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JP2013120005A - 加熱調理器 - Google Patents

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JP2013120005A
JP2013120005A JP2011267945A JP2011267945A JP2013120005A JP 2013120005 A JP2013120005 A JP 2013120005A JP 2011267945 A JP2011267945 A JP 2011267945A JP 2011267945 A JP2011267945 A JP 2011267945A JP 2013120005 A JP2013120005 A JP 2013120005A
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heating
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Tomomi Uchiyama
智美 内山
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Panasonic Corp
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Abstract

【課題】複数種の食品を加熱調理し、同時に仕上げることのできる加熱調理器を提供することにある。
【解決手段】本発明の加熱調理器1は、食パン10(食品)を収納する加熱室2に、食パン10を電波加熱するためのマイクロ波を放出する回転アンテナ6と、食パン10を輻射加熱するヒーター5a、5bと、食パン10を載せる食品棚4と、メニュー設定表示部と分量設定表示部とを備え、食品棚4に載置された複数種の食品を、同時に最適な加熱状態となるように仕上げることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子オーブンレンジなどの食品を加熱調理する加熱調理器に関するものである。
従来、この種の加熱調理器は、調理温度が同じで、調理時間の異なる2種類の食品(例えば、グラタンと焼き野菜など)を同時調理するために以下のようにしていた。即ち、調理時間の長い方の食品(例えば、グラタン)をまず加熱室に投入し、ある程度調理が進んだ後に、使用者に報知し、調理時間の短い方の食品(例えば、焼き野菜)を加熱室に追加投入させ、調理を継続することにより調理の出来上がり時間を同時となるようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
また、調理温度が同じで、調理時間の異なる2種類の食品(例えば、グラタンと焼き野菜など)を同時調理するのに、まず2種類の食品を加熱室に投入し、調理を開始し、調理時間の短い食品(例えば、焼き野菜)が調理できた時点で、その旨を使用者に報知し、その食品をまず取り出させ、さらに調理を継続することにより、調理時間の長い方の食品(例えば、グラタン)を調理するようにしていた(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−4145号公報 特開2001−4153号公報
しかしながら、前記従来の加熱調理器での同時調理では、使用者が調理の途中で食品の投入あるいは取り出しなどの煩雑な作業を強要されるという課題を有していた。
また、調理温度が異なる食品では、同時調理ができないという課題も有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、調理時間あるいは調理温度の異なる複数の食品をワンタッチで同時調理し、同時に仕上げることのできる加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、食品を電波加熱するマイクロ波加熱源と、食品を輻射加熱するヒーター加熱源と、食品を加熱する加熱室と、食品を載せる食品棚と、メニュー設定表示部と分量設定表示部とを備えたものである。
この構成により、本発明の加熱調理器は、加熱室内の食品棚にメニュー設定表示部で表示された複数種の食品を、分量設定表示部で設定された分量だけ載置された後、食品を電波加熱するマイクロ波加熱源および食品を輻射加熱するヒーター加熱源とを、それぞれ制御し、加熱調理することができ、複数種の食品を同時に仕上げることができる。
