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JP2014051169A - 車体後部構造 - Google Patents

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JP2014051169A
JP2014051169A JP2012196280A JP2012196280A JP2014051169A JP 2014051169 A JP2014051169 A JP 2014051169A JP 2012196280 A JP2012196280 A JP 2012196280A JP 2012196280 A JP2012196280 A JP 2012196280A JP 2014051169 A JP2014051169 A JP 2014051169A
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Yasuyuki Hihara
靖之 日原
Sho Maeda
翔 前田
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】車両の側面衝突時にセンターフロア部に入力された衝突荷重を効率よく吸収できるようにする。
【解決手段】フロア部22の後部フロア面22Aから車体上方側へ延在するように設けられ、車幅方向が長手方向とされた縦壁84と、縦壁84の上端部から車体後方側へ延在するように形成された上壁88と、を備えた樹脂製のセンターフロア部82と、センターフロア部82に車幅方向に並んで複数形成され、縦壁84側が開放側となる平面視略「V」字状の溝部Gと、を有する車体後部構造11とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、車体後部構造に関する。
繊維強化樹脂材料からなるアンダーボディのロッカ内に衝撃吸収部材を設けた車体側部構造は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−100548号公報
しかしながら、車体後部側のセンターフロア部に側面衝突による衝突荷重が入力されたときには、その衝突荷重をロッカ内の衝撃吸収部材で吸収することは困難である。このように、車両の側面衝突時に、センターフロア部に入力された衝突荷重を効率よく吸収するための車体後部構造には、改善の余地がある。
そこで、本発明は、車両の側面衝突時に、センターフロア部に入力された衝突荷重を効率よく吸収できる車体後部構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車体後部構造は、フロア部の後部フロア面から車体上方側へ延在するように設けられ、車幅方向が長手方向とされた縦壁と、該縦壁の上端部から車体後方側へ延在するように形成された上壁と、を備えた樹脂製のセンターフロア部と、前記センターフロア部に車幅方向に並んで複数形成され、前記縦壁側が開放側となる平面視略「V」字状の溝部と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、センターフロア部の車幅方向に平面視略「V」字状の溝部が複数並んで形成されている。したがって、車両の側面衝突時に、センターフロア部に入力された衝突荷重は、そのセンターフロア部が各溝部によって車幅方向に潰れることにより、効率よく吸収される。
また、請求項2に記載の車体後部構造は、請求項1に記載の車体後部構造であって、前記各溝部は、前記縦壁の高さ方向の全域に亘って形成されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、各溝部が、縦壁の高さ方向の全域に亘って形成されている。したがって、各溝部が、縦壁の高さ方向の全域に亘って形成されていない構成に比べて、車両の側面衝突時に、センターフロア部が各溝部によって車幅方向に潰れ易い。よって、センターフロア部に入力された衝突荷重は、効果的に吸収される。
また、請求項3に記載の車体後部構造は、請求項1又は請求項2に記載の車体後部構造であって、前記各溝部を構成する前記縦壁における各一対の稜線部の板厚が、該縦壁の他の部位の板厚よりも厚く設定されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、各溝部を構成する縦壁における各一対の稜線部の板厚が、縦壁の他の部位の板厚よりも厚く設定されている。したがって、センターフロア部が各溝部によって車幅方向に潰れたときには、その稜線部によって衝突荷重がより効果的に吸収(伝達)されるとともに、縦壁の破損が抑制又は防止される。
