JP2012163302A - 冷凍装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】冷媒回路(10)に、冷却運転時に各熱交換器(81,91,101)から流出した冷媒を合流させて圧縮機構(40)の吸入側へ導く利用側流路(52a,52b,52c)を設け、この利用側流路(52a,52b,52c)には、冷却運転時に空調用熱交換器(81)の蒸発圧力が冷蔵用熱交換器及び冷凍用熱交換器(91,101)の蒸発圧力よりも高くなるように調整する圧力調整弁(1)を設ける。
【選択図】図1
Description
室外ユニット(11)は、屋外に設置されている。この室外ユニット(11)には室外回路(30)が設けられている。
上記圧縮機構(40)は、第1から第3の圧縮機(40a,40b,40c)で構成されている。これらの圧縮機(40a,40b,40c)は、何れも全密閉型のスクロール圧縮機である。各圧縮機(40a,40b,40c)は、固定スクロール及び可動スクロールが噛み合って形成される圧縮室(図示なし)を有している。そして、各圧縮機(40a,40b,40c)は、この圧縮室の吸入位置に開口する吸入ポート(図示なし)と、上記圧縮室の吐出位置に開口する吐出ポート(図示なし)と、上記圧縮室における吸入位置及び吐出位置の間の中間位置に開口する中間ポート(図示なし)を備えている。
第1から第3の油分離器(47a,47b,47c)は、該各油分離器(47a,47b,47c)ごとに対応する圧縮機(40a,40b,40c)から吐出される潤滑油混じりの冷媒から潤滑油を分離するためのものである。各油分離器(47a,47b,47c)は、吐出配管(50)における各分岐入口管の途中(各圧縮機(40a,40b,40c)と各逆止弁(CV1,CV2,CV3)との間)に設けられている。
第1及び第2四路切換弁(切換機構)(41,42)は、第1ポートが第3ポートに連通し且つ第2ポートが第4ポートに連通する第1状態(図1に実線で示す状態)と、第1ポートが第4ポートに連通し且つ第2ポートが第3ポートに連通する第2状態(図1に破線で示す状態)とに切り換わる。上記冷凍装置は、この第1及び第2四路切換弁(41,42)の切換動作によって、後述する様々な運転を行うことができる。
室外熱交換器(44)は、フィン・アンド・チューブ型の熱交換器である。この室外熱交換器(44)の近傍に室外ファン(79)が設けられている。この室外熱交換器(44)では、室外ファン(79)によって送られた屋外の空気と該室外熱交換器(44)内を流れる冷媒とを熱交換するように構成されている。
レシーバ(46)は、略円筒状の密閉容器であり、上記室外回路(30)を流れる高圧の液冷媒を一時的に貯留するものである。
過冷却用熱交換器(65)は、上述した高温側流路(66)の他に低温側流路(67)を備えるプレート式熱交換器であって、高温側流路(66)を流れる冷媒と低温側流路(67)を流れる冷媒とを熱交換させるものである。
吐出配管(50)の各分岐入口管には、各圧縮機(40a,40b,40c)と各油分離器(47a,47b,47c)の間に、吐出管温度センサ(74a,74b,74c)が一つずつ取り付けられている。この吐出管温度センサ(74a,74b,74c)は、各圧縮機(40a,40b,40c)から吐出される冷媒の温度を検出するものである。また、吐出配管(50)には、高圧センサ(70)が接続されている。高圧センサ(70)は、各圧縮機(40a,40b,40c)から吐出される冷媒の圧力を検出するものである。
空調ユニット(12)は、売り場等の店内に設置され、この店内の空調を行うものである。この空調ユニット(12)には空調用回路(80)が設けられている。この空調用回路(80)は、第1利用側熱交換器である空調用熱交換器(81)と空調用膨張弁(82)とを備えている。
冷蔵ユニット(13)は、冷蔵ショーケースに設置され、その庫内を冷却するものである。この冷蔵ユニット(13)には冷蔵用回路(90)が設けられている。この冷蔵用回路(90)は、第2利用側熱交換器である冷蔵用熱交換器(91)と冷蔵用膨張弁(92)と冷蔵用電磁弁(93)とを備えている。
