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JP2013236683A - 吸収性物品包装体 - Google Patents

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JP2013236683A
JP2013236683A JP2012110025A JP2012110025A JP2013236683A JP 2013236683 A JP2013236683 A JP 2013236683A JP 2012110025 A JP2012110025 A JP 2012110025A JP 2012110025 A JP2012110025 A JP 2012110025A JP 2013236683 A JP2013236683 A JP 2013236683A
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Hiroshi Miyake
浩史 三宅
Miyuki Okawa
幸 大川
Akiko Tachikawa
亜希子 立川
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Abstract

【課題】吸収性物品を取り出しやすい吸収性物品包装体を提供する。
【解決手段】吸収性物品1が被覆シート12で覆われた吸収性物品包装体11であって、吸収性物品1は、第1領域23と第2領域24とこれらの境界に形成された折り目21とを有し、第1領域23と折り目21と第2領域24が被覆シート12で覆われ、吸収性物品1には被覆シート12と剥離可能に接合された粘着部8が設けられ、粘着部8が第1領域23と第2領域24に設けられ、折り目21には設けられない。
【選択図】図6

Description

本発明は、軽失禁パッドや生理用ナプキンや男性用失禁パッド等の吸収性物品が被覆シートで覆われた吸収性物品包装体に関するものである。
従来、吸収性物品が被覆シートで覆われた吸収性物品包装体が知られている。例えば特許文献1には、吸収性物品が一方向に折り畳まれて被覆シートで覆われた吸収性物品包装体が開示されている。特許文献1に開示される吸収性物品包装体では、被覆シートによって袋体が形成され、吸収性物品が被覆シートと粘着剤層で剥離可能に接合されて吸収性物品包装体が形成されており、被覆シートをミシン目等で分離することにより被覆シートから吸収性物品を取り出すことができる。
特開平8−71104号公報
特許文献1に開示される吸収性物品包装体は、被覆シート(袋体)から吸収性物品を比較的簡易な操作で取り出すことができる。しかし、被覆シートが吸収性物品と剥離可能に接合されているため、吸収性物品包装体から吸収性物品を取り出す際、被覆シートを吸収性物品から剥がしにくくなって吸収性物品を取り出しにくくなるおそれがある。本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、吸収性物品を取り出しやすい吸収性物品包装体を提供することにある。
前記課題を解決することができた本発明の吸収性物品包装体とは、吸収性物品が被覆シートで覆われた吸収性物品包装体であって、吸収性物品は、第1領域と第2領域とこれらの境界に形成された折り目とを有し、第1領域と折り目と第2領域が被覆シートで覆われ、吸収性物品には被覆シートと剥離可能に接合された粘着部が設けられ、粘着部が第1領域と第2領域に設けられ、折り目には設けられないところに特徴を有する。本発明の吸収性物品包装体は、吸収性物品の折り目に粘着部が設けられず、折り目を挟んだ両側の第1領域と第2領域に粘着部が設けられており、この粘着部に被覆シートが剥離可能に接合されているため、吸収性物品包装体から吸収性物品を取り出す際、被覆シートを折り目が延びる方向に引っ張ることにより、折り目で被覆シートと吸収性物品の間にずれが生じて、被覆シートを粘着部から剥がしやすくなる。そのため、吸収性物品包装体から簡単に吸収性物品を取り出すことができる。
被覆シートは、第1領域から第2領域にかけて延びる切断可能線または端縁を有することが好ましい。このように被覆シートが形成されていれば、被覆シートから吸収性物品を取り出しやすくなる。
本発明の吸収性物品包装体は、吸収性物品が、外面側が被覆シートで覆われた状態で、一方向に延びる第1折り目で折り返され、さらに他方向に延びる第2折り目で折り返されて形成されるものでもよい。この場合、第1折り目が第1領域と第2領域の境界を形成していればよい。このように吸収性物品包装体が形成されていれば、吸収性物品がコンパクトに折り畳まれ、携帯性に優れるものとなる。
本発明の吸収性物品包装体に用いられる吸収性物品は、男性用失禁パッドであってもよい。この場合、男性用失禁パッドは、長手方向に折り畳まれることにより山折りと谷折りが形成されたプリーツ部を有するアウター部材を有し、折り目が長手方向に延びて形成され、粘着部が、プリーツ部よりも長手方向の外方に設けられるとともに、切断可能線または端縁と男性用失禁パッドの長手方向の端縁との間に設けられることが好ましい。このように吸収性物品包装体が形成されていれば、被覆シートを長手方向に引っ張って吸収性物品包装体から男性用失禁パッドを取り出す際、男性用失禁パッドのプリーツ部が自然に展開されて、展開されたプリーツ部を利用して男性用失禁パッドを簡単にカップ状に形成することができる。男性用失禁パッドはまた、外面側が被覆シートで覆われた状態で、長手方向に延びる第1折り目で折り返され、さらに幅方向に延びる第2折り目で折り返され、第1折り目が第1領域と第2領域の境界を形成しているものであってもよい。
粘着部は、切断可能線または端縁から1mm以上離れて設けられることが好ましい。このように粘着部が設けられれば、被覆シートを粘着部から剥がしやすくなる。また、被覆シートを粘着部から剥がしやすくする点から、被覆シートが端縁から内側に折り返されて延在する折り返し部を有し、粘着部が折り返し部と剥離可能に接合されていることも好ましい。
本発明の吸収性物品包装体は、吸収性物品の折り目に粘着部が設けられていないため、吸収性物品包装体から吸収性物品を取り出す際、被覆シートを吸収性物品から剥がしやすい。そのため、吸収性物品包装体から簡単に吸収性物品を取り出すことができる。
吸収性物品包装体に用いられる吸収性物品の一例を表し、吸収性物品を肌面側から見た平面図を表す。 図1に示した吸収性物品を外面側から見た平面図を表す。 図1および図2に示した吸収性物品のA−A断面図を表す。 図4(a),(b)は吸収性物品包装体の形成方法の第1実施態様を表し、図4(b)は吸収性物品包装体を表す。 図5(a),(b)は吸収性物品包装体の形成方法の第2実施態様を表し、図5(b)は吸収性物品包装体を表す。 図6(a)〜(c)は吸収性物品包装体の形成方法の第3実施態様を表し、図6(c)は吸収性物品包装体を表す。 図5(b)に示した吸収性物品のB−B断面図を表す。 図5(b)に示した吸収性物品のB−B断面の変形例を表す。 吸収性物品包装体に吸収性物品として用いられる男性用失禁パッドの一例を表し、男性用失禁パッドを外面側から見た平面図を表す。 図9に示した男性用失禁パッドを肌面側から見た平面図を表す。 図9に示した男性用失禁パッドのC−C断面図を表す。 図9に示した男性用失禁パッドをカップ状に形成し、外面側から見た斜視図を表す。 図13(a),(b)は吸収性物品包装体の形成方法の第4実施態様を表し、図13(b)は吸収性物品包装体を表す。 図14(a)は図13(b)に示した吸収性物品包装体から男性用失禁パッドを取り出す方法を表し、図14(b)は吸収性物品包装体から男性用失禁パッドを取り出す際に男性用失禁パッドのプリーツ部が展開される様子を表す。 図15(a)〜(c)は吸収性物品包装体の形成方法の第5実施態様を表し、図15(c)は吸収性物品包装体を表す。 図16(a)〜(c)は吸収性物品包装体の形成方法の第6実施態様を表し、図16(c)は吸収性物品包装体を表す。
