JP2013128880A - 描画方法 - Google Patents
描画方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013128880A JP2013128880A JP2011279448A JP2011279448A JP2013128880A JP 2013128880 A JP2013128880 A JP 2013128880A JP 2011279448 A JP2011279448 A JP 2011279448A JP 2011279448 A JP2011279448 A JP 2011279448A JP 2013128880 A JP2013128880 A JP 2013128880A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ultraviolet irradiation
- irradiation device
- droplet
- ultraviolet
- head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
【解決手段】ヘッド保持部材としてのヘッドユニット13(キャリッジ7)を第1の方向としての往路方向(X(+)方向)に走査させながら描画をおこなう時には、ヘッドユニット13の第1のノズル群を構成する吐出ヘッド33A,33Bから吐出させる第1の液滴55aよりも、ヘッドユニット13の第2の領域32bに配置され第2のノズル群を構成する吐出ヘッド33C,33Dから吐出させる第2の液滴55bの方が液滴量を大きくしている。この走査において、ヘッドユニット13の進行方向に対して後方側の側面に位置する第2紫外線照射装置15bにより、第2のノズル群を構成する吐出ヘッド33C,33DからワークWに吐出された第2の液滴55bに対して直ぐに紫外光41bの照射が行なわれる。
【選択図】図6
Description
この液滴吐出装置において、本適用例では、第1のノズル群から記録媒体に吐出される液状体の液滴の第1の液滴量と、第2のノズル群から記録媒体に吐出する液状体の液滴の第2の液滴量とを異ならせている。即ち、描画を行なう際のヘッド保持部材の走査方向(第1の方向、または第2の方向)に応じて、記録媒体に着弾した液状体の液滴に対して第1紫外線照射装置または第2紫外線照射装置から直ぐに紫外線照射が行なわれる方のノズル群(第1のノズル群または第2のノズル群)からの液滴量(第1の液滴量または第2の液滴量)と、直ぐには紫外線照射が行なわれない方のノズル群(第1のノズル群または第2のノズル群)からの液滴量(第1の液滴量または第2の液滴量)を異ならせることにより、記録媒体に着弾させた液状体が硬化するまでの濡れ広がり量を制御することができる。
本適用例の液滴吐出装置は、ヘッド保持部材の第1の方向及び第2の方向の両側面に、第1紫外線照射装置及び第2紫外線照射装置が主走査方向に対して重ならないように設けられているので、一つの紫外線照射装置が従来よりも小型化され、装置の低コスト化を図ることができる。したがって、小型化された第1紫外線照射装置及び第2紫外線照射装置により低コスト化が図られた液滴吐出装置を用いて、複数のノズルから吐出され記録媒体に着弾させた液状体の濡れ広がり量を制御して所望の描画を行なうことが可能な描画方法を提供することができる。
したがって、ヘッド保持部材の第1の方向及び第2の方向の両側面において、主走査方向に対して重ならないように設けられた比較的小型の第1紫外線照射装置及び第2紫外線照射装置により、液滴吐出装置のコスト低減を図りながら、複数のノズルから吐出され記録媒体に着弾させた液状体の液滴を、十分に、且つ、バランスよく硬化させることができるので、高精細な描画を行なうことが可能になる。
〔液滴吐出装置〕
まず、本実施形態で用いる液滴吐出装置について説明する。図1は、第1実施形態における液滴吐出装置の概略構成を示す斜視図である。また、図2は、本実施形態におけるヘッド保持部材としてのキャリッジを説明するものであり、(a)は、図1中のA視方向に見たときの正面図、(b)は、底面側からみたときの平面図である。また、図3は、本実施形態における吐出ヘッドの底面図である。また、図4は、吐出ヘッドの正断面図である。
また、図5は、本実施形態における液滴吐出装置の概略構成を示すブロック図である。
