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JP2012148352A - 歯車研削盤の位相合わせ装置及び方法 - Google Patents

歯車研削盤の位相合わせ装置及び方法 Download PDF

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JP2012148352A
JP2012148352A JP2011006638A JP2011006638A JP2012148352A JP 2012148352 A JP2012148352 A JP 2012148352A JP 2011006638 A JP2011006638 A JP 2011006638A JP 2011006638 A JP2011006638 A JP 2011006638A JP 2012148352 A JP2012148352 A JP 2012148352A
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Genyu Tanaka
弦右 田中
Ryuzo Hayashi
竜造 林
Naohiro Otsuki
直洋 大槻
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Abstract

【課題】歯合わせの精度が高く、かつ、自動で行える歯車研削盤の位相合わせ装置及び方法を提供する。
【解決手段】歯溝内に砥石を所定量移動し(S3)、砥石を低速で回転させながら(S4)、テーブルを時計回り方向へ回転させ(S5)、歯溝の右歯面が砥石に接触したら、そのときのテーブルの回転軸座標を右歯面の座標値として記憶し(S6)、砥石の回転を停止した場合、再び砥石を低速で回転させながら(S7)、テーブルを反時計回り方向へ回転させ(S8)、歯溝の左歯面が砥石に接触したら、そのときのテーブルの回転軸座標を左歯面の座標値として記憶し(S9)、右歯面の座標値と左歯面の座標値の中間の位置へテーブルを回転させる(S10)。
【選択図】図2

Description

本発明は、歯車研削盤の位相合わせ装置及び方法に関する。
歯車の研削仕上げ加工は、歯車研削盤を用いて行われている。歯車研削盤を用いた歯車の研削仕上げ加工において、砥石とワークの位相合わせ(以降、歯合わせと呼ぶ。)は、加工前に行う欠かせない作業である。
ここで、図7を参照して、従来の歯車研削盤における手動歯合わせの作業手順を説明する。
(1)歯車研削盤30のカバー31の内側、即ち、機械内部(機内)に作業者40が入り、機械外部(機外)の操作盤32と接続された遠隔操作端末33でワークWを動かせる状態にし、砥石34も手で回せる状態にする。
(2)予め、適当な位置にセットしたワークWに対して、砥石34をラジアル方向(径方向)から接近させ、砥石34をワークWの歯溝W1に入れる。
(3)作業者40は、一方の手で砥石34を回しながら、もう一方の手で遠隔操作端末33を操作してワークWを旋回させる。砥石34とワークWが接触すると「ザラザラ」という音と感触がするので、この時のテーブル(図示省略)の回転軸座標を記録する。
(4)歯溝W1の片方の歯面への接触位置が確定したら、反対の歯面についても同様の操作を行い、その中央の座標を歯合わせ位置とする。
このように、手動歯合わせの作業は、作業者40の経験と勘に基づいて、作業者40の手により行われていた。
特開2003−175023号公報 特開2003−175024号公報 特開2003−175025号公報
図7で説明したように、従来の歯車研削盤30においては、作業者40が機内に侵入し、ワークWや砥石34等の稼動部分に接近して、手動歯合わせの作業を行うので、作業者40に危険が伴う。例えば、作業者40は砥石34を手で回転させながら、手動歯合わせを行うため、手(指)をはさまれる可能性がある。又、ワークWが大型である場合、歯車研削盤30自体も大きくなり、作業者40の機内への侵入は更に危険性が増す。例えば、サイズ、重量共に大きなワークWが旋回するので、作業者40が近づくのは危険が伴う。又、作業者40の習熟度によって、手動歯合わせの精度が大きく変化する。プローブを用いた歯合わせ装置もあるが、点接触であるため、歯面が未加工の場合には誤差を生じてしまう。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、歯合わせの精度が高く、かつ、自動で行える歯車研削盤の位相合わせ装置及び方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る歯車研削盤の位相合わせ装置は、
