JP2012147068A - 電子機器 - Google Patents

Abstract

【課題】電子機器の軽量化を目的とするものである。
【解決手段】内部前面側に表示部４を収納した本体ケース７と、本体ケース７内に配置した制御部１１と、本体ケース７の背面開口部６に装着され、前記本体ケース７の内部と外部を仕切る仕切り板９と、仕切り板９に装着した熱交換体１３とを備え、熱交換体１３は、仕切り板９の前記本体ケース７内部側の温風空気を流す温風空気路と、温風空気路内に本体ケース７内部側の温風空気を流す送風機１８と、本体ケース７外部側の冷却空気を流す冷却空気路と、冷却空気路内に前記仕切り板９の本体ケース７外部側の冷却空気を流す送風機２１とを有する。
【選択図】図５

Description

本発明は、例えば屋外に設置される電子機器に関するものである。

電子機器、例えばテレビジョン受像機では、本体ケースの内部前面側に表示部が設けられ、またこの本体ケースの内部には前記表示部の制御部が設けられ、制御部の背面側は仕切り板で覆っていた。

また、この電子機器は、天井から吊り下げて使用される場合もあった（例えば特許文献１）。

特開平７―３２２１７２号公報

近年のテレビジョン受像機は、その表示部が極めて大きくなってきたので、その表示効果の高さを利用し、これを広告装置として屋外に設置する取り組みも活発化されるようになっている。

この場合、屋外で使用するためには、本体ケース内に雨水が浸入しないように密閉構造をとることが必要となり、そのためにこの本体ケースの前面開口部は表示部で、また背面開口部は仕切り板で、それぞれ密封する構成としていた。

しかしながら、この様な密閉構造をとると、本体ケース内部分となる表示部背面側や、制御部の放熱が十分に行えなくなる。

そこで、従来は本体ケースの背面側に設けた前記仕切り板を金属製とし、さらにこの仕切り板の内、外に金属製のフィンを複数設け、この状態で本体ケース内の空気を送風機で攪拌する構成としていた。

つまり、本体ケース内の空気を送風機で攪拌することで、先ず、本体ケース内の熱を、本体ケース内のフィンに伝達し、次に、熱伝導によりこのフィンから仕切り板に熱を移動させ、その後、熱伝導により、本体ケース外のフィンに熱を移動させ、その後本体ケース外のフィンから屋外空気に放熱させる構成となっている。

しかしながら、このような放熱構造、つまり金属製仕切り板の内、外に金属製のフィンを複数設けた構造は、よく知られているように極めて重くなり、このように放熱構造が重くなると、テレビジョン受像機自体も重くなり、結果として屋外の高所に設置するのに好ましくないものとなる。

そこで、本発明は軽量化を図ることを目的とするものである。

そして、この目的を達成するために、本発明は、内部前面側に表示部を収納した本体ケースと、この本体ケース内に配置した制御部と、前記本体ケースの非前面に設けた開口部に装着され、前記本体ケースの内部と外部を仕切る仕切り板と、この仕切り板に装着した熱交換体とを備え、前記熱交換体は、前記仕切り板の前記本体ケース内部側の温風空気を流す温風空気路と、この温風空気路内に前記本体ケース内部側の温風空気を流す第一の送風機と、前記本体ケース外部側の冷却空気を流す冷却空気路と、この冷却空気路内に前記仕切り板の前記本体ケース外部側の冷却空気を流す第二の送風機とを有する構成とし、これにより所期の目的を達成するものである。

以上のごとく本発明は、内部前面側に表示部を収納した本体ケースと、この本体ケース内に配置した制御部と、前記本体ケースの非前面に設けた開口部に装着され、前記本体ケースの内部と外部を仕切る仕切り板と、この仕切り板に装着した熱交換体とを備え、前記熱交換体は、前記仕切り板の前記本体ケース内部側の温風空気を流す温風空気路と、この温風空気路内に前記本体ケース内部側の温風空気を流す第一の送風機と、前記本体ケース外部側の冷却空気を流す冷却空気路と、この冷却空気路内に前記仕切り板の前記本体ケース外部側の冷却空気を流す第二の送風機とを有する構成としたものであるので、軽量化を図ることができる。

すなわち、本発明においては、従来のように電子機器の本体ケース内部にまで放熱用のフィンを設けなくても、第一の送風機により、熱交換体の温風空気路内に本体ケース内部側の温風空気を流し、また第二の送風機により、熱交換体の冷却空気路内に本体ケース外部側の冷却空気を流すことで、この本体ケース内の効果的な冷却を行うことが出来、その結果として軽量化を図ることができるのである。