図1において、本実施形態における液滴吐出装置1は、副走査方向変位装置としてのワーク搬送装置3と、ヘッド保持部材としてのキャリッジ7と、主走査方向変位装置としてのキャリッジ搬送装置11と、を有している。
液滴吐出装置1では、ヘッドユニット13と記録媒体としてのワークWとの平面視での相対位置を変化させつつ、ヘッドユニット13から液状体を液滴として吐出させることによって、ワークWに液状体で所望のパターンを描画することができる。なお、図中のY方向はワークWの移動方向(副走査方向)を示し、X方向は平面視でY方向とは直交する方向(主走査方向)を示している。また、X方向及びY方向によって規定されるXY平面と直交する方向は、Z方向として規定される。
また、液滴吐出装置1を、例えば、液晶表示パネル等に用いられるカラーフィルターの製造や、有機EL(Electro Luminescence)装置の製造などに適用することもできる。
赤、緑及び青の3色のフィルターエレメントを有するカラーフィルターの場合、液滴吐出装置1は、例えば、基板に赤、緑及び青の各着色層を形成する工程で好適に使用され得る。この場合、ヘッドユニット13から各着色層に対応する各液状体を、ワークWに液滴として吐出させることによって、ワークWに赤、緑及び青のそれぞれのフィルターエレメントのパターンが描画される。
また、有機EL装置の製造では、例えば、赤、緑及び青の画素ごとに、各色に対応する機能層(有機層)を形成する工程で好適に使用され得る。この場合、ヘッドユニット13から各色の機能層に対応する各液状体を、ワークWに液滴として吐出させることによって、ワークWに赤、緑及び青のそれぞれの機能層のパターンが描画される。
ワーク搬送装置3は、図1に示すように、定盤21と、ガイドレール23aと、ガイドレール23bと、ワークテーブル25と、を有している。
定盤21は、例えば石などの熱膨張係数が小さい材料で構成されており、Y方向に沿って延びるように据えられている。ガイドレール23a及びガイドレール23bは、定盤21の上面21a上に配設されている。ガイドレール23a及びガイドレール23bは、それぞれ、Y方向に沿って延在している。ガイドレール23aとガイドレール23bとは、互いにX方向に隙間をあけた状態で並んでいる。
ワークテーブル25は、図示しない移動機構及び動力源によって、Y方向に往復動可能に構成されている。移動機構としては、例えば、ボールねじやリニアガイドなどを利用した機構が採用され得る。また、本実施形態では、ワークテーブル25をY方向に沿って移動させるための動力源として、図示しないワーク搬送モーターが採用されている。ワーク搬送モーターとしては、ステッピングモーター、サーボモーター、リニアモーターなどの種々のモーターが採用され得る。
ワーク搬送モーターからの動力は、移動機構を介してワークテーブル25に伝達される。これにより、ワークテーブル25は、ガイドレール23a及びガイドレール23bに沿って、すなわちY方向に沿って往復移動することができる。つまり、ワーク搬送装置3は、ワークテーブル25の載置面25aに載置されたワークWを、Y方向に沿って往復移動させることができる。以下において、Y(−)側の向きをヘッドユニット13の上流側、Y(+)側の向きをヘッドユニット13の下流側とする。
各吐出ヘッド33A〜33Dは、底面図である図3に示すように、ノズル面35を有している。ノズル面35には、複数のノズル37が形成されている。なお、図3では、ノズル37をわかりやすく示すため、ノズル37が誇張され、且つノズル37の個数が減じられている。
吐出ヘッド33において、複数のノズル37は、Y方向に沿って配列する4本のノズル列39を構成している。4本のノズル列39は、X方向に互いに隙間をあけた状態で並んでいる。各ノズル列39において、複数のノズル37は、Y方向に沿って所定のノズル間隔Pで形成されている。
以下において、4本のノズル列39のそれぞれが識別される場合に、ノズル列39a、ノズル列39b、ノズル列39c及びノズル列39dという表記が用いられる。
吐出ヘッド33A〜33Dにおいて、ノズル列39aとノズル列39bとは、互いにY方向にP/2の距離だけずれている。ノズル列39c及びノズル列39dも、互いにY方向にP/2の距離だけずれている。
ノズルプレート46は、ノズル面35を有している。複数のノズル37は、ノズルプレート46に設けられている。
