JP2012065915A - 配膳車 - Google Patents
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Abstract
【課題】機械室内の温度上昇を抑えて制御部を保護する。
【解決手段】機械室40には、冷蔵室内を冷却する冷凍装置50、冷凍装置50の作動を制御する制御部90および操作部80等が配置される。制御部90を構成する各種部品は、操作部80の空気流通空間Lに臨む収納ボックスB内に集約的に収納される。機械室40内には、冷凍装置50を構成する凝縮器54から操作部80の背面に沿って延在する空気流通空間Lが画成され、外部から取り込まれて凝縮器54を通過した空気は、空気流通空間Lを移動する途中で操作部80に沿って移動した後に外部へ排出される。空気流通空間Lを移動する空気の一部が収納ボックスB内に出入りすることで、制御部90の各種部品の温度上昇が抑えられる。
【選択図】図1
【解決手段】機械室40には、冷蔵室内を冷却する冷凍装置50、冷凍装置50の作動を制御する制御部90および操作部80等が配置される。制御部90を構成する各種部品は、操作部80の空気流通空間Lに臨む収納ボックスB内に集約的に収納される。機械室40内には、冷凍装置50を構成する凝縮器54から操作部80の背面に沿って延在する空気流通空間Lが画成され、外部から取り込まれて凝縮器54を通過した空気は、空気流通空間Lを移動する途中で操作部80に沿って移動した後に外部へ排出される。空気流通空間Lを移動する空気の一部が収納ボックスB内に出入りすることで、制御部90の各種部品の温度上昇が抑えられる。
【選択図】図1
Description
この発明は、冷蔵室および該冷蔵室の上方に画成した機械室を備え、前記機械室には、前記冷蔵室内を冷却する冷凍装置、前記冷凍装置の作動を制御する制御部および操作部が配置された配膳車に関するものである。
病院やホテル等では、例えば特許文献1に開示される形態の配膳車が実施されている。この配膳車は、移動可能な本体の内部に収納部を画成すると共に、該収納部を仕切壁で温蔵室および冷蔵室に仕切り、保温室および保冷室の両方に臨むように食品トレーを水平に差し込み得るようになっている。従って、仕切壁に差し込んで保持された食品トレーの保温室側に臨む載置部に載せられた食品は保温されると共に、該食品トレーの保冷室側に臨む載置部に載せられた食品は保冷されるようになっている。そして、本体の上部には機械室が画成され、各冷蔵室を冷すための冷凍ユニット(圧縮機、凝縮器、冷却ユニット(蒸発器))、各温蔵室に空気を循環させる送風ユニット、冷却ユニットを上方から覆蓋する冷却器室、温度設定等を行なう操作部、冷凍ユニットや送風ユニット等の作動を制御する制御部を収納した電装箱等が配置されている。
ところで、特許文献1に開示された配膳車では、機械室内に電装箱が配設されているため、機械室内の空気の流れが阻害されて該機械室内の温度上昇を招き易い。このため、機械室内に配設された電装箱内も常に温度が高い状態に維持されて、該電装箱内に収納した制御部における制御基板やリレー等の熱に弱い電気的な制御部品の故障を誘発し易い難点がある。また、機械室内の空気の流通をスムーズにするための整流板や案内板等を該機械室内の適所に設置する必要が生じ、該整流板や案内板の設置により機械室内が一層煩雑になると共に、部品点数の増加に伴って製造コストが嵩む問題も発生する。更に、操作部と制御部とを機械室に個別に配置するため配膳車の組立作業工数が増えると共に、制御部を収納する電装箱等を必要とするから部品点数が増加して製造コストが嵩む課題もある。
本発明は、従来の配膳車に内在する前記問題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、機械室内の温度上昇を抑えて制御部を保護するようにした配膳車を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に記載の発明は、
冷蔵室および該冷蔵室の上方に画成した機械室を備え、前記機械室には、前記冷蔵室内を冷却する冷凍装置、前記冷凍装置の作動を制御する制御部および操作部が配置された配膳車において、
前記制御部を構成する各種部品が、前記操作部に集約的に配設され、
前記機械室内には、前記冷凍装置を構成する凝縮器から前記操作部の背面に沿って延在する空気流通空間が画成され、
