JP2012136365A - 単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長用フィード材及び単結晶炭化ケイ素のエピタキシャル成長方法 - Google Patents
単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長用フィード材及び単結晶炭化ケイ素のエピタキシャル成長方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012136365A JP2012136365A JP2010288468A JP2010288468A JP2012136365A JP 2012136365 A JP2012136365 A JP 2012136365A JP 2010288468 A JP2010288468 A JP 2010288468A JP 2010288468 A JP2010288468 A JP 2010288468A JP 2012136365 A JP2012136365 A JP 2012136365A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silicon carbide
- epitaxial growth
- single crystal
- crystal silicon
- surface layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Abstract
【解決手段】単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長用フィード材11は、結晶多形が3Cである多結晶炭化ケイ素を含む表層を有する。表層のX線回折により、(111)結晶面に対応した回折ピークが観察される。表層のX線回折により観察される(111)結晶面のうち、配向角度が67.5°以上であるものの占める割合が80%未満である。
【選択図】図1
Description
図2にフィード基板11の略図的断面図を示す。フィード基板11は、結晶多形が3Cである多結晶炭化ケイ素を含む表層を有する。具体的には、本実施形態では、フィード基板11は、黒鉛からなる支持材11bと、多結晶炭化ケイ素膜11cとを有する。黒鉛からなる支持材11bは、炭化ケイ素のエピタキシャル成長プロセスに十分に耐えることのできる高い耐熱性を有している。また、黒鉛からなる支持材11bは、単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長膜20と似通った熱膨張率を有する。従って、黒鉛からなる支持材11bを用いることにより、炭化ケイ素エピタキシャル成長膜20を好適に形成することができる。
シード基板12は、主面12a側の表層が炭化ケイ素からなり、フィード基板11よりもケイ素溶融層13に溶出しにくいものである限りにおいて特に限定されない。シード基板12は、例えば、表層が単結晶炭化ケイ素からなるものであってもよいし、結晶多形が4H、6Hなどである炭化ケイ素からなるものであってもよい。また、シード基板12は、例えば、表層が、結晶多形が3Cである多結晶炭化ケイ素を含み、その表層のX線回折により観察される(111)結晶面のうち、配向角度が67.5°以上であるものの占める割合が80%以上であるものであってもよい。この場合、シード基板12をCVD法により安価に作製することができる。従って、単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長膜20の形成コストを低減することができる。
かさ密度1.85g/cm3、灰分5ppm以下である高純度等方性黒鉛材料からなる黒鉛材(15mm×15mm×2mm)を基材として用いた。この基材をCVD反応装置内に入れ、CVD法により基材上に厚み30μmの多結晶炭化ケイ素被膜を形成し、サンプル1を作製した。なお、原料ガスとしては、四塩化ケイ素及びプロパンガスを用いた。成膜は、常圧、1200℃で行った。成膜速度は、30μm/hとした。
反応温度を1400℃とし、成膜速度を60μm/hとしたこと以外は、上記作製例1と同様にして黒鉛材の表面上に50μmの多結晶炭化ケイ素被膜を形成し、サンプル2を作製した。
反応温度を1250℃とし、成膜速度10μm/hとし、四塩化ケイ素に代えてCH3SiCl3を用いたこと以外は、上記作製例1と同様にして黒鉛材の表面上に50μmの多結晶炭化ケイ素被膜を形成し、サンプル3を作製した。
四塩化ケイ素及びプロパンガスに代えてジクロロシラン(SiH2Cl2)及びアセチレンを用い、反応温度を1300℃とし、成膜速度10μm/hとしたこと以外は、上記作製例1と同様にして黒鉛材の表面上に50μmの多結晶炭化ケイ素被膜を形成し、サンプル4を作製した。なお、サンプル4では、多結晶炭化ケイ素被膜の厚みは、約1mmであった。
上記作製のサンプル1〜4の表層のX線回折を行った。なお、X線回折は、リガク社製アルティマ(Ulutima)を用いて行った。測定結果を図6に示す。また、サンプル1〜4における、観察された回折ピークと、(111)結晶面に対応した1次回折ピークの強度を100としたときの各結晶面に対応した回折ピークの相対強度をまとめる。
次に、サンプル1〜4について、図7に示すように、サンプルを回転させながら(111)面の回折ピークが現れる角度を測定した。結果を図8〜図11に示す。なお、図8〜図11に示すグラフにおいて、横軸は、図7に示す配向角度(α)である。縦軸は強度である。
上記実施形態において説明した液相エピタキシャル成長方法により、サンプル1〜4をフィード基板として用い、下記の条件で単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長膜20を作製した。そして、炭化ケイ素エピタキシャル成長膜20の断面を光学顕微鏡を用いて観察することにより、炭化ケイ素エピタキシャル成長膜20の厚みを測定した。測定された厚みを炭化ケイ素エピタキシャル成長を行った時間で除算することにより、単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長膜20の成長速度を求めた。
シード基板:結晶多形が4Hである炭化ケイ素基板
雰囲気の圧力:10−6〜10−4Pa
雰囲気温度:1900℃
11…フィード基板
11a…主面
11b…支持材
11c…多結晶炭化ケイ素膜
12…シード基板
12a…主面
12b…支持材
12c…多結晶炭化ケイ素膜
13…ケイ素溶融層
20…単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長膜
