると共に、フレーム部材12に接続されている。この接続には例えば固定手段としての溶接が使用されている。ステアリングサポートブラケット28には側面視において逆三角形状のカウルブレース28Aが設けられており、カウルブレース28Aによりフレーム部材12及びステアリングサポートブラケット28がカウルと連結されている。
コラムチューブ32Gの車両後方側であってフレーム部材14よりも更に車両後方側には車両上方側に突出されたブラケット取付部32Bが設けられており、このブラケット取付部32Bにはステアリングサポートブラケット30の一端が接続されている。ステアリングサポートブラケット30は例えば金属製のプレート30Aにより構成されており、プレート30Aの一端側には車両幅方向に互いに離間されて2箇所の取付孔30B、30Cが設けられている。この取付孔30B、30Cには各々例えば締結手段であるスタッドボルトが螺設されており、このスタッドボルトによりコラムチューブ32Gにステアリングサポートブラケット30が接続されている。この接続箇所はここでは2カ所である。取付孔30B、30Cはプレート30Aの車両幅方向の両側部において車両下方側に凹設された底面に設けられている。従って、プレート30Aの凹設された側面の部位はフランジとして構成されており、このフランジによりステアリングサポートブラケット30の剛性が高められている。ステアリングサポートブラケット30の他端は、車両前方側に延設されると共に、フレーム部材14に接続されている。フレーム部材14との接続部位において、フレーム部材14の外周の一部の形状に合わせて、ステアリングサポートブラケット30には円弧状の切欠部30Dが設けられている(図1参照)。このステアリングサポートブラケット30の切欠部30Dとフレーム部材14との接続には例えば固定手段としての溶接が使用されている。
(ブラケットの構成)
図4には図1に示されるインパネリインフォースメント10の要部を拡大した概略側面図が示されている。図1〜図4に示されるように、フレーム部材12とフレーム部材14とはブラケット36により連結されている。ブラケット36は、コラムチューブ32Gの軸芯部32C(ステアリングコラム32の中心軸に相当する)と交差する方向において、フレーム部材12及びフレーム部材14の一部に車両幅方向に沿って延設されている。ここでは、平面視で矩形形状を有する金属製板材がブラケット36として使用されており、金属製板材の厚さは圧縮、引張、曲げ、捻り、座屈等に対する機械的強度を十分確保可能な厚さとされている。
図4に示されるように、ブラケット36は、車両側面視でフレーム部材12の断面中心点(第1断面中心点)c1とフレーム部材14の断面中心点(第2断面中心点)c2とを結ぶ結線cと交差して延設されている。本実施の形態において、ブラケット36の延設方向はフレーム部材12とフレーム部材14との間において車両上下方向とされている。ブラケット36の一端は、フレーム部材14の断面中心点c2を通るフレーム部材12の接線t1の接点(第1接点)c3と、結線cとフレーム部材12の外周とが交差する交差点(第1交差点)c4との間で接点c3及び交差点c4とを含まない領域においてフレーム部材12のフレーム部材14と向かい合う外周に接続されている。この接続には例えば固定手段である溶接が使用されている。一方、ブラケット36の他端は、フレーム部材12の断面中心点c1を通るフレーム部材14の接線t2の接点(第2接点)c5と、結線cとフレーム部材14の外周とが交差する交差点(第2交差点)c6との間で接点c5及び交差点c6を含まない領域においてフレーム部材14のフレーム部材12と向かい合う外周に接続されている。この接続には同様に固定手段である溶接が使用されている。すなわち、ブラケット36は、フレーム部材12から作用するモーメント(力のモーメント又は回転モーメント)Maに対して、フレーム部材14からのモーメント(同様に、力のモーメント又は回転モーメント)Mbを逆向きに作用させる構成とされている。
(本実施の形態の作用並びに効果)
次に、本実施の形態に係るインパネリインフォースメント10の作用並びに効果について説明する。
本実施の形態に係るインパネリインフォースメント10では、ステアリングコラム32の車両前方側がフレーム部材12に支持され、ステアリングコラム32の車両後方側がフレーム部材14に支持されている。そして、フレーム部材12とフレーム部材14とがブラケット36により連結されている。