本発明の吸収性物品包装体は吸収性物品が被覆シートで覆われたものである。本発明の吸収性物品包装体は、吸収性物品が被覆シートで覆われた状態で被覆シートとともに折り返され、吸収性物品が被覆シートと粘着部で剥離可能に接合されている。吸収性物品包装体は被覆シートによって吸収性物品の一部または全部が包装され、吸収性物品を使用の際は、吸収性物品から被覆シートを剥がして用いられる。
本発明で用いられる吸収性物品についてまず説明する。本発明で用いられる吸収性物品は、着用者の股間に当てて用いるものであり、尿等の排泄物を受けることができるものであれば特に限定されない。本発明の吸収性物品の態様としては、尿パッド、使い捨ておむつ、軽失禁パッド、生理用ナプキン、男性用失禁パッド等が示される。なお、本発明で用いられる吸収性物品は被覆シートが剥離可能に接合されており、このように被覆シートが設けられる吸収性物品としては一般的に、軽失禁パッド、生理用ナプキン、男性用失禁パッド等が挙げられ、本発明の吸収性物品はこのような用途に好適に適用される。
吸収性物品の形状は特に限定されない。吸収性物品が、例えば軽失禁パッドや生理用ナプキンである場合、吸収性物品の形状としては、略長方形、長円形、砂時計型、ひょうたん型等が示される。吸収性物品が男性用失禁パッドである場合、使用時にカップ形状に形成されることが好ましい。なお男性用失禁パッドの使用前、すなわち吸収性物品包装体では、男性用失禁パッドは平面状に折り畳まれている。
吸収性物品は、例えば、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとの間に吸収性コアが配されて形成される。なお、トップシートは肌面側に位置するシートであり、バックシートは外面側に位置するシートである。なお本発明において、肌面側とは、吸収性物品を着用する際に着用者の肌に向く側を意味し、外面側とは、着用者とは反対に向く側を意味する。
トップシートとしては、例えば、セルロース、レーヨン、コットン等の親水性繊維から形成された不織布や;ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布であって、疎水性繊維の表面が界面活性剤により親水化されたもの等を用いることができる。また、トップシートとして、織布、編布、孔が形成されたプラスチックフィルムを用いてもよい。
バックシートとしては、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布や、プラスチックフィルム等を用いることができる。また、不織布とプラスチックフィルムとの積層体を用いてもよい。
トップシートやバックシートとして不織布を用いる場合、不織布としては、スパンボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法、メルトブロー法、エアレイド法やそれらの製法の組み合わせ等により製造されるものが好ましい。また、スパンボンド法とメルトブロー法を組み合わせたSMS法により製造された不織布を用いてもよい。
吸収性コアは、尿等の排泄物を吸収できる吸収性材料を含むものであれば特に限定されない。吸収性コアとしては、例えば、吸収性材料を所定形状に成形した成形体を用いたり、あるいは吸収性材料を紙シート(例えば、ティッシュペーパーや薄葉紙)や液透過性不織布シート等のシート部材で覆ったものを用いることができる。吸収性コアに含まれる吸収性材料としては、例えば、セルロース繊維(例えば、粉砕したパルプ繊維)等の親水性繊維や、ポリアクリル酸系、ポリアスパラギン酸系、セルロース系、デンプン・アクリロニトリル系等の吸水性樹脂等が挙げられる。また、吸収性材料には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン繊維や、PET等のポリエステル繊維、ナイロン等のポリアミド繊維等の熱融着性繊維が含まれてもよい。これらの熱融着性繊維は、尿等との親和性を高めるために、界面活性剤等により親水化処理がされていてもよい。吸収性材料は、例えば、親水性繊維の集合体に吸水性樹脂を混合または散布したものを用いることが好ましい。
吸収性コアとしては、不織布間に吸水性樹脂を有しパルプ繊維を有しないシート状吸収体を用いてもよい。シート状吸収体は不織布間に吸水性樹脂を有するため、高い吸収容量を実現できる。また、シート状吸収体は不織布間にパルプ繊維を有しないため、嵩張らず薄型に形成することができるとともに、柔軟に形成することができる。シート状吸収体に用いられる不織布は液透過性であり、トップシートに使用可能な不織布を用いればよい。シート状吸収体に用いられる不織布としては、比較的薄くて柔軟性の高い不織布が好ましく、例えば、スパンボンド不織布、ポイントボンド不織布、メルトブロー不織布、エアレイド不織布、またはSMS不織布を用いることが好ましい。
吸収性物品が男性用失禁パッドである場合、男性用失禁パッドは、上記に説明したようにトップシートとバックシートとの間に吸収性コアが配されて構成されていてもよく、また、少なくとも液不透過層を有するアウター部材から構成されていてもよい。アウター部材は、液不透過層のみを有していてもよく、肌面側に親水性層を有し外面側に液不透過層を有する積層体であってもよい。アウター部材が親水性層を有していれば、親水性層によって着用者から排泄された尿が吸収されるようになる。また、男性用失禁パッドは、アウター部材の肌面側に尿を吸収するための吸収体が設けられることも好ましい。
アウター部材の親水性層としては、トップシートに使用可能な材料を用いることができる。アウター部材の親水性層はまた、ケミカルボンド不織布、エアレイド不織布、エアスルー不織布、スパンレース不織布等の液保持性の高い不織布から構成されていてもよい。アウター部材の液不透過層としては、バックシートに使用可能な材料を用いればよい。
吸収体は、上記説明した吸収性コアに使用可能な材料を用いて形成してもよく、(i)吸収性材料をシート部材で覆ったもの、(ii)シート状の吸収性材料を所望形状に形成したもの、等を用いることができる。前記(i)の場合、吸収体の少なくとも肌面側に設けられるシート部材は液透過性であることが好ましい。吸収体の外面側に設けられるシート部材は、液透過性であってもよく、液不透過性であってもよい。吸収体に用いられる吸収性材料としては、吸収性コアに使用可能な吸収性材料を用いてもよく、発泡ポリマー;ケミカルボンド不織布、エアレイド不織布、エアスルー不織布、スパンレース不織布等の液保持性の高い不織布等を用いてもよい。
吸収性物品の外面側には粘着部が設けられる。粘着部は、例えば、バックシートの外面側やアウター部材の外面側に設けられる。粘着部は吸収性物品を覆う被覆シートと剥離可能に形成され、吸収性物品を使用する際に被覆シートを粘着部から剥がすことにより、粘着部により吸収性物品をパンツの肌面側に固定することができる。粘着部は、粘着剤が塗布されたり、粘着テープが貼り付けられることにより形成されればよい。