また、加熱室内の食品棚に載置された複数種の食品と、食品棚の下方部に載置された食品に対し、マイクロ波加熱源およびヒーター加熱源のそれぞれを制御し、加熱調理することができる。また、食品棚の下方部に載置された食品を加熱調整表示部により最適な加熱
調理となるよう調整することにより、複数種の食品を同時に、最適に仕上げることができる。
本発明の加熱調理器によれば、複数種の食品を同時調理することができ、同時に最適に仕上げることができる。
本発明の実施の形態1における加熱調理器の正面断面図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の側面断面図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の食品棚の平面図 本発明の実施の形態2における加熱調理器の正面断面図 本発明の実施の形態2における加熱調理器の食品棚の平面図 本発明の実施の形態3における加熱調理器の正面断面図 本発明の実施の形態4における加熱調理器の正面断面図 本発明の実施の形態5における加熱調理器の正面断面図
第1の発明は、食品を電波加熱するマイクロ波加熱源と、食品を輻射加熱するヒーター加熱源と、食品を加熱する加熱室と、食品を載せる食品棚と、メニュー設定表示部と分量設定表示部とを備えた、2種類の食品を同時調理するものである。
この構成により、メニュー設定表示部で表示された2種の食品が、分量設定表示部で設定された分量だけ食品棚に載置され、マイクロ波加熱源とヒーター加熱源とを、独立して制御することにより、それぞれの食品を同時に最適な加熱状態となるように制御し、同時に仕上げることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の食品棚を、主面にマイクロ波吸収体を備えた構成としたものである。
この構成により、食品棚に載置された食品は、上面部は食品を輻射加熱するヒーター加熱源により加熱調理される。下面部はマイクロ波加熱源からのマイクロ波がマイクロ波吸収体へのエネルギ−供給により発熱する。このようにして食品棚に載置された複数種の食品は上面、下面の両面から加熱調理されることになり、複数種の食品を同時に最適な仕上がりとすることができる。
第3の発明は、特に、第2の発明の食品棚の周辺部にマイクロ波通過孔を備えた構成としたものである。
この構成により、マイクロ波の一部は食品棚の周辺部のマイクロ波通過孔を通過して、食品棚の下方から上方へ、あるいは食品棚の上方から下方へと回り込みやすくなり、食品棚上の食品、あるいは食品棚の下方の食品を直接電波加熱することができ、複数種の食品を同時に内部から効率よく加熱調理することができる。
第4の発明は、特に、第1の発明のマイクロ波加熱源を、指向性の強い回転アンテナを備えた構成としたものである。
この構成により、回転アンテナを制御することにより、マイクロ波エネルギ−を加熱室全体に供給したり、食品棚のマイクロ波吸収体へ集中して供給したり、あるいは食品棚の上方あるいは下方に集中して供給することができ、複数種の食品の加熱調理を制御するこ
とができる。
第5の発明は、特に、第1の発明において、食品を輻射加熱するヒーター加熱源を複数個備え、出力を夫々に設定できる制御部を設ける構成としたものである。
この構成により、複数種の食品に合わせて夫々に最適な出力で加熱調理を実施でき、同時に仕上げることができる。
第6の発明は、特に、第2の発明の食品棚は、食品を載せる場所を明示する構成としたものである。
この構成により、食品の載置場所が安定し、最適な加熱調理を制御することができる。
第7の発明は、特に、第1の発明において、食品の表面温度を検知する温度センサを備えた構成としたものである。
この構成により、複数個の食品の表面温度を検知することができるので、最適な加熱調理を実施でき、同時に仕上げることができる。
第8の発明は、特に、第7の発明において、分量設定を自動としたものである。
この構成により、分量を設定する煩雑な動作が不要となり、加熱調理器の利便性が向上する。
第9の発明は、食品を電波加熱するマイクロ波加熱源と、食品を輻射加熱するヒーター加熱源と、食品を加熱する加熱室と、食品を載せる食品棚と、メニュー設定表示部と分量設定表示部と加熱調整表示部とを備えた3種類の食品を同時加熱する構成としたものである。
この構成により、3種類の複数個の食品を同時に加熱調理することができ、同時に最適に仕上げることができる。
