JP2012226268A - 光変調制御方法、制御プログラム、制御装置、及びレーザ光照射装置 - Google Patents
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- Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
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Abstract
【解決手段】 空間光変調器を用いたレーザ光の集光照射の制御において、レーザ光の入射パターン、及び伝搬経路上の第1、第2伝搬媒質それぞれの屈折率を取得し(ステップS101)、集光点の個数、及び各集光点についての集光位置、集光強度を設定し(S104)、レーザ光の伝搬で第1、第2伝搬媒質によって生じる収差条件を導出する(S107)。そして、収差条件を考慮して、空間光変調器に呈示する変調パターンを設計する(S108)。また、変調パターンの設計において、1画素での位相値の影響に着目した設計法を用いるとともに、集光点での集光状態を評価する際に、収差条件を考慮した伝搬関数を用いる。
【選択図】 図4
Description
φjs’=φjs+Φj−OPD
によって、収差条件が考慮された伝搬関数φjs’を求めることが好ましい。このような構成によれば、自由伝搬の伝搬関数φjsを、収差条件が考慮された伝搬関数φjs’に好適に変換することができる。
Us=Asexp(iφs)
=ΣjAj−inexp(iφjs’)exp(i(φj+φj−in))
によって、集光点sにおける集光状態を示す複素振幅Usを求めることが好ましい。これにより、集光点におけるレーザ光の集光状態を好適に評価することができる。
φjs’=φjs+Φj−OPD
によって、収差条件が考慮された伝搬関数φjs’を求めることが好ましい。このような構成によれば、自由伝搬の伝搬関数φjsを、収差条件が考慮された伝搬関数φjs’に好適に変換することができる。
Us=Asexp(iφs)
=ΣjAj−inexp(iφjs’)exp(iφj)
によって、集光点sにおける集光状態を示す複素振幅Usを求めることが好ましい。あるいはさらに、空間光変調器20の画素jへのレーザ光の入射振幅をAj−in、入射位相をφj−in、画素jでの位相値をφjとして、下記式
Us=Asexp(iφs)
=ΣjAj−inexp(iφjs’)exp(i(φj+φj−in))
によって、集光点sにおける集光状態を示す複素振幅Usを求めることが好ましい。これにより、集光点におけるレーザ光の集光状態を好適に評価することができる。
Ij−in=|Aj−in|2
の関係にある。また、複素振幅Usにおいて、Asは振幅、φsは位相である。また、入射レーザ光が平面波の場合には、その入射位相φj−inは無視することができる。
Iin(xj,yj)=Ij−in
による入射光強度分布として与えられる。あるいは、振幅Aj−inによる入射光振幅分布として、レーザ光の入射パターンを取得しても良い。また、必要な場合には、レーザ光の入射位相φj−inについても取得する構成としても良い。
なお、この式(4)中の「−f−(n2−n1)×d」は定数項であり、OPLの値が大きくなり過ぎるのを防ぐために付加した項である。
これにより、光軸高さhに対応するOPLを求めることができる。
によって求めることができる。この位相ΦOPDを、3次元多点照射のために距離dを固定した状態で、zs毎に導出する。なお、光軸高さhの範囲は、0〜hmaxまでである。また、hmaxは0〜NA×fまでの範囲であり、すなわち、対物レンズ25の開口が光軸高さのhmaxの最大である。
によって、光軸高さhと、SLMの画素座標(xj,yj)とを変換することができる。これにより、座標(xj,yj)の画素j毎の収差条件となる位相Φj−OPDを求めることができる。
によって、複素振幅Us=Asexp(iφs)を求める。ここで、Aj−inはSLM20の画素jへのレーザ光の入射振幅であり、φjは画素jでの位相値である。また、φj−inは画素jに入射するレーザ光の位相である。
によって求められる。この式(9)において、Φj−OPDは、式(6)に示した画素jに対する収差条件の位相である。
で与えられる波動伝搬関数の近似式であるフレネル回折を用いることができる。ここで、上記の式(10)において、kは波数である。
によって比較し、全ての集光点sにおいて、強度比が所定の値ε以下となっているかによって判定する方法を用いることができる。また、集光強度Isではなく、振幅As、複素振幅Us等によって判定を行っても良い。
