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JP2013258812A - 搬送車システム - Google Patents

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JP2013258812A JP2012132037A JP2012132037A JP2013258812A JP 2013258812 A JP2013258812 A JP 2013258812A JP 2012132037 A JP2012132037 A JP 2012132037A JP 2012132037 A JP2012132037 A JP 2012132037A JP 2013258812 A JP2013258812 A JP 2013258812A
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Abstract

【課題】システム全体として搬送能力を維持しつつ、システム全体で使用する給電線の電力を抑制することができる搬送車システムを提供すること。
【解決手段】搬送車システムは、給電線が少なくとも一部に配設された軌道と、給電線からの電力により軌道に沿って走行し、少なくとも1台が蓄電器を有する複数の搬送車と、搬送車を制御するコントローラ4と、を備える。コントローラ4は、搬送車に対して、搬送指令を出力する搬送指令出力部41と、搬送車の状況を把握する状況把握部42と、状況把握部42により把握された搬送車の状況に応じて、蓄電器を有する搬送車に対し、電力供給源を、給電線、蓄電器、又は、給電線及び蓄電器に切り替える切替指示を出力する切替指示出力部43と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば半導体ウェハやガラス基板等の被搬送物を搬送車により搬送するための搬送車システムに関する。
従来、例えば、クリーンルーム等において、給電線からの電力により走行する搬送車によって、半導体ウェハやガラス基板等の被搬送物を搬送するための搬送車システムが知られている。このような搬送車システムにおいては、システム全体で使用する給電線の電力が給電線による供給電力の最大値を超過すると、搬送車に対し電力供給が行えなくなってしまう。このような不具合を解決するための技術として、例えば特許文献1には、システム内において同時に加速することができる搬送車の台数を所定台数以下に制限して、消費電力を抑制するシステムが開示されている。
特開2001−78312号公報
しかしながら、特許文献1のシステムにおいては、消費電力を抑制する際に、加速することができる搬送車の台数が制限されるため、システム全体としての搬送能力が低下するおそれがある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、システム全体として搬送能力を維持しつつ、システム全体で使用する給電線の電力を抑制することができる搬送車システムを提供することを目的とする。
本発明の搬送車システムは、給電線が少なくとも一部に配設された軌道と、軌道に沿って走行し、少なくとも1台が蓄電器を有する複数の搬送車と、搬送車を制御するコントローラと、を備え、コントローラは、搬送車に対して、搬送指令を出力する搬送指令出力部と、搬送車の状況を把握する状況把握部と、状況把握部により把握された搬送車の状況に応じて、蓄電器を有する搬送車に対し、電力供給源を、給電線、蓄電器、又は、給電線及び蓄電器に切り替える切替指示を出力する切替指示出力部と、を有する。
この搬送車システムでは、搬送車を制御するコントローラの状況把握部により、システム内の搬送車の状況が把握される。また、コントローラの切替指示出力部により、搬送車の状況に応じて、蓄電器を有する搬送車に対し、電力供給源を、給電線、蓄電器、又は、給電線及び蓄電器に切り替えるように切替指示が出力される。このため、把握された搬送車の状況に基づいて、システム全体で使用する給電線の電力が給電線による供給電力の最大値を超過するか否かを判断し、判断結果に応じて、蓄電器を有する搬送車の電力供給源を、給電線、蓄電器、又は、給電線及び蓄電器に適宜切り替えることで、同時に加速できる搬送車の台数を制限しなくても、システム全体として搬送能力を維持することができる。また、システム全体の搬送車の状況を把握するコントローラの切替指示出力部から電力供給源についての切替指示が出力されることにより、システム内における電力の全体最適を図ることが可能となり、システム全体で使用する給電線の電力を抑制することができる。
