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JP2011525085A - Vht無線lanシステムにおけるチャネル接続方法及びこれをサポートするステーション - Google Patents

Vht無線lanシステムにおけるチャネル接続方法及びこれをサポートするステーション Download PDF

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Abstract

【課題】複数のサブチャネルで構成された結合チャネルを使用するVHTシステムにおけるチャネル接続方法の提供。
【解決手段】本発明の一実施例では、一つまたは複数のソースステーションの各々は、前記複数のサブチャネルの中から選択された任意のサブチャネルを介してRTS(Request To Send)フレームを目標ステーションに送信する段階、及び受信された前記RTSフレームに対する応答として、前記目標ステーションは、前記結合チャネルを介して前記複数のソースステーションの中から選択された一つのソースステーションにCTS(Clear To Send)フレームを送信する段階を含む。前記選択されたソースステーションは、前記結合チャネルを介して前記目標ステーションにデータフレームを送信する段階をさらに含むことができる。このような本発明の実施例では、VHTシステムにおける効率的なチャネル接続方法を提供することができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、無線LAN(Wireless Local Access Network;WLAN)に関し、より具体的に、VHT(Very High Throughput)無線LANシステムにおけるチャネル接続メカニズムとこれをサポートするステーションに関する。
最近、情報通信技術の発展と共に多様な無線通信技術が開発されている。このうち無線LAN(WLAN)は、無線周波数技術に基づいて個人携帯用情報端末機(Personal Digital Assistant;PDA)、ラップトップコンピュータ、携帯型マルチメディアプレイヤー(Portable Multimedia Player;PMP)などのような携帯型端末機を用いて家庭や企業、または特定サービス提供地域で無線でインターネットに接続できるようにする技術である。
WLAN技術の標準化機構であるIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802が1980年2月に設立された以来、多くの標準化作業が実行されている。初期のWLAN技術は、IEEE802.11を介して2.4GHz周波数を使用して周波数ホッピング、帯域拡散、赤外線通信などで1〜2Mbpsの速度をサポートした以来、最近にはOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)を適用して最大54Mbpsの速度をサポートすることができる。その他にもIEEE802.11ではQoS(Quality for Service)の向上、アクセスポイント(Access Point)プロトコル互換、保安強化(Security Enhancement)、無線リソース測定(Radio Resource measurement)、車両環境のための無線接続(Wireless Access Vehicular Environment)、速いローミング(Fast Roaming)、メッシュネットワーク(Mesh Network)、外部ネットワークとの相互作用(Interworking with External Network)、無線ネットワーク管理(Wireless network Management)等、多様な技術の標準を実用化または開発中にある。
IEEE802.11のうちIEEE802.11bは、2.4GHz帯域の周波数を使用しながら最高11Mbsの通信速度をサポートする。IEEE802.11b以後に商用化されたIEEE802.11aは、2.4GHz帯域でない5GHz帯域の周波数を使用することによって相当混雑する2.4GHz帯域の周波数に比べて干渉に対する影響を減らし、OFDM技術を使用して通信速度を最大54Mbpsまで向上させた。しかし、IEEE802.11aは、IEEE802.11bに比べて通信距離が短いという短所がある。なお、IEEE802.11gは、IEEE802.11bと同様に、2.4GHz帯域の周波数を使用して最大54Mbpsの通信速度を具現し、下位互換性(Backward Compatibility)を満たしていて相当な注目を浴びており、通信距離においてもIEEE802.11aより優位にある。
また、無線LANにおける弱点として指摘されてきた通信速度に対する限界を克服するために、最近に制定された技術規格としてIEEE802.11nがある。IEEE802.11nは、ネットワークの速度と信頼性を増加させ、無線ネットワークの運営距離の拡張に目的をおいている。より具体的に、IEEE802.11nではデータ処理速度が最大540Mbps以上である高処理率(High Throughput;HT)をサポートし、更に送信エラーを最小化してデータ速度を最適化するために、送信部と受信部の両方ともに多重アンテナを使用するMIMO(Multiple Inputs and Multiple Outputs)技術に基づいている。また、この規格は、データ信頼性を高めるために、重複する写本を複数個送信するコーディング方式を使用するだけでなく、速度を増加させるために、直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplex;OFDM)を使用することもできる。
一方、IEEE802.11MAC(Medium Access Mechanism)の基本接続メカニズム(Basic Access Mechanism)は、二進指数バックオフ(binary exponential backoff)と結合されたCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)メカニズムである。CSMA/CAメカニズムは、IEEE802.11MACの分配調整機能(Distributed Coordination Function;DCF)とも呼ばれ、基本的に“listen before talk”接続メカニズムを採用している。このような類型の接続メカニズムでは、ステーション(Station;STA)は、送信の開始の以前に無線チャネルまたは媒体(Medium)を聴取する。聴取結果、もし、媒体が使われていないと感知されれば、聴取しているステーション(listening STA)は、本来の送信を始める。反面、媒体が使われていると感知されれば、前記ステーションは、本来の送信を始めなく、二進指数バックオフアルゴリズムによって決定される遅延期間に入る。