によって変更する(S206)。ここで、式(12)においてウエイトwsの更新に用いられているパラメータηは、ORAアルゴリズムが不安定になるのを防ぐために、通常、慣習的にη=0.25〜0.35程度の値が用いられている。
と判定とによって解析的に求める。ここで、
である。このように解析的に位相値φjを求める方法では、探索によって位相値を求める山登り法等の方法に比べて、演算に要する時間が短くなるという利点がある。
が用いられるが、ここで説明する改良ORA法では、上記した伝搬関数の変更に加えて、位相値の更新におけるこのΦjsの算出においても、収差条件の位相Φj−OPDを加味した式(16)を用いている。
によって、CGHのj番目の画素における位相値φjを変更、更新する。そして、位相値の変更操作が全ての画素で行われたかどうかを確認し(S208)、変更操作が終了していなければ、j=j+1として、次の画素について位相値の変更操作を実行する。一方、全ての画素について変更操作が終了していれば、ステップS204に戻って複素振幅Usの算出、及びそれによる集光状態の評価を行う。このような操作を繰り返して実行することにより、設定された集光条件に対応する変調パターンのCGHが作成される。
を行えば良い。ただし、
である。なお、fobjの代わりに上述した焦点距離Lを用いた場合には、式(20)についてもfobjからLに変更する。
30…光変調制御装置、31…照射条件取得部、32…集光条件設定部、33…収差条件導出部、34…変調パターン設計部、35…光変調器駆動制御部、37…入力装置、38…表示装置。
Claims (20)
- レーザ光を入力し、前記レーザ光の位相を変調して、位相変調後のレーザ光を出力する位相変調型の空間光変調器を用い、前記空間光変調器に呈示する変調パターンによって、設定された集光点への前記レーザ光の集光照射を制御する光変調制御方法であって、
前記レーザ光の照射条件として、前記空間光変調器への前記レーザ光の入射パターン、前記空間光変調器から前記集光点への前記レーザ光の伝搬経路上にある第1伝搬媒質の第1屈折率n1、及び前記第1伝搬媒質よりも前記集光点側にある第2伝搬媒質の前記第1屈折率とは異なる第2屈折率n2を取得する照射条件取得ステップと、
前記レーザ光の集光条件として、前記空間光変調器からの前記レーザ光を集光照射する前記集光点の個数st(stは1以上の整数)、及びst個の集光点sのそれぞれについての集光位置、集光強度を設定する集光条件設定ステップと、
前記空間光変調器から前記集光点sへの前記レーザ光の伝搬において、互いに屈折率が異なる前記第1伝搬媒質、及び前記第2伝搬媒質によって生じる収差条件を導出する収差条件導出ステップと、
前記収差条件導出ステップで導出された前記収差条件を考慮して、前記空間光変調器に呈示する前記変調パターンを設計する変調パターン設計ステップと
を備え、
前記変調パターン設計ステップは、前記空間光変調器において2次元配列された複数の画素を想定し、前記複数の画素に呈示する前記変調パターンの1画素での位相値の変更が前記集光点における前記レーザ光の集光状態に与える影響に着目して、その集光状態が所望の状態に近づくように前記位相値を変更し、そのような位相値の変更操作を前記変調パターンの全ての画素について行うことで前記変調パターンを設計するとともに、
前記集光点での前記集光状態を評価する際に、前記空間光変調器の前記変調パターンにおける画素jから前記集光点sへの光の伝搬について、伝搬媒質が均質な状態の自由伝搬の波動伝搬関数φjsに前記収差条件を加えて変換した伝搬関数φjs’を用いることを特徴とする光変調制御方法。 - 前記収差条件導出ステップは、前記画素jから前記集光点sへの光の伝搬についての前記収差条件として、その伝搬での光路長差を与える位相Φj−OPDを求め、
前記変調パターン設計ステップは、変換式
φjs’=φjs+Φj−OPD
によって、前記収差条件が考慮された前記伝搬関数φjs’を求めることを特徴とする請求項1記載の光変調制御方法。 - 前記変調パターン設計ステップは、前記空間光変調器の前記画素jへの前記レーザ光の入射振幅をAj−in、位相をφj−in、前記画素jでの位相値をφjとして、下記式
Us=Asexp(iφs)
=ΣjAj−inexp(iφjs’)exp(i(φj+φj−in))
によって、前記集光点sにおける前記集光状態を示す複素振幅Usを求めることを特徴とする請求項1または2記載の光変調制御方法。 - 前記変調パターン設計ステップは、前記変調パターンの前記画素jでの前記位相値の変更において、前記集光点sにおける前記集光状態を示す複素振幅の位相φs、前記収差条件が考慮された前記伝搬関数φjs’、及び前記画素jでの変更前の位相値φjに基づいて解析的に求められた値によって、前記位相値を変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の光変調制御方法。