切削加工された歯車が設置されるテーブルと、
前記歯車を前記テーブルと共に回転させる第1のモータと、
前記歯車の1つの歯溝の断面形状と同等の断面形状を有する砥石と、
前記砥石を回転させる第2のモータと、
前記砥石を前記第2のモータと共に前記歯車の径方向に移動させる移動機構と、
前記第1のモータ、前記第2のモータ及び前記移動機構を監視すると共に制御を行う制御装置とを有し、前記歯車を前記砥石で研削加工する前に前記歯車と前記砥石との位相合わせを行う歯車研削盤の位相合わせ装置において、
前記制御手段は、
前記移動機構により前記砥石の先端を前記歯溝内に進入させる第1の手順と、
前記第2のモータにより前記砥石を研削時より低い回転数で回転させながら、前記第1のモータにより前記テーブルを時計回り方向へ回転させ、前記歯溝の右歯面が前記砥石に接触したら、当該時点での前記テーブルの回転軸座標を前記右歯面の座標値として記憶する第2の手順と、
前記第2のモータにより前記砥石を研削時より低い回転数で回転させながら、前記第1のモータにより前記テーブルを反時計回り方向へ回転させ、前記歯溝の左歯面が前記砥石に接触したら、当該時点での前記テーブルの回転軸座標を前記左歯面の座標値として記憶する第3の手順と、
前記右歯面の座標値と前記左歯面の座標値の中間座標を求め、当該中間座標を位相合わせの座標として、前記第1のモータにより前記テーブルを回転させる第4の手順とを有し、
前記第1の手順から前記第4の手順を順次実施すること、又は、前記第2の手順と前記第3の手順のみを入れ換えて前記第1の手順から前記第4の手順を順次実施することを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係る歯車研削盤の位相合わせ装置は、
上記第1の発明に記載の歯車研削盤の位相合わせ装置において、
前記制御手段は、
前記第2のモータのトルクが増加した場合、前記第2のモータの回転数が減少した場合、前記第2のモータの回転軸の位置偏差が増加した場合のいずれか1つをもって、前記歯溝の歯面が前記砥石に接触したと判断することを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係る歯車研削盤の位相合わせ装置は、
上記第1又は第2の発明に記載の歯車研削盤の位相合わせ装置において、
前記制御手段は、
前記移動機構により前記砥石の先端を予め規定した所定量ずつ進入させると共に、前記砥石の先端が前記歯溝の歯元に到達するまで、前記所定量進入する度に、前記第1の手順から前記第4の手順までを繰り返すことを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明に係る歯車研削盤の位相合わせ方法は、
切削加工された歯車が設置されるテーブルと、
前記歯車を前記テーブルと共に回転させる第1のモータと、
前記歯車の1つの歯溝の断面形状と同等の断面形状を有する砥石と、
前記砥石を回転させる第2のモータと、
前記砥石を前記第2のモータと共に前記歯車の径方向に移動させる移動機構とを有する歯車研削盤において、
前記歯車を前記砥石で研削加工する前に前記歯車と前記砥石との位相合わせを行う位相合わせ方法であって、
前記移動機構により前記砥石の先端を前記歯溝内に進入させる第1の手順と、
前記第2のモータにより前記砥石を研削時より低い回転数で回転させながら、前記第1のモータにより前記テーブルを時計回り方向へ回転させ、前記歯溝の右歯面が前記砥石に接触したら、当該時点での前記テーブルの回転軸座標を前記右歯面の座標値として記憶する第2の手順と、
