JP2013119345A - 車両用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】比較的シンプルな構成により、シート後方からの衝撃を緩和することにある。
【解決手段】送風装置10のエアを、起立部材(8)内に配設されるダクト部材20を介して、起立部材(8)の吹出部24から着座側に送風可能である車両用シート2において、起立部材(8)を起立状態としたとき、ダクト部材20のシート後方を臨む面20xの一部又は全部が、シート後方に凸の曲面形状を有するとともに、車両用シート2とは異なる他部材との衝突で撓み変形可能である。
【選択図】図2
【解決手段】送風装置10のエアを、起立部材(8)内に配設されるダクト部材20を介して、起立部材(8)の吹出部24から着座側に送風可能である車両用シート2において、起立部材(8)を起立状態としたとき、ダクト部材20のシート後方を臨む面20xの一部又は全部が、シート後方に凸の曲面形状を有するとともに、車両用シート2とは異なる他部材との衝突で撓み変形可能である。
【選択図】図2
Description
本発明は、送風装置と、ダクト部材(送風装置のエアが通過可能な管部材)を備えた車両用シートに関する。
この種の車両用シートとして、特許文献1に開示の車両用シートが公知である。この車両用シートは、シートクッションと、シートバックと、ヘッドレストと、送風装置と、ダクト部材を有する。
シートバックは、シートクッションに対して起立可能に連結する部材である。またヘッドレストは、シートバック上部に取付けられる部材であり、シート上下に分割することができる。そしてダクト部材は、長尺な円筒状の管部材(両端開放状)であり、一側が略L字状に屈曲する(吹出口が形成される)。
シートバックは、シートクッションに対して起立可能に連結する部材である。またヘッドレストは、シートバック上部に取付けられる部材であり、シート上下に分割することができる。そしてダクト部材は、長尺な円筒状の管部材(両端開放状)であり、一側が略L字状に屈曲する(吹出口が形成される)。
公知技術では、シートバック下部に送風装置を内設しつつ、ダクト部材を介してシート着座側にエアを吹出す。
このときダクト部材の他側を送風装置に連通しつつ、ダクト部材の一側(吹出口)を、ヘッドレストに向けて延長する。つぎにダクト部材を、シートバック上部からヘッドレスト内に挿通しつつ、吹出口を、シート着座側に向ける。そしてヘッドレストをシート上下に分割して吹出口を露出させることにより、送風装置のエアを乗員頭部等に吹出すことができる。
このときダクト部材の他側を送風装置に連通しつつ、ダクト部材の一側(吹出口)を、ヘッドレストに向けて延長する。つぎにダクト部材を、シートバック上部からヘッドレスト内に挿通しつつ、吹出口を、シート着座側に向ける。そしてヘッドレストをシート上下に分割して吹出口を露出させることにより、送風装置のエアを乗員頭部等に吹出すことができる。
ところで上述のシート構成では、車両衝突時などの衝撃により、車両用シートの後面側に他部材(貨物等)がぶつかることがあった。このため公知技術の車両用シートでは、シート後方からの衝撃により、ダクト部材などが破損するおそれがあった。
もっとも車両用シートに、シート後方からの衝撃を緩和する部材を設けることもできるが、そうするとシート構成が複雑化しがちである。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、比較的シンプルな構成により、シート後方からの衝撃を緩和することにある。
もっとも車両用シートに、シート後方からの衝撃を緩和する部材を設けることもできるが、そうするとシート構成が複雑化しがちである。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、比較的シンプルな構成により、シート後方からの衝撃を緩和することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の車両用シートは、シートクッションと、シートクッションに対して起立可能に連結するシートバックやヘッドレスト等の起立部材と、起立部材内に配設される送風装置を有する。
そして送風装置のエアを、起立部材内に配設されるダクト部材を介して、起立部材の吹出部から着座側に送風可能である。
ここで上述のシート構成では、車両衝突時などの衝撃により、起立部材の後面側に他部材(貨物等)がぶつかることがある。このためこの種のシート構成では、比較的シンプルな構成により、シート後方からの衝撃を緩和できることが望ましい。