図1及び図4に示されるように、車両の走行時において路面側から入力される車両上下方向の振動Lがステアリングコラム32に伝達されると、ステアリングホイール34には振動Lの方向とは逆向きの力F1が作用する。説明を簡単にするために、上向きの振動Lのみが矢印で示されているが、下向きの振動Lについても矢印の方向が逆になるだけで同様である。振動Lによって、ステアリングコラム32のコラムチューブ32Gのブラケット取付部32Aとフロントサポートブラケット28との接続箇所32Dには車両上方向に働く力faが生じる。この力faはフロントサポートブラケット28を通してフレーム部材12に伝達されるので、フレーム部材12では車両側面視で時計回りのモーメントMaが生じる。一方、振動Lによって、コラムチューブ32Gのブラケット取付部32Bとステアリングサポートブラケット30との接続箇所32Eには車両下方向に働く力fbが生じる。この力fbはステアリングサポートブラケット30を通してフレーム部材14に伝達されるので、フレーム部材14では同様に時計回りのモーメントMbが生じる。
ここで、ブラケット36は、フレーム部材12から作用するモーメントMaに対して、フレーム部材14からのモーメントMbが逆向きに作用する構成とされている。このため、フレーム部材12に生じるモーメントMaとフレーム部材14に生じるモーメントMbとが互いに減少されており、ステアリングコラム32に生じる振動を減衰することができる。フレーム部材12に生じるモーメントMaとフレーム部材14に生じるモーメントMbとが同等の大きさを有する場合には、互いのモーメントMa、Mb同士が打消し合い(相殺され)、ステアリングコラム32に生じる振動の殆どを無くすことができる。このため、本実施の形態に係るインパネリインフォースメント10によれば、ステアリングホイール34の共振を効果的に抑制することができる。
また、本実施の形態に係るインパネリインフォースメント10では、フレーム部材12の断面中心点c1とフレーム部材14の断面中心点c2とを結ぶ結線cに対して交差してブラケット36が延設されている。これにより、フレーム部材12からのモーメントMaがブラケット36に作用する方向と、フレーム部材14からのモーメントMbがブラケット36に作用する方向とが逆方向になる。このため、結線cに交差させてブラケット36を延設させるという簡易な構成により、フレーム部材12に生じるモーメントMa及びフレーム部材14に生じるモーメントMbを減少することができる。
また、本実施の形態に係るインパネリインフォースメント10では、ブラケット36が車両上下方向に沿って延設されているので、ステアリングコラム32に入力される振動Lの振動方向とフレーム部材12、14に生じるモーメントMa、Mbの作用方向とが一致する。このため、振動Lの振動方向とモーメントMa、Mbの作用方向とを一致させるという簡易な構成により、フレーム部材12に生じるモーメントMa及びフレーム部材14に生じるモーメントMbを効率良く最大限に減少することができる。
また、本実施の形態に係るインパネリインフォースメント10では、フレーム部材12の接点c3と交差点c4との間でそれらを含まない領域においてフレーム部材14に向かい合うフレーム部材12の外周にブラケット36の一端が接続されている。そして、フレーム部材14の接点c5と交差点c6との間でそれらを含まない領域においてフレーム部材12に向かい合うフレーム部材14の外周にブラケット36の他端が接続されている。このようにフレーム部材12、14のそれぞれとブラケット36との接続位置を特定するという簡易な構成により、フレーム部材12に生じるモーメントMa及びフレーム部材14に生じるモーメントMbを減少することができる。
また、本実施の形態に係るインパネリインフォースメント10では、図3に示されるように、ステアリングホイール34側に第2フレーム部材14が設けられているので、ステアリングホイール34に車両幅方向の力F2が入力されると、ステアリングコラム32の車両後方側とフレーム部材14との接続箇所32Eに力F2と同一方向の力fcが生じる。ここでも説明を簡単にするために、運転席側から助手席側に作用する力F2のみが矢印で示されているが、逆向きの力についても矢印の方向が逆になるだけで同様である。一方、ステアリングコラム32の車両前方側とフレーム部材12との接続箇所32Dには力F2と逆方向の力fdが生じる。これにより、ステアリングコラム32を車両平面視で反時計回りに回転させるモーメントMc及びモーメントMdが生じる。
