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JP2012030640A - 車両前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】補強部材の設置スペースを確保し、剛性を向上することができる車両前部構造を得る。
【解決手段】エプロンフロントパネル20の下部には、アッパメンバ18の前端部18Aとフロントサイドメンバ12とを繋ぐ板状のブレース26が配設されている。ブレース26は、縦壁部26Aとフランジ部26Bを備え、車両側面視にて縦壁部26Aの車両後方側が開き断面となるようにエプロンフロントパネル20、アッパメンバ18、フロントサイドメンバ12に接合されている。ブレース26の縦壁部26Aの車両幅方向中間部とフロントサイドメンバ12とは、ブラケット30及び取付ブラケット32の2部品で連結されている。さらに、車両搭載部品40がゴムマウント42を介して取付ブラケット32に結合されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両前部構造に関する。
下記特許文献1には、車両側面視にて、車両前後方向に配置されるフェンダエプロンアッパパネルと、車両幅方向及び車両前後方向に配置されるフェンダエプロンインナパネルと、車両前後方向に配置されるフロントサイドメンバとに結合されることにより、閉断面を形成する断面ハット状の補強メンバを備えた車両の前方サイド部構造が開示されている。
特開2004−314932号公報
しかしながら、上記特許文献1による場合、車両前部で車両前後方向に補強メンバの閉断面を形成するためのスペースが必要となり、ヘッドランプの意匠や設置スペースの点で制約となると共に、質量の増加や溶接打点の増加につながる。
また、ヘッドランプの設置スペースを確保するために補強メンバを車両側面視にて開き断面にすると、剛性が不十分となるおそれがある。
本発明は上記事実を考慮し、ヘッドランプ等の設置スペースを確保し、剛性を向上することができる車両前部構造を得ることが目的である。
請求項1の発明に係る車両前部構造は、車両前後方向に沿って配置される車体骨格部材と、前記車体骨格部材の車両幅方向外側上方に設けられ、車両前後方向に沿って配置されるアッパメンバと、車両前方側で前記アッパメンバの車両前端部と前記車体骨格部材とを、車両側面視にて開き断面で結合する車両前方側の面を備えた板状の補強部材と、前記補強部材の車両幅方向の中間部と前記車体骨格部材とを前記補強部材と交差する方向に連結する連結部材と、を有するものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両前部構造において、前記連結部材は、車両搭載部品を取り付けるための取付ブラケットを含んで構成される1又は2以上の部品であるものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載の車両前部構造において、前記車両搭載部品は、弾性体を介して前記取付ブラケットに結合されているものである。
請求項1記載の本発明によれば、車両前後方向に沿って配置される車体骨格部材と、車体骨格部材の車両幅方向外側上方に配置されるアッパメンバの車両前端部とが板状の補強部材で結合されており、補強部材は、アッパメンバの車両前端部と車体骨格部材とを車両側面視にて開き断面で結合する車両前方側の面を備えている。さらに、補強部材の車両幅方向の中間部と車体骨格部材とが補強部材と交差する方向に連結部材で連結されている。すなわち、補強部材を車両前方側の面を備えた板状とし、車両側面視にてアッパメンバの車両前端部と車体骨格部材とを開き断面で結合することにより、補強部材の車両前後方向の寸法が小さくなり、車両前部にヘッドランプ等の設置スペースを確保することができる。また、補強部材の車両幅方向の中間部と車体骨格部材とを連結部材で連結することにより、車両の上下入力等に対する補強部材の変形を抑制し、車両前部の剛性を向上させることができる。
請求項2記載の本発明によれば、連結部材を車両前部に元々設置される車両搭載部品の取付ブラケットを含んで構成される1又は2以上の部品とし、補強部材の車両幅方向の中間部と車体骨格部材とを連結することで、部品点数の増加を抑制して効率的に車両前部の剛性を向上させることができる。