本発明の実施の形態１の電子機器の設置例を示す斜視図 同電子機器の前面側斜視図 同電子機器の背面側斜視図 同電子機器の背面側斜視図 同電子機器の背面側分解斜視図 同電子機器の背面側分解斜視図 同熱交換体の斜視図 同熱交換体の分解斜視図 同電子機器の上面断面図 同電子機器の上面断面図 同電子ききの上面側を切断した斜視図 同電子ききの上面側を切断した斜視図

以下、本実施の形態について図面を参照しながら説明する。

（実施の形態１）
図１において１は、電子機器で、テレビジョン受像機としての機能以外に、屋外における広告用の表示も行えるようになっている。

したがって、この図１では、電子機器１は商店２の軒下３、つまり屋外に設置され、この屋外において横長、長方形状（四角形の一例）の表示部４が、前面側に表出した状態となっている。

前記電子機器１は、図２に示す前面開口部５と、図６に示す背面開口部６を有する横長、長方形状の本体ケース７を有し、この本体ケース７の前面開口部５は図２、図９、図１０のごとく透明板８で覆われ、また前記背面開口部６は図６から理解されるように、仕切り板９で覆われている。

つまり、本体ケース７の前面開口部５を透明板８で覆い、また前記背面開口部６を仕切り板９で覆うことにより、この本体ケース７内に雨水浸入しないように、密閉状態としているのである。

そして、このような密閉状態で、本体ケース７の内部前面側には、図９、図１０のごとく板状の表示部４が設けられているので、上述のごとく、透明板８を介して表示部４が、前面側に表出した状態となっているのである。

また、この本体ケース７内の表示部４背面側には、表示部４の制御部１０、１１が配置されている。

前記仕切り板９には、図５に示すように二つの開口部１２が設けられており、さらに熱交換体１３が装着されている。

熱交換体１３は図７、図８に示すように板体１４、１５、１６、１７を、下方から上方に数十枚、順番に、所定間隔をおいて積層した構成となっている。

この内、板体１４、１６は図８のごとく、左後方に開口部１４ａ、１６ａを有し、右側方に開口部１４ｂ、１６ｂを有し、かつ開口部１４ａ、１６ａと、開口部１４ｂ、１６ｂ間を三レーンに仕切るリブ１４ｃ、１６ｃを有する。

また、板体１５、１７は図８のごとく、左前方に開口部１５ａ、１７ａを有し、右前方に開口部１５ｂ、１７ｂを有し、かつ開口部１５ａ、１７ａと、開口部１５ｂ、１７ｂ間を三レーンに仕切るリブ１５ｃ、１７ｃを有する。

そして、板体１５、１６間の開口部１５ａ、１５ｂを前記仕切り板９の開口部１２に連結することで、温風空気路としている。

また、この温風空気路において、仕切り板９の開口部１２内側には、図５、図６のごとく送風機１８が連結されている。

この送風機１８は仕切り板９の開口部１２内側に装着されたものであるが、その外周はダクト１９の後端部内に配置されており、またダクト１９の前端は、透明板８背面側と表示部４の前面側に設けた送風路２０に連結されている。

つまり、送風機１８を駆動すれば、図９のごとく、送風機１８、ダクト１９、送風路２０（表示部４の前面側）、制御部１１、熱交換体１３の温風空気路、送風機１８と温風が流れるようになっている。

また、板体１４、１５間の開口部１４ａ、１４ｂを前記仕切り板９の後方で、大気に開放することで、冷却空気路としている。

そして、この冷却空気路において、開口部１４ｂ側には、図１０のごとく送風機２１が連結されている。

つまり、送風機２１を駆動すれば、図１０のごとく熱交換体１３の冷却空気路、送風機２１と冷却風が流れるようになっている。

この結果、上述した本体ケース７内の温風は、熱交換体１３において、冷却風と熱交換され、冷却され、その後、上述した送風機１８、ダクト１９、送風路２０（表示部４の前面側）、制御部１１、熱交換体１３の温風空気路、送風機１８と温風が流れることで、表示部４、制御部１１の冷却をすることになる。

なお、熱交換体１３における熱交換は、板体１４、１５、１６、１７を挟んで、温風と冷却風が対向して流れることで、その板体１４、１５、１６、１７の熱伝導を介して行われるようになっている。