そして送風装置のエアを、起立部材内に配設されるダクト部材を介して、起立部材の吹出部から着座側に送風可能である。
ここで上述のシート構成では、車両衝突時などの衝撃により、起立部材の後面側に他部材(貨物等)がぶつかることがある。このためこの種のシート構成では、比較的シンプルな構成により、シート後方からの衝撃を緩和できることが望ましい。
そこで本発明では、起立部材を起立状態としたとき、ダクト部材のシート後方を臨む面の一部又は全部が、シート後方に凸の曲面形状を有するとともに、車両用シートとは異なる他部材との衝突で撓み変形可能である。
本発明では、他部材の衝突による衝撃を、ダクト部材(湾曲形状を有する部分)の撓み変形などで緩和できる(ダクト部材を、衝撃緩和のための部材に兼用できる)。
本発明では、他部材の衝突による衝撃を、ダクト部材(湾曲形状を有する部分)の撓み変形などで緩和できる(ダクト部材を、衝撃緩和のための部材に兼用できる)。
第2発明の車両用シートは、第1発明の車両用シートであって、上述の起立部材に、シート外のエアを送風装置に供給する供給部を設ける。
そこで本発明では、上述の供給部を、起立部材のシート後方を臨む面側とは異なる面側に配置する。こうすることで供給部が、ダクト部材と他部材の衝突を極力阻害しない構成となる。
そこで本発明では、上述の供給部を、起立部材のシート後方を臨む面側とは異なる面側に配置する。こうすることで供給部が、ダクト部材と他部材の衝突を極力阻害しない構成となる。
本発明に係る第1発明によれば、比較的シンプルな構成により、シート後方からの衝撃を緩和することができる。また第2発明によれば、シート後方からの衝撃をより確実に緩和することができる。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図3を参照して説明する。各図には、適宜、車両用シート前方に符号F、車両用シート後方に符号B、車両用シート上方に符号UP、車両用シート下方に符号DWを付す。なお図1では、便宜上、一部の流路部にのみ符号を付すこととする。
図1の車両用シート2は、シートクッション4と、シートバック6と、ヘッドレスト8を有する。これら各部材は、シート骨格をなすフレーム部材(4F,6F,8F)と、シート外形をなすクッション材(4P,6P,8P)と、クッション材に被覆の表皮材(4S,6S,8S)とを有する。
そして車両用シート2の後方には、他の車両用シート(乗員)や貨物などの他部材Xが配置する(図2を参照)。
図1の車両用シート2は、シートクッション4と、シートバック6と、ヘッドレスト8を有する。これら各部材は、シート骨格をなすフレーム部材(4F,6F,8F)と、シート外形をなすクッション材(4P,6P,8P)と、クッション材に被覆の表皮材(4S,6S,8S)とを有する。
そして車両用シート2の後方には、他の車両用シート(乗員)や貨物などの他部材Xが配置する(図2を参照)。
[起立部材]
ここで本実施例では、シートバック6とヘッドレスト8(起立部材)が、シートクッション4に対して相対的に起倒可能である(図1を参照)。
シートバック6は、リクライニング機構(図示省略)を介してシートクッション4後部に起倒可能に連結する。
またヘッドレスト8(詳細後述)はシートバック6上部に取付けられており、シートバック6とともに起倒可能である。本実施例では、ヘッドレスト8に送風装置10を取付けて、ダクト部材20を介して乗員頭部に向けてエアを吹出す構成とする(各装置等の詳細は後述する)。
ここで本実施例では、シートバック6とヘッドレスト8(起立部材)が、シートクッション4に対して相対的に起倒可能である(図1を参照)。
シートバック6は、リクライニング機構(図示省略)を介してシートクッション4後部に起倒可能に連結する。
またヘッドレスト8(詳細後述)はシートバック6上部に取付けられており、シートバック6とともに起倒可能である。本実施例では、ヘッドレスト8に送風装置10を取付けて、ダクト部材20を介して乗員頭部に向けてエアを吹出す構成とする(各装置等の詳細は後述する)。
ところで上述のシート構成では、車両衝突時などの衝撃により、ヘッドレスト8等の起立部材の後面側に他部材X(貨物等)がぶつかることがあった(図2を参照)。
このことから上記シート構成では、比較的シンプルな構成により、シート後方からの衝撃を緩和できることが望ましい。このようにシート後方からの衝撃を緩和することで、ダクト部材20などの破損を極力阻止できる。
