JP2013039891A - 自動走行制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動走行制御中の第1所定時間経過後に(S1)、車速を自動走行制御に基づく目標車速から運転監視確認用車速に減速させ(S2、S3)、所定期間内に運転者の反応が検出されなかった場合には(S4〜S9)、運転者への警告を発するとともに自動走行制御を停止する(S10)。
【選択図】図2
Description
そこで運転者の集中力や注意力を推定する技術が開発されており、例えば運転者による運転操作の反応を検出することで運転者の集中力を推定する技術がある。具体的には、運転者の運転操作の時系列データを記憶しておき、車間距離に応じて、運転者が理想とする追従操作と実際の追従操作からの反応強度または反応時間から運転者の集中力を判定する技術がある(特許文献1参照)。
また、運転者の集中力や注意力を推定する方法の他の例として、運転者の覚醒度を測定する方法も提案されているが、単調な走行状況において、運転者が運転以外のこと(会話、食事等)に集中するケースも生じる。このような場合、運転者の覚醒度は高いため運転者の集中力や注意力を推定する方法では、運転者が自動走行運転を監視しているか否かを把握することができない。
請求項3の自動走行制御装置では、請求項1または2において、前記車速変化手段は、前記自動走行制御中の所定の時期に、車速を前記目標車速設定手段により設定された目標車速より低い車速に変化させることを特徴としている。
請求項5の自動走行制御装置では、請求項1から4のいずれかにおいて、前記注意喚起手段は、前記自動走行制御を停止させる自動走行制御停止手段であることを特徴としている。
請求項7の自動走行制御装置では、請求項1から6のいずれかにおいて、前記運転者反応検出手段は、前記運転者の発した声により前記運転者の反応を検出する受音手段であることを特徴としている。
請求項9の自動走行制御装置では、請求項1から8のいずれかにおいて、前記自動走行制御は、前走車がない場合には、任意にされた設定車速を前記目標車速とし、前走車がある場合には、当該前走車と自車両との車間距離を所定距離に保つ車速を前記目標車速として、前記車両の車速を調整することを特徴としている。
請求項2の自動走行制御装置によれば、車速変化開始から所定期間に運転者の反応が検出された場合には、車速を前記目標車速設定手段により設定された目標車速に戻すことで、自動走行制御に速やかに復帰させることができる。
請求項4の自動走行制御装置によれば、車速を変化させても運転者の反応がない場合に警報器により運転者に警告を発することで、運転者の注意を喚起することができる。
請求項6の自動走行制御装置によれば、運転者が直接的にスイッチ操作することで当該運転者の反応を検出するため、確実に運転者の反応を検出することができる。
請求項8の自動走行制御装置によれば、アクセル操作により運転者の反応を検出することで、新たな装置等設けることなく容易に運転者の反応を検出することができる。
これにより、オートクルーズ機能及び車間距離維持機能を持つ自動走行制御においても運転者の運転への適正な関わりの確認を行うことができる。
図1は本発明の一実施形態における自動走行制御装置の概略構成を示したブロック図であり、同図に基づき説明する。
図1に示す自動走行ECU(電子コントロールユニット)1は、車両に搭載される各種ECUのうちの一つであり、自動走行制御を行う制御装置である。ここで、自動走行制御とは、運転者の操作によらず自動的に車速を調整して車両を走行させる制御のことである。例えば、自動走行制御として、エンジン出力制御やブレーキ制御により、車速をあらかじめ設定された速度に維持したり、前走車との車間距離を一定距離に維持して車速や車間を制御するACC(Adaptive Cruise Control)等がある。具体的には、自動走行ECU1は、図示しない入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)及び中央演算処理装置(CPU)等を含んで構成されている。
自動走行操作部6は、運転席に設けられており、自動走行制御のON、OFFの切り換え及び当該自動走行制御における任意の車速及び車間時間を運転者が設定可能なものである。
応答スイッチ10及びマイク12はそれぞれ運転席に設けられており、応答スイッチ10は運転者の押下操作によりON、OFFが切り換えられるスイッチであり、マイク12は車内の音を検知するものである。アクセル開度センサ14は、運転者によるアクセルの踏込量を検知するものである。
警報器26は、運転者に視覚的に警告を発するよう運転席のメータ部分等に表示される表示灯及び警告音を発するスピーカからなる。
図1では、自動走行ECU1の内部構成が概念的に示されており、同図に示すように自動走行ECU1は、目標車速設定部30(目標車速設定手段)、監視有無確認部32(車速変化手段)、タイマ34、運転者反応検出部36(運転者反応検出手段)を有している。
目標車速設定部30は、自動走行操作部6により自動走行制御がONにされると、ミリ波レーダ4により前走車が検出されていない場合は、自動走行操作部6において運転者により設定された設定車速を目標車速とする。前走車がある場合には、自動走行操作部6において運転者により選択された車間時間に基づく目標車速として制御を行う。そして、目標車速設定部30は、目標車速を達成するためのエンジン出力、変速ギヤ段、制動力等を演算し、これらの演算結果と目標車速情報とを監視有無確認部32に出力する。
監視有無確認部32は、自動走行制御開始から、タイマ34により計時される所定の時期毎に、運転者の運転への適正な関わり、すなわち自動走行制御運転に対する監視・監督の有無の確認(以下、運転監視という。)を行う。この運転者の運転監視の確認は、具体的には、目標車速設定部30で設定された目標車速から所定速度減速させた運転監視確認用車速で車両を走行させることで行う。このように監視有無確認部32は、自動走行制御中に自動走行制御に基づく車速を変化させ、この変化に運転者が気付くか否かで運転者の運転への適正な関わりを確認する。この目標車速からの減速度合いは注意力監視部8により判定された注意力レベルに応じて設定されるものとし、例えば注意力レベルが低い場合、即ち運転者における運転への意識が低い場合には運転者が気づきにくいことを考慮して、大きな減速度とする。または当該減速度合いを車速に応じて設定してもよく、例えば車速が高いほど、大きな減速度となるよう設定しても構わない。