CSMA/CAメカニズムは、STAが媒体を直接聴取する物理的キャリアセンシング(physical carrier sensing)外に仮想キャリアセンシング(virtual carrier sensing)も含む。仮想キャリアセンシングは、隠匿ノード問題(Hidden Node Problem)などのような物理的キャリアセンシングの限界を補完するためものである。仮想キャリアセンシングのために、IEEE802.11MAC(Medium Access Control)は、ネットワーク割当ベクター(Network Allocation Vector;NAV)を用いる。NAVは、現在媒体を使用していたり、或いは使用する権限のあるSTAが、媒体が利用可能な状態になるまで残っている時間を他のSTAに指示する値である。従って、NAVに設定された値は、該当フレームを送信するSTAによって媒体の使用が予定されている期間に該当する。
NAVを設定するための手順中の一つは、RTS(Request To Send)フレームとCTS(Clear To Send)フレームの交換手順である。RTSフレームとCTSフレームには受信STAに来たるフレームの送信(upcoming frame transmission)を知らせて前記受信STAによるフレーム送信を遅延させることができる情報が含まれる。前記情報は、例えば、RTSフレームとCTSフレームの持続時間フィールド(duration field)に含まれることができる。なお、このようなRTSフレームとCTSフレームの交換が行われた後、ソースSTAは、目標STAに送ろうとする実際フレームを送信する。
図1は、このようなDCFを含むIEEE802.11MACアーキテクチャーを示すダイアグラムである。図1を参照すると、DCFのサービスを介してPCF(Point Coordination Function)及びHCF(Hybrid Coordination Function)が提供される。HCFは、EDCA(Enhanced Distributed Channel Access)及びHCCA(HCF Controlled Channel Access)を含む。なお、サービス品質(Quality of Service;QoS)がサポートされないSTAにはHCFが存在しない反面、QoSがサポートされるSTAにはDCFとHCFの両方とも存在する。PCFは、全てのSTAにおいて任意的な機能である。このようなDCF、PCF、EDCA、及びHCCAに関する詳細な内容は、IEEE802.11−REVma/D9.0 Oct.2006規格の第9章、“MAC sublayer function description”に記述されているため、ここでこれに対する説明は省略する。前記規格の内容は、本明細書の参照によって結合される。
WLANの普及がアクティブされ、更にこれを用いたアプリケーションが多様化されることによって、最近、IEEE802.11nがサポートするデータ処理速度より高い処理率をサポートするための新たなWLANシステムに対する必要性が台頭されている。ところが、IEEE802.11n媒体接続制御(Medium Access Control;MAC)/物理階層(Physical Layer;PHY)プロトコルは、1Gbps以上のスループットの提供に効果的でない。なぜならば、IEEE802.11n MAC/PHYプロトコルは、単一STA、即ち、一つのネットワークインターフェースカード(Network Interface Card;NIC)を持つSTAの動作のためのものであり、既存のIEEE802.11nのMAC/PHYプロトコルをそのまま維持しながらフレームの処理量を増加させるほど、これに伴い付加的に発生するオーバーヘッド(Overhead)も増加するためである。結局、既存のIEEE802.11n MAC/PHYプロトコル、即ち、単一STAアーキテクチャーをそのまま維持しながら無線通信ネットワークのスループットを向上させることは限界がある。
従って、無線通信ネットワークにおいて1Gbps以上のデータ処理速度を達成するためには既存の単一STAアーキテクチャーであるIEEE802.11n MAC/PHYプロトコルとは異なる新たなシステムが要請される。VHT(Very High Throughput)システムは、IEEE802.11n無線LANシステムの次のバージョンとして、MACサービス接続ポイント(Service Access Point;SAP)で1Gbps以上のデータ処理速度をサポートするために、最近に新たに提案されているIEEE802.11無線LANシステムのうち一つである。VHTシステムという名称は任意的であり、1Gbps以上のスループットを提供するために、現在は4×4MIMO及び80MHzチャネルバンド幅を使用するVHTシステムに対する実現可能性テストが進行されている。
ところが、VHTシステムにおいて目標値に設定された1Gbps以上のデータ処理速度は、総スループット(Aggregate Throughput)を示す。反面、VHTシステムにおいてSTA間の一対一通信の目標スループットは最小500Mbpsである。これはVHTをサポートするSTA(以下、‘VHT STA’という)の性能または提供負荷(offered load)が500Mbpsを超えないということを意味する。VHT STAの提供負荷が1Gbpsより小さい場合(例えば、500Mbps)に、従来のチャネル接続メカニズムと同様に、一つのVHT STAが全体チャネルを全部使用するようにすることは、VHTシステムの目標スループットを達成することができない。
また、IEEE802.11無線LANで使われている前述したCSMA/CAチャネル接続メカニズムは、効率性が高くないとの問題点がある。例えば、MACサービス接続ポイント(SAP)におけるデータ処理速度は、物理階層(Physical Layer;PHY)サービス接続ポイント(SAP)におけるデータ処理速度の50〜60%に過ぎない。従って、VHTシステムのMAC SAPで1Gbps以上のデータ処理速度を達成するためには、PHY SAPのデータ処理速度は、1Gbpsより約1.5倍ないし2倍にならなければならないが、既存のIEEE802.11n PHY技術としてはこのような処理速度を提供することは難しい。
本発明が解決しようとする一つの課題は、VHTシステムにおける総スループットが1Gbps以上が達成されることができるようにする新たなチャネル接続メカニズムを提供することである。
本発明が解決しようとする他の一つの課題は、VHTシステムにおける複数のVHT STAが同時にチャネルに接続することができるようにするチャネル接続メカニズムを提供することである。
本発明の解決しようとする他の一つの課題は、VHTシステムのMAC SAPで1Gbps以上の総スループットを達成することができる新たなチャネル接続メカニズムを提供することである。