そこで本実施例では、後述する比較的シンプルな構成により、シート後方からの衝撃を緩和することとした。以下各構成について詳述する。
このことから上記シート構成では、比較的シンプルな構成により、シート後方からの衝撃を緩和できることが望ましい。このようにシート後方からの衝撃を緩和することで、ダクト部材20などの破損を極力阻止できる。
そこで本実施例では、後述する比較的シンプルな構成により、シート後方からの衝撃を緩和することとした。以下各構成について詳述する。
[ヘッドレスト]
ヘッドレスト8は、上述の基本構成(8F,8P,8S)と、一対のステー部材8aと、後述の構成(送風装置10,ダクト部材20)を有する(図1〜図3を参照)。
フレーム部材8Fは、シート骨格をなす枠部材(アーチ状)であり、クッション材8Pは、シート外形をなす弾性部材(典型的にポリウレタンフォーム製)である。
また表皮材8Sは、クッション材8Pを被覆する部材(典型的に袋状)であり、布帛や皮革にて構成できる。表皮材8Sの裏面(クッション材を臨む面)には、面状のパッド材8x(例えば軟質ポリウレタンフォーム製)が設けられる。本実施例では、表皮材の8Sの着座面と下面にそれぞれ孔部(符号省略)を設けて、後述のダクト部材20(供給部22,吹出部24)を挿設可能とする。
ヘッドレスト8は、上述の基本構成(8F,8P,8S)と、一対のステー部材8aと、後述の構成(送風装置10,ダクト部材20)を有する(図1〜図3を参照)。
フレーム部材8Fは、シート骨格をなす枠部材(アーチ状)であり、クッション材8Pは、シート外形をなす弾性部材(典型的にポリウレタンフォーム製)である。
また表皮材8Sは、クッション材8Pを被覆する部材(典型的に袋状)であり、布帛や皮革にて構成できる。表皮材8Sの裏面(クッション材を臨む面)には、面状のパッド材8x(例えば軟質ポリウレタンフォーム製)が設けられる。本実施例では、表皮材の8Sの着座面と下面にそれぞれ孔部(符号省略)を設けて、後述のダクト部材20(供給部22,吹出部24)を挿設可能とする。
そして一対のステー部材8aは、それぞれ棒状の部材(円筒状)であり、ヘッドレスト8下部から突出する。
本実施例では、一対のステー部材8aの上部を、所定間隔(送風装置10を配置可能なクリアランス)を設けてヘッドレスト8内に配設する。また各ステー部材8aの下部を、ヘッドレスト8下方に突出配置しつつ、シートバック6に向けて延ばす。そして各ステー部材8aをシートバック6上方(フレーム部材6F)に取付けることで、ヘッドレスト8をシートバック6上部に取付けることができる。
本実施例では、一対のステー部材8aの上部を、所定間隔(送風装置10を配置可能なクリアランス)を設けてヘッドレスト8内に配設する。また各ステー部材8aの下部を、ヘッドレスト8下方に突出配置しつつ、シートバック6に向けて延ばす。そして各ステー部材8aをシートバック6上方(フレーム部材6F)に取付けることで、ヘッドレスト8をシートバック6上部に取付けることができる。
[送風装置]
送風装置10は、中空の箱体(略円筒状)であり、送風機構(符号省略)を有する(図1〜図3を参照)。
送風機構として、軸流式の機構(装置軸方向に沿って送風する機構)や、遠心式の機構(装置軸方向から吸気しつつ遠心方向に送風する機構)を例示できる。ここで遠心式の送風機構として、多翼ファン(シロッコファン)、プレートファン、ターボファン、翼形ファン、リミットロードファンを例示できる。
送風装置10は、中空の箱体(略円筒状)であり、送風機構(符号省略)を有する(図1〜図3を参照)。
送風機構として、軸流式の機構(装置軸方向に沿って送風する機構)や、遠心式の機構(装置軸方向から吸気しつつ遠心方向に送風する機構)を例示できる。ここで遠心式の送風機構として、多翼ファン(シロッコファン)、プレートファン、ターボファン、翼形ファン、リミットロードファンを例示できる。
[ダクト部材]
ダクト部材20は、送風装置10のエアが通過可能な管部材(両端開放状)であり、複数の部位(後述)と、供給部22と、吹出部24と、熱交換部26を有する(図2を参照)。ダクト部材20は、撓み変形可能な材質(例えばポリプロピレンやポリエチレンなどの樹脂,エラストマ)にて構成できる。
そして供給部22は、略L字状の中空管材(両端開放状)であり、ダクト部材20の一端に挿設できる。
