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JP2013246330A - 光ファイバケーブル - Google Patents

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JP2013246330A
JP2013246330A JP2012120364A JP2012120364A JP2013246330A JP 2013246330 A JP2013246330 A JP 2013246330A JP 2012120364 A JP2012120364 A JP 2012120364A JP 2012120364 A JP2012120364 A JP 2012120364A JP 2013246330 A JP2013246330 A JP 2013246330A
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JP
Japan
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optical fiber
jacket
fiber cable
cable
notch
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JP2012120364A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Aihara
勝行 粟飯原
Kimihiko Fujita
公彦 藤田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】防護体等を用いることなく外被自体で蝉の産卵管から光ファイバ心線を保護するとともに、外被の引裂きも容易に行える光ファイバケーブルを提供する。
【解決手段】光ファイバ心線5の両側にテンションメンバ6が配されて外被7で一括被覆されており、外被の両側面7aの光ファイバ心線を挟んだ位置に外被引裂き用のノッチ8が設けられた光ファイバケーブル1であって、各テンションメンバを覆う外被の両側面は、各テンションメンバに向けて凹状に湾曲した湾曲面で形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバ心線の両側にテンションメンバが配されて外被で一括被覆されており、外被の両側面に外被引裂き用のノッチが設けられてなる光ファイバケーブルに関する。
インターネット等の情報通信の普及による通信の高速化や情報量の増大に加え、双方向通信と大容量通信に対応するために、光ネットワークの構築が進展している。この光ネットワークでは、通信事業者と各家庭とを光ファイバで直接結び、高速通信サービスを提供するFTTH(Fiber To The Home)が開始されている。このため、光ケーブルの宅内への引き込みに用いられるドロップ光ケーブルや、これを複数本集合させた集合光ケーブルの需要が増えている。
これらの光ファイバケーブルは、一般的には、光ファイバ心線と略平行に配置したテンションメンバが外被に埋設されており、ケーブルの引張り強度が高められている。また、外被の両側面にV字状のノッチを設け、ケーブル端末を形成する際に、外被を2つに引裂いて内部の光ファイバ心線を取出している。
近年、この種の光ファイバケーブルでは、蝉が産卵管を外被に突き刺し、内部の光ファイバ心線を損傷させるという問題が多発している。これは、蝉が光ファイバケーブルを産卵しやすい対象物と認識したものと推定されているが、この蝉への対策としては、ノッチと光ファイバ心線との間に産卵管を突き刺せない硬さの防護体を配したり、ノッチの位置や方向を変えて蝉の産卵管と光ファイバ心線とを接触させない構造の光ファイバケーブルが種々提案された。
しかし、蝉の産卵管は、ノッチ以外の箇所からも刺し込まれるなどの事例もあって、構造的な対応では不十分であることから、例えば、特許文献1には、外被に硬質の樹脂を用いる技術が開示されている。
特開2008−129062号公報
しかしながら、特許文献1の光ファイバケーブルでは、ケーブル端末を形成する際に、外被の引裂き除去が難しくなるという問題がある。ケーブル端末の形成には、通常、ノッチにニッパ等の工具でケーブル端から10mm程度の切り込みを入れて引裂き始端を作り、この後、外被を指先で摘まんで100mmほど引裂いているが、外被が硬質であるために引裂きに労力を要する。また、引裂きに大きな力を要する結果、所定の引裂き量、例えば、100mmを超えて大きく引裂いてしまう(NGとなる)こともあり、スキルを要する作業となっている。
特に、光ファイバケーブルは、経済性や施工性等の観点からその寸法が小さくなる傾向にあり、外被の横幅2mm程度の光ファイバケーブルが多く用いられている。このように、硬質の外被で被覆した細型の光ファイバケーブルの場合には、外被を指先で摘まみ難い大きさとなり、指先で引裂くための力をノッチにかけ難くなるので、外被の引裂き除去がより一層難しくなる。