本発明の一態様によると、複数のサブチャネルで構成された結合チャネルを使用するVHTシステムにおけるチャネル接続方法において、一つまたは複数のソースステーションの各々は、前記複数のサブチャネルの中から選択された任意のサブチャネルを介してRTS(Request To Send)フレームを目標ステーションに送信する段階、及び受信された前記RTSフレームに対する応答として、前記目標ステーションは、前記結合チャネルを介して前記複数のソースステーションの中から選択された一つのソースステーションにCTS(Clear To Send)フレームを送信する段階を含む。
本発明の他の態様によると、複数のサブチャネルで構成された結合チャネルを使用するVHTシステムにおけるチャネル接続方法において、ソースステーションは、前記複数のサブチャネル別にRTS(Request To Send)フレームを目標ステーションに送信する段階、及び前記目標ステーションは、前記RTSフレームが成功的に受信されたサブチャネルを介して前記ソースステーションにCTS(Clear To Send)フレームを送信する段階を含む。
本発明の他の態様によると、複数のサブチャネルで構成された結合チャネルを使用するVHTシステムにおけるチャネル接続方法において、一つまたは複数のソースステーションの各々は、前記複数のサブチャネルの中から選択された任意のサブチャネルを介してRTS(Request To Send)フレームを目標ステーションに送信する段階、受信された前記RTSフレームに対する応答として、前記目標ステーションは、前記RTSフレームが受信されたサブチャネルを介して前記一つまたは複数のソースステーションにCTS(Clear To Send)フレームを送信する段階を含み、前記CTSフレームは、これを受信する前記ソースステーションが後続フレームの送信に使用するサブチャネルの目録を含む。
本発明の他の態様によると、複数のサブチャネルで構成された結合チャネルを使用するVHTシステムにおけるチャネル接続方法において、ソースステーションは、前記複数のサブチャネルのうち任意のサブチャネルを使用したり、或いは前記複数のサブチャネル別にRTS(Request To Send)フレームを目標ステーションに送信することを含む。
本発明の他の態様によると、複数のサブチャネルで構成された結合チャネルを使用するVHTシステムにおけるチャネル接続方法において、ソースステーションが目標ステーションに送信するRTS(Request To Send)フレームは、前記複数のサブチャネルのうち前記ソースステーションが前記目標ステーションへの後続フレームの送信に使用することを所望するサブチャネルの目録を含む。
本発明の他の態様によると、複数のサブチャネルで構成された結合チャネルを使用するVHTシステムにおけるチャネル接続方法において、受信されたRTS(Request To Send)フレームに対する応答として、目標ステーションが受信ステーションに送信するCTS(Clear To Send)フレームは、前記複数のサブチャネルのうち前記ソースステーションが前記目標ステーションへの後続フレームの送信に使用することを許可するサブチャネルの目録を含む。
複数のサブチャネルで構成された結合チャネルを使用するVHTシステムにおいて、結合チャネルの利用効率を向上させた効率的なチャネル接続メカニズムを提供することが可能である。特に、本発明の実施例によると、一つまたはその以上のVHTステーションが同時にチャネル接続を要請する場合はもちろん、レガシーステーションによって一部サブチャネルが使われている場合にも、他のサブチャネルに対する接続が可能になるようにすることによって、効率的なチャネル接続が可能である。
DCFを含むIEEE802.11MACアーキテクチャーを示すダイアグラムである。 本発明の実施例が適用されることができる無線LANシステムの一例に対する構成を簡略に示す図である。 各々、独自のラジオインターフェースを有する複数のネットワークインターフェースカード(NIC)を持つ超高処理率(Very High Throughput;VHT)システムに適用されることができるプロトコルの一例である多重−ラジオ統合プロトコル(Multi−radio Unification Protocol;MUP)に対するブロックダイアグラムである。 本発明の第1の実施例に係るチャネル接続メカニズムを示すダイアグラムである。 本発明の第2の実施例に係るチャネル接続メカニズムを示すダイアグラムである。 本発明の第3の実施例に係るチャネル接続メカニズムを示すダイアグラムである。 本発明の第4の実施例に係るチャネル接続メカニズムを示すダイアグラムである。 本発明の第5の実施例に係るチャネル接続メカニズムを示すダイアグラムである。
図2は、本発明の実施例が適用されることができる無線LANシステムの一例に対する構成を簡略に示す図である。
図2を参照すると、無線LANシステムは、一つまたはその以上の基本サービスセット(Basic Service Set;BSS)を含む。BSSは、成功的に同期化してお互いに通信できるステーション(Station;STA)の集合であり、特定領域を示す概念ではない。なお、1GHz以上の超高速データ処理をサポートするBSSをVHT(Very High Throughput)BSSという。
一つ以上のVHT BSSを含むVHTシステムは、80MHzチャネルバンド幅を使用することができるが、これは例示に過ぎない。例えば、VHTシステムは、60MHzや100MHz、またはその以上のチャネルバンド幅を使用することもできる。このように、VHTシステムは、所定の大きさ、例えば、20MHzのチャネルバンド幅を持つサブチャネルが複数個が含まれる多重チャネル環境を有する。
BSSは、インフラストラクチャーBSS(infrastructure BSS)と独立BSS(Independent BSS;IBSS)に区分することができ、図2にはインフラストラクチャーBSSが示されている。インフラストラクチャーBSS(BSS1、BSS2)は、一つまたはその以上のSTA(STA1、STA3、STA4)、分配サービス(Distribution Service)を提供するSTAであるアクセスポイント(Access Point;AP)、及び多数のAP(AP1、AP2)を連結させる分配システム(Distribution System;DS)を含む。反面、IBSSは、APを含まないため、全てのSTAが移動ステーションからなっており、DSへの接続が許容されなくて自己完備的ネットワーク(self−contained network)を構成する。
STAは、IEEE802.11標準の規定に従う媒体接続制御(Medium Access Control;MAC)と無線媒体に対する物理層(Physical Layer)インターフェースを含む任意の機能媒体であり、広義ではAPと非APステーション(Non−AP Station)を全部含む。なお、後述するような多重チャネル環境で1GHz以上の超高速データ処理をサポートするSTAをVHT STAという。