- 前記変調パターン設計ステップは、前記変調パターンの前記画素jでの前記位相値の変更において、山登り法、焼きなまし法、または遺伝的アルゴリズムのいずれかの方法を用いて探索で求められた値によって、前記位相値を変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の光変調制御方法。
- 前記第2伝搬媒質は、前記集光点が内部に設定される照射対象物であり、前記第1伝搬媒質は、前記空間光変調器と前記照射対象物との間にある雰囲気媒質であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の光変調制御方法。
- レーザ光を入力し、前記レーザ光の位相を変調して、位相変調後のレーザ光を出力する位相変調型の空間光変調器を用い、前記空間光変調器に呈示する変調パターンによって、設定された集光点への前記レーザ光の集光照射を制御する光変調制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記レーザ光の照射条件として、前記空間光変調器への前記レーザ光の入射パターン、前記空間光変調器から前記集光点への前記レーザ光の伝搬経路上にある第1伝搬媒質の第1屈折率n1、及び前記第1伝搬媒質よりも前記集光点側にある第2伝搬媒質の前記第1屈折率とは異なる第2屈折率n2を取得する照射条件取得処理と、
前記レーザ光の集光条件として、前記空間光変調器からの前記レーザ光を集光照射する前記集光点の個数st(stは1以上の整数)、及びst個の集光点sのそれぞれについての集光位置、集光強度を設定する集光条件設定処理と、
前記空間光変調器から前記集光点sへの前記レーザ光の伝搬において、互いに屈折率が異なる前記第1伝搬媒質、及び前記第2伝搬媒質によって生じる収差条件を導出する収差条件導出処理と、
前記収差条件導出処理で導出された前記収差条件を考慮して、前記空間光変調器に呈示する前記変調パターンを設計する変調パターン設計処理と
をコンピュータに実行させ、
前記変調パターン設計処理は、前記空間光変調器において2次元配列された複数の画素を想定し、前記複数の画素に呈示する前記変調パターンの1画素での位相値の変更が前記集光点における前記レーザ光の集光状態に与える影響に着目して、その集光状態が所望の状態に近づくように前記位相値を変更し、そのような位相値の変更操作を前記変調パターンの全ての画素について行うことで前記変調パターンを設計するとともに、
前記集光点での前記集光状態を評価する際に、前記空間光変調器の前記変調パターンにおける画素jから前記集光点sへの光の伝搬について、伝搬媒質が均質な状態の自由伝搬の波動伝搬関数φjsに前記収差条件を加えて変換した伝搬関数φjs’を用いることを特徴とする光変調制御プログラム。 - 前記収差条件導出処理は、前記画素jから前記集光点sへの光の伝搬についての前記収差条件として、その伝搬での光路長差を与える位相Φj−OPDを求め、
前記変調パターン設計処理は、変換式
φjs’=φjs+Φj−OPD
によって、前記収差条件が考慮された前記伝搬関数φjs’を求めることを特徴とする請求項7記載の光変調制御プログラム。 - 前記変調パターン設計処理は、前記空間光変調器の前記画素jへの前記レーザ光の入射振幅をAj−in、位相をφj−in、前記画素jでの位相値をφjとして、下記式
Us=Asexp(iφs)
=ΣjAj−inexp(iφjs’)exp(i(φj+φj−in))
によって、前記集光点sにおける前記集光状態を示す複素振幅Usを求めることを特徴とする請求項7または8記載の光変調制御プログラム。 - 前記変調パターン設計処理は、前記変調パターンの前記画素jでの前記位相値の変更において、前記集光点sにおける前記集光状態を示す複素振幅の位相φs、前記収差条件が考慮された前記伝搬関数φjs’、及び前記画素jでの変更前の位相値φjに基づいて解析的に求められた値によって、前記位相値を変更することを特徴とする請求項7〜9のいずれか一項記載の光変調制御プログラム。
- 前記変調パターン設計処理は、前記変調パターンの前記画素jでの前記位相値の変更において、山登り法、焼きなまし法、または遺伝的アルゴリズムのいずれかの方法を用いて探索で求められた値によって、前記位相値を変更することを特徴とする請求項7〜9のいずれか一項記載の光変調制御プログラム。