Claims (9)
- 単結晶炭化ケイ素のエピタキシャル成長方法に用いられるフィード材であって、
結晶多形が3Cである多結晶炭化ケイ素を含む表層を有し、
前記表層のX線回折により(111)結晶面に対応した回折ピークが観察され、
前記表層のX線回折により観察される前記(111)結晶面のうち、配向角度が67.5°以上であるものの占める割合が80%未満である、単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長用フィード材。 - 前記(111)結晶面に対応した1次回折ピークは、前記結晶多形が3Cである多結晶炭化ケイ素に対応した1次回折ピークのなかで最も大きな回折強度を有する主回折ピークである、請求項1に記載の単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長用フィード材。
- 前記表層は、結晶多形が3Cである多結晶炭化ケイ素を主成分として含む、請求項1または2に記載の単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長用フィード材。
- 前記表層は、実質的に、結晶多形が3Cである多結晶炭化ケイ素からなる、請求項3に記載の単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長用フィード材。
- 支持材と、前記支持材の上に形成されており、前記表層を構成している多結晶炭化ケイ素膜とを備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長用フィード材。
- 前記多結晶炭化ケイ素膜の厚みは、30μm〜800μmの範囲内にある、請求項5に記載の単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長用フィード材。
- 結晶多形が3Cである多結晶炭化ケイ素を含む多結晶炭化ケイ素材により構成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長用フィード材。
- 請求項1〜7のいずれか一項に記載の単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長用フィード材を用いる、単結晶炭化ケイ素のエピタキシャル成長方法。
- 前記フィード材の表層と、炭化ケイ素からなる表層を有するシード材の前記表層とをケイ素溶融層を介して対向させた状態で加熱することにより前記シード材の表層上に単結晶炭化ケイ素をエピタキシャル成長させる、請求項8に記載の単結晶炭化ケイ素のエピタキシャル成長方法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010288468A JP5724121B2 (ja) | 2010-12-24 | 2010-12-24 | 単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長用フィード材及び単結晶炭化ケイ素のエピタキシャル成長方法 |
US13/995,722 US9725822B2 (en) | 2010-12-24 | 2011-06-29 | Method for epitaxial growth of monocrystalline silicon carbide using a feed material including a surface layer containing a polycrystalline silicon carbide with a 3C crystal polymorph |
PCT/JP2011/064877 WO2012086239A1 (ja) | 2010-12-24 | 2011-06-29 | 単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長用フィード材及び単結晶炭化ケイ素のエピタキシャル成長方法 |
CN201180062452.7A CN103270203B (zh) | 2010-12-24 | 2011-06-29 | 单晶碳化硅外延生长用供料件和单晶碳化硅的外延生长方法 |
KR1020137016234A KR101788905B1 (ko) | 2010-12-24 | 2011-06-29 | 단결정 탄화규소 에피택셜 성장용 피드재 및 단결정 탄화규소의 에피택셜 성장 방법 |
EP11851354.8A EP2657377B1 (en) | 2010-12-24 | 2011-06-29 | Method for epitaxial growth of monocrystalline silicon carbide |
TW100132545A TWI566274B (zh) | 2010-12-24 | 2011-09-09 | 單結晶碳化矽磊晶成長用餵料及單結晶碳化矽之磊晶成長方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010288468A JP5724121B2 (ja) | 2010-12-24 | 2010-12-24 | 単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長用フィード材及び単結晶炭化ケイ素のエピタキシャル成長方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012136365A true JP2012136365A (ja) | 2012-07-19 |
JP5724121B2 JP5724121B2 (ja) | 2015-05-27 |
Family
ID=46674131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010288468A Active JP5724121B2 (ja) | 2010-12-24 | 2010-12-24 | 単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長用フィード材及び単結晶炭化ケイ素のエピタキシャル成長方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5724121B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05218053A (ja) * | 1992-01-31 | 1993-08-27 | Canon Inc | 半導体基材の加工方法 |