無線通信のためのSTAは、プロセッサー(Processor)とトランシーバー(transceiver)を含み、ユーザインターフェースとディスプレイ手段などを含む。プロセッサーは、無線ネットワークを介して送信するフレームを生成したり、或いは前記無線ネットワークを介して受信されたフレームを処理するように考案された機能ユニットであり、STAを制御するための多様な機能を遂行する。なお、トランシーバーは、前記プロセッサーと機能的に連結されており、ステーションのために無線ネットワークを介してフレームを送受信するように考案されたユニットである。
STAのうちユーザが操作する携帯用端末は非AP STA(STA1、STA3、STA4、STA6、STA7、STA8)であり、単純にSTAという時は非AP STAを示すこともある。非AP STAは、端末(terminal)、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit;WTRU)、ユーザ装備(User Equipment;UE)、移動局(Mobile Station;MS)、携帯用端末(MobileTerminal)、または移動加入者ユニット(Mobile Subscriber Unit)など、他の名称で呼ばれることもできる。なお、後述するような多重チャネル環境で1GHz以上の超高速データ処理をサポートするNon−AP STAをNon−APV HT STAという。
なお、AP(AP1、AP2)は、結合されたSTA(Associated Station)のために無線媒体を経由してDSに対する接続を提供する機能エンティティである。APを含むインフラストラクチャーBSSにおける非AP STA間の通信は、APを経由して行われることが原則であるが、ダイレクトリンクが設定された場合には非AP STA間でも直接通信が可能である。APは、EKSESEポイントという名称外に集中制御器、基地局(Base Station;BS)、ノードB、BTS(Base Transceiver System)、または、サイト制御器などで呼ばれることもできる。なお、後述するような多重チャネル環境で1GHz以上の超高速データ処理をサポートするAPをVHT APという。
複数のインフラストラクチャーBSSは、分配システム(Distribution System;DS)を介して相互連結されることができる。DSを介して連結された複数のBSSを拡張サービスセット(Extended Service Set;ESS)という。ESSに含まれるSTAはお互いに通信することができ、同じESS内で非AP STAはシームレス通信しながら一つのBSSから他のBSSに移動することができる。
DSは、一つのAPが他のAPと通信するためのメカニズムであり、これによると、APが管理するBSSに結合されているSTAのためにフレームを送信したり、或いはいずれか一つのSTAが他のBSSに移動した場合にフレームを伝達したり、或いは有線ネットワークなどのような外部ネットワークとフレームを伝達することができる。このようなDSは、必ずネットワークではなくてもよく、IEEE802.11に規定された所定の分配サービスを提供することができると、その形態に対しては何らの制限がない。例えば、DSは、メッシュネットワークのような無線ネットワークであってもよく、またはAPをお互いに連結させる物理的な構造物であってもよい。
図3は、各々、独自のラジオインターフェースを有する複数のネットワークインターフェースカード(NIC)を持つ超高処理率(Very High Throughput;VHT)システムに適用されることができるプロトコルの一例である多重−ラジオ統合プロトコル(Multi−radio Unification Protocol;MUP)に対するブロックダイアグラムである。
図3を参照すると、MUPをサポートするSTAは、複数のネットワークインターフェースカード(Network Interface Card;NIC)を含む。図3で各々のネットワークインターフェースカード(NIC)がお互いに分離されて示されており、これは各々のネットワークインターフェースカード(NIC)はMAC/PHYモジュールがお互いに独立的に運営されるということを意味する。即ち、図3に示されているネットワークインターフェースカード(NIC)に対する区分は、ネットワークインターフェースカード(NIC)が個別的なMAC/PHYプロトコルに従って動作する論理的なエンティティ(Logical Entity)であることを表す。従って、このような複数のネットワークインターフェースカード(NIC)は、物理的にお互いに区別される機能エンティティで具現されたり、或いは一つの物理エンティティに統合して具現することも可能である。
本実施例の一側面によると、複数のネットワークインターフェースカード(NIC)は、主ラジオインターフェース(Primary Radio Interface)と一つまたはその以上の副ラジオインターフェース(Secondary Radio Interface)に区分されることができる。なお、副ラジオインターフェースが複数個の場合に、これらも第1の副ラジオインターフェース、第2の副ラジオインターフェース、第3の副ラジオインターフェースなどに区分されることができる。このような主ラジオインターフェースと副ラジオインターフェースの区分及び/または副ラジオインターフェース自体の区分は、政策的なことであり、或いはチャネル環境を考慮して適応的に決定されることである。
複数のネットワークインターフェースカード(NIC)は、多重−ラジオ統合プロトコル(MUP)を介して統合管理される。その結果、複数のネットワークインターフェースカード(NIC)は、外部に対しては、あたかも一つの装置のように認識される。このような動作のために、前記VHTシステムは、仮想(Virtual)−媒体接続制御(V−MAC)を含み、V−MACを介して上部階層(Upper Layer)は、多重−ラジオチャネルで複数のネットワークインターフェースカード(NIC)によって動作されるということを認識することができなくなる。このように、VHTシステムではV−MACを介して上部階層(Upper Layer)は、多重−ラジオを認識しなくなる。即ち、一つの仮想イーサネット(登録商標)アドレス(Virtual Ethernet(登録商標) Address)が提供される。
次に、本発明の実施例に係るVHTシステムにおけるチャネル接続手順に対して説明する。後述する実施例は、20MHzのバンド幅を持つ隣接した4個のサブチャネルが結合されている結合チャネルを使用するVHTシステム(即ち、80MHzチャネルバンド幅を持つ結合チャネル)に関するものであるが、これは単に例示に過ぎない。後述する本発明の実施例は、複数個、例えば、3個または5個以上のサブチャネルを含むVHTシステムにも同一に適用されることができるということは当業者に自明である。また、サブチャネルのバンド幅が20MHzであるVHTシステムに本発明の実施例が限定されない。
図4は、本発明の第1の実施例に係るVHT無線LANシステムにおけるチャネル接続メカニズムを示すダイアグラムである。本実施例は、既存のチャネル接続メカニズム、例えば、EDCAメカニズムを結合チャネル(bonding channel)全体に対してそのまま適用することであり、全体チャネルバンド幅を一つのVHT STAのみが使用することを仮定したことである。即ち、お互いに通信をする2VHT STA間におけるRTSフレーム、CTSフレーム、及びデータの交換は、結合チャネルの全体を使用して行われる。
図4を参照すると、まずデータを送信しようとするソース(Source)VHT STAまたは送信(Transmitting)VHT STAは、結合チャネルの全体を使用してRTSフレームを送信する。図面では、このようなRTSフレームの送信段階がPLCP(Physical Layer Convergence Procedure)プリアンブル(Preamble)、PLCP Header、及びSingle PPDU(PLCP Protocol Data Unit)で表示されている。
また、RTSフレームを受信した目標(Destination)VHT STAまたは受信(Receiving)VHT STAも結合チャネルの全体を使用してCTSフレームを送信する。図面では、このようなCTSフレームの送信段階もPLCP(Physical Layer Convergence Procedure)プリアンブル(Preamble)、PLCP Header、及びSingle PPDU(PLCP Protocol Data Unit)で表示されている。
このように、RTSフレームとCTSフレームの交換が結合チャネルの全体を使用して行われる場合、後続されるデータなどの送信も結合チャネルの全体を使用して行われることが一般的である。しかし、本実施例の一側面によると、RTSフレーム及び/またはCTSフレームに後続されるデータなどの送信に使用するサブチャネルの目録を含めることもできる。このように、RTSフレーム及び/またはCTSフレームにサブチャネルの目録が含まれる場合、このような目録に含まれるサブチャネルのみNAVが設定され、ソースVHT STAは、該当サブチャネルのみを介してデータなどを目標VHT STAに送信する。
なお、CTSフレームを受信したソースVHT STAは、所定の手順に従って、目標VHT STAにデータなどの送信を始める。図面では、このようなデータの送信段階もPLCP(Physical Layer Convergence Procedure)プリアンブル(Preamble)、PLCP Header、及びSingle PPDU(PLCP Protocol Data Unit)で表示されている。この場合に、RTSフレーム及び/またはCTSフレームにサブチャネルの目録がない場合には図面に示されているように、結合チャネルの全体を使用してデータなどを送信するが、もし、前記サブチャネルの目録がある場合には該当目録にあるサブチャネルの全部または一部を用いてデータなどを送信することもできる。
このように、本発明の第1の実施例によると、既存のEDCAにともなうチャネル接続メカニズムを結合チャネルの全体にそのまま適用してRTSフレーム、CTSフレーム、及びデータフレームなどの送信が行われる。ただし、前記第1の実施例の変形例として、RTSフレーム及び/またはCTSフレームにデータフレームなどの送信に使用するサブチャネルの目録を含めることもできる。なお、このようにサブチャネルの目録が含まれれると、ソースVHT STAは、該当目録の全体または一部サブチャネルを使用してデータフレームなどを目標VHT STAに送信することができる。
このように、結合チャネルの全体を使用してRTSフレームとCTSフレームを送信する場合には、RTSフレームとCTSフレームの大きさは非常に小さいため、送信時間として数個のOFDMシンボル(Symbol)時間(例えば、6Mbsの送信に所要される8μs)のみを使用する。場合によっては、RTSフレームとCTSフレームの送信時間がPLCPプリアンブル及びPLCPヘッダより小さい場合もあり、RTSフレームとCTSフレームに対するネットワークのオーバーヘッド(Overhead)は略無視できる水準である。
図5は、本発明の第2の実施例に係るVHT無線LANシステムにおけるチャネル接続メカニズムを示すダイアグラムである。本実施例は、レガシー(Legacy)STAとVHT STAが共存するVHTシステムにおいて、前述した第1の実施例のように、既存のEDCAチャネル接続メカニズムを適用する場合に発生できるレガシーSTAとの衝突(collision)による問題を解決するためのチャネル接続メカニズムの一例である。このようなチャネル接続メカニズムは、例えば、周波数選択的(Frequency−Selective)EDCAであると称することができる。
前述した第1の実施例によると、レガシーSTAと衝突が発生すると、結合チャネルの全体を使用することができなくVHTシステムのスループットを顕著に落とすおそれがある。もし、VHT STAが使用していたり、或いは使用しようとするサブチャネルのうち任意のサブチャネルで一つまたはその以上のレガシーSTAが動作する場合、VHT STAでこのサブチャネルを含むチャネルまたは結合チャネルの全体に接続するためには、前記チャネルまたは結合チャネルを構成するあらゆるサブチャネルが占有されていない(idle)べきである。即ち、結合チャネルを構成するあらゆるサブチャネルに対してレガシーSTAとの衝突がない時にのみVHT STAはチャネル接続を成功的にすることができる。
本実施例によると、このようなレガシーSTAとの衝突にともなうスループット減少の問題を防止するために、RTSフレームをサブチャネル単位に送信するチャネル接続メカニズムを使用する。即ち、ソースVHT STAは、結合チャネルの全体を使用してRTSフレームを送信することでなく、各サブチャネル単位にRTSフレームを送信する。もし、このようなサブチャネル単位のRTSフレームが任意のサブチャネルでレガシーSTAと衝突が発生する場合、ターゲットVHT STAは、衝突が発生しないサブチャネルに対してのみCTSフレームを送信し、その結果、ソースVHT STAは、衝突が発生しないサブチャネルに対してのみCTSフレームを受信する。なお、ソースVHT STAは、CTSフレームを受信したサブチャネルに対してのみデータなどを送信する。
図5を参照すると、まず、データを送信しようとするソース(Source)VHT STAまたは送信(Transmitting)VHT STA(図5には‘STA1’で表示されている)は、結合チャネルの全体を使用してRTSフレームを送信する。ただし、本実施例では、結合チャネルの全体を一つのチャネルと見なさなく、その代わりに各サブチャネルを独立されたチャネルと見なしてサブチャネル別にRTSフレームを送信する。図面では、このようなサブチャネル別にRTSフレームを送信する過程が、各サブチャネル単位のPLCP(Physical Layer Convergence Procedure)プリアンブル(Preamble)、PLCP Header、及びSingle PPDU(PLCP Protocol Data Unit)で表示されている。
