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JP2013135638A - ペット用おむつ - Google Patents

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JP2013135638A
JP2013135638A JP2011288733A JP2011288733A JP2013135638A JP 2013135638 A JP2013135638 A JP 2013135638A JP 2011288733 A JP2011288733 A JP 2011288733A JP 2011288733 A JP2011288733 A JP 2011288733A JP 2013135638 A JP2013135638 A JP 2013135638A
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Mitsuhiro Hoshikawa
光宏 星川
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Daiichi Eizai Co Ltd
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Daiichi Eizai Co Ltd
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Abstract

【課題】 1つのサイズで、大きさの異なる複数のペットに対応して装着することができるとともに、胴回りの寸法が非常に短いペットでも、ずれや隙間を生じさせないように装着することができるペット用おむつを提供する。
【解決手段】 予め定める第1方向の寸法が第1方向に垂直な第2方向の寸法よりも長いおむつ本体であって、不透液性を有する外側シートと、外側シートに部分的に接合される、通気性および透液性を有する内側シートと、内側シートおよび外側シートの未接合部との間に配置される、吸液性を有する吸収体と、吸収体の第2方向両側で、第1方向に沿って延び、内側シートおよび外側シートに接合され、吸収体に近接する領域が起立可能な一対の漏出防止シートと、を有するおむつ本体と、漏出防止シートの第1方向一端部であって、かつ第2方向における吸収体の配置される側とは反対側の領域に設けられ、外側シートに係止可能な係止手段と、を含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ペット用おむつに関する。
近年、犬や猫などに代表される愛玩動物であるペットを屋内で飼育する人が増加している。ペットはその習性として排尿行為を単に生理現象として行うだけでなく、自らの縄張りを主張するためのマーキングとして行う場合もあるので、ペットを屋内で飼育する場合、部屋の壁面や家具などに排尿がなされ、屋内が汚損されるという問題がある。
このような屋内での排尿は、成犬になれば訓練によってその行為を所定の場所に行わせることができるが、生まれてから間もない子犬や一歳未満の幼犬、老犬の場合には難しいという問題がある。このような問題を解決するための従来技術として、たとえば特許文献1には、ペットの臀部を覆うように装着することができるペット用おむつに関する技術が開示されている。
特許文献1に記載のペット用おむつは、裏面が薄いポリエチレンフィルムで覆われたI字型の吸水性材料からなり、一方の端の両側に着脱用粘着テープが取付けられ、他方の端の内方の中央部に尻尾穴が設けられ、他方の端の両側には、前記着脱用粘着テープと連結する粘着テープが取付けられた構成であり、ペットの尻尾を尻尾穴に通し、ペットの背中側で着脱用粘着テープを粘着テープに連結してペットに装着される。
しかしながら、着脱用粘着テープは、粘着テープのある領域にしか連結することができないので、粘着テープの寸法分しか、胴回りの寸法差を許容することができない。したがって、1つのサイズのペット用おむつで対応できる胴回りの範囲が狭いので、大きさの異なる複数のペットに対応するためには、多くのサイズのおむつを製造する必要があるという問題がある。
また、前記従来技術のペット用おむつは、装着するペットが胴回りの寸法がある程度の寸法ある場合には、糞尿が漏れ出すような隙間を生じさせることなくペットに装着させることができる。