また吹出部24は平板状の部材であり、複数の開口部位24aと、取付け部位24bを有する。取付け部位24bは、吹出部24(平板状)の中央に突設する筒状部位(中空)であり、ダクト部材20の他端に挿設できる。また開口部位24aは、吹出部24の貫通孔であり、同部の中央(取付け部位24bを臨む位置)に形成できる。
また熱交換部26(略矩形の部材)は、送風装置10のエアを温調(暖房又は冷房)する部材であり、典型的にエアの通過可能な構造を有する。この種の熱交換部26(機構)として、フィンチューブ式熱交換機構、プレート式熱交換機構、多管式熱交換機構を例示できる。
ダクト部材20は、送風装置10のエアが通過可能な管部材(両端開放状)であり、複数の部位(後述)と、供給部22と、吹出部24と、熱交換部26を有する(図2を参照)。ダクト部材20は、撓み変形可能な材質(例えばポリプロピレンやポリエチレンなどの樹脂,エラストマ)にて構成できる。
そして供給部22は、略L字状の中空管材(両端開放状)であり、ダクト部材20の一端に挿設できる。
また吹出部24は平板状の部材であり、複数の開口部位24aと、取付け部位24bを有する。取付け部位24bは、吹出部24(平板状)の中央に突設する筒状部位(中空)であり、ダクト部材20の他端に挿設できる。また開口部位24aは、吹出部24の貫通孔であり、同部の中央(取付け部位24bを臨む位置)に形成できる。
また熱交換部26(略矩形の部材)は、送風装置10のエアを温調(暖房又は冷房)する部材であり、典型的にエアの通過可能な構造を有する。この種の熱交換部26(機構)として、フィンチューブ式熱交換機構、プレート式熱交換機構、多管式熱交換機構を例示できる。
そして本実施例のダクト部材20(本体)は側面視で略逆U字状をなしており、前方ダクト部位20aと、中央ダクト部位20bと、後方ダクト部位20cを有する。
中央ダクト部位20bは、ダクト部材20中央の部位(縦断面視で略長方形状)である。本実施例では、中央ダクト部位20bの寸法を比較的大きくすることで、送風装置10を配置可能とする。
また前方ダクト部位20aは、中央ダクト部位20b前方から下方に傾斜して延びる部位(側面視で略J字状)であり、ヘッドレスト8の着座側に開口する。前方ダクト部位20aの端部はフランジ状とされており、吹出部24(平板部分)に対面可能である。
中央ダクト部位20bは、ダクト部材20中央の部位(縦断面視で略長方形状)である。本実施例では、中央ダクト部位20bの寸法を比較的大きくすることで、送風装置10を配置可能とする。
また前方ダクト部位20aは、中央ダクト部位20b前方から下方に傾斜して延びる部位(側面視で略J字状)であり、ヘッドレスト8の着座側に開口する。前方ダクト部位20aの端部はフランジ状とされており、吹出部24(平板部分)に対面可能である。
そして後方ダクト部位20cは、中央ダクト部位20b後方からシート下方に延びる直線状の部位であり、ヘッドレスト8の下面後部に開口する。
ここでヘッドレスト8を起立状態とすることで、後方ダクト部位20cの外面20xがシート後方側に配置する。そこで本実施例では、この外面20x形状を、ヘッドレスト8後面に向けて凸の曲面形状として、他部材Xとの衝突で撓み変形可能とした。このとき外面20x形状(横断面視)全体を、一つのアーチ状(円弧、放物線、懸垂線等)とすることが望ましい。
ここでヘッドレスト8を起立状態とすることで、後方ダクト部位20cの外面20xがシート後方側に配置する。そこで本実施例では、この外面20x形状を、ヘッドレスト8後面に向けて凸の曲面形状として、他部材Xとの衝突で撓み変形可能とした。このとき外面20x形状(横断面視)全体を、一つのアーチ状(円弧、放物線、懸垂線等)とすることが望ましい。
[送風装置とダクト部材の配設]
図2及び図3を参照して、送風装置10とダクト部材20をヘッドレスト8に配設して、送風装置10のエアを、ダクト部材20を介して着座側に吹出し可能とする。
本実施例では、中央ダクト部位20b内に送風装置10を配設しつつ、一対のステー部材8aの間に配置する。つぎに送風装置10の両側を、固定部材28を介してそれぞれステー部材8aに固定する。
また前方ダクト部位20aを、中央ダクト部位20bからシート前方に延ばして、ヘッドレスト8の着座側に開口させる。このとき前方ダクト部位20aの途中に熱交換部26を配設するとともに、吹出部24(取付け部位24b)を、前方ダクト部位20aの開口に挿設する(同開口部分を吹出部24で覆う)。このとき表皮材8Sの端部(孔部の周縁)を、前方ダクト部位20aの端部(フランジ状)と、吹出部24(平板部分)の間に挟み付けることができる。
