JP2013048070A - 固体酸化物型燃料電池セル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】固体酸化物型燃料電池セルは、燃料ガス流路を内部に有し、少なくともMgOとY2O3とを含む主組成物を含有する支持基板と、支持基板上に形成され、燃料極と空気極と燃料極と空気極との間に配置される固体電解質層とを有する発電部と、を備える。主組成物は、64.56モル%以上97.70モル%以下のMgOと、2.30モル%以上4.50モル%以下のY2O3と、0.00モル%以上30.94モル%以下のNiOと、によって構成される。支持基板が還元された場合に主組成物の固相の全体積に対するNiの体積割合は18.0体積%以下である。
【選択図】図3
Description
図1は、横縞型燃料電池セル(以下、単に「セル」と略称する)100の概要を示す斜視図である。図2は、図1のI−I断面図である。
支持基板10は、扁平かつ一方向(以下、「長手方向」という)に延びる板状部材である。支持基板10は、非晶質ガラス系接合材、結晶化ガラス系接合材、或いはセラミック系接合材を介してマニホールド50に接続されている。支持基板10は、絶縁性を有する多孔質体によって構成されている。支持基板10の内部には、支持基板10の長手方向に沿って延びる流路10aが形成されている。発電時には、この流路10aに水素などを含む燃料ガスを流すことによって、支持基板10を介して複数の発電部20に燃料ガスが供給される。この際、支持基板10自体は、還元雰囲気に曝される。
なお、本実施形態では、熱膨張係数の値として、常温から900℃までの昇温過程における測定値に基づいて算出された値が採用されている。
発電部20は、図2に示すように、支持基板10上に形成されている。発電部20は、燃料極21と、固体電解質層22と、反応防止層23と、空気極24と、を有する。
インターコネクタ30は、燃料極21上に形成される。インターコネクタ30は、1つ目の発電部20から延長している集電部40と、2つ目の発電部20の燃料極21に接続されており、これによって2つの発電部20が電気的に直列接続されている。インターコネクタ30は、ペロブスカイト型複合酸化物を主成分として含有する。特に、インターコネクタ30に用いられるペロブスカイト型複合酸化物としては、ランタンクロマイト(LaCrO3)などのクロマイト系材料、SrTiO3などのチタネート系材料が挙げられる。インターコネクタ30の厚みは、10μm以上、100μm以下が好適である。
集電部40は、空気極24から、その空気極24を備える発電部20に隣接する発電部20上のインターコネクタ30までを覆うように形成され、インターコネクタ30と発電部20とを電気的に接続している。集電部40は、導電性を有すればよく、例えばインターコネクタ30や空気極24と同様の材料で構成することができる。集電部40の厚みは、50μm以上、500μm以下が好適である。
セル間接続部材45は、図1に示すように、2つのセル100それぞれの発電部20を電気的に接続する。具体的に、セル間接続部材45は、一方のセル100の集電部40と、他方のセル100のインターコネクタ30とに接続されている。セル間接続部材45は、導電性を有すればよいが、高温における耐酸化性に優れたステンレス鋼(例えば、高クロム含有フェライト系ステンレス鋼など)を主成分として含むことが好ましい。このようなステンレス鋼の熱膨張係数は、12.0〜14.0ppm/K程度である。セル間接続部材45の厚みは、100μm以上、2000μm以下が好適である。
なお、セル間接続部材45は、発電部20に接続される「接続部材」の一例である。
マニホールド50は、非晶質ガラス系接合材、結晶化ガラス系材料、或いはセラミック系接合材を介して支持基板10に接続されている。マニホールド50は、支持基板10の流路10aに繋がる燃料ガス供給路50aを有している。マニホールド50は、接続部材45と同様、高温における耐酸化性に優れたステンレス鋼を主成分として含むことが好ましい。なお、マニホールド50は、支持基板10に代えて、固体電解質層22に接続されてもよい。
2−1.支持基板10の形成
支持基板10は、圧粉成形によって形成可能である。すなわち、支持基板10は、支持基板10の材料が混合された粉末を型に入れ、圧縮することで圧粉体を成形する工程を含む。
燃料極21は、圧粉成形によって形成可能である。すなわち、燃料極21は、燃料極21の材料が混合された粉末を型に入れ、圧縮して、圧粉体を成形することを含んでもよい。また、燃料極21は印刷法により形成可能である。すなわち、燃料極21の材料を含むペーストを用い、支持基板10の上へスクリーン印刷法で燃料極21を形成しても良い。
固体電解質層22は、例えば、CIP(cold isostatic pressing)、熱圧着、又はスラリーディップ法によって形成可能である。固体電解質層22の材料は、上述のとおり、3YSZ、8YSZ及び10YSZ等のイットリア安定化ジルコニア;並びにScSZ(スカンジア安定化ジルコニア);等のジルコニア系材料が挙げられる。なお、CIP法におけるシートの圧着時の圧力は、好ましくは50〜300MPaである。
反応防止層23は、スラリーディップ法などによって形成可能である。反応防止層23の材料としては、GDC((Ce,Gd)O2:ガドリニウムドープセリア)、SDC((Ce, Sm)O2:サマリウムドープセリア)等が挙げられる。
圧粉成形された支持基板10、燃料極21、固体電解質層22及び反応防止層23の共焼成(共焼結)を含む。焼成の温度及び時間は、セルの材料等に応じて設定される。