第10の発明は、特に、第9の発明の加熱調整表示部を、マイクロ波供給の分配度合いを設定する構成としたものである。
この構成により、マイクロ波のエネルギーの供給を、食品棚の上部、あるいは下部への分配度合いを制御することができ、複数個の食品を同時に最適な加熱調理状態に仕上げることができる。
第11の発明は、特に、第1または第9の発明において、食品から出た蒸気を検知する蒸気センサを設ける構成としたものである。
この構成により、加熱調理とともに蒸気を発生する冷凍加工食品などの食品との組合せであっても最適な加熱調理を同時に仕上げることができる。
第12の発明は、特に、第1または第9の発明において、加熱室の温度を検知する温度センサを備えた構成としたものである。
この構成により、加熱室の温度を正確に制御することができるので、食品の加熱調理をより最適な状態に仕上げることができる。
第13の発明は、特に、第1または第9の発明において、スチーム供給部を備えた構成としたものである。
この構成により、食品の加熱調理の各段階で、スチ−ムを加熱室内に供給することができ、食品をよりよい最適な状態に仕上げることができる。
第14の発明は、特に、第1または第9の発明において、熱風循環ヒーターを備えた構成としたものである。
この構成により、オーブン調理などの食品との組合せであっても最適な状態に同時に仕上げることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の正面断面図を示す。加熱調理器1は、食品を収納する加熱室2と、加熱室2の支持部3a、3bにより保持された食品棚4と、食品を輻射加熱するヒーター5aと、食品を電波加熱するマイクロ波を放出する指向性の鋭い回転アンテナ6とから構成される。
食品棚4は、主面の下部にマイクロ波吸収体7を有する。また、回転アンテナ6は、回転軸8を中心軸として回転し、マイクロ波放出口9からマイクロ波を加熱室2内に放出する。食パン10などの食品は、食品棚4に載置される。
図2は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器1の側面断面図を示す。食品を輻射加熱するヒーター5a、5bは、図2に示すように2本並列して設けた。加熱室2のドア11は、内部を見るための透明ガラス窓部分12を有し、取っ手13により開閉自在とした。卵14などの食品は、食品棚4に載置し、食パン10と前後するように並べた。
なお、食品棚4と加熱室2の奥壁面18との間には隙間16、食品棚4とドア11のガラス窓部分12との間には隙間17が設けてある。
以上のように構成された加熱調理器1について、以下その動作、作用について説明する。まず、食品棚4の上に食品を図1、図2に示すように並べる。即ち、この場合、ト−スト用の食パン10を加熱室2のドア側に2枚並べ、目玉焼き用の卵14を加熱室2の奥側に2個並べる。
メニュー設定表示部(図示せず)の、例えばモ−ニングセット(ト−スト&目玉焼き)を選択し、分量設定表示部(図示せず)を2人分と設定し、調理を開始する。回転アンテナ6からマイクロ波を加熱室2内に放出し、そのエネルギ−を食品棚4のマイクロ波吸収体7に供給し、食品棚4を加熱し、食パン10および卵14を下から加熱調理するとともに、ヒーター5a、ヒーター5bを用いて食パン10および卵14を上から加熱調理する。
8枚切り食パンの1枚の重量は約49g、卵1個の正味重量は約50gで両者の重量はほぼ同じである。しかし、食品に含まれている水分は食パンが38%、卵が76%で重量は同じでも卵の水分量は食パンの約2倍である。従って、卵を調理するのには食パンより多くのパワーが必要となる。この場合、回転アンテナ6の指向性を利用して、より多くの
パワーを多く必要とする食品(卵14)と接する方のマイクロ波吸収体7にマイクロ波を集中するようにマイクロ波パワー分配比率を制御するようにする。
また、回転アンテナ6の指向性を利用して、卵14が置かれている方の隙間16に向けてマイクロ波を放出するように回転アンテナ6を制御すると、マイクロ波は食品棚4の周囲の隙間16から、隙間17よりも多く上方空間へ回り込むことができ、卵14を直接電波加熱することができる。
なお、卵黄膜につまようじなどで穴を開けておくと加熱時に破裂することはない。また、2本並列して設置されたヒーター5a、ヒーター5bは、よりパワーの必要な食品(卵14)に近い方の加熱室の奥に設置されたヒーター5bの方に多くのパワーが入るように制御する。
このようにして、条件の異なる複数の食品、食パンと卵とを、上下両面を、同時に最適に仕上がるように調理することができる。