しかしながら、前記従来技術のペット用おむつは、着脱用粘着テープの吸水性材料に接続される側とは反対側の端縁同士が接触するところまでしか、その寸法を短くすることはできない。したがって、対応できる寸法に限界があるので、たとえば小型犬や猫のように胴回りの寸法が非常に短いペットには、ずれや隙間を生じさせないように装着することが難しいという問題がある。
実用新案登録第3031321号公報
本発明の目的は、1つのサイズで、大きさの異なる複数のペットに対応して装着することができるとともに、胴回りの寸法が非常に短いペットでも、ずれや隙間を生じさせないように装着することができるペット用おむつを提供することである。
本発明は、予め定める第1方向の寸法が前記第1方向に垂直な第2方向の寸法よりも長いおむつ本体であって、
不透液性を有する外側シートと、
前記外側シートに重ねた状態で外側シートに部分的に接合される、通気性および透液性を有する内側シートと、
互いに未接合の前記内側シートの未接合部と前記外側シートの未接合部との間に、前記第1方向一端部の端縁よりも前記第1方向他端部側に退避して配置される、吸液性を有する吸収体と、
前記吸収体の前記第2方向両側で、かつ前記第1方向一端部の端縁から第1方向他端部の端縁まで前記第1方向に沿って延び、前記内側シートおよび前記外側シートに接合され、前記吸収体に近接する領域が起立可能な一対の漏出防止シートと、を有するおむつ本体と、
前記漏出防止シートの前記第1方向一端部であって、かつ前記第2方向における吸収体の配置される側とは反対側の領域に設けられ、前記外側シートに係止可能な係止手段と、を含むことを特徴とするペット用おむつである。
また本発明は、前記内側シートおよび前記外側シートには、前記吸収体よりも前記第1方向他端部側に、前記内側シートおよび前記外側シートを貫く切込みが形成されることを特徴とする。
また本発明は、前記係止手段は、前記外側シートに係止された状態では、前記外側シート側から外部に露出しないことを特徴とする。
本発明によれば、外側シートと係止可能な係止手段が、漏出防止シートの第1方向一端部であって、かつ第2方向における吸収体の配置される側とは反対側の領域に設けられるので、おむつ本体の第2方向一端部と他端部を近接させた状態で、係止手段を裏面シートに係止して、ペットに装着することができる。したがって、胴回りの寸法が非常に短いペットでも、ずれや隙間を生じさせないように装着することができる。
また、裏面シートの寸法の範囲内で、第2方向の寸法を調整することができるので、1つのサイズで、大きさの異なる複数のペットに対応して装着することができる。
また本発明によれば、内側シートおよび外側シートには、吸収体よりも第1方向他端部側に、内側シートおよび外側シートを貫く切込みが形成されるので、切込みに尻尾を通してペット用おむつを装着することができる。したがって、尻尾によってペット用おむつの位置が固定されるので、ペット用おむつが不所望にずれることを防ぐことができる。
また本発明によれば、係止手段は、外側シートに係止された状態では、外側シート側から外部に露出しないので、装着時における見た目を向上させることができる。
本発明の一実施形態であるペット用おむつ1を平面状に展開した正面図である。 図1における切断面線II−IIで切断したペット用おむつ1の断面を模式的に示す図である。 図1における切断面線III−IIIで切断したペット用おむつ1の断面を模式的に示す図である。
図1は、本発明の一実施形態であるペット用おむつ1を平面状に展開した正面図である。図2は、図1における切断面線II−IIで切断したペット用おむつ1の断面を模式的に示す図であり、図3は、図1における切断面線III−IIIで切断したペット用おむつ1の断面を模式的に示す図である。
ペット用おむつ1は、展開状態で正面視したとき(図1に示す状態)の形状が、I字形状であって、犬や猫などのペットを屋内で飼育する際に用いられ、その長手方向の各端部がペットの腹部と背中部にそれぞれ位置するようにして、ペットの腹部、股部、臀部および背中部を覆う状態で装着し、使用される。
ペット用おむつ1の平面状に展開したときの形状は、I字形状に限られず、長方形状であってもよく、またI字形状や長方形状の長手方向の両端縁が円弧状に湾曲した形状であってもよい。
