JP2013147773A - カーペットタイルからパイル層を分離する方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成でありながら、効率的に且つ低コストでタイルカーペットを構成しているパイル層をバッキング層から分離する方法を提供する。
【解決手段】バッキング層3と当該バッキング層3と適宜の基布4を介して接合されているパイル状繊維群6からなるパイル層2とから構成されるタイルカーペット1に於いて、当該パイル層2と当該基布4との接合部分7に、超音波振動を印加する様に構成されたタイルカーペット1のパイル層2をバッキング層3から分離する方法100。
【選択図】図1
【解決手段】バッキング層3と当該バッキング層3と適宜の基布4を介して接合されているパイル状繊維群6からなるパイル層2とから構成されるタイルカーペット1に於いて、当該パイル層2と当該基布4との接合部分7に、超音波振動を印加する様に構成されたタイルカーペット1のパイル層2をバッキング層3から分離する方法100。
【選択図】図1
Description
本発明は、主としてタイルカーペットから、パイル層を分離する方法及びその装置に関するものであり、特に詳しくは、バッキング層と当該バッキング層と適宜の基布を介して接合されているパイル状繊維からなるパイル層とから構成されるタイルカーペットに於ける、当該パイル層を当該バッキング層から分離する方法及びその装置に関するものである。
タイルカーペットが広く使われるようになって10数年が経過し、更新の時期を迎えている。一方、廃棄物の処理は、年々困難になってきており、特に塩化ビニル樹脂系製品はダイオキシンの問題を伴い、その廃棄は一層困難であるため、回収したタイルカーペットの再利用が社会的課題となってきている。
米国などでは、洗浄したのち表面のカーペット層を再度染色し模様を施して再利用しているが、一度汚れたカーペット層の汚れを十分に落とすことは難しく、染色の色合いは必然的に濃い色に限定されてくるのが実情である。
タイルカーペットの再利用技術としては、例えば、特許文献1、2及び7記載等の技術がある。これらの技術は、カーペット層を実質的に刈り取って除去することにより得られた廃材の表面または裏面に表面化粧樹脂層を形成するものである。
カーペット層を実質的に刈り取って除去する理由は、カーペット層が存在すると、その面に接着剤や粘着材が適用できないからである。そのため、これらの技術においてはカーペット層を実質的に刈り取ってしまう必要があったのである。しかし、その結果として大量のカーペット層の繊維屑が発生し、これが産業廃棄物になるという問題があるほか、カーペット層の刈り取り工程が必要となるためコストアップの原因となる。
また、特許文献3〜5に記載されている回収タイルカーペットを微細に粉砕し、比重分離法等によりカーペット層と塩化ビニル裏打ち層を分離する方法も一般に行われているが、常温で柔らかいタイルカーペットを粉砕するには多くのエネルギーを必要とし粉砕時の騒音も大きい。
これらの特許文献1〜5はいずれもタイルカーペットの構成部分の半分である塩化ビニル裏打ち材のみを再利用しようと言う考えに基づくものであり、残り半分を占めるカーペット層は再度産業廃棄物として廃棄しようという技術思想が根底にあった。
更に、特許文献6には、マイナス30℃以下に冷凍することにより容易に粉砕できる裏打ち層を用いたタイルカーペットを作ることも提案されているが、既に市場に出回っている軟質塩化ビニルを裏打ち層とするタイルカーペットに適用するには冷凍温度を極度に低くする必要があるため、実用には至っていない。
一方、廃棄物と清掃に関する法律は年々規制を強化しており、産業廃棄物を扱うには、収集・運搬にも、処分にも企業として又個人としての資格および県知事による許可が必要であり、零細企業が殆どであるタイルカーペットの施工業者にとっては適法にやろうとすれば、大きな負担となっている。
従来、タイルカーペットの更新は法的規制は特になく、ユーザーと施工者の合意があれば自由に営業が出来ていた。その反面、施工者の中には意識するとしないに係わらず、使用済みのタイルカーペットを安い廃棄物処理業者に委託して結果として適法でない廃棄につながっていたことも否定できない。
しかしながら一部の業者に網を掛ける為に廃棄物と清掃に関する現在の規制では、適法にやろうとすれば、全てのタイルカーペットの更新現場において、全てのタイルカーペットの施工業者が使用済みタイルカーペットを持ち出し、運搬することからして資格と元請企業との処理委託契約がなければ適法でないことになり、零細な更新工事を適法に行おうとする善良な業者にとって大きな負担となっているのである。
更に付言するならば、上記した様に、従来に於ける使用済みタイルカーペットの廃棄処理或いはリサイクルは、主に、当該使用済みのタイルカーペットを細かく裁断、粉砕して焼却するか、当該バッキング層のみをパイル層から分離して、当該バッキング層の主たる樹脂成分である塩化ビニール樹脂を回収して再溶融させ、再生塩ビ樹脂として再利用する方法しかなく、前者は、CO2を含む多くの有害物質の排出が問題となっており、低コストで然も安全且つ効率的な処理方法ではなくなって来ている。
一方、後者については、従来から、当該パイル層と当該バッキング層とを分離する技術が幾つか提案されてはいるが、未だに、革新的な分離技術は、実現していないのが現状である。
例えば、上記特許文献7では、当該パイル層を当該バッキング層とを分離する方法として、研削ローラーを使用する方法が示されており、又、上記特許文献1及び2には、シャーリング装置或いはスライサーを使用するか、バリカンを使用して当該パイル層を構成する複数本のパイル状繊維群を切断する方法が提案されているが、何れも工業的に実現されたものは全く無い。
