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JP2012163193A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機 Download PDF

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JP2012163193A
JP2012163193A JP2011026233A JP2011026233A JP2012163193A JP 2012163193 A JP2012163193 A JP 2012163193A JP 2011026233 A JP2011026233 A JP 2011026233A JP 2011026233 A JP2011026233 A JP 2011026233A JP 2012163193 A JP2012163193 A JP 2012163193A
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優也 大黒
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Abstract

【課題】トラニオンとこれを支持する支持部材との間に介在する球面軸受に異物が侵入することを簡単な構造で防止できるトロイダル型無段変速機を提供する。
【解決手段】このトロイダル型無段変速機では、トラニオン15が球面軸受80を介して支持部材であるヨーク23A,23Bに傾転可能に支持される。そして、球面軸受80とヨーク23A,23Bとの間にシール部材76が介挿されている。また、ヨーク23A,23Bが更なる球面軸受70を介して球面ポスト64,68に揺動自在に支持されており、更なる球面軸受70とヨーク23A,23Bとの間にもシール部材76が介挿されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能なトロイダル型無段変速機に関する。
例えば自動車用変速機として用いるダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機は、図5および図6に示すように構成されている。図5に示すように、ケーシング50の内側には入力軸(中心軸)1が回転自在に支持されており、この入力軸1の外周には、2つの入力側ディスク2,2と2つの出力側ディスク3,3とが取り付けられている。また、入力軸1の中間部の外周には出力歯車4が回転自在に支持されている。この出力歯車4の中心部に設けられた円筒状のフランジ部4a,4aには、出力側ディスク3,3がスプライン結合によって連結されている。
入力軸1は、図中左側に位置する入力側ディスク2とカム板7との間に設けられたローディングカム式の押圧装置12を介して、駆動軸22により回転駆動されるようになっている。また、出力歯車4は、2つの部材の結合によって構成された仕切壁13を介してケーシング50内に支持されており、これにより、入力軸1の軸線Oを中心に回転できる一方で、軸線O方向の変位が阻止されている。
出力側ディスク3,3は、入力軸1との間に介在されたニードル軸受5,5によって、入力軸1の軸線Oを中心に回転自在に支持されている。また、図中左側の入力側ディスク2は、入力軸1にボールスプライン6を介して支持され、図中右側の入力側ディスク2は、入力軸1にスプライン結合されており、これら入力側ディスク2は入力軸1と共に回転するようになっている。また、入力側ディスク2,2の内側面(凹面)2a,2aと出力側ディスク3,3の内側面(凹面)3a,3aとの間には、パワーローラ11(図6参照)が回転自在に挟持されている。
図5中右側に位置する入力側ディスク2の内周面2cには、段差部2bが設けられ、この段差部2bに、入力軸1の外周面1aに設けられた段差部1bが突き当てられるとともに、入力側ディスク2の背面(図5の右面)がローディングナット9に突き当てられている。これによって、入力側ディスク2の入力軸1に対する軸線O方向の変位が実質的に阻止されている。また、カム板7と入力軸1の鍔部1dとの間には、皿ばね8が設けられており、この皿ばね8は、各ディスク2,2,3,3の凹面2a,2a,3a,3aとパワーローラ11,11の周面11a,11aとの当接部に押圧力を付与する。
図6は、図5のA−A線に沿う断面図である。図6に示すように、ケーシング50の内側には、入力軸1に対し捻れの位置にある一対の枢軸14,14を中心として揺動する一対のトラニオン15,15が設けられている。なお、図6においては、入力軸1の図示は省略している。各トラニオン15,15は、支持板部16の長手方向(図6の上下方向)の両端部に、この支持板部16の内側面側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部20,20を有している。そして、この折れ曲がり壁部20,20によって、各トラニオン15,15には、パワーローラ11を収容するための凹状のポケット部Pが形成される。また、各折れ曲がり壁部20,20の外側面には、各枢軸14,14が互いに同心的に設けられている。
