JP2012114120A - Led装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】いわゆるスルーホール導体を用いることなく支持基板の上下方向の電気的及び熱的な導通を確保することが可能なLED装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】LED装置1は、サブマウント基板10と、サブマウント基板10の上面に実装されたLEDダイ20とを備えている。サブマウント基板10は、その主面と平行な一方向に内部電極層11と絶縁層12とが交互に配置されたサンドイッチ構造を有している。各内部電極層11はサブマウント基板10の上下方向に貫通しており、内部電極層11の上面側の少なくとも一部は、サブマウント基板10の上面に露出してコンタクトパッド13a,13bに接続されており、内部電極層11の底面側の少なくとも一部は、サブマウント基板10の底面に露出して端子電極14a,14bに接続されている。
【選択図】図1
【解決手段】LED装置1は、サブマウント基板10と、サブマウント基板10の上面に実装されたLEDダイ20とを備えている。サブマウント基板10は、その主面と平行な一方向に内部電極層11と絶縁層12とが交互に配置されたサンドイッチ構造を有している。各内部電極層11はサブマウント基板10の上下方向に貫通しており、内部電極層11の上面側の少なくとも一部は、サブマウント基板10の上面に露出してコンタクトパッド13a,13bに接続されており、内部電極層11の底面側の少なくとも一部は、サブマウント基板10の底面に露出して端子電極14a,14bに接続されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、LED装置及びその製造方法に関し、特に、LEDダイが搭載されるサブマウント基板の構造及びその製造方法に関するものである。
発光素子の一つであるLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)は、その低消費電力や高寿命といった素子の特徴から、多くの電子機器や制御機器に搭載されている。
従来のLED装置としては、支持基板上にLEDチップを実装してパッケージングしたものがよく知られている(例えば特許文献1、2参照)。LEDの一対の電極(アノード/カソード電極)がチップの上面にある場合、それらの電極はボンディングワイヤを介して支持基板の表面のコンタクトパッドに接続される。また、LEDの一対の電極がチップの底面にある場合、それらの電極はバンプを介して支持基板の表面のコンタクトパッドにフリップチップ接続される。支持基板には表裏面を貫通するスルーホール導体が設けられており、支持基板の表面に形成されたコンタクトパッドは、スルーホール導体を介して支持基板の底面に形成された外部端子電極に接続される。この場合のスルーホール導体は、支持基板の表面から裏面までを一気に貫通するタイプ、或いは平面方向の位置を層ごとに変えながら最終的に表裏面を電気的に接続するタイプである。
また、特許文献1には、LEDチップをESD(Electro-Static Discharge:静電気放電)から保護するバリスタ機能を備えたLED装置が開示されている。支持基板としてのセラミック基板の内部にはZnO等の金属酸化物からなる一又は二以上の層が形成されており、これがバリスタとして機能する。バリスタでLEDのESD保護対策を行うことによりそのESD耐性を高めることができ、大きなESD保護効果を得ることができる。
しかしながら、支持基板を貫通する上下方向の導電線路としてスルーホール導体を用いた場合には、支持基板の所定の位置に貫通孔を形成するための加工が必要となるため、製造工程が複雑になるという問題がある。また、LEDは発熱する素子であり、放熱性が悪いとその寿命が低下するが、上述した従来のLED装置では、支持基板の上下方向を貫通する導体がスルーホール導体のみであることから、放熱性が十分でないという問題がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、支持基板にいわゆるスルーホール導体を用いることなく上下方向の電気的及び熱的な導通を確保することができ、低コスト且つ放熱性に優れたLED装置及びその製造方法を提供することにある。
本発明によるLED装置は、サブマウント基板と、前記サブマウント基板の第1の主面に実装された少なくとも一つのLEDダイとを備え、前記サブマウント基板は、前記第1の主面に形成されたコンタクトパッドと、前記第1の主面と対向する第2の主面に形成された端子電極を含み、前記サブマウント基板は、複数の内部電極層と複数の絶縁層とが前記第1の主面と平行な第1の方向に沿って交互に配置されたサンドイッチ構造を含み、前記内部電極層は、前記第1の主面と平行且つ前記前記第1の方向と直交する第2の方向に延びる帯状パターンであると共に、前記サブマウント基板の前記第1の主面から前記第2の主面まで貫通しており、前記内部電極層の前記第1の主面側の少なくとも一部は、前記サブマウント基板の前記第1の主面に露出して前記コンタクトパッドに接続されており、前記内部電極層の前記第2の主面側の少なくとも一部は、前記サブマウント基板の前記第2の主面に露出して前記端子電極に接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、サブマウント基板内のサンドイッチ構造の電極パターンが基板の上下間の導通線路となるので、スルーホールのような個別の導通線路を形成する必要がない。したがって、導通線路の確保が容易であり、導通線路を形成するための工数が少なく、スルーホールの形成による基板の損傷を回避することができ、電気的及び熱的な特性に優れたLED装置を提供することができる。