例えば、上記特許文献7では、当該パイル層を当該バッキング層とを分離する方法として、研削ローラーを使用する方法が示されており、又、上記特許文献1及び2には、シャーリング装置或いはスライサーを使用するか、バリカンを使用して当該パイル層を構成する複数本のパイル状繊維群を切断する方法が提案されているが、何れも工業的に実現されたものは全く無い。
その原因のおもなものとしては、当該パイル層を構成するパイル状繊維のそれぞれは、基布から略垂直に起立しているが、その先端部は自由端となっているため、全体がフレキシブルであり、当該パイル状繊維の一部に刃物等による、せん断力を与えても、当該パイル状繊維は変位して逃げてしまうので、当該パイル状繊維が根元から完全に切断されることは不可能であり、その先端の一部のみが僅かに切断される程度のものとなる。
又、当該パイル状繊維群は、その本数が多く、バリカン等を使用してもバリカンの刃体に対する負荷が大きく、又刃体間に繊維が詰まったりして、当該刃体が動かなくなってしまうという問題もあった。
上記した様な、何れの方法にあっても、当該パイル層を効率よく、高速で、且つ低コストのもとで、当該パイル状繊維の根元から切断分離することは不可能な状況である。
従って、係る方法を敢えて採用して当該タイルカーペットのパイル層を当該バッキング層から分離しようとした場合には、低速度、低効率、高コストによる凡そ工業的に実現性のないシステムしか形成しえないものであり。然も、分離されたバッキング層には、大量のパイル状繊維群が付着したままであるので、仮に当該バッキング層を再溶融して、再生塩ビ樹脂を得られたとしても、その内部に大量の繊維群が含まれることになるので、塩ビ樹脂としての品質は、大幅に低下してしまうことになり、再生塩ビ樹脂としての品質は、悪化することになる。
上記した様な、何れの方法にあっても、当該パイル層を効率よく、高速で、且つ低コストのもとで、当該パイル状繊維の根元から切断分離することは不可能な状況である。
従って、係る方法を敢えて採用して当該タイルカーペットのパイル層を当該バッキング層から分離しようとした場合には、低速度、低効率、高コストによる凡そ工業的に実現性のないシステムしか形成しえないものであり。然も、分離されたバッキング層には、大量のパイル状繊維群が付着したままであるので、仮に当該バッキング層を再溶融して、再生塩ビ樹脂を得られたとしても、その内部に大量の繊維群が含まれることになるので、塩ビ樹脂としての品質は、大幅に低下してしまうことになり、再生塩ビ樹脂としての品質は、悪化することになる。
係る問題点に鑑み、本願出願人は、特開2004−168023号公報(特許文献8)で、当該タイルカーペットのパイル層を当該バッキング層から分離させる方法として、回転速度を相互に異にする一対の把持ローラー間に、当該タイルカーペットを通過させ、当該一対のローラー間で、当該タイルカーペットに与えられる伸長作用或いは延伸作用を利用して、タイルカーペットの当該パイル層と当該バッキング層とを分離する技術を提案しており、更には、特開2005−144076号公報(特許文献9)で、当該タイルカーペットを一対の把持装置間に固定把持させておき、当該一対の把持装置間で、当該タイルカーペットに略直角に、押圧力を印加して、当該一対の把持装置間の当該タイルカーペットに伸長作用或いは延伸作用を付与して、タイルカーペットの当該パイル層と当該バッキング層とを分離する技術を提案している。
然しながら、上記各分離技術も、バッキング層とパイル状繊維からなるパイル層とから構成されるタイルカーペットに於ける、当該パイル層を当該バッキング層から分離するには至っていない。
又、係る問題点に鑑み、本願出願人は、特開2003−144076号公報(特許文献9)で、当該タイルカーペットのステッチ方向の両端を把持し、パイル層を引き延ばす事により、パイル層を基布から引き抜き、当該パイル層を当該バッキング層から分離することに成功しているのであるが、パイル層の下部の当該塩ビバッキング層の一部がパイル層の繊維にこびり付いてきて、純粋な形で当該パイル層を当該バッキング層から分離するには至っていない。
又、係る問題点に鑑み、本願出願人は、特開2003−144076号公報(特許文献9)で、当該タイルカーペットのステッチ方向の両端を把持し、パイル層を引き延ばす事により、パイル層を基布から引き抜き、当該パイル層を当該バッキング層から分離することに成功しているのであるが、パイル層の下部の当該塩ビバッキング層の一部がパイル層の繊維にこびり付いてきて、純粋な形で当該パイル層を当該バッキング層から分離するには至っていない。
従って、本発明の目的は、使用済みのタイルカーペットを極力産業廃棄物にせずに、そのパイル層及びバッキング層をそれぞれ効率的に分離し、当該パイル層は、再生繊維用の原料として利用すると同時に、当該バッキング層は、混入される繊維の量を極力減少させた、高品質の塩ビ樹脂として利用することが可能な、連続化された高速度処理可能な効率的で、騒音がなく、作業環境が優れた、低コスト化が可能な、使用済みタイルカーぺットの再利用処理方法を提案するものであり、特には、当該パイル層を高速、効率的に低コストで当該バッキング層から分離する方法及びその装置を提供するものである。
更に、本発明の目的は、当該タイルカーペットから、当該パイル層を除去する事を勘案すれば、当該タイルカーペットから当該バッキング層を分離する方法として認識する事も可能である。
その関連で、本発明の更に別の目的として、当該パイル層を除去した当該バッキング層から、当該基布を分離する工程を付加する事により、より純度の高いバッキング層を当該使用済みのタイルカーペットから分離する方法を提供するものでもある。