請求項3記載の本発明によれば、車両搭載部品を弾性体を介して取付ブラケットに結合することで、車両搭載部品をマスダンパ及びダイナミックダンパとして車体の振動を減衰させることができ、NV(ノイズ・アンド・バイブレーション)性能を向上させることができる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る車両前部構造は、ヘッドランプ等の設置スペースを確保し、剛性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る車両前部構造は、部品点数の増加を抑制して効率的に車両前部の剛性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る車両前部構造は、NV性能を向上させることができるという優れた効果を有する。
一実施形態に係る車両前部構造の全体構成を示す斜視図である。 一実施形態に係る車両前部構造の全体構成を示す平面図である。 図2中の3−3線に沿った縦断面図である。 (A)は車両前部構造に用いられる車両搭載部品を取付ブラケットに取り付けた状態を示す斜視図であり、(B)は車両搭載部品をゴムマウントを介して取り付ける部位の分解斜視図である。 (A)は第1の比較例に係る車両前部構造の全体構成を示す斜視図であり、(B)は車両前部構造に用いられる補強部材を示す縦断面図である。 第1の比較例に係る車両前部構造が適用された車両前部を示す側面図である。 (A)は第2の比較例に係る車両前部構造の全体構成を示す斜視図であり、(B)は車両前部構造に用いられる補強部材を示す縦断面図である。 (A)は第2の比較例に係る車両前部構造に車両上方向の入力が加わったときの変形状態を示す斜視図であり、(B)はその変形状態を示す正面図である。 (A)は第2の比較例に係る車両前部構造に車両下方向の入力が加わったときの変形状態を示す斜視図であり、(B)はその変形状態を示す正面図である。
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係る車両前部構造の一実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
図1には、本実施形態に係る車両前部構造の全体構成が斜視図にて示されており、図2には、この車両前部構造の全体構成が平面図にて示されている。なお、図1及び図2は、車両幅方向の一端側が示されており、車両幅方向の他端側は一端側と左右対称であるので、図示を省略している。これらの図に示されるように、車両前部10の車両幅方向における両サイドには、車両前後方向に沿って延在する車体骨格部材としてのフロントサイドメンバ12が設けられている。フロントサイドメンバ12はエンジンルーム14内の下部に配設されており、閉断面構造とされている。エンジンルーム14の車両後方側には、車両幅方向及び車両上下方向に沿ってダッシュパネル16が設けられている。フロントサイドメンバ12の車両幅方向外側の斜め上方には、車両前後方向に沿って延在するアッパメンバ(エプロンアッパメンバ)18が設けられている。フロントサイドメンバ12の前端部12Aは、アッパメンバ18の前端部18Aよりも車両前方に延びている。
エンジンルーム14内におけるアッパメンバ18とフロントサイドメンバ12との間には、エプロンフロントパネル20が架け渡されている。エプロンフロントパネル20の車両幅方向外側には、車両上下方向に沿って側壁部20Aが設けられており、側壁部20Aはアッパメンバ18の車両幅方向内側の側壁部18Bに接合されている。また、エプロンフロントパネル20の車両幅方向内側の壁部は、フロントサイドメンバ12の車両幅方向外側の壁部に接合されている。
エプロンフロントパネル20には、アッパメンバ18より車両幅方向内側の部位を車両上方側に略湾曲面状に膨出したフロントホイールハウス22が形成されており、フロントホイールハウス22の頂部にはサスペンションタワー24が設けられている。
アッパメンバ18の車両前後方向の中間部から後方側は閉断面構造とされており、アッパメンバ18の前端部18Aは、上面部18Cと側壁部18Bとを備えた逆L字状とされている。エプロンフロントパネル20の下部には、アッパメンバ18の前端部18Aとフロントサイドメンバ12とを繋ぐ補強部材としてのブレース26が配設されている。図1に示されるように、ブレース26は、エプロンフロントパネル20の下部の形状に沿って延在されており、車両前面視にて略L字状の面で構成された縦壁部26Aを備えている。