また、切替指示出力部は、蓄電器を有する搬送車に対し、電力供給源を給電線又は蓄電器に択一的に切り替える切替指示を出力してもよい。この場合、電力供給源が択一的に切り替えられるため、搬送車に対して効率よく電力供給を行うことができる。
また、状況把握部は、搬送車の状況として、給電線を電力供給源とする全ての搬送車の消費電力を監視し、切替指示出力部は、状況把握部により監視された消費電力が所定値を超える場合に、蓄電器を有する搬送車に対し、電力供給源を給電線から蓄電器に切り替える切替指示を出力してもよい。この際、状況把握部は、搬送指令に含まれる作業内容に基づいて、消費電力を監視してもよい。具体的には、状況把握部は、搬送指令に含まれる作業内容の変化に基づいて、消費電力を監視してもよい。さらに、コントローラは、搬送車が搬送する荷の情報を取得する荷情報取得部を更に有し、状況把握部は、荷情報取得部により取得された荷の情報及び搬送指令に含まれる作業内容に基づいて、消費電力を監視してもよい。これらの場合、搬送指令や荷の情報に基づいて、システムの稼働計画を予め立てることが可能となるため、システムを好適に稼働させることができる。加えて、搬送車の消費電量が監視されるため、搬送車が有する蓄電器の充電切れを抑制することができる。
また、状況把握部は、給電線に電力を供給する電源の出力電力に基づいて、消費電力を監視してもよい。この場合、実際の出力電力に基づいて消費電力が監視されるため、より正確に消費電力を監視することができる。
また、搬送指令及び切替指示は、同期して出力されてもよい。
本発明によれば、システム全体として搬送能力を維持しつつ、システム全体で使用する給電線の電力を抑制することができる搬送車システムを提供することが可能となる。
本発明の一実施形態の搬送車システムの構成図である。 図1の搬送車システムのコントローラの構成図である。 図1の搬送車システムにおける消費電力の一例を示すグラフである。 図1の搬送車システムにおける消費電力の他の一例を示すグラフである。 図1の搬送車システムで使用される時刻表である。
以下、図面を参照しつつ本発明の搬送車システムの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、同一又は相当要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一実施形態の搬送車システムの構成図である。図1に示されるように、搬送車システム1は、例えば半導体ウェハやガラス基板等の被搬送物(荷)Xを搬送車2によって搬送するためのものであり、ここではクリーンルーム100に適用されている。このような搬送車システム1は、搬送車2の他、軌道3、コントローラ4及び電源盤(電源)5を備えている。
軌道3は、搬送車2を走行させるためのものであり、例えば周回軌道等となっている。なお、軌道3は、周回軌道に限られない。軌道3には、その全体に沿って、例えばトロリー線(給電線)が配設されている。なお、給電線として、非接触給電線が設けられていてもよい。トロリー線は、電源盤5と接続されている。
搬送車2は、被搬送物Xを搬送するためのものであり、軌道3に沿って走行する。搬送車2は、上述のトロリー線から給電を受けることが可能となっている。また、各搬送車2には、それぞれキャパシタ(蓄電器)が搭載されている。これにより、各搬送車2は、走行の際に使用する電力供給源として、トロリー線及びキャパシタを使用することが可能となっている。キャパシタへの充電は、例えば、システム全体として稼働率が低下しているタイミング(例えば、走行している搬送車2が少ないタイミング)に、トロリー線からの電力により実施することができる。また、キャパシタへの充電は、例えば、搬送車2の減速時の回生電力により実施することができる。搬送車2としては、例えば、有軌道式無人搬送車、天井走行式無人搬送車、スタッカークレーン等を使用することができる。キャパシタとしては、例えば、電気二重層キャパシタ、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等を使用することができる。
コントローラ4は、搬送車2を制御するためのものであり、例えば、CPU、ROM、RAM等からなる電子制御ユニットである。図2は、図1の搬送車システムのコントローラの構成図である。図2に示されるように、コントローラ4は、処理部として、少なくとも搬送指令出力部41、状況把握部42、切替指示出力部43及び荷情報取得部44を有している。コントローラ4は、ROMに格納されているプログラムをRAM上にロードし、CPUで実行することによって、各処理部をソフトウェアで構成する。なお、各処理部は、ハードウェアで構成されてもよい。
搬送指令出力部41は、搬送車2に対して搬送指令を出力するためのものである。搬送指令には、搬送車2が行う作業内容に関する種々の情報が含まれる。具体的には、搬送指令には、搬送車2が走行を開始する時刻や終了する時刻、搬送車2が走行を開始する位置や終了する位置、搬送車2の時刻毎の走行速度、搬送車2が加速や減速を行う時刻や位置等の情報が含まれる。
状況把握部42は、搬送車2の状況を把握するためのものである。状況把握部42は、搬送車2の状況として、例えば、トロリー線を電力供給源とする全ての搬送車2が消費する消費電力(以下、総消費電力という)を監視することが可能となっている。この際、状況把握部42は、例えば、搬送車2への搬送指令に含まれる作業内容に基づいて、総消費電力を監視することができる。
具体的には、状況把握部42は、例えば、搬送車2へ出力する搬送指令に基づいて、所定の時刻に走行する搬送車2を把握する。これにより、状況把握部42は、所定の時刻に搬送車2の走行に費やされる総消費電力を監視する。
切替指示出力部43は、搬送車2に対して電力供給源の切り替えを指示するためのものである。切替指示出力部43は、状況把握部42により把握された搬送車2の状況に応じて、搬送車2に対し、電力供給源を、トロリー線又はキャパシタに切り替える切替指示を出力する。より具体的には、切替指示出力部43は、状況把握部42により監視された総消費電力がトロリー線による供給電力の最大値である最大電力(所定値)VMAXを超える場合に、少なくとも1台の搬送車2に対し、電力供給源をトロリー線からキャパシタに切り替える切替指示を出力する。
荷情報取得部44は、搬送車2が搬送する被搬送物Xの情報(荷の情報)を取得するためのものである。被搬送物Xの情報としては、例えば、被搬送物Xの重量や被搬送物Xを搬送する優先度等が含まれる。図1に戻り、電源盤5は、トロリー線を介して搬送車2に電力を供給するための外部電源であり、トロリー線及びコントローラ4に接続されている。
次に、搬送車システム1の動作について説明する。ここでは、以下のような場合について説明する。すなわち、1台の搬送車2が加速する際に要する最大の加速電力量は、Vとされている。また、トロリー線が供給できる最大電力VMAXは、2Vとされている。
図3は、図1の搬送車システムにおける消費電力の一例を示すグラフである。図3(a)は図1中の搬送車21の消費電力の一例を示しており、図3(b)は図1中の搬送車22の消費電力の一例を示しており、図3(c)は図1中の搬送車23の消費電力の一例を示している。また、図3(d)は搬送車システム1全体における消費電力の一例を示しており、実線は、実際にトロリー線から搬送車に対して供給する電力を示し、破線は、図3(a)〜(c)の消費電力の加算値を示している。
まず、状況把握部42は、搬送指令に含まれる作業内容に基づいて、搬送車21が時刻T0〜T3の間に加速し、時刻T3〜T6の間に定速走行し、時刻T6に制動を開始することを把握する。また、状況把握部42は、搬送指令に含まれる作業内容に基づいて、搬送車22が時刻T1〜T4の間に加速し、時刻T4〜T7の間に定速走行し、時刻T7に制動を開始することを把握する。また、状況把握部42は、搬送指令に含まれる作業内容に基づいて、搬送車23が時刻T2〜T5の間に加速し、時刻T5〜T8の間に定速走行し、時刻T8に制動を開始することを把握する。これにより、状況把握部42は、各時刻における総消費電力を把握する。状況把握部42は、把握した総消費電力を切替指示出力部43に送信する。
続いて、切替指示出力部43は、受信した各時刻における総消費電力に基づいて、システム全体で搬送車2が使用するトロリー線の電力が最大電力VMAXを超過するか否かを判断する。本実施形態では、切替指示出力部43は、全ての搬送車21〜23が加速を行う時刻T2〜T3の間の最大の総消費電力(3V)が最大電力VMAX(2V)を超えると判断する。