前記第2のモータにより前記砥石を研削時より低い回転数で回転させながら、前記第1のモータにより前記テーブルを反時計回り方向へ回転させ、前記歯溝の左歯面が前記砥石に接触したら、当該時点での前記テーブルの回転軸座標を前記左歯面の座標値として記憶する第3の手順と、
前記右歯面の座標値と前記左歯面の座標値の中間座標を求め、当該中間座標を位相合わせの座標として、前記第1のモータにより前記テーブルを回転させる第4の手順とを有し、
前記第1の手順から前記第4の手順を順次実施すること、又は、前記第2の手順と前記第3の手順のみを入れ換えて前記第1の手順から前記第4の手順を順次実施することを特徴とする。
上記課題を解決する第5の発明に係る歯車研削盤の位相合わせ方法は、
上記第4の発明に記載の歯車研削盤の位相合わせ方法において、
前記第2のモータのトルクが増加した場合、前記第2のモータの回転数が減少した場合、前記第2のモータの回転軸の位置偏差が増加した場合のいずれか1つをもって、前記歯溝の歯面が前記砥石に接触したと判断することを特徴とする。
上記課題を解決する第6の発明に係る歯車研削盤の位相合わせ方法は、
上記第4又は第5の発明に記載の歯車研削盤の位相合わせ方法において、
前記移動機構により前記砥石の先端を予め規定した所定量ずつ進入させると共に、前記砥石の先端が前記歯溝の歯元に到達するまで、前記所定量進入する度に、前記第1の手順から前記第4の手順までを繰り返すことを特徴とする。
第1、第4の発明によれば、歯合わせの精度が高く、かつ、自動で行える歯車研削盤の位相合わせ装置及び方法を提供することができる。
第2、第5の発明によれば、歯溝の歯面が砥石に接触した時点を正確に判断することができると共に、砥石を回転する第2のモータ側で判断しているので、歯溝の歯面が砥石に接触した時点を安定して検出することができる。
第3、第6の発明によれば、砥石の先端が歯溝の歯元に到達するまで、第1の手順から第4の手順までを繰り返し実施するので、位相合わせの座標とする中間座標をより精度良く求めることができる。
本発明に係る歯車研削盤の位相合わせ装置の実施形態の一例を示す概略構成図である。 図1に示した歯車研削盤の位相合わせ装置における位相合わせ方法を説明するフローチャートである。 図2に示した位相合わせ方法の作業手順を説明する図である。 図3に示した手順の次の手順を説明する図である。 図4に示した手順の次の手順を説明する図である。 図5に示した手順の次の手順を説明する図である。 従来の歯車研削盤における手動歯合わせの作業手順を説明する図である。
本発明に係る歯車研削盤の位相合わせ装置及び方法の実施形態について、図1〜図6を参照して説明を行う。
(実施例1)
図1は、本実施例の歯車研削盤の位相合わせ装置を説明する概略構成図である。
本実施例の歯車研削盤10は、ベッド(図示省略)の上面に回転可能に設けられ、加工対象のワークW(切削加工された歯車)が設置されるテーブル11と、ワークWをテーブル11と共に回転させるモータ12と、ワークWを研削する砥石13と、砥石13を回転させるモータ14と、砥石13をモータ14と共にワークWのラジアル方向(径方向)に移動させる移動機構15と、モータ12、14、移動機構15を制御する制御装置16とを有する。砥石13は円盤状であり、その断面形状は、ワークWの1つの歯溝の断面形状と同等である。又、制御装置16には、遠隔操作端末17が接続されており、この遠隔操作端末17も使用して、後述する歯合わせを実施する。つまり、制御装置16は、本来、ワークWの研削加工を実施するものであるが、本実施例の位相合わせ装置としても機能する。
又、モータ12、14には、各々、パルス発生器(図示省略)が設けられており、制御装置16は、各々のパルス数をカウントすることにより、例えば、モータ12であれば、テーブル11の回転軸座標を、モータ14であれば、砥石13の回転数を検出可能である。又、制御装置16は、各々のモータ12、14に流れる電流値に基づいて、各モータ12、14のトルクを検出することができ、例えば、砥石13がワークWに接触する際に変化するモータ14のトルクの増減も検出可能な構成となっている。又、移動機構15には、テーブル11の中心からの位置を測定するためのエンコーダ(図示省略)が設けられており、制御装置16は、エンコーダで測定した位置に基づいて、砥石13の切り込み方向の移動量を制御している。