キャビティープレート47は、ノズルプレート46のノズル面35とは反対側の面に設けられている。キャビティープレート47には、複数のキャビティー51が形成されている。各キャビティー51は、各ノズル37に対応して設けられており、対応する各ノズル37に連通している。各キャビティー51には、図示しないタンクから液状体53が供給される。
複数の圧電素子49は、それぞれ、振動板48のキャビティープレート47側とは反対側の面に設けられている。各圧電素子49は、各キャビティー51に対応して設けられており、振動板48を挟んで各キャビティー51に対向している。各圧電素子49は、駆動信号に基づいて、伸長する。これにより、振動板48がキャビティー51内の容積を縮小する。このとき、キャビティー51内の液状体53に圧力が付与される。その結果、ノズル37から、液状体53が液滴55として吐出される。吐出ヘッド33A〜33Dによる液滴55の吐出法は、インクジェット法の1つである。インクジェット法は、塗布法の1つである。
ここで、複数の吐出ヘッド33A〜33Dの配置について詳細に説明する。図2(b)に示すように、本実施形態では、キャリッジ7に保持されたヘッドプレート31の吐出ヘッド保持面31aには、主走査方向(X方向)において第1紫外線照射装置15aと重なる第1の領域32aと、主走査方向(X方向)において第2紫外線照射装置15bと重なる第2の領域32bとに、吐出ヘッド33A〜33Dが意図的に分けて配置される。本実施形態では、第1の領域32aに吐出ヘッド33A,33Bが配置され、第2の領域32bに吐出ヘッド33C,33Dが配置されている。ここで、第1の領域32aに配置された吐出ヘッド33A,33Bのノズル面35に設けられた複数のノズルを第1のノズル群と定義し、第2の領域32bに配置された吐出ヘッド33C,33Dのノズル面35に設けられた複数のノズルを第2のノズル群と定義する。
なお、図4に示すように、本実施形態では、縦振動型の圧電素子49が採用されているが、液状体53に圧力を付与するための加圧手段は、これに限定されず、例えば、下電極と圧電体層と上電極とを積層形成した撓み変形型の圧電素子も採用され得る。また、加圧手段としては、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズルから液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなども採用され得る。さらに、発熱体を用いてノズル内に泡を発生させ、その泡によって液状体に圧力を付与する構成も採用され得る。
液状体53は、樹脂材料、光重合開始剤及び溶媒を、成分として含んでいる。これらの成分に、顔料や染料等の色素や、親液性や撥液性等の表面改質材料などの機能性材料を添加することによって固有の機能を有する液状体53を生成することができる。顔料や染料等の色素を含有する液状体53は、例えば、ワークWに描画する画像を形成するための液状体53として採用され得る。以下において、ワークWに描画する画像を形成するための液状体53は、画像塗料と呼ばれる。
クリアインクの用途としては、例えば、画像を被覆するオーバーコート層としての用途や、画像を形成する前の下地層としての用途などが考えられる。以下において、下地層として適用される液状体53は、下地塗料と呼ばれる。
下地塗料としては、透光塗料だけでなく、透光塗料に種々の顔料を添加した液状体53を採用することもできる。例えば、白色を呈する液状体53や、金属的な光沢(メタリック)を示す液状体53なども、下地塗料として採用され得る。
光重合開始剤は、ポリマーの架橋性基に作用して架橋反応を進行させる添加剤である。光重合開始剤としては、例えば、ベンジルジメチルケタールなどが採用され得る。本実施形態では、光重合開始剤として、ラジカル型の光重合開始剤が採用されている。ラジカル型の光重合開始剤としては、例えば、チバ・ジャパン(株)社製のイルガキュア819などが採用され得る。
溶媒は、樹脂材料の粘度を調整するためのものである。
架台101は、X方向に延在しており、ワーク搬送装置3をX方向にまたいでいる。架台101は、ワークテーブル25の定盤21側とは反対側で、ワーク搬送装置3に対向している。架台101は、一対の支柱107によって支持されている。一対の支柱107は、定盤21を挟んでX方向に互いに対峙する位置に設けられている。