冷凍ユニット(14)は冷凍ショーケースに設置され、その庫内を冷却するものである。この冷凍ユニット(14)には冷凍用回路(100)が設けられている。この冷凍用回路(100)は、冷凍用熱交換器(101)と冷凍用電磁弁(103)と冷凍用膨張弁(102)とを備えている。
又、冷凍用熱交換器(101)の他端から冷凍用液配管(107b)が延びている。この冷凍用液配管(107b)の端部には、後述する冷凍冷蔵用液側連絡管(23)の分岐管(23b)が接続されている。
ブースタユニット(15)は、冷凍ショーケースの近傍に設置されている。このブースタユニット(15)にはブースタ回路(110)が収容されている。このブースタ回路(110)は、ブースタ圧縮機(111)とブースタ用油分離器(112)とを備えている。
コントローラ(120)は、上述した各センサ(48a,48b,48c,...)の検出値が入力される。そして、これら検出値に基づいて、上記コントローラ(120)は、各圧縮機(14a,14b,14c)と各ファン(79,83,94,104)の駆動制御、各種の弁(SV1,SV2,41,42,45,63,...)の切換や開度調節、及びインバータの運転周波数の調節を行いながら、上記冷凍装置における様々な運転の制御を行う。
−冷媒回路−
冷凍装置は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う冷媒回路(10)を備えている。そして、この冷媒回路(10)は、室外回路(30)と冷蔵用回路(90)と冷凍用回路(100)とブースタ回路(110)との間を冷凍冷蔵用液側連絡管(23)と冷凍冷蔵用ガス側連絡管(24)とブースタ用連絡管(25)とで接続し、室外回路(30)と空調用回路(80)との間を空調用液側連絡管(21)及び空調用ガス側連絡管(22)で接続してなる。
上記室外回路(30)の冷凍冷蔵側液閉鎖弁(57)から冷凍冷蔵用液側連絡管(23)が延びている。この冷凍冷蔵用液側連絡管(23)の端部が二つに分岐して、一方の分岐管(23a)が冷蔵用回路(90)の冷蔵用液配管(97b)に接続されて他方の分岐管(23b)が冷凍用回路(100)の冷凍用液配管(107b)に接続されている。
上記室外回路(30)の冷凍冷蔵側ガス閉鎖弁(58)から冷凍冷蔵用ガス側連絡管(24)が延びている。この冷凍冷蔵用ガス側連絡管(24)の端部が二つに分岐して、一方の分岐管(24a)が冷蔵用回路(90)の冷蔵用ガス配管(97a)に接続されて他方の分岐管(24b)がブースタ回路(110)のブースタ用吐出配管(116)に接続されている。
上記冷凍用回路(100)の冷凍用ガス配管(107a)からブースタ用連絡管(25)が延びている。このブースタ用連絡管(25)の端部がブースタ回路(110)のブースタ用吸入配管(117)に接続されている。
上記室外回路(30)の空調側液閉鎖弁(55)から空調用液側連絡管(21)が延びている。この空調用液側連絡管(21)の端部が上記空調用回路(80)の空調用液配管(87b)に接続されている。
上記室外回路(30)の空調側ガス閉鎖弁(56)から空調用ガス側連絡管(22)が延びている。この空調用ガス側連絡管(22)の端部が上記空調用回路(80)の空調用ガス配管(87a)に接続されている。
上記冷媒回路(10)は、利用側流路(52a,52b,52c)を備えている。この利用側流路(52a,52b,52c)は、後述する冷却運転時に各熱交換器(81,91,101)から流出した冷媒を合流させた後で全ての圧縮機(40a,40b,40c)の各吸入ポートへ導くものである。尚、この利用側流路(52a,52b,52c)は、冷蔵用熱交換器(91)及び冷凍用熱交換器(101)から各圧縮機(40a,40b,40c)へ至るまでの第1流路(52a)と、上記空調用熱交換器(81)から上記第1流路(52a)へ至るまでの第2流路(52b,52c)とで構成されている。
この冷凍装置において行われる運転のうち、冷却運転、熱回収運転、第1暖房運転、及び第2暖房運転について説明する。なお、後述するように、これらの運転の何れにおいても、冷蔵ユニット(13)及び冷凍ユニット(14)では庫内空気の冷却が行われる。