上記構成を有する歯車研削盤10において、ワークWを砥石13で研削加工する前に、ワークWと砥石13との歯合わせを行う必要がある。そこで、本実施例の歯合わせ方法を、図1と共に、図2に示すフローチャート、図3〜図6に示す手順図を参照して説明を行う。
(ステップS1)
図3に示すように、作業者20が目視しながら、ワークWの歯溝W1に砥石13が進入可能な大まかな位置を割り出し、遠隔操作端末17を使用して、その位置にテーブル11を回転移動する。本実施例においては、この手順のみが手動(半手動)となる。そして、この後は、遠隔操作端末17を用いて、制御装置16へ歯合わせスタート指令を送ることにより、制御装置16により、以降の手順が自動的に実施される。
(ステップS2)
移動機構15のエンコーダを用いて、砥石13の先端が歯元W2の位置を越えたかどうか確認をする。最初のステップS2の場合、砥石13の先端が歯元W2の位置を越えることはないので、ステップS3へ進むことになるが、ステップS2〜S10の手順は、砥石13の先端が歯元W2の位置に到達するまで繰り返し実施され、砥石13の先端が歯元W2の位置に到達すると終了となる。なお、歯元W2は、ワークWの大きさにもよるが、歯底W3より2〜10mm手前に設定される。
(ステップS3)
移動機構15を用いて、砥石13を予め規定した所定量Sだけ切り込み方向(ワークWのラジアル方向)に移動させる。最初のステップS3の場合、例えば、図4(a)、(b)に示すように、歯先W4より内側に砥石13の先端が配置されることになる。
(ステップS4)
そして、モータ14により砥石13を研削時より低い低速の回転数(例えば、10〜100rpm)で回転させる。なお、研削時において、砥石13の回転数は1000rpm以上である。
(ステップS5)
砥石13を低速で回転させた状態で、モータ12によりテーブル11を時計回り方向へゆっくり回転移動する。この場合、図4(a)に示すように、テーブル11と共にワークWも時計回り方向へゆっくり回転移動し、ワークWの右歯面W5が砥石13に接触することになる。
(ステップS6)
ワークWが砥石13に接触したら、テーブル11の回転軸座標を記憶する。具体的には、モータ14のトルクの制限値を予め規定しておき、モータ14のトルクが規定した制限値を越えたら、ワークWが砥石13に接触したと判断し、このときのテーブル11の回転軸座標を記憶する。これにより、歯溝W1の右歯面W5の座標値が測定される。なお、砥石13の破損を防止するため、ワークWと砥石13との接触時に、テーブル11の回転(モータ12の回転)を停止してもよい。又、接触時の回転軸座標の記憶後、直ちに、逆方向(反時計回り方向)へテーブル11を回転移動させてもよい。加えて、歯底W3近くで接触した場合には、ワークWの削りすぎの発生を防止するため、砥石13の回転(モータ14の回転)も停止することが望ましい。一方、歯先W4近くで接触した場合には、削りすぎの可能性が小さいので、必ずしも、砥石13の回転を停止する必要は無い。
(ステップS7)
砥石13の回転を停止した場合、再び、モータ14により砥石13を低速の回転数(例えば、10〜100rpm)で回転させる。
(ステップS8)
砥石13を低速で回転させた状態で、モータ12によりテーブル11を反時計回り方向へゆっくり回転移動する。この場合、図4(b)に示すように、テーブル11と共にワークWも反時計回り方向へゆっくり回転移動し、ワークWの左歯面W6が砥石13に接触することになる。
(ステップS9)
ワークWが砥石13に接触したら、テーブル11の回転軸座標を記憶する。具体的には、モータ14のトルクが規定した制限値を越えたら、ワークWが砥石13に接触したと判断し、このときのテーブル11の回転軸座標を記憶する。これにより、歯溝W1の左歯面W6の座標値が測定される。このときも、テーブル11の回転を停止したり、接触時の回転軸座標の記憶後、直ちに、逆方向(時計回り方向)へテーブル11を回転移動させたりしてもよい。加えて、砥石13の回転を停止してもよい。