ペット用おむつ1は、第1方向(長手方向)Xの寸法が第1方向Xに垂直な第2方向(幅方向)Yの寸法よりも長いおむつ本体2と、おむつ本体2の第1方向Xの各端部2A,2B同士を係止し、ペットの胴回りの寸法にペット用おむつ1の大きさを調整するための係止手段3とを含む。係止手段3の詳細については、後述する。なお、第1方向Xおよび第2方向Yに垂直な方向を、第3方向(厚み方向)Zとする。また、これらの第1〜第3方向X,Y,Zは、直交3軸方向を成す。
本実施形態において、おむつ本体2は、長手のI字形状のシート体である。より詳細には、本実施形態において、おむつ本体2は、第1方向X両端部2A,2Bにおける第2方向Yの寸法よりも、第1方向X中央部2Cにおける第2方向Yの寸法が短く形成され、第1方向Xの距離L1は、30.0cm、第1方向X両端部2A,2Bにおける第2方向Yの距離L2は、21.0cm、第1方向X中央部2Cにおける第2方向Yの距離L3は、13.8cmである。おむつ本体2の第1方向X両端部2A,2Bの各端縁4A,4Bは、幅方向(第2方向Y)と平行な一直線に形成される。
おむつ本体2の距離L1〜L3は、上記数値に限られることはなく、ペット用おむつ1を装着するペットのサイズに合わせて適宜変更可能であるが、その距離の比はほぼ一定であり、L1,L2,L3の距離の比が、約10:7:4となるように形成される。
おむつ本体2は、不透液性を有する外側シート6と、外側シート6に重ねた状態で外側シート6に部分的に接合される、通気性および透液性を有する内側シート5と、互いに未接合の内側シート5の未接合部と外側シート6の未接合部との間に、第1方向X一端部2Aの端縁4Aよりも第1方向X他端部2B側に退避して配置される、吸液性を有する吸収体7と、吸収体7の第2方向Y両側で、かつ第1方向X一端部2Aの端縁4Aから第1方向X他端部2Bの端縁4Bまで第1方向Xに沿って延び、内側シート5および外側シート6に接合され、吸収体7に近接する領域が起立可能な一対の漏出防止シート8とを有する。
内側シート5は、ペット用おむつ1の装着時に内側、すなわちペットと接触する側のシート体であり、外側シート6は、ペット用おむつ1の装着時に外側、すなわちペットと接触しない側のシート体である。
係止手段3は、外側シート6に係止可能な部材であり、漏出防止シート8の内側シート5および外側シート6に接合される面とは厚み方向Zに関して反対側の面上に設けられる。係止手段3は、第1方向X一端部2Aであって、かつ第2方向Yにおける吸収体7の配置される側とは反対側の第2方向Y各端部9A,9B側の領域に設けられる。以下、第2方向Y一端部9A側の領域に設けられる係止手段3を係止手段3Aとし、第2方向Y他端部9B側の領域に設けられる係止手段3を係止手段3Bとする。
係止手段3は、長方形状であって、その長手方向、幅方向、厚み方向は、それぞれ第1方向X、第2方向Y、第3方向Zと一致する。本実施形態において係止手段3の長辺は2.6cm、短辺は2.0cmである。
係止手段3Aは、第1方向X一端部2Aであって、かつ第2方向Yにおいて、吸収体7よりも第2方向Y一端13寄りの位置に設けられ、係止手段3Bは、第1方向X一端部2Aであって、かつ第2方向Yにおいて、吸収体7よりも第2方向Y他端14寄りの位置に設けられる。
詳細には、係止手段3A,3Bは、第1方向Xにおいて、端縁4Aから端縁4Bに向かって距離L9だけ離間した位置に、係止手段3A,3Bの一端(係止手段3の長手方向における、端縁4A側の一端)3Aa,3Baが位置するように設けられる。また係止手段3Aは、第2方向Yにおいて、一端13から他端14に向かって、距離L10だけ離間した位置に、係止手段3の一端(係止手段3の幅方向における、一端13側の一端)3Abが位置するように設けられる。また係止手段3Bは、第2方向Yにおいて、他端14から一端13に向かって、距離L10だけ離間した位置に、係止手段3の一端(係止手段3の幅方向における、他端14側の一端)3Bbが位置するように設けられる。
一端3Aaは、係止手段3Aの短辺のうち、端縁4A側の短辺であり、一端3Baは、係止手段3Bの短辺のうち、端縁4A側の短辺であり、一端3Abは、係止手段3Aの長辺のうち、一端13側の長辺であり、一端3Bbは、係止手段3Bの長辺のうち、他端14側の長辺である。
距離L9,L10は、ペット用おむつ1が用いられるペットのサイズや種類などによって適宜決定でき、距離L9は、1.0cm〜2.0cmの範囲であればよいが、本実施形態では1.5cmである。また距離L10は、0.5cm〜1.5cmの範囲であればよいが、本実施形態では1.0cmである。