図3に、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の食品棚4の別の形態の平面図を示す。食品棚4の下面全面にわたりマイクロ波吸収体7が設けられている。従って、マイクロ波を吸収すると発熱し、食品棚に載置された食品を、食品の下面側から加熱することができる。
食品棚4に載置された食品は、発熱する食品棚4に接することになるので、食品は食品棚4の温度によっては下面に焦げ目を付けることができるようになる。
矩形の孔のマイクロ波透過孔19a、19b、19cおよびマイクロ波透過孔20a、20b、20cは食品棚4の加熱調理器のドア側および奥側に設けられたマクロ波透過孔を示す。指向性の強い回転アンテナ6からのマイクロ波が、この透過孔に向けて放出されると、マイクロ波はこの透過孔を透過し、食品棚4の上部へと透過し、食品棚4の上部空間へ導かれ、食品棚4に載置された食品を、直接電波加熱調理することが可能となる。
また、マイクロ波が透過孔以外の加熱室左右方向に向けて放出されると、食品棚4と支持部3a、3bとの間には隙間がないのでマイクロ波は食品棚4の下部空間に導かれ、その結果、食品棚4の下面のマイクロ波吸収体7に吸収されることになり、マイクロ波吸収体7を発熱させ、食品棚4を加熱することになる。
このように、食品棚4にマイクロ波透過孔19a、19b、19c、20a、20b、20cを設けたことにより、回転アンテナ6からのマイクロ波は、このマイクロ波透過孔を透過して、食品棚4の下部から上部、あるいは上部から下部へとより効率よく透過することができるので、マイクロ波を供給する回転アンテナ6は、加熱室の天部もしくは下部の少なくとも一方にありさえすれば、食品棚4の上部空間もしくは下部空間にマイクロ波エネルギ−を供給することが可能となるので、食品が食品棚4のどちらにあってもマイクロ波により加熱調理することができる。
また、マイクロ波を供給する回転アンテナ6は、加熱室2の側面にあっても、マイクロ波を加熱室2内に供給することができれば、上記と同様な効果は得られる。
なお、破線の円21および破線の四角22は、卵および食パンを載置する位置を示している。このように、食品を載置する位置を明示することにより、食品の置き間違いが無くなり、食品位置を正確に認識することができ、回転アンテナの指向性を利用して複数種の食品の加熱調理を同時に間違いなく実施することが可能となる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の第2の実施の形態における加熱調理器の正面断面図を示す。
加熱室2の上部側面に食品の表面温度を検知する温度センサ25を設けた。図示した角度θは温度センサ25の視野角を示し、食品棚4の概ね半分程度が認識可能となるよう設定した。また、温度センサ25は左右に首振り可能とし、首振りと連動して食品の表面温度を検知できる構成とした。このため、食品の面積の大小、形状、概ね円形、あるいは概ね四角形などと認識することができ、また、食品の表面温度を検知しながら加熱調理することができるので、食品を最適な加熱状態に仕上げることができる。
食パンの切り口は、四角形でサイズは約11×13.5cmなので面積は約149平方cmとなり、目玉焼きは円形で直径約10cmなので面積は約79平方cmである。目玉焼きは食パンの約0.53倍の面積である。このように両者には形状や面積で明らかな差がある。
なお、この場合、図5の本発明の第2の実施の形態における加熱調理器の食品棚の平面図に示すように、食品棚4の食品載置位置を示す破線の円21および破線の四角22の中に、数字の1および数字の2を明示した。即ち、一人分の場合、食品は数字の1の方に載置するように、また、二人分の場合は、数字の1、数字の2の部分に食品を載置するようにした。
このようにすることにより、一人分であっても、二人分であっても、必ず温度センサ25で検知することができるようになる。したがって、この場合には、分量設定表示部が不要となり、使い勝手がよりよくなるという結果が得られる。
さらに、温度センサ25は前後左右に首振り可能とし、首振りと連動して食品棚4の全領域の表面温度を検知できる構成とすれば、食品棚4の食品載置位置を示す破線の円21および破線の四角22の中に明示した、数字の1および数字の2のどの部分に食品が載せられているかを検知することができるようになるので分量の判別がより精度良くでき、最適加熱状態に仕上げることができる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の第3の実施の形態における加熱調理器1の正面断面図を示す。図6において、カップなどの容器が食品棚の下部空間に載置されている様子を示す。