外部から取り込まれて前記凝縮器を通過した空気が、前記空気流通空間を移動した後に外部へ排出されるよう構成したことを特徴とする。
冷蔵室および該冷蔵室の上方に画成した機械室を備え、前記機械室には、前記冷蔵室内を冷却する冷凍装置、前記冷凍装置の作動を制御する制御部および操作部が配置された配膳車において、
前記制御部を構成する各種部品が、前記操作部に集約的に配設され、
前記機械室内には、前記冷凍装置を構成する凝縮器から前記操作部の背面に沿って延在する空気流通空間が画成され、
外部から取り込まれて前記凝縮器を通過した空気が、前記空気流通空間を移動した後に外部へ排出されるよう構成したことを特徴とする。
従って、請求項1に係る発明によれば、制御部を操作部に集約的に配設すると共に機械室内に空気流通空間を画成したので、冷凍装置の凝縮器を通過後の空気が空気流通空間に沿ってスムーズに流通するようになり、該機械室内の温度上昇を抑制し得る。これにより、制御部を構成する各種部品が高温に維持されることが抑えられ、該部品の温度上昇による故障を防止し得る。また、整流板や案内板が不要であるから、機械室内がシンプルになると共に部品点数が増加しないので製造コストも抑えられる。更に、操作部と制御部とが集約されることで、これら操作部および制御部を機械室へ同時に装着することができ、配膳車の組立作業の合理化および簡易化を図り得る。
請求項2に記載の発明は、
前記制御部を構成する各種部品は、前記操作部の空気流通空間に臨む収納ボックス内に収納され、
前記収納ボックスには、前記空気流通空間を移動する空気の一部が出入りするのを許容する通気口が設けられたことを要旨とする。
従って、請求項2に係る発明によれば、制御部が、操作部における空気の出入りが可能な収納ボックス内に収納されているので、該制御部を構成する部品が適切に保護されると共に、収納ボックス内に出入りする空気との接触により、制御部を構成する部品の温度上昇が適切に抑えられる。
前記制御部を構成する各種部品は、前記操作部の空気流通空間に臨む収納ボックス内に収納され、
前記収納ボックスには、前記空気流通空間を移動する空気の一部が出入りするのを許容する通気口が設けられたことを要旨とする。
従って、請求項2に係る発明によれば、制御部が、操作部における空気の出入りが可能な収納ボックス内に収納されているので、該制御部を構成する部品が適切に保護されると共に、収納ボックス内に出入りする空気との接触により、制御部を構成する部品の温度上昇が適切に抑えられる。
請求項3に記載の発明は、
前記機械室内には、前記冷凍装置を構成する蒸発器を該機械室側から隔離して前記冷蔵室側に位置させる断熱部材が、前記空気流通空間に臨んだ状態で配設されたことを要旨とする。
従って、請求項3に係る発明によれば、蒸発器を機械室から隔離すると共に冷蔵室側に位置させる断熱部材が、該機械室側に画成した空気流通空間に臨んでいるので、空気流通空間を流通する空気の温度と該断熱部材における機械室側の外面の温度とが略同じくなり、該断熱部材の機械室側の外面が結露することを防止し得る。
前記機械室内には、前記冷凍装置を構成する蒸発器を該機械室側から隔離して前記冷蔵室側に位置させる断熱部材が、前記空気流通空間に臨んだ状態で配設されたことを要旨とする。
従って、請求項3に係る発明によれば、蒸発器を機械室から隔離すると共に冷蔵室側に位置させる断熱部材が、該機械室側に画成した空気流通空間に臨んでいるので、空気流通空間を流通する空気の温度と該断熱部材における機械室側の外面の温度とが略同じくなり、該断熱部材の機械室側の外面が結露することを防止し得る。
本発明に係る配膳車によれば、機械室内の空気の流通をスムーズにし得るので、該機械室内の温度上昇を抑えて制御部を構成する部品を保護することができる。
次に、本発明に係る配膳車につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下に説明する。なお実施例では、配膳車の移動方向を前後方向、この移動方向と水平に直交する方向を左右方向、移動方向と垂直に直交する方向を上下方向とする。
図2〜図4に示すように、実施例の配膳車Wは、特許文献1に開示された配膳車と同様に、外箱11Aおよび内箱11Bの二重構造で内部に断熱材が配設され、左右両面が開放された全体として矩形箱状をなす断熱構造の本体10を備える。そして配膳車Wは、本体10の上方には機械室40が画成されると共に、該本体10の底部には複数のキャスター14が配設されて移動可能に構成されている。