このような位置に係止手段3が設けられるので、おむつ本体2の第1方向X一端部2Aと他端部2Bを近接させた状態で、第2方向Y一端13と他端14を近接させるように、詳細には第2方向Y一端13と他端14とが接触するまで近接させて、係止手段3を外側シート6に係止して、ペットに装着することができる。したがって、胴回りの寸法が非常に短いペットでも、ずれや隙間を生じさせないように装着することができる。
また、外側シート6の第2方向Yの寸法の範囲内で、装着時における第2方向Yの寸法を調整することができるので、1つのサイズで、大きさの異なる複数のペットに対応して装着することができる。
本実施形態では、係止手段3は、第1方向X一端部2Aであって、かつ第2方向Y一端部9A側の領域に1つ設けられ、第1方向X一端部2Aであって、かつ第2方向Y他端部9B側の領域に1つ設けられる。
ペット用おむつ1をペットに装着する際に、係止手段3は、厚み方向Zにおける一方の一方主面3aが漏出防止シート8と接合し、厚み方向Zにおける他方の他方主面3bが、第1方向X他端部2B側の外側シート6と接合されて係止される。より詳細には、係止手段3は、外側シート6の漏出防止シート8と接合される、厚み方向Z一方の一方主面6aとは厚み方向Z反対側の他方主面6bと接合される。
このように、係止手段3は、外側シート6に係止されるので、係止手段3が外側シート6に係止された状態では、外側シート6側から係止手段3は外部に露出しない。換言すれば、外側シート6側から係止手段3を視認することができない。係止手段3は、外側シート6に係止された状態では、外側シート6側から外部に露出しないので、装着時におけるペット用おむつ1の見た目を向上させることができる。
本実施形態において、係止手段3は、本実施形態ではマジックテープ(登録商標)とも呼ばれる面状ファスナによって実現されるが、係止手段3は、外側シート6と接合可能であればよく、たとえば、他の実施形態では両面に粘着性を有する粘着テープによって実現されてもよい。また、係止手段3の形状は、長方形状に限らず、たとえば、正方形状や他の多角形状、円形状であってもよい。
また本実施形態では、係止手段3が、第1方向X一端部2Aであって、かつ第2方向Y一端部9A側の領域に1つ設けられ、第1方向X一端部2Aであって、かつ第2方向Y他端部9B側の領域に1つ設けられているが、他の実施形態では、各端部9A,9B側に複数設けられてもよい。
内側シート5と外側シート6との間には、吸収体7よりも第1方向X一端部2Aの端縁4A側および第1方向X他端部2Bの端縁4B側に、それぞれ可撓性および伸縮性を有する補強シート10が配設され、さらに内側シート5および外側シート6の吸収体7よりも第1方向X他端部2B側には、装着時に尻尾を挿通するための切込み11が内側シート5および外側シート6を貫通して形成される。
内側シート5は、通気性および透液性を有するシートであればよく、たとえば合成繊維および再生繊維から成る繊維シートまたは繊維ウェッブの繊維同士を物理的に交絡させて形成される不織布などを用いることができる。本実施の形態では、不織布を用いて形成される。内側シート5は、通気性および透液性を有するシートであるので、内側シート5側から、排尿を吸収体7に導くことができる。
内側シート5は、吸収体7および補強シート10が設けられる領域では、外側シート6と未接合であり、吸収体7および補強シート10が設けられない領域では、内側シート5の厚み方向Z一方の一方主面5aと外側シート6の一方主面6aと接合される。吸収体7および補強シート10が設けられる領域では、内側シート5の一方主面5aは、吸収体7および補強シート10とのみ接触する。
内側シート5の他方の面である他方主面5bは、漏出防止シート8とのみ接触する。一方主面5aおよび他方主面5bは、内側シート5の厚み方向(第3方向Z)における両面であり、一方主面5aは、第3方向Zにおいて他方主面5bの反対側の面である。また、外側シート6の一方主面6aおよび他方主面6bは、外側シート6の厚み方向(第3方向Z)における両面であり、一方主面6aは、第3方向Zにおいて他方主面6bの反対側の面である。
本実施形態において、内側シート5は、外側シート6よりも第2方向Yの寸法が小さく形成され、外側シート6の第3方向Zに積層されて接合される。