図3に示されるように、ブレース26は、板状部材からなり、車両側面視にて車両前方側の面を形成する上記縦壁部26Aと、縦壁部26Aの上縁部を車両後方側に屈曲されたフランジ部26Bと、を備えている。フランジ部26Bは、エプロンフロントパネル20の下面に面接触状態で配置されており、複数のスポット溶接により接合されている(図1参照)。また、図1に示されるように、ブレース26には、エプロンフロントパネル20の側壁部20Aの車両幅方向外側と、アッパメンバ18の上面部18Cの下側と、フロントサイドメンバ12の車両幅方向外側に面接触される位置に、ブレース26の縁部を車両後方側に屈曲されたフランジ部26Bが形成されている。そして、ブレース26のフランジ部26Bと、エプロンフロントパネル20の側壁部20A、アッパメンバ18の上面部18C、フロントサイドメンバ12の側壁とが面接触状態で配置されて複数のスポット溶接により接合されている。すなわち、図3に示されるように、車両側面視にてブレース26は、縦壁部26Aの車両後方側が開き断面となるように、エプロンフロントパネル20、アッパメンバ18の上面部18C、フロントサイドメンバ12に結合されている。
図1及び図2に示されるように、ブレース26の縦壁部26Aの車両幅方向外側端部にはフェンダブラケット60が取り付けられている。フェンダブラケット60は車両幅方向に沿って配設された板状部材で構成されており、車両幅方向の内側端部60Aが、ブレース26の縦壁部26Aに溶接又はボルト等の締結具によって固定されている。フェンダブラケット60の車両幅方向の外側端部には、車両前方側に折り曲げられた折曲部60Bが形成されており、この折曲部60Bには、車両前部10の側面を構成するフェンダパネル(図示省略)が取り付けられている。
ブレース26の車両後方側には、ブレース26の車両幅方向の中間部と、フロントサイドメンバ12におけるブレース26より車両後方側の部位とを連結する連結部材としてのブラケット30及び取付ブラケット32が設けられている。本実施形態では、「連結部材」はブラケット30及び取付ブラケット32の2部品で構成されている。取付ブラケット32は、車両搭載部品40をフロントサイドメンバ12及びエプロンフロントパネル20に取り付けるための部材である。車両搭載部品40としては、元々車両に搭載されているHV(ハイブリット)ウォーターポンプやABS(アンチロックブレーキ)アクチュエータなどが用いられるが、本実施形態では、HVウォーターポンプが用いられている。車両前部10に元々設定のある車両搭載部品40の取付ブラケット32を「連結部材」として用いることで、部品点数の増加を抑制することができる。
図1〜図3に示されるように、ブラケット30は、エプロンフロントパネル20の車両下方側に配置されており、取付ブラケット32は、エプロンフロントパネル20の車両上方側に配置されている。図3に示されるように、ブラケット30は、板状部材の車両前後方向の中間部を2箇所で屈曲させたものであり、車両側面視にて前端部に形成された縦壁部30Aと、縦壁部30Aの上端から車両後方側に上り勾配となるように形成された傾斜部30Bと、傾斜部30Bの後端から車両後方側に屈曲された上壁部30Cと、を備えている。
ブラケット30の縦壁部30Aは、ブレース26の縦壁部26Aの後面に面接触状態で配置されてスポット溶接により接合されている。ブラケット30の上壁部30Cは、エプロンフロントパネル20の下面に面接触状態で配置され、さらにエプロンフロントパネル20の上面に取付ブラケット32の取付部32Bが面接触状態で配置され、エプロンフロントパネル20を介してブラケット30の上壁部30Cと取付ブラケット32の取付部32Bとがボルト34とナット36とで締結固定されている。ブラケット30は、その長手方向の中心線がブレース26の縦壁部26Aに対して略直交方向となるように縦壁部26Aに接合されている。
図1及び図2に示されるように、取付ブラケット32は、車両平面視にて略三角形状に形成されており、その長手方向の中心線がブレース26の縦壁部26Aの面方向に対して交差する方向に配置されると共に、フロントサイドメンバ12の軸方向に対して交差する方向に配置されている。取付ブラケット32は、車両前面視にて略断面ハット状に形成されており、車両上方側に突出するように配置されている。より具体的には、取付ブラケット32は、中間部が車両上方に突出して形成された平面状の上面部32Aと、上面部32Aの車両幅方向外側における略三角形の頂部に形成された上記取付部32Bと、取付部32Bと対向する一辺側に形成されてフロントサイドメンバ12の上面部12Bに取り付けられる取付部32Cと、を備えている。