前記本体10は、内箱11Bの内部における前後方向の中央部に、該本体10の左右幅と同一幅とされた中央壁16が垂直に設けられ、前後2つに隔てた収納室12,12に画成される。更に各収納室12では、その前後方向の略中央部に、上下に複数(実施例では6個)に分割されると共に断熱構造に構成された仕切壁20が垂直に設けられており、仕切壁20の中央壁16から離間する側に温蔵室22が画成されると共に、該仕切壁20の中央壁16に近接する側に冷蔵室24が画成されている。そして、本体10の左右の開口部には、温蔵室22,22および冷蔵室24,24の夫々に対応して4枚ずつの扉18が開閉可能に配設されている。
前記中央壁16には、図3、図4および図7に示すように、機械室40内に配設した冷凍装置50により冷却された空気が流通する冷風流路26が内部に画成されていると共に、各冷蔵室24と冷風流路26とを空間的に連通する複数のスリットからなる通風口27が形成されている(図7)。これにより、冷風流路26内へ送り出された冷却空気が各通風口27を介して各々の冷蔵室24,24内に供給され、該冷蔵室24,24内が冷される。また、本体10の前壁10A内および後壁10Bには、機械室40内に配設された加熱装置70,70により加熱された空気が流通する温風ダクト28,28が内箱11Bの隣りに配設されていると共に、各温風ダクト28には、各温蔵室22と該温風ダクト28内とを空間的に連通する複数の通風口29が形成されている。これにより、温風ダクト28内へ送り出された加熱空気が各通風口29を介して温蔵室22内に供給され、該温蔵室22内が温められる。
本体10の内箱11Bには、図3に示すように、各温蔵室22の底部面積と略同サイズに形成された第1プレート30が、該内箱11Bの断熱材側の面における各温蔵室22の底部に対応する位置に密着した状態で配設されている。このように温蔵室22の底部に第1プレート30を配設することで、加熱装置70の停止時に該温蔵室22底部における温度低下速度を小さくして、該温蔵室22の保温性を向上させてある。また、本体10の内箱11Bには、各冷蔵室24の上部面積と略同サイズに形成された第2プレート32が、該内箱11Bの断熱材側の面における各冷蔵室24の上部に対応する位置に密着した状態で配設されている。このように冷蔵室24の上部に第2プレート32を配設することで、冷凍装置50の停止時に該冷蔵室24上部における温度上昇速度を小さくして、該冷蔵室24の保冷性を向上させてある。なお、前記第1プレート30および第2プレート32は、内箱11Bに対して全面的に密着させ、かつ熱伝導率が高い接着剤または両面テープ等により該壁部に固定するのが望ましい。
各仕切壁20は、6個の仕切部材34を上下に連ねて構成され、仕切壁20の上端に位置する仕切部材34を除く残り5個の仕切部材34は、前後両側にトレー支持部材36,36を備えている。これにより食品トレーTは、上下に隣接する仕切部材34,34間に差し込むことで両トレー支持部材36,36に載置され、該食品トレーTの第1載置部T1が温蔵室22側に位置すると共に、第2載置部T2が冷蔵室24側に位置する。従って、第1載置部T1に載置された食品は温められると共に温まった状態に保温され、第2載置部T2に載置された食品は冷されると共に冷えた状態に保冷される。
機械室40は、図1〜図3に示すように、本体10の上部形状に合致する矩形の枠体状に形成されて外箱11Aの上部外縁に沿って下端が固定されるカバー部材42と、このカバー部材42の上部に形成された矩形状の上開口部42Aを覆蓋し得る形状に形成され、該カバー部材42に着脱可能に装着される蓋部材44とにより画成されている。カバー部材42の左壁42Bには、操作部80を外方へ露出させる横長の側開口部42Cが形成されている(図2参照)。また、カバー部材42の右壁42Dには、冷凍装置50の凝縮器54に対向する位置に、外部空気を機械室40内へ取り込むための多数のスリットから形成された空気取込口46が形成されている。一方、蓋部材44には、機械室40内の空気を外部へ排出するための多数のスリットから形成された空気排出口48,48が形成されている。なお、空気排出口48を構成するスリットは、後述する空気流通空間Lを形成するため、断熱部材62および操作部80の直上には設けられていない。
前記各冷蔵室24,24を冷すための冷凍装置50は、図1に示すように、冷媒を圧縮して気化させる圧縮機52、圧縮機52で圧縮気化された冷媒を凝縮して液化する凝縮器54、凝縮器54で凝縮液化した冷媒を減圧させる膨張弁(図示せず)および液化した冷媒を膨張・蒸発させる蒸発器56を、冷媒流通管で連結して構成されている。そして圧縮機52は、機械室40の前部左側に配置され、凝縮器54は、圧縮機52の右側に隣接して配置され、蒸発器56は、機械室40の略中央において左右方向に長さ方向を一致させた向きで配置されている。凝縮器54は、吸気側が前記空気取込口46に向くと共に送風ファン58の排気側を圧縮機52側に向いた姿勢で配設されており、該凝縮器54を通過した熱交換後の空気が圧縮機52に向けて吹出すようになっている。また蒸発器56は、図6および図7に示すように、左右に隣接した2基の循環ファン60,60を備えている。
本体10の上部中央には、図1および図3に示すように、後側の冷蔵室24内と機械室40側とを連通する第1開口部13Aと、中央壁16の冷風流路26と機械室40側とを連通する第2開口部13Bとが、蒸発器56を挟んで前後に並んで形成されている。すなわち、第1開口部13Aは蒸発器56の後側に形成されており、第2開口部13Bは蒸発器56の前側に形成されている。
そして、機械室40の中央には、図3、図6および図7に示すように、略矩形で逆バケット形状をなす仕切部材66が、蒸発器56と、前記第1開口部13Aおよび第2開口部13Bとを上方から覆蓋した状態で配設されている。この仕切部材66は、インジェクション成形等により成形された合成樹脂製の成形部材であって、下端部の外周囲には、鍔状の取付片67が水平に延出した状態で一体的に形成されている。そして仕切部材66は、取付片67を本体10の上面に密着させた状態で該本体10に取り付けられ、第1開口部13Aおよび第2開口部13Bを介して冷蔵室24および冷風流路26と空間的に連通する冷却空間64を機械室40内に画成し、蒸発器56を該機械室40から隔離すると共に該冷却空間64内(冷蔵室24側)に配置するようにする。
また、前記仕切部材66の機械室40側には、図1、図3、図6および図7に示すように、前記取付片67の一部を除く該仕切部材66の外面を全体的に被覆する断熱部材62が配設されている。この断熱部材62は、例えば発泡スチレン等の断熱性が優れた素材から逆バケット形状に発泡成形され、該断熱部材62の内面62Aは該仕切部材66の外面形状に合致する凹形状に形成されて、該仕切部材66と同様に前記蒸発器56を機械室40から隔離する。そして断熱部材62は、内面62Aを仕切部材66の外面に隙間なく密着した状態で、接着剤等により該仕切部材66に取り付けられている。すなわち、断熱部材62の内面62Aが仕切部材66の外面に隙間なく密着しているので、機械室40内の空気が断熱部材62と仕切部材66との間に空気が入り込むことが阻止され、該断熱部材62と仕切部材66との間で結露することが防止されている。また、断熱部材62の外面62Bは、図1および図3に示すように、機械室40側へ全面的に露出していると共に、該機械室40内に画成される後述の空気流通空間Lに臨むように配設され、機械室40を対流する空気および該空気流通空間Lを流通する空気が、該断熱部材62の外面全体に接触し得るようになっている。
実施例の配膳車Wでは、図1および図7に示すように、蒸発器56が本体10の左右中央に配設されていると共に、中央壁16内に形成した冷風流路26は、該中央壁16の左右中央に配設されて第2開口部13Bの真下に位置している。従って、前記冷凍装置50の作動により、蒸発器56に配設した循環ファン60,60が回転駆動すると、後側の冷蔵室24内の空気が第1開口部13Aを介して冷却空間64内へ導入され、蒸発器56を通過して冷却された空気は、第2開口部13Bを介して冷風流路26内に向けて略垂直真下へ排出されるようになっている。これにより、冷風流路26内へ送り出された冷却空気の流通方向を偏向調整する必要がないから、前記各通風口27に向けて冷却空気を案内するために各通風口27毎に対応的に設けた各案内板72は、何れも同一形状でかつ取付片72Aを備えた単純な平坦板状に形成されている。すなわち、冷却空気が冷風流路26に対して斜め方向へ排出されるようになっていないので、各案内板72は、冷却空気の整流を図り得るよう複雑な形状としたり、各案内板72毎に異なる形状とする必要がない。従って、案内板72の種類が単一化され、製造コストが抑えられる。