支持板部16の中央部には円孔21が形成され、この円孔21には変位軸23の基端部23aが支持されている。そして、各枢軸14,14を中心として各トラニオン15,15を揺動させることにより、これら各トラニオン15,15の中央部に支持された変位軸23の傾斜角度を調節できるようになっている。また、各トラニオン15,15の内側面から突出する変位軸23の先端部23bの周囲には、各パワーローラ11が回転自在に支持されており、各パワーローラ11,11は、各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の間に挟持されている。なお、各変位軸23,23の基端部23aと先端部23bとは、互いに偏心している。
また、各トラニオン15,15の枢軸14,14はそれぞれ、一対のヨーク23A,23Bに対して揺動自在および軸方向(図6の上下方向)に変位自在に支持されており、各ヨーク23A,23Bにより、トラニオン15,15はその水平方向の移動を規制されている。各ヨーク23A,23Bは鋼等の金属のプレス加工あるいは鍛造加工により矩形状に形成されている。各ヨーク23A,23Bの四隅には円形の支持孔18が4つ設けられており、これら支持孔18にはそれぞれ、トラニオン15の両端部に設けた枢軸14がラジアルニードル軸受30を介して揺動自在に支持されている。また、ヨーク23A,23Bの幅方向(図5の左右方向)の中央部には、円形の係止孔19が設けられており、この係止孔19の内周面は円筒面として、球面ポスト64,68を内嵌している。すなわち、上側のヨーク23Aは、ケーシング50に固定部材52を介して支持されている球面ポスト64によって揺動自在に支持されており、下側のヨーク23Bは、球面ポスト68およびこれを支持する駆動シリンダ31の上側シリンダボディ61によって揺動自在に支持されている。
なお、各トラニオン15,15に設けられた各変位軸23,23は、入力軸1に対し、互いに180度反対側の位置に設けられている。また、これらの各変位軸23,23の先端部23bが基端部23aに対して偏心している方向は、両ディスク2,2,3,3の回転方向に対して同方向(図4で上下逆方向)となっている。また、偏心方向は、入力軸1の配設方向に対して略直交する方向となっている。したがって、各パワーローラ11,11は、入力軸1の長手方向に若干変位できるように支持される。その結果、押圧装置12が発生するスラスト荷重に基づく各構成部材の弾性変形等に起因して、各パワーローラ11,11が入力軸1の軸方向に変位する傾向となった場合でも、各構成部材に無理な力が加わらず、この変位が吸収される。
また、パワーローラ11の外側面とトラニオン15の支持板部16の内側面との間には、パワーローラ11の外側面の側から順に、スラスト転がり軸受であるスラスト玉軸受24と、スラストニードル軸受25とが設けられている。このうち、スラスト玉軸受24は、各パワーローラ11に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ11の回転を許容するものである。このようなスラスト玉軸受24はそれぞれ、複数個ずつの玉(以下、転動体という)26,26と、これら各転動体26,26を転動自在に保持する円環状の保持器27と、円環状の外輪28とから構成されている。また、各スラスト玉軸受24の内輪軌道は各パワーローラ11の外側面(大端面)に、外輪軌道は各外輪28の内側面にそれぞれ形成されている。
また、スラストニードル軸受25は、トラニオン15の支持板部16の内側面と外輪28の外側面との間に挟持されている。このようなスラストニードル軸受25は、パワーローラ11から各外輪28に加わるスラスト荷重を支承しつつ、これらパワーローラ11および外輪28が各変位軸23の基端部23aを中心として揺動することを許容する。
さらに、各トラニオン15,15の一端部(図6の下端部)にはそれぞれ駆動ロッド(トラニオン軸)29,29が設けられており、各駆動ロッド29,29の中間部外周面に駆動ピストン(油圧ピストン)33,33が固設されている。そして、これら各駆動ピストン33,33はそれぞれ、上側シリンダボディ61と下側シリンダボディ62とによって構成された駆動シリンダ31内に油密に嵌装されている。これら各駆動ピストン33,33と駆動シリンダ31とで、各トラニオン15,15を、これらトラニオン15,15の枢軸14,14の軸方向に変位させる駆動装置32を構成している。
このように構成されたトロイダル型無段変速機の場合、入力軸1の回転は、押圧装置12を介して、各入力側ディスク2,2に伝えられる。そして、これら入力側ディスク2,2の回転が、一対のパワーローラ11,11を介して各出力側ディスク3,3に伝えられ、更にこれら各出力側ディスク3,3の回転が、出力歯車4より取り出される。
入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比を変える場合には、一対の駆動ピストン33,33を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン33,33の変位に伴って、一対のトラニオン15,15が互いに逆方向に変位する。例えば、図6の左側のパワーローラ11が同図の下側に、同図の右側のパワーローラ11が同図の上側にそれぞれ変位する。その結果、これら各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の内側面2a,2a,3a,3aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン15,15が、ヨーク23A,23Bに枢支された枢軸14,14を中心として、互いに逆方向に揺動(傾転)する。
その結果、各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各内側面2a,3aとの当接位置が変化し、入力軸1と出力歯車4との間の変速比が変化する。また、これら入力軸1と出力歯車4との間で伝達するトルクが変動し、各構成部材の弾性変形量が変化すると、各パワーローラ11,11およびこれら各パワーローラ11,11に付属の外輪28,28が、各変位軸23,23の基端部23a、23aを中心として僅かに回動する。これら各外輪28,28の外側面と各トラニオン15,15を構成する支持板部16の内側面との間には、それぞれスラストニードル軸受25,25が存在するため、前記回動は円滑に行われる。したがって、前述のように各変位軸23,23の傾斜角度を変化させるための力が小さくて済む。
このように、トロイダル型無段変速機は、トラニオン15の軸方向のオフセットによって変速を行なうが、従来においては、一般に、ヨーク23A,23Bとトラニオン15および球面ポスト64,68との嵌合部分で円滑な動作が行なえるように、ヨーク23A,23Bとトラニオン15および球面ポスト64,68とが球面軸受を介して嵌合されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
特開平9−42401号公報 特開2007−170592号公報
しかしながら、ヨーク23A,23Bとトラニオン15および球面ポスト64,68との間に介在する球面軸受に異物(コンタミ)が侵入すると、トラニオン15のオフセット動作が阻害される可能性がある。
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、トラニオンとこれを支持する支持部材との間に介在する球面軸受に異物が侵入することを簡単な構造で防止できるトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、それぞれの内側面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心に傾転し、かつ、前記パワーローラを回転自在に支持するトラニオンとを備えるトロイダル型無段変速機において、前記トラニオンが球面軸受を介して支持部材に傾転可能に支持され、前記球面軸受と前記支持部材との間にシール部材が介挿されていることを特徴とする。
本発明においては、球面軸受と支持部材との間にシール部材が介挿されているので、球面軸受に異物が侵入することを簡単な構造で防止できる。そのため、トラニオンの円滑な動作を確保できる。また、特に支持部材が、各トラニオンの各枢軸をそれぞれ傾転自在に且つ軸方向に変位自在に支持するとともにトラニオンの変位により揺動するヨークである場合には、シール部材によりヨークを中立位置で固定することが可能になるため、組み立てが容易になるとともに、バリエータの輸送中に発生する意図しない変速動作を防止することもできる。なお、シール部材としては、例えばOリングや軸受シール等を挙げることができる。
なお、上記構成においては、前記支持部材を更なる球面軸受を介して揺動自在に支持する球面ポストを更に備え、前記更なる球面軸受と前記支持部材との間にシール部材が介挿されていてもよい。
また、上記構成では、前記球面軸受と嵌合する前記支持部材の嵌合面に溝が形成され、該溝に前記シール部材が保持されてもよい。また、前記球面軸受に溝が形成され、該溝に前記シール部材が保持されてもよい。更に、前記球面軸受と前記支持部材との間に保持部材が設けられ、該保持部材に前記シール部材が保持されてもよい。その場合、前記保持部材に溝が形成され、該溝に前記シール部材が保持されてもよい。
また、上記構成では、前記シール部材が潤滑剤(潤滑油)を浸透させて成ることが好ましい。このようにシール部材が潤滑剤を浸透させる(潤滑剤を保持する)性質を有すると、例えばトラニオン、球面ポスト、および、ヨークに油路を形成して球面軸受に潤滑油を供給することにより、シール部材により潤滑油が保持され、これにより、球面軸受の内圧が高まることで、異物の侵入が更に一層困難となり、トラニオンの円滑な動作(オフセット動作)を確保できる。
本発明のトロイダル型無段変速機によれば、トラニオンが球面軸受を介して支持部材に傾転可能に支持され、球面軸受と支持部材との間にシール部材が介挿されているので、トラニオンとこれを支持する支持部材との間に介在する球面軸受に異物が侵入することを簡単な構造で防止できる。したがって、トラニオンの円滑な動作(オフセット動作)を確保できる。
本発明の第1の実施形態に係るトロイダル型無段変速機の要部拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るトロイダル型無段変速機の要部拡大断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るトロイダル型無段変速機の要部拡大断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るトロイダル型無段変速機の要部拡大断面図である。 従来から知られているハーフトロイダル型無段変速機の具体的構造の一例を示す断面図である。 図5のA−A線に沿う断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
なお、本発明の特徴は、トラニオンとこれを支持する支持部材との間に介挿される球面軸受のシール構造にあり、その他の構成および作用は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以下においては、本発明の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図5および図6と同一の符号を付して簡潔に説明するに留める。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るトロイダル型無段変速機の要部拡大断面図を示している。図示のように、入力側ディスクと出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラ11は、入力側ディスクおよび出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸14を中心に傾転するトラニオン15によって回転自在に支持されている。また、トラニオン15の各枢軸14はそれぞれ、トラニオン15の変位により揺動する支持部材としてのヨーク23A,23Bの支持孔18によって傾転自在に且つ軸方向に変位自在に球面軸受80を介して支持されている。そして、この場合、球面軸受80とヨーク23A,23Bとの間にはシール部材76が介挿されている。特に、本実施形態では、球面軸受80と嵌合するヨーク23A,23Bの嵌合面に環状溝74が形成され、該環状溝74にシール部材76が保持される。
また、本実施形態では、ヨーク23A,23Bが更なる球面軸受70を介して球面ポスト64,68の係止孔19に揺動自在に支持されており、更なる球面軸受70とヨーク23A,23Bとの間にもシール部材76が介挿されている。そして、この場合も、更なる球面軸受70と嵌合するヨーク23A,23Bの嵌合面に環状溝74が形成され、該環状溝74にシール部材76が保持される。
ここで、シール部材76は、例えばOリングや軸受シール等によって形成されており、潤滑剤(潤滑油)を浸透させて成る。
以上のように、本実施形態によれば、球面軸受80と支持部材としてのヨーク23A,23Bとの間にシール部材76が介挿されているため、球面軸受80に異物が侵入することを簡単な構造で防止できる。そのため、トラニオン15の円滑な動作を確保できる。また、シール部材76によりヨーク23A,23Bを中立位置で固定することが可能になるため、組み立てが容易になるとともに、バリエータの輸送中に発生する意図しない変速動作を防止することもできる。また、本実施形態では、球面軸受70とヨーク23A,23Bとの間にもシール部材76が介挿されているため、球面軸受70に異物が侵入することを簡単な構造で防止できる。更に、本実施形態では、シール部材76が潤滑剤(潤滑油)を浸透させて成るため、例えばトラニオン15、球面ポスト64,68、および、ヨーク23A,23Bに油路を形成して球面軸受80(70)に潤滑油を供給することにより、シール部材76により潤滑油が保持され、これにより、球面軸受80(70)の内圧が高まることで、異物の侵入が更に一層困難となり、トラニオン15の円滑な動作(オフセット動作)を確保できる。
図2は、本発明の第2の実施形態に係るトロイダル型無段変速機の要部拡大断面図を示している。図示のように、本実施形態では、ヨーク23A,23Bに溝を設ける代わりに、球面軸受70,80に環状溝75,77が形成され、これらの溝75,77にシール部材76が保持されている。このような構成によっても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
図3は、本発明の第3の実施形態に係るトロイダル型無段変速機の要部拡大断面図を示している。図示のように、本実施形態では、球面軸受70,80とヨーク23A,23Bの係止孔19、支持孔18の内周面との間に、シール部材76が保持されている。すなわち、球面軸受70,80の小径の両端部分がシール部材76の保持部材として機能している。このように、球面軸受70,80の両端部をシール部材76を保持する保持部材として用いれば、ヨークや球面軸受けに溝加工を施さずに済むため、部材強度の維持および製造工程の削減を図ることができ有益である。
図4は、本発明の第4の実施形態に係るトロイダル型無段変速機の要部拡大断面図を示している。図示のように、本実施形態では、球面軸受70,80とヨーク23A,23Bの係止孔19、支持孔18との間に保持部材90,91,92,93が設けられ、これらの保持部材90,91,92,93にそれぞれ溝90a,91a,92a,93aが形成され、これらの90a,91a,92a,93aにシール部材76が保持されている。なお、溝91aは、球面ポスト64,68の段部により形成されたものであり、球面ポスト64,68が保持部材を兼ねている。本実施の形態では、保持部材90,91,92,93に対してシール部材76が安定的に保持され、確実なシール効果を得ることができる。
本発明は、シングルキャビティ型やダブルキャビティ型などの様々なハーフトロイダル型無段変速機に適用することができる。
2 入力側ディスク
3 出力側ディスク
11 パワーローラ(内輪)
15,15a トラニオン
23A,23B ヨーク(支持部材)
70,80 球面軸受
75,77,90a,92a 溝
76 シール部材
90,92 保持部材

Claims (8)

  1. それぞれの内側面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心に傾転し、かつ、前記パワーローラを回転自在に支持するトラニオンとを備えるトロイダル型無段変速機において、
    前記トラニオンが球面軸受を介して支持部材に傾転可能に支持され、前記球面軸受と前記支持部材との間にシール部材が介挿されていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 前記支持部材を更なる球面軸受を介して揺動自在に支持する球面ポストを更に備え、前記更なる球面軸受と前記支持部材との間にシール部材が介挿されていることを特徴とする請求項1に記載のトロイダル型無段変速機。
  3. 前記球面軸受と嵌合する前記支持部材の嵌合面に溝が形成され、該溝に前記シール部材が保持されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトロイダル型無段変速機。
  4. 前記球面軸受に溝が形成され、該溝に前記シール部材が保持されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトロイダル型無段変速機。
  5. 前記球面軸受と前記支持部材との間に保持部材が設けられ、該保持部材に前記シール部材が保持されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトロイダル型無段変速機。
  6. 前記保持部材に溝が形成され、該溝に前記シール部材が保持されることを特徴とする請求項5に記載のトロイダル型無段変速機。
  7. 前記シール部材が潤滑剤を浸透させて成ることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のトロイダル型無段変速機。
  8. 前記支持部材は、前記各トラニオンの前記各枢軸をそれぞれ傾転自在に且つ軸方向に変位自在に支持するとともに、前記トラニオンの変位により揺動するヨークであることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のトロイダル型無段変速機。
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