本発明において、前記LEDダイは、n型半導体層と、p型半導体層と、前記n型半導体層と前記p型半導体層に挟まれた発光層を含み、前記コンタクトパッドは、前記第1及び第2のコンタクトパッドを含み、前記複数の内部電極層は、前記第1のコンタクトパッドに接続され且つ前記第2のコンタクトパッドから絶縁された複数の第1の内部電極層と、前記第2のコンタクトパッドに接続され且つ前記第1のコンタクトパッドから絶縁された複数の第2の内部電極層を含み、前記第1の内部電極層と前記第2の内部電極層は、前記第1の方向に沿って交互に配置されており、前記LEDダイの前記n型半導体層は、前記第1のコンタクトパッドを介して前記複数の第1の内部電極層に並列接続されており、前記LEDダイの前記p型半導体層は、前記第2のコンタクトパッドを介して前記複数の第2の内部電極層に並列接続されていることが好ましい。この構成によれば、多数の内部電極層を対応するコンタクトパッドに接続することができ、直流抵抗が低く放熱性が高い導通線路を提供することができる。
本発明において、前記絶縁層は非線形抵抗特性を有するセラミック層であり、前記サブマウント基板はバリスタとして機能することが好ましい。この構成によれば、サブマウント基板をバリスタとして使用することができ、LEDに対する静電気対策を施すことができる。
本発明において、前記LEDダイは、前記n型半導体層に電気的に接続された第1の電極と、前記p型半導体層に電気的に接続された第2の電極とを備え、前記第1及び第2の電極の電極面は当該LEDダイの同じ側に形成され且つ同じ方向を向いており、前記第1の電極は前記第1のコンタクトパッドに接続されており、前記第2の電極は前記第2のコンタクトパッドに接続されていることが好ましい。この構成によれば、ウェーハ上に形成された複数のLEDダイとサブマウントウェーハとの張り合わせによって両者の接続が可能である。
本発明において、前記第1及び第2の電極は合金材料からなり、前記第1の電極は前記n型半導体層に直接接続されており、前記第2の電極は前記p型半導体層に直接接続されていることが好ましい。この構成によれば、LEDダイの半導体層に予め電極を形成する必要がなく、LEDダイの半導体層とサブマウントウェーハとを直接接続することができる。
本発明において、前記LEDダイの前記n型半導体層の第1の主面は、当該n型半導体層の成長基板が除去された開放面であり、前記n型半導体層の前記第1の主面と対向する第2の主面は、前記発光層と接していることが好ましい。この構成によれば、LED装置を製造する際、サブマウントウェーハ上にLEDウェーハを張り合わせ、LEDウェーハから成長基板を剥離した後にウェーハをダイシングすることができるので、ウェーハを容易に加工することができる。
本発明において、前記LEDダイの前記n型半導体層の前記開放面が粗面化されていることが好ましい。この構成によれば、LEDの発光効率を向上させることができる。
本発明において、前記サブマウント基板と前記LEDダイとの間にアンダーフィルが充填されていることが好ましい。この構成によれば、LEDダイの機械的強度を向上させることができ、特に、LEDダイから成長基板を剥離する際に問題となるLEDダイの機械的強度を確保することができる。
本発明によるLED装置の製造方法は、内部電極パターンが形成された複数の絶縁シートを積層してなる積層体を形成する工程と、前記積層体をその積層方向と平行にスライスすることにより、複数の内部電極パターンと複数の絶縁シートとが前記積層方向と平行な第1の方向に沿って交互に配置されたサンドイッチ構造を有するサブマウントウェーハを作製する工程と、前記サブマウントウェーハの第1の主面に露出する前記内部電極パターンの第1の端面の少なくとも一部を覆うコンタクトパッドを形成する工程と、前記サブマウントウェーハの第2の主面に露出する前記内部電極パターンの第2の端面の少なくとも一部を覆う端子電極を形成する工程と、成長基板、n型半導体層、発光層、p型半導体層をこの順に積層してなるLEDウェーハを用意し、前記p型半導体層をサブマウントウェーハ側に向けて前記LEDウェーハの前記サブマウントウェーハに張り合わせる工程と、前記サブマウントウェーハをダイシングして個々のLEDチップに分割する工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、絶縁層の表面に電極パターンを形成し、この絶縁層を複数枚用意し、絶縁層を張り合わせた後、基板面に対して垂直に切断することにより、サブマウント基板を形成し、予め設けた電極パターンが基板の上下間の導通線路となるので、スルーホールのような個別の導通線路を形成する工程を省略することができる。したがって、工数が少なく、導通線路の形成が容易であり、スルーホールの形成によるセラミック基板の損傷を回避することができ、電気的及び熱的な特性に優れたLED装置の製造方法を提供することができる。
本発明において、絶縁シートの積層体を形成する工程は、第1の内部電極パターンが形成された第1の絶縁シートと、前記第1の内部電極パターンと異なる第2の内部電極パターンが形成された第2の絶縁シートとを順に積層する工程を含み、前記コンタクトパッドを形成する工程は、前記第1の内部電極パターンの前記第1の主面側の露出位置に第1のコンタクトパッドを形成すると共に、前記第2の内部電極パターンの前記第1の主面側の露出位置に前記第2のコンタクトパッドを形成する工程を含み、前記端子電極を形成する工程は、前記第1の内部電極パターンの前記第2の主面側の露出位置に第1の端子電極を形成すると共に、前記第2の内部電極パターンの前記第2の主面側の露出位置に第2の端子電極を形成する工程を含むことが好ましい。この方法によれば、第1及び第2のコンタクトパッドの各々に多数の内部電極パターンを接続することができ、LEDの放熱性を高めることができる。
本発明において、前記LEDウェーハを前記サブマウントウェーハに張り合わせる工程は、前記サブマウントウェーハの前記コンタクトパットと前記LEDウェーハの半導体層との接続を2種類の金属の合金反応により行う工程を含むことが好ましい。この方法によれば、LEDウェーハの半導体層の表面に予め電極を形成しておく必要が無く、LEDの半導体層とサブマウントウェーハのコンタクトパッドとを直接接続することができる。これにより、ウェーハレベルでの接合を容易且つ確実に行うことができる。
本発明によるLED装置の製造方法は、前記絶縁シートの材料として、非線形抵抗特性を有するセラミック材料を用いることが好ましい。絶縁シートに非線形抵抗材料を用いた場合には、サブマウントウェーハをバリスタとして構成することができ、LEDのESD保護対策を実現することができる。