JP2000160343A (ja) * | 1998-08-27 | 2000-06-13 | Toyo Tanso Kk | 耐食性CVD―SiC及び耐食性CVD―SiC被覆材 |
JP2008230946A (ja) * | 2007-03-23 | 2008-10-02 | Kwansei Gakuin | 単結晶炭化ケイ素の液相エピタキシャル成長方法、単結晶炭化ケイ素基板の製造方法、及び単結晶炭化ケイ素基板 |
-
2010
- 2010-12-24 JP JP2010288468A patent/JP5724121B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05218053A (ja) * | 1992-01-31 | 1993-08-27 | Canon Inc | 半導体基材の加工方法 |
JP2000160343A (ja) * | 1998-08-27 | 2000-06-13 | Toyo Tanso Kk | 耐食性CVD―SiC及び耐食性CVD―SiC被覆材 |
JP2008230946A (ja) * | 2007-03-23 | 2008-10-02 | Kwansei Gakuin | 単結晶炭化ケイ素の液相エピタキシャル成長方法、単結晶炭化ケイ素基板の製造方法、及び単結晶炭化ケイ素基板 |
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
JPN6011041443; R. J. IWANOWSKI et al.: 'XPS and XRD study of crystalline 3C-SiC grown by sublimation method' Journal of Alloys and Compounds Vol. 286, 1999, p. 143-147 * |
JPN6011041446; S. R. NISHITANI et al.: 'Metastable solvent epitaxy of SiC' Journal of Crystal Growth Vol. 310, 2008, p. 1815-1818 * |
JPN6011041447; J. JEONG et al.: 'Raman scattering studies of polycrystalline 3C-SiC deposited on SiO2 and AlN thin films' Physica B Vol. 404, 2009, p. 7-10 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5724121B2 (ja) | 2015-05-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101788905B1 (ko) | 단결정 탄화규소 에피택셜 성장용 피드재 및 단결정 탄화규소의 에피택셜 성장 방법 | |
KR101788906B1 (ko) | 단결정 탄화규소 액상 에피택셜 성장용 시드재 및 단결정 탄화규소의 액상 에피택셜 성장 방법 | |
JP5793816B2 (ja) | 単結晶炭化ケイ素液相エピタキシャル成長用シード材及び単結晶炭化ケイ素の液相エピタキシャル成長方法 | |
KR101740094B1 (ko) | 단결정 탄화규소 액상 에피택셜 성장용 유닛 및 단결정 탄화규소의 액상 에피택셜 성장 방법 | |
JP5724122B2 (ja) | 単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長用フィード材及び単結晶炭化ケイ素のエピタキシャル成長方法 | |
JP5724121B2 (ja) | 単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長用フィード材及び単結晶炭化ケイ素のエピタキシャル成長方法 | |
JP5724124B2 (ja) | 単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長用フィード材及び単結晶炭化ケイ素のエピタキシャル成長方法 | |
JP5724123B2 (ja) | 単結晶炭化ケイ素エピタキシャル成長用フィード材及び単結晶炭化ケイ素のエピタキシャル成長方法 | |
JP5793813B2 (ja) | 単結晶炭化ケイ素液相エピタキシャル成長用シード材及び単結晶炭化ケイ素の液相エピタキシャル成長方法 | |
JP5707612B2 (ja) | 単結晶炭化ケイ素液相エピタキシャル成長用ユニット及び単結晶炭化ケイ素の液相エピタキシャル成長方法 | |
JP5707614B2 (ja) | 単結晶炭化ケイ素液相エピタキシャル成長用ユニット及び単結晶炭化ケイ素の液相エピタキシャル成長方法 | |
JP5793815B2 (ja) | 単結晶炭化ケイ素液相エピタキシャル成長用シード材及び単結晶炭化ケイ素の液相エピタキシャル成長方法 | |
JP5707613B2 (ja) | 単結晶炭化ケイ素液相エピタキシャル成長用ユニット及び単結晶炭化ケイ素の液相エピタキシャル成長方法 | |
JP5793814B2 (ja) | 単結晶炭化ケイ素液相エピタキシャル成長用シード材及び単結晶炭化ケイ素の液相エピタキシャル成長方法 | |
JP5644004B2 (ja) | 単結晶炭化ケイ素液相エピタキシャル成長用ユニット及び単結晶炭化ケイ素の液相エピタキシャル成長方法 | |
JP5793817B2 (ja) | 単結晶炭化ケイ素液相エピタキシャル成長用シード材及び単結晶炭化ケイ素の液相エピタキシャル成長方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131031 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140924 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141113 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150303 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150310 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5724121 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |