JP2012153064A - シート製造装置および製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シート製造装置1は、第1原反R1を繰り出す繰出手段10と、帯状接着シートSから剥離シートRLを剥離する第1剥離ローラ20と、帯状接着シートSを吸着保持する保持手段30と、帯状接着シートSから剥離された剥離シートRLを迂回させる迂回手段40と、帯状接着シートSを所定形状に切断して接着シートS1を形成する切断手段50と、切込刃511を洗浄する洗浄手段60と、迂回させた剥離シートRLに接着シートS1を再仮着して、接着シートS1と剥離シートRLから構成される第2原反R2を形成する再仮着ローラ80と、接着シートS1の周囲に形成される不要シートS2を巻き取る巻取手段90と、第2原反R2を巻き取る回収手段100とを備えている。
【選択図】図1
Description
一方、特許文献2に記載の構成では、ラベル原料を台紙とラベル材料とに分離して、台紙を迂回させるとともに、ラベル材料をバキューム手段により吸引しつつ感圧性接着剤層側からラベル切断手段で型抜きすることで、ラベル片およびかす取り部を形成する。そして、迂回させた台紙にラベル片およびかす取り部を再仮着した後、かす取り部のみをかす取り用案内ローラで剥離することで、ラベル片のみが台紙に残った感圧性接着ラベルを製造している。
一方、特許文献2のような接着剤層側から型抜きする構成では、接着剤層の流動性に係らず適切に型抜きできるものの、切断刃に付着した接着剤が徐々に蓄積されて接着剤の塊となり、不特定のラベル材料にこの接着剤の塊が付着して不良ラベルを形成してしまったり、切断刃に付着した接着剤により、ラベル材料が切断刃側に接着してしまったり、一旦切断刃側に接着したラベル材料が歪んだ状態で剥離シートに再仮着されてしまうという問題がある。
また、本発明のシート製造装置では、前記切込刃は、前記接着シートの外縁に対応し断続的に設けられた複数の切り込みを形成する、ことが好ましい。
また、本発明のシート製造装置では、前記切断手段は、互いに隣り合う前記切り込みの間に設けられた不連続部を打ち抜く打抜手段を備える、ことが好ましい。
また、切込刃により、接着シートの外縁に対応する複数の切り込みと不連続部を一旦形成することで、帯状接着シートを確実に保持手段に保持させることができるため、接着シートが保持手段から外れたりすることを防止することができる。
さらに、切断手段により複数の切り込みと不連続部を一旦形成し、その後に不連続部を打ち抜けば、切り込み形成時および形成後における保持手段からの接着シートの落下やずれを確実に防止することができる。
また、実施形態では、特に明示しない限り、「上」、「下」、「左」、「右」といった方位を示す用語は、図1を基準として用いる。
図1において、第1原反R1は、帯状の基材シートBSの一方の面に接着剤層ADを有する帯状接着シートSの接着剤層AD側に帯状の剥離シートRLが仮着されて構成されている。シート製造装置1は、第1原反R1から剥離シートRLを剥離し、帯状接着シートSの着剤層AD側から当該帯状接着シートSを所定形状に切断して接着シートS1を形成した後、この接着シートS1を剥離シートRLに再仮着することで、剥離シートRLに複数の接着シートS1が仮着された第2原反R2を形成するものである。
第1剥離ローラ20は、左方向に繰り出される第1原反R1の剥離シートRLを帯状接着シートSから剥離して、迂回手段40へ案内する。
切断手段50は、帯状接着シートSを切断することで、長手方向が帯状接着シートSの搬送方向と一致する長方形状の接着シートS1を形成する。この切断手段50は、接着シートS1の外縁に対応し断続的に設けられたそれぞれ一対ずつの第1,第2切り込みC1,C2(図2参照)を形成する切込形成手段51と、互いに隣り合う第1,第2切り込みC1,C2の間に設けられた不連続部D(図2参照)を打ち抜く打抜手段52とを備えている。
なお、切込刃511あるいは打抜刃521には、帯状接着シートSの接着剤の付着を防止するために、フッ素樹脂コート等の不接着処理を施しておくことが好ましい。
巻取手段90は、打抜手段52の左側に配置され、切断手段50によって形成された帯状の不要シートS2を、剥離シートRLから剥離する第2剥離ローラ91と、この第2剥離ローラ91で剥離された不要シートS2を案内するガイドローラ92と、駆動機器としての回動モータ94により回転し不要シートS2を巻き取る巻取ローラ93とを備えている。
回収手段100は、駆動機器としての回動モータ104により回転する駆動ローラ101と、駆動機器としての回動モータ105により回転し第2原反R2を回収する回収ローラ103とを備えている。
この状態で、回動モータ14,15を駆動して支持ローラ11、駆動ローラ12を回転させて第1原反R1を繰り出し、回動モータ14,15に同期して各モータ35,94,104,105を駆動してプーリ32、巻取ローラ93、駆動ローラ101、回収ローラ103を回転させる。
さらに、再仮着された帯状接着シートSおよび剥離シートRLが左方向に進み、打抜刃521の下に不連続部Dが到達すると、直動モータ522の駆動により打抜刃521を下降させて帯状接着シートSの基材シートBS側から不連続部Dを打ち抜くことで、矩形状の接着シートS1と、この接着シートS1の周囲に位置する不要シートS2が形成された第2原反R2が形成される。この後、打ち抜かれていない不連続部Dが打抜刃521の上に到達するごとに、上述の打ち抜き動作を繰り返して接着シートS1を順次形成する。