空気極24は、例えば、燃料極21、電解質層22、及び反応防止層23の積層体(焼成体)上に、圧粉形成、印刷法等によって空気極24の材料の層を形成した後、焼成することで形成される。以上によって、発電部20が形成される。
集電部40は、例えば、燃料極21、電解質層22、及び反応防止層23の積層体(焼成体)上に、印刷法、スラリーディップ法によって集電部40の材料の層を形成した後、焼成することで形成される。なお、空気極24と集電層40とは、個別に焼成することによって形成しても良いが、順次積層して一括で焼成することによって形成しても良い。
2つのセル100それぞれの発電部20をセル間接続部材45によって互いに接続する。
続いて、燃料ガス供給路50aが内部に形成されたマニホールド50を準備して、非晶質ガラス系接合材、結晶化ガラス系接合材、或いはセラミック系接合材を用いて支持基板10に接続する。
本実施形態に係るセル100において、支持基板10が含有する主組成物は、2.30モル%以上4.50モル%以下のY2O3と、それ以外を占めるMgO及びNiOと、によって構成されている。
これによって、主組成物の熱膨張係数は、マニホールド50を構成するステンレス鋼の熱膨張係数である12.0ppm/K以上14.0ppm/K以下の範囲に収まるように調整されている。そのため、発電が繰り返されるたびに支持基板10とマニホールド50との接続部分にかかる負荷を低減できるので、接続部分にクラックが発生することを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、セル間接続部材45が、マニホールド50と同様に、12.0ppm/K以上14.0ppm/K以下の熱膨張係数を有するステンレス鋼によって構成されている。一方で、支持基板10はセル100の大部分を占めているので、セル100全体の熱膨張の度合いは支持基板10の熱膨張係数に概ね従うことになる。そのため、主組成物の熱膨張係数がセル間接続部材45を構成するステンレス鋼の熱膨張係数の範囲に収まるように調整されているので、セル100とセル間接続部材45との接続部分にクラックが発生することも抑制することができる。
以下のようにして、支持基板と支持基板に接合されたステンレスとを備える実験例No.1〜No.16に係るサンプルを作製した。
実験例No.1〜No.16に係る接合体を用いて、室温〜800℃を300℃/hrで往復させることを1サイクルとして10サイクルを繰り返す熱サイクル試験を行った。
なお、下表1に示す通り、実験例No.1〜No.16に係る接合体を作製した時点では、共焼成体またはセラミックボンドにおいてクラックは確認されなかった。
上表1に示すように、熱サイクル試験後、実験例No.9〜No.14では共焼成体またはセラミックボンドにおけるクラックが確認された。これは、Y2O3が少なすぎた或いは多すぎたために、支持基板とステンレスとの熱膨張率の差が大きくなったためである。従って、支持基板10が含有する主組成物が2.30モル%以上4.50モル%以下のY2O3を含むことが好ましいことが確認された。
10 支持基板
20 発電部
21 燃料極
22 固体電解質層
23 反応防止層
24 空気極
30 インターコネクタ
40 集電部
45 セル間接続部材
50 マニホールド
Claims (8)
- 燃料ガス流路を内部に有し、少なくともMgOとY2O3とを含む主組成物を含有する支持基板と、
前記支持基板上に形成され、燃料極と空気極と前記燃料極と前記空気極との間に配置される固体電解質層とを有する発電部と、
を備え、
前記主組成物は、
64.56モル%以上97.70モル%以下のMgOと、
2.30モル%以上4.50モル%以下のY2O3と、
0.00モル%以上30.94モル%以下のNiOと、
によって構成され、
前記支持基板が還元された場合に前記主組成物の固相の全体積に対するNiの体積割合は18.0体積%以下である、
固体酸化物型燃料電池セル。 - 前記主組成物の熱膨張係数は、12.5ppm/K以上13.5ppm/K以下である、
請求項1に記載の固体酸化物型燃料電池セル。 - 前記支持基板に接続され、ステンレス鋼を含むマニホールドを備える
請求項2に記載の固体酸化物型燃料電池セル。 - 前記マニホールドの熱膨張係数は、12.0ppm/K以上14.0ppm/K以下である、
請求項3に記載の固体酸化物型燃料電池セル。 - 前記発電部に接続され、ステンレス鋼を含む接続部材を備える
請求項2に記載の固体酸化物型燃料電池セル。 - 前記接続部材の熱膨張係数は、12.0ppm/K以上14.0ppm/K以下である、
請求項5に記載の固体酸化物型燃料電池セル。 - 前記支持基板材料は、Fe2O3、SiO2、B2O3、Al2O3のうち少なくとも一つを副組成物として含有する、
請求項1乃至6のいずれかに記載の固体酸化物型燃料電池セル。 - 燃料ガス流路を内部に有し、少なくともMgOとY2O3とを含む主組成物を含有する支持基板と、
前記支持基板上に形成され、燃料極と空気極と前記燃料極と前記空気極との間に配置される固体電解質層とを有する発電部と、
を備え、
前記主組成物は、MgO-Y2O3-NiOの3成分系組成図上において、MgOがxモル%、Y2O3がyモル%、NiOがzモル%である点を(x、y、z)とするときに、(97.70、2.30、0.00)、(68.55、2.30、29.15)、(64.56、4.50、30.94)及び(95.50、4.50、0.00)を頂点とする四角形によって囲まれた領域内の組成を有する、
固体酸化物型燃料電池セル。
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