このように構成された加熱調理器1について、以下その動作、作用について説明する。まず、食品を図6に示すように並べる。即ち、この場合ト−スト用の食パン10を加熱室2のドア側に2枚並べ、目玉焼き用の卵14を加熱室2の奥側に2個並べる。
さらに、食品棚4の下部空間に牛乳などの飲料を入れたカップ2個23、24をセットする。メニュー設定表示部(図示せず)の、例えばモ−ニングトリプル(ト−スト、目玉焼き&牛乳)を選択し、分量設定表示部(図示せず)に2人分と設定し、調理を開始する。回転アンテナ6からマイクロ波を放出し、食品棚4の下部空間に載置されたカップ23、24を温めながら、食品棚4のマイクロ波吸収体7をも温めることができる。
また、ヒーター5a、ヒーター5bは食品棚4の上の食品(食パンおよび卵)を加熱することになる。実施の形態1と同様にマイクロ波を卵14に近い隙間16の方へ指向するよう回転アンテナ6を制御し、2本並列して設置された2本のヒーターの内、加熱室の奥側に設置された卵14に近い方のヒーター5bの方により多くのパワーが入るように制御
する。このようにして、食パン10および卵14は、上面および下面から加熱調理されるとともに、カップ23、24も同時に温められ、3種の食品がそれぞれ加熱調理されることになり、同時に最適加熱状態に仕上げることができる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の第4の実施の形態における加熱調理器の正面断面図を示す。
加熱室2の上部側面に、食品の表面温度を検知する温度センサ25を設けた。角度θは温度センサ25の視野角を示し、食品棚4の概ね半分程度が認識可能となるよう設定した。また、温度センサ25は、左右に首振り可能とし、首振りと連動して食品の表面温度を検知できる構成とした。このため、食品の形状、概ね円形、あるいは概ね四角形などと認識することができ、また、食品の表面温度を検知しながら加熱調理することができるので、食品を最適な加熱状態に仕上げることができる。
また、この場合にも、図5に示したように、食品棚4に食品を載置する位置を示す破線の円および破線の四角、あるいは、載置する順番を示す数字の11および数字の2を明示した。
このため、一人分であっても、二人分であっても、必ず温度センサで検知することができるようになる。したがって、食品の表面温度を検知しながら食品を加熱調理することができるので、分量設定表示部が不要となり、使い勝手がよりよくなるという結果が得られた。
なお、食品棚4に載置した手前の食品と奥の食品とで開始温度が異なる場合、例えば、手前に冷蔵ソーセージ、奥に冷凍から揚げといった弁当のおかずなどとの組み合わせの場合には、温度センサ25で検出して食品の温度が低い方に近い側のヒーター5bにより多くのパワーが入るように制御する。このようにして、食品の開始温度が異なっていても、同時に最適な加熱状態となるように仕上げることができる。
しかしながら、食品棚4の下部空間に載置された食品の温度は検知することができないので、マイクロ波を放出する回転アンテナ6の制御は、予め決められた分配比率で、食品棚4の下部空間に載置された食品を加熱調理するように設定しておく。
なお、食品棚4の下部空間に載置された食品の加熱調理に過不足が生じる場合がありうる。この場合には、マイクロ波供給の分配度合いを設定する構成とした加熱調整表示部を調整して、マイクロ波の供給分配度合いを設定する。
即ち、食品の加熱調理が不足しがちの場合には、加熱調整表示部の設定を“追加”と設定することにより、マイクロ波の供給が食品棚の下部空間に載置された食品により多く供給され、食品棚4のマイクロ波吸収体7への供給および、食品棚4の上部空間への供給を抑えるように回転アンテナ6を制御する。
また、食品の加熱調理が過度になりがちの場合には、加熱調整表示部の設定を“弱く”と設定することにより、マイクロ波の供給が食品棚4の下部空間に載置された食品により少なく供給されるようにし、食品棚4のマイクロ波吸収体7への供給および、食品棚4の上部空間への供給をより多くするように回転アンテナ6を制御する。このように加熱調整表示部を調整することにより、3種の食品を、最適に同時加熱調理し、仕上げることができる。
なお、“追加”と設定した場合はマイクロ波の出力や時間を少なくし、ヒーターの出力
や時間を多くするよう制御しても良い。