本発明によるLED装置の製造方法は、前記サブマウントウェーハ上の前記LEDウェーハから前記成長基板を剥離して前記n型半導体層の一方の主面を開放面にする工程をさらに備えることが好ましい。この工程によれば、ウェーハのダイシングが容易となる。また、LEDの発光特性を向上させることが可能となる。
本発明によるLED装置の製造方法は、前記LEDウェーハの前記n型半導体層の前記一方の主面を粗面化する工程をさらに備えることが好ましい。この工程によれば、LEDの発光特性を向上させることができる。
本発明によるLED装置の製造方法は、前記LEDウェーハを前記サブマウントウェーハに張り合わせる前に、前記サブマウント基板と前記LEDウェーハとの間にアンダーフィルを充填する工程をさらに備えることが好ましい。この工程によれば、LEDダイの機械的強度を向上させることができ、特に、LEDダイから成長基板を剥離する際に問題となるLEDダイの機械的強度を確保することができる。
本発明によれば、いわゆるスルーホール導体を用いることなく支持基板の上下方向の電気的及び熱的な導通を確保することができ、低コスト且つ放熱性に優れたLED装置及びその製造方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい実施の形態によるLED装置の構成を示す略外観斜視図である。
図1に示すように、本実施形態によるLED装置1は、サブマウント基板10と、サブマウント基板10の一方の主面(上面)に搭載されたLEDダイ20とを備えている。LEDダイ20はその主発光面が上方を向いた状態で搭載され、サブマウント基板10の上面10aにフェースダウンボンディングされている。
図2は、図1に示すLED装置1の側面断面図であって、(a)は図1のA−A線に沿った側面断面図、(b)はB−B線に沿った側面断面図である。また、図3は、図1のX方向を積層方向とするサブマウント基板10の層構造を示す略分解斜視図である。
図2(a)及び(b)に示すように、サブマウント基板10は複数の内部電極層11を内蔵している。各内部電極層11はサブマウント基板10の上下方向(Z方向)に延びる導電膜である。各内部電極層11は図示のX方向に等間隔に配置されており、その主面はサブマウント基板10の上面(一方の主面)10a及び底面(他方の主面)10bと直交している。各内部電極層11はYZ平面と平行な主面を有する矩形パターンである。内部電極層11の面積はできるだけ広いほうが好ましい。
サブマウント基板10の上面10aには、LEDダイ20を電気的且つ機械的に接続するための第1及び第2のコンタクトパッド13a,13bが形成されており、サブマウント基板10の底面10bには、LED装置1自身をプリント基板上に実装するための第1及び第2の外部端子電極14a,14bが形成されている。サブマウント基板10のサイズは例えば1.6×1.2×0.3mmである。
本実施形態において、複数の内部電極層11は、第1のコンタクトパッド13aに接続される複数の第1の内部電極層11aと、第2のコンタクトパッド13bに接続される複数の第2の内部電極層11bに区別される。第1及び第2のコンタクトパッド13a,13bはX方向に対して交互に配置されており、両者の間には絶縁層12が介在している。このようなサブマウント基板10は、図3に示すように、第1の内部電極層11aが形成された絶縁層12と、第2の内部電極層11bが形成された絶縁層12とがX方向に交互に繰り返し積層することにより実現される。つまり、本実施形態によるサブマウント基板10の層構造の積層方向は基板の主面と平行なX方向であり、基板の主面と垂直なZ方向に積み上げられる通常の層構造ではない。
図2(b)に示すように、第1の内部電極層11aの上端の一部は、サブマウント基板10の上面10aに露出しており、第1のコンタクトパッド13aに接続されている。また、第1の内部電極層11aの下端の一部は、サブマウント基板10の底面10bに露出しており、第1の外部端子電極14aに接続されている。したがって、第1のコンタクトパッド13aは複数の第1の内部電極層11aを通じて第1の外部端子電極14aに電気的且つ熱的に接続されている。
第2の内部電極層11bの上端の一部は、サブマウント基板10の上面10a露出しており、第1のコンタクトパッド13aに接続されている。また、第2の内部電極層11bの下端の一部は、サブマウント基板10の底面10bに露出しており、第2の外部端子電極14bに接続されている。したがって、第2のコンタクトパッド13bは複数の第2の内部電極層11bを通じて第2の外部端子電極14bに電気的且つ熱的に接続されている。
本実施形態によるサブマウント基板10は、好ましくはバリスタとして機能する。図3に示したように、サブマウント基板10は第1の内部電極層11aと第2の内部電極層11bとが交互に積層されたサンドイッチ構造を有しているが、第1の内部電極層11aと第2の内部電極層11bとの間に酸化亜鉛(ZnO)等の金属酸化物からなる絶縁層12が介在することによりバリスタ素子が実現される。本実施形態によるバリスタは、ZnO等の金属酸化物からなる絶縁層12によって絶縁分離された第1の内部電極層11aと第2の内部電極層11bとを交互に重ねて配置した構造であるため、複数のバリスタ素子の並列接続を構成している。各絶縁層12の厚さは3〜60μmであることが好ましい。ただし一つのサブマウント基板10内のすべての絶縁層12が同じ厚さである必要はない。
バリスタはゼナーダイオード同士を逆接続したものと同様に機能し、高電圧のスパイク又はパワーサージがLEDの端子間に印加されたとき、その端子間と並列な低抵抗の電流経路を生成し、静電エネルギーを迂回させてLEDをダメージから保護する。これにより、LEDに対するESD保護機能を提供することができる。バリスタとしての性能を高めるためには、第1及び第2の内部電極層11a,11bの対向面積ができるだけ広いほうが好ましい。