更に、本発明の目的は、当該タイルカーペットから、当該パイル層を除去する事を勘案すれば、当該タイルカーペットから当該バッキング層を分離する方法として認識する事も可能である。
その関連で、本発明の更に別の目的として、当該パイル層を除去した当該バッキング層から、当該基布を分離する工程を付加する事により、より純度の高いバッキング層を当該使用済みのタイルカーペットから分離する方法を提供するものでもある。
本発明は、上記目的を達成するために、例えば以下の様な基本的な技術構成を採用するものである。
即ち、本発明に於いては、バッキング層と当該バッキング層と適宜の基布を介して接合されているパイル状繊維からなるパイル層とから構成されるタイルカーペットに於いて、当該パイル層と当該基布との接合部分に、超音波振動を印加する事を特徴とするタイルカーペットのパイル層をバッキング層から分離する方法及び上記した技術構成を有する、タイルカーペットのパイル層をバッキング層から分離する装置である。
即ち、本発明に於いては、バッキング層と当該バッキング層と適宜の基布を介して接合されているパイル状繊維からなるパイル層とから構成されるタイルカーペットに於いて、当該パイル層と当該基布との接合部分に、超音波振動を印加する事を特徴とするタイルカーペットのパイル層をバッキング層から分離する方法及び上記した技術構成を有する、タイルカーペットのパイル層をバッキング層から分離する装置である。
本発明は、基本的には、上記した技術構成を採用しているので、従来の使用済みタイルカーペットの廃棄処理に当たり、それらのリサイクルを図る際に、当該使用済みタイルカーペットのパイル層を構成する複数本のパイル状繊維群を、簡易な構成からなる装置を使用して、当該各パイル状繊維の当該基布との接合部分である、根元から効率よく、確実に然も迅速に且つ容易に切断することが可能となるので、高速化による低コスト、高作業効率で然も作業環境に優れたタイルカーペットのリサイクル方法並びにその装置を提供することが可能となる他、当該パイル層から分離された当該バッキング層には、残存する繊維の量を従来に比べて著しく低下させることが可能となるので、当該バッキング層を再溶融させて得られるリサイクル塩ビ樹脂の品質が顕著に向上し、且つコストダウンをもたらす事が可能であるという作用効果も発揮できる。
以下に本発明に係る使用済みのタイルカーペットから当該パイル層を当該バッキング層から剥がして分離する方法に関する具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、図1は、本発明に係る使用済みのタイルカーペットから当該パイル層を当該バッキング層より剥がして分離する方法の一具体例を示す図であって、図中、バッキング層3と当該バッキング層3と適宜の基布4を介して接合されているパイル状繊維群6からなるパイル層2とから構成されるタイルカーペット1に於いて、当該パイル層2と当該基布4との接合部分7に、超音波振動を印加する様に構成されたタイルカーペット1のパイル層2をバッキング層3から分離する方法及びその方法を実現する為の装置100の概要が示されている。
より具体的には、本発明に於いては、当該パイル層2と当該基布4との接合部分7に、超音波振動を行うブレード板5の先端刃体部を押圧させる構成を採用するものである。
先ず、図1は、本発明に係る使用済みのタイルカーペットから当該パイル層を当該バッキング層より剥がして分離する方法の一具体例を示す図であって、図中、バッキング層3と当該バッキング層3と適宜の基布4を介して接合されているパイル状繊維群6からなるパイル層2とから構成されるタイルカーペット1に於いて、当該パイル層2と当該基布4との接合部分7に、超音波振動を印加する様に構成されたタイルカーペット1のパイル層2をバッキング層3から分離する方法及びその方法を実現する為の装置100の概要が示されている。
より具体的には、本発明に於いては、当該パイル層2と当該基布4との接合部分7に、超音波振動を行うブレード板5の先端刃体部を押圧させる構成を採用するものである。
本発明に係る当該タイルカーペット1に於いて、当該パイル層2は、通常、複数本のパイル状繊維6が、糸条の形で、粗目の織物或いは不織布等からなる基布4に、適宜のニードル針を使用して、連続的に埴毛されて多数のループ状或いはカットパイル状の立設された繊維束となり、係るループ状或いはカットパイル状の立設された繊維束が、当該複数本のパイル状繊維6を構成している。
そして、当該タイルカーペット1に於いては、当該パイル層2の当該基布4の部分は、当該バッキング層3の表面で、当該塩ビ系合成樹脂に一部埋没されている場合が多い。
本発明に於いて、当該接合部分7は、上記した通り、それぞれのパイル状繊維6が当該基布4に把持されていて固定状態にあるので、当該超音波振動する刃体部5を当接した場合でも、当該パイル状繊維6は刃体部5から逃げることはなく、当該パイル状繊維6に直接効果的に超音波を印加出来るので、当該各パイル状繊維6内での発熱が効果的に誘発され、当該各パイル状繊維6は、図2に示す様に、当該基布部4との接合点部7で確実に且つ瞬時に切断されることになり、効率的に当該パイル層2を当該バッキング層3から分離する事が可能となる。
本発明に於いて、当該接合部分7は、上記した通り、それぞれのパイル状繊維6が当該基布4に把持されていて固定状態にあるので、当該超音波振動する刃体部5を当接した場合でも、当該パイル状繊維6は刃体部5から逃げることはなく、当該パイル状繊維6に直接効果的に超音波を印加出来るので、当該各パイル状繊維6内での発熱が効果的に誘発され、当該各パイル状繊維6は、図2に示す様に、当該基布部4との接合点部7で確実に且つ瞬時に切断されることになり、効率的に当該パイル層2を当該バッキング層3から分離する事が可能となる。