なお、以下においては、一対の支柱107のそれぞれを識別する場合に、支柱107a及び支柱107bという表記が用いられる。支柱107a及び支柱107bは、それぞれ、ワークテーブル25よりもZ方向の上方に突出している。これにより、架台101とワークテーブル25との間には、隙間が保たれている。
前述したキャリッジ7は、ガイドレール103に支持されている。キャリッジ7がガイドレール103に支持された状態において、吐出ヘッド33A〜33Dの各ノズル面35は、Z方向においてワークテーブル25側に向いている(図2〜4を参照)。キャリッジ7は、ガイドレール103によってX方向に沿って案内され、X方向に往復動可能な状態でガイドレール103に支持されている。なお、平面視で、キャリッジ7がワークテーブル25に重なっている状態において、ノズル面35とワークテーブル25の載置面25aとは、互いに隙間を保った状態で対向する。
キャリッジ搬送モーターからの動力は、移動機構を介してキャリッジ7に伝達される。これにより、キャリッジ7は、ガイドレール103に沿って、すなわちX方向に沿って往復移動することができる。つまり、キャリッジ搬送装置11は、キャリッジ7に支持されたヘッドユニット13を、X方向に沿って往復移動させることができる。以下において、X(+)側の方向への移動を往路移動、X(−)側の方向への移動を復路移動とする。
上記の構成を有する液滴吐出装置1では、吐出ヘッド33をワークWに対向させた状態で、吐出ヘッド33とワークWとを相対的に往復移動させながら、吐出ヘッド33から液滴55を吐出させることによって、ワークWへのパターンの描画が行われる。
また、液滴吐出装置1は、キャリッジ搬送モーター121と、ワーク搬送モーター123と、入力装置129と、表示装置131と、を有している。
キャリッジ搬送モーター121、及びワーク搬送モーター123は、それぞれ、入出力インターフェイス133とバス119とを介して制御部111に接続されている。また、入力装置129及び表示装置131も、それぞれ、入出力インターフェイス133とバス119とを介して制御部111に接続されている。
入力装置129は、各種の加工条件を入力する装置である。表示装置131は、加工条件や、作業状況を表示する装置である。液滴吐出装置1を操作するオペレーターは、表示装置131に表示される情報を確認しながら、入力装置129を介して種々の情報を入力することができる。
なお、吐出ヘッド33及び第1紫外線照射装置15a及び第2紫外線照射装置15bは、それぞれ、入出力インターフェイス133とバス119とを介して制御部111に接続されている。
駆動制御部115は、モーター制御部141と、吐出制御部145と、第1照射制御部147及び第2照射制御部149と、表示制御部151と、を有している。
吐出制御部145は、CPU113からの指令に基づいて、吐出ヘッド33の駆動を制御する。
第1照射制御部147及び第2照射制御部149は、CPU113からの指令に基づいて、第1紫外線照射装置15a及び第2紫外線照射装置15bにおける光源45a,45bの発光状態を制御する。
表示制御部151は、CPU113からの指令に基づいて、表示装置131の駆動を制御する。
また、第1紫外線照射装置15aは、ヘッドユニット13が主走査方向における第2の方向としての復路方向(X(−)方向)に移動するときにヘッドユニット13の後方に位置するよう設けられている。
第1紫外線照射装置15a及び第2紫外線照射装置15bは、紫外光41a,41bを発する光源45a,45bをそれぞれ有している。光源45a,45bからの紫外光41a,41bは、吐出ヘッド33A〜33Dの上記した第1及び第2のノズル群から吐出された液状体53(53a,53b)の硬化を促進させる。液状体53は、紫外光41a,41bの照射を受けると、硬化が促進する。
光源45a,45bとしては、例えば、LED、LD、水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、エキシマランプ等の種々の光源45a,45bが採用され得る。
次に、液滴吐出装置1における描画方法について説明する。図6は、第1実施形態における液滴吐出装置の描画動作を図1中のA視方向に見て示す説明図である。また、図7は、第1実施形態における描画処理の流れを示すフローチャートである。
まず、図5に沿って、液滴吐出装置1における描画処理について説明する。
