JP2013214423A - レールボンド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のレールボンド1は、分離して隣接するレール同士を電気的に接続する導電体2と、導電体2と電気的に接続して、レールの側面に溶着される端子3と、導電体2が端子3に接続される終端4と、を備え、端子3は、レールの側面に溶着される溶着領域5を有し、レールの側面と略垂直方向において、溶着領域5、端子3、終端4および導電体2のそれぞれが、位置、相互形状、積層関係および積層構造の少なくとも一つにおいて、所定の関係を有する。
【選択図】図3
Description
(問題1)レールボンドに加わる振動によって、端子と導電線との接続部分への負荷への対応が困難である。
(問題2)接続部分に起因する接着面の剥離への対応が困難である。
(問題3)問題1、問題2に基づく、レールボンドの耐久性劣化を防止できない。
この構成により、端子は、剥離しにくくなる。
まず、レールボンドの溶着面が振動などの外的負荷によって剥離するメカニズムを説明する。図1は、参考例のレールボンドの問題点を説明する模式図である。図1は、従来技術のレールボンドが、レールに溶着されている状態を示している。
レールボンド100は、レール110の側面に溶着されて取り付けられる。レールボンド100は、導電体101、端子102、終端103および溶着領域104を備えている。導電体101は、複数の素線の集合体である。端子102は、レール110の側面に溶着される。端子102は、導電体101が挿入される穴を有しており、この穴に導電体101が挿入されて固着される。この固着によって、終端103が形成される。端子102は、レール110の側面と対向する面に、レール110の側面と溶着される溶着領域104を有している。この溶着領域104に半田などが設置され、加熱されることで半田が、溶着領域104を溶着する。この結果、レールボンド100が、レール110の側面に溶着されて取り付けられる。
(問題2)問題1に起因して、溶着領域104に、溶着ムラが生じる。
(問題3)線路からの振動は、導電体101に集中する。特に、導電体101の構造上、導電体101がレール110の側面に対して往復運動するように、振動が集中する。
(問題4)問題3に起因して、端子102の終端103側の端部(溶着領域104の終端103側の端部)に最大の負荷が加わってしまう。
まず、本発明の実施の形態1におけるレールボンドの全体概要について説明する。図3は、本発明の実施の形態1におけるレールボンドの側面図である。図3は、レールボンドを側面から見た状態を示しており、導電体を途中まで現している。
レールボンド1は、溶着領域5と開放領域6との関係によって、高い耐久性を実現できる。端子3の底面32は、レールの側面に溶着される面となる。底面32に溶着剤(例えば半田など)が塗布されてレールの側面に端子3が溶着される。この溶着剤が塗布される領域が、底面32における溶着領域5となる。この溶着領域5は、予め仕様におうじてその部位や面積が定められておいてもよい。端子3の大きさやレールボンド1の種類に応じて、底面32の所定部分が溶着領域5であると定められておけば良い。
レールボンド1の使用耐久性を向上させるための、端子3の長さと幅との関係について説明する。
次に、レールボンド1の使用耐久性を向上させるための端子3と終端4との関係について説明する。
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2では、端子3や終端4の形状、あるいは端子3と終端4との構造関係によって、高い使用耐久性を有するレールボンド1を説明する。
図8は、本発明の実施の形態2におけるレールボンドの正面図である。図8は、レールボンド1を上から見た状態を示している。レールボンド1は、レールの側面に取り付けられるので、取り付け後にレールの外から見た場合には、図8に示されるような態様となる。
また、切り欠き33は、端子3の外周の少なくとも一部に設けられるが、導電体2の下方となる部分に、切り欠き33が設けられることが好適である。図9は、本発明の実施の形態2におけるレールボンドの側面図である。図9のレールボンド1では、端子3の外周に切り欠き33が設けられている。ここで、切り欠き33は、導電体2の下方となる部分で設けられている(他の部分に設けられるか設けられないかは任意である。図9では、他の部分にも切り欠き33が設けられている)。