また、請求項4に記載の車体後部構造は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車体後部構造であって、前記各溝部の閉塞側は、平面視で曲率を有する形状に形成されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、各溝部の閉塞側が、平面視で曲率を有する形状に形成されている。したがって、各溝部の閉塞側が、鋭角に尖った形状に形成されている場合に比べて、センターフロア部が各溝部によって車幅方向に潰れたときの閉塞部位への応力の集中が抑制され、その閉塞部位を起点とした亀裂の発生が抑制又は防止される。
また、請求項5に記載の車体後部構造は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車体後部構造であって、前記各溝部の車体下方側を塞ぐように前記縦壁の下端部に設けられ、車幅方向が長手方向とされた下壁を有し、前記各溝部における前記下壁の板厚が、該下壁の他の部位の板厚よりも薄く設定されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、各溝部における下壁の板厚が、下壁の他の部位の板厚よりも薄く設定されている。したがって、車両の側面衝突時に、センターフロア部が各溝部によって車幅方向に潰れ易い。よって、センターフロア部に入力された衝突荷重は、より効果的に吸収される。
また、請求項6に記載の車体後部構造は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車体後部構造であって、前記縦壁の後面に、少なくとも車幅方向へ延在するリブが設けられていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、縦壁の後面に、少なくとも車幅方向へ延在するリブが設けられているので、縦壁の強度(剛性)が向上されている。したがって、センターフロア部が各溝部によって車幅方向に潰れたときには、各リブを介して衝突荷重が効率よく伝達される。
また、請求項7に記載の車体後部構造は、請求項6に記載の車体後部構造であって、前記各リブは、同じ高さ位置に設けられていることを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、各リブが、同じ高さ位置に設けられている。したがって、各リブが同じ高さ位置に設けられていない構成に比べて、衝突荷重が更に効率よく伝達される。
以上、説明したように、請求項1に係る発明によれば、車両の側面衝突時に、センターフロア部に入力された衝突荷重を効率よく吸収することができる。
請求項2に係る発明によれば、車両の側面衝突時に、センターフロア部に入力された衝突荷重を効果的に吸収することができる。
請求項3に係る発明によれば、車両の側面衝突時に、センターフロア部に入力された衝突荷重をより効果的に吸収することができるとともに、縦壁の破損を抑制又は防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、車両の側面衝突時に、溝部の閉塞部位への応力の集中を抑制することができ、その閉塞部位を起点とした亀裂の発生を抑制又は防止することができる。
請求項5に係る発明によれば、車両の側面衝突時に、センターフロア部に入力された衝突荷重をより効果的に吸収することができる。
請求項6に係る発明によれば、車両の側面衝突時に、センターフロア部に入力された衝突荷重を効率よく伝達することができる。
請求項7に係る発明によれば、車両の側面衝突時に、センターフロア部に入力された衝突荷重を更に効率よく伝達することができる。
本実施形態に係る電気自動車の概略構成を示す側断面図である。 リアフロアを備えたアンダーボディを示す斜視図である。 リアフロアのセンターフロア部に衝突荷重が入力される前の状態を示す平面図である。 リアフロアのセンターフロア部に衝突荷重が入力される前の状態を示す正面図である。 リアフロアのセンターフロア部に衝突荷重が入力されたときの状態を示す平面図である。 リアフロアのセンターフロア部に衝突荷重が入力されたときの状態を示す正面図である。 センターフロア部にリブが設けられたリアフロアを示す斜視図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車体上方向、矢印FRを車体前方向、矢印RIを車体右方向とする。また、以下の説明で、特記することなく上下、前後、左右の方向を記載した場合は、車体上下方向の上下、車体前後方向の前後、車体左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。
図1に示されるように、車両としての電気自動車Vに適用された樹脂ボディ構造10は、アンダーボディ12と、フロントサスペンションモジュール14と、フロントエネルギー吸収部材(以下「フロントEA部材」という)16と、リアサスペンションモジュール18と、リアエネルギー吸収部材(以下「リアEA部材」という)20と、リアフロア80と、を主要部として構成されている。
(アンダーボディ)