前記加熱装置70は、内部に電熱ヒータ等の加熱手段を備え、図1および図3に示すように、機械室40内の前部および後部に夫々配置されている。本体10の上部前側には、本体10の前壁10Aに配設した温風ダクト28に連通する第3開口部13Cおよび前側の温蔵室22に連通する第4開口部13Dが形成され、前側の加熱装置70は、これら第3開口部13Cおよび第4開口部13Dを介して前側の温風ダクト28および温蔵室22へ加熱空気を循環供給する。また、本体10の上部後側には、本体10の後壁10Bに配設した温風ダクト28に連通する第5開口部13Eおよび後側の温蔵室22に連通する第6開口部13Fが形成され、後側の加熱装置70は、これら第5開口部13Eおよび第6開口部13Fを介して後側の温風ダクト28および温蔵室22へ加熱空気を循環供給する。
操作部80は、図5(a)および図5(b)に示すように、横長の収納ボックスBを備え、この収納ボックスBの前面に設けたパネル部82に配設した電源プラグ84や各種スイッチ86から構成される。電源プラグ84は、外部電源からの電源コードの端子が分離可能に連結される端子であり、電源コードを該電源プラグ84に連結することで配膳車Wに電力が供給され、前記冷凍装置50および加熱装置70等の作動が可能となる。またスイッチ86は、冷蔵室24の室内温度調整スイッチ、温蔵室22の室内温度調整スイッチ等である。このような操作部80は、収納ボックスBの前後に設けられた取付片88,88を本体10の上部に固定することで、カバー部材42の左壁42Bに形成した側開口部42Cにパネル部82が整合した状態で該本体10に取り付けられる(図1、図2)。
そして、実施例の配膳車Wでは、図5(b)および図5(c)に示すように、前記操作部80の収納ボックスB内に、制御部90を構成する各種の電気的な制御部品が収納した状態で配設されている。ここで、制御部90を構成する電気的な制御部品とは、リレー92や制御基板94等であり、各リレー92が収納ボックスB内の前側部分に配置され、各制御基板94が該収納ボックスB内の後側部分に配置されている。すなわち、実施例の配膳車Wでは、操作部80と制御部90とが、単一の収納ボックスB内に収納された状態で装着前に予めユニット化されており、機械室40内の所定位置へ同時に装着されるようになっている。
なお、操作部80および制御部90を収納した収納ボックスBは、図5(b)および図5(c)に示すように、機械室40の内側(空気流通空間L側)に位置する該収納ボックスBの壁部に、空気の出入りを許容する第1通気口89Aおよび第2通気口89Bを備えている。これにより、空気流通空間Lを流通する空気の一部が、第1通気口89Aを介して収納ボックスB内へ流入すると共に、収納ボックスB内へ流入した空気が第2通気口89Bを介して空気流通空間Lへ流出し得るようになっており、冷凍装置50の運転中に収納ボックスB内の換気がなされるようになっている。なお、第1通気口89Aおよび第2通気口89Bには、収納ボックスB内への塵埃の進入を阻止するメッシュ87が取り付けられている(図5(b)、図5(c))。
従って、実施例の配膳車Wの機械室40は、図1に示すように、制御部90を操作部80の収納ボックスB内に収納させたことで、該制御部90を収納する電装箱が不要となり、断熱部材62と後側の加熱装置70との間に、左右に延在する空間が画成されている。また、冷凍装置50の蒸発器56を機械室40の左右中央および前後中央に配置したことで、仕切部材66および断熱部材62も機械室40の中央に配置され、該断熱部材62の左側と操作部80との間に、前後に延在する空間が画成されている。これにより機械室40内には、図1に示すように、断熱部材62の前側で凝縮器54から圧縮機52方向へ左右に延在し、断熱部材62の左側で操作部80に沿って前後に延在し、かつ断熱部材62の後側で加熱装置70に沿って左右に延在する平面視で「コ字形」をなす空気流通空間Lが画成されている。
すなわち、実施例の配膳車Wは、冷凍装置50の作動時には、凝縮器54の送風ファン58の駆動により外部空気が空気取込口46を介して機械室40内へ取り込まれて該凝縮器54を通過する。そして、凝縮器54から送り出された空気は、空気流通空間Lに沿って圧縮機52の前後を左方へ移動し、その一部は蓋部材44の前側に設けた空気排出口48を介して外部へ排出される。また、前側の空気排出口48から外部へ排出されない空気は、操作部80の収納ボックスBおよび断熱部材62に沿って空気流通空間Lを後方へ移動した後、右方へ変向して断熱部材62と後側の加熱装置70との間を右方へ移動し、最終的に後側の空気排出口48を介して外部へ排出されるようになっている。なお、凝縮器54から送り出された空気の一部は、断熱部材62の上部と蓋部材44との間に画成された空間や、該断熱部材62とカバー部材42の右壁42Dとの間に画成された空間にも移動するようになる。
従って、実施例の配膳車Wによれば、次のような作用効果を奏する。
(1)機械室40内に画成された空気流通空間Lにより、凝縮器54から送り出された空気が機械室40内をスムーズに流通するので、機械室40内の温度上昇を抑制することができる。
(2)制御部90を構成するリレー92や制御基板94等の制御部品が、操作部80の空気の出入りが可能な収納ボックスB内に収納されているので、特許文献1の配膳車のように電装箱に収納した場合と同等の保護が図られる。また、制御部90を構成するリレー92や制御基板94等の各種の制御部品は、収納ボックスB内に出入りする空気に接触することで高い温度に維持されることが防止され、温度上昇に伴う該制御部品の故障発生を抑え得る。
(3)操作部80の収納ボックスB内に、制御部90のリレー92や制御基板94等の各種の制御部品を収納したことで、操作部80と制御部90とが単一のユニット部材として構成され、これら操作部80および制御部90を機械室40内へ同時に装着し得るので、配膳車Wの組立作業の合理化および簡易化を図り得る。また、制御部90を収納する電装箱が不要となるので、部品点数が削減されて配膳車Wの製造コストを低減し得る。
(4)機械室40内に別途の整流板や案内板を設ける必要がなく、該機械室40内がシンプルになると共に、整流板や案内板の製作費用がかからないので配膳車Wの製造コストを低減し得る。
(5)断熱部材62は、その外面62Bの全体が機械室40に露出すると共に空気流通空間Lに臨む位置に配置されているので、凝縮器54から送り出された空気が該外面42B全体に接触して、該断熱部材62の外面62Bの温度は機械室40内の温度と略同じに維持されるから、該断熱部材62の外面62Bが結露しない。よって断熱部材62は、外面62Bが機械室40内に露出した構成であっても、結露による水分が断熱部材62内へ染み込みことによる断熱性能の低下が発生しないと共に、該断熱部材62の外面を被覆する樹脂部材を不要とし得るので配膳車Wの製造コストを低減し得る。
(1)機械室40内に画成された空気流通空間Lにより、凝縮器54から送り出された空気が機械室40内をスムーズに流通するので、機械室40内の温度上昇を抑制することができる。
(2)制御部90を構成するリレー92や制御基板94等の制御部品が、操作部80の空気の出入りが可能な収納ボックスB内に収納されているので、特許文献1の配膳車のように電装箱に収納した場合と同等の保護が図られる。また、制御部90を構成するリレー92や制御基板94等の各種の制御部品は、収納ボックスB内に出入りする空気に接触することで高い温度に維持されることが防止され、温度上昇に伴う該制御部品の故障発生を抑え得る。
(3)操作部80の収納ボックスB内に、制御部90のリレー92や制御基板94等の各種の制御部品を収納したことで、操作部80と制御部90とが単一のユニット部材として構成され、これら操作部80および制御部90を機械室40内へ同時に装着し得るので、配膳車Wの組立作業の合理化および簡易化を図り得る。また、制御部90を収納する電装箱が不要となるので、部品点数が削減されて配膳車Wの製造コストを低減し得る。
(4)機械室40内に別途の整流板や案内板を設ける必要がなく、該機械室40内がシンプルになると共に、整流板や案内板の製作費用がかからないので配膳車Wの製造コストを低減し得る。
(5)断熱部材62は、その外面62Bの全体が機械室40に露出すると共に空気流通空間Lに臨む位置に配置されているので、凝縮器54から送り出された空気が該外面42B全体に接触して、該断熱部材62の外面62Bの温度は機械室40内の温度と略同じに維持されるから、該断熱部材62の外面62Bが結露しない。よって断熱部材62は、外面62Bが機械室40内に露出した構成であっても、結露による水分が断熱部材62内へ染み込みことによる断熱性能の低下が発生しないと共に、該断熱部材62の外面を被覆する樹脂部材を不要とし得るので配膳車Wの製造コストを低減し得る。
(変更例)