ここで、ステアリングコラム32のコラムチューブ32Gの軸芯部32Cと交差して車両幅方向に沿って延設されたブラケット36がフレーム部材12及びフレーム部材14の一部に接続されている。このため、ブラケット36によりモーメントMc及びモーメントMdに対するステアリング剛性が高められている。従って、ステアリングホイール34の共振をより一層効果的に抑制することができる。
更に、本実施の形態に係るインパネリインフォースメント10では、フレーム部材12及びフレーム部材14の一端がエクステンション16を介在してフロントピラー20(車体)に接続されると共に、他端がフロアブレース22に接続されている。このため、ステアリングホイール34に入力された力F2により生じるモーメントMc及びモーメントMdに対するステアリング剛性が高められているので、ステアリングホイール34の共振をより一層効果的に抑制することができる。
また、本実施の形態に係るインパネリインフォースメント10では、運転席側に2本のフレーム部材12及びフレーム部材14が設けられており、助手席側に1本のフレーム部材12が設けられている。このため、インパネリインフォースメント10の剛性、特にステアリング剛性が効果的に向上されると共に、構造の小型化(助手席側スペースの拡大)並びにフレーム部材の減少による軽量化を実現することができる。
[第2実施の形態]
次に、図5を用いて、本発明の第2実施の形態に係るインパネリインフォースメント構造について説明する。なお、第2実施の形態並びにそれ以降の実施の形態において、第1実施の形態で説明した構成要素と同一機能を有する構成要素には同一符号を付し、この同一符号が付された構成要素の説明は重複するので省略する。
図5にはインパネリインフォースメント10の要部を拡大した図4に対応する概略側面図が示されている。図5に示されるように、本実施の形態に係るインパネリインフォースメント10では、結線cに対して交差しかつ車両前後方向に沿ってブラケット36が延設されている。ブラケット36の車両前方側の一端はフレーム部材12に接続されており、ブラケット36の車両後方側の他端はフレーム部材14に接続されている。
本実施の形態に係るインパネリインフォースメント10では、前述の第1実施の形態に係るインパネリインフォースメント10に対して、ブラケット36の結線cとの交差方向は異なるものの、同様の作用並びに効果を得ることができる。
[第3実施の形態]
次に、図6を用いて、本発明の第3実施の形態に係るインパネリインフォースメント構造について説明する。
図6にはインパネリインフォースメント10の要部を拡大した図4に対応する概略側面図が示されている。図6に示されるように、本実施の形態に係るインパネリインフォースメント10では、フレーム部材12及びフレーム部材14の相対的な車両前後方向の位置関係が入れ替わっている。すなわち、フレーム部材14が第1フレーム部材としてステアリングコラム32の車両前方側に接続されている。そして、フレーム部材12が、フレーム部材14よりも車両後方上方側に配置され、第2フレーム部材としてステアリングコラム32の車両後方側に接続されている。
前述の第1実施の形態に係るブラケット36と同様に、ブラケット36は、車両側面視で結線cに対して交差しかつ車両上下方向に沿って延設されている。なお、同図6に二点鎖線により示され、かつ前述の第2実施の形態に係るブラケット36と同様に、ブラケット36が車両前後方向に沿って延設されてもよい。
本実施の形態に係るインパネリインフォースメント10では、前述の第1実施の形態及び第2実施の形態に係るインパネリインフォースメント10に対して、フレーム部材12とフレーム部材14との位置関係は異なるものの、同様の作用並びに効果を得ることができる。
[上記実施の形態の補足説明]
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本発明には以下の変形例が含まれる。