この時、板体１４、１５、１６、１７は極めて薄いものであるので、これを金属のような熱伝導性の良い材料で形成しなくとも、軽量化が図りやすい合成樹脂で形成しても良い。

なお、本体ケース７内において、表示部４は図９、図１０から理解されるように、右側に寄せて配置することで、この本体ケース７内の左側部分には、送風機１８とダクト１９を収納する空間を形成するとともに、上述したように表示部４の前面側に冷却用空気を送風することが出来るようにしている。

また、熱交換体１３は仕切り板９の背面側に設置しているが、その状態において、カバー２２で覆っている。

カバー２２は直射日光が熱交換体１３に直接当たらないようにするためのものでもあるが、さらに熱交換体１３の外気用の開口部１４ａ、１４ｂは、図３〜図６、図１１、図１２のごとく、ひさし２３で覆うことで、直射日光に対する熱的影響を受けないようにしている。

以上のごとく本発明は、内部前面側に表示部を収納した本体ケースと、この本体ケース内に配置した制御部と、前記本体ケースの非前面に設けた開口部に装着され、前記本体ケースの内部と外部を仕切る仕切り板と、この仕切り板に装着した熱交換体とを備え、前記熱交換体は、前記仕切り板の前記本体ケース内部側の温風空気を流す温風空気路と、この温風空気路内に前記本体ケース内部側の温風空気を流す第一の送風機と、前記本体ケース外部側の冷却空気を流す冷却空気路と、この冷却空気路内に前記仕切り板の前記本体ケース外部側の冷却空気を流す第二の送風機とを有する構成としたものであるので、軽量化を図ることができる。

すなわち、本発明においては、従来のように電子機器の反対ケース内部にまで放熱用のフィンを設けなくても、第一の送風機により、熱交換体の温風空気路内に電子機器内部側の温風空気を流し、また第二の送風機により、熱交換体の冷却空気路内に電子機器外部側の冷却空気を流すことで、この本体ケース内の効果的な冷却を行うことが出来、その結果として軽量化を図ることができるのである。

したがって、屋外設置タイプの電子機器にも、広く活用されることが期待される。

１ 電子機器
２ 商店
３ 軒下
４ 表示部
５ 前面開口部
６ 背面開口部
７ 本体ケース
８ 透明板
９ 仕切り板
１０、１１ 制御部
１２ 開口部
１３ 熱交換体
１４、１５、１６、１７ 板体
１８ 送風機
１９ ダクト
２０ 送風路
２１ 送風機
２２ カバー
２３ ひさし

Claims (10)

1. 内部前面側に表示部を収納した本体ケースと、この本体ケース内に配置した制御部と、前記本体ケースの非前面に設けた開口部に装着され、前記本体ケースの内部と外部を仕切る仕切り板と、この仕切り板に装着した熱交換体とを備え、前記熱交換体は、前記仕切り板の前記本体ケース内部側の温風空気を流す温風空気路と、この温風空気路内に前記本体ケース内部側の温風空気を流す第一の送風機と、前記本体ケース外部側の冷却空気を流す冷却空気路と、この冷却空気路内に前記仕切り板の前記本体ケース外部側の冷却空気を流す第二の送風機とを有する電子機器。
2. 第一の送風機と第二の送風機の少なくとも一方は、仕切り板に装着した請求項１に記載の電子機器。
3. 仕切り板に第一の通気口と第二の通気口を設け、前記第一の通気口は温風空気路の一端側に連結し、前記第二の通気口は温風空気路の他端側に連結した請求項１または２に記載の電子機器。
4. 熱交換体は仕切り板の本体ケース外部側に装着した請求項１〜３のいずれか一つに記載の電子機器。
5. 仕切り板の本体ケース内部側に第一の送風機を装着し、前記仕切り板の本体ケース外部側に第二の送風機を装着した請求項１〜４のいずれか一つに記載の電子機器。
6. 本体ケース内の表示部背面側に制御部を配置した請求項１〜５のいずれか一つに記載の電子機器。
7. 本体ケース内の表示部外周部に第一の送風機の収納部を設けた請求項５または６に記載の電子機器。
8. 本体ケース内の表示部外周部の一側に、第一の送風機の収納部を設けた請求項７に記載の電子機器。
9. 収納部には、本体ケースの前面内部側と、表示部前面側間に設けた表示部冷却路の一端側を連通させた請求項７または８に記載の電子機器。
10. 熱交換体は第一の板体と、第二の板体と、第三の板体を、順番に所定間隔をおいて積層した構成とし、前記第一の板体と第二の板体間で温風空気路を形成し、前記第二の板体と第三の板体間で冷却空気路を形成した請求項１〜９のいずれか一つに記載の電子機器。

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