LEDダイ20は例えば窒化ガリウム系LEDであり、サファイヤ成長基板上に成長させたLED層21からサファイヤ成長基板を除去したものであって、n型半導体層22と、p型半導体層24と、n型半導体層22とp型半導体層24との間に挟まれたInGaNからなる発光層23(活性層)とを備えている。LED層21は、GaNやAlN等からなる低温成長バッファ層(不図示)を介して成長基板上に形成される。
LEDダイ20は、n型半導体層22と電気的に接続されたカソード電極(n側電極)25aと、p型半導体層24と電気的に接続されたアノード電極(p側電極)25bとを備えており、n型半導体層22はカソード電極25aを介してサブマウント基板10側の第1のコンタクトパッド13aに接続されており、p型半導体層24はアノード電極25bを介してサブマウント基板10側の第2のコンタクトパッド13bに接続されている。詳細は後述するが、カソード電極25a及びアノード電極25bは、LEDダイ20とサブマウント基板10とを張り合わせる際に、n型半導体層22及びp型半導体層24の表面にそれぞれ直接接合される。
LEDダイ20は、n型半導体層22、発光層23、p型半導体層24を成長基板上で順にエピタキシャル成長させることによって形成される。エピタキシャル工程は主に、一層又は二層以上のn型半導体層22を成長基板上に形成する工程と、一層又は二層以上の発光層23をn型半導体層22上のアクティブ領域内に形成する工程と、一層又は二層以上のp型半導体層24を前記発光層23上に有機金属気相成長法(MOCVD)又はMBE法によって形成する工程を含む。n型半導体層22及びp型半導体層24のために使用されるドーパントの一例はそれぞれSi及びMgである。電気的な接続のためのコンタクトはSiドープn型半導体層22の領域及びMgドープp型半導体層24の領域にそれぞれ形成される。電気的及び機械的な保護とスプリアス効果を最小限に抑えるため、薄膜LEDダイ20のn型半導体層22及びp型半導体層24の露出部分を覆う保護層を形成してもよい。
LEDダイ20のn型半導体層22の一方の主面22aは、サファイヤ成長基板が除去された開放面であり、一方、反対側の主面は発光層23と接している。サファイヤ成長基板を除去してLED素子を薄膜化することにより、LEDの光学特性を向上させることができ、またLED層への電気的なアクセスを容易にすることができる。さらに、LEDダイ20のウェーハレベルでの貼り合わせを可能にすると共に、その後のチップ分割を容易に行うことができる。
本実施形態において、n型半導体層22の開放面22aは粗面化されていることが好ましい。この構成によれば、LEDの発光効率を向上させることができる。n型半導体層22を選択的にエッチングする方法としては、水酸化カリウム(KOH)を用いた光電気化学法(Photo Electrochemical technique)を挙げることができる。この方法は、光の吸収を低減するためにn型半導体層22をさらに薄くするための方法としても便利である。発光面の粗面化処理の代わりに、マイクロ又はナノスケールのドライエッチパターンを発光面上に形成する方法を採用して発光を強化することも可能である。
図4(a)及び(b)は、サブマウント基板10の略平面図であって、(a)は上面側、(b)は底面側をそれぞれ示している。
図4(a)に示すように、サブマウント基板10の上面10aには、LEDダイ20を電気的且つ機械的に接続するための第1及び第2のコンタクトパッド13a,13bがそれぞれ形成されている。サブマウント基板10の上面10a側から見たとき、内部電極層11はY方向に延びる直線パターンがX方向に略等間隔に配列された縞状パターンを構成している。
コンタクトパッド13a,13bの位置及び形状はLEDダイ20側の電極の位置及び形状に基づいて設定される。本実施形態においては、第2のコンタクトパッド13bの面積が第1のコンタクトパッド13aの面積よりも大きく設定されている。第1の内部電極層11aの上面側の露出端面11kは、共通のコンタクトパッド13aに接続されている。また、第2の内部電極層11bの上面側の露出端面11kは、共通のコンタクトパッド13bに接続されている。
一方、図4(b)に示すように、サブマウント基板10の底面10bには、第1及び第2の外部端子電極14a,14bがそれぞれ形成されている。第1及び第2の外部端子電極14a,14bの位置及び形状は、表面実装部品として半田実装しやすい位置及び形状であることが好ましく、そのため底面のY方向の両端部にそれぞれ同一面積にて形成されている。第1の内部電極層11aの下面側の露出端面11kは、共通の第1の外部端子電極14aに接続されている。また、第2の内部電極層11bの下面側の露出端面11kは、共通の第2の外部端子電極14bに共通接続されている。
図5(a)乃至(c)は、LEDダイ20の略平面図であって、特に電極パターンを示すものである。
図5(a)に示すLEDダイ20は、n型半導体層22の表面の大部分に発光層23が設けられ、発光層23の表面の略全面にp型半導体層24が設けられており、p型半導体層24の表面に1つの大きなアノード電極25bが設けられている。このアノード電極25bはp型半導体層24の略全面を覆っている。一方、カソード電極25aは、発光層23及びp型半導体層24に覆われていない領域に設けられており、細長い帯状パターンを形成している。このように、図5(a)に示すLEDダイ20は、カソード電極25aとアノード電極25bとを1つずつ備えている。なお図4(a)に示した一対のコンタクトパッドの形状は、図5(a)に示すLEDダイ20の電極形状に対応するものである。
一方、図5(b)及び(c)に示すLEDダイ20は、n型半導体層22上の発光層23及びp型半導体層24の形成領域(活性領域)が4分割されており、発光層23及びp型半導体層24が形成されていない所定の領域に6つの円形のカソード電極25aが設けられている。また、4つのp型半導体層24の上面にアノード電極25bが設けられている。図5(b)と図5(c)の違いは、図5(b)では1つのp型半導体層24の上面に1つの大きなアノード電極25bが設けられているのに対し、図5(c)では1つのp型半導体層24の上面に2つの分割されたアノード電極25b,25bが設けられている点にある。
以上のように、LEDダイ20のパターンレイアウトは自由であり、活性領域及びアノード/カソード電極25aを複数に分割して設けることができる。この場合、図4(a)に示した一対のコンタクトパッドの形状を、図5(b)及び図5(c)の電極形状に合わせる必要があることは言うまでもない。
次に、LED装置1の製造方法について詳細に説明する。本実施形態によるLED装置1は、LEDダイ20とサブマウント基板10とをウェーハレベルで張り合わせることによって製造することができる。
図6は、LED装置1の製造工程の全体的な流れを示す模式図である。
図6に示すように、LED装置1の製造では、まず複数枚のセラミックグリーンシート30を用意し(図6(a))、各セラミックグリーンシートの表面に内部電極層11となる電極パターン(内部電極パターン)31を形成する(図6(b))。セラミックグリーンシートはZnOの粉体、ドーパント、及び有機バインダーを適切な割合で混合したスラリーを用いてドクターブレード法により形成することができる。特に限定されるものではないが、内部電極パターンが印刷される大面積のセラミックグリーンシートは一辺が2〜4インチの正方形又は長方形であり、3〜60μmの厚さを有している。電極パターンは金属ペーストのスクリーン印刷によって形成することができる。金属ペーストは、Pd、Ag又はそれらの合金の粉体と、有機バインダーと、有機溶剤とを混合したものを用いることができる。
次に、電極パターン31が形成された複数枚のセラミックグリーンシート31Aを位置合わせしながら順に積層して張り合わせた後(図6(c))、所定の温度及び圧力条件下で焼成し、多層セラミックブロック32を作製する(図6(d))。このとき、第1の内部電極層11aとなる電極パターンが形成されたセラミックグリーンシートと、第2の内部電極層11bとなる電極パターンが形成されたセラミックグリーンシートが交互に積層される。
次に、多層セラミックブロック32をその積層方向と平行、すなわち図中の破線で示すように積層面に対して垂直に切断し、サブマウントウェーハ33を得る(図6(e))。サブマウントウェーハ33の厚さは20〜1000μmであることが好ましく、30〜100μmであることがより好ましい。
次に、サブマウントウェーハ33の表裏面を研磨して平坦化した後(図6(f))、サブマウントウェーハ33の上面をメタライズして第1及び第2のコンタクトパッド13a,13bのための電極パターン34を形成すると共に、サブマウントウェーハ33の底面もメタライズして第1及び第2の外部端子電極14a,14bのための電極パターンを形成する(図6(g))。電極パターンの形成のためのメタライズには例えばTi/Cu/Ni/Au、あるいは、AlCu/Ni/Auの多層膜を用いることができる。
次に、加工済みLEDウェーハ35をサブマウントウェーハ33に対して位置合わせしながら張り合わせた後(図4(h))、LEDウェーハ35をボンディングする(図4(h))。
図7は、サブマウントウェーハ33にLEDウェーハ35を張り合わせた状態を示す略断面図である。
図7に示すように、サブマウントウェーハ33の内部には、個々のサブマウント基板10に対応する内部電極層11a,11bが形成されている。また、LEDウェーハ35には、共通のサファイヤ成長基板35a上において、個々のLEDチップに対応するLED層35bが分離して形成されている。これらは互いに位置合わせされ、金属接合材料(メタルボンド)25mによって接続される。金属接合材料25mはカソード電極25a及びアノード電極25bとして機能する。
図8は、サブマウントウェーハ33にLEDウェーハ35を張り合わせた状態の他の例を示す略断面図である。
図8に示すように、サブマウントウェーハ33とLEDウェーハ35との間にはアンダーフィル36が設けられている。アンダーフィル36はサブマウントウェーハ33にLEDウェーハ33を張り合わせる前に充填される。アンダーフィル36の材料としてはエポキシ樹脂を用いることができる。このように、アンダーフィル36を予め設けることにより、後述するサファイヤ成長基板35aの剥離工程においてLEDウェーハ33の機械的強度を確保することができ、また金属接合材料の剥離等を防止することができる。
次に、サブマウントウェーハ33上のLEDウェーハ35からサファイヤ成長基板35aを剥離する(図6(j))。この剥離工程は、レーザーリフトオフと呼ばれるレーザ照射技術によって実現することができる。レーザービームのエネルギーはサファイヤ成長基板35aと接する窒化ガリウム材料を溶融するので、サファイヤ成長基板35aのみを剥離することが可能である。
次に、サファイヤ成長基板35aが除去されたサブマウントウェーハ33上のLEDウェーハ35の表面の粗面化処理を行う(図6(k))。この処理は、LEDの光出力の特性向上のために行われる。なお、ここにいう粗面化処理には、不規則な凹凸形状が形成される通常の粗面化処理の他、規則的な凹凸形状が形成されるマイクロレベル又はナノレベルでのパターニング処理も含まれる。
次に、LEDウェーハ35が搭載されたサブマウントウェーハ33をダイシングし、ウェーハ上の個々のLED素子を個片化する(図4(l))。サファイヤ成長基板35aが既に除去されているので、ダイシングには一般的なダイシングソーを用いることができ、加工は用意である。以上により、図1に示したチップデバイスとしてのLED装置1が完成する。このようなLED装置1は、プリント基板上に直接半田実装されてもよく、通常の表面実装デバイス或いは他の接続手段を介してプリント基板上に実装されてもよく、さらには光成形部品に接続されてもよい。
図9は、LEDウェーハのボンディング方法について説明するための略断面図である。
図9に示すように、LEDウェーハのボンディングは、異なる2種類の金属の合金反応によって接続することができる。つまり、サブマウントウェーハ33とLEDウェーハ35との間のウェーハレベルでのボンディング工程をTLP(Transient liquid phase)技術によって実現するものである。ボンディングのための接合材料としては、インジウム(In)、パラジウム(Pd)、金(Au)、銀(Ag)、ビスマス(Bi)、スズ(Sn)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、及びカドミウム(Cd)から選択された少なくとも2種類の金属の組み合わせを用いることができる。
接合材料は1〜12μmの範囲内の厚さを有する薄膜として形成され、LEDウェーハ35及びサブマウントウェーハ33上に真空法及び/又はプレーティング法によって形成される。接合材料はまた、半導体層又はサブマウント上の所望の位置に印刷されたペーストフォームに含まれる形で、微細な粉体として導入されてもよい。この場合、接合材料の粒子は、数百nm〜20μmの範囲内の粒子径を有することが好ましい。
本実施形態によるボンディングでは、サブマウントウェーハ33側に第1及び第2の金属41,42を順に形成しておき、LEDウェーハ側に第1の金属41を形成しておく。そして、LEDウェーハ35側の第1の金属41とサブマウントウェーハ33側の第2の金属42とを接触させた後、所定の温度T1で熱処理することにより両者は接合される。接合材料として選択された金属成分は、ボンディング工程の間、温度T1まで高められて合金プロセスを経るが、その結果として得られる合金は、前記温度T1よりも高い温度T2の融点を有している。
図10は、LEDウェーハの他のボンディング方法を示す略断面図である。
図10に示すように、このボンディング方法では、2種類の金属の混合材料のペーストを用いる。この接合材料43は、半導体層又はサブマウント上の所望の位置に印刷されたペーストフォームに含まれる形で、微細な粉体として導入される。この場合、接合材料の粒子は、数百nm〜20μmの範囲内の粒子径を有することが好ましい。
本実施形態によるボンディングでは、サブマウントウェーハ33側に接合材料43を形成しておき、LEDウェーハ側には接合材料43を形成しない。このとき、アノード/カソード電極25aを省略することができる。そして、サブマウント基板10側の接合材料43をLEDウェーハ20側の半導体層に直接接触させた後、所定の温度T1で熱処理することにより両者は接合される。接合材料として選択された金属成分は、ボンディング工程の間、所定の温度T1まで高められて合金プロセスを経るが、その結果として得られる合金は、前記温度T1よりも高い温度T2の融点を有している。
以上説明したように、本実施形態によるLED装置1は、単層の絶縁層12の表面に電極パターンを形成し、この絶縁層12を複数枚用意し、絶縁層12を張り合わせた後、基板面に対して垂直に切断することにより、サブマウント基板10を形成し、予め設けた電極パターンが基板の上下間の導通線路となるので、スルーホールのような個別の導通線路を形成する必要がない。したがって、工数が少なくなる上、導通線路の形成が容易であり、スルーホールの形成によるセラミック基板の損傷を回避することができ、電気的及び熱的な特性に優れたLED装置1を提供することができる。
図11は、LED装置1の他の製造工程の全体的な流れを示す模式図である。
図11に示すように、本実施形態による製造方法では、複数のスリット(又はスロット)が形成されたセラミックグリーンシート30を使用することを特徴としている(図11(a))。このとき、各スリットはシートを貫通しており、その形成位置は図11(e)の破線で示すスライス位置と一致している。その後の工程は、図6の場合と実質的に同一であるため、詳細な説明を省略する。このようなスリットを設けた場合には、セラミックシートの熱勾配を小さくすることができ、シート全面にわたって均一な焼成を促進することができる。すなわち、より均一な分布の熱プロファイルを与えることができ、焼成工程の間、積層されたセラミックシートと直交する方向に対する焼成の均一性を向上させることができる。
図12は、図11に示したスリット加工の応用例について説明するための略断面図である。
図12に示すように、本実施形態による製造方法では、セラミックグリーンシート30上に非貫通の浅溝30gを形成し、この上に内部電極層11となる電極パターン(内部電極パターン)31を形成する(図11(a),(b)参照)。上記のように、電極パターン31は金属ペーストのスクリーン印刷によって形成することができ、浅溝30gの内部は埋められ、上面は平坦化されるので、浅溝部分の電極の厚さは周囲よりも厚くなる。このようなセラミックグリーンシートを用いてサブマウント基板10を作製することにより、内部電極層11a,11bの直流抵抗を低減することができ、また放熱性を向上させることができる。
図13は、本発明の他の好ましい実施の形態によるLED装置2の構成を示す略平面図であって、(a)はLEDダイ20が搭載された状態、(b)はLEDダイ20が搭載されていない状態をそれぞれ示している。
図13(a)に示すように、このLED装置2の特徴は、1つのサブマウント基板10上に4つのLEDダイ20A〜20Dが搭載されており、個々のLEDダイ20A〜20Dは個別にオン/オフ制御される。また、1つのLEDダイ20Bには、出射光を他の波長に変換するため蛍光材料29が成膜されている。この蛍光材料29は、スクリーン印刷又は電気泳動析出法によって形成することができる。
図13(b)に示すように、このLED装置2に使用されるサブマウント基板10の上面10aには、第1〜第8のコンタクトパッド13a〜13hが形成されている。また、サブマウント基板10は、第1〜第8のコンタクトパッド13a〜13hにそれぞれ接続される第1〜第8の内部電極層11a〜11hを有している。第1及び第2の内部電極層11a,11bは第1のLEDダイ20Aに対応して設けられており、第3及び第4の内部電極層11c,11dは第2のLEDダイ20Aに対応して設けられている。また、第5及び第6の内部電極層11e,11fは第3のLEDダイ20Cに設けられており、第7及び第8の内部電極層11g,11hは第4のLEDダイ20Dに対応して設けられている。
第1の内部電極層11aの上面側の露出端面11kは第1のコンタクトパッド13aに接続されており、第2の内部電極層11bの上面側の露出端面11kは第2のコンタクトパッド13bに接続されている。また、第3の内部電極層11cの上面側の露出端面11kは第3のコンタクトパッド13cに接続されており、第4の内部電極層11dの上面側の露出端面11kは第4のコンタクトパッド13dに接続されている。以下、第5〜第8の内部電極層11e〜11hについても同様である。