取付ブラケット32の取付部32Cは、フロントサイドメンバ12の上面部12Bに面接触状態で配置されており、車両前後方向の2箇所でボルト38とナット(図示省略)により上面部12Bに締結固定されている。取付ブラケット32とブラケット30の2部品によって、ブレース26の縦壁部26Aの車両幅方向の中間部とフロントサイドメンバ12のブレース26より車両後方側の上面部12Bとを車両平面視にて略斜め方向(縦壁部26Aと交差する方向)に連結している。車両側面視にてアッパメンバ18の前端部18Aとフロントサイドメンバ12とを繋ぐブレース26を開き断面とすることにより、ブレース26の車両前後方向の断面寸法が小さくなる。これによって、車両前部10にヘッドランプ等の設置スペースを確保しつつ、ブレース26の車両幅方向の中間部とフロントサイドメンバ12の上面部12Bをブラケット30と取付ブラケット32の2部品によって連結することにより、車両前部10の剛性を向上させるようになっている。
図4(A)、(B)に示されるように、取付ブラケット32の上面部32Aには、車両搭載部品40が弾性体としてのゴムマウント42を介して結合されている。車両搭載部品40を構成する本体部40Aの下部には、車両平面視にて本体部40Aの周囲の三箇所に半径方向外側に延びた取付部40Bが形成されている。取付部40Bと取付ブラケット32の上面部32Aとの間には、ゴムマウント42が介在された状態で車両搭載部品40がボルト44とナット46により上面部32Aに取り付けられている。車両搭載部品40がゴムマウント42を介して取付ブラケット32の上面部32Aに取り付けられていることにより、車両搭載部品40をマスダンパ及びダイナミックダンパとして振動を減衰させるようになっている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1等に示されるように、アッパメンバ18の前端部18Aとフロントサイドメンバ12とを車両側面視にて開き断面で結合するブレース26が設けられており、ブレース26(縦壁部26A)の車両前後方向の断面寸法が小さくなる。このため、車両前部10にヘッドランプ等の設置スペースを確保することができる。また、ブレース26の縦壁部26Aの車両幅方向中間部とフロントサイドメンバ12のブレース26より車両後方側の上面部12Bとをブラケット30及び車両搭載部品40の取付ブラケット32によって連結することにより、車両の上下入力等に対するブレース26の変形を抑制し、車両前部10の剛性を向上させることができる。
また、取付ブラケット32として、元々設定のある車両搭載部品40の取付ブラケットを用いてブレース26の縦壁部26Aの車両幅方向中間部とフロントサイドメンバ12の上面部12Bとを連結することで、部品点数の増加を抑制して効率的に車両前部10の剛性を向上させることができる。
さらに、車両搭載部品40がゴムマウント42を介して取付ブラケット32の上面部32Aに取り付けられていることで、車両搭載部品40をマスダンパ及びダイナミックダンパとして振動を減衰させることができ、NV性能を向上させることができる。
一方、図5には、第1の比較例の車両前部100が示されている。車両前部100には、アッパメンバ18の前端部18Aとフロントサイドメンバ12とを繋ぐ補強部材102が設けられており、車両側面視にて補強部材102は断面ハット状に形成されている。補強部材102の前後一対のフランジ部102Aが、エプロンフロントパネル20の下面と側壁部20A、アッパメンバ18の側壁部18Bと上面部18C、及びフロントサイドメンバ12の側壁部に複数のスポット溶接により接合されることで、閉断面構造に形成されている。
第1の比較例の車両前部100では、車両側面視にて補強部材102が閉断面構造とされ、溶接打点も多いため、耐久強度を有している。さらに、補強部材102がアッパメンバ18の変位を抑制し、剛性が高いという利点があるが、溶接打点が多いこと等によりコストが上昇し、質量が大きくなる。また、図6に示されるように、補強部材102の前後一対のフランジ部102Aをエプロンフロントパネル20等に接合するため、補強部材102の車両前後方向の断面寸法が大きくなる。このため、車両前部100でフロントタイヤ106と補強部材102との隙を確保すると、ヘッドランプ104の設置スペースが少なくなり、補強部材102とヘッドランプ104とが干渉しないようにするための設計上の制約が大きくなる。さらに、補強部材102の変形は小さいが、振動が減衰しにくい。
図7には、第2の比較例の車両前部120が示されている。車両前部120には、アッパメンバ18の前端部18Aとフロントサイドメンバ12とを繋ぐ板状の縦壁部26Aを備えたブレース26が設けられているが、本実施形態のようなブレース26の縦壁部26Aの車両幅方向中間部とフロントサイドメンバ12とを連結する連結部材は設けられていない。
第2の比較例の車両前部120では、車両側面視にてブレース26の縦壁部26Aが開き断面とされており、縦壁部26Aの車両前後方向の断面寸法が小さく、第1の比較例に比べてヘッドランプ104(図6参照)のスペースが増加する。また、ブレース26の溶接打点が少なく、ブレース26の質量が小さくなり、低コスト化が可能となる。しかし、図8に示されるように、車両上方向に入力が加わったときにブレース26が伸びる方向に変形し、耐久後に切れやすくなる。また、図9に示されるように、車両下方向に入力が加わったときにブレース26が折れ変形しやすい。また、ブレース26の変位が大きくなることで、NV性能が低下する。なお、図8及び図9では、ブレース26の変形状態を分りやすくするため、実際の変形より大きく模式的に示している。
これに対して、本実施形態の車両前部10では、ブラケット30と車両搭載部品40の取付ブラケット32によって車両の上下入力に対するブレース26の変形が抑制されるので、耐久強度が向上する。また、フェンダブラケット60による車両前後方向の入力に対しても、ブラケット30と車両搭載部品40の取付ブラケット32によって、ブレース26の変形を抑制することができる。また、ブラケット30と車両搭載部品40の取付ブラケット32でブレース26の縦壁部26Aの車両幅方向中間部とフロントサイドメンバ12の上面部12Bとが連結されることで、車両前部10の剛性が高くなる。さらに、ブレース26の溶接打点が少なく、ブレース26の質量が小さく、ブラケット30及び取付ブラケット32が小さいため、質量の増加を抑制できると共に、コストの上昇を抑制できる。
また、本実施形態の車両前部10は、車両搭載部品40がゴムマウント42を介して取付ブラケット32の上面部32Aに取り付けられていることで、車両搭載部品40をマスダンパ及びダイナミックダンパとして振動を減衰させ、NV性能を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、ブレース26の縦壁部26Aの車両幅方向中間部とフロントサイドメンバ12におけるブレース26より車両後方側の上面部12Bとをブラケット30と取付ブラケット32の2部品で連結したが、これに限定されず、例えば、1部品からなる連結部材で連結してもよい。その際、連結部材は、ブレース26の車両幅方向中間部とフロントサイドメンバ12におけるブレース26より車両後方側の上面部12Bとをブレース26の面方向に対して交差する方向に連結することが好ましい。また、連結部材は、エプロンフロントパネル20の車両上方側に配置される構成でも、エプロンフロントパネル20の車両下方側に配置される構成でもよい。
また、上記実施形態では、連結部材として、車両搭載部品40の取付ブラケット32を用いたが、これに限定されず、専用の連結部材を用いてもよい。
また、上記実施形態では、ブレース26は、車両後方側に屈曲させたフランジ部26Bを備えているが、これに限定されず、例えば、車両前方側に屈曲させたフランジ部をエプロンフロントパネル20に接合する構成でもよい。
また、上記実施形態では、車両搭載部品40はゴムマウント42を介して取付ブラケット32に取り付けられているが、ゴムマウント42に代えて、発泡樹脂、ばね部材などの弾性体を用いてもよい。
12 フロントサイドメンバ(車体骨格部材)
18 アッパメンバ
18A 前端部
26 ブレース(補強部材)
26A 縦壁部(車両前方側の面)
30 ブラケット(連結部材)
32 取付ブラケット(連結部材)
40 車両搭載部品
42 ゴムマウント(弾性体)

Claims (3)

  1. 車両前後方向に沿って配置される車体骨格部材と、
    前記車体骨格部材の車両幅方向外側上方に設けられ、車両前後方向に沿って配置されるアッパメンバと、
    車両前方側で前記アッパメンバの車両前端部と前記車体骨格部材とを、車両側面視にて開き断面で結合する車両前方側の面を備えた板状の補強部材と、
    前記補強部材の車両幅方向の中間部と前記車体骨格部材とを前記補強部材と交差する方向に連結する連結部材と、
    を有する車両前部構造。
  2. 前記連結部材は、車両搭載部品を取り付けるための取付ブラケットを含んで構成される1又は2以上の部品である請求項1に記載の車両前部構造。
  3. 前記車両搭載部品は、弾性体を介して前記取付ブラケットに結合されている請求項2に記載の車両前部構造。
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