アンダーボディ12は、アッパーパネル12Uとロアパネル12Lとを上下に重ね合わせて接合することで構成されている。そして、このアンダーボディ12は、平面視で略矩形状とされたフロア部22と、フロア部22の前端から上向きに立設されたダッシュロア部24と、フロア部22の後端から上向きに立設されたロアバック部26と、を含んで構成されている。
フロア部22は、略水平面に沿って平坦(フラット)な上壁30と下壁32とを有しており、図2に示されるように、アンダーボディ12は、全体としてバスタブ状(側壁の一部が切り欠かれたバスタブ状)に形成されている。そして、上壁30及び下壁32の車幅方向中央部には、前後方向が長手方向とされたトンネル部40が形成されている。
このトンネル部40は、上壁30と、下壁32と、互いに対向する一対のセンター側壁38とで、正断面視で矩形枠状となる閉断面構造に形成されている。また、上壁30及び下壁32の車幅方向両側部(左右両サイド)には、それぞれ前後方向が長手方向とされた、車体骨格構造を成す左右一対のロッカ28が形成されている。
左右一対のロッカ28は、上壁30と、下壁32と、その下壁32から一体に延設された外側壁34と、その外側壁34と車幅方向で対向するように上壁30に形成された内側壁36とで、正断面視で略矩形枠状となる閉断面構造に形成されている。なお、外側壁34の車幅方向外側には、サイドエネルギー吸収部材(以下「サイドEA部材」という:図示省略)が配設されるようになっている。
図1、図2に示されるように、ダッシュロア部24及びロアバック部26は、フロア部22の略全幅に亘る長さを有しており、正面視で車幅方向が長手方向とされた略矩形状に形成されている。そして、ダッシュロア部24は、閉断面構造とされて、左右一対のロッカ28及びトンネル部40の前端部に架け渡されており、ロアバック部26は、閉断面構造とされて、左右一対のロッカ28及びトンネル部40の後端部に架け渡されている。
また、図1に示されるように、ダッシュロア部24は、前後に対向する前壁48及び後壁50と、下壁32に対向する上壁52とを有して構成されている。すなわち、ダッシュロア部24は、下壁32と、前壁48と、後壁50と、上壁52とで、側断面視で閉断面構造となるように構成されている。
ダッシュロア部24を構成する後壁50の下部は、傾斜壁50Sとされている。この傾斜壁50Sは、前端側より後端側が下方に位置するように、前後(水平)方向に対して傾斜(前傾)されており、その前上端は、後壁50の上下方向に略沿った上下壁50Uの下端に連続している。
一方、ロアバック部26は、前後に対向する前壁54及び後壁56と、下壁32に対向する上壁58とを有して構成されている。すなわち、ロアバック部26は、下壁32と、前壁54と、後壁56と、上壁58とで、側断面視で閉断面構造となるように構成されている。
前壁54は、前端側が後端側よりも下方に位置するように、全体として前後(水平)方向に対して傾斜(後傾)されている。更に、後壁56の車幅方向両側には、車体後方側へ突出されるとともに、互いに略車幅方向内側を向くように、平面視で車体前後方向及び車幅方向に対して斜めに傾斜された左右一対の傾斜壁57が連続して一体に形成されている。
また、図1、図2に示されるように、このフロア部22の車体前後方向略中央部には、左右一対のロッカ28とトンネル部40とを車幅方向に架け渡すクロス部42が形成されている。このクロス部42は、上壁30と、下壁32と、前後に対向するセンター前壁44及びセンター後壁46とで、側断面視で矩形枠状となる閉断面構造に形成されている。
以上のような構成のアンダーボディ12は、繊維強化樹脂材料で構成されている。具体的には、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維などの強化繊維を含有する繊維強化プラスチックによって、ロアパネル12L及びアッパーパネル12Uが構成されている。そして、アンダーボディ12は、ロアパネル12Lとアッパーパネル12Uとが接着や溶着等によって固着されることで、上記各閉断面構造を構成するようになっている。
(サスペンション)
図1に示されるように、フロントサスペンションモジュール14は、フロントサスペンションメンバ68と、図示しない左右一対のフロントサスペンションと、を少なくとも含んで構成されている。フロントサスペンションメンバ68は、車幅方向が長手方向とされるとともに、図1に示される側断面視で閉断面構造に形成されている。
また、フロントサスペンションメンバ68は、フロントサスペンションを介して前輪Wfを転舵可能に支持するようになっている。そして、このフロントサスペンションメンバ68には、左右のフロントサスペンションが全体的に組み付けられている。すなわち、各フロントサスペンションは、電気自動車Vの車体を構成する他の部分に頼ることなく独立して機能するように、フロントサスペンションメンバ68に支持されている。
そして、フロントサスペンションメンバ68(フロントサスペンションモジュール14)は、ダッシュロア部24に締結によって固定されている。詳細には、フロントサスペンションメンバ68は、その後壁部68Aが車幅方向の複数箇所でダッシュロア部24の前壁48に、図示しないボルト・ナット等の締結具によって固定されている。
また、フロントサスペンションメンバ68は、後壁部68Aの下端部から車体後方側へ向かって延設されたフランジ68Bを有している。このフランジ68Bが、下壁32の(ダッシュロア部24を構成する部分の)下面に重ね合わされ、図示しないボルト・ナット等の締結具によって、その下壁32に固定されている。
一方、リアサスペンションモジュール18は、リアサスペンションメンバ70と、リアサスペンションメンバ70に支持された図示しない左右一対のリアサスペンションと、を少なくとも含んで構成されている。
リアサスペンションメンバ70は、リアサスペンションモジュール18における車体前上方側に車幅方向を長手方向として配置された平板状の支持レール72と、支持レール72の車幅方向両端部下側に前端部が取り付けられ、後端部が車体後方側へ向かって延在された左右一対のサイドレール74と、を有している。各サイドレール74は閉断面形状(角筒状)に形成されており、サイドレール74間には、図示しない支持部材が車体前後方向に間隔を隔てて複数本(例えば2本)架設されている。
リアサスペンションメンバ70は、リアサスペンションを介して後輪Wrを回転可能に支持するようになっている。そして、このリアサスペンションメンバ70には、左右のリアサスペンションが全体的に組み付けられている。すなわち、各リアサスペンションは、電気自動車Vの車体を構成する他の部分に頼ることなく独立して機能するように、リアサスペンションメンバ70に支持されている。
更に、後輪Wrには、ホイールインモーターが内蔵されている。そして、そのホイールインモーターを駆動するためのバッテリー(電池)と、制御装置であるPCU(パワーコントロールユニット)とが筐体78内に収容されており、その筐体78が、左右一対のサイドレール74間に架設された支持部材上に搭載されて固定されている。
つまり、この筐体78は、リアサスペンションメンバ70によって支持されている。したがって、リアサスペンションモジュール18は、電気自動車Vの駆動ユニットとして捉えることもできる。なお、バッテリー(電池)は、筐体78の前部(支持レール72の直下)に配置されるようになっている。
また、左右一対のサイドレール74の車体前方側端部には、それぞれ車体上下方向を長手方向とした略平板状の接続プレート76が設けられている。そして、リアサスペンションメンバ70(リアサスペンションモジュール18)は、その接続プレート76がロアバック部26の傾斜壁57に、図示しないボルト・ナット等の締結具によって締結されることで、そのロアバック部26に固定されるようになっている。
(EA部材)
フロントEA部材16は、フロントサスペンションモジュール14とフロントバンパ64との間に配置されており、車幅方向が長手方向とされている。詳細には、このフロントEA部材16は、フロントサスペンションメンバ68の前壁部68Cの車幅方向の長さ、即ち左右のフロントサスペンションの間隔と略同等の車幅方向に沿った長さを有している。
そして、このフロントEA部材16は、車体後方側が開口されたボックス形状(略矩形箱状)に形成されており、その後端から張り出されたフランジ16Aが、フロントサスペンションメンバ68の前壁部68Cに締結によって固定されている。
同様に、リアEA部材20は、リアサスペンションモジュール18とリアバンパ66との間に配置されており、車幅方向が長手方向とされている。詳細には、このリアEA部材20は、リアサスペンションメンバ70の車幅方向の長さ、即ち左右一対のサイドレール74の間隔と略同等の車幅方向に沿った長さを有している。
そして、このリアEA部材20は、車体前方側が開口されたボックス形状(略矩形箱状)に形成されており、その前端から張り出されたフランジ20Aが、筐体78の後壁部78Aに締結によって固定されるようになっている。
また、上記したように、ロッカ28の外側壁34の車幅方向外側には、車体前後方向が長手方向とされたサイドEA部材が設けられている。このサイドEA部材は、ロッカ28の車体前後方向の長さと略同等の長手方向に沿った長さを有するように構成されている。
以上のような構成のフロントEA部材16、リアEA部材20及びサイドEA部材は、樹脂材料により一体に(単体で)形成されている。フロントEA部材16、リアEA部材20及びサイドEA部材を構成する樹脂材料としては、例えば炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維などの強化繊維を含有する繊維強化樹脂材料等が挙げられる。
(リアフロア)
図1、図2に示されるように、アンダーボディ12の車体後部上側には、車体後部構造11を構成するリアフロア80が配設されるようになっている。このリアフロア80は、ロアバック部26とリアサスペンションモジュール18とを車体上方側から被覆するような大きさに形成されており、そのロアバック部26を覆う前部側がセンターフロア部(センタークロス部)82とされている。
センターフロア部82は、フロア部22の(前壁54が立設される)後部フロア面22Aから車体上方側へ延在するように設けられた縦壁84と、縦壁84の上端部から車体後方側へ延在するように一体に形成された上壁88と、を備えている。縦壁84及び上壁88は、それぞれ車幅方向が長手方向となる略矩形板状に形成されており、リアシート60は、上壁88上に配設されるようになっている。
また、縦壁84及び上壁88には、縦壁84側が開放側となる平面視略「V」字状の溝部(切込部)Gが、車幅方向に並んで複数形成されている。すなわち、各溝部Gは、縦壁84から車体後方側へ向けて連続する一対の側壁86によって、車体上下方向に延在するように(高さ方向の全域に亘って)形成されており、各一対の側壁86の車体後方側端部は、一体に連設されて閉塞されている。
なお、図3に示されるように、各溝部Gの車体後方側端部である閉塞部87(閉塞側)は、平面視で曲率を有する形状、即ち円弧形状に形成されている。そして、各溝部Gを構成する縦壁84における各一対の稜線部85(縦壁84と側壁86との境界部)の板厚D1は、縦壁84の稜線部85を除く他の部位の板厚D2よりも厚く設定されている。つまり、各一対の稜線部85が厚板部とされている。
更に、各溝部Gの車体下方側を塞ぐように、縦壁84の下端部には、車幅方向が長手方向とされた矩形板状の下壁90が一体に設けられている(図2参照)。換言すれば、縦壁84及び側壁86は、下壁90上にそれぞれ立設されるようになっている。そして、図4に示されるように、各溝部Gにおける下壁90の板厚D3は、下壁90の各溝部Gに対応しない他の部位の板厚D4よりも薄く設定されている。
すなわち、下壁90の上面で、かつ各溝部Gに対応する部位には、各溝部Gを構成する各一対の側壁86と車体上下方向で連続する凹部92が形成されており、各溝部Gにおける下壁90が薄板部とされている。なお、図2〜図4に示されるように、この凹部92は、溝部Gの車体前方側における下壁90の一部も含んで形成されており、溝部Gの最大幅とほぼ同じ幅で連続して形成されている。
以上のような構成のリアフロア80は、繊維強化樹脂材料により一体に形成されている。具体的には、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維などの強化繊維を含有する繊維強化プラスチックによって、リアフロア80が構成されている。
(作用)
次に、樹脂ボディ構造10の作用について説明する。すなわち、車体後部構造11を構成するリアフロア80(センターフロア部82)の側面衝突時における作用について説明する。
樹脂ボディ構造10が適用された電気自動車Vは、リアサスペンションメンバ70に支持された筐体78に内蔵されているPCUにより、バッテリー(電池)からホイールインモーターへ電力が供給され、そのホイールインモーターの駆動力により走行する。
この電気自動車Vにおいて、例えばバリア(図1において仮想線Kで示す)に左側面が衝突する側面衝突が生じると、そのバリアにセンターフロア部82がラップしている(バリアにセンターフロア部82が衝突する)ので、センターフロア部82に左側から右側へ向かう衝突荷重が入力される。
ここで、各溝部Gは、車体上下方向に延在するように(高さ方向の全域に亘って)形成されている。そして、各溝部Gと対応する下壁90には、凹部92が形成されており、その部位の車幅方向に加えられる衝突荷重に対する強度(剛性)が低下されている(車幅方向に潰れ易くなっている)。
したがって、センターフロア部82に左側から衝突荷重Fが入力されると、図5、図6に示されるように、センターフロア部82は、複数の溝部Gにより、左側から右側へ順次(蛇腹状に)潰れて行く。詳細には、左側から順に、凹部92が形成されている下壁90の一部が下方に向かって塑性変形して行き、互いに対向する側壁86同士が面接触して行く。これにより、側面衝突時の衝突荷重Fがセンターフロア部82によって効率よく(効果的に)吸収される。
特に、各溝部Gを構成する縦壁84における各一対の稜線部85(縦壁84と側壁86との境界部)の板厚D1が、縦壁84の他の部位の板厚D2よりも厚く設定されているため、左側から順に、互いに対向する側壁86同士が面接触して行く(互いに対向する稜線部85同士が線接触して行く)過程で、衝突荷重Fが効率よく右側へ伝達されて行く。したがって、衝突荷重Fがより効果的に吸収されるとともに、縦壁84の破損が抑制又は防止される。
また、各溝部Gの閉塞部87が平面視で円弧形状に形成されているため、各溝部Gの閉塞部87が、例えば鋭角に尖った形状に形成されている場合に比べて、その閉塞部87への応力の集中が抑制され、その閉塞部87を起点とした亀裂の発生が抑制又は防止されている。なお、側面衝突時における衝突荷重の一部は、サイドEA部材によっても吸収される。そして、サイドEA部材で吸収しきれなかった衝突荷重は、クロス部42(フロア部22)に伝達される。