本実施形態においては、第5の内部電極層11dと第6の内部電極層との間に不使用のダミー電極層11iが設けられている。このように、複数のLEDダイのレイアウトの関係上、コンタクトパッドと接続することができない内部電極層についてはダミー電極層11iとすることができる。
以上のように、本実施形態によるLED装置2は、1つのサブマウント基板10上に複数のLEDダイ20を搭載したものであるため、非常にコンパクトで高機能なLEDパッケージを提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、サファイヤ成長基板上に成長させたLEDを用いた場合について説明したが、成長基板の材料はサファイヤに限定されず、他の材料を用いてもよい。成長基板の他の材料としては、例えば、シリコンカーバイド(SiC)、酸化亜鉛(ZnO)、窒化ガリウム(GaN)を挙げることができる。サファイヤ基板以外の材料を成長基板として用いた場合には、成長基板をLED層から剥離する方法として、ドライエッチングや機械的研磨を採用してもよい。
また、上記実施形態において、サブマウント基板10は、内部電極層11と絶縁層12とが第1の主面と平行な第1の方向に沿って交互に配置されたサンドイッチ構造を有するが、X方向の全体に亘って常に交互に配置される必要はなく、内部電極層11が部分的に省略された構造であってもよい。すなわち、絶縁層12が連続する積層構造を部分的に含んでいてもよい。
10 サブマウント基板
10a サブマウント基板の上面(第1の主面)
10b サブマウント基板の底面(第2の主面)
11,11a〜11h 内部電極層
11i ダミー電極層
11k 内部電極層の露出端面
12 絶縁層
13a〜13h コンタクトパッド
14a,14b 外部端子電極
14a,14b 端子電極
14b 外部端子電極
20,20A〜20D LEDダイ
21 LED層
22 n型半導体層
22a n型半導体層の一方の主面(開放面)
23 発光層
24 p型半導体層
25a カソード電極(n側電極)
25b アノード電極(p側電極)
25m 金属接合材料(メタルボンド)
29 蛍光材料
30 セラミックグリーンシート
30g 浅溝
31 電極パターン
31A セラミックグリーンシート
32 多層セラミックブロック
33 サブマウントウェーハ
34 電極パターン
35 LEDウェーハ
35a サファイヤ成長基板
35b LED層
36 アンダーフィル
41〜43 金属(接合材料)
10a サブマウント基板の上面(第1の主面)
10b サブマウント基板の底面(第2の主面)
11,11a〜11h 内部電極層
11i ダミー電極層
11k 内部電極層の露出端面
12 絶縁層
13a〜13h コンタクトパッド
14a,14b 外部端子電極
14a,14b 端子電極
14b 外部端子電極
20,20A〜20D LEDダイ
21 LED層
22 n型半導体層
22a n型半導体層の一方の主面(開放面)
23 発光層
24 p型半導体層
25a カソード電極(n側電極)
25b アノード電極(p側電極)
25m 金属接合材料(メタルボンド)
29 蛍光材料
30 セラミックグリーンシート
30g 浅溝
31 電極パターン
31A セラミックグリーンシート
32 多層セラミックブロック
33 サブマウントウェーハ
34 電極パターン
35 LEDウェーハ
35a サファイヤ成長基板
35b LED層
36 アンダーフィル
41〜43 金属(接合材料)
Claims (15)
- サブマウント基板と、
前記サブマウント基板の第1の主面に実装された少なくとも一つのLEDダイとを備え、
前記サブマウント基板は、前記第1の主面に形成されたコンタクトパッドと、前記第1の主面と対向する第2の主面に形成された端子電極を含み、
前記サブマウント基板は、複数の内部電極層と複数の絶縁層とが前記第1の主面と平行な第1の方向に沿って交互に配置されたサンドイッチ構造を含み、
前記内部電極層は、前記第1の主面と平行且つ前記前記第1の方向と直交する第2の方向に延びる帯状パターンであると共に、前記サブマウント基板の前記第1の主面から前記第2の主面まで貫通しており、
前記内部電極層の前記第1の主面側の少なくとも一部は、前記サブマウント基板の前記第1の主面に露出して前記コンタクトパッドに接続されており、
前記内部電極層の前記第2の主面側の少なくとも一部は、前記サブマウント基板の前記第2の主面に露出して前記端子電極に接続されていることを特徴とするLED装置。 - 前記LEDダイは、n型半導体層と、p型半導体層と、前記n型半導体層と前記p型半導体層に挟まれた発光層を含み、
前記コンタクトパッドは、前記第1及び第2のコンタクトパッドを含み、
前記複数の内部電極層は、前記第1のコンタクトパッドに接続され且つ前記第2のコンタクトパッドから絶縁された複数の第1の内部電極層と、前記第2のコンタクトパッドに接続され且つ前記第1のコンタクトパッドから絶縁された複数の第2の内部電極層を含み、
前記第1の内部電極層と前記第2の内部電極層は、前記第1の方向に沿って交互に配置されており、
前記LEDダイの前記n型半導体層は、前記第1のコンタクトパッドを介して前記複数の第1の内部電極層に並列接続されており、
前記LEDダイの前記p型半導体層は、前記第2のコンタクトパッドを介して前記複数の第2の内部電極層に並列接続されていることを特徴とする請求項1に記載のLED装置。 - 前記絶縁層が非線形抵抗特性を有するセラミック層であり、前記サブマウント基板はバリスタとして機能することを特徴とする請求項1又は2に記載のLED装置。
- 前記LEDダイは、
前記n型半導体層に電気的に接続された第1の電極と、
前記p型半導体層に電気的に接続された第2の電極とを備え、
前記第1及び第2の電極の電極面は当該LEDダイの同じ側に形成され且つ同じ方向を向いており、
前記第1の電極は前記第1のコンタクトパッドに接続されており、
前記第2の電極は前記第2のコンタクトパッドに接続されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のLED装置。 - 前記第1及び第2の電極は合金材料からなり、前記第1の電極は前記n型半導体層に直接接続されており、前記第2の電極は前記p型半導体層に直接接続されていることを特徴とする請求項4に記載のLED装置。