本発明に於いて、上記した方法により当該バッキング層3から分離せしめられたパイル状繊維群11は、適宜の収集手段10によって、容易に回収する事が可能である。
本発明に於ける一具体例としては、例えば、当該使用済みのタイルカーペットから分離された当該パイル状繊維群11を、例えば、真空装置15を介して発生せしめられた吸引気流を使用する適宜の収集手段10によって効率よく収集し、適宜の梱包手段27を介して梱包した後、当該パイル状繊維群11を、例えば、不織布を製造する工程に搬送して、不織布を製造する事によりリサイクルを完成させる事も可能であり、又、当該パイル状繊維群11が、例えば、ナイロン繊維100%の繊維群である場合には、当該分離されたパイル状繊維群11を上記梱包された形で、溶融紡糸工程に搬送し、そこで、再度ナイロン繊維に紡糸成形し、産業用シート類の糸原料として使用するか、或いはタイルカーペットのパイル層を構成する繊維材料としてリサイクルを図る事が可能である。
この場合、当該梱包処理27として、真空梱包手段を併用することが望ましい。
本発明に於ける別の具体例としては、当該分離されたパイル状繊維群11を、例えば、真空装置10を介して発生せしめられた吸引気流によって当該収集手段10から、当該分離されたパイル状繊維群11を加熱溶融させて、再び繊維糸条26として押し出し成型する適宜のストレーナー装置20のホッパー部22迄直接搬送し、そこで、押し出し成型処理する様に構成する事が望ましい。
一方、本発明に於いて、例えば、当該吸引収集されたパイル状繊維群11を当該パッケージ手段27に移送する途中で、適宜の磁石を利用した、或いは比重差を利用した適宜の金属製物体除去手段28を使用して、当該パイル状繊維群11中に含まれている当該金属製物体を取り除く事も可能である。
本発明に於ける一具体例としては、例えば、当該使用済みのタイルカーペットから分離された当該パイル状繊維群11を、例えば、真空装置15を介して発生せしめられた吸引気流を使用する適宜の収集手段10によって効率よく収集し、適宜の梱包手段27を介して梱包した後、当該パイル状繊維群11を、例えば、不織布を製造する工程に搬送して、不織布を製造する事によりリサイクルを完成させる事も可能であり、又、当該パイル状繊維群11が、例えば、ナイロン繊維100%の繊維群である場合には、当該分離されたパイル状繊維群11を上記梱包された形で、溶融紡糸工程に搬送し、そこで、再度ナイロン繊維に紡糸成形し、産業用シート類の糸原料として使用するか、或いはタイルカーペットのパイル層を構成する繊維材料としてリサイクルを図る事が可能である。
この場合、当該梱包処理27として、真空梱包手段を併用することが望ましい。
本発明に於ける別の具体例としては、当該分離されたパイル状繊維群11を、例えば、真空装置10を介して発生せしめられた吸引気流によって当該収集手段10から、当該分離されたパイル状繊維群11を加熱溶融させて、再び繊維糸条26として押し出し成型する適宜のストレーナー装置20のホッパー部22迄直接搬送し、そこで、押し出し成型処理する様に構成する事が望ましい。
一方、本発明に於いて、例えば、当該吸引収集されたパイル状繊維群11を当該パッケージ手段27に移送する途中で、適宜の磁石を利用した、或いは比重差を利用した適宜の金属製物体除去手段28を使用して、当該パイル状繊維群11中に含まれている当該金属製物体を取り除く事も可能である。
図2に例示される本発明に係る当該使用済みタイルカーペット1に於いて、当該パイル層2を当該バッキング層3から分離する装置100の一具体例では、当該ブレード板5を適宜の超音波発生装置9に接続されたホーン部8と接合させる事により、当該ブレード板5を所定の規制された振動数で振動させるものである。
本発明に於いては、当該ブレード板5の長手方向軸に沿った端部16に当該ホーン部8を接続することが望ましい。
本発明に於いては、当該ブレード板5の長手方向軸に沿った端部16に当該ホーン部8を接続することが望ましい。
本発明に於ける当該ブレード板5に印加される超音波振動数は、特に限定されるものではないが、当該パイル層2を構成するパイル状繊維6の種類、当該パイルの高さ、当該パイル状繊維6の埴毛密度等により異なり、それぞれの条件に応じて、適切な振動条件を採用する必要がある。
例えば、当該パイル層2を構成するパイル状繊維6が、羊毛100%の場合、或いはナイロン繊維100%の場合、或いは、羊毛とナイロン繊維との混紡の場合、又は、ナイロン繊維とポリプロピレン繊維との混紡の場合等に応じて、各繊維の融点を加味しながら適宜決定する必要がある。
一般的には、当該ブレード板5に印加する超音波振動は、例えば、少なくとも20KHzである事が望ましい。
本発明に於いて、当該ブレード板5に印加する超音波振動数を適正な値に設定しないと、繊維内の内部発熱が誘起されず、当該パイル状繊維6の切断が生じない事と、当該ブレード板5が共振して、刃体を破損させてしまう場合があり、更には。可聴範囲内の音声が発生して作業環境を悪化させる場合が有る。
例えば、当該パイル層2を構成するパイル状繊維6が、羊毛100%の場合、或いはナイロン繊維100%の場合、或いは、羊毛とナイロン繊維との混紡の場合、又は、ナイロン繊維とポリプロピレン繊維との混紡の場合等に応じて、各繊維の融点を加味しながら適宜決定する必要がある。
一般的には、当該ブレード板5に印加する超音波振動は、例えば、少なくとも20KHzである事が望ましい。