続いて、搬送指令出力部41は、搬送車21に対して、時刻T0〜T3の間に加速し、時刻T3〜T6の間に定速走行し、時刻T6に制動を開始するように搬送指令を出力する。搬送指令出力部41は、搬送車22に対して、時刻T1〜T4の間に加速し、時刻T4〜T7の間に定速走行し、時刻T7に制動を開始するように搬送指令を出力する。搬送指令出力部41は、搬送車23に対して、時刻T2〜T5の間に加速し、時刻T5〜T8の間に定速走行し、時刻T8に制動を開始するように搬送指令を出力する。搬送指令出力部41は、搬送車21,22,23に対する搬送指令の出力タイミングを調整することにより、時間差をつけて(例えばT0,T1,T2)各搬送指令を出力する。なお、搬送指令出力部41は、時刻(例えばT0,T1,T2)を指定しておくことにより、搬送車21,22,23に対する搬送指令を予めまとめて出力しておいてもよい。また、切替指示出力部43は、搬送車23に対して、電力供給源をトロリー線からキャパシタに切り替える切替指示を出力する。この際、搬送車23に対する搬送指令及び切替指示は、同期して出力される。これにより、図3(d)に示されるように、トロリー線から供給する電力を最大電力VMAX(2V)以下にしつつ、図3(a)〜(c)に示されるように、各搬送車21〜23の消費電力を低減することなくシステムが稼働される。
以上、本実施形態の搬送車システム1では、搬送車2を制御するコントローラ4の状況把握部42により、システム内の搬送車2の状況が把握される。また、コントローラ4の切替指示出力部43により、搬送車2の状況に基づいて、キャパシタを有する搬送車2に対し、電力供給源を、トロリー線又はキャパシタに切り替えるように切替指示が出力される。そして、把握された搬送車2の総消費電力に基づいて、システム全体で使用するトロリー線の電力がトロリー線による供給電力の最大値である最大電力VMAXを超過するか否かを判断し、判断結果に応じて、キャパシタを有する搬送車2の電力供給源が、トロリー線又はキャパシタに切り替えられるため、同時に加速できる搬送車2の台数を制限しなくても、システム全体として搬送能力を維持することができる。また、システム全体の搬送車2の状況を把握するコントローラ4の切替指示出力部43から電力供給源についての切替指示が出力されることにより、システム内における電力の全体最適を図ることが可能となり、システム全体で使用するトロリー線の電力を抑制することができる。
また、切替指示出力部43は、キャパシタを有する搬送車2に対し、電力供給源をトロリー線又はキャパシタに択一的に切り替える切替指示を出力するため、電力供給源が択一的に切り替えられ、搬送車2に対して効率よく電力供給を行うことができる。
また、状況把握部42は、搬送車2の状況として、トロリー線を電力供給源とする全ての搬送車2が消費する総消費電力を監視し、切替指示出力部43は、状況把握部42により監視された総消費電力がトロリー線による供給電力の最大値である最大電力VMAXを超えた場合に、キャパシタを有する搬送車2に対し、電力供給源をトロリー線からキャパシタに切り替える切替指示を出力する。より具体的には、状況把握部42は、搬送指令に含まれる作業内容に基づいて総消費電力を監視するため、搬送指令に基づいてシステムの稼働計画を予め立てることが可能となり、システムを好適に稼働させることができる。加えて、トロリー線からの総消費電量が監視されるため、システム全体として稼働率が低下しているタイミングに搬送車2が有するキャパシタの充電をトロリー線からの電力により実施するといった対応が可能になり、キャパシタの充電切れを抑制することができる。
また、状況把握部42は、総消費電力を監視する際、搬送指令に含まれる作業内容の変化に基づいて、総消費電力を監視している。具体的には、状況把握部42は、搬送車2の速度の変化に基づいて、総消費電力を監視している。より具体的には、状況把握部42は、搬送車2へ出力する搬送指令に基づいて、所定の時刻に加速を行う搬送車2を把握している。これにより、状況把握部42は、搬送車2の加速に費やされる電力を加味して、総消費電力を監視している。搬送車2が消費する電力は特に加速時に増加するため、加速に費やされる電力を加味して総消費電力を監視することにより、消費電力を好適に抑制することができる。
以上、本発明に係る搬送車システムの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。
図4は、図1の搬送車システムにおける消費電力の他の一例を示すグラフである。図4(a)は図1中の搬送車21の消費電力の一例を示しており、図4(b)は図1中の搬送車22の消費電力の一例を示しており、図4(c)は図1中の搬送車23の消費電力の一例を示している。また、図4(d)は搬送車システム1全体における消費電力の一例を示しており、実線は、実際にトロリー線から搬送車に対して供給する電力を示し、破線は、図4(a)〜(c)の消費電力の加算値を示している。
例えば、図4に示されるように、切替指示出力部43は、時刻T2〜T3の間の最大の総消費電力(3V)が最大電力VMAX(2V)を超えると判断した場合に、搬送車23に対して、加速を行う時刻T2〜T5の間は電力供給源としてキャパシタを使用させ、定速走行を開始する時刻T5以降は電力供給源としてトロリー線を使用させるべく、電力供給源を時刻T2にトロリー線からキャパシタに切り替える切替指示を出力する。搬送車23に対する搬送指令及び切替指示は、同期して出力される。また、切替指示出力部43は、電力供給源を時刻T5にキャパシタからトロリー線に切り替える切替指示を出力する。これにより、図4(d)に示されるように、トロリー線から供給する電力を最大電力VMAX(2V)以下にしつつ、図4(a)〜(c)に示されるように、各搬送車21〜23の消費電力を低減することなくシステムが稼働される。なお、搬送車2において切替指示通りに動作しているか否かが判断可能である場合には、切替指示出力部43は、電力供給源をトロリー線からキャパシタに切り替える切替指示、及び電力供給源をキャパシタからトロリー線に切り替える切替指示を予めまとめて出力してもよい。
また、総消費電力を監視する際、状況把握部42は、電源盤5の出力電力に基づいて、総消費電力をリアルタイムに監視してもよい。この場合、実際の出力電力に基づいて総消費電力が監視されるため、より正確に総消費電力を監視することができる。
また、切替指示を出力する際、荷情報取得部44により取得された荷の情報を加味してもよい。具体的には、状況把握部42は、搬送車2へ出力する搬送指令に基づいて、所定の時刻に走行する搬送車2を判断する。また、状況把握部42は、荷情報取得部44により取得された被搬送物Xの情報に基づいて、被搬送物Xの重量を把握する。これにより、状況把握部42は、搬送車2が搬送する被搬送物Xの重量を加味して、総消費電力を監視する。そして、例えば、重い被搬送物を搬送する搬送車2に電力供給源としてトロリー線を使用させるべく、切替指示出力部43は、軽い被搬送物を搬送する搬送車2に対し電力供給源をトロリー線からキャパシタへ切り替える切替指示を出力する。
また、切替指示を出力する際、被搬送物Xの優先度(被搬送物Xが特急品であるか否か)を加味してもよい。具体的には、状況把握部42は、搬送車2へ出力する搬送指令に基づいて、所定の時刻に走行する搬送車2を把握する。また、状況把握部42は、荷情報取得部44により取得された被搬送物Xの情報に基づいて、被搬送物Xを搬送する優先度を把握する。そして、例えば、優先度の高い被搬送物を搬送する搬送車2に電力供給源としてトロリー線を使用させるべく、切替指示出力部43は、優先度の低い被搬送物を搬送する搬送車2に対し電力供給源をトロリー線からキャパシタへ切り替える切替指示を出力する。
また、切替指示を出力する際、搬送車2の走行距離を加味してもよい。具体的には、状況把握部42は、搬送指令に含まれる作業内容に基づいて、搬送車2の走行距離を把握する。そして、例えば、走行距離が長い搬送車2に電力供給源としてトロリー線を使用させるべく、切替指示出力部43は、走行距離が短い搬送車2に対し電力供給源をトロリー線からキャパシタへ切り替える切替指示を出力する。
また、上記実施形態では、状況把握部42は、搬送車2の状況として、総消費電力を監視しているが、これ以外の搬送車2の状況を把握してもよい。図5は図1の搬送車システムで使用される時刻表である。状況把握部42は、搬送車2の状況として、例えば図5に示すような時刻表を把握していてもよい。この場合、まず、切替指示出力部43は、状況把握部42により把握された時刻表に基づいて、10:00に、搬送車21に対し電力供給源をトロリー線からキャパシタに切り替える切替指示を出力する。続いて、切替指示出力部43は、10:10に、搬送車21に対し電力供給源をキャパシタからトロリー線に切り替える切替指示を出力し、搬送車22に対し電力供給源をトロリー線からキャパシタに切り替える切替指示を出力する。以降、切替指示出力部43は、時刻表に基づいて、搬送車21〜23に対し、電力供給源をトロリー線又はキャパシタに切り替える切替指示を出力する。
また、上記実施形態では、切替指示及び搬送指示は同期して出力されているが、例えば、所定の周期毎に搬送車2の状況が把握され、切替指示が出力されてもよい。具体的には、状況把握部42は、搬送指令に含まれる作業内容に基づいて、例えば、加速する搬送車2の台数を所定の周期(例えば数ms)毎に把握する。また、システム内において2台以下の搬送車2が加速している間は、全ての搬送車2の電力供給源をトロリー線とする。そして、状況把握部42が3台目の搬送車2の加速を把握すると、切替指示出力部43は、先の2台の搬送車2のいずれかに対し電力供給源をトロリー線からキャパシタへ切り替える切替指示を出力する。
また、上記実施形態では、給電線は、軌道3の全体に沿って配設されているが、例えば軌道3の直線部分にのみ配設される等、軌道3の一部にのみ配設されていてもよい。この場合、切替指示を出力する際には、状況把握部42は、搬送指令に含まれる作業内容に基づいて、トロリー線が配設されていない区間を走行する搬送車2を把握し、切替指示出力部43は、この搬送車2に対し電力供給源をトロリー線からキャパシタへ切り替える切替指示を出力する。
また、上記実施形態では、軌道3に対して1つの電源盤5が設けられているが、例えば、軌道3が複数のエリアに分けられている場合等には、各エリアに電源盤5を設け、各電源盤5が各エリア内を走行する搬送車2に対して給電する構成であってもよい。
また、上記実施形態では、切替指示出力部43は、搬送車2に対して、電力供給源をトロリー線又はキャパシタに切り替えるように切替指示を出力しているが、更に、電力供給源をトロリー線及びキャパシタに切り替えるように切替指示を出力してもよい。すなわち、搬送車2の電力供給源として、トロリー線及びキャパシタの双方が使用される場合があってもよい。
また、上記実施形態では、全ての搬送車2がキャパシタを有しているが、少なくとも1台の搬送車2がキャパシタを有していればよく、その場合は、キャパシタを有していない搬送車2を含めた総消費電力を求めて、キャパシタを有している搬送車2に対して、切替指示を出力すればよい。
1…搬送車システム、2…搬送車、3…軌道、4…コントローラ、41…搬送指令出力部、42…状況把握部、43…切替指示出力部、44…荷情報取得部、5…電源盤(電源)。

Claims (8)

  1. 給電線が少なくとも一部に配設された軌道と、
    前記軌道に沿って走行し、少なくとも1台が蓄電器を有する複数の搬送車と、
    前記搬送車を制御するコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、
    前記搬送車に対して、搬送指令を出力する搬送指令出力部と、
    前記搬送車の状況を把握する状況把握部と、
    前記状況把握部により把握された前記搬送車の状況に応じて、前記蓄電器を有する前記搬送車に対し、電力供給源を、前記給電線、前記蓄電器、又は、前記給電線及び前記蓄電器に切り替える切替指示を出力する切替指示出力部と、を有する搬送車システム。
  2. 前記切替指示出力部は、前記蓄電器を有する前記搬送車に対し、前記電力供給源を前記給電線又は前記蓄電器に択一的に切り替える前記切替指示を出力する、請求項1記載の搬送車システム。
  3. 前記状況把握部は、前記搬送車の前記状況として、前記給電線を前記電力供給源とする全ての前記搬送車の消費電力を監視し、
    前記切替指示出力部は、前記状況把握部により監視された前記消費電力が所定値を超える場合に、前記蓄電器を有する前記搬送車に対し、前記電力供給源を前記給電線から前記蓄電器に切り替える前記切替指示を出力する、請求項2記載の搬送車システム。
  4. 前記状況把握部は、前記搬送指令に含まれる作業内容に基づいて、前記消費電力を監視する、請求項3記載の搬送車システム。
  5. 前記状況把握部は、前記搬送指令に含まれる前記作業内容の変化に基づいて、前記消費電力を監視する、請求項4記載の搬送車システム。
  6. 前記コントローラは、前記搬送車が搬送する荷の情報を取得する荷情報取得部を更に有し、
    前記状況把握部は、前記荷情報取得部により取得された前記荷の情報及び前記搬送指令に含まれる前記作業内容に基づいて、前記消費電力を監視する、請求項4記載の搬送車システム。
  7. 前記状況把握部は、前記給電線に電力を供給する電源の出力電力に基づいて、前記消費電力を監視する、請求項3記載の搬送車システム。
  8. 前記搬送指令及び前記切替指示は、同期して出力される、請求項1〜7のいずれか一項記載の搬送車システム。
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