この冷凍装置の冷却運転について、図2を参照しながら説明する。図2では、この冷却運転時の冷媒の流れを太線と矢印で示している。尚、第1及び第2インジェクション(38,39)を通過する冷媒の流れと油戻し配管(54)を流れる潤滑油の流れの図示は省略する。この冷却運転では、上記冷媒回路(10)において、室外熱交換器(44)が凝縮器として動作し、空調用熱交換器(81)、冷蔵用熱交換器(91)、及び冷凍用熱交換器(101)が蒸発器として動作することにより冷凍サイクルが行われる。
冷蔵用回路(90)へ流入した冷媒は、冷蔵用液配管(97b)を通って冷蔵用熱交換器(91)へ流入する途中で、冷蔵用膨張弁(92)によって所望の圧力まで減圧される。尚、この冷蔵用膨張弁(92)の開度は、冷蔵用熱交換器(91)から流出する冷媒の過熱度が一定になるように調整される。そして、冷蔵用熱交換器(91)へ流入した冷媒は、冷蔵用ファン(94)によって供給された庫内空気から吸熱して蒸発した後で冷蔵用熱交換器(91)を流出する。ここで、庫内空気は、この冷媒の蒸発によって熱が奪われることで冷却されて冷蔵ショーケースの庫内へ供給される。冷蔵用熱交換器(91)を流出した冷媒は、冷蔵用ガス配管(97a)を通って冷蔵用回路(90)を流出する。
冷凍用回路(100)へ流入した冷媒は、冷凍用液配管(107b)を通って冷凍用熱交換器(101)へ流入する途中で、冷凍用膨張弁(102)によって所望の圧力まで減圧される。尚、この冷凍用膨張弁(102)の開度は、冷凍用熱交換器(101)から流出する冷媒の過熱度が一定になるように調整される。そして、冷凍用熱交換器(101)へ流入した冷媒は、冷凍用ファン(104)によって供給された庫内空気から吸熱して蒸発した後で冷凍用熱交換器(101)を流出する。ここで、庫内空気は、この冷媒の蒸発によって熱が奪われることで冷却されて冷凍ショーケースの庫内へ供給される。この冷凍用熱交換器(101)を流出した冷媒は、冷凍用ガス配管(107a)を通って冷凍用回路(100)を流出する。
空調用回路(80)へ流入した冷媒は、空調用液配管(87b)を通って空調用熱交換器(81)へ流入する途中で、空調用膨張弁(82)によって所望の圧力まで減圧される。尚、この膨張弁の開度は、空調用熱交換器(81)から流出する冷媒の過熱度が一定になるように調整される。そして、空調用熱交換器(81)へ流入した冷媒は、室内ファン(83)によって供給された室内空気から吸熱して蒸発した後で空調用熱交換器(81)を流出する。ここで、室内空気は、この冷媒の蒸発によって熱が奪われることで冷却されてコンビニエンスストアの店内等へ供給される。これにより、店内の冷房が行われる。そして、この空調用熱交換器(81)を流出した冷媒は、空調用ガス配管(87a)を通って空調用回路(80)を流出する。
冷蔵用回路(90)及びブースタ回路(110)から流出した冷媒は、冷凍冷蔵用ガス側連絡管(24)で合流した後で、冷凍冷蔵側ガス閉鎖弁(58)を通じて室外回路(30)の第1分岐入口管(51a)へ流入する。
次に、この冷凍装置の熱回収運転について、図3を参照しながら説明する。図3では、この熱回収運転時の冷媒の流れを太線と矢印で示している。尚、第1及び第2インジェクション(38,39)を通過する冷媒の流れと油戻し配管(54)を流れる潤滑油の流れの図示は、省略する。この熱回収運転では、上記空調用熱交換器(81)が凝縮器として動作し、冷蔵用熱交換器(91)及び冷凍用熱交換器(101)が蒸発器として動作することにより冷凍サイクルが行われる。上記室外熱交換器(44)は、蒸発器としても凝縮器としても動作しない。
この冷凍装置の第1暖房運転について、図4を参照しながら説明する。図4では、この第1暖房運転時の冷媒の流れを太線と矢印で示している。尚、第1及び第2インジェクション(38,39)を通過する冷媒の流れと油戻し配管(54)を流れる潤滑油の流れの図示は、省略する。この第1暖房運転では、上記空調用熱交換器(81)及び上記室外熱交換器(44)が凝縮器として動作し、冷蔵用熱交換器(91)及び冷凍用熱交換器(101)が蒸発器として動作することにより冷凍サイクルが行われる。上述した熱回収運転との違いは、上記室外熱交換器(44)が凝縮器として動作することである。この第1暖房運転は、例えば店内の暖房負荷が上述した熱回収運転時における暖房負荷よりも小さい場合に行われる運転である。