以下、このように構成された本発明の実施形態に係る自動走行制御装置の作用及び効果について詳細に説明する。
続くステップS3では、監視有無確認部32は、設定された運転監視確認用車速となるエンジン出力、変速ギヤ段、又は制動力でエンジン20、トランスミッション22、又はブレーキ24等を制御することで減速を実行する。
一方ステップS4の判別結果が真(Yes)である場合、即ち運転者の反応がない場合には、ステップS6に進む。
ステップS8では、監視有無確認部32は、ステップS4と同様に運転者反応検出部36の情報に基づき運転者の反応を確認する。当該判別結果が偽(No)である場合は上記ステップS5に進み、タイマ34をリセットし、通常の自動走行制御に復帰して当該ルーチンをリターンする。
ステップS9では、タイマ34により第2所定時間(例えば5分)を経過したか否かを判別する。監視有無確認部32は、当該判別結果が偽(No)である場合は、ステップS8に戻り運転者の反応を確認する。
第2所定時間は運転監視確認用車速に達してからの所定時間であり、当該第2所定時間を経過しても運転者の反応がないということは運転者が居眠り等して運転に関与してないと判断し、ステップS10では、警報器26により警告表示及び警報音を発するとともに、自動走行制御をOFFにして、当該ルーチンを終了する。
また、運転者の運転監視の確認のために車速を変化させているが、目標車速より低い車速に変化させることから、走行の安全性を確保しつつ運転者の運転への適正な関わりを確認することができる。
これらのことから、本発明の一実施形態に係る自動走行制御装置は、自動走行中における運転者の運転への適正な関わりを確認でき、運転者の自動走行運転に対する監視放棄を抑制することができる。
上記実施形態では、監視有無確認部32において、運転者の運転監視の確認を、目標車速から所定速度減速させた運転監視確認用車速にすることで行っているが、当該運転監視確認用車速は目標車速から所定速度増速させた速度しても構わない。また、上記実施形態では、目標車速からの減速度合いを注意力レベルが低いほど大きくしているが、逆に運転者の注意力の低下に対する予防的効果を高めるべく運転者の注意力が低下する初期段階で注意喚起を行えるよう、注意力レベルが高いほど減速度合いを大きくしても構わない。
2 車速センサ
4 ミリ波レーダ
6 自動走行操作部
8 注意力監視部
10 応答スイッチ(運転者反応検出手段)
12 マイク(運転者反応検出手段)
14 アクセル開度センサ(運転者反応検出手段)
20 エンジン
22 トランスミッション
24 ブレーキ
26 警報器(注意喚起手段)
30 目標車速設定部(目標車速設定手段)
32 監視有無確認部(車速変化手段)
34 タイマ
36 運転者反応検出部(運転者反応検出手段)
Claims (9)
- 車両の車速を自動的に調整する自動走行制御を行う自動走行制御装置であって、
前記自動走行制御における目標車速を設定する目標車速設定手段と、
前記自動走行制御中の所定の時期に、車速を前記目標車速設定手段により設定された目標車速と異なる速度に変化させる車速変化手段と、
前記車速変化手段による車速変化に対する運転者の反応を検出する運転者反応検出手段と、
前記車速変化開始から所定期間内に、前記運転者反応検出手段により運転者の反応が検出されなかった場合に、前記運転者へ注意喚起する注意喚起手段と、
を備えることを特徴とする自動走行制御装置。 - 前記車速変化手段は、前記車速変化開始から所定期間内に、前記運転者反応検出手段により運転者の反応が検出された場合には、車速を前記目標車速設定手段により設定された目標車速に戻すことを特徴とする請求項1記載の自動走行制御装置。
- 前記車速変化手段は、前記自動走行制御中の所定の時期に、車速を前記目標車速設定手段により設定された目標車速より低い車速に変化させることを特徴とする請求項1または2に記載の自動走行制御装置。
- 前記注意喚起手段は、運転者への警告を発することで注意喚起を行う警報器であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の自動走行制御装置。
- 前記注意喚起手段は、前記自動走行制御を停止させることで注意喚起を行う自動走行制御停止手段であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の自動走行制御装置。
- 前記運転者反応検出手段は、前記運転者のスイッチ操作により当該運転者の反応を検出するスイッチであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の自動走行制御装置。
- 前記運転者反応検出手段は、前記運転者の発した声により前記運転者の反応を検出する受音手段であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の自動走行制御装置。
- 前記運転者反応検出手段は、前記運転者によるアクセル操作により前記運転者の反応を検出するアクセル操作検出手段であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の自動走行制御装置。
- 前記自動走行制御は、前走車がない場合には、任意に設定された設定車速を前記目標車速とし、前走車がある場合には、当該前走車と自車両との車間距離を所定距離に保つ車速を前記目標車速として、前記車両の車速を調整することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の自動走行制御装置。
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