本発明に於いて、当該ブレード板5に印加する超音波振動数を適正な値に設定しないと、繊維内の内部発熱が誘起されず、当該パイル状繊維6の切断が生じない事と、当該ブレード板5が共振して、刃体を破損させてしまう場合があり、更には。可聴範囲内の音声が発生して作業環境を悪化させる場合が有る。
本発明に於ける当該本発明に係る当該使用済みタイルカーペット1に於いて、当該パイル層2を当該バッキング層3から分離する装置100の最終的な形態としては、例えば図3に示す様に、適宜の移動可能なコンベア30上に複数個のタイルカーペット1が適宜の把持固定手段31を介して固定された状態で移動する様に構成せしめておき、その一部のタイルカーペット1の当該パイル層2の当該パイル状繊維部6と当該基布4との接合部7に、当該超音波振動可能なブレード板5が当接する様に配置固定しておき、当該コンベア30の移動に伴って、当該ブレード板5が、逐次、当該それぞれのタイルカーペット1に於ける当該パイル状繊維部6と当該基布4との接合部7を切断して、当該パイル層2を当該バッキング層3から分離させ、当該バッキング層3から分離せしめられた分離後のパイル状繊維部11を適宜のストレーナー手段20のホッパーを手段22に直結させる事が好ましい。
そして、当該ストレーナー手段20から適宜粒の状物であるペレット24を構成した後、当該ペレット24を適宜の梱包手段23に移送して、そこで適宜の形状に梱包する。
そして、当該ストレーナー手段20から適宜粒の状物であるペレット24を構成した後、当該ペレット24を適宜の梱包手段23に移送して、そこで適宜の形状に梱包する。
一方、当該パイル層2が分離された当該バッキング層3は、適宜の収納手段21内に回収・収納されて、再生処理工程に供給される様に構成される。
本発明に於ける上記した当該使用済みタイルカーペット1に於いて、当該パイル層2を当該バッキング層3から分離する方法に於いては、通常、タイルカーペット1は、500mm×500mmの企画で製造されており、従って、当該タイルカーペット1を本発明に於いて、そのパイル層2を当該バッキング層3から分離する処理を実行する場合、当該パイル状繊維6に超音波振動を印加させる当該ブレード板5の長さは、500mm乃至600mmの間に設定する事が望ましい。
一方、本発明に於いては、当該ブレード板5を当該使用済みのタイルカーペットに於ける当該パイル状繊維部6の根元部に当接させ、且つ当該ブレード板5の振動端部である刃先部12を当該パイル状繊維部6の根元部に接触させる方向13は、特に限定されないが、好ましくは、当該ブレード板5は、その刃先部12が、当該ブレード板5の長手方向軸線Lが、当該パイル層2を形成している各パイル糸の配列方向Sと交差する方向となる様に設定する事が好ましい。
尚、当該ブレード板5は、当該バッキング層3の上表面に極接近した位置で且つ当該上表面と水平に配置されることが望ましい。
尚、当該ブレード板5は、当該バッキング層3の上表面に極接近した位置で且つ当該上表面と水平に配置されることが望ましい。
具体的には、図4に示す様に、当該ブレード板5の刃先部12が当該パイル層2を形成するパイル糸14の配列方向Sと直交する様に、当該ブレード板5の長手方向軸線Lを当該パイル糸14の配列方向Sと直交する様に配置するものであっても良く、或いは、当該ブレード板5の刃先部12が当該パイル層2を形成するパイル糸14の配列方向Sと所定の角度で交差する様に、当該ブレード板5の長手方向軸線Lを当該パイル糸14の配列方向Sと所定の角度で交差する様に配置するものであっても良い。
又、別の具体例としては、図5に示す様に、当該ブレード板5の刃先部12を予め当該ブレード板5の長手方向軸線Lに対して所定の角度で交差する様に形成したものを使用する事も可能である。
又、別の具体例としては、図5に示す様に、当該ブレード板5の刃先部12を予め当該ブレード板5の長手方向軸線Lに対して所定の角度で交差する様に形成したものを使用する事も可能である。
又、本発明に於いては、上記した様に、比較的長尺の当該ブレード板5を超音波振動させると、当該ブレード板の特定の部位に節部が発生するので、その部分が当該タイルカーペット1の当該パイル層2の特定の部分に恒常的に当接されると、その部分の当該パイル状繊維6が集中的に切断されないで残存するか、切断されても尖鋭な切れ方を示さずに、かなりの長さの繊維が多量に残存するという問題が発生するので、係る問題を回避する為に、当該ブレード板5の全体或いはその少なくとも一部を、当該ブレード板5の長手方向軸線と並行な方向Tに沿って、所定の周期で摺動させる様に構成する事も好ましい具体例である。
本発明では、係る具体例を実現させる為に、例えば、当該ブレード板5を超音波振動させる為の超音波発生装置9の他に、当該ブレード板5を、当該ブレード板5の長手方向軸線と並行な方向Tに往復運動を与えるための公知のレシプロ機構40を併設することが好ましい。
本発明では、係る具体例を実現させる為に、例えば、当該ブレード板5を超音波振動させる為の超音波発生装置9の他に、当該ブレード板5を、当該ブレード板5の長手方向軸線と並行な方向Tに往復運動を与えるための公知のレシプロ機構40を併設することが好ましい。
又、本発明に於いて、上記の問題を解決する為の別の具体例として、図6(A)に示す様に、当該ブレード板5の長手方向の長さを、当該節部が発生しない様な長さ、例えば、50mm乃至200mmの長さを有するユニットブレード板50を形成し、係るユニットブレード板5を単独で上記した方法で使用しても良く、或いは、カーペットの処理能力を高めるために、複数個のユニットブレード板50を、それぞれのユニットブレード板50の長手方向軸線に沿って、直線状に一列に相互に隣接させて配列する様に構成することも可能である。