外側シート6は、不透液性で可撓性を有するシートなどを用いて形成することができ、本実施の形態では、たとえばポリエチレン製のシートが用いられる。また外側シート6には、不透液性および可撓性に加えて透湿性を有するシートを用いてもよい。このような透湿性をも有するシートを用いることによって、装着時においてペット用おむつ1とペットとの間の湿度の上昇を防ぐことができ、蒸れることによるペットの不快感を低減することができる。
本実施形態において、外側シート6は、内側シート5よりも第2方向Yの寸法が大きく形成され、内側シート5、補強シート10、漏出防止シート8と接合される。
外側シート6は、内側シート5、補強シート10、および漏出防止シート8と接合された状態において、外側シート6の長手方向、幅方向および厚み方向が、内側シート5および漏出防止シート8の長手方向、幅方向および厚み方向と一致する。
内側シート5、外側シート6、補強シート10および漏出防止シート8の接合には、あらゆる公知の方法を用いることができるが、本実施形態では、工業用糊材であるたとえばホットメルト接着剤を用いて加圧・加熱することにより、各シート5,6,8,10は接合される。前記工業用糊材としては、モレスコ社製のTN−269(商品名)、TN−255(商品名)、TN−288(商品名)などを用いることができる。
吸収体7は、内側シート5と外側シート6との間に配設され、矩形状で吸液性を有し、吸収した液体を保持する機能を有する。吸収体7は、第1方向X一端部2Aの端縁4Aよりも第1方向X他端部2B側に退避した位置であって、第2方向Yの略中央部に配置される。
本実施の形態では、吸収体7は、端縁4Aよりも第1方向X他端部2B側に退避した位置から、第1方向Xの中央を第1方向X他端部2B側に少し越えた位置にわたって設けられる。より詳細には、端縁4Aから他端部2B側に距離L4退避した位置から、他端部2Bの端縁4Bから一端部2A側に距離L5退避した位置にわたって設けられる。本実施形態において、距離L4は、2.0cmであり、距離L5は、13.4cmである。
吸収体7の設けられる位置は、上記範囲に限らず、たとえば、端縁4Aよりも第1方向X他端部2B側に退避した位置から、第1方向X他端部2Bの端縁4Bにわたって配設されていてもよく、端縁4Aよりも第1方向X他端部2B側に退避した位置から、第1方向Xの中央までに配設されていてもよい。
吸収体7のサイズや吸収能力などは、ペット用おむつ1が用いられるペットのサイズや種類によって適宜決定されるが、生理現象およびマーキングによるペットの複数回の排尿を十分に吸収し、保持することができるサイズおよび吸収能力であればよい。
吸収体7としては、公知のあらゆる吸水性材料を用いることができる。本実施形態では、吸収体7は、フラッフ状繊維、吸水性ポリマおよび消臭剤を含む。フラッフ状繊維は、たとえばパルプを1mm以上10mm以下の長さに切断した親水性繊維を撹拌して綿状にした綿状パルプを用いることができる。吸収体7は、フラッフ状繊維で形成されるので、吸収体7は繊維間に多数の空隙を有する。したがって、液体を面方向および厚み方向に効率よく移動させて吸収することができる。
吸水性ポリマは、自重の約10倍以上300倍以下の水分を吸収してゲル状に凝固する高分子吸収体であり、吸水性ポリマとしては、たとえば抗菌性を有する吸水性ポリマや荷重下通液性を有する吸水性ポリマなどを用いることができる。前記抗菌性を有する吸水性ポリマの例としては、商品名サンフレッシュST−900E(サンダイヤポリマー株式会社製)を挙げることができ、荷重下通液性を有する吸水性ポリマとしては、商品名サンウェットIM−930(サンダイヤポリマー株式会社製)を挙げることができる。本実施形態では、吸水性ポリマとして、アクリル酸ナトリウム塩およびアクリル酸カリウム塩などの吸水性ポリマに、抗菌剤を電気的に重合させて付着させた抗菌性を有する高機能吸水性ポリマを用いている。このように吸水性ポリマが抗菌性をも有することで、吸収体7における菌の繁殖を抑えることができる。
また、本実施形態では、吸水性ポリマは、吸収体7内に均等に分散されている。このように構成されることによって、ペットの排尿が内側シート5上のいずれの部分から浸透した場合であっても、効率よく排尿を吸収し保持することができる。また、消臭剤を吸収体7内に均等に分散することで、アンモニア臭などの人にとって不快な臭いが外部に漏れ出すのを防ぐことができる。