ステップS7〜S9に示すように、ワークWの左歯面W6についても、ステップS4〜S6と同様の手順を実施する。当然、ステップS4〜S6とステップS7〜S9とを入れ換えて、ステップS7〜S9を実施した後、ステップS4〜S6を実施してもよい。
(ステップS10)
ステップS6で測定した右歯面W5の座標値とステップS9で測定した左歯面W6の座標値とから、それらの中央の位置となる中間座標Cpを求め、図5に示すように、中間座標Cp上に砥石13の中心線が位置するように、モータ12によりテーブル11を回転移動する。この中間座標Cpが歯合わせ座標となる。
最初のステップS10の場合、砥石13と右歯面W5との接触、砥石13と左歯面W6との接触は、点接触に近いので、中間座標Cpの精度が不十分である場合がある。そのため、ステップS2〜S10の手順を繰り返し実施し、図6に示すように、予め設定した歯元W2の位置に砥石13の先端が到達したら、一連の手順を終了する。このように、ステップS2〜S10の手順を繰り返し行うことにより、砥石13と右歯面W5との接触、砥石13と左歯面W6との接触が、線接触に近くなり、中間座標Cpの精度を向上させること、即ち、歯合わせの精度を向上させることができる。
特に、成形研削の場合、ワークWの歯溝W1の形状と砥石13の形状が類似しており、研削加工時はワークWの歯溝W1と砥石13とは線接触するので、歯底W3に接近すればするほど、砥石13と右歯面W5との接触、砥石13と左歯面W6との接触が、線接触に近くなっていき、歯合わせの精度を向上させることができる。
このようにして、作業者20の勘と経験に頼らずに、歯合わせの精度を向上させることができ、その精度は、熟練の作業者20による手動歯合わせと同等以上の歯合わせ精度となる。又、作業時間の短縮を図ることができ、作業者20が砥石13やワークWに触れることなく作業できるので、安全に実施可能となる。
又、特許文献1〜3においては、歯合わせにワーク軸のトルク変動を検知しているので、トルク変動の検知に難があるが、本実施例では、砥石軸(砥石13を駆動するモータ14)のトルク変動を検知しており、更に、砥石軸を低速回転させてワークWと接触させているので、ワークWと砥石13と接触を安定して検知できるという利点がある。
なお、本実施例では、砥石13を駆動するモータ14のトルクの制限値を予め規定しておき、モータ14のトルクが規定した制限値を越えたら、ワークWが砥石13に接触したと判断しているが、これに代えて、例えば、モータ14の回転数に制限値を設け、その制限値より回転数が減少したら、ワークWが砥石13に接触したと判断してもよいし、モータ14の回転軸の位置偏差に制限値を設け、その位置偏差が制限値を越えて増加したら、ワークWが砥石13に接触したと判断してもよい。
本発明は、歯車研削盤の位相合わせに適用するものであり、特に、成形研削の場合に好適である。
10 歯車研削盤
11 テーブル
12、14 モータ
13 砥石
15 移動機構
16 制御装置
W ワーク

Claims (6)

  1. 切削加工された歯車が設置されるテーブルと、
    前記歯車を前記テーブルと共に回転させる第1のモータと、
    前記歯車の1つの歯溝の断面形状と同等の断面形状を有する砥石と、
    前記砥石を回転させる第2のモータと、
    前記砥石を前記第2のモータと共に前記歯車の径方向に移動させる移動機構と、
    前記第1のモータ、前記第2のモータ及び前記移動機構を監視すると共に制御を行う制御装置とを有し、前記歯車を前記砥石で研削加工する前に前記歯車と前記砥石との位相合わせを行う歯車研削盤の位相合わせ装置において、
    前記制御手段は、
    前記移動機構により前記砥石の先端を前記歯溝内に進入させる第1の手順と、
    前記第2のモータにより前記砥石を研削時より低い回転数で回転させながら、前記第1のモータにより前記テーブルを時計回り方向へ回転させ、前記歯溝の右歯面が前記砥石に接触したら、当該時点での前記テーブルの回転軸座標を前記右歯面の座標値として記憶する第2の手順と、