本発明では、吸収性物品が被覆シートに覆われて、吸収性物品包装体が形成される。被覆シートは、吸収性物品を個別に(1つずつ)、全体または部分的に包装する。被覆シートは1つのシート部材から形成されていてもよく、2つ以上のシート部材を繋ぎ合わせて形成されていてもよい。
被覆シートは吸収性物品の粘着部と剥離可能であればよく、例えば、プラスチックフィルムから構成されたり、吸収性物品と面する側がプラスチックフィルムから構成される積層体から構成されることが好ましい。後者の場合、被覆シートはプラスチックフィルムに紙や布材料(不織布、織布、編布等)等が積層された積層体が挙げられる。また被覆シートは、粘着部と接合する部分を粘着部と剥離可能な材料で構成し、その他の部分を紙や布材料(不織布、織布、編布等)等の粘着部と剥離不能な材料で構成してもよく、粘着部と接合する部分にシリコーン加工を施したりして粘着部との剥離性を高めてもよい。
本発明の吸収性物品包装体は、吸収性物品の外面側が被覆シートで覆われ、この状態で吸収性物品が被覆シートとともに折り目で折り返されている。その結果、吸収性物品は、折り目を挟んだ一方側に第1領域が形成され、他方側に第2領域が形成される。つまり吸収性物品は、第1領域と第2領域とこれらの境界に形成された折り目とを有し、第1領域と折り目と第2領域が被覆シートで覆われている。吸収性物品包装体は、このように吸収性物品と被覆シートとが折り返されて、被覆シートが吸収性物品と粘着部で剥離可能に接合している。そして粘着部が、第1領域と第2領域に設けられ、第1領域と第2領域の境界に形成された折り目には設けられない。以下、本発明の吸収性物品包装体について、図面を参照しながら説明する。なお本発明は、図面に示される実施態様に限定されるものではない。
図1〜図3には、本発明で用いられる吸収性物品の一例を示した。図1〜図3には、吸収性物品として軽失禁パッドが示されている。図1は、吸収性物品を肌面側から見た平面図を表し、図2は図1に示した吸収性物品を外面側から見た平面図を表し、図3は図1および図2に示した吸収性物品のA−A断面図を表す。なお、本発明の図では、矢印xが幅方向、矢印yが長手方向を表し、矢印x,yにより形成される面に対して垂直方向が厚み方向zを表す。
図1〜図3に示した吸収性物品1は、トップシート2とバックシート3とこれらの間に配された吸収性コア4とを有する。吸収性物品1は長円形を有しており、長手方向yを着用者の股間の前後方向に合わせ、幅方向xを着用者の左右方向に合わせて着用する。
トップシート2の幅方向xの両側には長手方向yに延在するサイドシート5が設けられ、サイドシート5により尿等の防漏壁となるフラップ6が形成されることが好ましい(図1および図3を参照)。サイドシート5は、液不透過性のプラスチックフィルムや液不透過性の不織布等により構成され、幅方向xの内方に起立用弾性部材7が設けられている。吸収性物品1の使用時には、起立用弾性部材7の収縮力によりサイドシート5の内方が着用者の肌に向かって立ち上がりフラップ6が形成され、これにより尿等の横漏れが防止される。
バックシート3の外面側には、図2に示すように、粘着部8が設けられている(粘着部8はクロスハッチングで表されている)。粘着部8がバックシート3の外面側に設けられることにより、吸収性物品1をパンツの肌面側に好適に取り付けることができる。粘着部8は、後述する被覆シート12と剥離可能に接合される。粘着部8は、例えば、バックシート3等に粘着剤が塗布されたり、粘着テープが貼り付けられることにより形成される。
図4には、図1〜図3に示した吸収性物品を用いた吸収性物品包装体の形成方法の第1実施態様を示した。図4(a)には包装前の吸収性物品と被覆シートが示され、図4(b)には吸収性物品包装体が示されている。図4(b)では、吸収性物品1が被覆シート12で覆われて吸収性物品包装体11(11A)が形成されている。
吸収性物品包装体11Aは、吸収性物品1が被覆シート12とともに折り目13,14で折り返されることにより形成されている。具体的には、吸収性物品包装体11Aは、吸収性物品1の外面側が被覆シート12で覆われ、吸収性物品1が被覆シート12とともに幅方向xに延びる折り目13,14で折り返され、その結果、吸収性物品1が長手方向yに3つ折りされている。吸収性物品包装体11Aは、被覆シート12の幅方向xの両端部が、接着剤、熱融着、超音波融着等の公知の接合手段により封止部18で接合されることが好ましい。
吸収性物品1は、折り目13,14で折り返されることにより、折り目13を挟んで一方側に第1領域15が形成され、他方側に第2領域16が形成され、折り目14を挟んで一方側に第2領域16が形成され、他方側に第3領域17が形成されている。すなわち吸収性物品包装体11Aでは、吸収性物品1が、第1領域15と第2領域16と第3領域17と、第1領域15と第2領域16の境界に形成された折り目13と、第2領域16と第3領域17の境界に形成された折り目14を有している。
吸収性物品1は、第1領域15と折り目13と第2領域16と折り目14と第3領域17が被覆シート12で覆われ、一方、粘着部8は、第1領域15と第2領域16と第3領域17に設けられ、折り目13と折り目14には設けられない。なお粘着部8は、第1領域15と第2領域16と第3領域17が被覆シート12で覆われる部分に設けられる。その結果、被覆シート12は、吸収性物品1と、第1領域15と第2領域16と第3領域17で接着され、折り目13,14では吸収性物品1と接着されないこととなる。
吸収性物品包装体11Aでは、被覆シート12が長手方向yに延びる切断可能線19を有している。切断可能線19は、第1領域15から第2領域16を経て第3領域17にかけて延びている。切断可能線19は、被覆シート12を幅方向xに分離可能に形成されていればよい。切断可能線19は、例えば、被覆シート12にミシン目を設けたり、被覆シート12(熱可塑性のプラスチックフィルム製や熱可塑性繊維から構成される布製の被覆シート12であることが好ましい)を部分的に加熱して脆弱化した部分を線状に設けることにより形成することができる。
吸収性物品包装体11Aは、折り目13,14が延びる方向(図4(b)では幅方向x)に被覆シート12を引っ張ることにより、被覆シート12が切断可能線19で切断され、被覆シート12から吸収性物品1を取り出すことができる。この際、粘着部8が折り目13,14に設けられていないため、被覆シート12を幅方向xから少しずらして引っ張ると、折り目13,14で被覆シート12と吸収性物品1との間にずれが生じて、折り目13,14の粘着部8が設けられない部分を起点に被覆シート12を粘着部8から剥がしやすくなる。その結果、吸収性物品包装体11Aから吸収性物品1を簡単に取り出せるようになる。
図5には、図1〜図3に示した吸収性物品を用いた吸収性物品包装体の形成方法の第2実施態様を示した。図5(a)には包装前の吸収性物品と被覆シートが示され、図5(b)には吸収性物品包装体が示されている。また図7には、図5(b)に示した吸収性物品包装体のB−B断面図を示した。なお下記の説明において、第1実施態様と重複する部分の説明は省略する。
