JP2012104586A - 半導体計測装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】測定のスループットが低下するのを防ぎ、測定感度の高い半導体計測装置を提供する。
【解決手段】一定の偏光状態の光を多入射角に分解する第1のレンズ31と、第1のレンズ31から出射される光が計測対象物で反射した、多反射角の反射光を同軸の平行光に変える第2のレンズ32と、第2のレンズ32を透過した光の所定の成分を波長および入射角に対応して分光する分光器40と、分光器40から照射される光の波長および入射角をパラメータとして表される光強度分布を検出して電気信号に変換する2次元検出器50と、2次元検出器50から受信する電気信号に基づく光学パターンを解析し、計測対象物の構造を特定する情報処理装置70と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】一定の偏光状態の光を多入射角に分解する第1のレンズ31と、第1のレンズ31から出射される光が計測対象物で反射した、多反射角の反射光を同軸の平行光に変える第2のレンズ32と、第2のレンズ32を透過した光の所定の成分を波長および入射角に対応して分光する分光器40と、分光器40から照射される光の波長および入射角をパラメータとして表される光強度分布を検出して電気信号に変換する2次元検出器50と、2次元検出器50から受信する電気信号に基づく光学パターンを解析し、計測対象物の構造を特定する情報処理装置70と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体装置の構造を観測するための半導体計測装置に関する。
スキャトロメトリ(光波散乱計測)は、製造過程における半導体装置の計測装置として利用されている。スキャトロメトリは、計測対象物(以下では、ターゲットと称する)に対し偏光を入射し、その反射回折光の偏光状態の変化(複素反射係数Rp、Rs)をスペクトル波形として観測し、観測した実スペクトルと予め準備した理論スペクトルとの波形マッチングによる数値解析を行って、ターゲットの形状および寸法を含む構造を特定する測定器である。
関連するスキャトロメトリの一例を説明する。図5は関連するスキャトロメトリの一構成例を示す図である。図5に示すスキャトロメトリは、光源15と、偏光子21と、検光子22と、分光器45と、ディテクタ55とを有する。ディテクタ55は、上記数値解析を行うためのコンピュータ(不図示)に接続されている。
光源15から出射される広域波長帯の光が偏光子21を透過することにより、偏光状態が一定の条件で光がターゲットTに照射される。ターゲットTで反射した光が検光子22および分光器45を透過することにより、分光器45から出射される反射回折光がディテクタ(検出器)55に入射する。ディテクタ55は、図6に示す、1次元のCCD(Charge Coupled Device)アレイ56を備え、波長に対応して反射回折光の偏光状態を検出する。このようにして、ターゲットTでの反射回折光の偏光状態が波長分散として観測される。
図5に示すスキャトロメトリは、広域波長帯の偏光が入射角一定の条件でターゲットに入射される、現在、主流のタイプである。図5では、入射角(θ)が約70度の場合を示す。
図5に示したスキャトロメトリとは異なるタイプの装置として、入射角が可変であるスキャトロメトリが知られている。図7は図5に示したスキャトロメトリとは異なるタイプの装置の構成を示す図である。
図7に示すスキャトロメトリには、図5に示した構成の他に、軸85を中心にして回転駆動する駆動部86a、86bが設けられている。光源15および偏光子21を含む投光側光学系81に駆動部86aが接続され、検光子22、分光器45およびディテクタ55を含む受光側光学系82に駆動部86bが接続されている。
図7で示すスキャトロメトリでは、駆動部86a、86bを軸85を中心に回転駆動させ、物理的に光軸を動かして入射角を変更することで、広域波長帯の光を多入射角でターゲットTに入射することが可能である。所定の角度ずつ入射角を変更する毎に、広域波長帯の偏光をターゲットTに入射させ、その反射回折光を受光して測定を行う。この装置では入射角を任意に設定できるという長所がある。図5および図7のそれぞれを参照して説明したスキャトロメトリの一例が特許文献1に開示されている。
スキャトロメトリによる測定の感度は、ターゲットの形状、寸法、膜質などに依存して変化し、また、ターゲットに入射する光の波長や入射角にも依存して変化する。これは、ターゲットの形状、寸法、膜質により、感度のよい波長領域や入射角が変わることを意味する。このことは、薄膜解析において、一般的に知られているブリュースター角(RpとRsの差が最大になる入射角)が膜質によって変化することから容易に理解される。
スキャトロメトリで高感度の測定を行うには、半導体装置の世代、または測定対象となる工程もしくはパターンにより、最適な波長および入射角を自由に選択できることが必要と考えられる。現状では、図5に示したタイプの装置が主流であり、このタイプでは、波長の選択は可能であるが、入射角は固定されてしまう。
図7に示したタイプでは、入射角が可変という長所があるが、入射角変更の度にターゲットへの光の入射を要すること、入射角変更時に光軸を動かす時間を要すること、入射角変更時に光軸やディテクタのキャリブレーションを要することなどから、測定のスループットが低いという短所がある。そのため、このタイプは、実験には有用であっても、高スループットが要求される量産品の測定には実用的ではない。
今後、半導体装置の世代が進むにつれて、ターゲットのパターンにおいて、薄膜化、微細化、および複雑化がさらに進むと考えられている。そのため、現在、主流となっている「単一入射角+広域波長帯」のスペクトルの解析では、測定において十分な感度が得られず、測定精度が低下することが予測される。
本発明の半導体計測装置は、光を計測対象物に照射して該計測対象物の構造を観測するための半導体計測装置であって、
光源と、
前記光源から出射される光を一定の偏光状態にして出射する偏光子と、
前記偏光子から出射される光を多入射角に分解する第1のレンズと、
前記第1のレンズから出射される光が前記計測対象物で反射した、多反射角の反射光を同軸の平行光に変える第2のレンズと、
前記第2のレンズを透過した光の所定の成分を検光する検光子と、
前記検光子から出射された偏光を波長および入射角に対応して分光する分光器と、
前記分光器から照射される光の波長および入射角をパラメータとして表される光強度分布を検出し、該光強度分布を電気信号に変換する2次元検出器と、
前記2次元検出器から受信する電気信号に基づく光学パターンを解析し、前記計測対象物の構造を特定する情報処理装置と、を有する構成である。
光源と、
前記光源から出射される光を一定の偏光状態にして出射する偏光子と、
前記偏光子から出射される光を多入射角に分解する第1のレンズと、
前記第1のレンズから出射される光が前記計測対象物で反射した、多反射角の反射光を同軸の平行光に変える第2のレンズと、
前記第2のレンズを透過した光の所定の成分を検光する検光子と、
前記検光子から出射された偏光を波長および入射角に対応して分光する分光器と、
前記分光器から照射される光の波長および入射角をパラメータとして表される光強度分布を検出し、該光強度分布を電気信号に変換する2次元検出器と、
前記2次元検出器から受信する電気信号に基づく光学パターンを解析し、前記計測対象物の構造を特定する情報処理装置と、を有する構成である。
本発明の半導体計測装置では、光軸固定のまま、一定の偏光状態の光をレンズを介して多入射角にして計測対象物に照射し、その反射光の波長および入射角に関する光強度分布を2次元検出器で検出することにより、広域波長帯かつ多入射角の光による計測対象物の観測を一度にすることが可能である。
本発明によれば、半導体装置の構造測定について、スループットの低下を抑制し、かつ、高い測定感度を得ることができる。
本実施形態の半導体計測装置に相当するスキャトロメトリの構成を説明する。図1は本実施形態のスキャトロメトリの一構成例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態のスキャトロメトリは、光源10と、偏光子21と、レンズ31、32と、検光子22と、分光器40と、ディテクタ50と、アナログ(A)−デジタル(D)コンバータ60と、コンピュータ70とを有する。光源10、偏光子21およびレンズ31は投光側光学系に設けられ、レンズ32、検光子22、分光器40およびディテクタ50は受光側光学系に設けられている。ディテクタ50は、A−Dコンバータ60を介してコンピュータ70と接続されている。ターゲットTは図に示さないステージの上に載せられている。
なお、図1では、A−Dコンバータ60がディテクタ50およびコンピュータ70の間に接続される構成として図に示しているが、A−Dコンバータ60は、ディテクタ50またはコンピュータ70に設けられていてもよい。
光源10は、ハロゲンランプおよびキセノンランプなどの白色光源である。
レンズ31、32は平凸型のレンズである。レンズ31は、光軸固定の光学系において単一入射角の入射光を多入射角に分解する。レンズ32は、多反射角の反射光を同軸角の平行光に変える。レンズ31、32の開口数(NA)を、入射の光軸角に対して、分解する角度のレンジに合わせて選択すればよい。例えば、入射光を光軸に対して±35度の角度に分解するには、理論式からNA>0.6が必要となる。本実施形態のスキャトロメトリを空気中で使用するものとすると、レンズ31、32は、1≧NA>0.6のレンズである高NAレンズであることが望ましい。
検光子22は、レンズ32から出射される光を、P成分およびS成分に偏光して出力する。検光子22は、反射光の偏光状態の変化を検出するためである。分光器40は、例えば、プリズムである。分光器40は、検光子22から出射された偏光を波長および入射角に対応して分光する。
ディテクタ50の受光面には、2次元のCCDアレイ51が設けられている。図2は本実施形態のディテクタに設けられたCCDアレイを示す図である。図2に示すように、CCDアレイ51には、受光素子となるCCDピクセルがマトリクス状に配置されている。図2に示すCCDアレイ51の横軸が波長に対応し、縦軸が入射角に対応している。
本実施形態では、波長のみに対応してCCDピクセルが配置された1次元のCCDアレイ56ではなく、波長と入射角の2変数に対応するようにCCDピクセルがマトリクス状に配置された2次元のCCDアレイ51を、ディテクタ50に設けている。2次元のCCDアレイ51を、「多入射角+広域波長帯」の反射回折光の強度を、入射角の分散、かつ波長の分散として、1回の受光で観測する目的のために用いている。
CCDアレイ51が、光が照射されたピクセル毎に、光の波長および入射角に対応した光強度を検出することで、光の波長および入射角をパラメータとして表される光強度分布が検出される。以下では、この分布を「光学パターン」と称する。ディテクタ50は、CCDアレイ51で検出された光強度分布の情報を含む電気信号をA−Dコンバータ60に送る。なお、2次元のCCDアレイの代わりに2次元のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサアレイを用いてもよい。
A−Dコンバータ60は、ディテクタ50から入力される電気信号を受信すると、アナログ信号の情報をデジタル信号に変換してコンピュータ70に出力する。光の波長と入射角の情報は、CCDアレイ51におけるピクセルの位置で表されるので、ディテクタ50は、ピクセルの位置の情報をデジタル信号でA−Dコンバータ60に送り、光強度の情報をアナログ信号でA−Dコンバータ60で送ってもよい。この場合、A−Dコンバータ60は、光強度の検出値をアナログ信号からデジタル信号に変換すればよい。
また、A−Dコンバータ60がディテクタ50に設けられている場合には、ディテクタ50は、光強度の検出値をデジタル信号に変換した後、光強度分布の情報を含む電気信号をコンピュータ70に送ればよい。
続いて、図1に示したコンピュータ70の構成を、図3を参照して説明する。図3は図1に示したコンピュータの一構成例を示すブロック図である。コンピュータ70は、記憶部71と、制御部72と、表示部73とを有する情報処理装置である。
記憶部71には、ターゲットの複数種の構造のそれぞれに対応する光学パターンのデータが予め格納されている。ターゲットが、配線パターンエッチング工程で形成される配線パターンである場合、配線の幅および高さなどをパラメータとして所定の値ずつ変化させたときの各構造について、本実施形態のスキャトロメトリで光学パターンを予め解析し、その解析結果と一緒にパラメータの値を、1つのライブラリとして記憶部71に格納しておく。
ターゲットが、トレンチエッチング工程で形成される溝ゲートである場合、トレンチの深さ、開口幅および側壁角度などをパラメータとして所定の値ずつ変化させたときの各構造について、本実施形態のスキャトロメトリで光学パターンを予め解析し、その解析結果と一緒にパラメータの値を、別のライブラリとして記憶部71に格納しておく。
上述のようにして、半導体装置の製造工程において、パターンの観測が必要な工程毎に、光学パターンのライブラリが記憶部71に格納されている。記憶部71に格納されているライブラリの光学パターンを、理論上光学パターンと称する。また、上述のようにして、理論上光学パターンを、予め準備したサンプルを観測して作成してもよいが、ターゲットの構造のパラメータと光学パターンとの関係を示す構造モデル式が予めわかっている場合には、この式に対してパラメータを変化させたシミュレーションを行うことで、理論上光学パターンを作成してもよい。
制御部72は、プログラムにしたがって処理を実行するCPU(Central Processing Unit)(不図示)と、プログラムを格納するためのメモリ(不図示)とを有する。制御部72は、A−Dコンバータ60から電気信号を受信すると、受信した電気信号に基づく光学パターンである実光学パターンと理論上光学パターンとのフィッティングによる数値解析を行う。具体的には、制御部72は、記憶部71に格納されたデータを参照し、複数種の理論上光学パターンから、実光学パターンに一致する理論上光学パターンを選択する。その際、実光学パターンに一致する理論上光学パターンがない場合、制御部72は、実光学パターンにおける、光の波長、入射角および光強度を上記の構造モデル式に代入して、実光学パターンに一致する理論上光学パターンを算出してもよい。そして、制御部72は、特定した理論上光学パターンと一緒に記憶部71に格納されているパラメータの値を読み出して表示部73に表示させる。
なお、制御部72は、解析結果を表示部73に表示させる際、特定した理論上光学パターンに対応する、ターゲットの構造の断面を表す2次元画像、または、ターゲットの斜視図を表す3次元画像を表示部73に表示させてもよい。
次に、ディテクタ50のキャリブレーション方法を説明する。図4は図1に示したディテクタのキャリブレーション方法を説明するための図である。ここでは、光源11として、単波長源(例えば、水銀ランプ)を用いる。
単波長源からは、特定の波長の光が入射角の中心で高い強度で出射されることが知られている。このことを利用して、次のようにして、図2に示した2次元のCCDアレイ51において、横軸方向のピクセルと波長を較正し、縦軸方向のピクセルと入射角を較正する。
単波長源からの光を検光子22および分光器40を介してディテクタ50に出射すると、2次元のCCDアレイ51で、高い光強度の光が検出される。この段階では、CCDアレイ51の横軸方向に波長の値が決められておらず、縦軸方向に入射角の値が決められていない。
2次元のCCDアレイ51において、最も高い強度の光が検出されたピクセルの横軸方向の位置に、特定の波長の既知の値を付与し、この値を基準にして、横軸方向のピクセルに波長を割りつける。また、2次元のCCDアレイ51において、最も高い強度の光が検出されたピクセルの縦軸方向の位置に、入射角の中心の値を付与し、この値を基準にして、縦軸方向のピクセルに入射角を割りつける。
なお、ここでは、1つの特定の波長の光を用いてキャリブレーションする場合を説明したが、基準になる光を2つ以上用いてキャリブレーションしてもよい。
次に、本実施形態のスキャトロメトリによる、半導体装置の計測方法を、図1を参照して説明する。
ここでは、光源10として、Xeランプを用いる。Xeランプによる白色光から、波長が250〜750nmの広域帯の光を使用する。また、レンズ31の光軸を水平面から45度に設定し、レンズ32の光軸もレンズ31に対応して45度に設定しておくものとする。
光源10から出射した光は偏光子21により直線偏光に変わる。直線偏光は、高NAレンズのレンズ31に一定の入射角で入射する。レンズ31を透過した直線偏光はレンズ31を通り、レンジを持った多入射角の成分に分解されターゲットTに入射する。ここで、レンズ31の光軸が45度であるため、例えば、水平面を基準にして、入射角を1〜89度の範囲で分解する場合、レンズ31の見込み角は44度であり、理論式からNA>0.7が必要となる。
多入射角でターゲットTに入射した光は、各々の入射角と同一角度で反射し、高NAレンズのレンズ32を通過する際、同軸角(45度)の平行光に変わる。そして、P成分およびS成分の光が検光子22を通過した後、これらの光が分光器40で波長分散される。波長分散された光は、ディテクタ50の受光面に設けられた、2次元のCCDアレイ51で各波長、入射角毎に光の強度が測定される。
波長および入射角のそれぞれのチャネルで特定される受光素子での受光強度を示す光学パターンの情報が、ディテクタ50から時間と共に変化する電気信号で出力され、A−Dコンバータ60でアナログ信号の部分がデジタル信号に変換された後、コンピュータ70に送られる。コンピュータ70は、受信した電気信号に基づく実光学パターンと理論上光学パターンとのフィッティングによる数値解析を行って理論上光学パターンを特定し、特定した理論上光学パターンに対応する、ターゲットの構造を示す情報を出力する。
本実施形態の半導体計測装置によれば、投光側に、単一入射光を多入射角の光に分解するレンズを備え、受光側に、ターゲットからの多反射角の反射光を平行光に変えるレンズと、光強度を観測するディテクタとして、光の波長および入射角の2変数に対応した2次元検出器を備えている。この構成により、「光軸固定+ターゲットに対して1回の光の入射+1回の反射光の受光」で、広域波長帯かつ多入射角の光によるターゲットの観測が可能であり、測定にかかる時間が「単一入射角+広域波長帯」タイプのスキャトロメトリと同等で、測定のスループットが低下することを抑制できる。
また、駆動式の「多入射角+広域波長帯」のスキャトロメトリは、入射角を任意に設定可能であるが、本実施形態でも、光軸の角度およびレンズのNA値として適切なものを採用すれば、多入射角のレンジを任意に設定することが可能である。そのため、入射角の取り得る範囲について、駆動式タイプのスキャトロメトリと同等の性能である。
さらに、レンズの集光作用によりターゲット上の光のスポットサイズが、レンズを設けていないタイプの場合の30μm□に比べ小さくなり、ウエハ上のターゲットパターンの必要面積(現状、50μm□)を縮小できる。この場合、ウエハに形成される半導体装置間に設けられるスクライブラインに、観測用のパターンを形成することも可能である。
10 光源
21 偏光子
22 検光子
31、32 レンズ
40 分光器
50 ディテクタ
51 CCDアレイ
60 A−Dコンバータ
70 コンピュータ
21 偏光子
22 検光子
31、32 レンズ
40 分光器
50 ディテクタ
51 CCDアレイ
60 A−Dコンバータ
70 コンピュータ
Claims (5)
- 光を計測対象物に照射して該計測対象物の構造を観測するための半導体計測装置であって、
光源と、
前記光源から出射される光を一定の偏光状態にして出射する偏光子と、
前記偏光子から出射される光を多入射角に分解する第1のレンズと、
前記第1のレンズから出射される光が前記計測対象物で反射した、多反射角の反射光を同軸の平行光に変える第2のレンズと、
前記第2のレンズを透過した光の所定の成分を検光する検光子と、
前記検光子から出射された偏光を波長および入射角に対応して分光する分光器と、
前記分光器から照射される光の波長および入射角をパラメータとして表される光強度分布を検出し、該光強度分布を電気信号に変換する2次元検出器と、
前記2次元検出器から受信する電気信号に基づく光学パターンを解析し、前記計測対象物の構造を特定する情報処理装置と、
を有する半導体計測装置。 - 請求項1記載の半導体計測装置において、
前記第1および第2のレンズの開口数NAが0.6<NA≦1.0である、半導体計測装置。 - 請求項1または2記載の半導体計測装置において、
前記2次元検出器は、受光素子がマトリックス状に配置された、CCDアレイまたはCMOSイメージセンサアレイを有する、半導体計測装置。 - 請求項1から3のいずれか1項記載の半導体計測装置において、
前記所定の成分はP成分およびS成分である、半導体計測装置。 - 請求項1から4のいずれか1項記載の半導体計測装置において、
前記情報処理装置は、
前記計測対象物の複数種の構造のそれぞれに対応した前記光学パターンである理論上光学パターンのデータを記憶する記憶部と、
前記記憶部に格納されたデータを参照し、受信した電気信号に基づく光学パターンである実光学パターンと理論上光学パターンとのフィッティングによる数値解析を行って、該実光学パターンに対応する理論上光学パターンを特定する制御部と、
を有する半導体計測装置。
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