本発明は、上述の如き実情に鑑みてなされたもので、防護体等を用いることなく外被自体で蝉の産卵管から光ファイバ心線を保護するとともに、外被の引裂きも容易に行える光ファイバケーブルの提供を目的とする。
本発明による光ファイバケーブルは、光ファイバ心線の両側にテンションメンバが配されて外被で一括被覆されており、外被の両側面の光ファイバ心線を挟んだ位置に外被引裂き用のノッチが設けられた光ファイバケーブルであって、各テンションメンバを覆う外被の両側面は、各テンションメンバに向けて凹状に湾曲した湾曲面で形成されていることを特徴とする。
また、外被の両側面には、ケーブル軸線方向に沿って延びた複数の溝が形成されていてもよく、外被の両側面には、ディンプル状の複数の凹みが形成されていてもよい。
本発明の光ファイバケーブルによれば、外被の側面の表面積を大きくし、指先にフィットして滑らせない形状であり、外被引裂き用のノッチに、指先で引裂くための力をかけやすい形状とされているので、スキルを要することなく容易に外被を引裂き可能となる。また、テンションメンバに向けて凹状の湾曲面で形成すれば、ノッチ周辺における外被の幅を厚く保つことができ、蝉の産卵管から光ファイバ心線を保護するのに適した形状となる。
本発明による光ファイバケーブルの第1の実施形態を説明する図である。 図1の光ファイバケーブルを補完する部分拡大図である。 本発明による光ファイバケーブルの第2の実施形態を説明する図である。 本発明による光ファイバケーブルの第3の実施形態を説明する図である。
図1により本発明の光ファイバケーブルの概略を説明する。図中、1は光ファイバケーブル、2は本体部、3は支持線部、4は首部、5は光ファイバ心線、6はテンションメンバ、7は外被、7aは外被の側面、8はノッチ、9は鋼線を示す。光ファイバケーブル1は、例えば、本体部2と支持線部3とを細幅の首部4で連結した自己支持型の構造で形成されている。なお、本発明は、屋内向けの光ファイバケーブルのように、支持線部3や首部4を有しない本体部2のみの構造にも適用可能である。
本体部2は、中心に光ファイバ心線5を配し、その両側にテンションメンバ(抗張力体ともいう)6を配し、外被(シースともいう)7で一体に被覆してなる。支持線部3には、単心線又は撚り線からなる鋼線(外径1.2mm程度)9が用いられ、鋼線9は、例えば、光ファイバ心線5とテンションメンバ6の各中心を結ぶラインの延長線上に配置される。支持線部3は、切断容易な首部4を介して本体部2と連結され、外被7と同じ樹脂材で構成され、外被7の押出し成形時に一括して被覆される。
光ファイバ心線5は、標準外径が例えば125μm(1μm=1×10−6m)のガラスファイバで、被覆外径が例えば250μm前後で1層又は2層にて被覆されたものであり、光ファイバ素線と称されるものや被覆表面に着色が施されたものを含むものとする。この光ファイバ心線5は、1本〜数本程度を外被7で直接被覆して収納されるか、又は複数本の光ファイバ心線を共通被覆でテープ状に一体化したテープ心線の形態にて収納される。
テンションメンバ6は、光ファイバ心線5の両側に、この光ファイバ心線5に対して略平行にそれぞれ配されており、例えば、外径0.4mm程度の鋼線或いはガラス繊維強化プラスチック(FRP)、アラミド繊維強化プラスチック(K−FRP)などを用いることができる。
外被7は、光ファイバ心線5及びテンションメンバ6の外側に、耐蝉用の硬質の樹脂として例えば、難燃ポリオレフィン樹脂(ショアD硬度40〜70、摩擦係数0.5前後)が押出し成形されており、本体部2や支持線部3の被覆を構成している。
これにより外被7には、光ファイバ心線5とテンションメンバ6の中心を結ぶラインの両側に、2本のテンションメンバ6を一括して覆う側面7aが対称的に形成される。
外被の両側面7aの中央部には、外被引裂き用のノッチ8が、V字状の底部分の先端で光ファイバ心線5を挟むように設けられ、V字状の断面がケーブル軸線方向に沿って延びている。
上述した光ファイバケーブル1は、本体部2が支持線部3に向けて長辺を有した断面長方形で構成されており、その寸法は、例えば、光ファイバ心線5が1心である場合、外被の側面7aに相当し、本体部2の長辺をなす外被7の縦幅は例えば1.5mm〜5.0mm程度で形成される。また、本体部2の短辺をなす外被7の横幅は例えば1.5mm〜3.0mm程度、支持線部3の径は例えば2.0mm程度、首部4の長さが例えば0.2mm程度で形成され、ノッチ8は、底部分までの深さが例えば0.3mm程度で、幅が例えば0.3mm程度で形成することができる。
ここで、本発明では、各テンションメンバ6を覆う部分の外被の両側面7aが湾曲面で形成される。より詳しくは、外被の両側面7aは、いずれもノッチ8を挟んで上側の湾曲面と下側との湾曲面に分かれる。そして、各湾曲面はテンションメンバ6に向けて凹状に湾曲しているため、外被7の横幅は、ノッチ8部分を除き、テンションメンバ6に近づくに連れて漸減している。