図5において、液滴吐出装置1では、制御部111が入力装置129から入出力インターフェイス133及びバス119を介して描画データを受け取ると、CPU113によって図7に示す描画処理が開始される。
ここで、描画データは、液状体53でワークWに描画すべきパターンを指示するものであり、描画すべきパターンがビットマップ状に表現されている。ワークWへのパターンの描画は、吐出ヘッド33をワークWに対向させた状態で、吐出ヘッド33A〜33Dが設けられたヘッドユニット13を保持するキャリッジ7とワークWとを相対的に往復移動させながら、各吐出ヘッド33A〜33Dから液状体の液滴を所定周期で吐出させることによって行われる。
ここで、液滴吐出装置1では、描画エリアが設定されている。描画エリアは、図1に示すワークテーブル25によって副走査方向としてのY方向に沿って描かれる軌跡と、吐出ヘッド33A〜33Dによって主走査方向としてのX方向に沿って描かれる軌跡とが重なり合う領域である。
そして、往路開始位置は、キャリッジ7をX方向に沿って往復移動させるときの往路が開始する位置である。本実施形態では、往路開始位置は、平面視で、描画エリアの外側に位置している。本実施形態では、往路開始位置は、平面視で、描画エリアの支柱107a側に位置している。
ここで、キャリッジ7の往復移動では、キャリッジ7は、上述した往路開始位置と復路開始位置との間を往復移動する。つまり、往路開始位置から復路開始位置で折り返して往路開始位置に戻る経路がキャリッジ7の1往復である。このため、本実施形態では、往路開始位置から復路開始位置に向かう経路がキャリッジ7の往路である。他方で、復路開始位置から往路開始位置に向かう経路がキャリッジ7の復路である。
なお、復路開始位置は、X方向に描画エリアを挟んで往路開始位置に対峙する位置である。復路開始位置は、平面視で、描画エリアの外側に位置している。このため、往路開始位置と復路開始位置とは、平面視で、描画エリアをX方向に挟んで互いに対峙している。本実施形態では、復路開始位置は、平面視で、描画エリアの支柱107b側に位置している。
次いで、ステップS5において、CPU113は、吐出ヘッド33の位置が往路における描画開始位置に到達したか否かを判定する。
ここで、描画開始位置は、描画エリア内で吐出ヘッド33A〜33Dから液状体の液滴の吐出を開始させる位置である。
このとき、吐出ヘッド33A〜33Dの位置が描画開始位置に到達した(Yes)と判定されると、処理がステップS6に移行する。他方で、吐出ヘッド33の位置が描画開始位置に到達していない(No)と判定されると、吐出ヘッド33A〜33Dの位置が描画開始位置に到達するまで描画開始位置に到達したか否かの判定を繰り返す。
ここで、描画停止位置は、描画エリア内で吐出ヘッド33A〜33Dから液滴の吐出を停止させる位置である。
このとき、吐出ヘッド33A〜33Dの位置が描画停止位置に到達した(Yes)と判定されると、処理がステップS8に移行する。他方で、吐出ヘッド33A〜33Dの位置が描画停止位置に到達していない(No)と判定されると、吐出ヘッド33A〜33Dの位置が描画停止位置に到達するまで描画停止位置に到達したか否かの判定を繰り返す。
次いで、ステップS9において、CPU113は、第2紫外線照射装置15bに対する第1照射停止指令を第1照射制御部147(図5)に出力する。このとき、第1照射制御部147は、第2紫外線照射装置15bの光源45bの駆動を制御して、第2紫外線照射装置15bの光源45bを消灯させる。
ここで、描画開始位置は、描画エリア内で吐出ヘッド33A〜33Dから液状体の液滴の吐出を開始させる位置である。
このとき、吐出ヘッド33A〜33Dの位置が描画開始位置に到達した(Yes)と判定されると、処理がステップS14に移行する。他方で、吐出ヘッド33の位置が描画開始位置に到達していない(No)と判定されると、吐出ヘッド33A〜33Dの位置が描画開始位置に到達するまで処理が待機される。
ステップS19では、CPU113は、キャリッジ7の位置が往路開始位置に到達したか否かを判定する。このとき、キャリッジ7の位置が描画開始位置に到達した(Yes)と判定されると、処理がステップS20に移行する。他方で、キャリッジ7の位置が描画開始位置に到達していない(No)と判定されるとキャリッジ7の位置が往路開始位置に到達するまでキャリッジ7の位置が往路開始位置に到達したか否かの判定を繰り返す。