図4では、被覆シートが切断可能線を有する1つのシート部材から構成されていたが、図5では、被覆シートが2つのシート部材が繋ぎ合わされて構成されている。すなわち、吸収性物品1が被覆シート12a,12bで覆われて吸収性物品包装体11(11B)が形成されている。被覆シート12aは、第1領域15から第2領域16を経て第3領域17に延びる端縁20aを有し、端縁20aが被覆シート12bと重なって配されている。被覆シート12bは、第1領域15から第2領域16を経て第3領域17に延びる端縁20bを有し、端縁20bが被覆シート12aと重なって配されている。
被覆シート12aと被覆シート12bは、重なり合う部分で、接着剤、熱融着、超音波融着等の公知の接合手段により互いに接合されていてもよい。この場合、被覆シート12aと被覆シート12bは分離可能に形成されていることが好ましく、例えば、接着剤の接着力を弱めたり、被覆シート12aと被覆シート12bとを部分的に接合することが好ましい。もちろん、被覆シート12aと被覆シート12bは接合手段により互いに接合されていなくてもよい。
吸収性物品包装体11Bにおける吸収性物品1の折り畳み方法は、吸収性物品包装体11Aと同じである。従って、吸収性物品包装体11Bにおいても、吸収性物品包装体11Aと同様に、吸収性物品1に折り目13,14で区分された第1領域15と第2領域16と第3領域17が形成されている。
吸収性物品1は、第1領域15と折り目13と第2領域16と折り目14と第3領域17が被覆シート12a,12bで覆われ、一方、粘着部8は、第1領域15と第2領域16と第3領域17に設けられ、折り目13と折り目14には設けられない。なお粘着部8は、第1領域15と第2領域16と第3領域17が被覆シート12a,12bで覆われる部分にそれぞれ設けられる。その結果、被覆シート12a,12bはそれぞれ、吸収性物品1と、第1領域15と第2領域16と第3領域17で接着され、折り目13,14では吸収性物品1と接着されない。粘着部8は、端縁20a,20bに沿ってそれぞれ設けられている。
吸収性物品包装体11Bは、折り目13,14が延びる方向(図5(b)では幅方向x)に被覆シート12aと被覆シート12bを引っ張ることにより、被覆シート12aと被覆シート12bが互いに引き離されて、被覆シート12a,12bから吸収性物品1を取り出すことができる。この際、粘着部8が折り目13,14に設けられていないため、被覆シート12a,12bを幅方向xから少しずらして引っ張ると、折り目13,14で被覆シート12a,12bと吸収性物品1との間にずれが生じて、折り目13,14の粘着部8が設けられない部分を起点に被覆シート12a,12bを粘着部8から剥がしやすくなる。その結果、吸収性物品包装体11Bから吸収性物品1を簡単に取り出せる。
上記の第1および第2実施態様に係る吸収性物品包装体11A,11Bでは、吸収性物品1が幅方向xに延びる2つの折り目13,14で折り返されて長手方向yに3つ折りされていたが、吸収性物品が折り返される折り目の数は少なくとも1つあればよく、折り目の方向も特に限定されない。例えば、吸収性物品は幅方向に延びる1つの折り目で折り返されて長手方向に2つ折りされてもよく、長手方向に延びる折り目で折り返されてもよく、幅方向に延びる折り目と長手方向に延びる折り目でそれぞれ折り返されてもよい。いずれの場合も、折り目を挟んだ第1領域と第2領域に粘着部が設けられ、当該折り目に粘着部が設けられなければよい。
第1および第2実施態様に係る吸収性物品包装体11A,11Bでは、被覆シート12(12a,12b)が第1領域15から第2領域16にかけて延びる切断可能線19または端縁20a,20bを有しているが、被覆シート12はこのような切断可能線または端縁を必ずしも有していなくてもよい。吸収性物品包装体は、概ね第1領域と第2領域を規定する折り目が延びる方向に被覆シートを引っ張ることにより、被覆シートを吸収性物品の粘着部から剥がして吸収性物品を取り出すことができるものであればよい。例えば、図4に示した吸収性物品包装体11Aにおいて、切断可能線19が被覆シート12の封止部18の近傍の吸収性物品1と重ならない部分に形成されてもよい。このような吸収性物品包装体の場合、切断可能線を切断して被覆シートを開封した後、吸収性物品をつまんで被覆シートから吸収性物品を取り出せばよい。また吸収性物品包装体は、被覆シートが予め開封されているものでもよい。例えば、図5に示した吸収性物品包装体11Bにおいて、被覆シートとして被覆シート12aのみが設けられ、被覆シート12bが設けられないものであってもよい。このとき、被覆シート12aの端縁20aは吸収性物品1と重なるように位置してもよく、吸収性物品1と重ならずに位置してもよい。
図6には、図1〜図3に示した吸収性物品を用いた吸収性物品包装体の形成方法の第3実施態様を示した。図6(a)〜(c)には吸収性物品を被覆シートで包装する方法が示され、図6(c)には吸収性物品包装体が示されている。なお下記の説明において、上記の実施態様と重複する部分の説明は省略する。
図6では、吸収性物品1に被覆シート12が重ねられて長手方向yと幅方向xに4つ折りされることにより、吸収性物品包装体11(11C)が形成されている。具体的には、吸収性物品1は、外面側が被覆シート12で覆われた状態で、長手方向yに延びる第1折り目21で折り返され、さらに幅方向xに延びる第2折り目22で折り返されて、吸収性物品包装体11Cが形成されている。
吸収性物品包装体11Cでは、第1折り目21が第1領域23と第2領域24の境界を形成している。吸収性物品1は、第1領域23と第1折り目21と第2領域24が被覆シート12で覆われ、一方、粘着部8は、第1領域23と第2領域24に設けられ、第1折り目21には設けられない。なお粘着部8は、第1領域23と第2領域24が被覆シート12で覆われる部分に設けられる。その結果、被覆シート12は、吸収性物品1と、第1領域23と第2領域24で接着され、第1折り目21では吸収性物品1と接着されないこととなる。
吸収性物品包装体11Cは、第2折り目22で折り返された被覆シート12の長手方向yの端部どうしが、接着剤、熱融着、超音波融着等の公知の接合手段により封止部26で接合されることが好ましい。一方、被覆シート12は、第1折り目21で折り返されることにより重ねられた幅方向xの端部どうしは、接合手段によって接合されても接合されなくてもよい。
吸収性物品包装体11Cでは、被覆シート12が幅方向xに延びる切断可能線25を有している。切断可能線25は、第1領域23から第2領域24にかけて延びており、第2折り目22を挟んだ両側にそれぞれ形成されていることが好ましい。切断可能線25は、被覆シート12を長手方向yに分離可能に形成されていればよい。
吸収性物品包装体11Cは、第1折り目21が延びる方向(図6(c)では長手方向y)に被覆シート12を引っ張ることにより、被覆シート12が切断可能線25で切断され、被覆シート12から吸収性物品1を取り出すことができる。この際、粘着部8が第1折り目21に設けられていないため、被覆シート12を長手方向yから少しずらして引っ張ると、第1折り目21で被覆シート12と吸収性物品1との間にずれが生じて、第1折り目21の粘着部8が設けられない部分を起点に被覆シート12を粘着部8から剥がしやすくなる。その結果、吸収性物品包装体11Cから吸収性物品1を簡単に取り出せる。
吸収性物品包装体11Cは、吸収性物品1が長手方向yと幅方向xにそれぞれ折り返されて4つ折りされているため、コンパクトになり携帯性に優れるものとなる。吸収性物品包装体11Cをコンパクトにする点から、第1折り目21は吸収性物品1の幅方向xに対する中心線と一致することが好ましく、第2折り目22は吸収性物品1の長手方向yに対する中心線と一致することが好ましい。