そして後方ダクト部位20cを、中央ダクト部位20bからシート下方に延ばして、ヘッドレスト8の下面後部に開口させる。つぎに供給部22を、後方ダクト部位20cの開口に挿設しつつ、供給部22の開口をシート後方に向ける。こうすることで供給部22を、ヘッドレスト8下部(シート後方を臨む側とは異なる側)にコンパクトに配置できる。
図2及び図3を参照して、送風装置10とダクト部材20をヘッドレスト8に配設して、送風装置10のエアを、ダクト部材20を介して着座側に吹出し可能とする。
本実施例では、中央ダクト部位20b内に送風装置10を配設しつつ、一対のステー部材8aの間に配置する。つぎに送風装置10の両側を、固定部材28を介してそれぞれステー部材8aに固定する。
また前方ダクト部位20aを、中央ダクト部位20bからシート前方に延ばして、ヘッドレスト8の着座側に開口させる。このとき前方ダクト部位20aの途中に熱交換部26を配設するとともに、吹出部24(取付け部位24b)を、前方ダクト部位20aの開口に挿設する(同開口部分を吹出部24で覆う)。このとき表皮材8Sの端部(孔部の周縁)を、前方ダクト部位20aの端部(フランジ状)と、吹出部24(平板部分)の間に挟み付けることができる。
そして後方ダクト部位20cを、中央ダクト部位20bからシート下方に延ばして、ヘッドレスト8の下面後部に開口させる。つぎに供給部22を、後方ダクト部位20cの開口に挿設しつつ、供給部22の開口をシート後方に向ける。こうすることで供給部22を、ヘッドレスト8下部(シート後方を臨む側とは異なる側)にコンパクトに配置できる。
ここでヘッドレスト8にダクト部材20を配設する方法は特に限定しない。
例えばダクト部材20を、クッション材8P内の空間部に配設することができる。またクッション材8Pをつぶしつつダクト部材20を配置した後、これらを表皮材で被覆することができる。
またインサート成型により、クッション材8Pの成形と同時にダクト部材20を埋設することができる。このときダクト部材20が所定の剛性を有して、成形時の圧力と温度により変形しない構成とすることが望ましい。
例えばダクト部材20を、クッション材8P内の空間部に配設することができる。またクッション材8Pをつぶしつつダクト部材20を配置した後、これらを表皮材で被覆することができる。
またインサート成型により、クッション材8Pの成形と同時にダクト部材20を埋設することができる。このときダクト部材20が所定の剛性を有して、成形時の圧力と温度により変形しない構成とすることが望ましい。
[送風装置の作動]
図1及び図2を参照して、送風装置10のエアを、ダクト部材20を介して、ヘッドレスト8の着座側に吹出す。
本実施例では、供給部22(ヘッドレスト8下部)から外気を取り込みつつ、後方ダクト部位20cを介して送風装置10にエアを供給する。そして送風装置10から吹出されるエアを、前方ダクト部位20aを介して、吹出部24から着座側に吹出すことができる。このとき熱交換部26により、送風装置10のエアを温調(暖房又は冷房)することで、快適性に優れる構成となる。
図1及び図2を参照して、送風装置10のエアを、ダクト部材20を介して、ヘッドレスト8の着座側に吹出す。
本実施例では、供給部22(ヘッドレスト8下部)から外気を取り込みつつ、後方ダクト部位20cを介して送風装置10にエアを供給する。そして送風装置10から吹出されるエアを、前方ダクト部位20aを介して、吹出部24から着座側に吹出すことができる。このとき熱交換部26により、送風装置10のエアを温調(暖房又は冷房)することで、快適性に優れる構成となる。
ところで上述のシート構成では、車両衝突時などの衝撃により、ヘッドレスト8の後面側に他部材X(貨物や乗員等)が衝突することがある(図2を参照)。
そこで本実施例では、他部材Xの衝突(荷重)により、後方ダクト部位20cの外面20xが撓み変形する構成とした。このように他部材Xの衝突による衝撃をダクト部材20の撓み変形等で緩和する(後方からの衝突エネルギーを吸収する)ことで、ダクト部材20や送風装置10が破損することを極力阻止できる。
特に本実施例のように外面20x形状をアーチ状とすることで、他部材Xの衝撃(荷重)が、外面20x内部において圧縮力に変換されて外面20xの端部側へ伝達される。このため後方ダクト部位20cの断裂を好適に防止又は低減できる。