次いで、ステップS22では、CPU113は、キャリッジ7の位置が復路開始位置に到達したか否かを判定する。このとき、キャリッジ7の位置が復路開始位置に到達した(Yes)と判定されると、処理がステップS23に移行する。他方で、キャリッジ7の位置が復路開始位置に到達していない(No)と判定されるとキャリッジ7の位置が復路開始位置に到達するまで処理が待機される。
なお、本実施形態では、上記ステップS20〜ステップS23は、それ以前のステップまでに第1紫外線照射装置15a及び第2紫外線照射装置15bにより照射された紫外線が当たっていない領域に紫外線照射のみを施す工程となっている。
これにより、第1のノズル群(吐出ヘッド33A,33B)から吐出された第1の液滴55aよりも大きな液滴量で第2のノズル群(吐出ヘッド33C,33D)から吐出されワークWに着弾した第2の液滴55bに対して、第2紫外線照射装置15bから直ぐに紫外光41bが照射され、濡れ広がりが少ない段階で硬化させることができる。また、前の復路方向(X(−)方向)に走査させながら描画を行なった際に、第1のノズル群(吐出ヘッド33A,33B)から吐出された第1の液滴55aよりも小さい液滴量にて第2のノズル群(吐出ヘッド33C,33D)から吐出されワークWに着弾した第2の液滴55b(図6(b)参照)に対しても、第2紫外線照射装置15bから紫外光41bが照射されるので、着弾後の濡れ広がりが抑えられた状態で硬化させることができる。
次に、上記第1実施形態の液滴吐出装置1を用いた描画方法の異なる実施形態について説明する。なお、第2実施形態では、上記第1実施形態の液滴吐出装置1をそのまま用いることができるので、同じ図面(図1〜図6)に沿って説明するとともに、同一構成については説明を省略する。
図6(a)〜(c)に示す描画方法において、第2実施形態では、図6(a),(c)に示す往路方向(X(+)方向)側に走査させながら描画するときの第2紫外線照射装置15bの紫外光41bと、図6(b)に示す復路方向(X(−)方向)側に走査させながら描画するときの第1紫外線照射装置15aの紫外光41aの紫外線照度とを異ならせることを特徴とする。
次に、図6(b)に示すように、ヘッドユニット13(キャリッジ7)を復路方向(X(−)方向)に走査させながらの描画において、ヘッドユニット13の第2のノズル群を構成する吐出ヘッド33C,33D(図2(b)参照)から吐出させる第2の液滴55bよりも、ヘッドユニット13の第1のノズル群を構成する吐出ヘッド33A,33B(図2(b)参照)から吐出させる第1の液滴55aの方が液滴量を大きくしている。この復路方向の描画においては、ヘッドユニット13の進行方向に対して後方(第1の方向)側の側面に位置する第1紫外線照射装置15aにより、ヘッドユニット13の第1のノズル群を構成する吐出ヘッド33A,33B(図2(b)参照)からワークWに吐出された第1の液滴55aと、前の往路方向(X(+)方向)の描画において、吐出ヘッド33A,33B(第1のノズル群)から吐出されワークWに着弾した第1の液滴55aに対して、第1紫外線照射装置15aにより紫外光41aの照射が行なわれる。
第1紫外線照射装置15a及び第2紫外線照射装置15bの紫外線照度を変える手段としては、光源45a及び45bの種類を変える、または、LEDなどにおいては、電流値などの電力値を変える、といった方法を挙げることができる。
これにより、往路方向に走査させながらの描画において第2紫外線照射装置15bにより硬化させる第2の液滴55bと、復路方向に走査させながらの描画において第1紫外線照射装置15aにより硬化させる第1の液滴55a及び前の往路方向に走査させながらの描画における第2の液滴55bとを、異なる各々の液滴量に応じて第1紫外線照射装置15aによる紫外光41aの紫外線照度を調整することにより適切にバランスよく硬化させることができる。
これに限らず、走査方向に応じて、ヘッドユニット13の第1のノズル群及び第2のノズル群のいずれか一方のノズルからは液滴の吐出をしない構成としてもよい。例えば、図6(a)に示す往路(X(+)方向)側に走査させながら描画するときに、ヘッドユニット13の進行方向に対して後方に位置する第2紫外線照射装置15bによって紫外光41bが照射され得る第2のノズル群を構成する吐出ヘッド33C,33Dからのみ液状体の液滴を吐出させて、紫外光41bにより硬化させる。次に、図6(b)に示す復路方向(X(−)方向)側に走査させながら描画するときに、ヘッドユニット13の進行方向に対して後方に位置する第1紫外線照射装置15aによって紫外光41aが照射され得る第1のノズル群を構成する吐出ヘッド33A,33Bからのみ液状体の液滴を吐出させて、紫外光41aにより硬化させる。