    前記第2のモータにより前記砥石を研削時より低い回転数で回転させながら、前記第1のモータにより前記テーブルを反時計回り方向へ回転させ、前記歯溝の左歯面が前記砥石に接触したら、当該時点での前記テーブルの回転軸座標を前記左歯面の座標値として記憶する第3の手順と、
    前記右歯面の座標値と前記左歯面の座標値の中間座標を求め、当該中間座標を位相合わせの座標として、前記第1のモータにより前記テーブルを回転させる第4の手順とを有し、
    前記第1の手順から前記第4の手順を順次実施すること、又は、前記第2の手順と前記第3の手順のみを入れ換えて前記第1の手順から前記第4の手順を順次実施することを特徴とする歯車研削盤の位相合わせ装置。
  2. 請求項1に記載の歯車研削盤の位相合わせ装置において、
    前記制御手段は、
    前記第2のモータのトルクが増加した場合、前記第2のモータの回転数が減少した場合、前記第2のモータの回転軸の位置偏差が増加した場合のいずれか1つをもって、前記歯溝の歯面が前記砥石に接触したと判断することを特徴とする歯車研削盤の位相合わせ装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の歯車研削盤の位相合わせ装置において、
    前記制御手段は、
    前記移動機構により前記砥石の先端を予め規定した所定量ずつ進入させると共に、前記砥石の先端が前記歯溝の歯元に到達するまで、前記所定量進入する度に、前記第1の手順から前記第4の手順までを繰り返すことを特徴とする歯車研削盤の位相合わせ装置。
  4. 切削加工された歯車が設置されるテーブルと、
    前記歯車を前記テーブルと共に回転させる第1のモータと、
    前記歯車の1つの歯溝の断面形状と同等の断面形状を有する砥石と、
    前記砥石を回転させる第2のモータと、
    前記砥石を前記第2のモータと共に前記歯車の径方向に移動させる移動機構とを有する歯車研削盤において、
    前記歯車を前記砥石で研削加工する前に前記歯車と前記砥石との位相合わせを行う位相合わせ方法であって、
    前記移動機構により前記砥石の先端を前記歯溝内に進入させる第1の手順と、
    前記第2のモータにより前記砥石を研削時より低い回転数で回転させながら、前記第1のモータにより前記テーブルを時計回り方向へ回転させ、前記歯溝の右歯面が前記砥石に接触したら、当該時点での前記テーブルの回転軸座標を前記右歯面の座標値として記憶する第2の手順と、
    前記第2のモータにより前記砥石を研削時より低い回転数で回転させながら、前記第1のモータにより前記テーブルを反時計回り方向へ回転させ、前記歯溝の左歯面が前記砥石に接触したら、当該時点での前記テーブルの回転軸座標を前記左歯面の座標値として記憶する第3の手順と、
    前記右歯面の座標値と前記左歯面の座標値の中間座標を求め、当該中間座標を位相合わせの座標として、前記第1のモータにより前記テーブルを回転させる第4の手順とを有し、
    前記第1の手順から前記第4の手順を順次実施すること、又は、前記第2の手順と前記第3の手順のみを入れ換えて前記第1の手順から前記第4の手順を順次実施することを特徴とする歯車研削盤の位相合わせ方法。
  5. 請求項4に記載の歯車研削盤の位相合わせ方法において、
    前記第2のモータのトルクが増加した場合、前記第2のモータの回転数が減少した場合、前記第2のモータの回転軸の位置偏差が増加した場合のいずれか1つをもって、前記歯溝の歯面が前記砥石に接触したと判断することを特徴とする歯車研削盤の位相合わせ方法。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の歯車研削盤の位相合わせ方法において、
    前記移動機構により前記砥石の先端を予め規定した所定量ずつ進入させると共に、前記砥石の先端が前記歯溝の歯元に到達するまで、前記所定量進入する度に、前記第1の手順から前記第4の手順までを繰り返すことを特徴とする歯車研削盤の位相合わせ方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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