ところが、本実施例によると、レガシーSTAによって全体サブチャネルのうち第2のサブチャネルと第4のサブチャネルが用いられている。第2のサブチャネルと第4のサブチャネルは、相違のレガシーSTAによって用いられてもよい。第2のサブチャネルと第4のサブチャネルが用いられている理由(レガシーSTAによる使用)は例示に過ぎず、本発明の実施例がここにのみ限定されることではない。このように、第2のサブチャネルと第4のサブチャネルが既に使用中の場合には、このサブチャネルを介して送信されるRTSフレームは、衝突が発生して成功的に送信されることができない場合があり、目標VHT STAは、第1のサブチャネル及び第3のサブチャネルを介して送信されるRTSフレームを成功的に受信することができる。
このように、全体サブチャネルのうち一部サブチャネルまたは全体サブチャネルを介してRTSフレームを受信した目標(Destination)VHT STAまたは受信(Receiving)VHT STAは、該当サブチャネルを使用してサブチャネル単位にCTSフレームを送信する。図面では、このようなCTSフレームの送信段階が、第1及び第3のサブチャネルを介するPLCP(Physical Layer Convergence Procedure)プリアンブル(Preamble)、PLCP Header、及びSingle PPDU(PLCP Protocol Data Unit)で表示されている。
このように、第1及び第3のサブチャネルを介してCTSフレームが受信されると、ソースVHT STAは、該当サブチャネル(第1及び第3のサブチャネル)を用いてデータなどを送信する。図面では、第1及び第3のサブチャネルを介するデータの送信過程が、第1及び第3のサブチャネルにおけるPLCP(Physical Layer Convergence Procedure)プリアンブル(Preamble)、PLCP Header、及びSingle PPDU(PLCP Protocol Data Unit)で表示されている。
図6は、本発明の第3の実施例に係るVHT無線LANシステムにおけるチャネル接続メカニズムを示すダイアグラムである。本実施例は、レガシー(Legacy)STAとVHT STAが共存するVHTシステムでまたはVHT STAのみが存在するVHT BSSでVHT STA間の衝突(collision)を防止するためのチャネル接続メカニズムの一例である。このようなチャネル接続メカニズムは、例えば、周波数ホッピング(Frequency−Hopping)EDCAであると称することができる。
前述した第1の実施例による場合には、RTSフレームを送信する時点にレガシーSTAが任意のサブチャネル一つを占有している場合には、たとえ、その以後に該当サブチャネルの使用が終了されるとしても、VHT STAは、直ちに結合チャネルの全体を使用してデータなどを送信することができない。即ち、レガシーSTAによるサブチャネルの使用が終わった以後にのみ、RTSフレームとCTSフレームの交換手順を始めることができる。なお、前述した第2の実施例による場合、レガシーSTAと衝突が発生する場合にはデータなどの送信において結合チャネルの全体を使用することができないため、VHTシステムのスループットを落とすおそれがあるという短所がある。
本実施例によると、このような第1の実施例で引き起こされるデータなどの送信遅延問題または第2の実施例で引き起こされるチャネルの利用効率の低下の問題を防止するために、一つのVHT STAは、一つのサブチャネルのみを用いてRTSフレームを送信するチャネル接続メカニズムを使用する。より具体的に、データなどを送信しようとする任意のVHT STAの各々は、結合チャネルの全体を使用してRTSフレームを送信することではなく、任意に一つのサブチャネルを選択したり、或いは予め決まった約束によって一つのサブチャネルのみを用いてRTSフレームを送信する。即ち、VHT STAの各々は選択されたり、或いは予め決まった一つのサブチャネルを介してEDCA技法を使用してチャネル接続をするようになる。このように、本発明の実施例によると、RTSフレームが一つのサブチャネルのみを使用して送信されるため、複数のVHT STAが同時にRTSフレームを送信する状況が発生してもRTSフレーム間の衝突を防止したり、或いは回避することができる。
なお、一つまたはその以上のVHT STAからRTSフレームを受信した目標VHT STAまたは受信VHT STAは、受信されたRTSフレームのうち一つの選択し、即ち、RTSフレームを送信したVHT STAのうち一つのVHT STAを選択することによってCTSフレームを応答として送信する。この場合、CTSフレームは、結合チャネルの全体にわたって送信されたり、或いは前述した第2の実施例のように、該当サブチャネル別に送信することができる。ただし、後者の場合、選択されたRTSフレームが送信されたサブチャネルと同じサブチャネルのみを使用することではなく、結合チャネルの全体にわたってサブチャネル別にCTSフレームを送信する。なお、本発明の実施例によると、前記CTSフレームを受信したVHT STA、即ち、前記CTSフレームの目標VHT STAは、後続手順でデータなどを送信しようとする場合、結合チャネルの全体を使用する。
図6を参照すると、まず、データを送信しようとするソース(Source)VHT STAまたは送信(Transmitting)VHT STA(図6には‘STA1’及び‘STA2’で表示されている)は、各々、任意のサブチャネルを介してRTSフレームを送信する。このような場合は、例えば、STA1とSTA2のバックオフタイマー(Backoff timer)が同時に満了された場合である。図6では、STA1は第1のサブチャネルを使用し、STA2は第3のサブチャネルを使用することを示しているが、これは例示に過ぎない。本実施例によると、STA1とSTA2がRTSフレームの送信時に使用するサブチャネルは同じではないことが好ましく、このサブチャネルが決定される方法には何らの制限がない。STA1とSTA2が相違のサブチャネルを使用してRTSフレームを送信すると、RTSフレーム間の衝突を防止することができる。図面では、STA1とSTA2が相違のサブチャネルを介して各々RTSフレームを送信する過程が、第1及び第3のサブチャネルにおけるPLCP(Physical Layer Convergence Procedure)プリアンブル(Preamble)、PLCP Header、及びSingle PPDU(PLCP Protocol Data Unit)で表示されている。
このように、全体サブチャネルのうち第1及び第3のサブチャネルを介して別個のRTSフレームを受信した目標(Destination)VHT STAまたは受信(Receiving)VHT STAは、この中から一つのみを選択することによってCTSフレームを応答として送信する。図6では、第1VHT STA(STA1)から受信されたRTSフレームが選択されて前記CTSフレームがSTA1に送信されると示しているが、これは例示に過ぎない。なお、本実施例によると、前記CTSフレームは、結合チャネルの全体にわたって送信される。図面では、このようなCTSフレームの送信段階が、結合チャネルの全体を介するPLCP(Physical Layer Convergence Procedure)プリアンブル(Preamble)、PLCP Header、及びSingle PPDU(PLCP Protocol Data Unit)で表示されており、CTSフレームはSTA1に送信される。