- 前記LEDダイの前記n型半導体層の第1の主面は、当該n型半導体層の成長基板が除去された開放面であり、前記n型半導体層の前記第1の主面と対向する第2の主面は、前記発光層と接していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のLED装置。
- 前記LEDダイの前記n型半導体層の前記開放面が粗面化されていることを特徴とする請求項6に記載のLED装置。
- 前記サブマウント基板と前記LEDダイとの間にアンダーフィルが充填されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のLED装置。
- 内部電極パターンが形成された複数の絶縁シートを積層してなる積層体を形成する工程と、
前記積層体をその積層方向と平行にスライスすることにより、複数の内部電極パターンと複数の絶縁シートとが前記積層方向と平行な第1の方向に沿って交互に配置されたサンドイッチ構造を有するサブマウントウェーハを作製する工程と、
前記サブマウントウェーハの第1の主面に露出する前記内部電極パターンの第1の端面の少なくとも一部を覆うコンタクトパッドを形成する工程と、
前記サブマウントウェーハの第2の主面に露出する前記内部電極パターンの第2の端面の少なくとも一部を覆う端子電極を形成する工程と、
成長基板、n型半導体層、発光層、p型半導体層をこの順に積層してなるLEDウェーハを用意し、前記p型半導体層をサブマウントウェーハ側に向けて前記LEDウェーハの前記サブマウントウェーハに張り合わせる工程と、
前記サブマウントウェーハをダイシングして個々のLEDチップに分割する工程とを備えることを特徴とするLED装置の製造方法。 - 絶縁シートの積層体を形成する工程は、
第1の内部電極パターンが形成された第1の絶縁シートと、
前記第1の内部電極パターンと異なる第2の内部電極パターンが形成された第2の絶縁シートとを順に積層する工程を含み、
前記コンタクトパッドを形成する工程は、前記第1の内部電極パターンの前記第1の主面側の露出位置に第1のコンタクトパッドを形成すると共に、前記第2の内部電極パターンの前記第1の主面側の露出位置に前記第2のコンタクトパッドを形成する工程を含み、
前記端子電極を形成する工程は、前記第1の内部電極パターンの前記第2の主面側の露出位置に第1の端子電極を形成すると共に、前記第2の内部電極パターンの前記第2の主面側の露出位置に第2の端子電極を形成する工程を含むことを特徴とする請求項9に記載のLED装置の製造方法。 - 前記LEDウェーハを前記サブマウントウェーハに張り合わせる工程は、前記サブマウントウェーハの前記コンタクトパットと前記LEDウェーハの半導体層との接続を2種類の金属の合金反応により行う工程を含むことを特徴とする請求項9又は10に記載のLED装置の製造方法。
- 前記絶縁シートの材料として、非線形抵抗特性を有するセラミック材料を用いることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか一項に記載のLED装置の製造方法。
- 前記サブマウントウェーハ上の前記LEDウェーハから前記成長基板を剥離して前記n型半導体層の一方の主面を開放する工程をさらに備えることを特徴とする請求項9乃至12のいずれか一項に記載のLED装置の製造方法。
- 前記LEDウェーハの前記n型半導体層の前記一方の主面を粗面化する工程をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載のLED装置。
- 前記LEDウェーハを前記サブマウントウェーハに張り合わせる前に、前記サブマウント基板と前記LEDウェーハとの間にアンダーフィルを充填する工程をさらに備えることを特徴とする請求項13又は14に記載のLED装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010259405A JP2012114120A (ja) | 2010-11-19 | 2010-11-19 | Led装置及びその製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9136425B2 (en) | 2013-07-30 | 2015-09-15 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Semiconductor light emitting element and light emitting device |
JP2019510377A (ja) * | 2016-03-24 | 2019-04-11 | ティーディーケイ・エレクトロニクス・アクチェンゲゼルシャフトTdk Electronics Ag | マルチledシステム |
-
2010
- 2010-11-19 JP JP2010259405A patent/JP2012114120A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9136425B2 (en) | 2013-07-30 | 2015-09-15 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Semiconductor light emitting element and light emitting device |
JP2019510377A (ja) * | 2016-03-24 | 2019-04-11 | ティーディーケイ・エレクトロニクス・アクチェンゲゼルシャフトTdk Electronics Ag | マルチledシステム |
US10818641B2 (en) | 2016-03-24 | 2020-10-27 | Epcos Ag | Multi-LED system |
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