第3実施態様に係る吸収性物品包装体11Cでは、第1折り目21が長手方向yに延び、第2折り目22が幅方向xに延びているが、第1折り目21と第2折り目22の延びる方向はこれに限定されない。すなわち、第1折り目は一方向に延び、第2折り目は他方向(前記一方向とは異なる方向)に延びるものであればよい。なおこの場合、他方向は一方向に対して直交していることが好ましい。
吸収性物品包装体11Cでは、吸収性物品1の外面側の全体が被覆シート12で覆われているが、被覆シート12は吸収性物品1の外面側の一部のみを覆うものでもよい。被覆シート12には切断可能線25が設けられなくてもよく、また、第2実施態様に係る吸収性物品包装体のように、被覆シート12が、第1領域23から第2領域24にかけて延びる端縁を有するものであってもよい。
本発明の吸収性物品包装体では、粘着部は、第1領域と第2領域の境界に形成される折り目に設けられないが、粘着部は、当該折り目から2mm以内の領域(より好ましくは5mm以内の領域であり、さらに好ましくは8mm以内の領域)に設けられないことが好ましい。すなわち、粘着部は、当該折り目から2mm以上(より好ましくは5mm以上であり、さらに好ましくは8mm以上)離れて設けられることが好ましい。このように粘着部が設けられれば、被覆シートを粘着部から剥がしやすくなる。
粘着部は、被覆シートの切断可能線または端縁と重なって設けられないことが好ましい。被覆シートが第1領域から第2領域にかけて延びる切断可能線を有する場合は、粘着部が切断可能線から離れて設けられることにより、被覆シートを切断可能線で切断しやすくなる。被覆シートが第1領域から第2領域にかけて延びる端縁を有する場合は、粘着部が被覆シートの端縁から離れて設けられることにより、当該端縁の近傍であって第1領域と第2領域を規定する折り目の近傍の粘着部が設けられない部分を起点に、被覆シートを粘着部から剥がしやすくなる。具体的には、粘着部は、被覆シートの切断可能線または端縁から1mm以上(より好ましくは2mm以上であり、さらに好ましくは3mm以上)離れて設けられることが好ましい。すなわち、粘着部は、被覆シートの切断可能線または端縁から1mm以内の領域(より好ましくは2mm以内の領域であり、さらに好ましくは3mm以内の領域)に設けられないことが好ましい。
被覆シートが第1領域から第2領域にかけて延びる端縁を有する場合は、粘着部は当該端縁から30mm以内の領域(より好ましくは25mm以内の領域であり、さらに好ましくは20mm以内の領域)に設けられることが好ましい。このように粘着部が設けられれば、被覆シートの端縁がめくれにくくなり、吸収性物品包装体の取り扱い性が向上する。
被覆シートが第1領域から第2領域にかけて延びる端縁を有する場合は、被覆シートが当該端縁から内側に折り返されて延在する折り返し部を有し、粘着部が折り返し部と剥離可能に接合されていることも好ましい。これについて、図8を参照して説明する。
図8は、図5(b)に示した吸収性物品包装体11BのB−B断面の変形例を表している。図8では、被覆シート12a,12bがそれぞれ、端縁20a,20bから内側に折り返されて延在する折り返し部27a,27bを有し、粘着部8が折り返し部27a,27bと剥離可能に接合している。折り返し部27a,27bは、被覆シート12a,12bを吸収性物品1から剥がす際、端縁20a,20bでの折り返しが展開可能に形成されている。
例えば、被覆シート12a,12bが図7に示すように吸収性物品1の粘着部8と接合している場合は、吸収性物品包装体11を幅方向xに引っ張ると、被覆シート12a,12bと吸収性物品1との間には剪断力が働く。一方、図8に示すように被覆シート12a,12bが折り返し部27a,27bで吸収性物品1の粘着部8と接合している場合は、吸収性物品包装体11を幅方向xに引っ張ると、被覆シート12a,12bと吸収性物品1との間には剥離力が働く。このとき、被覆シート12a,12bを吸収性物品1から剥がす力の大きさとしては、剪断力の方が剥離力よりも大きい力を要することとなる。従って、図8に示すように、被覆シート12a,12bに折り返し部27a,27bが形成され、折り返し部27a,27bが吸収性物品1の粘着部8と剥離可能に接合されていれば、被覆シート12a,12bを吸収性物品1の粘着部8から剥がしやすくなる。
折り返し部を含む被覆シートは、1つのシート部材から形成されていてもよく、2つ以上のシート部材を繋ぎ合わせて形成されていてもよい。例えば、被覆シートは、折り返し部の剥離性を高めるために、折り返し部がそれ以外の部分とは別の部材や材料で構成されていてもよい。また、被覆シートの折り返し部の長さは、被覆シート全体(折り返し部が折り返された状態)の長さより短いことが好ましい。
粘着部が折り返し部に剥離可能に接合している場合、粘着部は、被覆シートが折り返される端縁(図8では端縁20a,20b)の近傍に設けられないことが好ましい。具体的には、粘着部は、被覆シートの当該端縁から1mm以上(より好ましくは2mm以上であり、さらに好ましくは3mm以上)離れて設けられることが好ましい。すなわち、粘着部は、被覆シートの当該端縁から1mm以内の領域(より好ましくは2mm以内の領域であり、さらに好ましくは3mm以内の領域)に設けられないことが好ましい。このように粘着部が設けられていれば、被覆シートの折り返し部を吸収性物品の粘着部から動的に剥離しやすくなり、被覆シートを吸収性物品の粘着部から剥がしやすくなる。
本発明の吸収性物品包装体は、吸収性物品としてプリーツを有する男性用失禁パッドに適用することも好ましい。男性用失禁パッドは男性器に宛がって用いられ、男性用失禁パッドを装着することにより失禁による尿漏れを防ぐことができる。男性用失禁パッドは使用前はプリーツが折り畳まれ、使用の際にプリーツを展開することにより男性用失禁パッドをカップ状に形成し、男性器に好適に宛がうことができる。本発明の吸収性物品包装体は、吸収性物品としてプリーツを有する男性用失禁パッドを用いることにより、吸収性物品包装体から男性用失禁パッドを取り出す際に男性用失禁パッドのプリーツを自然に展開することができ、男性用失禁パッドをカップ状に容易に形成することができる。
図9〜図12には、吸収性物品として使用される男性用失禁パッドの一例を示した。図9は男性用失禁パッドを外面側から見た平面図を表し、図10は図9に示した男性用失禁パッドを肌面側から見た平面図を表し、図11は図9のC−C断面図を表し、図12はカップ状に形成した男性用失禁パッドを外面側から見た斜視図を表す。
男性用失禁パッド31は、長手方向yと幅方向xを有する。男性用失禁パッド31は、長手方向yを着用者の股間の前後方向に合わせ、幅方向xを着用者の左右方向に合わせて着用することが好ましい。
男性用失禁パッド31は、構成部材として少なくともアウター部材32を有する。アウター部材32は、長手方向yに折り畳まれることにより山折り34と谷折り35が形成されたプリーツ部33を有している。山折り34と谷折り35はアウター部材32の外面側から見て定められるものとする。山折り34と谷折り35は、好ましくは幅方向xに延びている。なお、山折り34と谷折り35の配される順番は特に限定されず、山折り34が谷折り35よりも長手方向yの内方にあってもよく、外方にあってもよい。
男性用失禁パッド31は、使用前は、図9や図10に示すようにアウター部材32が平面状に形成される。すなわち、アウター部材32のプリーツ部33が折り畳まれた状態に形成される。使用時には、男性用失禁パッド31は、図12に示すようにプリーツ部33を展開してアウター部材32をカップ状に形成し、カップ状に形成したアウター部材32の内側に男性器を収めて用いる。
アウター部材32のプリーツ部33は、幅方向xの両端が固定されていることが好ましい。具体的には、アウター部材32は、幅方向xの両端で、山折り34を挟んだ両側および谷折り35を挟んだ両側が接合されていることが好ましい。このようにプリーツ部33が形成されていれば、プリーツ部33の折り畳みを展開すると、図12に示されるように、アウター部材32をカップ状に形成できる。プリーツ部33の幅方向xの両端は、接着剤、熱融着、超音波融着等の公知の接合手段により固定(接合)されればよい。
アウター部材32の外面側には粘着部37が設けられている(粘着部37はクロスハッチングで表されている)。粘着部37は、図9に示すように、男性用失禁パッド31の長手方向yの両側にそれぞれ設けられることが好ましい。男性用失禁パッド31に粘着部37が設けられていれば、男性用失禁パッド31を着用者のパンツの内側に好適に固定できる。なお粘着部37は、男性用失禁パッド31の使用前は、すなわち吸収性物品包装体の状態では、被覆シートと剥離可能に接合されている。粘着部37は、例えば、アウター部材32に粘着剤が塗布されたり、粘着テープが貼り付けられることにより形成される。粘着部37は、図9に示すように、プリーツ部33よりも長手方向yの外方に設けられる。
男性用失禁パッド31は、アウター部材32の肌面側に吸収体38が備えられることが好ましい。図9〜図11では、吸収体38は、アウター部材32に固定部36で固定されている。
固定部36はプリーツ部33以外の場所に設けられることが好ましい。従って、吸収体38は、アウター部材32のプリーツ部33以外の部分に固定され、プリーツ部33には固定されていないことが好ましい。さらに、吸収体38は、プリーツ部33を跨いでアウター部材32に固定されていないことが好ましい。このように吸収体38がアウター部材32に設けられていれば、男性用失禁パッド31の着用の際、プリーツ部33の折り畳みを展開しやすくなる。
固定部36は、アウター部材32の長手方向yの中心付近に設けられることが好ましい。また、アウター部材32には、固定部36の長手方向yの両側にプリーツ部33が各々設けられていることが好ましい。このように男性用失禁パッド31が形成されていれば、アウター部材32のプリーツ部33の折り畳みを展開することにより、男性用失禁パッド31を、吸収体38が内側に収められたカップ状に形成しやすくなる。
なお、図には示されていないが、吸収体38は、アウター部材32に固定されていなくてもよい。例えば、男性用失禁パッド31の使用前、すなわち吸収性物品包装体の状態では、吸収体38はアウター部材32に固定されずに単に重ねられていてもよい。また、吸収体38がアウター部材32に対して着脱可能に形成されていてもよい。
吸収体38の形状は特に限定されない。吸収体38の形状は、例えば、円形、楕円形、多角形(角の丸まった多角形を含む)、砂時計形等が挙げられる。
吸収体38には、図10に示されるように、長手方向yの端縁に切欠き39が形成されていることが好ましい。また、幅方向xの端縁に切欠き40が形成されていることも好ましい。吸収体38に切欠き39および/または切欠き40が形成されていれば、吸収体38をカップ状に形成しやすくなる。切欠き39,40の形状としては、略V字状に形成されていることが好ましい。すなわち、切欠き39は、吸収体38の長手方向yの端縁から内方に向かって幅方向xの長さが漸減するように形成されていることが好ましい。切欠き40は、吸収体38の幅方向xの端縁から内方に向かって長手方向yの長さが漸減するように形成されていることが好ましい。
図13には、図9〜図12に示した男性用失禁パッドを用いた吸収性物品包装体の形成方法の第4実施態様を示した。図13(a)には包装前の吸収性物品(男性用失禁パッド)と被覆シートが示され、図13(b)には吸収性物品包装体が示されている。図13(b)では、男性用失禁パッド31が被覆シート42で覆われて吸収性物品包装体51(51A)が形成されている。なお下記の説明において、上記実施態様と重複する部分の説明は省略する。
吸収性物品包装体51Aは、男性用失禁パッド31が被覆シート42とともに長手方向yに延びる折り目43で折り返されることにより形成されている。詳細には、吸収性物品包装体51Aは、男性用失禁パッド31の外面側が被覆シート42で覆われ、男性用失禁パッド31が被覆シート42とともに長手方向yに延びる折り目43で折り返され、男性用失禁パッド31が幅方向xに2つ折りされて被覆シート42で包まれている。
吸収性物品包装体51Aでは、男性用失禁パッド31は、折り目43で肌面側が内側になるように折り返されることが好ましく、このように折り目43で折り返されることにより、男性用失禁パッド31を使用する際に、折り目43を利用して男性用失禁パッド31を肌面側を内側にしたカップ形状に形成しやすくなる。折り目43で折り返された被覆シート42は、長手方向yの端部どうしが接合手段により接合されることが好ましい。なお、折り目43で折り返されることにより重ねられた被覆シート42の幅方向xの端部どうしは、接合手段によって接合されていても接合されなくてもよい。
折り目43は、男性用失禁パッド31の幅方向xの中心線(長手方向yに延びる中心線)と一致することが好ましい。このように折り目43が設けられていれば、折り畳んだ男性用失禁パッド31がコンパクトになる。また、男性用失禁パッド31を使用する際は、折り目43に基づいて男性用失禁パッド31の幅方向xの中心を容易に認識することができ、男性用失禁パッド31を適切に装着しやすくなる。
吸収性物品包装体51Aでは、折り目43が第1領域45と第2領域46の境界を形成している。男性用失禁パッド31は、第1領域45と折り目43と第2領域46が被覆シート42で覆われ、一方、男性用失禁パッド31の粘着部37は、第1領域45と第2領域46に設けられ、折り目43には設けられない。その結果、被覆シート42は、男性用失禁パッド31と第1領域45と第2領域46で接着され、折り目43では男性用失禁パッド31と接着されないこととなる。
吸収性物品包装体51Aは、被覆シート42が幅方向xに延びる切断可能線47を有している。切断可能線47は、第1領域45から第2領域46にかけて延びている。切断可能線47は、被覆シート42を長手方向yに分離可能に形成されていればよい。なお、被覆シート42には切断可能線47が1本形成されているが、切断可能線が2本以上形成されていてもよい。
吸収性物品包装体51Aでは、粘着部37が、プリーツ部33よりも長手方向yの外方に設けられるとともに、切断可能線47と男性用失禁パッド31の長手方向yの端縁との間に設けられている。このように粘着部37を配することにより、被覆シート42を長手方向yに引っ張って切断可能線47で分離する際、男性用失禁パッド31の長手方向yの端部、すなわち男性用失禁パッド31のプリーツ部33よりも長手方向yの外方部分が、被覆シート42とともに長手方向yに引っ張られて、プリーツ部33が自然に展開されやすくなる。またこの際、粘着部37が折り目43に設けられていないため、被覆シート42を長手方向yから少しずらして引っ張ると、折り目43で被覆シート42と男性用失禁パッド31との間にずれが生じて、折り目43の粘着部37が設けられない部分を起点に被覆シート42を粘着部37から剥がしやすくなる。その結果、吸収性物品包装体51Aから男性用失禁パッド31を簡単に取り出せるようになる。
図14には、図13(b)に示した吸収性物品包装体51Aから男性用失禁パッド31を取り出す方法について示したが、吸収性物品包装体51Aから男性用失禁パッド31を取り出す際、図14(a)に示すように吸収性物品包装体51Aの長手方向yの両端部をつまんで長手方向yに引っ張って、被覆シート42を長手方向yに分離することで、図14(b)に示すように男性用失禁パッド31のプリーツ部33を展開することができる。このように吸収性物品包装体51Aから男性用失禁パッド31を取り出すことにより、プリーツ部33を自然に展開することができ、これをさらに折り目43で折り返しを展開することにより、男性用失禁パッド31を図12に示すようなカップ状に容易に形成することができる。
吸収性物品包装体51Aでは、男性用失禁パッド31の外面側の全体が被覆シート42で覆われているが、被覆シート42は男性用失禁パッド31の外面側の一部のみを覆うものでもよい。また被覆シート42は、切断可能線47の代わりに、被覆シート42が第1領域45から第2領域46にかけて延びる端縁を有するものであってもよい。この場合は、粘着部37は、プリーツ部33よりも長手方向yの外方に設けられるとともに、当該端縁と男性用失禁パッド31の長手方向yの端縁との間に設けられることが好ましい。
図15には、図9〜図12に示した男性用失禁パッドを用いた吸収性物品包装体の形成方法の第5実施態様を示した。図15(a)〜(c)には吸収性物品(男性用失禁パッド)を被覆シートで包装する方法が示され、図15(c)には吸収性物品包装体が示されている。なお下記の説明において、上記の実施態様と重複する部分の説明は省略する。
図15では、男性用失禁パッド31に被覆シート42が重ねられて長手方向yと幅方向xに4つ折りされることにより、吸収性物品包装体51(51B)が形成されている。具体的には、男性用失禁パッド31は、外面側が被覆シート42で覆われた状態で、長手方向yに延びる第1折り目43で折り返され、さらに幅方向xに延びる第2折り目44で折り返されて、吸収性物品包装体51Bが形成されている。
吸収性物品包装体51Bでは、第1折り目43が第1領域45と第2領域46の境界を形成している。男性用失禁パッド31は、第1領域45と第1折り目43と第2領域46が被覆シート42で覆われ、一方、男性用失禁パッド31の粘着部37は、第1領域45と第2領域46に設けられ、第1折り目43には設けられない。その結果、被覆シート42は、男性用失禁パッド31と第1領域45と第2領域46で接着され、第1折り目43では男性用失禁パッド31と接着されないこととなる。
吸収性物品包装体51Bは、第2折り目44で折り返された被覆シート42の長手方向yの端部どうしが、接合手段により接合されることが好ましい。一方、被覆シート42は、第1折り目43で折り返されることにより重ねられた幅方向xの端部どうしは、接合手段によって接合されても接合されなくてもよい。
吸収性物品包装体51Bでは、被覆シート42が幅方向xに延びる切断可能線48を有している。切断可能線48は、第1領域45から第2領域46にかけて延びており、第2折り目44を挟んだ両側にそれぞれ形成されていることが好ましい。切断可能線48は、被覆シート42を長手方向yに分離可能に形成されていればよい。
吸収性物品包装体51Bでも、吸収性物品包装体51Aと同じように粘着部37が配されることが好ましい。すなわち、粘着部37が、プリーツ部33よりも長手方向yの外方に設けられるとともに、切断可能線48と男性用失禁パッド31の長手方向yの端縁との間に設けられることが好ましい。切断可能線48は、粘着部37と第2折り目44の間に設けられることが好ましい。このように吸収性物品包装体51Bが形成されていれば、吸収性物品包装体51Bから男性用失禁パッド31を取り出す際、吸収性物品包装体51Bを長手方向yに引っ張って被覆シート42を長手方向yに分離することで、男性用失禁パッド31のプリーツ部33が自然に展開されるようになる。
また、吸収性物品包装体51Bから男性用失禁パッド31を取り出す際、粘着部37が第1折り目43に設けられていないため、被覆シート42を長手方向yから少しずらして引っ張ると、第1折り目43で被覆シート42と男性用失禁パッド31との間にずれが生じて、第1折り目43の粘着部37が設けられない部分を起点に被覆シート42を粘着部37から剥がしやすくなる。その結果、吸収性物品包装体51Bから男性用失禁パッド31を簡単に取り出せるようになる。
吸収性物品包装体51Bはまた、男性用失禁パッド31が幅方向xとともに長手方向yにも折り返されているため、吸収性物品包装体51Bから男性用失禁パッド31を取り出す際、男性用失禁パッド31の長手方向yの両端部を同時に引っ張ることができ、プリーツ部33が第2折り目44の両側に設けられる場合でも、プリーツ部33を簡単に展開することができる。そして、男性用失禁パッド31がコンパクトに折り畳まれ、携帯性に優れるものとなる。
図16には、図9〜図12に示した男性用失禁パッドを用いた吸収性物品包装体の形成方法の第6実施態様を示した。図16(a)〜(c)には吸収性物品(男性用失禁パッド)を被覆シートで包装する方法が示され、図16(c)には吸収性物品包装体が示されている。なお下記の説明において、第5実施態様と重複する部分の説明は省略する。
図15では、男性用失禁パッドが切断可能線を有する1つの被覆シートで覆われていたが、図16では、男性用失禁パッドが2つのシート部材に覆われて構成されている。具体的には、男性用失禁パッド31は長手方向yの一方側の端部の外面側が被覆シート42aで覆われ、他方側の端部の外面側が被覆シート42bで覆われており、被覆シート42aと被覆シート42bで覆われた状態で、肌面側が内側となるように長手方向yに延びる第1折り目43で折り返され(図16(a)参照)、さらに幅方向xに延びる第2折り目44で折り返され(図16(b)参照)、これにより吸収性物品包装体51(51C)が形成されている(図16(c)参照)。つまり吸収性物品包装体51Cは、男性用失禁パッド31が4つ折りされた状態で、男性用失禁パッド31の長手方向yの端部が被覆シート42a,42bで覆われて形成される。吸収性物品包装体51Cでは、被覆シート42aと被覆シート42bは、男性用失禁パッド31が4つ折りされた状態で互いに接合されており、これにより男性用失禁パッド31は使用前、4つ折りされた状態が維持されるようになる。
被覆シート42aは、男性用失禁パッド31の外面側の少なくとも長手方向yの一方側の端縁を覆い、男性用失禁パッド31の長手方向yの一方側の端縁から第2折り目44に至る領域の一部または全部を覆っている。ただし、被覆シート42aは第2折り目44を越えて設けられない。被覆シート42bは、男性用失禁パッド31の外面側の少なくとも長手方向yの他方側の端縁を覆い、男性用失禁パッド31の長手方向yの他方側の端縁から第2折り目44に至る領域の一部または全部を覆っている。ただし、被覆シート42bは第2折り目44を越えて設けられない。つまり、吸収性物品包装体51Cでは、被覆シート42a,42bが、第1領域45から第2領域46にかけて延びる端縁49a,49bをそれぞれ有している。その結果、吸収性物品包装体51Cは、第2折り目44が被覆シート42aと被覆シート42bに覆われずに露出している。