または、一方に走査させながら描画するときと、他方に走査させながら描画するときとで、第1のノズル群及び第2のノズル群のいずれか一方のノズル群からのみ液滴を吐出させたり、両方のノズル群から液滴を吐出させたりするバリエーションも可能である。例えば、図6(a)に示す往路(X(+)方向)側に走査させながら描画するときに、ヘッドユニット13の進行方向に対して後方に位置する第2紫外線照射装置15bによって紫外光41bが照射され得る第2のノズル群を構成する吐出ヘッド33C,33Dからのみ液状体の液滴を吐出させて精細な描画パターンを塗布してそれを紫外光41bにより硬化させ、次に、図6(b)に示す復路方向(X(−)方向)側に走査させながら描画するときに、第1のノズル群を構成する吐出ヘッド33A,33B及び第2のノズル群を構成する吐出ヘッド33C,33Dの両方から、例えばオーバーコート層などを形成するための液滴量の大きい吐出をさせて、その走査中には第1紫外線照射装置15aからの紫外光41aにより第1のノズル群から吐出された液状体を硬化させ、その走査中の第2のノズル群から吐出された液状体の硬化は、以降の往路方向(X(+)方向)の走査において第2紫外線照射装置15bにより行なう。
Claims (3)
- 紫外線の照射を受けて硬化する性質を有する液状体を記録媒体に向けて吐出する複数のノズルを備えた吐出ヘッドと、
前記吐出ヘッドを保持するヘッド保持部材と、
前記記録媒体に対する前記ヘッド保持部材の位置を、主走査方向に沿った第1の方向と、前記第1の方向の反対方向の第2の方向に往復移動させる主走査方向変位装置と、
前記ヘッド保持部材に対する前記記録媒体の位置を前記主走査方向と交差する副走査方向に間欠的に変化させる副走査方向変位装置と、
前記記録媒体に吐出された前記液状体に紫外線を照射する第1紫外線照射装置及び第2紫外線照射装置であって、前記ヘッド保持部材の前記主走査方向の前記第1の方向側の側面に設けられた前記第1紫外線照射装置、及び、前記ヘッド保持部材の前記第2の方向側の側面に設けられた前記第2紫外線照射装置と、を備え、
前記第1紫外線照射装置と前記第2紫外線照射装置とが、前記主走査方向において重ならないように配置され、
複数の前記ノズルが、前記主走査方向において前記第1紫外線照射装置と重なる第1の領域に配置された第1のノズル群と、前記主走査方向において前記第2紫外線照射装置と重なる第2の領域に配置された第2のノズル群とに分けて配置された液滴吐出装置を用いた描画方法であって、
前記ヘッド保持部材を前記主走査方向に走査させながら前記吐出ヘッドから前記液状体を前記記録媒体に向けて吐出させる描画動作において、前記第1のノズル群から吐出させる前記液状体の第1の液滴量と、前記第2のノズル群から吐出させる前記液状体の第2の液滴量とを異なせることを特徴とする描画方法。 - 前記ヘッド保持部材を前記第1の方向に走査させながら描画をおこなう時に、前記第2の液滴量を前記第1の液滴量よりも大きくし、
前記ヘッド保持部材を前記第2の方向に走査させながら描画をおこなう時に、前記第1の液滴量を前記第2の液滴量よりも大きくすることを特徴とする請求項1に記載の描画方法。 - 前記第1紫外線照射装置と、前記第2紫外線照射装置とで、紫外線照度が異なることを特徴とする請求項1または2に記載の描画方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011279448A JP5811828B2 (ja) | 2011-12-21 | 2011-12-21 | 描画方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011279448A JP5811828B2 (ja) | 2011-12-21 | 2011-12-21 | 描画方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013128880A true JP2013128880A (ja) | 2013-07-04 |
JP5811828B2 JP5811828B2 (ja) | 2015-11-11 |
Family
