JP2013003542A - 光学素子集合体、光学素子、光学素子集合体の製造方法、及び、光学素子の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光学素子集合体は、基板101と、リフロー耐性が劣化しない範囲で柔軟性を付与した第1及び第2樹脂層102,103の樹脂102bとの間に、樹脂の内部応力を緩和可能でそれ自体低応力かつ低膜密度の金属酸化物膜104を設けている。これにより、基板101と第1及び第2樹脂層102,103とが重なる部分を切断する際に、切断面のチッピング及び切断時の応力に起因する第1及び第2樹脂層102,103の剥離や、基板101の界面破壊が発生することを防ぎ、ダイシング耐性を向上させることができる。結果として、その後のリフロー工程において、基板101から第1及び第2樹脂層102,103が剥離せず、光学素子の信頼性を向上させることができる。
【選択図】図1
Description
図1(A)に示すように、複合レンズ200は、第1レンズ要素11と、第2レンズ要素12と、これらの間に挟まれた平板部13と、金属酸化物膜104と、絞り105とを有する。平板部13は、後述するウェハーレンズ100の基板101をカットラインDX(図1(B)及び図5参照)で切り出した部分である。複合レンズ200は、平面視において矩形の外形を有する。
B−1)ウェハーレンズの構造
図1(B)、1(C)に示すように、光学素子集合体であるウェハーレンズ100は、円盤状であり、基板101と、第1樹脂層102と、第2樹脂層103と、金属酸化物膜104と、絞り105とを有する。
以下、第1及び第2樹脂層102,103の形成に用いられる光硬化性樹脂のうち一例のエポキシ系樹脂について説明する。
以下、第1及び第2樹脂層102,103に用いられる光重合開始剤(UV開始剤)の詳細について説明する。光重合開始剤は、基本的には光硬化性樹脂との組み合わせで選択する。光重合開始剤としては、エポキシ系樹脂の場合、紫外域(400nm以下)の波長に吸収極大を持ち、当該紫外域の波長でカチオン発生、又はアニオン発生するものであれば、いずれも用いることができる。なお、光重合開始剤の選択にあたっては、ウェハーレンズ100の使用波長域での透過率を低下させないように配慮し、硬化光に対する吸光度が適度となるように考慮する。
C−1)マスター型
以下、図2(A)、2(B)を参照しつつ、図1(A)に示す複合レンズ200及び図1(B)等に示すウェハーレンズ100を製造するための成形型の一例について説明する。ウェハーレンズ100の成形には、成形型として、マスター型30と、サブマスター型40とが用いられる。
図2(B)に示すように、樹脂型であるサブマスター型40は、四角板状であり、樹脂部であるサブマスター成形部41と光透過性のサブマスター基板42とを有する。サブマスター成形部41とサブマスター基板42とは、積層構造となっている。サブマスター成形部41は、その端面41a上に、ウェハーレンズ100の第1成形面102aを形成する第2転写面43を有する。この第2転写面43は、ウェハーレンズ100の第1成形面102aのネガ型に対応する。第2転写面43は、第1成形面102aのうち第1光学面11dを形成するための第2光学転写面43aと、第1フランジ面11gを形成するための第2フランジ転写面43bとを含む。第2光学転写面43aは、第1光学転写面31aによって転写され、アレイ状に複数個配置されており、略半球の凹形状に形成されている。
図3(A)〜3(F)、図4、図5を参照しつつ、上述のマスター型30及びサブマスター型40を使用して行われるウェハーレンズ100の製造工程について説明する。なお、以下では第1樹脂層102の成形について説明するが、第2樹脂層103の成形についても同様の工程を行う。また、図3(A)〜3(F)は、基板101の一方の面に対して順に後述するステップS14〜S17の各工程を行うことを図示しているが、基板101の両面に各工程を行ってから次の工程を行ってもよい。
以下、本発明の製造方法によって製造された複合レンズ200の評価試験の結果について説明する。
Claims (10)
- 基板と、
前記基板の少なくとも一方の面上に設けられる金属酸化物膜と、
前記金属酸化物膜上に設けられ互いに樹脂で繋がった複数のレンズ部を有する樹脂層と、
を備え、
前記樹脂層の貯蔵弾性率E'と、前記樹脂層の損失弾性率E"との比E"/E'で表される、前記樹脂層の損失正接は、0.30以上0.50以下であり、
前記金属酸化物膜の膜密度は、1.5g/cm3以上2.0g/cm3以下であることを特徴とする光学素子集合体。 - 前記樹脂層の25℃における貯蔵弾性率は、2GPa以上3GPa以下であることを特徴とする請求項1に記載の光学素子集合体。
- 前記金属酸化物膜の圧縮応力は、90MPa以上150MPa以下であることを特徴とする請求項1及び2のいずれか一項に記載の光学素子集合体。
- 前記樹脂層の切断される部分の膜厚は、100μm以下であることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載の光学素子集合体。
- 前記金属酸化物膜は、赤外線反射膜及び反射防止膜のいずれか一方であることを特徴とする請求項1から4までのいずれか一項に記載の光学素子集合体。
- 前記樹脂層は、前記基板の少なくとも一方の面の全面に形成されていることを特徴とする請求項1から5までのいずれか一項に記載の光学素子集合体。
- 請求項1から6までのいずれか一項に記載の光学素子集合体をダイシングして複数のレンズ部を個片化することにより得られることを特徴とする光学素子。
- 基板の少なくとも一方の面上に金属酸化物膜を形成する膜形成工程と、
前記膜形成工程後、前記金属酸化膜上に互いに樹脂で繋がった複数のレンズ部を有する樹脂層を形成する樹脂成形工程と、
を備え、
前記樹脂層の損失正接が0.30以上0.50以下であり、
前記金属酸化物膜の膜密度が1.5g/cm3以上2.0g/cm3以下であることを特徴とする光学素子集合体の製造方法。 - 前記金属酸化物膜は、真空蒸着及びスパッタリングのいずれかによって形成されることを特徴とする請求項8に記載の光学素子集合体の製造方法。
- 請求項9及び10のいずれか一項に記載の光学素子集合体の製造方法によって得られた光学素子集合体を、複数のレンズ部毎に前記基板及び前記樹脂層を切断する切断工程を備えることを特徴とする光学素子の製造方法。
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