又、別の具体例では、図6(B)に示す様に、当該複数個のユニットブレード板50が、それぞれの長手方向軸線が、互いに平行となる様に、且つ、当該パイル層2を形成している各パイル糸14の配列方向Sと所定の角度で交差する様な方向に傾斜した角度を以って、相互に隣接して並列的に配列される様に構成することも可能である。
又、別の具体例では、図6(B)に示す様に、当該複数個のユニットブレード板50が、それぞれの長手方向軸線が、互いに平行となる様に、且つ、当該パイル層2を形成している各パイル糸14の配列方向Sと所定の角度で交差する様な方向に傾斜した角度を以って、相互に隣接して並列的に配列される様に構成することも可能である。
本発明に於ける当該カーペットの当該パイル層2を当該バッキング層3から分離する方法100或いはその装置100に関する全般的な技術構成としては、例えば、当該タイルカーペット1は、適宜の搬送装置30に適宜の固定把持手段31を介して固定把持されて、当該パイル層2を形成するそれぞれのパイル糸14の配列方向Sに沿って、搬送される間に、当該搬送装置30に対して、当該パイル層2の当該パイル糸14の配列方向Sに対して交差する方向に固定的に配置された当該ブレード板5の12を、当該パイル層2と当該基布4との接合部分7に当接させる様にして、当該パイル状繊維群6を切断処理するものである。
一方、上記した様に、当該パイル層2を構成するパイル状繊維群6は、その先端部が自由端を形成しているため、極めてフレキシブルであることから、当該パイル状繊維群6をその根元で切断処理するに際しては、当該パイル状繊維6が、傾斜したり、湾曲状を呈したりする等の変位が発生し易い為、当該パイル状繊維群6の根元部に確実で十分な押圧力や、振動を印加することが出来ず、その切断が不可能となったり、不良な切断部を形成したりする問題が発生するので、係る問題を解消する為に、本発明に於いては、例えば、図7に示す様に、
超音波振動を行わせる当該ブレード板5を、当該パイル層2と当該基布4との接合部分7に当接させて、当該パイル層2を当該基布4を含むバッキング層3から分離するに際し、当該パイル層2を形成する各パイル状繊維6の少なくとも一部を、少なくとも一時的に、非揺動状態に維持させておく揺動回避手段71を設けることも好ましい具体例である。
超音波振動を行わせる当該ブレード板5を、当該パイル層2と当該基布4との接合部分7に当接させて、当該パイル層2を当該基布4を含むバッキング層3から分離するに際し、当該パイル層2を形成する各パイル状繊維6の少なくとも一部を、少なくとも一時的に、非揺動状態に維持させておく揺動回避手段71を設けることも好ましい具体例である。
本発明に於ける当該揺動回避手段7としては、例えば、当該パイル層2のパイル状繊維6が当該ブレード板5に当接せしめられる直前の位置で、当該パイル状繊維6を上方から押圧して、当該パイル状繊維6を傾斜状に当該バッキング層3の表面に押しつける様に構成された板状体、棒状体等を配置するものであっても良く、或いは、当該カーペット1の進行速度よりも高速で回転するローラ或いはベルト等を使用して、当該パイル状繊維6を当該ブレード板5の位置する方向に傾斜させる様にしたものであっても良い。
更に、本発明に於いては、当該パイル層2から切断分離された当該パイル状繊維群11を、その後の処理工程に効率よく供給する為に、例えば、図1或いは図3に示す様に、当該ブレード板5が当該パイル層2と当該基布4との接合部分7に当接される部位の近傍に、当該基布4から分離された当該パイル層2を形成していたパイル状繊維群11を吸引収集する、真空発生手段15等で駆動される適宜の吸引手段10を併設することが望ましい。
更に、本発明に於いては、当該吸引収集された、切断分離されたパイル状繊維群11をストレーナー20のホッパー部22に移送する事も好ましい具体例である。
更に、本発明に於いては、当該吸引収集された、切断分離されたパイル状繊維群11をストレーナー20のホッパー部22に移送する事も好ましい具体例である。
次に、本発明に係る更に別の具体例としては、上記した様に、当該タイルカーペット1からパイル層2を分離した後の当該バッキング層3の一表面60に対して、適宜の基布剥取り手段37を適用して、当該バッキング層3の一表面60に付着し残存している当該基布4を当該バッキング層3から分離する方法及び当該方法に使用する為の装置である。
上記本発明の一具体例を図8を参照して説明するならば、図8(A)に示す様に、適宜のコンベアベルト30に固定状態で搭載されて、所定の方向に移動している当該タイルカーペット1からパイル層2を分離した後の当該バッキング層3の一表面60の1部或いは全部を適宜の押圧固定手段32、33を使用して、当該コンベアベルト30方向に更に押圧固定させた状態で、当該バッキング層3の一表面60に適宜の尖鋭な基布係合部材、例えば、複数本の針状体35が密生して埴設されている基体部34を有する基布剥取り手段37を当接させ、要すれば、当該基布剥取り手段37を適宜の遥動手段或いは摺動手段(図示せず)使用して当該バッキング層3の一表面60を研削、引き削り等の処理を行わせ、当該基布を当該バッキング層3の一表面60から掻き出し、引き抜き、削り出し、剥ぎ取り等の操作を与えて、当該バッキング層3の一表面60から取り除くものである。