(変形例)
次に、リアフロア80(センターフロア部82)の変形例について説明する。図7に示されるように、このセンターフロア部82における縦壁84の後面(裏面)には、少なくとも車幅方向へ延在して(車幅方向へ延在するとともに車体後方側へも延在して)側壁86の裏面にも一体的に接続される平板状のリブ94が設けられている。
これによれば、各溝部G間を含む縦壁84及び側壁86の強度(剛性)を向上させる(面外変形を抑制する)ことができるため、センターフロア部82が各溝部Gによって車幅方向に潰れたときには、各リブ94を介して衝突荷重Fが効率よく反衝突側へ伝達される。よって、衝突荷重Fがより効果的に吸収される。
なお、各リブ94は、同じ高さ位置に設けられることが望ましい。これによれば、各リブ94が同じ高さ位置に設けられていない構成に比べて、衝突荷重Fが更に効率よく伝達される(より効果的に吸収される)。また、各リブ94は、車幅方向に1列で設けられる構成に限定されるものではなく、車幅方向に複数列設けられる構成にしてもよい。すなわち、各リブ94は、車体上下方向に複数枚ずつ設けられる構成にしてもよい。
以上、本実施形態に係る車体後部構造11について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る車体後部構造11は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、本実施形態に係る車体後部構造11は、リアフロア80のセンターフロア部82に適用される構成に限定されるものではない。また、リアフロア80の材質は、繊維強化樹脂材料に限定されるものでもない。
更に、各溝部Gにおける閉塞部87は、平面視で曲率を有する形状(円弧形状)に形成されるものに限定されるものではない。そして、各溝部Gは、縦壁84の高さ方向の全域に亘って形成されるものに限定されるものでもない。例えば、縦壁84の上端部が、上壁88と連続する薄板部(図示省略)で閉塞され、センターフロア部82が車幅方向に潰れて行くときに、その薄板部が上方に向かって塑性変形して行くような構成にしてもよい。
また、各溝部Gを構成する縦壁84における各一対の稜線部85の板厚D1は、縦壁84の他の部位の板厚D2と同等とされていてもよく、それよりも厚く設定される構成に限定されるものではない。同様に、各溝部Gにおける下壁90の板厚D3は、下壁90の他の部位の板厚D4と同等とされていてもよく、それよりも薄く設定される構成に限定されるものではない。つまり、下壁90には、凹部92が形成されていなくてもよい。
11 車体後部構造
22 フロア部
22A 後部フロア面
82 センターフロア部
84 縦壁
85 稜線部
87 閉塞部(閉塞側)
88 上壁
90 下壁
94 リブ
G 溝部

Claims (7)

  1. フロア部の後部フロア面から車体上方側へ延在するように設けられ、車幅方向が長手方向とされた縦壁と、該縦壁の上端部から車体後方側へ延在するように形成された上壁と、を備えた樹脂製のセンターフロア部と、
    前記センターフロア部に車幅方向に並んで複数形成され、前記縦壁側が開放側となる平面視略「V」字状の溝部と、
    を有する車体後部構造。
  2. 前記各溝部は、前記縦壁の高さ方向の全域に亘って形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
  3. 前記各溝部を構成する前記縦壁における各一対の稜線部の板厚が、該縦壁の他の部位の板厚よりも厚く設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車体後部構造。
  4. 前記各溝部の閉塞側は、平面視で曲率を有する形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車体後部構造。
  5. 前記各溝部の車体下方側を塞ぐように前記縦壁の下端部に設けられ、車幅方向が長手方向とされた下壁を有し、
    前記各溝部における前記下壁の板厚が、該下壁の他の部位の板厚よりも薄く設定されていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車体後部構造。
  6. 前記縦壁の後面に、少なくとも車幅方向へ延在するリブが設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車体後部構造。
  7. 前記各リブは、同じ高さ位置に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の車体後部構造。
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