上記した実施の形態に係るインパネリインフォースメント構造では、運転席側のフレーム部材が2本とされていたが、3本(又はそれ以上)の第1〜第3フレーム部材が設けられてもよい。この場合、第1〜第3フレーム部材のそれぞれに生じるモーメントが互いに減少されるように、第1フレーム部材と第2フレーム部材との間に第1ブラケットが設けられると共に、第2フレーム部材と第3フレーム部材との間に第2ブラケットが設けられる。また、運転席側のフレーム部材が3本以上とされ、助手席側のフレーム部材が2本以上とされてもよい。
また、インパネリインフォースメント構造では、2本のフレーム部材間にそれぞれで生じるモーメントを減少させる2以上のブラケットが設けられてもよい。例えば2個のブラケットが設けられる場合、結線の交差方向がこの結線に対して線対称(襷掛け)となるようにブラケットが接続されることによって、ステアリングホイールの共振をより一層効果的に抑制することができる。
更に、インパネリインフォースメント構造では、金属製に代えて、樹脂、炭素繊維若しくはそれらの複合材等の材料により製作された板状のブラケットが使用されてもよい。また、板状の形状に限定されるものではなく、周縁にフランジが形成された板状のブラケット、中空パイプにより構成されたブラケットであってもよい。また、フレーム部材についても、断面が中空丸パイプに限定されるものではなく、断面が中空角パイプであってもよい。
10 インパネリインフォースメント構造
12、14 フレーム部材
16、18 エクステンション
22 センタブレース
28 フロントサポートブラケット
30 ステアリングサポートブラケット
32 ステアリングコラム
32C 軸芯部(中心軸)
32G コラムチューブ
32H ステアリングメインシャフト
34 ステアリングホイール
36 ブラケット

Claims (5)

  1. 車両幅方向を長手方向として配置され、車両平面視で車両前後方向を軸方向として配置されたステアリングコラムを支持するパイプ状の第1フレーム部材と、
    当該第1フレーム部材の車両後方側に当該第1フレーム部材に対して略平行に配置されると共に前記ステアリングコラムを支持するパイプ状の第2フレーム部材と、
    前記第1フレーム部材と前記第2フレーム部材とを連結し、前記ステアリングコラムに入力される車両上下方向の振動により前記第1フレーム部材から作用するモーメントに対して、前記第2フレーム部材からのモーメントを逆向きに作用させるブラケットと、
    を備えたインストルメントパネルリインフォースメント構造。
  2. 前記ブラケットは、前記第1フレーム部材の第1断面中心点と前記第2フレーム部材の第2断面中心点とを結ぶ結線に対して交差しかつ延設されている請求項1に記載のインストルメントパネルリインフォースメント構造。
  3. 前記ブラケットは、車両側面視で前記結線に対して交差しかつ車両上下方向に延設されている請求項2に記載のインストルメントパネルリインフォースメント構造。
  4. 前記ブラケットの一端は、前記第2断面中心点を通る前記第1フレーム部材の接線の第1接点と、前記結線と前記第1フレーム部材の外周とが交差する第1交差点との間で前記第1接点及び前記第1交差点を含まない領域において前記第2フレーム部材に向かい合う前記第1フレーム部材の外周に接続され、
    前記ブラケットの他端は、前記第1断面中心点を通る前記第2フレーム部材の接線の第2接点と、前記結線と前記第2フレーム部材の外周とが交差する第2交差点との間で前記第2接点及び前記第2交差点を含まない領域において前記第1フレーム部材に向かい合う前記第2フレーム部材の外周に接続されている請求項2又は請求項3に記載のインストルメントパネルリインフォースメント構造。
  5. 前記ブラケットは、車両側面視で前記ステアリングコラムの前記軸方向と交差する方向に配置され、かつ前記第1フレーム部材及び前記第2フレーム部材に沿って車両幅方向に延設されている請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のインストルメントパネルリインフォースメント構造。
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