- 前記第2伝搬媒質は、前記集光点が内部に設定される照射対象物であり、前記第1伝搬媒質は、前記空間光変調器と前記照射対象物との間にある雰囲気媒質であることを特徴とする請求項7〜11のいずれか一項記載の光変調制御プログラム。
- レーザ光を入力し、前記レーザ光の位相を変調して、位相変調後のレーザ光を出力する位相変調型の空間光変調器を用い、前記空間光変調器に呈示する変調パターンによって、設定された集光点への前記レーザ光の集光照射を制御する光変調制御装置であって、
前記レーザ光の照射条件として、前記空間光変調器への前記レーザ光の入射パターン、前記空間光変調器から前記集光点への前記レーザ光の伝搬経路上にある第1伝搬媒質の第1屈折率n1、及び前記第1伝搬媒質よりも前記集光点側にある第2伝搬媒質の前記第1屈折率とは異なる第2屈折率n2を取得する照射条件取得手段と、
前記レーザ光の集光条件として、前記空間光変調器からの前記レーザ光を集光照射する前記集光点の個数st(stは1以上の整数)、及びst個の集光点sのそれぞれについての集光位置、集光強度を設定する集光条件設定手段と、
前記空間光変調器から前記集光点sへの前記レーザ光の伝搬において、互いに屈折率が異なる前記第1伝搬媒質、及び前記第2伝搬媒質によって生じる収差条件を導出する収差条件導出手段と、
前記収差条件導出手段で導出された前記収差条件を考慮して、前記空間光変調器に呈示する前記変調パターンを設計する変調パターン設計手段と
を備え、
前記変調パターン設計手段は、前記空間光変調器において2次元配列された複数の画素を想定し、前記複数の画素に呈示する前記変調パターンの1画素での位相値の変更が前記集光点における前記レーザ光の集光状態に与える影響に着目して、その集光状態が所望の状態に近づくように前記位相値を変更し、そのような位相値の変更操作を前記変調パターンの全ての画素について行うことで前記変調パターンを設計するとともに、
前記集光点での前記集光状態を評価する際に、前記空間光変調器の前記変調パターンにおける画素jから前記集光点sへの光の伝搬について、伝搬媒質が均質な状態の自由伝搬の波動伝搬関数φjsに前記収差条件を加えて変換した伝搬関数φjs’を用いることを特徴とする光変調制御装置。 - 前記収差条件導出手段は、前記画素jから前記集光点sへの光の伝搬についての前記収差条件として、その伝搬での光路長差を与える位相Φj−OPDを求め、
前記変調パターン設計手段は、変換式
φjs’=φjs+Φj−OPD
によって、前記収差条件が考慮された前記伝搬関数φjs’を求めることを特徴とする請求項13記載の光変調制御装置。 - 前記変調パターン設計手段は、前記空間光変調器の前記画素jへの前記レーザ光の入射振幅をAj−in、位相をφj−in、前記画素jでの位相値をφjとして、下記式
Us=Asexp(iφs)
=ΣjAj−inexp(iφjs’)exp(i(φj+φj−in))
によって、前記集光点sにおける前記集光状態を示す複素振幅Usを求めることを特徴とする請求項13または14記載の光変調制御装置。 - 前記変調パターン設計手段は、前記変調パターンの前記画素jでの前記位相値の変更において、前記集光点sにおける前記集光状態を示す複素振幅の位相φs、前記収差条件が考慮された前記伝搬関数φjs’、及び前記画素jでの変更前の位相値φjに基づいて解析的に求められた値によって、前記位相値を変更することを特徴とする請求項13〜15のいずれか一項記載の光変調制御装置。
- 前記変調パターン設計手段は、前記変調パターンの前記画素jでの前記位相値の変更において、山登り法、焼きなまし法、または遺伝的アルゴリズムのいずれかの方法を用いて探索で求められた値によって、前記位相値を変更することを特徴とする請求項13〜15のいずれか一項記載の光変調制御装置。
- 前記第2伝搬媒質は、前記集光点が内部に設定される照射対象物であり、前記第1伝搬媒質は、前記空間光変調器と前記照射対象物との間にある雰囲気媒質であることを特徴とする請求項13〜17のいずれか一項記載の光変調制御装置。
- 前記空間光変調器を駆動制御して、前記変調パターン設計手段によって設計された前記変調パターンを前記空間光変調器に呈示する光変調器駆動制御手段を備えることを特徴とする請求項13〜18のいずれか一項記載の光変調制御装置。
- レーザ光を供給するレーザ光源と、
前記レーザ光を入力し、前記レーザ光の位相を変調して、位相変調後のレーザ光を出力する位相変調型の空間光変調器と、
前記空間光変調器に呈示する変調パターンによって、設定された集光点への前記レーザ光の集光照射を制御する請求項13〜19のいずれか一項記載の光変調制御装置と
を備えることを特徴とするレーザ光照射装置。
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