本実施形態において吸収体7は、第1方向Xの距離L6が14.6cm、第2方向Yの距離L7が6.0cm、第3方向Zの距離L8が8.0mmである。吸収体7の距離L6〜L8は、上記数値に限られず、ペット用おむつ1が用いられるペットのサイズや種類によって適宜決定され、前述のように生理現象およびマーキングによるペットの複数回の排尿を十分に吸収し、保持することができる容量、すなわちサイズおよび吸収能力を有していればよい。
漏出防止シート8は、内側シート5の他方主面5b、外側シート6の一方主面6aおよび補強シート10の一方主面上に、第1方向Xに沿って延びて設けられる帯状のシート体である。漏出防止シート8は、その幅方向一端部が内側シート5の他方主面5b、外側シート6の一方主面6aおよび補強シート10の一方主面に接合される基端部として形成され、幅方向他端部が弾発的に伸縮可能な遊端部として形成される。漏出防止シート8における長手方向は、ペット用おむつ1を水平面上に展開して載置した場合において、第1方向Xと一致し、幅方向は、ペット用おむつ1を水平面上に展開して載置した場合において、第2方向Yと一致する。漏出防止シート8の遊端部は、内側に折り返され、その中に後述する索条12が内封される。
漏出防止シート8は、外側シート6と同様に不透水性および可撓性を有するシートなどを用いて形成することができ、たとえば、スパンボンド法およびメルトブロー法で製造したポリプロピレン製の複数の不織布を、スパンボンド法で製造した不織布、メルトブロー法で製造した不織布、メルトブロー法で製造した不織布、スパンボンド法で製造した不織布の順で積層させ、防水加工を施した不織布によって形成されている。漏出防止シート8は、いわゆる立体ギャザーである。
漏出防止シート8の遊端部には、弾発的に伸縮可能な索条12が内側シート5および外側シート6に対して第1方向Xに緊張、すなわち伸長された状態で内封して配設されており、遊端部は、弾発的に伸縮可能である。したがって、ペット用おむつ1の装着時には、索条12の収縮力によって遊端部が基端部よりも収縮し、漏出防止シート8が立体的に立ち上げられる。
このように、漏出防止シート8が立体的に立ち上がることによって、たとえばペット用おむつ1が、ペットに装着された場合には、第2方向Yに排尿が拡がると、漏出防止シート8によってせき止められ、漏出防止シート8に沿って吸収体7に導かれることになるので、排尿が第2方向Yから漏れ出すのを防ぐとともに、排尿を吸収体7に確実に吸収させることができる。
索条12は、弾発的に伸縮可能なものであれば、公知のあらゆる素材を用いることができ、本実施形態では細いゴム紐が用いられる。
補強シート10は、内側シート5と外側シート6との間に設けられ、可撓性および伸縮性を有する素材からなる。補強シート10は、厚み方向(第3方向Z)における両主面のうち、一方主面が内側シート5の一方主面5aおよび漏出防止シート8と対向し、他法主面が外側シート6の一方主面6aに対向するように配置され、内側シート5、外側シート6および漏出防止シート8と接合される。また本実施形態において、補強シート10は、第2方向Y両端13,14寄りの領域には設けられず、第2方向Y中央部を含む範囲にのみ設けられる。
一方の補強シート10は、吸収体7よりも第1方向X一端部2Aの端縁4A側、より詳細には、第1方向Xにおいて、端縁4Aから吸収体7が配設される領域の手前までであって、第2方向Yにおいて、一端13から所定の距離L11だけ離間した位置から他端14から所定の距離L11離間した位置までに設けられる。
また他方の補強シート10は、吸収体7よりも第1方向X他端部2Bの端縁4B側、より詳細には、第1方向Xにおいて、端縁4Bから吸収体7が配設される領域の手前までであって、第2方向Yにおいて、一端13から所定の距離L11だけ離間した位置から他端14から所定の距離L11離間した位置までに設けられる。ペット用おむつ1を展開した状態において、他方の補強シート10は、ペット用おむつ1の中心に対して、一方の補強シート10と対称となる位置に設けられる。
距離L11は、ペット用おむつ1が用いられるペットのサイズや種類などによって適宜決定され、1.0cm〜1.5cmの範囲であればよく、本実施形態では1.25cmである。