なお、CTSフレームを受信したSTA1は、結合チャネルの全体を使用してデータなどを送信する。従って、本実施例によると、データなどの送信においてチャネルの利用効率を極大化することができる。図面では、全体サブチャネルを介するデータの送信過程が、結合チャネルの全体にわたったPLCP(Physical Layer Convergence Procedure)プリアンブル(Preamble)、PLCP Header、及びSingle PPDU(PLCP Protocol Data Unit)で表示されている。
前述した第2の実施例と本実施例のように、RTSフレーム及び/またはCTSフレームの送信において、一つのサブチャネルのみを使用するようになると、該当RTSフレーム及びCTSフレームの送信時間は相対的に増加するようになる。しかし、RTSフレームの大きさは小さいため、これに対するRTSフレームの送信オーバーヘッドは相対的に大きくない。反面、本実施例によると、RTSフレームが一つのサブチャネルのみを使用して送信されるため、RTSフレーム間の衝突は防止することができる。その結果、本実施例によると、VHT STA間の衝突可能性を減らすことができるため、チャネルの利用効率をそれほど高めることができる。
図7は、本発明の第4の実施例に係るVHT無線LANシステムにおけるチャネル接続メカニズムを示すダイアグラムである。即ち、本実施例も第3の実施例と同様に周波数ホッピングEDCA技法を使用しているといえる。ただし、本実施例は、CTSフレームを送信する方式が前述した第3の実施例と差がある。以下、前述した第3の実施例との相違点を中心として説明する。
前述した第3の実施例は、VHT STAのみがチャネル接続をしている場合を仮定したものである。このような場合にはレガシーSTAにおけるNAV設定は考慮する必要がない。従って、前述した第3の実施例では、CTSフレームを送信する時、結合チャネルの全体にわたってCTSフレームを送信する。このようなCTSフレームの送信方法は、CTSフレームの送信により発生するチャネル負荷を減らすことができる。しかし、結合チャネルの全体にわたってCTSフレームを送信する場合、レガシーSTAは、このCTSフレームを解読することができなく、その結果、前記CTSフレームによって決まる期間の間にはNAVを設定することができない。従って、本実施例では一つのサブチャネルを用いてCTSフレームを送信する。
このような本実施例の他の側面によると、第3の実施例で説明したように、CTSフレームを結合チャネルを構成するサブチャネルの各々の単位にCTSフレームを送信することもできる。この場合、前記CTSフレームには各VHT STA別にどんなサブチャネルに対する送信機会があるかを表示するためのサブチャネル目録が含まれることもできる。例えば、一つのVHT STAに送信を許可する場合には、該当VHT STAが使用することができるサブチャネル目録をCTSフレームに含めることもできる。または、何らのサブチャネル目録が含まれない場合、前記VHT STAは全体サブチャネルに対する送信機会を持つこともできる。
図8は、本発明の第5の実施例に係るVHT無線LANシステムにおけるチャネル接続メカニズムを示すダイアグラムである。本実施例は、レガシー(Legacy)STAとVHT STAが共存するVHTシステムでまたはVHT STAのみが存在するVHT BSSでVHT STA間の衝突(collision)を防止するためのチャネル接続メカニズムの一例であり、前述した第3及び第4の実施例の応用例に該当するということができる。このようなチャネル接続メカニズムは、例えば、動的チャネル割当を持つ周波数ホッピングEDCA(Frequency−Hopping EDCA with Dynamic Channel Allocation)であると称することができる。
第3の実施例及び第4の実施例のように、周波数ホッピングEDCA技法を使用するチャネル接続メカニズムによると、目標VHT STAは、複数の端末からRTSフレームを同時に受信したり、或いは使用していないサブチャネルを介して追加的なRTSフレームを受信することが可能である。このような場合、本実施例によると、RTSフレームを送信した一つ以上の端末にCTSフレームを各々送信することによって、複数の端末が同時に相違のサブチャネルを介してデータなどを送信できるようにする。なお、前記CTSフレームには該当端末がデータなどを送信する時に使用するサブチャネルのリストを含む。
図8を参照すると、まずデータを送信しようとするソース(Source)VHT STAまたは送信(Transmitting)VHT STA(図8には‘STA1’及び‘STA2’で表示されている)は、各々、任意のサブチャネルを介してRTSフレームを送信する。このような場合は、例えば、STA1とSTA2のバックオフタイマー(Backoff timer)が同時に満了された場合である。図8では、RTSフレームの送信において、STA1が第1のサブチャネルを使用し、STA2は第3のサブチャネルを使用することを示しているが、これは例示に過ぎない。本実施例によると、STA1とSTA2がRTSフレームの送信時に使用するサブチャネルは同じではないことが好ましく、このサブチャネルが決定される方法には何らの制限がない。STA1とSTA2が相違のサブチャネルを使用してRTSフレームを送信すると、RTSフレーム間の衝突を防止することができる。図面では、STA1とSTA2が相違のサブチャネルを介して各々RTSフレームを送信する過程が、第1及び第3のサブチャネルにおけるPLCP(Physical Layer Convergence Procedure)プリアンブル(Preamble)、PLCP Header、及びSingle PPDU(PLCP Protocol Data Unit)で表示されている。
このように、全体サブチャネルのうち第1及び第3のサブチャネルを介して別個のRTSフレームを受信した目標(Destination)VHT STAまたは受信(Receiving)VHT STAは、受信された全てのRTSフレームに対してCTSフレームを応答として送信する。図8では、第1VHT STA(STA1)と第2VHT STA(STA2)から受信されたRTSフレームの各々に対して第1及び第3のサブチャネルを介して二つのCTSフレームが各々STA1及びSTA2に送信されることを示しているが、これは例示に過ぎない。図面では、このようなCTSフレームの送信段階が、第1及び第3のサブチャネルの各々を介するPLCP(Physical Layer Convergence Procedure)プリアンブル(Preamble)、PLCP Header、及びSingle PPDU(PLCP Protocol Data Unit)で表示されている。