吸収性物品包装体51Cは、男性用失禁パッド31が4つ折りされた状態で、男性用失禁パッド31の第2折り目44が被覆シート42a,42bで覆われずに露出しているため、男性用失禁パッド31の第2折り目44の近傍を一方の手で掴み、他方の手で被覆シート42aと被覆シート42bを掴み、吸収性物品包装体51Cを長手方向yに引っ張ることで、吸収性物品包装体51Cから男性用失禁パッド31を簡単に取り出すことができる。この際、第2折り目44の内側に指をかけるようにして男性用失禁パッド31を一方の手で掴むことにより、吸収性物品包装体51Cを長手方向yに引っ張って男性用失禁パッド31から被覆シート42a,42bを容易に剥がすことができる。また、吸収性物品包装体51Cから男性用失禁パッド31を取り出す際、男性用失禁パッド31を誤って手から落とすことも起こりにくい。
吸収性物品包装体51Cは、第1折り目43で折り返された被覆シート42aどうしまたは被覆シート42bどうしが、幅方向xの端部および/または長手方向yの端部で接合されていることが好ましい。このように被覆シート42aと被覆シート42bが形成されていれば、吸収性物品包装体51Cの状態で、男性用失禁パッド31の長手方向yの端部が被覆シート42a,42bから露出しにくくなり、吸収性物品包装体51Cの取り扱い性が向上する。
吸収性物品包装体51Cでは、粘着部37が、プリーツ部33よりも長手方向yの外方に設けられるとともに、端縁49a,49bと男性用失禁パッド31の長手方向yの端縁との間に設けられることが好ましい。端縁49a,49bは、粘着部37と第2折り目44の間に位置することが好ましい。このように吸収性物品包装体51Cが形成されていれば、吸収性物品包装体51Cから男性用失禁パッド31を取り出すのに被覆シート42a,42bを男性用失禁パッド31から剥がす際に、プリーツ部33が自然に展開されるようになる。
また、吸収性物品包装体51Cから男性用失禁パッド31を取り出す際、粘着部37が第1折り目43に設けられていないため、被覆シート42a,42bを長手方向yから少しずらして引っ張ると、第1折り目43で被覆シート42a,42bと男性用失禁パッド31との間にずれが生じて、第1折り目43の粘着部37が設けられない部分を起点に被覆シート42a,42bを粘着部37から剥がしやすくなる。その結果、吸収性物品包装体51Cから男性用失禁パッド31を簡単に取り出せるようになる。
吸収性物品包装体51Cにおいても、被覆シート42a,42bが端縁49a,49bから内側に折り返されて延在する折り返し部を有し、粘着部37が当該折り返し部と剥離可能に接合していてもよい。
吸収性物品包装体51A〜51Cでは、男性用失禁パッド31の吸収体38は、長手方向yの端縁近傍が(第1)折り目43の両側で接合されることが好ましい。図13、図15、図16では、接合部41で、吸収体38の長手方向yの端縁近傍が折り目43の両側で接合されている。このように吸収体38が形成されていれば、男性用失禁パッド31を吸収性物品包装体51から取り出して、男性用失禁パッド31を折り目43で展開した際、吸収体38の肌面側の表面がカップ状に形成されて、吸収体38の男性器へのフィット性を高めることができる。
吸収体38の長手方向yの端縁近傍が折り目43の両側で接合される場合、吸収体38は肌面側で互いに接合される。また、長手方向yの端縁から20mm以内の領域(好ましくは15mm以内の領域)で吸収体38どうしが接合されることが好ましい。さらに、折り目43から15mm以内の領域(好ましくは10mm以内の領域)で吸収体38どうしが接合されることが好ましい。吸収体38どうしの接合は、接着剤や熱融着等の接合手段により行えばよい。
吸収体38の長手方向yの端縁に切欠き39が形成される場合は、折り目43を跨いで切欠き39が形成されることが好ましい。折り目43を跨いで切欠き39が形成されていれば、折り目43を利用して吸収体38の肌面側と外面側の両方の表面をカップ状に形成しやすくなる。従って、吸収体38の男性器へのフィット性が高まるとともに、吸収体38がカップ状に形成されたアウター部材32の内側に好適に収まるようになる。
1: 吸収性物品
8,37: 粘着部
11,51: 吸収性物品包装体
12,12a,12b,42,42a,42b: 被覆シート
13,14,43: 折り目
21,43: 第1折り目
22,44: 第2折り目
15,23,45: 第1領域
16,24,46: 第2領域
19,25,47,48: 切断可能線
20a,20b,49a,49b: 端縁
27a,27b: 折り返し部
31: 男性用失禁パッド
32: アウター部材
33: プリーツ部
38: 吸収体

Claims (7)

  1. 吸収性物品が被覆シートで覆われた吸収性物品包装体であって、
    前記吸収性物品は、第1領域と第2領域とこれらの境界に形成された折り目とを有し、前記第1領域と前記折り目と前記第2領域が前記被覆シートで覆われ、
    前記吸収性物品には、前記被覆シートと剥離可能に接合された粘着部が設けられ、
    前記粘着部が、前記第1領域と前記第2領域に設けられ、前記折り目には設けられないことを特徴とする吸収性物品包装体。
  2. 前記被覆シートは、前記第1領域から前記第2領域にかけて延びる切断可能線または端縁を有する請求項1に記載の吸収性物品包装体。
  3. 前記吸収性物品は、外面側が前記被覆シートで覆われた状態で、一方向に延びる第1折り目で折り返され、さらに他方向に延びる第2折り目で折り返され、
    前記第1折り目が、前記第1領域と前記第2領域の境界を形成している請求項1または2に記載の吸収性物品包装体。
  4. 前記吸収性物品は、長手方向と幅方向を有する男性用失禁パッドであり、
    前記男性用失禁パッドは、長手方向に折り畳まれることにより山折りと谷折りが形成されたプリーツ部を有するアウター部材を有し、
    前記折り目が、長手方向に延びて形成され、
    前記粘着部が、前記プリーツ部よりも長手方向の外方に設けられるとともに、前記切断可能線または前記端縁と前記男性用失禁パッドの長手方向の端縁との間に設けられている請求項2に記載の吸収性物品包装体。
  5. 前記男性用失禁パッドは、外面側が前記被覆シートで覆われた状態で、長手方向に延びる第1折り目で折り返され、さらに幅方向に延びる第2折り目で折り返され、
    前記第1折り目が、前記第1領域と前記第2領域の境界を形成している請求項4に記載の吸収性物品包装体。
  6. 前記被覆シートは、前記第1領域から前記第2領域にかけて延びる切断可能線または端縁を有し、
    前記粘着部が、前記切断可能線または前記端縁から1mm以上離れて設けられる請求項1〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品包装体。
  7. 前記被覆シートは、前記第1領域から前記第2領域にかけて延びる端縁を有し、
    前記被覆シートは、前記端縁から内側に折り返されて延在する折り返し部を有し、前記粘着部が前記折り返し部と剥離可能に接合されている請求項1〜6のいずれか一項に記載の吸収性物品包装体。
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