また、“弱く”と設定した場合はマイクロ波の出力や時間を多くし、ヒーターの出力や時間を少なくするよう制御しても良い。
(実施の形態5)
図8は、本発明の第5の実施の形態における加熱調理器の正面断面図を示す。
加熱室2の上部側面の排気孔に、食品から出る蒸気を検知する蒸気センサ26を設けた。この構成により、例えば、食品棚4の下部空間に載置されたスープなどを入れたカップ23、カップ24が加熱されると発生する蒸気を検知することできる。
このため、食品棚4の下部空間に載置されたスープなどを入れたカップ23、カップ24の加熱状態を検知、認識することができ、最適な加熱状態の度合いを知ることができ、マイクロ波の出力を制御することができるので、最適な仕上がり状態とすることができる。
また、この構成により、弁当のおかずセット、例えば、食品棚の下部空間に冷凍しゅうまいを、食品棚上にチルドソーセージと冷凍から揚げを、それぞれ載置し、加熱調理することが可能となる。
また、モーニングセット、例えば、食品棚の下部空間にゆで野菜を、食品棚上に食パンおよび卵などを載置し、加熱調理することが可能となる。
以上、説明したように本発明の加熱調理器では、複数個の食品を同時に最適な加熱状態に加熱調理することができ、同時に仕上げることができるので、加熱調理器の利便性が大いに向上することになる。
なお、加熱室の雰囲気温度を検知する温度センサを設けると、さらに加熱室の雰囲気温度を精度よく制御することができるので、食品をさらに良好な調理状態に仕上げることができる。
また、加熱室へのスチ−ム供給を可能とするスチ−ム供給部を設けると、食品の乾燥を防止したりできるので、より多彩な食品を、より良好な調理状態に仕上げることができる。
また、加熱室に熱風循環ヒーターを設けると、加熱室の雰囲気温度のムラを解消することができるので、庫内一杯に載置された食品であっても、温度ムラを緩和し良好な調理状態に仕上げることができる。
以上のように本発明の加熱調理器は複数種の食品を同時に仕上げることが可能となるので、実施の形態で説明したメニュー以外にも展開が可能で、加熱調理器の利便性が大いに向上するので、調理器の用途に有効である。
1 加熱調理器
2 加熱室
4 食品棚
5a、5b ヒーター(ヒーター加熱源)
6 回転アンテナ
7 マイクロ波吸収体
9 マイクロ波放出口
10 食パン
14 卵
19a、19b、19c、20a、20b、20c マイクロ波透過孔(マイクロ波通過孔)
25 温度センサ
23,24 カップ
26 蒸気センサ

Claims (14)

  1. 食品を電波加熱するマイクロ波加熱源と、食品を輻射加熱するヒーター加熱源と、食品を加熱する加熱室と、食品を載せる食品棚と、メニュー設定表示部と分量設定表示部とを備えた、2種類の食品を同時調理する加熱調理器。
  2. 食品棚は、主面にマイクロ波吸収体を備えた請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 食品棚は、周辺部にマイクロ波通過孔を備えた請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 食品を電波加熱するマイクロ波加熱源は、指向性の強い回転アンテナを備えた請求項1に記載の加熱調理器。
  5. 食品を輻射加熱するヒーター加熱源を複数個備え、出力を夫々に設定できる制御部を備えた請求項1に記載の加熱調理器。
  6. 食品棚は、食品を載せる場所を明示する構成とした請求項2に記載の加熱調理器。
  7. 食品の表面温度を検知する温度センサを備えた請求項1に記載の加熱調理器。
  8. 分量設定を自動とした請求項7に記載の加熱調理器。
  9. 食品を電波加熱するマイクロ波加熱源と、食品を輻射加熱するヒーター加熱源と、食品を加熱する加熱室と、食品を載せる食品棚と、メニュー設定表示部と分量設定表示部と加熱調整表示部とを備えた、3種類の食品を同時調理する加熱調理器。
  10. 加熱調整表示部は、マイクロ波の供給分配度合いを設定する請求項9に記載の加熱調理器。
  11. 食品から出た蒸気を検知する蒸気センサを備えた請求項1または9に記載の加熱調理器。
  12. 加熱室の温度を検知する温度センサを備えた請求項1または9に記載の加熱調理器。
  13. スチーム供給部を備えた請求項1または9に記載の加熱調理器。
  14. 熱風循環ヒーターを備えた請求項1または9に記載の加熱調理器。
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