図2に示すように、指先にフィットする点を考慮すると、湾曲面の曲率半径Rは、例えば2mm〜10mm程度で形成され、湾曲面の深さaは、例えば0.01mm〜0.5mm程度で形成されるのが好ましい。
上述した光ファイバケーブルに光コネクタ等を取付けてケーブル端末を形成する場合、外被7内の光ファイバ心線5を取出すために、例えば、まず、首部4の位置で本体部2と支持線部3とを切断する。次に、本体部2に対し、ケーブル端のノッチ8にニッパ等で10mm程度の切り込みを入れる。続いて、切り込み周辺の外被を指先で摘まみ、この切り込みを始端としてノッチ8の部分を100mm程度引裂いて外被7を2分する。
例えば、図1に示した外被の両側面7aにおいて、ノッチ8よりも上側の湾曲面を右手の指先で摘まみ、ノッチ8よりも下側の湾曲面を左手の指先で摘まむ。そして、ノッチ8よりも上側の湾曲面は上方へ、ノッチ8よりも下側の湾曲面は下方へ動かして外被7を引裂くと、光ファイバ心線5を外被7内から取出し可能になる。
この湾曲面は、外被の側面7aの表面積を大きくし、指先にフィットして滑らせない形状であり、ノッチ8に、指先で引裂くための力をかけやすい形状とされている。よって、スキルを要することなく容易に外被7を引裂き可能となる。また、各テンションメンバ6に向けて凹状の湾曲面で形成すれば、ノッチ8周辺における外被7の横幅を厚く保つことができ、蝉の産卵管から光ファイバ心線5を保護するのに適した形状となる。
ところで、本発明は、指先と外被との摩擦力向上を外被の材質ではなく、外被の形状で図ることに着目したものであり、上述の湾曲面には、溝や凹みを形成してもよい。具体的には、上記実施例と同一機能を奏する構成については同一の符号を付してその説明を省略すると、まず、図3(A)は、湾曲面に溝を形成した例である。外被の両側面7aもまた、ノッチ8を挟んで上側の湾曲面と下側との湾曲面に分かれているが、各湾曲面には、ケーブル軸線方向に沿って延びた断面矩形状の溝10が例えば2本ずつ形成される。
図3(B)に示すように、指先にフィットしつつ、摩擦力向上を考慮すると、溝10の深さaは、例えば0.01mm〜0.5mm程度、溝10の幅bは、例えば0.01mm〜2.0mm程度で、溝10の間隔は、例えば0.75mm程度以内で形成されるのが好ましい。
複数の溝10による凹凸形状を湾曲面に設ければ、指先と外被とによる摩擦を増やし、指先で引裂くための力をより小さくすることができる。また、この溝10は、外被の押出し成形と同時期に容易に形成可能である。なお、溝の形状は、断面矩形状の他、断面V字状や断面半円状で構成しても、指先と外被との摩擦を増やすことが可能である。
図4(A)は、湾曲面に凹みを形成した例であり、外被の両側面7aの各湾曲面には、ディンプル状の凹み11が複数形成されている。凹み11は、正面視で楕円形にて形成することができ、その長径がケーブル軸線方向に沿って配置される。図4(B)に示すように、指先にフィットし、かつ、摩擦力向上を考慮すれば、凹み11の深さaは、例えば0.01mm〜0.5mm程度、凹み11の長径dは、例えば0.1mm〜2.0mm程度で、凹み11の短径eは、例えば0.1mm〜1.0mm程度で形成されるのが好ましい。
この凹み11の場合にも、上述の溝10と同様に、指先と外被とによる摩擦を増やし、指先で引裂くための力をより小さくすることができる。また、このディンプル状の凹み11は、外被の押出し成形後におけるインデント加工等にて形成可能である。
なお、凹みの短径がケーブル軸線方向に沿って配置されていてもよく、また、凹みの形状は、正面視円形で構成した場合にも、指先と外被との摩擦を増加可能である。
1…光ファイバケーブル、2…本体部、3…支持線部、4…首部、5…光ファイバ心線、6…テンションメンバ、7…外被、7a…外被の側面、8…ノッチ、9…鋼線、10…溝、11…凹み。

Claims (3)

  1. 光ファイバ心線の両側にテンションメンバが配されて外被で一括被覆されており、前記外被の両側面の前記光ファイバ心線を挟んだ位置に外被引裂き用のノッチが設けられた光ファイバケーブルであって、
    前記各テンションメンバを覆う前記外被の両側面は、前記各テンションメンバに向けて凹状に湾曲した湾曲面で形成されていることを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 前記外被の両側面には、ケーブル軸線方向に沿って延びた複数の溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  3. 前記外被の両側面には、ディンプル状の複数の凹みが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
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