(1)操作部80の収納ボックスBに対して制御部90を収納する場合には、該制御部90を構成するリレー92や制御基板94等の制御部品の配置は実施例に例示の形態に限定されず、該制御基板94を収納ボックスB内の前側部分に配置すると共に、リレー92を該収納ボックスB内の後側部分に配置するようにしてもよい。また、リレー92と制御基板94とを収納ボックスB内で混在した状態に配置してもよいことは勿論である。
(2)第1プレート30は、内箱11Bの温蔵室22側の面に装着してもよく、第2プレート32は、内箱11Bの冷蔵室24側の面に装着してもよい。また第1プレート30は、温蔵室22の保温が不要な場合は装着しなくてもよく、第2プレート32は、冷蔵室24の保冷が不要な場合は装着する必要はない。
(3)空気排出口48は、カバー部材42の左壁42B、右壁42Dまたは後壁に設けてもよい。
(4)操作部80は、カバー部材42の右壁42Dに設けてもよい。なお、この場合は、蒸発器56と圧縮機52との配置関係を左右逆として、空気流通空間Lを断熱部材62の右側に延在する逆コ字形とすることで、実施例と同等の作用効果が得られる。
(1)操作部80の収納ボックスBに対して制御部90を収納する場合には、該制御部90を構成するリレー92や制御基板94等の制御部品の配置は実施例に例示の形態に限定されず、該制御基板94を収納ボックスB内の前側部分に配置すると共に、リレー92を該収納ボックスB内の後側部分に配置するようにしてもよい。また、リレー92と制御基板94とを収納ボックスB内で混在した状態に配置してもよいことは勿論である。
(2)第1プレート30は、内箱11Bの温蔵室22側の面に装着してもよく、第2プレート32は、内箱11Bの冷蔵室24側の面に装着してもよい。また第1プレート30は、温蔵室22の保温が不要な場合は装着しなくてもよく、第2プレート32は、冷蔵室24の保冷が不要な場合は装着する必要はない。
(3)空気排出口48は、カバー部材42の左壁42B、右壁42Dまたは後壁に設けてもよい。
(4)操作部80は、カバー部材42の右壁42Dに設けてもよい。なお、この場合は、蒸発器56と圧縮機52との配置関係を左右逆として、空気流通空間Lを断熱部材62の右側に延在する逆コ字形とすることで、実施例と同等の作用効果が得られる。
24 冷蔵室,40 機械室,50 冷凍装置,90 制御部,80 操作部
92 リレー(部品),94 制御基板(部品),89A 第1通気口(通気口)
89B 第2通気口(通気口),56 蒸発器,62 断熱部材,B 収納ボックス
L 空気流通空間
92 リレー(部品),94 制御基板(部品),89A 第1通気口(通気口)
89B 第2通気口(通気口),56 蒸発器,62 断熱部材,B 収納ボックス
L 空気流通空間
Claims (3)
- 冷蔵室(24)および該冷蔵室(24)の上方に画成した機械室(40)を備え、前記機械室(40)には、前記冷蔵室(24)内を冷却する冷凍装置(50)、前記冷凍装置(50)の作動を制御する制御部(90)および操作部(80)が配置された配膳車において、
前記制御部(90)を構成する各種部品(92,94)が、前記操作部(80)に集約的に配設され、
前記機械室(40)内には、前記冷凍装置(50)を構成する凝縮器(54)から前記操作部(80)の背面に沿って延在する空気流通空間(L)が画成され、
外部から取り込まれて前記凝縮器(54)を通過した空気が、前記空気流通空間(L)を移動した後に外部へ排出されるよう構成した
ことを特徴とする配膳車。 - 前記制御部(90)を構成する各種部品(92,94)は、前記操作部(80)の空気流通空間(L)に臨む収納ボックス(B)内に収納され、
前記収納ボックス(B)には、前記空気流通空間(L)を移動する空気の一部が出入りするのを許容する通気口(89A,89B)が設けられた請求項1記載の配膳車。 - 前記機械室(40)内には、前記冷凍装置(50)を構成する蒸発器(56)を該機械室(40)側から隔離して前記冷蔵室(24)側に位置させる断熱部材(62)が、前記空気流通空間(L)に臨んだ状態で配設された請求項1または2記載の配膳車。
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- 2010-09-24 JP JP2010214359A patent/JP2012065915A/ja active Pending
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