上記本発明の一具体例を図8を参照して説明するならば、図8(A)に示す様に、適宜のコンベアベルト30に固定状態で搭載されて、所定の方向に移動している当該タイルカーペット1からパイル層2を分離した後の当該バッキング層3の一表面60の1部或いは全部を適宜の押圧固定手段32、33を使用して、当該コンベアベルト30方向に更に押圧固定させた状態で、当該バッキング層3の一表面60に適宜の尖鋭な基布係合部材、例えば、複数本の針状体35が密生して埴設されている基体部34を有する基布剥取り手段37を当接させ、要すれば、当該基布剥取り手段37を適宜の遥動手段或いは摺動手段(図示せず)使用して当該バッキング層3の一表面60を研削、引き削り等の処理を行わせ、当該基布を当該バッキング層3の一表面60から掻き出し、引き抜き、削り出し、剥ぎ取り等の操作を与えて、当該バッキング層3の一表面60から取り除くものである。
より具体的には、図8(B)に示す様に、棒状の基体部34の先端部に複数本の引掛け針35を取り付けた基布剥取り手段37を当該タイルカーペット1の移動方向と同じ方向に摺動させながら当該バッキング層3の一表面60に埋没されている当該基布4を掻き出し処理する構成を有するものであっても良く、或いは、図8(C)に示す様に、回転可能な円筒体36の周壁面に複数本の引掛け針35を取り付けた基布剥取り手段37を適宜の回転手段により回転させながら、当該複数本の引掛け針35を当該バッキング層3の一表面60に当接させながら、バッキング層3の一表面60に埋没されている当該基布4を掻き出し処理する構成を有するものであっても良い。
1…タイルカーぺット
2…パイル層
3…バッキング層
4…基布
5…ブレード板
6…パイル状繊維
7…接合部
8…ホーン部
9…超音波発生装置
10…パイル状繊維回収手段
11…分離後のパイル状繊維部
12…刃先部
13…押圧方向
14…パイル糸
15…真空流体発生手段
16…ブレード板の長手方向軸に沿った端部
20…ストレーナー手段
21…収納手段
22…ホッパー手段
23…梱包手段
24…ペレット
25…金属不純部除去手段
26…糸条
27…パッケージ手段、梱包手段
28…金属不純部除去手段
30…コンベア
31…把持固定手段
32…押圧固定手段
33…押圧固定手段
34…基体部
35…針状体
36…回転体
37…基布剥取り手段
40…レシプロ機構
50…ユニットブレード板
71…揺動回避手段
100…パイル層をバッキング層から分離する装置
2…パイル層
3…バッキング層
4…基布
5…ブレード板
6…パイル状繊維
7…接合部
8…ホーン部
9…超音波発生装置
10…パイル状繊維回収手段
11…分離後のパイル状繊維部
12…刃先部
13…押圧方向
14…パイル糸
15…真空流体発生手段
16…ブレード板の長手方向軸に沿った端部
20…ストレーナー手段
21…収納手段
22…ホッパー手段
23…梱包手段
24…ペレット
25…金属不純部除去手段
26…糸条
27…パッケージ手段、梱包手段
28…金属不純部除去手段
30…コンベア
31…把持固定手段
32…押圧固定手段
33…押圧固定手段
34…基体部
35…針状体
36…回転体
37…基布剥取り手段
40…レシプロ機構
50…ユニットブレード板
71…揺動回避手段
100…パイル層をバッキング層から分離する装置
Claims (24)
- バッキング層と当該バッキング層と適宜の基布を介して接合されているパイル状繊維からなるパイル層とから構成されるタイルカーペットに於いて、当該パイル層と当該基布との接合部分に、超音波振動を印加する事を特徴とするタイルカーペットのパイル層をバッキング層から分離する方法。
- 当該パイル層と当該基布との接合部分に、超音波振動を行うブレード板を押圧させる事を特徴とする請求項1に記載の方法。
- 当該超音波振動は、少なくとも20KHzである事を特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- ブレード板の長さは、50mm乃至600mmである事を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の方法。
- 当該ブレード板は、当該ブレード板の長手方向軸線が、当該パイル層を形成している各パイル糸の配列方向と交差する方向となる様に、当該パイル層と当該基布との接合部分に押圧せしめられる事を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の方法。
- 当該ブレード板は、複数個のユニットブレード板が、それぞれの長手方向軸線に沿って、直線状に配列されている事を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の方法。
- 当該ブレード板は、複数個のユニットブレード板が、それぞれの長手方向軸線が、互いに平行となる様に、且つ、当該パイル層を形成している各パイル糸の配列方向と交差する方向に傾斜した角度を以って並列的に配列されている事を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の方法。
- 当該ブレード板の少なくとも一部が、当該ブレード板の長手方向軸線と並行に摺動する様に構成されている事を特徴とする請求項2乃至8の何れかに記載の方法。
- 当該パイル層を形成しているパイル状繊維は、主としてナイロン繊維で構成されている事を特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の方法。
- 当該タイルカーペットは、適宜の搬送装置に固定把持されて当該パイル層を形成するそれぞれのパイル糸の配列方向に沿って、搬送される間に、当該搬送装置に対して固定的に配置された当該ブレード板の振動先端部を、当該パイル層と当該基布との接合部分に当接させる様に処理する事を特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の方法。