本実施例によると、前記STA1に送信されるCTSフレームにはSTA1が以後にデータなどの送信に使用するサブチャネルのリストが含まれる。本実施例によると、前記リストには第1のサブチャネル及び第2のサブチャネルが含まれているが、これは例示に過ぎない。なお、前記STA2に送信されるCTSフレームにもSTA2が以後にデータなどの送信に使用するサブチャネルのリストが含まれる。本実施例によると、前記リストには第3のサブチャネル及び第4のサブチャネルが含まれているが、これは例示に過ぎない。
なお、CTSフレームを受信したSTA1及びSTA2の各々は、受信されたCTSフレームのサブチャネルリストに含まれたサブチャネルを介してデータなどを目標STAに送信する。前記STA1とSTA2は、同時にデータなどを送信することができる。図面では、第1VHT STAの第1及び第2のサブチャネルを介するデータの送信と第2VHT STAの第1及び第2のサブチャネルを介するデータの送信過程が、各々、第1及び第2のサブチャネルと、第3及び第4のサブチャネルにわたったPLCP(Physical Layer Convergence Procedure)プリアンブル(Preamble)、PLCP Header、及びSingle PPDU(PLCP Protocol Data Unit)で表示されている。
このような本発明の実施例によると、複数のVHT STAまたはVHT STAとレガシーSTAが結合チャネルの全体を使用してデータなどを送信することができる。なお、CTSフレームに使用するサブチャネルのリストを含める本発明の実施例によると、複数のVHT STAからの要請がある場合、あらゆる事情を考慮して各サブチャネルを使用するVHT STAを適応的に決定することができる。従って、本実施例によると、データなどの送信においてチャネルの利用効率を向上させることができる。

Claims (11)

  1. 複数のサブチャネルで構成された結合チャネルを使用するVHTシステムにおけるチャネル接続メカニズムにおいて、
    一つまたは複数のソースステーションの各々は、前記複数のサブチャネルの中から選択された任意のサブチャネルを介してRTS(Request To Send)フレームを目標ステーションに送信する段階;
    受信された前記RTSフレームに対する応答として、前記目標ステーションは、前記結合チャネルを介して前記複数のソースステーションの中から選択された一つのソースステーションにCTS(Clear To Send)フレームを送信する段階;
    を含むチャネル接続メカニズム。
  2. 前記選択されたソースステーションは、前記結合チャネルを介して前記目標ステーションにデータフレームを送信する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のチャネル接続メカニズム。
  3. 前記目標ステーションは、前記結合チャネルの全体にわたったり、或いは前記結合チャネルを構成する複数のサブチャネル別に前記CTSフレームを送信することを特徴とする請求項1に記載のチャネル接続メカニズム。
  4. 前記目標ステーションは、前記選択されたソースステーションが使用したサブチャネルを介して前記CTSフレームを送信することを特徴とする請求項1に記載のチャネル接続メカニズム。
  5. 複数のサブチャネルで構成された結合チャネルを使用するVHTシステムにおけるチャネル接続メカニズムにおいて、
    ソースステーションは、前記複数のサブチャネル別にRTS(Request To Send)フレームを目標ステーションに送信する段階;及び
    前記目標ステーションは、前記RTSフレームが成功的に受信されたサブチャネルを介して前記ソースステーションにCTS(Clear To Send)フレームを送信する段階;
    を含むことを特徴とするチャネル接続メカニズム。
  6. 前記ソースステーションは、前記CTSフレームが受信されたサブチャネルを介して前記目標ステーションにデータフレームを送信する段階をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のチャネル接続メカニズム。
  7. 複数のサブチャネルで構成された結合チャネルを使用するVHTシステムにおけるチャネル接続メカニズムにおいて、
    一つまたは複数のソースステーションの各々は、前記複数のサブチャネルの中から選択された任意のサブチャネルを介してRTS(Request To Send)フレームを目標ステーションに送信する段階;
    受信された前記RTSフレームに対する応答として、前記目標ステーションは、前記RTSフレームが受信されたサブチャネルを介して前記一つまたは複数のソースステーションにCTS(Clear To Send)フレームを送信する段階;
    を含み、
    前記CTSフレームは、これを受信する前記ソースステーションが後続フレームの送信に使用するサブチャネルの目録を含むことを特徴とするチャネル接続メカニズム。
  8. 複数のサブチャネルで構成された結合チャネルを使用するVHTシステムにおけるチャネル接続メカニズムにおいて、
    ソースステーションは、前記複数のサブチャネルの中から任意のサブチャネルを使用したり、或いは前記複数のサブチャネル別にRTS(Request To Send)フレームを目標ステーションに送信することを特徴とするチャネル接続メカニズム。
  9. 前記RTSフレームに対する応答として、前記目標ステーションは、前記複数のサブチャネルのうち任意のサブチャネルを使用したり、或いは前記結合チャネルの全体にわたってCTS(Clear To Send)フレームを前記ソースステーションに送信することを特徴とする請求項8に記載のチャネル接続メカニズム。
  10. 複数のサブチャネルで構成された結合チャネルを使用するVHTシステムにおけるチャネル接続メカニズムにおいて、
    ソースステーションが目標ステーションに送信するRTS(Request To Send)フレームは、前記複数のサブチャネルのうち前記ソースステーションが前記目標ステーションへの後続フレームの送信に使用することを所望するサブチャネルの目録を含むことを特徴とするチャネル接続メカニズム。
  11. 複数のサブチャネルで構成された結合チャネルを使用するVHTシステムにおけるチャネル接続メカニズムにおいて、
    受信されたRTS(Request To Send)フレームに対する応答として、目標ステーションが受信ステーションに送信するCTS(Clear To Send)フレームは、前記複数のサブチャネルのうち前記ソースステーションが前記目標ステーションへの後続フレームの送信に使用することを許可するサブチャネルの目録を含むことを特徴とするチャネル接続メカニズム。
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