そこで本実施例では、他部材Xの衝突(荷重)により、後方ダクト部位20cの外面20xが撓み変形する構成とした。このように他部材Xの衝突による衝撃をダクト部材20の撓み変形等で緩和する(後方からの衝突エネルギーを吸収する)ことで、ダクト部材20や送風装置10が破損することを極力阻止できる。
特に本実施例のように外面20x形状をアーチ状とすることで、他部材Xの衝撃(荷重)が、外面20x内部において圧縮力に変換されて外面20xの端部側へ伝達される。このため後方ダクト部位20cの断裂を好適に防止又は低減できる。
以上説明したとおり本実施例では、他部材Xの衝突による衝撃を、ダクト部材20の撓み変形にて緩和できる(ダクト部材20を、衝撃緩和のための部材に兼用できる)。
また本実施例では、供給部22を、ヘッドレスト8下部に配置することで、ダクト部材20と他部材Xの衝突を極力阻害しない構成となる。このように他部材Xと供給部22の接触を極力阻止することで、供給部22自体の破損を防止又は低減できる。また供給部22を、シートバック6とヘッドレスト8の間(比較的目立たない位置)に配置したことで、シートの意匠性の悪化を極力抑えることができる。
このため本実施例によれば、ダクト部材20(比較的シンプルな構成)により、シート後方からの衝撃を緩和することができる。
また本実施例では、供給部22を、ヘッドレスト8下部に配置することで、ダクト部材20と他部材Xの衝突を極力阻害しない構成となる。このように他部材Xと供給部22の接触を極力阻止することで、供給部22自体の破損を防止又は低減できる。また供給部22を、シートバック6とヘッドレスト8の間(比較的目立たない位置)に配置したことで、シートの意匠性の悪化を極力抑えることができる。
このため本実施例によれば、ダクト部材20(比較的シンプルな構成)により、シート後方からの衝撃を緩和することができる。
本実施形態の車両用シート2は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)本実施形態では、ヘッドレスト8にダクト部材20を配設する例を説明したが、シートバック6にダクト部材20を配設することもできる。そしてシートバック6内において、ダクト部材20後面形状を、シート後方に凸の曲面形状とすることができる。
またシートバックとヘッドレストの双方にダクト部材を配設することもできる。例えばシートバック内に送風装置を内蔵するとともに、シートバックとヘッドレストをダクト部材20で連通する。こうすることで送風装置のエアをヘッドレストから吹出すこともできる。
(1)本実施形態では、ヘッドレスト8にダクト部材20を配設する例を説明したが、シートバック6にダクト部材20を配設することもできる。そしてシートバック6内において、ダクト部材20後面形状を、シート後方に凸の曲面形状とすることができる。
またシートバックとヘッドレストの双方にダクト部材を配設することもできる。例えばシートバック内に送風装置を内蔵するとともに、シートバックとヘッドレストをダクト部材20で連通する。こうすることで送風装置のエアをヘッドレストから吹出すこともできる。
(2)また本実施形態では、後方ダクト部位20cの外面20x全部を曲面形状とする例を説明したが、後方ダクト部位20cの外面一部を曲面形状とすることができる。また後方ダクト部位の外面を、一つの曲面形状とすることができ、また複数の凸部を有する曲面形状(例えば波形等)とすることもできる。
なお本実施例では、ダクト部材全体を撓み変形可能としたが、上記曲面形状を有する部分のみを撓み変形可能とし、その他の部位を硬質樹脂や金属等(撓み変形しにくい材質)にて構成することもできる。
(3)また本実施形態では、略逆U字状のダクト部材20(本体)を例示したが、ダクト部材の形状を限定する趣旨ではない。例えばダクト部材(本体)の形状を、側面視で略U字状とすることができる。
(4)また本実施形態では、供給部22を、ヘッドレスト8の下部側に開口させる例を説明した。例えば供給部を、ヘッドレストの側面、上面、下面及び後面の少なくとも一ヶ所に配設できる。
(5)また本実施形態では、吹出部24を、ヘッドレスト8の着座側に開口させる例を説明したが、吹出部の配置位置を限定する趣旨ではない。
(6)また本実施形態では、シートバック6とヘッドレスト8を起立部材として例示したが、起立部材の構成(種類)を限定する趣旨ではない。
なお本実施例では、ダクト部材全体を撓み変形可能としたが、上記曲面形状を有する部分のみを撓み変形可能とし、その他の部位を硬質樹脂や金属等(撓み変形しにくい材質)にて構成することもできる。