次に、実施の形態3について説明する。
図11は、本発明の実施の形態3におけるレールボンドの底面図である。レールボンド1は、端子3や終端4など、実施の形態1、2で説明したものと同様の構成要素を有する。ここで、端子3の底面32が、所定パターンのパターン溝35を有していることも好適である。パターン溝35は、底面32における溶着領域5に塗布されて溶着される溶着剤(例えば半田やフラックス)内部に発生する気泡を、外部に逃がしやすくできる。
端子3は、その表面31にレールの方向に沿った単数又は複数の溝を有することも好適である。
2 導電体
3 端子
31 表面
32 底面
33 切り欠き
34 空隙
35 パターン溝
36 パターン溝
37 溝
38 凹部
4 終端
5 溶着領域
6 開放領域
Claims (19)
- 分離して隣接するレール同士を電気的に接続する導電体と、
前記導電体と電気的に接続して、前記レールの側面に溶着される端子と、
前記導電体が前記端子に接続される終端と、を備え、
前記端子は、前記レールの側面に溶着される溶着領域を有し、
前記レールの側面と略垂直方向において、前記溶着領域、前記端子、前記終端および前記導電体のそれぞれが、位置、相互形状、積層関係および積層構造の少なくとも一つにおいて、所定の関係を有するレールボンド。 - 前記端子は、前記レールの側面に対向する底面を有し、前記溶着領域は、該底面に含まれ、
前記導電体は、素線の集合体であり、
前記終端は、前記端子の表面に設けられると共に前記導電体を挿入して圧着する孔を有する、請求項1記載のレールボンド。 - 前記レールの側面から、前記溶着領域、前記端子、前記終端、前記導電体の順で重なる、請求項1又は2記載のレールボンド。
- 前記溶着領域は、前記端子が前記レールの側面に溶着されることで、溶着剤による溶着層を形成する、請求項1から3のいずれか記載のレールボンド。
- 前記終端と前記レールの側面とが対向する終端領域は、前記溶着領域を含まない開放領域を有する、請求項1から4のいずれか記載のレールボンド。
- 前記開放領域の面積は、前記終端領域の面積の50%以上を占めている、請求項5記載のレールボンド。
- 前記レールの側面方向に沿った前記端子の長さである端子長は、前記レールの高さ方向に沿った前記端子の幅である端子幅の2倍以上であり、好ましくは2.3倍以上である、請求項1から6のいずれか記載のレールボンド。
- 前記レールの側面方向に沿った前記端子の長さである端子長は、前記レールの側面方向に沿った前記終端の長さである終端長の3倍以上であり、好ましくは4倍以上である、請求項1から7のいずれか記載のレールボンド。
- 前記レールの側面と対向する前記端子の底面の面積である端子面積は、前記終端が前記終端領域の面積の4倍以上であり、好ましくは5倍以上である、請求項5から8のいずれか記載のレールボンド。
- 前記溶着領域の面積は、前記端子面積の80%以下である、請求項1から9のいずれか記載のレールボンド。
- 前記終端は、前記端子の一方の端部に設けられ、前記終端で固着された前記導電体は、前記端子の延伸方向と反対方向に延伸する、請求項1から10のいずれか記載のレールボンド。
- 前記端子において、前記レールの側面に溶着される底面の底面積が、前記底面と逆側の表面の表面積よりも大きい、請求項1から11のいずれか記載のレールボンド。
- 前記端子の外周の少なくとも一部は、前記端子の表面から底面に向けた切り欠きを有し、好ましくは、前記端子の外周であって、前記導電体の下方となる部分に、前記切り欠きを有する、請求項12記載のレールボンド。
- 前記終端は、前記端子の長手方向の端部の一方に接合され、前記接合部分において、前記端子の端面は、前記終端の端面よりも外側に到達する、請求項1から13のいずれか記載のレールボンド。
- 前記接合部分は、前記導電体と前記端子との間に、前記終端が到達しない空隙を有する、請求項14記載のレールボンド。
- 前記端子の底面は、所定パターンの溝を有している、請求項1から15のいずれか記載のレールボンド。
- 前記所定パターンの溝は、格子溝もしくは升目溝である、請求項16記載のレールボンド。
- 前記端子の表面は、前記レールの方向に沿った単数又は複数の溝を有する、請求項1から17のいずれか記載のレールボンド。
- 請求項1から17のいずれか記載のレールボンドの溶着領域が溶着された、レール。
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