補強シート10のサイズは、ペット用おむつ1が用いられるペットのサイズや種類などによって適宜決定されるが、たとえば長辺が18cm〜19cm、短辺が1.2cm〜2.0cmの長方形状の素材が用いられる。本実施形態では、長辺が18.5cm、短辺が2.0cmの長方形状の伸縮ウレタンが用いられる。本実施形態では、補強シート10の長手方向(長辺方向)は、第2方向Yと一致し、幅方向(短辺方向)は、第1方向Xと一致し、厚み方向は、第3方向Zと一致する。
補強シート10は、本実施形態では、ペット用おむつ1の第1方向X一端部2A側および他端部2B側の両側に設けられるが、他の実施形態では第1方向X一端部2A側のみに設けられてもよく、第1方向X他端部2B側のみに設けられてもよい。
切込み11は、装着時にペットの尻尾を外部に出すための孔を形成するための切込みであり、内側シート5および外側シート6の吸収体7よりも第1方向X他端部2B側であって、第2方向Yの略中央に設けられる。本実施形態では、切込み11は、内側シート5および外側シート6をU字形状に切られて形成される。
このように切込み11が形成されるので、切込み11にペットの尻尾を通してペット用おむつ1を装着することができる。したがって、尻尾によってペット用おむつ1の位置が固定されるので、ペット用おむつ1が不所望にずれることを防ぐことができ、排尿の漏れを防止し、吸収体7に確実に吸収させることができる。
切込み11の形状は、尻尾を通すことができれば、半円状や一本の直線、複数本の直線が一点でクロスしたものなどのいずれでもよいが、角が無いほうが加工を行い易く製造を容易に行うことができるので、U字形状や半円状が好ましい。切込み11の寸法は、ペット用おむつ1が用いられるペットのサイズや種類などによって適宜決定されるが、その開口面積が3cm〜15cmであればよい。また、切込み11を形成する代わりに、予め開口した抜き孔を形成してもよい。
おむつ本体2の第2方向Y両端部9A,9Bに、索条15が第1方向Xに沿って、かつ第1方向Xに緊張、すなわち伸長された状態で配置される。より詳細には、外側シート6と漏出防止シート8との間であって、吸収体7および内側シート5よりも第2方向Y両端部9A,9B側の位置に内封して配設される。このように索条15が内封されることによって、第2方向Y両端部9A,9Bは、弾発的に伸縮可能である。
索条15は、弾発的に伸縮可能なものであれば、公知のあらゆる素材を用いることができ、本実施形態では細いゴム紐が用いられる。また、索条15の数は、弾発的に伸縮可能であれば、限られることはないが、本実施形態では、各端部9A,9Bに2本ずつ設けられる。このような索条15が設けられることによって、ペット用おむつ1の装着時には、索条15の収縮力によって第2方向Y両端部9A,9Bが立体的に立ち上げられ、いわゆるレッグギャザーが形成される。
1 ペット用おむつ
2 おむつ本体
3 係止手段
5 内側シート
6 外側シート
7 吸収体
8 漏出防止シート
10 補強シート
11 切込み

Claims (3)

  1. 予め定める第1方向の寸法が前記第1方向に垂直な第2方向の寸法よりも長いおむつ本体であって、
    不透液性を有する外側シートと、
    前記外側シートに重ねた状態で外側シートに部分的に接合される、通気性および透液性を有する内側シートと、
    互いに未接合の前記内側シートの未接合部と前記外側シートの未接合部との間に、前記第1方向一端部の端縁よりも前記第1方向他端部側に退避して配置される、吸液性を有する吸収体と、
    前記吸収体の前記第2方向両側で、かつ前記第1方向一端部の端縁から第1方向他端部の端縁まで前記第1方向に沿って延び、前記内側シートおよび前記外側シートに接合され、前記吸収体に近接する領域が起立可能な一対の漏出防止シートと、を有するおむつ本体と、
    前記漏出防止シートの前記第1方向一端部であって、かつ前記第2方向における吸収体の配置される側とは反対側の領域に設けられ、前記外側シートに係止可能な係止手段と、を含むことを特徴とするペット用おむつ。
  2. 前記内側シートおよび前記外側シートには、前記吸収体よりも前記第1方向他端部側に、前記内側シートおよび前記外側シートを貫く切込みが形成されることを特徴とする請求項1に記載のペット用おむつ。
  3. 前記係止手段は、前記外側シートに係止された状態では、前記外側シート側から外部に露出しないことを特徴とする請求項1または2に記載のペット用おむつ。
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