- 超音波振動を行う当該ブレード板を、当該パイル層と当該基布との接合部分に当接させて、当該パイル層を当該基布を含むバッキング層から分離するに際し、当該パイル層を形成する各パイル状繊維の少なくとも一部が、少なくとも一時的に、非揺動状態に維持される事を特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の方法。
- 当該ブレード板が当該パイル層と当該基布との接合部分に当接される部位の近傍に、当該基布から分離された当該パイル層を形成していたパイル状繊維群を吸引収集する事を特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の方法。
- 当該吸引収集されたパイル状繊維群を移送する途中で、金属片等の異物除去手段を使用して、当該パイル状繊維群中に含まれている金属片等の異物を取り除く事を特徴とする請求項12に記載の方法。
- 当該タイルカーペットからパイル層を分離した後の当該バッキング層の一表面に対して基布剥取り手段を適用して、当該バッキング層に付着された当該基布を当該バッキング層から分離する特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載の方法。
- バッキング層と当該バッキング層と適宜の基布を介して接合されているパイル状繊維からなるパイル層とから構成されるタイルカーペットに於いて、当該パイル層と当該基布との接合部分と当接する、超音波振動を行うブレード板を配置した事を特徴とするタイルカーペットのパイル層をバッキング層から分離する装置。
- 当該ブレード板に印加される超音波振動は、少なくとも20KHzである事を特徴とする請求項15に記載の装置。
- 当該ブレード板の長さは、50mm乃至600mmである事を特徴とする請求項15又は16に記載の装置。
- 当該ブレード板は、当該ブレード板の長手方向軸線が、当該パイル層を形成している各パイル糸の配列方向と交差する方向となる様に、当該パイル層と当該基布との接合部分に押圧せしめられる事を特徴とする請求項15乃至17の何れかに記載の装置。
- 当該ブレード板は、複数個のユニットブレード板が、それぞれの長手方向軸線に沿って、直線状に配列されている事を特徴とする請求項15乃至18の何れかに記載の装置。
- 当該ブレード板は、複数個のユニットブレード板が、それぞれの長手方向軸線が、互いに平行となる様に、且つ、当該パイル層を形成している各パイル糸の配列方向と交差する方向に傾斜した角度を以って並列的に配列されている事を特徴とする請求項15乃至19の何れかに記載の装置。
- 当該ブレード板の少なくとも一部が、当該ブレード板の長手方向軸線と並行に摺動する様に構成されている事を特徴とする請求項15乃至20の何れかに記載の装置。
- 超音波振動を行う当該ブレード板を、当該パイル層と当該基布との接合部分に当接させて、当該パイル層を当該基布を含むバッキング層から分離するに際し、当該パイル層を形成する各パイル状繊維の少なくとも一部を、少なくとも一時的に、非揺動状態に維持せしめる為の部材が設けられている事を特徴とする請求項15乃至21の何れかに記載の装置。
- 当該ブレード板が当該パイル層と当該基布との接合部分に当接される部位の近傍に、当該基布から分離された当該パイル層を形成していたパイル状繊維群を吸引収集する吸引収集手段が設けられている事を特徴とする請求項15乃至22の何れかに記載の装置。
- 当該タイルカーペットからパイル層を分離する手段に隣接して、当該タイルカーペットから分離された当該バッキング層の一表面に当接して、当該バッキング層に付着された当該基布を当該バッキング層から分離する為の、基布剥取り手段が設けられている事を特徴とする請求項15乃至23の何れかに記載の装置。
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JP2012010549A JP2013147773A (ja) | 2012-01-21 | 2012-01-21 | カーペットタイルからパイル層を分離する方法及びその装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016061003A (ja) * | 2014-09-22 | 2016-04-25 | 株式会社タケエイ | タイルカーペットの解体方法およびタイルカーペットの解体装置 |
JP7144580B1 (ja) | 2021-09-06 | 2022-09-29 | 株式会社タケエイ | 使用済みタイルカーペットの材料分離回収システム及び材料分離回収方法 |
-
2012
- 2012-01-21 JP JP2012010549A patent/JP2013147773A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016061003A (ja) * | 2014-09-22 | 2016-04-25 | 株式会社タケエイ | タイルカーペットの解体方法およびタイルカーペットの解体装置 |
JP7144580B1 (ja) | 2021-09-06 | 2022-09-29 | 株式会社タケエイ | 使用済みタイルカーペットの材料分離回収システム及び材料分離回収方法 |
JP2023037773A (ja) * | 2021-09-06 | 2023-03-16 | 株式会社タケエイ | 使用済みタイルカーペットの材料分離回収システム及び材料分離回収方法 |
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