この冷凍装置の第2暖房運転について、図5を参照しながら説明する。図5では、この第2暖房運転時の冷媒の流れを太線と矢印で示している。尚、第1及び第2インジェクション(38,39)を通過する冷媒の流れと油戻し配管(54)を流れる潤滑油の流れの図示は省略する。この第2暖房運転では、上記空調用熱交換器(81)が凝縮器として動作し、冷蔵用熱交換器(91)と冷凍用熱交換器(101)と室外熱交換器(44)とが蒸発器として動作することにより冷凍サイクルが行われる。上述した熱回収運転との違いは、上記室外熱交換器(44)が蒸発器として動作することである。この第2暖房運転は、例えば店内の暖房負荷が上述した熱回収運転時における暖房負荷よりも大きい場合に行われる運転である。
本実施形態によれば、上記冷却運転時において、従来の冷凍装置とは違い、各利用側熱交換器(81,91,101)ごとに圧縮機を設けなくても、1つの圧縮機構(40)で空調用熱交換器(81)の蒸発圧力を上記冷蔵用熱交換器(91)及び冷凍用熱交換器(101)の蒸発圧力よりも高くすることができる。
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
2 バイパス用逆止弁(逆止機構)
3 バイパス配管(バイパス流路)
10 冷媒回路
40 圧縮機構
41 第1四路切換弁(切換機構)
42 第2四路切換弁(切換機構)
44 室外熱交換器(熱源側熱交換器)
45 室外膨張弁
81 空調用熱交換器(第1利用側熱交換器)
82 空調用膨張弁
91 冷蔵用熱交換器(第2利用側熱交換器)
92 冷蔵用膨張弁
101 冷凍用熱交換器(第2利用側熱交換器)
102 冷凍用膨張弁
120 コントローラ
Claims (3)
- 圧縮機構(40)と熱源側熱交換器(44)と第1利用側熱交換器(81)と第2利用側熱交換器(91,101)とが接続されて冷凍サイクルを行う冷媒回路(10)と、
上記熱源側熱交換器(44)が凝縮器となって上記第1及び第2利用側熱交換器(81,91,101)のうち少なくとも1つが蒸発器となる冷却状態と上記熱源側熱交換器(44)及び上記第1利用側熱交換器(81)のうち少なくとも第1利用側熱交換器(81)が凝縮器となって上記第2利用側熱交換器(91,101)が蒸発器となる熱回収状態とに選択的に切換可能な切換機構(41,42)とを備えた冷凍装置であって、
上記冷媒回路(10)は、上記第1及び第2利用側熱交換器(81,91,101)が共に蒸発器となる冷却状態時に、上記第1及び第2利用側熱交換器(81,91,101)から流出した冷媒を合流させて上記圧縮機構(40)の吸入側へ導く利用側流路(52a,52b,52c)を備え、
上記利用側流路(52a,52b,52c)には、上記第1及び第2利用側熱交換器(81,91,101)が共に蒸発器となる冷却状態時に、第1利用側熱交換器(81)の蒸発圧力が上記第2利用側熱交換器(91,101)の蒸発圧力よりも高くなるように調整する圧力調整機構(1)が設けられていることを特徴とする冷凍装置。 - 請求項1において、
上記利用側流路(52a,52b,52c)は、上記熱回収状態時に上記圧縮機構(40)から第1利用側熱交換器(81)へ吐出される冷媒が流通する高圧流路(52b)を含み、
上記高圧流路(52b)には、上記圧力調整機構(1)と、該圧力調整機構(1)をバイパスし且つ上記圧縮機構(40)から上記第1利用側熱交換器(81)への冷媒流れを許容し且つ上記第1利用側熱交換器(81)から上記圧縮機構(40)への冷媒流れを阻止する逆止機構(2)を備えたバイパス流路(3)とが設けられていることを特徴とする冷凍装置。 - 請求項1又は2において、
上記圧縮機構(40)は、互いに並列に接続された複数の圧縮機(40a,40b,40c)で構成されていることを特徴とする冷凍装置。
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