切込形成手段51Aは、第1,第2切り込みC1,C2を形成する切込刃515Aを備えたダイカットローラ516Aと、このダイカットローラ516Aを駆動する駆動機器としての回動モータ517Aと、切込刃515Aをブラッシングするブラシ518Aとを有している。切込刃515Aは、帯状接着シートSの接着剤層AD側から第1,第2切り込みC1,C2を形成可能に構成されている。貯液槽61内の洗浄液62の液面と帯状接着シートSとは所定の距離で離間し、ダイカットローラ516Aの一部は洗浄液62の液面よりも上方に位置している。すなわち、切込刃515Aで帯状接着シートSに第1,第2切り込みを形成する際は、洗浄液62から出ている状態となり、切り込み形成後は、再度洗浄液62に浸漬されるようになっている。ブラシ518Aは、洗浄液62中で切込刃515Aに毛部519Aが当たる位置に配置され、ダイカットローラ516Aが回転することにより、切込刃515Aがブラッシングされる構成となっている。
また、前記実施形態では、不連続部Dを接着シートS1の短辺上に形成したが、図4に示すように、長辺上に形成して、打抜刃521の幅方向を長辺と平行にしてもよい。また、図5(A)に示すように、切込刃511で形成される切り込みを帯状接着シートSの搬送方向と一致する一対の第1切り込みC1のみとし、これら一対の第1切り込みC1の間を不連続部Dとし、図5(B)に示すように、打抜刃521で不連続部Dを打ち抜き線C3に沿って打ち抜くようにしてもよい。なお、切込刃511で形成される切り込みを帯状接着シートSの搬送方向と直交する一対の切り込みのみとし、これら一対の切り込みの間を不連続部とし、打抜刃521で不連続部Dを打ち抜くようにしてもよい。さらには、図5(B)中、上側の第1切り込みC1と左側の打ち抜き線C3に対応する1つの切り込みを切込刃511で形成した後、下側の第1切り込みC1と右側の打ち抜き線C3に対応する部分を打抜刃521で打ち抜くようにしてもよい。
また、巻取手段90を設けなくてもよい。
さらに、前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダ及びロータリシリンダ等のアクチュエタ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる(実施形態で例示したものと重複するものもある)。
さらに、図6に示すシート製造装置1Bのように、帯状接着シートSから剥離した剥離シートRLを、駆動機器としての回動モータ111Bにより回転する回収ローラ112Bで回収するとともに、駆動機器としての回動モータ113Bにより回転する支持ローラ114Bから繰り出される別の剥離シートRL2に接着シートS1を再仮着させて第2原反R2を形成するように構成してもよい。
10…繰出手段
20…第1剥離ローラ(剥離手段)
30…保持手段
50,50A…切断手段
51,51A…切込形成手段
52…打抜手段
80…再仮着ローラ(再仮着手段)
90…巻取手段
100…回収手段
R1…第1原反
R2…第2原反
RL…剥離シート
RL2…別の剥離シート
S…帯状接着シート
S1…接着シート
S2…不要シート
Claims (5)
- 帯状の基材シートの一方の面に接着剤層を有する帯状接着シートの当該接着剤層側に帯状の剥離シートが仮着された第1原反を繰り出す繰出手段と、
前記繰出手段により繰り出された第1原反の帯状接着シートから前記剥離シートを剥離する剥離手段と、
前記剥離シートが剥離された帯状接着シートを前記基材シート側から保持する保持手段と、
前記保持手段で保持されている帯状接着シートに対して前記接着剤層側から切り込みを形成し、複数の接着シートを形成可能な切込刃を有する切断手段と、
前記切込刃を洗浄する洗浄手段と、
前記切断手段により形成された前記複数の接着シートを、前記剥離手段で剥離した剥離シートまたは別の剥離シートに再仮着して、前記第1剥離シートまたは別の剥離シートに前記複数の接着シートが仮着された第2原反を形成する再仮着手段とを備えることを特徴とするシート製造装置。 - 前記帯状接着シートのうち前記切り込みにより前記接着シートの周囲に形成される不要シートを巻き取る巻取手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のシート製造装置。
- 前記切込刃は、前記接着シートの外縁に対応し断続的に設けられた複数の切り込みを形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート製造装置。
- 前記切断手段は、互いに隣り合う前記切り込みの間に設けられた不連続部を打ち抜く打抜手段を備えることを特徴とする請求項3に記載のシート製造装置。
- 帯状の基材シートの一方の面に接着剤層を有する帯状接着シートの当該接着剤層側に帯状の剥離シートが仮着された第1原反を繰り出す工程と、
繰り出された第1原反の帯状接着シートから前記剥離シートを剥離する工程と、
前記剥離シートが剥離された帯状接着シートを前記基材シート側から保持する工程と、
保持された帯状接着シートに対し、前記接着剤層側から切込刃により切り込みを形成して、複数の接着シートを形成する工程と、
前記切込刃を洗浄する工程と、
前記複数の接着シートを、前記剥離する工程で剥離した剥離シートまたは別の剥離シートに再仮着することで、前記剥離シートまたは別の剥離シートに前記複数の接着シートが仮着された第2原反を形成する工程とを有することを特徴とするシート製造方法。
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