(3)また本実施形態では、略逆U字状のダクト部材20(本体)を例示したが、ダクト部材の形状を限定する趣旨ではない。例えばダクト部材(本体)の形状を、側面視で略U字状とすることができる。
(4)また本実施形態では、供給部22を、ヘッドレスト8の下部側に開口させる例を説明した。例えば供給部を、ヘッドレストの側面、上面、下面及び後面の少なくとも一ヶ所に配設できる。
(5)また本実施形態では、吹出部24を、ヘッドレスト8の着座側に開口させる例を説明したが、吹出部の配置位置を限定する趣旨ではない。
(6)また本実施形態では、シートバック6とヘッドレスト8を起立部材として例示したが、起立部材の構成(種類)を限定する趣旨ではない。
2 車両用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
8a ステー部材
8P クッション材
8F フレーム部材
8S 表皮材
10 送風装置
20 ダクト部材
20a 前方ダクト部位
20b 中央ダクト部位
20c 後方ダクト部位
20x 後方ダクト部位の外面
22 供給部
24 吹出部
26 熱交換部
28 固定部材
X 他部材
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
8a ステー部材
8P クッション材
8F フレーム部材
8S 表皮材
10 送風装置
20 ダクト部材
20a 前方ダクト部位
20b 中央ダクト部位
20c 後方ダクト部位
20x 後方ダクト部位の外面
22 供給部
24 吹出部
26 熱交換部
28 固定部材
X 他部材
Claims (2)
- シートクッションと、前記シートクッションに対して起立可能に連結するシートバックやヘッドレスト等の起立部材と、前記起立部材内に配設される送風装置を有し、
前記送風装置のエアを、前記起立部材内に配設されるダクト部材を介して、前記起立部材の吹出部から着座側に送風可能である車両用シートにおいて、
前記起立部材を起立状態としたとき、前記ダクト部材のシート後方を臨む面の一部又は全部が、シート後方に凸の曲面形状を有するとともに、車両用シートとは異なる他部材との衝突で撓み変形可能である車両用シート。 - 前記起立部材に、シート外のエアを前記送風装置に供給する供給部を設けるとともに、
前記供給部を、前記起立部材のシート後方を臨む面側とは異なる面側に配置する請求項1に記載の車両用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011268865A JP2013119345A (ja) | 2011-12-08 | 2011-12-08 | 車両用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011268865A JP2013119345A (ja) | 2011-12-08 | 2011-12-08 | 車両用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013119345A true JP2013119345A (ja) | 2013-06-17 |
Family
ID=48772212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011268865A Pending JP2013119345A (ja) | 2011-12-08 | 2011-12-08 | 車両用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013119345A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2024079654A (ja) * | 2022-11-30 | 2024-06-11 | リア・コーポレーション | 空気偏向器 |
-
2011
- 2011-12-08 JP JP2011268865A patent/JP2013119345A/ja active Pending
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KR102376068B1 (ko) | 2015-08-28 | 2022-03-18 | 젠썸 인코포레이티드 | 차량 헤드레스트 열 조절장치 |
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