ID=48906923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011279448A Expired - Fee Related JP5811828B2 (ja) | 2011-12-21 | 2011-12-21 | 描画方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5811828B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015157268A (ja) * | 2014-02-25 | 2015-09-03 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット塗布方法 |
-
2011
- 2011-12-21 JP JP2011279448A patent/JP5811828B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015157268A (ja) * | 2014-02-25 | 2015-09-03 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット塗布方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5811828B2 (ja) | 2015-11-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11260593B2 (en) | Shaping device and shaping method | |
US8936349B2 (en) | Image forming apparatus | |
JP2018065308A (ja) | 造形装置及び造形方法 | |
JP5811828B2 (ja) | 描画方法 | |
JP2013094742A (ja) | 描画方法 | |
JP5533304B2 (ja) | 液滴吐出装置 | |
JP5842595B2 (ja) | 描画方法 | |
US9044970B2 (en) | Recording method | |
JP5793918B2 (ja) | 液体噴射装置 | |
JP2010131773A (ja) | ヘッド装置およびヘッド装置を有する装置 | |
JP5817882B2 (ja) | 液滴吐出装置 | |
JP2012055793A (ja) | 液滴吐出装置 | |
JP2012020222A (ja) | 液滴吐出装置 | |
JP5861364B2 (ja) | 描画方法、描画装置 | |
JP2011136273A (ja) | 記録方法 | |
JP5333204B2 (ja) | 記録方法 | |
JP2011136270A (ja) | 記録方法 | |
JP2011152521A (ja) | 記録方法 | |
JP2011136303A (ja) | 記録装置 | |
JP5605474B2 (ja) | 記録物 | |
JP2012218417A (ja) | 描画方法および描画装置 | |
JP2013193398A (ja) | 描画方法 | |
JP5870601B2 (ja) | 描画方法 | |
JP2012143920A (ja) | 検出方法 | |
JP2013085991A (ja) | 描画方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141127 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20150107 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150722 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150825 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150907 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5811828 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |